JPH06159130A - 内燃機関の希薄燃焼検出装置 - Google Patents

内燃機関の希薄燃焼検出装置

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JPH06159130A
JPH06159130A JP31002492A JP31002492A JPH06159130A JP H06159130 A JPH06159130 A JP H06159130A JP 31002492 A JP31002492 A JP 31002492A JP 31002492 A JP31002492 A JP 31002492A JP H06159130 A JPH06159130 A JP H06159130A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過渡時等においても、正確な内燃機関の燃焼
状態の検出を可能とする燃焼状態検出装置を提供する。 【構成】 内燃機関の出力軸の回転変動列を捕らえ、そ
の回転変動列を周波数解析を行い、特徴周波数を分離
し、燃焼状態の指標とする。 【効果】 過渡時の回転変動の特徴周波数と、燃焼状態
の特徴周波数を分離することにより、過渡時においても
正確に燃焼状態を検知することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の希薄燃焼検
出装置に関し、特に、過渡時における内燃機関の燃焼状
態の検知を行う内燃機関の希薄燃焼検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭60−13938号
公報に記載されているように、内燃機関の各爆発行程に
ともなって周期的に発生する燃焼変動量を検出する燃料
変動量検出手段を備え、(1)機関の回転速度変動量、
(2)トルクの変動量、(3)機関の筒内圧変動量、に
関する各々の燃焼変動量について、2つの気筒の爆発行
程間における変化量を求めて、その変動量の標準偏差を
計算して燃焼指標とした内燃機関の希薄燃焼検出装置が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この技
術の場合、内燃機関の過渡状態、例えば緩加速において
は、トルク変動が起きるので標準偏差が変化し、そのた
めマップが変化する。したがって、過渡・定常を判断す
る場合には、燃焼指標の判断条件も複雑になり、しかも
定数整合時に困難を極めるものであった。また、運転者
の意志により、内燃機関が運転状態を変更した場合で
も、燃焼変動量として捕らえられてしまい燃焼が悪化し
たと判断される。そのため、内燃機関の過渡状態におい
ては、燃焼指標の判断を中止しなければならなかった。
そして、たとえ判断を中止するとしても、高精度の絞り
弁開度センサを正確に設置する必要があり、そのため、
システムが大規模化しコストアップにつながるという問
題点があった。さらに、例えば、車両が通常走行から悪
路走行に変わったときなどに起因する外乱に対しても影
響を受け易いという問題点があった。
【0004】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、高精度のセンサ等を新た
に設置することなく、しかも、内燃機関の過渡時におい
てもその影響を受けずに燃焼指標を検出でき、かつ、初
期の定数整合も簡単に行える、燃料検出装置を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係わる内燃機関の希薄燃焼検出装置は、基
本的には、内燃機関の出力軸の回転数を検出する手段
と、前記出力軸の回転数から回転変動を検出する手段
と、前記出力軸の回転変動の時系列変数から固有周波数
列を検出する手段と、前記固有周波数列の値から内燃機
関の燃焼状態の指標を取得する手段と、前記内燃機関の
燃焼状態の指標をもとに内燃機関の燃焼の支配的要因を
制御する手段とを備えたことを特徴としている。
【0006】
【作用】出力軸の回転変動の時系列変数から特定の周波
数成分のみが分離される。特定の周波数成分を含んだ時
系列は周波数解析され、内燃機関の回転数から燃焼指標
に必要な周波数スペクトル列を検索し、固有スペクトル
の積算が行われる。この積算値と回転数を入力とし、燃
焼指標を計算する。そして、内燃機関の出力軸の過渡時
の回転変動列を捕らえ、その回転変動列を周波数解析を
行い、回転変動の周波数のスペクトルが重なった周波数
(過渡周波数)帯以外の固有周波数帯域特徴周波数を分
離し、燃焼状態の指標とする。この燃焼状態の指標をも
とに、内燃機関の燃焼の支配的要因の制御がなされる。
【0007】
【実施例】以下に添付の図を参照して本発明に係わる一
実施例を詳細に説明する。図1は本発明のシステムの全
体の構成図である。図1において、内燃機関100の吸
気系には、内燃機関100の吸入する空気量を調整する
吸気管絞り弁の開度を検出する絞り弁開度センサ103
が設けられている。絞り弁開度センサ103の上流に
は、吸入する空気量の質量流量を計測する熱式空気流量
計102が設けられている。また、給気管には、熱式空
気流量計102に検出されないバイパス通路を通る空気
流量を制御することによりアイドル時の回転数を制御す
るアイドルスピードコントロール(ISC)バルブ10
4が設けられている。
【0008】内燃機関100の各気筒に接続する各吸気
ポートには、内燃機関の要求する燃料量を供給する燃料
噴射弁105が設けられている。また、燃焼室上端に
は、内燃機関100の燃料に点火する点火栓106が配
設されている。そして、内燃機関100の出力軸と同円
心上には、ディスクプレートの周囲に歯が等間隔に刻設
されたリングギア109が取り付けられ、このリングギ
ア109の歯の通過を検出する磁気式検出器110が設
けられている。
【0009】内燃機関100の排気系には、排気ガス中
の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ107が排気管に
設置されている。さらに、前述の各センサからの信号か
ら内燃機関100の運転状態が検出され、これらの信号
により予め定められた手順で内燃機関の要求する燃料量
を計算するとともに、前記燃料噴射弁等を駆動する内燃
機関制御装置108が設けられている。
【0010】図2は、内燃機関制御装置108の内部回
路ブロックを示す。内部回路ブロックは、各種センサか
らの信号を入力、又小信号をアクチュエータ駆動の大信
号に変換するドライバ回路200、入出力信号をデジタ
ル演算処理を行えるようアナログ−デジタル信号変換す
る入出力回路(インターフェイス回路)201、デジタ
ル演算処理を行うマイクロコンピュータ、若しくは、そ
れに準ずる演算回路を保有する演算回路202(CP
U)、演算回路202の演算処理に用いる定数、変数、
並びにプログラムを格納するための不揮発性のROM2
03及び揮発性のRAM204の2種類のメモリ、並び
に揮発性のRAM204の内容を保持するバックアップ
回路205から成る。なお、本図示例では、酸素濃度セ
ンサ、スロットル開度センサ、クランク角度センサ、熱
式空気流量計からの各信号が入力され、点火信号、IS
Cバルブ制御信号、燃料噴射弁駆動信号が出力されてい
る。
【0011】図3は、信号処理専用集積回路(DSP:
Digital Signal Processor)を装備した内燃機関制御装
置108の内部回路ブロック図の実施例である。入出力
ドライバ回路300から、回転変動を周波数解析するた
めの専用の信号処理専用集積回路301へ入力されてい
る。そして、外部制御装置とのデータ通信用に双方向の
(DP:Dual Port)RAM302が装備されており、
周波数解析の結果は外部制御装置に出力されるようにな
っており、内燃機関の燃焼の支配的要因、例えば、内燃
機関の点火時期、内燃機関の供給燃料量、内燃機関の供
給燃料量計算に計量されない空気量制御、すなわちIS
Cバルブ等を制御する。なお、演算装置、メモリ等は、
前記図2のものと同一であるので、ここでは重複する説
明は省略する。図2の図示例では、演算回路(CPU)
202が全て演算処理を行うのに対し、本実施例では、
周波数解析のみを行い、その結果を外部に出力する点で
相違する。
【0012】図4は、本発明に係わる希薄燃焼(リーン
バーン)制御ロジック全体の構成の一実施例である。図
4において、ブロック400では空気流量計で検出され
た内燃機関の吸入空気量と、内燃機関の回転数から基本
燃料量を計算する。同時にブロック401で燃料量補正
係数を検索し、ブロック402で基本燃料量を補正す
る。ブロック403は、目標とする希薄空燃比の希薄燃
焼係数を検索する。ここで検索された希薄燃焼係数はブ
ロック404の希薄燃焼限界で補正され、補正された係
数は、ブロック405の希薄燃焼学習係数で学習領域に
学習される。ブロック403、405の係数は、ブロッ
ク406の希薄燃焼係数補正で補正される。ブロック4
07は酸素濃度センサによる空燃比フィードバックブロ
ックであり、ここで計算された係数は、ブロック408
で、内燃機関の回転数とブロック400で計算された基
本燃料量で空燃比補正係数として学習され、ブロック4
09で空燃比補正が行われる。なお、ブロック406の
希薄燃焼係数とブロック408の空燃比補正係数は、ブ
ロック409で内燃機関の状態で切り替えられる。
【0013】図5は、実際の内燃機関の定常時の回転変
動を示している。本実施例の内燃機関は4気筒であり、
下図の拡大図では、出力軸720°回転間では、4つの
山ができている。図6は、リングギアの歯を検出する磁
気式検出機の内部処理ブロック図を示す。
【0014】図6において、ブロック600は、磁気式
検出器の出力を正規化する波形成形回路である。波形成
形されるとブロック601のカウンタでカウントされ
る。このカウンタの値は、比較器603によりブロック
602の閾値の値と比較される。閾値の値を超えるとカ
ウンタはリセットされ、ブロック604のフリーランタ
イマの値がブロック605のラッチ回路でラッチされ、
制御装置のバスに出力される。
【0015】図7は、図6の内部処理ブロック図のタイ
ミングチャートを示す。(a)は磁気式検出器の出力、
(b)は正規化された磁気式検出器出力、(c)はカウ
ンタ出力、(d)はフリーランタイマ出力、(e)はフ
リーランタイマ出力のラッチされた値である。図8は燃
焼指標計算のブロック図である。燃焼指標は、空燃比に
代替して表されるもので、内燃機関内での燃焼のむらを
示す指標である。
【0016】図8において、ブロック800はスイッチ
であり、内燃機関出力軸回転角度720°信号ごとに連
結され、回転変動時系列が導入される。導入された回転
変動時系列は、ブロック801でバンドパスフィルタを
施され、特定の周波数成分のみが分離される。特定の周
波数成分を含んだ時系列は、ブロック802で周波数解
析され、時間領域から、周波数領域に変換される。ブロ
ック803では、内燃機関の回転数から、燃焼指標に必
要な周波数スペクトル列を検索し、ブロック804で検
索された固有スペクトルの積算を行う。この積算値と回
転数を入力とし、ブロック805で燃焼指標を計算す
る。
【0017】図9は、図8に示したブロック805の燃
焼指標の計算に係わる一実施例である。図9において、
ブロック900はスイッチであり、一定出力軸回転角ご
とに、磁気式検出器の出力を入力している。この出力
は、ブロック901でバンドパスフィルタを介してブロ
ック902の積分器に入力される。この積分器は、一定
出力軸回転角をブロック903の分周回路で分周された
信号でリセットされる。積算値は、比較器905で閾値
と比較され燃料指標を出力する。閾値はブロック904
で、出力軸回転数と基本燃料量で検索される。
【0018】図10は内燃機関の燃焼状態と、特徴のあ
る固有周波数成分のスペクトル密度を示している。図か
らわかるように、内燃機関の燃焼が悪化すると、燃焼特
有周波数(以下固有周波数という)帯のスペクトルは大
きくなっている。図11は、内燃機関の定常時と過渡時
におけるそれぞれの固有周波数のスペクトルを示す。内
燃機関定常時は、燃焼状態を表す固有周波数のスペクト
ル(例えば、10Hz〜20Hzの周波数帯)は、他の周
波数帯の影響を受けていないが、過渡時には、固有周波
数帯に内燃機関の回転変動の周波数(例えば、10Hz
〜15Hz)のスペクトルは重なるようになる。従っ
て、過渡時には、内燃機関の回転変動の周波数のスペク
トルが重なった周波数(過渡周波数)帯以外の固有周波
数帯域(10Hz〜20Hz)においては、いかなる場合
においても回転変動の周波数の影響を受けずに燃焼を検
出することができる。この場合、燃焼指標は、固有周波
数帯域の限定された領域で表される。なお、第1次高調
波は内燃機関の回転数の周波数である。
【0019】図12は、内燃機関の回転変動のサンプリ
ング方法の一例を示すものである。周波数解析は、出力
軸4回転間の回転変動列で行うが、燃焼指標を速やかに
判断するために4回転間の回転変動列を180°毎に周
波数解析を行うようにしている。すなわち、4回転間の
回転変動の周波数解析を180°づつ位相をずらせて周
波数解析を行うものである。
【0020】図13は、出力軸の回転数が変わったとき
の周波数解析のスペクトル位置を示している。本実施例
では、回転変動列を出力軸の角度同期でサンプルしてい
るため、回転数が変わったときは、同じ列のスペクトル
であっても、周波数の横軸が変化し、その時点の周波数
は異なったものとなる。従って、内燃機関の回転に対し
て角度サンプルでサンプルしているので、回転数が変化
するとスペクトルの個数が変化し、そのため燃焼指標の
積算するスペクトル列を換える必要がある。
【0021】図14は、周波数解析のスペクトルに、回
転変動要因以外のもの、例えば、坂道とか凸凹道とかの
外乱が重なった場合を示す。この場合は、式1に従って
補正をする。
【0022】
【式1】
【0023】図15は、図14のスペクトル補正の制御
ブロックの1例を示している。スペクトル補正係数は、
回転数Nをもとに関数gのテーブル検索により行われ
る。図15で得られた補正値を順にプロットしていく
と、図14の点線で示した曲線が得られる。図16は、
前述の方式に基づいて計算された、燃焼指標と空燃比の
関係を示している。空燃比を希薄側へ移行すると、燃焼
が不安定となり、これと同時に燃焼指標も大きくなって
いく。周波数解析のスペクトル計算の一例(フーリエ変
換)を式2に示す。なお、積算開始列は、出力軸の回転
数の関数となっている。
【0024】
【式2】
【0025】図17は、実際に車両走行中での内燃機関
の回転数、空燃比、燃焼指標の関係を示す。なお、燃焼
指標は、図4のブロック404の希薄燃焼限界検出とし
て、燃料制御している。従って、空燃比を希薄(リー
ン)側へ移行していくと、回転数が不安定となり、この
ため燃焼指標が大きくなる。燃焼指標が或る閾値を超え
ると、空燃比を濃化(リッチ)側へ戻すように制御して
いる。
【0026】図18は、本実施例の制御装置の燃料制御
のジェネラルフローチャートである。図18において、
まず、熱式空気流量計からの吸入空気量、出力軸(エン
ジン)回転数、酸素濃度センサ出力をそれぞれ読み込む
(ステップ1800、1801、1802)。これらの
パラメータをもとに、基本燃料量を計算する(ステップ
1803)。次に、ステップ1804で、理論空燃比領
域かどうかを判断し、理論空燃比領域であれば、酸素濃
度センサの出力にもとづき空燃比フィードバックを開始
し、第1の燃料量を計算する(ステップ1805、18
06)。理論空燃比領域外であれば、目標空燃比を検索
して希薄燃焼限界である燃焼指標を計算する(ステップ
1807、1808)。その後に希薄燃焼係数を検索し
希薄燃焼補正係数を計算し、第2の燃料噴射量を計算す
る(ステップ1809、1810、1811)。このよ
うに計算された噴射量は、ステップ1812で該燃料噴
射手段にセットされる。
【0027】図19は、出力軸の回転同期回転変動列サ
ンプルのジェネラルフローチャートを示す。まず、始動
直後かどうか判断し、始動直後であれば、カウンタ、フ
リーランタイマ等を初期化する。その後にカウンタをイ
ンクリメントする(ステップ1900、1901、19
02)。次に、カウンタが閾値以上かどうかを判断し、
閾値以上になっていればフリーランタイマの値をラッチ
し、その値をCPU(演算装置)ヘ送る。その後、フリ
ーランタイマ、及びカウンタをリセットする(ステップ
1903、1904、1905、1906、190
7)。なお、RTI(Return To Interrupt)は割り込
みがあったところから元に戻る記号である。
【0028】図20は、出力軸2回転間の回転変動をも
とにした、燃料指標計算のジェネラルフローチャートを
示す。720°信号が入力されると、回転数時系列を入
力し、その列にフィルタリング処理を施し周波数解析を
行う(ステップ2000、2001、2002、200
3)。その後に、平均出力軸(エンジン)回転数を計算
し、この回転数をもとにスペクトル列を計算し、固有ス
ペクトルを分離する(ステップ2004、2005、2
006)。その後に、スペクトルを積算し、燃焼指標を
計算する(ステップ2007、2008)。
【0029】第21図は、出力軸4回転の回転変動列
を、180°CA(Crank Angle)毎に周波数解析し燃
焼指標を計算するジェネラルフローチャートを示す。1
80°CA信号が入力されると、過去4回転分の回転変
動列を入力する(ステップ2100、2101)。その
後の処理は、前記20と同様であるので、重複する説明
は省略する。
【0030】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設
計変更を行うことが可能である。たとえば、図2、図3
の実施例では、デジタル演算装置で構成されているが、
アナログ演算装置で構成することも可能であることはい
うまでもない。
【0031】また、内燃機関の出力軸の回転数を検出す
る手段は、内燃機関の出力軸から回転伝達手段を介した
軸上に円盤を設置し、その円盤上に等角度ごとに施され
たスリットと、光学式検出器から構成してもよいし、そ
の円盤上に等角度ごとに施されたスリットと光学式検出
器から構成してもよい。あるいは、同円盤の周囲に等角
度ごとに並べられたギアとギア列から一定間隔をおいて
設置された磁気式検出器から構成することも可能であ
る。
【0032】さらに、内燃機関の回転数変動を検出する
手段は、一定時間内の出力軸の回転角度の時系列変数で
あってもよいし、また、固有周波数列は、内燃機関の吸
入する空気量に応じて列数を可変とすることも可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明による内燃機関の希薄燃焼検出装置によれば、内燃機
関の過渡時においても、その影響を受けることなく燃焼
状態を検知することができるので、燃焼状態検出の複雑
な禁止領域を設定する手間を省くことができる。また、
燃焼状態検出制御用の過渡判断ロジック、センサ等を新
たに設置することもなく、簡素なシステムが実現でき
る。さらに、内燃機関の出力軸回転数回転間において、
燃焼状態を判断できるので、適切な燃料制御、点火制
御、若しくは、燃焼に影響を与える要因の制御を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の内燃機関回りの構成を示す説明図で
ある。
【図2】 本発明の実施例の内燃機関制御装置の内部ブ
ロック図である。
【図3】 本発明の実施例の内燃機関制御装置の内部ブ
ロック図の他の例である。
【図4】 本発明の実施例の制御ブロック図である。
【図5】 本発明の内燃機関の出力軸の回転変動の1例
である。
【図6】 本発明の制御装置の回転変動計測の制御ブロ
ックの1例である。
【図7】 本発明の制御装置の回転変動計測のタイミン
グチャートである。
【図8】 本発明の制御装置の周波数解析を用いた燃焼
指標計算のブロック図である。
【図9】 本発明の制御装置の燃焼指標計算の他のブロ
ック図である。
【図10】 回転変動周波数成分と、内燃機関の燃焼度
合いの関係の図である。
【図11】 内燃機関の過渡時と定常時の周波数成分の
図である。
【図12】 本発明の制御装置の回転変動サンプリング
の1例である。
【図13】 内燃機関の回転数が変わったときの周波数
成分のスペクトル列の変化の1例の図である。
【図14】 回転変動周波数成分に外乱の影響が重なっ
た1例である。
【図15】 回転変動周波数成分の外乱補償ロジックの
1例である。
【図16】 本発明の制御装置の空燃比と燃焼指標の関
係の図である。
【図17】 本発明の内燃機関の回転数と空燃比、及び
燃焼指標の関係の図である。
【図18】 本発明の制御装置の燃料制御のジェネラル
フローチャートの1例である。
【図19】 本発明の制御装置の回転変動取り込みのジ
ェネラルフローチャートである。
【図20】 本発明の制御装置の燃焼指標の計算のジェ
ネラルフローチャートの1例である。
【図21】 本発明の制御装置の燃焼指標の計算のジェ
ネラルフローチャートの他の例である。
【符号の説明】
100:内燃機関、102:熱式空気流量計、103:
絞り弁開度センサ、105:燃料噴射弁、106:点火
栓、107:酸素濃度センサ、109:リングギア、1
10:磁気式検出器、200:ドライバ回路、201:
入出力回路、202:演算回路、203:ROM,20
4:RAM,205:バックアップ回路、301:信号
処理専用集積回路

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の出力軸の回転数を検出する手
    段と、 前記出力軸の回転数から回転変動を検出する手段と、 前記出力軸の回転変動の時系列変数から固有周波数列を
    検出する手段と、 前記固有周波数列の値から内燃機関の燃焼状態の指標を
    取得する手段と、 前記内燃機関の燃焼状態の指標をもとに内燃機関の燃焼
    の支配的要因を制御する手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の希薄燃焼検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記内燃機関の出力軸の回転数を検出す
    る手段は、内燃機関の出力軸と同心軸上に設置されたリ
    ングギアの周囲に刻設された複数の歯と、該歯から一定
    間隔をおいて設置された磁気式検出器とからなることを
    特徴とする請求項1記載の内燃機関の希薄燃焼検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記内燃機関の出力軸の回転数を検出す
    る手段は、内燃機関の出力軸から回転伝達手段を介した
    軸上に設置された円盤と、該円盤上に等角度ごとに施さ
    れたスリットと、光学式検出器とからなることを特徴と
    する請求項1記載の内燃機関の希薄燃焼検出装置。
  4. 【請求項4】 前記内燃機関の出力軸の回転数を検出す
    る手段は、内燃機関の出力軸を中心にして設置された円
    盤と、該円盤上に等角度ごとに施されたスリットと、光
    学式検出器とからなることを特徴とする請求項1記載の
    内燃機関の希薄燃焼検出装置。
  5. 【請求項5】 前記内燃機関の出力軸の回転数を検出す
    る手段は、内燃機関の出力軸から回転伝達手段を介した
    軸上に設置された円盤と、該円盤の周囲上に等角度ごと
    に並べられた歯と、該歯から一定間隔をおいて設置され
    た磁気式検出器からなることを特徴とする請求項1記載
    の内燃機関の希薄燃焼検出装置。
  6. 【請求項6】 前記内燃機関の回転数変動を検出する手
    段は、出力軸の一定回転角度を回転するときの所要時間
    の時系列変数であることを特徴とする請求項1記載の内
    燃機関の希薄燃焼検出装置。
  7. 【請求項7】 前記内燃機関の回転数変動を検出する手
    段は、一定時間内の出力軸の回転角度の時系列変数であ
    ることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の希薄燃焼
    検出装置。
  8. 【請求項8】 前記固有周波数列を検出する手段は、前
    記回転変動を帯域濾過フィルタに施した後に、周波数列
    を検出する手段であることを特徴とする請求項1記載の
    内燃機関の希薄燃焼検出装置。
  9. 【請求項9】 前記固有周波数列は、10Hz以上20
    Hz以下の周波数帯であることを特徴とする請求項1記
    載の内燃機関の希薄燃焼検出装置。
  10. 【請求項10】 前記固有周波数列は、内燃機関の回転
    軸の回転数に応じて、列数を可変とすることを特徴とす
    る請求項1記載の内燃機関の希薄燃焼検出装置。
  11. 【請求項11】 前記固有周波数列は、内燃機関の吸入
    する空気量に応じて、列数を可変とすることを特徴とす
    る請求項1記載の内燃機関の希薄燃焼検出装置。
  12. 【請求項12】 前記固有周波数列は、回転変動を直接
    入力し、信号処理する専用集積回路により取得されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の内燃機関の希薄燃焼検出
    装置。
  13. 【請求項13】 前記燃焼状態の指標を取得する手段
    は、前記固有周波数列のスペクトルの積算値であること
    を特徴とする請求項1記載の内燃機関の希薄燃焼検出装
    置。
  14. 【請求項14】 前記燃焼状態の指標を取得する手段
    は、前記固有周波数列のスペクトルに補正を加えて積算
    値を求めることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の
    希薄燃焼検出装置。
  15. 【請求項15】 前記燃焼の支配的要因は、内燃機関の
    点火時期であることを特徴とする請求項1記載の内燃機
    関の希薄燃焼検出装置。
  16. 【請求項16】 前記燃焼の支配的要因は、内燃機関の
    供給燃料量であることを特徴とする請求項1記載の内燃
    機関の希薄燃焼検出装置。
  17. 【請求項17】 前記燃焼の支配的要因は、内燃機関の
    供給燃料量計算に計量されない空気量制御であることを
    特徴とする請求項1記載の内燃機関の希薄燃焼検出装
    置。
  18. 【請求項18】 上記請求項1〜17のいずれかに記載
    の内燃機関の燃焼検出装置と、 前記内燃機関の吸入する空気量を検出する手段で検出さ
    れた空気量と、前記内燃機関の回転数を検出する手段で
    検出された回転数とにより、燃料噴射装置が噴射する燃
    料噴射量を算出する燃料噴射量算出手段とを備え、 前記燃料噴射装置は、前記算出された燃料噴射量の燃料
    を噴射すべく制御されることを特徴とする内燃機関の燃
    料噴射量制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015190330A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 マツダ株式会社 エンジンの失火検出装置

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