JP6577299B2 - 内燃機関の燃焼制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の燃焼制御装置に関し、特にノッキングを抑制するための燃焼制御装置に関する。
特許文献1には、燃料と空気の混合気とともに一酸化窒素を内燃機関に供給することによって、ノッキングを抑制する燃焼制御装置が示されている。
特開2014−214631号公報
特許文献1に示されるように一酸化窒素を供給することにって、ノッキングを抑制することが可能であるが、添加剤によってノッキングを抑制する技術を、量産する車両の搭載される内燃機関に適用するためには、ノッキングを抑制可能な他の添加剤を確認しておくことが望まれている。複数の有効な添加剤を確認しておくことによって、添加剤供給のための装置を低コストで実現できる可能性を高めることが可能となる。
本発明は、この点に着目してされたものであり、一酸化窒素以外の他の添加剤を用いてノッキングを抑制することができる内燃機関の燃焼制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、燃焼室内に火花点火手段(7)を備える内燃機関(1)の燃焼制御装置において、前記機関に二酸化窒素を供給する二酸化窒素供給手段(31〜33)を含み、前記機関の負荷を示す機関負荷パラメータ(PBA)及び前記機関の温度を示す機関温度パラメータ(TW)を含む機関運転パラメータに応じて予め設定されている量(ANO2B,ANO2CMD)の二酸化窒素を前記機関に供給することにより、前記機関のノッキングを抑制するノッキング抑制手段を備えることを特徴とする。
この構成によれば、機関負荷パラメータ及び機関温度パラメータを含む機関運転パラメータに応じて予め設定されている量の二酸化窒素を機関に供給することにより、ノッキングが抑制される。すわなち、燃料及び空気の混合気とともに機関に二酸化窒素を供給することにより、ノッキングを抑制することができる。機関の排気中に存在する一酸化窒素は、温度が低下すると二酸化窒素に変化するので、添加剤として二酸化窒素を用いることによってノッキングを抑制可能であることは、量産される機関に本発明を適用する際に機関の排気を利用することを可能とし、添加剤によるノッキング抑制を低コストで実現する可能性を高めることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置において、前記機関のノッキングを検出するノッキング検出手段(5,11)を備え、前記ノッキング抑制手段は、前記ノッキング検出手段によりノッキングが検出されたときは、前記二酸化窒素の供給量(ANO2B,ANO2CMD)を増量補正する一方、ノッキングが検出されないときは前記二酸化窒素の供給量を減量補正することを特徴する。
この構成によれば、ノッキングが検出されたときは、二酸化窒素の供給量が増量補正される一方、ノッキングが検出されないときは二酸化窒素の供給量が減量補正される。これにより、ノッキングの発生状態に応じて二酸化窒素の供給量を適量、すなわち必要最小限の量に収束させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の内燃機関の燃焼制御装置において、前記ノッキング検出手段によりノッキングが検出されたときは、前記火花点火手段(7)による点火時期(IGLOG)を遅角させる点火時期補正手段をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、ノッキングが検出されたときは、火花点火手段による点火時期が遅角される。例えば二酸化窒素の供給量が補正によって上限値に達したときに、点火時期の遅角を行うことにより、粗悪な燃料が使用された場合でもノッキングを抑制することが可能となる。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 二酸化窒素を添加することによるノッキング抑制効果等を説明するための図である。 二酸化窒素を添加したときの筒内圧(PCYL)の推移を示すタイムチャートである。 二酸化窒素を添加したときの熱発生率(HRR)の推移を示すタイムチャートである。 NO2供給制御処理のフローチャートである。 図5の処理で実行される補正量(ANO2CR)算出処理のフローチャートである。 点火時期制御処理のフローチャートである。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる内燃機関(以下「エンジン」という)及びその制御装置の構成を示す図であり、例えば4気筒のエンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁3が配置されている。スロットル弁3にはスロットル弁開度THを検出するスロットル弁開度センサ4が連結されており、スロットル弁開度センサ4の検出信号は、電子制御ユニット(以下「ECU」という)5に供給される。
燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁3との間かつ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射弁6の開弁時期(燃料噴射時期)及び開弁時間(燃料噴射時間)が制御される。エンジン1の各気筒には、点火プラグ7が設けられており、点火プラグ7はECU5に接続されている。ECU5は、点火プラグ7による点火時期を制御する。
スロットル弁3の下流側には吸気圧PBAを検出する吸気圧センサ8、及び吸気温TAを検出する吸気温センサ9が設けられている。エンジン1の本体には、エンジン冷却水温TWを検出する冷却水温センサ10及び非共振型のノックセンサ11が装着されている。センサ8〜11の検出信号は、ECU5に供給される。ノックセンサ11としては、例えば5kHzから25kHzまでの周波数帯域の振動を検出可能なものが使用される。
吸気管2のスロットル弁3の上流側には、吸入空気流量GAを検出する吸入空気流量センサ13が設けられており、その検出信号はECU5に供給される。さらに大気圧PAを検出する大気圧センサ14がECU5に接続されており、その検出信号がECU5に供給される。
ECU5には、エンジン1のクランク軸及びカム軸(図示せず)の回転角度を検出する回転位相センサ12が接続されており、クランク軸及びカム軸の回転角度に応じた信号がECU5に供給される。回転位相センサ12の出力信号に基づいて、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御、エンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出が行われる。
吸気管2のスロットル弁3の下流側でかつ燃料噴射弁6より少し上流側に、二酸化窒素噴射弁31が設けられており、二酸化窒素噴射弁31は通路33を介して二酸化窒素ボンベ32に接続されている。二酸化窒素ボンベ32から通路33及び二酸化窒素噴射弁31を介して吸気管2に二酸化窒素が供給される。二酸化窒素噴射弁31はECU5に接続されており、ECU5によってその作動が制御される。二酸化窒素噴射弁31の開弁時間を変更することにより、二酸化窒素の供給量が制御される。
ECU5は、各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、該CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路(メモリ)、燃料噴射弁6、点火プラグ7、及び二酸化窒素噴射弁31に駆動信号を供給する出力回路等から構成される。
本実施形態では、二酸化窒素をエンジン1に供給することによってノッキングを抑制する制御が行われるので、図2〜図4を参照して、二酸化窒素を添加することによるノッキング抑制効果、及び他の燃焼特性を説明する。図2〜図4に示す測定データは、データ測定の便宜及び測定精度を考慮して、実験用単気筒エンジンを使用して得られたものである。これらの図において実線が二酸化窒素を添加した場合に対応し、破線は一酸化窒素を添加した場合に対応する。
なお、二酸化窒素のみが充填された、実験に使用可能なボンベは入手できなかったため、窒素ガス(N2)との混合ガスが充填されたボンベを使用して得られたデータである。混合ガス中の比率は、NO2:N2=1:19(体積比)である。一酸化窒素を添加した場合のデータも、実際には一酸化窒素と窒素ガスとの混合ガス(二酸化窒素/窒素混合ガスと同様に、両者の比率は1:19)を使用して得られたものである。窒素ガスのみでは、ノッキング抑制効果は得られないことは、窒素ガスのみを添加する実験を別途行うことによって確認されている。また、燃料はオクタン価90(レギュラーガソリン相当)に調整されたものを使用し、当量比は1.0としている。
図2(a)は、添加ガス濃度と、ノック限界角点火時期IGKNK(圧縮上死点を0度として遅角方向に増加するクランク角度で示す)との関係を示す。ノック限界角点火時期IGKNKは、ノッキングが発生しない、最も進角させた点火時期であり、この値が小さくなるほど、ノッキングの抑制度合が大きいことを示す。二酸化窒素については、1000ppm添加すると無添加のときに比べて、ノック限界角点火時期IGKNKが約1度進角し、ノッキングの抑制効果が得られることが確認できる。なお、一酸化窒素については、1000ppm添加すると、ノック限界角点火時期IGKNKが約4度進角し、二酸化窒素より大きな抑制効果が得られる。
図2(b)は、添加ガス濃度と、図示熱効率ηiとの関係を示し、図2(c)は、添加ガス濃度と、燃焼重心位置MBF50(圧縮上死点を0度として遅角方向に増加するクランク角度で示す)との関係を示す。二酸化窒素の添加によって、図示熱効率ηiが増加し、燃焼重心位置MBF50が進角することが確認できる。
図3は、筒内圧PCYLの推移(圧縮上死点を「0」度とし、クランク角CAが−60度から60度の範囲)を示す。この図で一点鎖線は、添加ガス濃度が「0」である場合に対応する。二酸化窒素(実線)及び一酸化窒素(破線)の何れの場合も、添加しない場合に比べて筒内圧PCYLの最大値が上昇することが確認できる。このことは、筒内最大温度の上昇を意味しており、より高い温度までノッキングの発生を抑制していると推察できる。
図4は、熱発生率HRRの推移(圧縮上死点を「0」度とし、クランク角CAが−20度から20度の範囲)を示す。この図で一点鎖線は、添加ガス濃度が「0」である場合に対応する。二酸化窒素(実線)及び一酸化窒素(破線)の何れの場合も、添加しない場合に比べて圧縮上死点より進角側で熱発生率HRRが低下することが確認できる。圧縮上死点近傍の熱発生率HRRは、低温酸化反応の発生度合を示すと考えられており、圧縮上死点近傍の熱発生率HRRの低下は低温酸化反応が抑制されていることを示す。このことから、二酸化窒素(一酸化窒素)の添加によって、低温酸化反応が抑制され、ノッキングが抑制されることが確認できる。
図5は、本実施形態におけるNO2供給制御処理のフローチャートである。この処理は、ECU5において例えば所定時間ごとに実行される。なお、以下の説明では、二酸化窒素の「NO2」と記載する。
ステップS11では、エンジン運転パラメータ、具体的にはエンジン回転数NE、吸気圧PBA、及びエンジン冷却水温TWに応じて予め設定されているNO2量マップを用いて、基本NO2供給量ANO2B及び上限量ANO2MAXを算出する。NO2量マップは、吸気圧PBAが増加するほど基本NO2供給量ANO2Bが増加し、エンジン冷却水温TWが高くなるほど基本NO2供給量ANO2Bが増加するように設定されており、上限量ANO2MAXも同様に設定されたマップを用いて算出される。また、エンジン回転数NEが低下するほど、低温酸化反応が起きやすくなるので、基本NO2供給量ANO2Bは、エンジン回転数NEが低下するほど吸入混合気中のNO2濃度が高くなるように設定される。
ステップS12では、図6に示すANO2CR算出処理を実行し、補正量ANO2CRを算出する。
図6のステップS21では、ノッキング検出フラグFKNOCKが「1」であるか否かを判別する。ノッキング検出フラグFKNOCKは、図示しないノッキング判定処理において、ノックセンサ11の出力に基づいてノッキングが発生したと判定されると「1」に設定され、発生していないと判定されたときは「0」に設定される。
ステップS21の答が肯定(YES)であってノッキングが発生したときは、下記式(1)により、補正量ANO2CRを増加方向に更新する(ステップS22)一方、ステップS21の答が否定(NO)であるときは、下記式(2)により、補正量ANO2CRを減少方向に更新する(ステップS23)。これらの式のDANO2は、比較的小さな値に設定される所定更新量である。補正量ANO2CRは、イグニッションスイッチオフ後も保持され、次にイグニッションスイッチがオンされたときに、初期値として使用される。
ANO2CR=ANO2CR+DANO2 (1)
ANO2CR=ANO2CR−DANO2 (2)
に戻り、ステップS13では、基本NO2供給量ANO2B及び補正量ANO2CRを下記式(3)に適用し、NO2供給指令量ANO2CMDを算出する。
ANO2CMD=ANO2B+ANO2CR (3)
ステップS14では、NO2供給指令量ANO2CMDが上限量ANO2MAXより大きいか否かを判別し、この答が否定(NO)であるときは、NO2量上限フラグFNO2MAXを「0」に設定し(ステップS16)、ステップS17に進む。ステップS14の答が肯定(YES)であるときは、NO2供給指令量ANO2CMDを上限量ANO2MAXに設定するとともに、NO2量上限フラグFNO2MAXを「1」に設定する(ステップS15)。
ステップS17では、NO2供給指令量ANO2CMDに応じてNO2噴射弁31の開弁時間(噴射時間)TINO2を算出する。算出された開弁時間TINO2に亘ってNO2噴射弁31を開弁させる駆動信号がNO2噴射弁31に供給される。
図7は点火プラグ7による点火時期を制御する処理のフローチャートである。この処理は、回転位相センサ12から出力されるTDCパルスに同期して実行される。TDCパルスは、エンジン1のクランク軸が180度回転する毎に出力される。
ステップS31では、エンジン運転状態に応じて最適点火時期IGMBTを算出する。最適点火時期IGMBTは、エンジン1の出力トルクを最大とする点火時期であり、具体的にはエンジン回転数NE及び吸気圧PBAに応じて設定されたマップを検索することにより算出される。
ステップS32では、吸気温TA、エンジン冷却水温TW、及び大気圧PAに応じて環境補正値IGCRを算出する。ステップS33では、NO2量上限フラグFNO2MAXが「1」であるか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、ノッキング補正値IGKNOCKを「0」に設定し(ステップS35)、ステップS36に進む。
ステップS33の答が肯定(YES)であって、NO2供給指令量ANO2CMDが上限量ANO2MAXに設定されているときは、ステップS34において、ノッキング補正値IGKNOCKを算出し、ステップS36に進む。ノッキング補正値IGKNOCKの算出には公知の手法が適用され、ノッキング検出フラグFKNOCKが「1」であるときは増加方向に更新する一方、ノッキング検出フラグFKNOCKが「0」であるときは減少方向に更新することによって、ノッキング補正値IGKNOCKが算出される。
ステップS36では、下記式(4)に最適点火時期IGMBT、環境補正値IGCR、及びノッキング補正値IGKNOCKを適用し、点火時期IGLOGを算出する。
IGLOG=IGMBT+IGCR−IGKNOCK (4)
点火時期IGLOGは圧縮上死点からの進角量として定義され、ノッキング補正値IGKNOCKが増加するほど、点火時期IGLOGは遅角される。
以上のように本実施形態では、吸気圧PBA、エンジン冷却水温TW、及びエンジン回転数NEに応じて予め設定されている量のNO2をエンジン1に供給することにより、ノッキングが抑制される。燃料及び空気の混合気とともにエンジン1にNO2を供給することにより、ノッキングを抑制することができる。エンジンの排気中に存在するNOは、温度が低下するとNO2に変化するので、添加剤としてNO2を用いることによってノッキングを抑制可能であることは、量産されるエンジンにNO2を供給する際にエンジンの排気を利用することを可能とし、添加剤によるノッキング抑制を低コストで実現する可能性を高めることができる。
またノッキングの検出結果を示すノッキング検出フラグFKNOCKに応じて補正量ANO2CRが算出され、補正量ANO2CRによって基本NO2供給量ANO2Bが補正されるので、ノッキングの発生状態に応じた適量のNO2をエンジン1に供給することができる。
より具体的には、ノッキングが検出されたときは、補正量ANO2CRが増加方向に更新される一方、ノッキングが検出されないときは補正量ANO2CRが減少方向に更新されるので、ノッキングの発生状態に応じてNO2供給量を供給量を適量、すなわち必要最小限の量に収束させることができる。
またNO2供給指令量ANO2CMDが上限量ANO2MAXに達した状態でもノッキングが発生するときは、点火時期IGLOGの遅角補正が行われるので、例えば粗悪な燃料が使用された場合でもノッキングを抑制することが可能となる。
本実施形態では、点火プラグ7が火花点火手段に相当し、二酸化窒素ボンベ32、通路33、二酸化窒素噴射弁31、及びECU5が二酸化窒素供給手段を含むノッキング抑制手段を構成し、ノックセンサ11及びECU5がノッキング検出手段を構成する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上述した実施形態では、吸気圧PBAが増加するほど基本NO2供給量ANO2Bを増加させ、エンジン冷却水温TWが上昇するほど基本NO2供給量ANO2Bを増加させるように設定したが、吸気圧PBA及びエンジン冷却水温TWの何れか一方または両方が変化しても基本NO2供給量ANO2Bを一定値に維持するようにしてもよい。
またエンジン1の負荷を示す負荷パラメータとしては、吸気圧PBAに代えて、スロットル弁開度TH、吸入空気流量GAなどを用いてもよく、またエンジン1の潤滑油温度TOILを検出し、潤滑油温度TOILを、エンジン冷却水温TWに代えて機関温度パラメータとして用いてもよい。
また特許文献1及び図2〜4に示されるように、一酸化窒素を供給するが有効であることも確認されているので、二酸化窒素と一酸化窒素の混合ガスをエンジン1に供給するようにしてもよい。
1 内燃機関
2 吸気管
5 電子制御ユニット(ノッキング抑制手段、ノッキング検出手段)
6 燃料噴射弁
7 点火プラグ(火花点火手段)
8 吸気圧センサ
10 エンジン冷却水温センサ
11 ノックセンサ(ノッキング検出手段)
12 回転位相センサ
31 二酸化窒素噴射弁(二酸化窒素供給手段)
32 二酸化窒素ボンベ(二酸化窒素供給手段)

Claims (3)

  1. 燃焼室内に火花点火手段を備える内燃機関の燃焼制御装置において、
    前記機関に二酸化窒素を供給する二酸化窒素供給手段を含み、前記機関の負荷を示す機関負荷パラメータ及び前記機関の温度を示す機関温度パラメータを含む機関運転パラメータに応じて予め設定されている量の二酸化窒素を前記機関に供給することにより、前記機関のノッキングを抑制するノッキング抑制手段を備えることを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
  2. 前記機関のノッキングを検出するノッキング検出手段を備え、
    前記ノッキング抑制手段は、前記ノッキング検出手段によりノッキングが検出されたときは、前記二酸化窒素の供給量を増量補正する一方、ノッキングが検出されないときは前記二酸化窒素の供給量を減量補正することを特徴する請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  3. 前記ノッキング検出手段によりノッキングが検出されたときは、前記火花点火手段による点火時期を遅角させる点火時期補正手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
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