JP2015218583A - 内燃機関の燃焼制御装置 - Google Patents

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寿 英
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Abstract

【課題】 火花点火を行う内燃機関において、燃焼室から排出される排気(フィードガス)中のNO濃度を低減することができる燃焼制御装置を提供する。【解決手段】 アセチレン生成装置22によりアセチレンが生成され、通路21を介して吸気管2にアセチレンが供給される。エンジン1に供給される混合気中のアセチレン濃度を最適値に設定することによって、フィードガス中のNO濃度を低減する。基本アセチレン供給量QACBがエンジン運転状態に応じて算出されるとともに、NO濃度センサ15によって検出されるNO濃度CNOが目標NO濃度CNOTGTと一致するように補正量QACCRが算出される。基本アセチレン供給量QACBに補正量QACCRを加算することにより、アセチレン供給指令量QACCMDが算出され、アセチレン供給指令量QACCMDに応じてアセチレン流量制御弁23が制御される。【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の燃焼制御装置に関し、特に排気中の一酸化窒素(以下「NO」という)濃度を低減するための燃焼制御装置に関する。
特許文献1には、排気中の残留アセチレン及び/または外部から排気中に供給されるアセチレンを還元剤として排気中のNOを還元することによって、NOの排出量を低減する手法が示されている。
特許文献2には、ガソリンを燃焼室内に噴射するとともに、火炎伝播速度の高い高火炎伝播速度燃料を燃焼室内に噴射し、ガソリンの安定した自着火燃焼を実現する内燃機関の制御装置が示されている。
特開平5−76757号公報 特開2010−196517号公報
特許文献1に示された手法は、燃焼室から排出された排気(フィードガス)中のNOを還元することによって、最終的に排出される排気中のNOを低減する手法であり、フィードガス中のNOを低減する手法ではない。
特許文献2には、高火炎伝播速度燃料としてアセチレンを適用することが記載されているが、安定的に自着火燃焼を実現するための技術であって、点火プラグによる火花点火を行う機関の排気中のNOを低減する技術ではない。
本発明は、上述した先行技術を考慮しつつなされたものであり、火花点火を行う内燃機関において、燃焼室から排出される排気(フィードガス)中のNO濃度を低減することができる燃焼制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、燃焼室内に火花点火手段(7)を備える内燃機関(1)の燃焼制御装置において、前記機関にアセチレンを供給するアセチレン供給手段(21,22)を含み、前記機関の回転数(NE)、及び前記機関の負荷を示す機関負荷パラメータ(PBA)を含む機関運転パラメータに応じて予め設定されている量のアセチレンを供給することにより、前記機関の排気中の一酸化窒素濃度を低減する一酸化窒素低減手段を備えることを特徴とする。
この構成によれば、機関の回転数及び機関負荷パラメータを含む機関運転パラメータに応じて予め設定されている量のアセチレンを供給することにより、機関の排気中の一酸化窒素濃度が低減される。燃料及び空気の混合気とともに、適量のアセチレンを供給することによって、燃焼速度が速くなるため、点火時期を遅らせることができる。その結果、熱効率や図示平均有効圧を低下させることなく、一酸化窒素濃度を低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置において、前記機関から排出される一酸化窒素濃度(CNO)を検出する一酸化窒素濃度センサ(15)を備え、前記一酸化窒素低減手段は、検出される一酸化窒素濃度(CNO)に応じて前記アセチレンの供給量(QACCMD)を補正することを特徴とする。
この構成によれば、検出される一酸化窒素濃度に応じてアセチレンの供給量が補正されるので、例えば目標濃度を機関運転状態に応じて実現可能な最小値に設定し、検出される一酸化窒素濃度が目標濃度に一致するようにアセチレン供給量の補正を行うことによって、アセチレン供給量を常に適量に制御し、一酸化窒素濃度を実現可能な最小値まで低減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の燃焼制御装置において、前記機関のノッキングを検出するノッキング検出手段(11)を備え、前記ノッキング検出手段によりノッキングが検出されたときは、前記火花点火手段による点火時期(IGLOG)を遅角させる点火時期補正手段(5)をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、ノッキングが検出されたときは、火花点火手段による点火時期が遅角されるので、例えば粗悪な燃料が使用された場合にノッキングを抑制することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の燃焼制御装置において、前記アセチレン供給手段は、燃料と空気の混合気が供給される放電室(33)と、該放電室内において放電を発生させる電極(34)とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、放電室内の電極間での放電によってアセチレンが生成され、機関に供給される。放電によるアセチレンの生成装置を用いることにより、アセチレンが充填されたボンベを使用することなく、比較的簡単な構成でアセチレンを供給することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の燃焼制御装置において、前記アセチレン供給手段は、アセチレンが充填されたボンベ(42)と、該ボンベからアセチレンが供給されるアセチレン噴射弁(41)とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、アセチレンが充填されたボンベからアセチレン噴射弁を介して、アセチレンが機関に供給される。放電による生成装置を用いる場合に比べて、供給量の制御精度を高めることができる。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 図1に示すアセチレン生成装置の構成を示す図である。 アセチレンを供給することによるNO低減効果及び燃焼への影響(燃料A)を説明するための図である。 アセチレンを供給することによるNO低減効果及び燃焼への影響(燃料B)を説明するための図である。 アセチレンを供給することによるNO低減効果(燃料C)を説明するための図である。 アセチレン供給制御処理のフローチャートである。 図6の処理で実行される補正量(QACCR)算出処理のフローチャートである。 点火時期制御処理のフローチャートである。 図1に示す構成の変形例を示す図である。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる内燃機関(以下「エンジン」という)及びその制御装置の構成を示す図であり、例えば4気筒のエンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁3が配置されている。スロットル弁3にはスロットル弁開度THを検出するスロットル弁開度センサ4が連結されており、スロットル弁開度センサ4の検出信号は、電子制御ユニット(以下「ECU」という)5に供給される。
燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁3との間かつ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射弁6の開弁時期(燃料噴射時期)及び開弁時間(燃料噴射時間)が制御される。燃料としては例えばガソリンが使用される。エンジン1の各気筒には、点火プラグ7が設けられており、点火プラグ7はECU5に接続されている。ECU5は、点火プラグ7による点火時期を制御する。
スロットル弁3の下流側には吸気圧PBAを検出する吸気圧センサ8、及び吸気温TAを検出する吸気温センサ9が設けられている。エンジン1の本体には、エンジン冷却水温TWを検出する冷却水温センサ10及び非共振型のノックセンサ11が装着されている。センサ8〜11の検出信号は、ECU5に供給される。ノックセンサ11としては、例えば5kHzから25kHzまでの周波数帯域の振動を検出可能なものが使用される。
吸気管2のスロットル弁3の上流側には、吸入空気流量GAを検出する吸入空気流量センサ13が設けられており、その検出信号はECU5に供給される。さらに大気圧PAを検出する大気圧センサ14がECU5に接続されており、その検出信号がECU5に供給される。
ECU5には、エンジン1のクランク軸及びカム軸(図示せず)の回転角度を検出する回転位相センサ12が接続されており、クランク軸及びカム軸の回転角度に応じた信号がECU5に供給される。回転位相センサ12の出力信号に基づいて、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御、エンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出が行われる。
エンジン1の排気管20には、排気中のNO濃度を検出するNO濃度センサ15が設けられており、その検出信号はECU5に供給される。NO濃度センサ15としては、例えば特開平11−248676号公報に示されるような公知のものが使用される。
吸気管2のスロットル弁3の下流側には、通路21を介してアセチレン生成装置22が接続されており、通路21にはアセチレン流量を制御するアセチレン流量制御弁23が設けられている。アセチレン生成装置22は、図2に示すように、混合気生成室31と、燃料噴射弁32と、放電室33と、放電室33に設けられた放電電極対34と、放電電極対34に電力を供給する高圧電源35とを備えている。燃料噴射弁32には、燃料噴射弁6へ燃料を供給する燃料供給通路から分岐する燃料供給通路が接続されており、本実施形態ではガソリンが供給される。
アセチレン生成装置22は、エンジン1の回転に同期した時間間隔で、燃料噴射弁32による燃料噴射を行うことによって、燃料と空気の混合気を生成して放電室33に供給するとともに、放電電極対34によってアーク放電を発生させることにより、アセチレンを生成する。混合気生成室31で生成する混合気は、可燃当量比限界を超える過濃混合気とし、アーク放電の放電エネルギは予め実験的に決定した適正値に設定する。
アセチレン流量制御弁23はECU5に接続されており、ECU5によってデューティ制御される。したがって、通路21を介して吸気管2にアセチレンが供給され、その供給量はECU5によって制御される。
ECU5は、各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、該CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路(メモリ)、燃料噴射弁6、点火プラグ7、及びアセチレン流量制御弁23に駆動信号を供給する出力回路等から構成される。
本実施形態では、アセチレンをエンジン1に供給することによって排気中のNO濃度を低減する制御が行われるので、図3〜図5を参照して、アセチレンを供給することによるNO低減効果を説明する。図3〜図5に示す測定データは、データ測定の便宜及び測定精度を考慮して、実験用単気筒エンジンを使用して得られたものである。
図3は、燃料A(オクタン価95に調整されたガソリン)とともにアセチレンを供給した場合に対応し、図3(a)〜図3(d)の横軸はアセチレン濃度CACであり、縦軸はそれぞれ排気中のNO濃度CNO、図示平均有効圧IMEP、燃焼変動率COV、及び熱効率ITEである。図3(a)から混合気中のアセチレン濃度CACを1000〜1500[ppm]程度とすることによって、排気中のNO濃度CNOを低下させる効果を確認することができる。また図3(b)〜図3(d)によって、アセチレン濃度CACを2000[ppm]としたときに燃焼変動率COVが増加する点を除き、アセチレンの添加が悪影響を与えていないことが確認できる。なお、燃料Aと空気の混合気の当量比は約0.8であり、エンジン回転数は800[rpm]である。
図4は、燃料B(メタンを主成分(約90%)とし、エタン、プロパン、及びブタンを含むガス燃料)とともにアセチレンを供給した場合に対応し、図4(a)〜図4(d)の横軸はアセチレン濃度CACであり、縦軸はそれぞれ排気中のNO濃度CNO、図示平均有効圧IMEP、燃焼変動率COV、及び熱効率ITEである。図4(a)からアセチレン濃度CACを4000[ppm]程度とすることによって、排気中のNO濃度CNOを低下させる効果を確認することができる。また図4(b)〜図4(d)によって、アセチレン濃度CACを1000[ppm]としたときに熱効率ITEが減少する点を除き、アセチレンの添加が悪影響を与えていないことが確認できる。なお、燃料Bと空気の混合気の当量比は1.0〜0.7であり、エンジン回転数は600[rpm]である。
図5は、燃料C(n−ペンタン)とともにアセチレンを供給した場合に対応し、横軸はアセチレン濃度CACであり、縦軸は排気中のNO濃度CNOである。この例では、アセチレン濃度CACを1000〜1200[ppm]程度とすることによって、排気中のNO濃度CNOを低下させる効果を確認することができる。なお、燃料Cと空気の混合気の当量比は0.8である。
以上のように炭化水素燃料と空気の混合気中にアセチレンを添加することにより、排気中のNO濃度CNOを低減することが可能であり、その理由は概略以下のように推定される。
アセチレンの希薄限界当量比は、0.3程度であり通常の炭化水素燃料に比べて低いため、アセチレンを通常の炭化水素燃料に添加すると燃焼速度が速くなり、アセチレンを添加していない場合よりも点火時期を遅らせることができる。したがって、熱効率及び図示平均有効圧力を低下させることなく、サーマルNO(燃焼温度が高いことによって生成されるNO)の低減が可能となる。アセチレンの温度安定性(自由エネルギー)は常温では飽和炭化水素よりも不安定であるが、低温度酸化反応の高温端付近の温度では逆にアセチレンの方が安定である。このため添加アセチレンを分解するための熱エネルギーが必要になる。微量であれば添加アセチレンは燃焼速度を低くするが、閾値以上の添加量であれば分解に必要な熱エネルギーをまかなうことができるために、サーマルNOの低減効果を得ることができると考えられる。
図6は、本実施形態におけるアセチレン供給制御処理のフローチャートである。この処理は、ECU5において例えば所定時間ごとに実行される。
ステップS11では、エンジン運転パラメータ、具体的にはエンジン回転数NE及び吸気圧PBAに応じて予め設定されているアセチレン量マップを用いて、基本アセチレン供給量QACB及び上限量QACMAXを算出する。アセチレン量マップは、吸気圧PBAが増加するほどまたエンジン回転数NEが増加するほど基本NO供給量QACBが増加するように設定されており、上限量QACMAXも同様に設定されたマップを用いて算出される。
ステップS12では、図7に示すQACCR算出処理を実行し、補正量QACCRを算出する。
図7のステップS21では、エンジン運転状態、具体的にはエンジン回転数NE及び吸気圧PBAに応じて予め設定されているCNOTGTマップを検索することにより、目標NO濃度CNOTGTを算出する。CNOTGTマップは、目標NO濃度CNOTGTが、対応するエンジン運転状態において実現可能なNO濃度の最小値となるように設定される。
ステップS22では、NO濃度センサ15により検出されるNO濃度CNOを取得する。ステップS23では、検出されるNO濃度CNOが目標NO濃度CNOTGTと一致するようにフィードバック制御によって、補正量QACCRを算出する。
図6に戻り、ステップS13では、基本アセチレン供給量QACB及び補正量QACCRを下記式(1)に適用し、アセチレン供給指令量QACCMDを算出する。
QACCMD=QACB+QACCR (1)
ステップS14では、アセチレン供給指令量QACCMDが上限量QACMAXより大きいか否かを判別し、この答が肯定(YES)であるときは、アセチレン供給指令量QACCMDを上限量QACMAXに設定し(ステップS15)、ステップS16に進む。ステップS14の答が否定(NO)であるときは、直ちにステップS16に進む。
ステップS16では、アセチレン供給指令量QACCMDに応じてアセチレン流量制御弁23の制御デューティDUTを算出する。算出された制御デューティDUTの駆動信号がアセチレン流量制御弁23に供給される。
図8は点火プラグ7による点火時期を制御する処理のフローチャートである。この処理は、回転位相センサ12から出力されるTDCパルスに同期して実行される。TDCパルスは、エンジン1のクランク軸が180度回転する毎に出力される。
ステップS31では、エンジン運転状態に応じて最適点火時期IGMBTを算出する。最適点火時期IGMBTは、エンジン1の出力トルクを最大とする点火時期であり、具体的にはエンジン回転数NE及び吸気圧PBAに応じて設定されたマップを検索することにより算出される。
ステップS32では、吸気温TA、エンジン冷却水温TW、及び大気圧PAに応じて環境補正値IGCRを算出し、ステップS33では、ノッキング補正値IGKNOCKを算出する。ノッキング補正値IGKNOCKの算出には公知の手法が適用され、ノッキングが検出されると増加方向に更新する一方、ノッキングが検出されない状態では減少方向に更新することによって、算出される。
ステップS34では、下記式(2)に最適点火時期IGMBT、環境補正値IGCR、及びノッキング補正値IGKNOCKを適用し、点火時期IGLOGを算出する。
IGLOG=IGMBT+IGCR−IGKNOCK (2)
点火時期IGLOGは圧縮上死点からの進角量として定義され、ノッキング補正値IGKNOCKが増加するほど、点火時期IGLOGは遅角される。
以上のように本実施形態では、エンジン回転数NE及び吸気圧PBAに応じて予め設定されている量のアセチレンを供給することにより、排気中のNO濃度CNOが低減される。燃料及び空気の混合気とともに、適量のアセチレンを供給することによって、燃焼速度が速くなるため、点火時期IGLOGを遅らせることができる。その結果、熱効率や図示平均有効圧を低下させることなく、NO濃度CNOを低減することができる。
また検出されるNO濃度CNOが目標NO濃度CNOTGTと一致するように補正量QACCRが算出され、基本アセチレン供給量QACBが補正量QACCRで補正されるので、アセチレン供給量を常に適量に制御し、NO濃度CNOを実現可能な最小値まで低減することが可能となる。
またノッキングが検出されたときは、点火時期IGLOGが遅角されるので、例えば粗悪な燃料が使用された場合にノッキングを抑制することができる。
また放電室33内の放電電極対34間でのアーク放電によってアセチレンが生成され、エンジン1に供給される。アーク放電によるアセチレン生成装置22を用いることにより、アセチレンが充填されたボンベを使用することなく、比較的簡単な構成でアセチレンを供給することができる。
本実施形態では、点火プラグ7が火花点火手段に相当し、アセチレン生成装置22、通路21、アセチレン流量制御弁23、及びECU5がアセチレン供給手段を含む一酸化窒素低減手段を構成し、ノックセンサ11及びECU5がノッキング検出手段を構成する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、図9に示すように、図1のアセチレン生成装置22に代えて、アセチレンが充填されたアセチレンボンベ42を用いてアセチレンをエンジン1に供給するようにしてもよい。
図9において、吸気管2の燃料噴射弁6より少し上流側には、アセチレン噴射弁41が設けられており、アセチレン噴射弁41は通路43を介してアセチレンボンベ42に接続されている。アセチレンボンベ42から通路43及びアセチレン噴射弁41を介して吸気管2にアセチレンが供給される。アセチレン噴射弁41はECU5に接続されており、ECU5によってその作動が制御される。
この変形例によれば、アセチレンボンベ42からアセチレン噴射弁41を介して、アセチレンが供給されるので、放電によるアセチレン生成装置22を用いる場合に比べて、アセチレン供給量の制御精度を高めることができる。本変形例では、アセチレンボンベ42、通路43、アセチレン噴射弁41、及びECU5がアセチレン供給手段を含む一酸化窒素低減手段を構成する。
また負荷パラメータとしては、吸気圧PBAに代えて、スロットル弁開度TH、吸入空気流量GAなどを用いてもよい。また、エンジン回転数NE及び吸気圧PBAなどの負荷パラメータに加えて、エンジン冷却水温TW及び/または吸気温TAに応じて、基本アセチレン供給量QACBを算出するようにしてもよい。
また上述した実施形態では本発明を4気筒エンジンの燃焼制御装置に適用した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく単気筒エンジンや4気筒以外の複数気筒エンジンの燃焼制御装置に適用可能である。
1 内燃機関
2 吸気管
5 電子制御ユニット(一酸化窒素低減手段、ノッキング検出手段)
6 燃料噴射弁
7 点火プラグ(火花点火手段)
8 吸気圧センサ
11 ノックセンサ(ノッキング検出手段)
12 回転位相センサ
22 アセチレン生成装置(アセチレン供給手段)
23 アセチレン流量制御弁(アセチレン供給手段)
31 混合気生成室
32 燃料噴射弁
33 放電室
34 放電電極対
41 アセチレン噴射弁(アセチレン供給手段)
42 アセチレンボンベ(アセチレン供給手段)

Claims (5)

  1. 燃焼室内に火花点火手段を備える内燃機関の燃焼制御装置において、
    前記機関にアセチレンを供給するアセチレン供給手段を含み、
    前記機関の回転数、及び前記機関の負荷を示す機関負荷パラメータを含む機関運転パラメータに応じて予め設定されている量のアセチレンを供給することにより、前記機関の排気中の一酸化窒素濃度を低減する一酸化窒素低減手段を備えることを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
  2. 前記機関から排出される一酸化窒素濃度を検出する一酸化窒素濃度センサを備え、
    前記一酸化窒素低減手段は、検出される一酸化窒素濃度に応じて前記アセチレンの供給量を補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  3. 前記機関のノッキングを検出するノッキング検出手段を備え、
    前記ノッキング検出手段によりノッキングが検出されたときは、前記火花点火手段による点火時期を遅角させる点火時期補正手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  4. 前記アセチレン供給手段は、燃料と空気の混合気が供給される放電室と、該放電室内において放電を発生させる電極とを備えることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  5. 前記アセチレン供給手段は、アセチレンが充填されたボンベと、該ボンベからアセチレンが供給されるアセチレン噴射弁とを備えることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
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