JP2015190283A - 基礎部材支持装置及び基礎部材設置方法 - Google Patents
基礎部材支持装置及び基礎部材設置方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015190283A JP2015190283A JP2014070647A JP2014070647A JP2015190283A JP 2015190283 A JP2015190283 A JP 2015190283A JP 2014070647 A JP2014070647 A JP 2014070647A JP 2014070647 A JP2014070647 A JP 2014070647A JP 2015190283 A JP2015190283 A JP 2015190283A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base member
- spherical
- support
- hole
- slab
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Foundations (AREA)
Abstract
【解決手段】基礎部材3をスラブ2の上面2tよりも浮かせた状態で支持し、基礎部材の上面4の高さ調整、及び、基礎部材の上面の水平度調整を可能とした基礎部材支持装置1であって、下端部がスラブ2に取付けられてスラブの上面より鉛直に延長するように設けられた支持棒(ねじ棒11)と、支持棒に取付けられて上下方向に移動可能に構成された球状支持体12と、基礎部材に設けられて支持棒の上端部が貫通する貫通孔13と、を備え、球状支持体12の上下位置が調整され、かつ、貫通孔13の下方に位置される球状支持体12の球面と貫通孔11の下端の円孔縁とが接触したことにより、球状支持体12が基礎部材3を支持したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、基礎部材の上面の水平度調整及び高さ調整を簡単にできる基礎部材支持装置等を提供する。
また、貫通孔の中心軸が基礎部材の重心を通過するように設けられたので、基礎部材に設けられた貫通孔の円孔縁を球状支持体の球面に載せるだけで、基礎部材の上面が水平状態となるように設定される。
さらに、基礎部材の上面が所望の高さ位置において水平状態となるように球状支持体が基礎部材を支持した状態を固定する固定手段を備えたので、基礎部材の下面とスラブの上面との間にグラウト材を注入した際の基礎部材の浮き上がりを防止できる。
また、前記基礎部材支持装置を用いた本発明の基礎部材設置方法は、基礎部材の貫通孔の下端の円孔縁と貫通孔の下方に位置される球状支持体の球面とを接触させることによって、基礎部材を基礎部材支持装置で支持して、基礎部材の上面が所望の高さ位置でかつ水平状態になるように基礎部材をスラブの上面よりも浮かせた後に、基礎部材の下面とスラブと上面との間の隙間にグラウト材を充填して基礎部材をスラブ上に設置したので、スラブ上に基礎部材を設置する作業を簡単かつ短時間で行える。
また、基礎部材の貫通孔の下端の円孔縁と貫通孔の下方に位置される球状支持体の球面とを接触させる一点支持により、基礎部材の上面が水平状態になるように基礎部材を支持したので、作業性が良くなる。
基礎部材3は、図外の型枠装置を用いて形成された鉄筋コンクリート板(盤)であり、例えば上面4及び下面5となる板面(盤面)が例えば正方形の所定板厚の鉄筋コンクリート板(盤)に形成される。
基礎部材3の板面(盤面)の中央には、上面4の中央と下面5の中央とに跨って貫通する中央貫通孔6が形成されるとともに、基礎部材3の板面の周辺部7には、上面4と下面5とに跨って貫通する周辺貫通孔8;8…が複数個形成されている。
即ち、貫通孔13の中心軸13cが基礎部材3の重心を通過するように被支持板14が基礎部材3に設けられている。
クレーン等で基礎部材3を吊りながら、基礎部材3の周辺部7に形成されている各周辺貫通孔8;8…にそれぞれ対応する鉄筋21;21…が挿入され、かつ、被支持板14の貫通孔13にねじ棒11が挿入されるように基礎部材3を下降させる。
そして、基礎部材3の上面4の高さ位置が所望の高さ位置になるように球状支持体12の上下位置を調整し、調整後、ねじ棒11の中心軸11cを中心とする球状支持体12の上部側の球面の円弧と被支持板14の下面14bにおける貫通孔13の円孔縁13sとを接触させる。
この際、貫通孔13の中心軸13cが基礎部材3の重心を通過するように被支持板14が基礎部材3に設けられ、球状支持体12の球面が基礎部材3の重心の真下に位置された被支持板14の貫通孔13の円孔縁13sを支持している。したがって、基礎部材3の自重により基礎部材3の上面4が水平状態になるように自動的に調整され、基礎部材3の上面4が水平状態となる球状支持体12による支持状態が維持されるので、基礎部材3の上面4の水平度調整作業が容易となる。即ち、基礎部材3に取付けられた被支持板14の下面14bの円孔縁13sを球状支持体12の球面上に載せるだけで、基礎部材3の上面4が水平状態に設定される。
特に、貫通孔13が基礎部材3に取付けられた被支持板14を形成する鋼板を貫通するように設けられ、球状支持体12の球体12bが鋼球により形成された場合、鋼板と鋼球とによる支持構造となるため支持構造の強度が向上するとともに、球状支持体12の球面と基礎部材3の重心の真下に位置された貫通孔13の円孔縁13sとの接触面の滑りが円滑になり、基礎部材3の自重により基礎部材3の上面4が水平状態になるように自動的に調整されやすくなる。
このように、基礎部材3の上面4の高さ位置が所望の高さ位置に調整され、基礎部材3の上面4が水平状態に調整された後、固定手段15としてのナットを中央貫通孔6の上方から挿入してねじ棒11の上端側からねじ棒11に螺着し、被支持板14の上面14aに締結することで、被支持板14が球状支持体12の球面と固定手段15のナットとで挟み込まれ、基礎部材3の上面4が所望の高さ位置で水平状態に固定されることになる。
基礎部材3の上面4が所望の高さ位置でかつ水平状態になるように基礎部材3が基礎部材支持装置1によって支持された後、図1(b)に示すように、周辺貫通孔8、中央貫通孔6、及び、基礎部材3の下面5とスラブ2と上面2tとの間の隙間に、セメント系や樹脂系等のグラウト材22を充填し、グラウト材22が固化することにより、基礎部材3の上面4が所望の高さ位置でかつ水平状態になるように基礎部材3がスラブ2上に設置されることになる。
この場合、基礎部材3の上面4が所望の高さ位置において水平状態となるように、球状支持体12が被支持板14を支持した状態を固定手段15で固定しているので、基礎部材3の下面5とスラブ2の上面2tとの間にグラウト材22を注入した際の基礎部材3の浮き上がりを防止できる。
尚、より確実な基礎部材の浮き上がり防止、及び、安全対策のため、ナット等の固定手段15の他に、図外の仮支持材を用いて、この仮支持材で基礎部材3を下から仮支持した状態でグラウト材22の注入を行うようにしてもよい。
また、基礎部材3の上面4の高さ調整作業も、ねじ棒11に螺着されている球状支持体12を上下に移動させるだけで簡単に行える。
即ち、実施形態の基礎部材支持装置1を用いた場合、基礎部材3の上面4の水平度調整及び高さ調整を簡単にでき、基礎部材3をスラブ2上に設置する作業を簡単に行えるようになる。
また、球体12bの球面が被支持板14の上面14aにおける貫通孔13の孔縁13rよりも上方に突出する構成としてもよい。この場合、固定手段15としてのナットの下面の形状を当該突出する球面に対応する湾曲面に形成すればよい。
また、被支持板14を設けずに、基礎部材3の下面5より上方に延長してねじ棒11が貫通する貫通孔を基礎部材3に形成し、当該貫通孔の下端の円孔縁と球状支持体12の球面とを接触させることで、基礎部材3を支持する構成としてもよい。例えば、中央貫通孔6の下端の円孔縁と球状支持体12の球面とを接触させる構成としてもよい。
また、基礎部材支持装置1を構成する各部材の材質は特に限定されない。
11 ねじ棒(支持棒)、12 球状支持体、13 貫通孔、13s 円孔縁、
14 被支持板、15 固定手段。
Claims (5)
- プレキャストコンクリートにより形成された基礎部材をスラブの上面よりも浮かせた状態で支持するとともに、基礎部材の上面の高さ調整、及び、当該基礎部材の上面の水平度調整を可能とした基礎部材支持装置であって、
下端部がスラブに取付けられてスラブの上面より鉛直に延長するように設けられた支持棒と、
支持棒に取付けられて上下方向に移動可能に構成された球状支持体と、
基礎部材に設けられて支持棒の上端部が貫通する貫通孔と、を備え、
球状支持体の上下位置が調整され、かつ、貫通孔の下方に位置される球状支持体の球面と貫通孔の下端の円孔縁とが接触したことにより、球状支持体が基礎部材を支持したことを特徴とする基礎部材支持装置。 - 貫通孔の中心軸が基礎部材の重心を通過するように設けられたことを特徴とする請求項1に記載の基礎部材支持装置。
- 基礎部材の上面が所望の高さ位置において水平状態となるように球状支持体が基礎部材を支持した状態を固定する固定手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基礎部材支持装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の基礎部材支持装置を用いた基礎部材設置方法であって、
基礎部材の貫通孔の下端の円孔縁と貫通孔の下方に位置される球状支持体の球面とを接触させることによって、基礎部材を基礎部材支持装置で支持して、基礎部材の上面が所望の高さ位置でかつ水平状態になるように基礎部材をスラブの上面よりも浮かせた後に、基礎部材の下面とスラブと上面との間の隙間にグラウト材を充填して基礎部材をスラブ上に設置したことを特徴とする基礎部材設置方法。 - 基礎部材の貫通孔の下端の円孔縁と貫通孔の下方に位置される球状支持体の球面とを接触させる一点支持により、基礎部材の上面が水平状態になるように基礎部材を支持したことを特徴とする請求項4に記載の基礎部材設置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014070647A JP6392533B2 (ja) | 2014-03-29 | 2014-03-29 | 基礎部材支持装置及び基礎部材設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014070647A JP6392533B2 (ja) | 2014-03-29 | 2014-03-29 | 基礎部材支持装置及び基礎部材設置方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015190283A true JP2015190283A (ja) | 2015-11-02 |
JP6392533B2 JP6392533B2 (ja) | 2018-09-19 |
Family
ID=54425015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014070647A Active JP6392533B2 (ja) | 2014-03-29 | 2014-03-29 | 基礎部材支持装置及び基礎部材設置方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6392533B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0446141U (ja) * | 1990-08-17 | 1992-04-20 | ||
JPH0453840U (ja) * | 1990-09-06 | 1992-05-08 | ||
JPH07229153A (ja) * | 1994-02-17 | 1995-08-29 | Shimizu Corp | 建築構造物の基礎構造 |
US5561950A (en) * | 1994-03-30 | 1996-10-08 | Collins; Ted R. | Method and apparatus for adjustable pier block |
JP2008223267A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Porasu Kurashi Kagaku Kenkyusho:Kk | 建築物の基礎構造および基礎工法 |
JP2011047201A (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-10 | Taisei Corp | 免震構造の構築方法 |
JP2013174089A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Sanko Techno Co Ltd | 取付物支持ユニット、取付物支持構造 |
-
2014
- 2014-03-29 JP JP2014070647A patent/JP6392533B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0446141U (ja) * | 1990-08-17 | 1992-04-20 | ||
JPH0453840U (ja) * | 1990-09-06 | 1992-05-08 | ||
JPH07229153A (ja) * | 1994-02-17 | 1995-08-29 | Shimizu Corp | 建築構造物の基礎構造 |
US5561950A (en) * | 1994-03-30 | 1996-10-08 | Collins; Ted R. | Method and apparatus for adjustable pier block |
JP2008223267A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Porasu Kurashi Kagaku Kenkyusho:Kk | 建築物の基礎構造および基礎工法 |
JP2011047201A (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-10 | Taisei Corp | 免震構造の構築方法 |
JP2013174089A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Sanko Techno Co Ltd | 取付物支持ユニット、取付物支持構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6392533B2 (ja) | 2018-09-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101574542B1 (ko) | 기성 지주 상단부를 이용한 잔교 시공방법 | |
CN204703182U (zh) | 锚栓套架 | |
CN205804768U (zh) | 一种可调高度可周转使用的马凳 | |
CN103938649B (zh) | 一种超高层建筑空腔基础的施工方法 | |
CN109024608A (zh) | 用于逆作法的钢管柱快速定位的施工方法 | |
JP6032625B2 (ja) | プレキャストコンクリート部材の杭頭部接合方法及び杭頭部支持構造 | |
CN212715960U (zh) | 一种高精度现浇楼板厚度控制装置 | |
CN104120802A (zh) | 一种隔震支座安装定位简易方法 | |
JP6392533B2 (ja) | 基礎部材支持装置及び基礎部材設置方法 | |
KR102028945B1 (ko) | 빔에 프리스트레스를 도입하는 과정에서 바닥 마찰에 의해 인장력이 발생하지 않는 슬라이딩 제작대 및 이를 이용한 프리스트레스트 콘크리트 빔 제조방법 | |
JP6134231B2 (ja) | ベースプレート位置調整システム | |
KR101213404B1 (ko) | 교량 상판용 콘크리트 구조물 및 그 제조 방법 | |
CN113293790B (zh) | 一种预找平的塔基基础及其找平施工方法 | |
CN103174299A (zh) | 叠层橡胶支座及平板滑移支座的安装施工方法 | |
JP4625692B2 (ja) | 積層ゴム支承による免震構造物の建築構法 | |
CN208586529U (zh) | 一种坡度预制梁支座调平装置 | |
KR20130113067A (ko) | 기초 레벨 고정 앙카 및 이를 이용한 시공방법 | |
JP2018100488A (ja) | 免震構造、ベースプレートおよび下部基礎部材の構築方法 | |
KR20210068958A (ko) | 프리캐스트 콘크리트 기둥 구축용 기초기둥철근의 위치 고정 장치 | |
JP6418870B2 (ja) | エレベータピットの構築方法 | |
CN105298140A (zh) | 外剪力墙施工用钢筋定位框及其定位方法 | |
KR100745024B1 (ko) | 거푸집 수평조절장치 | |
JP2009243038A (ja) | 水勾配床の構造物据付け方法 | |
JP5968205B2 (ja) | 免震基礎およびその構築方法 | |
KR100320153B1 (ko) | 공설운동장용 기성철근콘크리트 좌석블록의 시공방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170214 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180130 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180331 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180821 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180823 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6392533 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |