JP2009243038A - 水勾配床の構造物据付け方法 - Google Patents

水勾配床の構造物据付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 水勾配を備えた床に据付対象構造物を鉛直に据付ける。
【解決手段】 埋込プレート2の下面にスタッドジベル3を取り付け、上面にコンクリート堰4を取り付けて埋込金物1を形成する。コンクリート堰4は、構築する床5の水勾配に応じた高さ寸法と傾斜を備えるようにする。基礎上に配筋した鉄筋8に、埋込金物1を、埋込プレート2の高さ位置が水平方向に揃うようにセットして、埋込プレートが埋まる位置まで水平にコンクリート10を打設して床本体5aを構築し、その後、各埋込金物1のコンクリート堰4の上端部の位置と傾斜に合わせてコンクリート10を打設してテーパ状の床5bを作ることで、鉄筋コンクリート構造の水勾配勾配を備えた床5を構築する。各埋込金物1の埋込プレート2の上面に据付対象構造物の各脚を据付け、その後、各埋込金物1のコンクリート堰4の内側にモルタルを充填して水勾配を形成させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、水勾配を有する鉄筋コンクリート製の床面に埋込金物を介して構造物の脚を据付けるために用いる水勾配床の構造物据付け方法に関するものである。
一般に、工場や各種プラントの建屋にて、結露が発生する虞がある区画や、水を扱う区画では、コンクリート床に1/100程度の傾斜で水勾配を設けることが広く一般的に行われている(たとえば、特許文献1参照)。
又、鉄筋コンクリート構造物の表面に他の構造物を取り付ける場合の手法の1つとして、コンクリート注入前の鉄筋に埋込金物を固定した後、該埋込金物のベースプレートが露出された状態でコンクリートの打設を行い、コンクリートが固化して上記鉄筋コンクリート構造物が形成された後に、該コンクリート構造物の表面に露出している上記埋込金物のベースプレートに対し、他の構造物を溶接等によって固定する手法が知られている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2003−253798号公報 実開平6−14302号公報
ところが、鉄筋コンクリート構造の床に水勾配を設ける必要がある場合に、該床に埋込金物を介して他の構造物である複数の脚を備えた据付対象構造物の各脚を据付けようとすると、上記鉄筋コンクリート構造の水勾配を備えた床を構築する際に、構築する床の表面にベースプレート が露出するように単に埋込金物を設置しただけでは、各埋込金物のベースプレートが床の水勾配に沿って傾斜すると共に、水勾配の水上側に設置された埋込金物と、水下側に設置された埋込金物では、高さ位置に差が生じるため、そのままでは上記据付対象構造物を鉛直方向に据付けることができないという問題がある。
なお、据付対象構造物の各脚に、予め、水勾配を備えた鉄筋コンクリート構造の床における該各脚の設置予定個所の高さ位置の差に応じた長さ寸法の差を設けておくと共に、該各脚の下端面に、上記床の水勾配に応じた傾斜を予め設けておくようにすれば、上記水勾配を備えた鉄筋コンクリート構造の床に埋設した埋込金物の該床の表面に露出させたベースプレート上に、上記据付対象構造物を鉛直に設置することができるようになると考えられるが、このように据付対象構造物の各脚に長さ寸法の差を設けたり、各脚の下端面に傾斜を設けてしまうと、据付け前の上記据付対象構造物を製造する際や、据付け前の保管時や輸送時に単体で鉛直に自立させることができなくなってしまうため、現実的ではない。
そこで、本発明は、水勾配を設ける鉄筋コンクリート構造の床に、埋込金物を介して据付対象構造物の脚を鉛直方向に容易に据付けることができるようにするための水勾配床の構造物据付け方法を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、鉄筋コンクリート構造の水勾配を備えた床を構築するように鉄筋が配筋してある基礎上に、埋込プレートと該埋込プレートの下面に取り付けたジベルを有し更に埋込プレートの上面に据付対象構造物の脚を位置させるようにする脚支持部を有してなる埋込金物を、上記据付対象構造物の脚の配置に合わせて配置して、上方へ突出するように鉄筋に支持させ、次いで、上記基礎上にコンクリートを打設して上面に上記脚支持部が露出するように鉄筋コンクリート構造の水勾配を備えた床を構築し、しかる後、上記埋込金物における水勾配を備えた床上に露出する部分に、据付対象構造物の脚を据付けるようにする水勾配床の構造物据付け方法とする。
又、上記構成における脚支持部を、上面を傾斜させたコンクリート堰とし、水平にした埋込プレートの上面に取り付けて、コンクリート堰の上端を、水勾配を備えた床の表面に沿わせるようにすることで、上記コンクリート堰の内側にて埋込プレートの上面が水勾配を備えた床上に露出する部分となるようにする。
更に、上記構成において、コンクリート堰の内側で水勾配を備えた床上に露出する埋込金物の埋込プレート上に据付対象構造物の脚を据付けた後、該各埋込金物のコンクリート堰の内側にモルタルを充填するようにする。
又、上記請求項1の構成における脚支持部を、下面に傾斜面を有するベースプレートとして、上面を傾斜させた埋込プレートの上面に取り付け、該埋込プレートの上面を水勾配を備えた床の表面に沿わせようにすることで、上記ベースプレートが水勾配を備えた床上に露出する部分となるようにする。
本発明によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)鉄筋コンクリート構造の水勾配を備えた床を構築するように鉄筋が配筋してある基礎上に、埋込プレートと該埋込プレートの下面に取り付けたジベルを有し更に埋込プレートの上面に据付対象構造物の脚を位置させるようにする脚支持部を有してなる埋込金物を、上記据付対象構造物の脚の配置に合わせて配置して、上方へ突出するように鉄筋に支持させ、次いで、上記基礎上にコンクリートを打設して上面に上記脚支持部が露出するように鉄筋コンクリート構造の水勾配を備えた床を構築し、しかる後、上記埋込金物における水勾配を備えた床上に露出する部分に、据付対象構造物の脚を据付けるようにする水勾配床の構造物据付け方法としてあるので、鉄筋コンクリート構造の水勾配を備えた床に対し、鉛直方向に配置した据付対象構造物の各脚を、上記埋込金物を介して容易に設置することができる。
(2)脚支持部を、上面を傾斜させたコンクリート堰とし、水平にした埋込プレートの上面に取り付けて、コンクリート堰の上端を、水勾配を備えた床の表面に沿わせるようにすることで、上記コンクリート堰の内側にて埋込プレートの上面が水勾配を備えた床上に露出する部分となるようにした構成とすることにより、据付対象構造物の各脚を、水平な埋込プレートの上面に据付けることができるようになる。したがって、据付対象構造物の各脚に対応して配置する各埋込金物の埋込プレートの高さ位置がすべて水平方向に揃うように設置することで、鉛直方向に配置した据付対象構造物の各脚を、該各脚に特別な加工を何ら要することなく据付けることが可能になる。
(3)コンクリート堰の内側で水勾配を備えた床上に露出する埋込金物の埋込プレート上に据付対象構造物の脚を据付けた後、該各埋込金物のコンクリート堰の内側にモルタルを充填するようにすることにより、上記コンクリート堰の内側に水が溜まる虞を解消できる。
(4)脚支持部を、下面に傾斜面を有するベースプレートとして、上面を傾斜させた埋込プレートの上面に取り付け、該埋込プレートの上面を水勾配を備えた床の表面に沿わせようにすることで、上記ベースプレートが水勾配を備えた床上に露出する部分となるようにすることにより、据付対象構造物の各脚を、上記ベースプレートの上面に据付けることができるようになる。したがって、据付対象構造物の各脚に対応して配置する各埋込金物のベースプレートの上面の高さ位置がすべて水平方向に揃うように設置することで、鉛直方向に配置した据付対象構造物の各脚を、該各脚に特別な加工を何ら要することなく据付けることが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1(イ)(ロ)(ハ)乃至図3(イ)(ロ)は本発明の水勾配床の構造物据付け方法の実施の一形態を示すもので、以下のようにしてある。
ここで、先ず、本発明の水勾配床の構造物据付け方法に用いる埋込金物1について説明すると、該埋込金物1は、図3(イ)(ロ)に示すように、方形の埋込プレート2の下面に、下方へ突出するジベルとして、たとえば、埋込プレート2の下面の4角部に、該埋込プレート2の下面に対し垂直方向に所要寸法突出するスタッドジベル3を設ける。
更に、上記埋込プレート2の上面に、上下方向に短い寸法の筒状、たとえば、上記埋込プレート2の大きさに対応する角筒形状の脚支持部としてのコンクリート堰4の下端を取り付ける。且つ該コンクリート堰4には、構築すべき水勾配を備えた床5における水下側端部の高さ位置と、据付対象構造物6の脚7の配置に応じて埋込金物1をそれぞれ設置すべき個所における床表面の高さ位置との差に応じた高さ寸法を備えると共に、上記コンクリート堰4の上端部に、上記水勾配を備えた床5の勾配、たとえば、1/100の勾配に応じた傾斜を設けるようにしてある。(なお、図1(イ)(ロ)(ハ)乃至図3(イ)(ロ)では、床5の水勾配及び上記コンクリート堰4の上端部の傾斜をそれぞれ強調して示してある(以降の各図でも同様とする。)。
以上の構成を備えた埋込金物1を用いて鉄筋コンクリート構造の床5に据付対象構造物6の脚7の据え付けを行う場合は、予め、上記埋込プレート2とスタッドジベル3とコンクリート堰4とからなる埋込金物1を工場で製作しておく。この埋込金物1を現場へ搬入して、先ず、図1(イ)に示すように、図示しない水平な基礎上で鉄筋コンクリート構造の床5を構築するための鉄筋8の配筋工事が行われた状態にて、上記床5の構築後に据付対象構造物6の脚7を設置する設置予定個所ごとに、各々上述したような上記据付対象構造物6の脚7の配置に応じた所定の高さ寸法のコンクリート堰4を具備してなる埋込金物1を、該各埋込金物1の埋込プレート2が構築する水勾配を備えた床5の水下側端部の高さ位置で水平に揃うようにセット(配置)して、該各埋込金物1のスタッドジベル3を、上記配筋済みの鉄筋8に固縛すると共に、埋込プレート2の下面側と、鉄筋8とを埋込金物固定用鋼材9を介し連結して、上記各埋込金物1を鉄筋8に対して支持させる。
次に、図1(ロ)に示すように、上記各埋込金物1の埋込プレート2の表面高さ位置までコンクリート10を水平に打設して、該コンクリート10を養生、硬化させて鉄筋コンクリート構造の床本体5aを構築する。
次いで、図1(ハ)に示すように、上記構築された水平な床本体5aの表面に、上記各埋込金物1のコンクリート堰4の上端部位置まで、該各埋込金物1のコンクリート堰4の上端部の高さ位置及び傾斜に合うようにコンクリート10を斜めに増打ち(打設)し、養生、硬化させて、この増打ちしたコンクリート10によりテーパ状の床5bを構築する。これにより、上記床本体5aとテーパ状の床5bとから、床表面に1/100の水勾配を有する鉄筋コンクリート構造の床5が構築されるようにしてある。
上記のようにして水勾配を有する床5を構築すると、該床5における据付対象構造物6の各脚7に対応する位置にそれぞれ設置された各埋込金物1では、各々の埋込プレート2が、すべて上記構築された水勾配を有する床5の水下側端部と同じ高さ位置で水平に配置された状態となる。よって、上記水勾配を有する床5が構築された後は、図2(イ)に示す如く、該床5の所定個所にそれぞれ設置されている各埋込金物1にて、上記コンクリート堰4の内側を通して上記構築した水勾配を備えた床5の上側に露出する埋込プレート2の上面の中央部に、据付対象構造物6の各脚7の下端部の内側に嵌合させることで該各脚7を受けるための短パイプ11を、溶接により取り付ける。その後、図2(ロ)に示す如く、上記据付対象構造物6の各脚7を、上記各埋込金物1の埋込プレート2の中央部の上側に載置して、該各脚7を対応する埋込プレート2に溶接により固定する。これにより、上記据付対象構造物6が、各脚7を固定した埋込金物1を介して、上記鉄筋コンクリート構造の床5に対して固定されるようになる。
しかる後、図2(ハ)に示す如く、上記各埋込金物1の各コンクリート堰4の内側に、該各コンクリート堰4の上端部の高さ位置及び傾斜に合うようにモルタル12を充填することで、上記据付対象構造物6の各脚の7の周りにも、上記各埋込金物1の各コンクリート堰4の周りに構築した水勾配を備えた床表面に連なる水勾配を備えた床表面が構築されるようになる。
このように、本発明の埋込金物1を用いた水勾配床の構造物据付け方法によれば、鉄筋コンクリート構造の水勾配を備えた床5であっても、すべて同じ高さ位置で水平に配置された埋込プレート2を有する埋込金物1を、据付対象構造物6の各脚7の配置に応じてそれぞれ埋設できるため、この各埋込金物1の埋込プレート2の上側に、据付対象構造物6の各脚7を載置して固定することで、上記鉄筋コンクリート構造の水勾配を備えた床5に対し、鉛直方向に配置した据付対象構造物6の各脚7を、該各脚7に特別な加工を何ら要することなく据付けることができる。
又、上記各埋込金物1は、水平な基礎に対して埋込プレート2が水平になるようにセットした状態で、水平にコンクリート10を打設することで構築される該鉄筋コンクリート構造の床5に固定できるため、該各埋込金物1のセッティングに要する作業を容易なものとすることができて、セッティング作業に要する手間及び時間を削減することができる。
更に、上記埋込プレート2とスタッドジベル3とコンクリート堰4とからなる埋込金物1は工場製作できるため、現場での作業工数を少なくすることができて、現場での作業時間を短いものとすることができる。
しかも、上記したように、上記鉄筋コンクリート構造の水勾配を備えた床5を構築すべく床本体5aの上側にコンクリート10を増打ちしてテーパ状の床5bを構築する際には、上記各埋込金物1の各コンクリート堰4の上端の高さ位置と傾斜に合わせてコンクリート10の打設を行うようにすれば、構築する床5に設けるべき水勾配に応じた傾斜でコンクリート10の打設を行うことができるため、打設するコンクリート10の上面の高さ位置及び勾配の確認を容易なものとすることができる。
次に、図4は本発明の実施の他の形態で使用する埋込金物1の変形例を示すもので、図3(イ)(ロ)に示したと同様の構成において、埋込金物1を、埋込プレート2の上面に角筒形状のコンクリート堰4を設けてなる構成とすることに代えて、埋込プレート2の上面に、円筒形状のコンクリート堰4aを設けて埋込金物1を構成したものである。なお、上記円筒形状のコンクリート堰4aは、図3(イ)(ロ)に示した埋込金物1におけるコンクリート堰4と同様に、構築すべき水勾配を備えた床5における水下側端部の高さ位置と、据付対象構造物6の脚7の配置に応じて埋込金物1をそれぞれ設置すべき個所における床表面の高さ位置との差に応じた高さ寸法を備えると共に、上記コンクリート堰4aの上端部に、上記床5の水勾配、たとえば、1/100の勾配に応じた傾斜を設けるようにしてある。
その他の構成は図1(イ)(ロ)(ハ)乃至図3(イ)(ロ)に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
本実施の形態の埋込金物1を用いても、上記実施の形態にて図1(イ)(ロ)(ハ)及び図2(イ)(ロ)(ハ)に示した手順と同様の手順で据付対象構造物6の据え付けを行うことができるため、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。更に、上記実施の形態の埋込金物1における角筒形状のコンクリート堰4を構成するには、高さ寸法が異なる2枚の長方形のプレートと、同じ高さ寸法の台形状の2枚のプレートが必要とされるが、本実施の形態の埋込金物における円筒形状のコンクリート堰4aは所要径のパイプを斜めに切断することで形成できるため、埋込金物1の製作をより容易なものとする効果が期待できる。
次いで、図5(イ)(ロ)(ハ)乃至図7は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、本実施の形態で用いる埋込金物1aは、図7に示すように、方形の埋込プレート2の下面に、下方へ突出するジベルとして、たとえば、埋込プレート2の下面の4角部に、該埋込プレート2の下面に対し垂直方向に所要寸法突出するスタッドジベル3を設ける。
更に、上記埋込金物1aは、埋込プレート2の上面に取り付けるための脚支持部としてのベースプレート13を備えた構成としてある。
具体的には、上記ベースプレート13は、上面を水平面とすると共に、下面に構築すべき鉄筋コンクリート構造の床5に設ける水勾配と相補する1/100の傾斜を備えた形状としてある。更に、構築すべき水勾配を備えた床5における最も水上側に設置される埋込金物1aに具備されるベースプレート13の所要の高さ寸法を基準として、それよりも水下寄りに設置される各埋込金物1aに具備されるベースプレート13では、対応する埋込金物1aの設置個所と、上記最も水上側に設置される埋込金物1aの設置個所との水勾配に沿った高さ位置の差分に応じた高さ寸法分、上記最も水上側に設置される埋込金物1aに具備されるベースプレート13の高さ寸法よりも高く設定した構成としてある。
その他、図1(イ)(ロ)(ハ)乃至図3(イ)(ロ)に示したものと同一のものには同一符号が付してある。
以上の構成としてある本実施の形態の埋込金物1aを用いての鉄筋コンクリート構造の床5に据付対象構造物6の脚7の据え付けを行う場合は、上記埋込金物1aのうち、上記埋込プレート2にスタッドジベル3を取り付けて組み立ててなる埋込用組立体14を予め工場で製作しておき、この埋込用組立体14とベースプレート13とを分離した状態で現場へ搬入する。
次に、図5(イ)に示すように、図示しない水平な基礎上で鉄筋コンクリート構造の床5を構築するための鉄筋8の配筋工事が行われた状態にて、上記床5の構築後に据付対象構造物6の脚7を設置する設置予定個所ごとに、上記埋込用組立体14を、該各埋込用組立体14の埋込プレート2が構築する水勾配を備えた床5の表面に露出するように、該水勾配に応じた高さ位置に、水勾配に応じた傾斜、すなわち、1/100の傾斜でセット(配置)して、該各埋込用組立体14のスタッドジベル3を、上記配筋済みの鉄筋8に固縛すると共に、埋込プレート2の下面側と、鉄筋8とを埋込金物固定用鋼材9を介し連結して、上記各埋込用組立体14を鉄筋8に対して固定する。
次いで、図5(ロ)に示すように、上記各埋込用組立体14の埋込プレート2の表面高さ及び傾斜に応じた位置までコンクリート10を、1/100の勾配を設けた状態で打設して、該コンクリート10を養生、硬化させて鉄筋コンクリート構造の水勾配勾配を備えた床5を構築する。
上記のようにして床5が構築された後は、図5(ハ)に示すように、上記構築された水勾配を有する床5の表面に露出している各埋込用組立体14の埋込プレート2の上面に、それぞれ対応するベースプレート13を溶接により取り付ける。これにより、上記各埋込用組立体14と対応するベースプレート13とを一体化することで各埋込金物1aが現地で製作されると共に、該各埋込金物1aのベースプレート13の上面の高さ位置が、水平方向に揃うようになる。
よって、その後は、図6(イ)に示す如く、上記構築された水勾配を備えた床5より露出されている上記各埋込金物1aのベースプレート13の上面の中央部に、据付対象構造物6の各脚7の下端部の内側に嵌合させることで該各脚7を受けるための短パイプ11を、溶接により取り付けた後、図6(ロ)に示す如く、上記据付対象構造物6の各脚7を、上記各埋込金物1aのベースプレート13の中央部の上側に載置して、該各脚7を対応するベースプレート13に溶接により固定する。これにより、上記据付対象構造物6が、各脚7を固定した埋込金物1aを介して、上記鉄筋コンクリート構造の床5に対して固定されるようになる。
このように、本実施の形態の埋込金物1aを用いた水勾配床の構造物据付け方法によっても、鉄筋コンクリート構造の水勾配を備えた床5に対し、ベースプレート13の上面の位置がすべて同じ高さ位置で水平に揃う埋込金物1aを、据付対象構造物6の各脚7の配置に応じてそれぞれ設置できるため、この各埋込金物1aのベースプレート13の上側に、据付対象構造物6の各脚7を載置して固定することで、上記鉄筋コンクリート構造の水勾配を備えた床5に対し、鉛直方向に配置した据付対象構造物6の各脚7を、該各脚7に特別な加工を何ら要することなく据付けることができる。
なお、上記図5(イ)(ロ)(ハ)及び図6(イ)(ロ)では、図7に示すように、埋込プレート2とスタッドジベル3とからなる埋込用組立体14と、ベースプレート13とを分離した状態の埋込金物1aを鉄筋コンクリート構造の床5の構築現場に搬入して、先ず、該床5の構築時に上記埋込用組立体14を埋設した後、該埋込用組立体14の埋込プレート2の上にベースプレート13を溶接により取り付けることで、埋込金物1aを現場で製作するものとして示したが、図8に示す如く、埋込プレート2とスタッドジベル3とベースプレート13とを一体化してなる埋込金物1aを工場で予め製作し、この埋込金物1aを、現場へ搬入して、鉄筋コンクリート構造の水勾配を備えた床5を構築する際に、図5(イ)に示した埋込用組立体14と同様に配置してから、図5(ロ)に示したと同様にコンクリート10の打設を行うことで、該埋込金物1aを据付対象構造物6の各脚7の配置に対応した位置に設置するようにしてもよい。このようにすれば、図5(ハ)に示した如き現場での埋込プレート2に対するベースプレート13の溶接作業を不要にできるため、現場での工数を削減することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、埋込プレート2の形状は、その上面にコンクリート堰4,4aやベースプレート13を設置できる形状としてあれば、方形以外のいかなる形状としてもよい。
埋込金物プレート2の鉄筋コンクリート構造の床5からの引き抜きに耐え得るようにしてあれば、該埋込プレート2の下面に設けるスタッドジベル3の配置や本数は適宜変更してもよい。又、スタッドジベル以外のジベルを用いるようにしてもよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の水勾配床の構造物据付け方法の実施の一形態の手順を示すもので、(イ)は鉄筋コンクリート構造の床の構築現場にて予め埋込金物をセットした状態を、(ロ)は床本体のコンクリートを打設した状態を、(ハ)は水勾配を有する床を構築した状態をそれぞれ示す切断概略側面図である。 図1の構造物据付け方法の手順の続きを示すもので、(イ)は埋込金物の埋込プレート上に据付対象構造物の脚を受けるための短パイプを設置した状態を、(ロ)は埋込金物の埋込プレート上に据付対象構造物の脚を設置した状態を、(ハ)は埋込金物のコンクリート堰の内側にモルタルを充填した状態をそれぞれ示す切断概略側面図である。 図1の構造物据付け方法で用いる埋込金物を示すもので、(イ)は概略平面図、(ロ)は概略切断側面図である。 本発明の実施の他の形態として、埋込金物の変形例を示す概略斜視図である。 本発明の実施の更に他の形態における構造物据付け方法の手順を示すもので、(イ)は鉄筋コンクリート構造の床の構築現場にて予め埋込用組立体をセットした状態を、(ロ)はコンクリートを打設して水勾配を備えた床を構築した状態を、(ハ)は埋込用組立体の埋込プレート上にベースプレートを取り付けて埋込金物を現地製作した状態をそれぞれ示す切断概略側面図である。 図5の構造物据付け方法の手順の続きを示すもので、(イ)は埋込金物のベースプレート上に据付対象構造物の脚を受けるための短パイプを設置した状態を、(ロ)は埋込金物のベースプレート上に据付対象構造物の脚を設置した状態をそれぞれ示す切断概略側面図である。 図5の構造物据付け方法で用いる埋込金物を示す概略側面図である。 本発明の実施の更に他の形態として、図7の埋込金物の変形例を示す概略側面図である。
符号の説明
1,1a 埋込金物
2 埋込プレート
3 スタッドジベル(ジベル)
4 コンクリート堰
5 床
6 据付対象構造物
7 脚
8 鉄筋
10 コンクリート
12 モルタル
13 ベースプレート

Claims (4)

  1. 鉄筋コンクリート構造の水勾配を備えた床を構築するように鉄筋が配筋してある基礎上に、埋込プレートと該埋込プレートの下面に取り付けたジベルを有し更に埋込プレートの上面に据付対象構造物の脚を位置させるようにする脚支持部を有してなる埋込金物を、上記据付対象構造物の脚の配置に合わせて配置して、上方へ突出するように鉄筋に支持させ、次いで、上記基礎上にコンクリートを打設して上面に上記脚支持部が露出するように鉄筋コンクリート構造の水勾配を備えた床を構築し、しかる後、上記埋込金物における水勾配を備えた床上に露出する部分に、据付対象構造物の脚を据付けるようにすることを特徴とする水勾配床の構造物据付け方法。
  2. 脚支持部を、上面を傾斜させたコンクリート堰とし、水平にした埋込プレートの上面に取り付けて、コンクリート堰の上端を、水勾配を備えた床の表面に沿わせるようにすることで、上記コンクリート堰の内側にて埋込プレートの上面が水勾配を備えた床上に露出する部分となるようにした請求項1記載の水勾配床の構造物据付け方法。
  3. コンクリート堰の内側で水勾配を備えた床上に露出する埋込金物の埋込プレート上に据付対象構造物の脚を据付けた後、該各埋込金物のコンクリート堰の内側にモルタルを充填するようにする請求項1記載の水勾配床の構造物据付け方法。
  4. 脚支持部を、下面に傾斜面を有するベースプレートとして、上面を傾斜させた埋込プレートの上面に取り付け、該埋込プレートの上面を水勾配を備えた床の表面に沿わせようにすることで、上記ベースプレートが水勾配を備えた床上に露出する部分となるようにした請求項1記載の水勾配床の構造物据付け方法。
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JP2014114604A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Asahi Kasei Homes Co 外部床構造
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