JP6474572B2 - 建物の基礎構造、および、建物の基礎の施工方法 - Google Patents

建物の基礎構造、および、建物の基礎の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、建物の基礎構造、および、建物の基礎の施工方法に関し、軟弱地盤上に建てられる建物の基礎の構造およびその施工方法に関する。
建物の基礎の代表的な型式として、建物全体の荷重を全面の基礎スラブで支持するべた基礎、および、一連の柱や壁からの荷重を連続したフーチングで支持する布基礎が存在する。地耐力性において、布基礎よりもべた基礎の方が優れているが、べた基礎では対応しきれない軟弱地盤上に建物を建てる場合には、地盤補強が行われる。たとえば、軟弱な層が深い場合には、コンクリート杭や鋼管杭などによる杭補強が施される。
建物の基礎は、防蟻性を有していることも望まれる。防蟻性においても、布基礎よりもべた基礎が優れている。布基礎の場合、フーチング上の立上り部と土間コンクリートとの間には継ぎ目が生じるためである。
さらに、断熱性を向上させるために、基礎の立上り部の屋外側の面に、断熱材が施される場合がある。立上り部の屋外側の面全体に断熱材が貼り付けられた場合、基礎の型式をべた基礎としても、立上り部と断熱材との接合面の下端側から白蟻が侵入し、立上り部上の土台などを食い荒らすおそれがある。そのため、特開2014−66050号公報(特許文献1)では、べた基礎の立上り部(立上基礎部)の外側表面に、外側表面と断熱材との接合面を、断熱材の上端で表側に至らせる突出部を形成した基礎構造が提案されている。この構造によれば、白蟻が、接合面の下端側から入り込んだとしても、接合面を通って立上基礎部の表側に導かれるため、蟻道の有無を確認することができる。
また、基礎の剛性を高めるために、特開2007−303073号公報(特許文献2)では、べた基礎の基礎スラブと地中梁とを一体的に打設する技術が提案されている。
特開2014−66050号公報 特開2007−303073号公報
一般的に、軟弱地盤上に建物を建てる場合、補強用の杭部上には布基礎が設けられることが多い。しかし、通常の布基礎構造は、上述のように、防蟻性に劣るという問題がある。
そこで、本発明は、地盤に対して杭補強が必要な場合であっても、実用性と防蟻性とを兼ね備えた建物の基礎の構造およびその施工方法を提供することを目的とする。
この発明のある局面に従う建物の基礎構造は、建物の荷重を支持するための基礎構造であって、べた基礎構造物と、補強用の複数の杭部と、ベース部とを備える。べた基礎構造物は、一体的に打設されたスラブ部と立上り部とを有している。複数の杭部は、立上り部の下方において、立上り部の長手方向に沿って間隔をあけて、地中に設けられている。ベース部は、杭部とべた基礎構造物との間に打設され、立上り部の長手方向に沿って延在する。
好ましくは、ベース部の幅寸法は、べた基礎構造物の立上り部の幅寸法よりも大きい。
好ましくは、ベース部は、地中に設けられている。
好ましくは、べた基礎構造物の立上り部と、ベース部とを連通する筋部材をさらに備える。
べた基礎構造物とベース部とは、一体的に打設されていてもよい。
好ましくは、べた基礎構造物の立上り部の屋外側の面には、断熱材が設けられている。
この発明の他の局面に従う建物の基礎の施工方法は、建物を構成する壁のラインに沿って、補強用の複数の杭部を地中に挿入する工程と、ベース部を成型するために、杭部の上方位置に、杭部の整列方向に沿って、上下方向に延びる一対の第1の型枠を幅方向に離して設置する工程と、べた基礎構造物としてのスラブ部と立上り部とを一体的に成型するために、第1の型枠によって形成される領域上に重なった位置に、屋外側の型枠が領域に接し、屋内側の型枠が領域から浮いた状態となるように、上下方向に延びる一対の第2の型枠を設置する工程と、第1の型枠および第2の型枠内に、コンクリートを打設する工程とを備える。
本発明によれば、地盤に対して杭補強が必要な場合であっても、実用性と防蟻性とを兼ね備えることができる。
本発明の実施の形態に係る建物の基礎の断面図である。 本発明の実施の形態に係る建物の基礎の上面図である。 本発明の実施の形態に係る建物の基礎の施工手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る建物の基礎の施工途中の状態を示す断面図である。 べた基礎用の型枠の構成例を示す図である。 杭補強が施された一般的な布基礎を模式的に示す断面図である。 公知のべた基礎を模式的に示す断面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
本実施の形態では、軟弱地盤上に建てられる建物の荷重を支持するための基礎について説明する。
(概略構造について)
はじめに、図1および図2を参照して、建物の基礎1の概略構造について説明する。なお、図1に示す矢印A1は、建物の屋外方向を示しており、その反対方向は、建物の屋内方向を表わしている。
建物の基礎1は、主基礎部2と、主基礎部2を下方から支持する補強用の複数の杭部3とで構成されている。複数の杭部3は、上下方向に延び、図2に示されるように、建物を構成する壁のラインLに沿って間隔をあけて、地中に設けられている。ラインLは、建物の外周部1Aや主要な間仕切り部1Bの壁の位置を示している。主基礎部2は、ベース部21と、ベース部21から上方に立ち上がる立上り部22と、立上り部22に囲まれるスラブ部23とを含む。
ここで、杭部3がこのように線状に配置される場合の一般的な基礎構造について説明する。図6に示されるように、一般的には、杭部3の整列方向に沿って杭部3上に、ベース部421と立上り部422とで構成される布基礎400が施工される。建物の床を支える土間コンクリート(スラブ部)423は、布基礎400の施工後に打設される。このような一般的な基礎構造の場合、布基礎400の立上り部422と土間コンクリート423との接合部424から、白蟻が建物内に侵入するおそれがある。そのため、上述のように、一般的な布基礎400では防蟻性に劣る。
他方、図7に示されるような公知のべた基礎500は、立上り部522とスラブ部523とが一体的に打設されているため、防蟻性に優れている。しかしながら、べた基礎500は、面状のスラブ部523全体で建物の荷重を支持する構成であるため、べた基礎500を杭部3で補強する場合、スラブ部523の下にも杭部が必要となる。そのため、布基礎400を補強する場合よりも、杭部3の本数が多くなり、実用性に乏しい。なお、図7のべた基礎500の構造は、上記した特開2014−66050号公報(特許文献1、以下「先行技術」という)で提案された断熱基礎構造を採用しており、防蟻性と断熱性とを有している。
これに対し、本実施の形態の主基礎部2は、べた基礎500と同様に、立上り部22とスラブ部23とを一体的に打設する構成としながら、ベース部21と立上り部22とで建物の荷重を支持する構成としている。そのため、杭部3の本数を増やさなくても、防蟻性を確保することができる。このように、本実施の形態では、立上り部22とスラブ部23とが公知のべた基礎500と同様の構造を有するため、これらを「べた基礎構造物5」とも称する。
以下に、本実施の形態における建物の基礎1の構造例、および、その施工方法について、詳細に説明する。
(構造例について)
まず、建物の基礎1の構造例について説明する。
上述のように、複数の杭部3は、建物の壁のラインLに沿って、線状に設けられている。杭部3は、たとえば鋼管杭であるものとするが、湿式のコンクリート杭(性状改良体)であってもよい。杭部3の設置間隔は、一定でなくてよい。
主基礎部2を構成するべた基礎構造物5は、立上り部22が、杭部3の上方位置において、杭部3の整列方向に沿って、すなわち壁のラインLに沿って延在するように設けられている。上述のように、べた基礎構造物5の立上り部22とスラブ部23とは、一体的に継ぎ目なく成型されているが、スラブ部23の下方位置には杭部3は存在しない。
スラブ部23は、その一部がグランドラインGLよりも下方に位置するように設けられる。スラブ部23は、公知のべた基礎500のスラブ部523と同様の構造を有しており、その水平方向端部には、下方側に突出する突出部23aが設けられている。スラブ部23の突出部23aの下端面と、立上り部22の下端面とは、面一状に形成される。
立上り部22内には、筋部材の一例である鉄筋74〜76が主に配設されている。鉄筋74は、上下方向に延びるあばら筋である。鉄筋75,76は、立上り部22の長手方向に延び、鉄筋74と係合している。鉄筋75は、立上り部22の上端部側に位置する上端筋である。鉄筋76は、立上り部22の上下方向中央部に位置する腹筋である。
スラブ部23内には、筋部材の一例である鉄筋77,78が主に配設されている。鉄筋77は、図1において立上り部22の長手方向に延びるスラブ筋である。鉄筋78は、鉄筋77と係合し、図1において立上り部22の幅方向に延びるスラブ筋である。立上り部22の幅方向は、水平面上において長手方向(すなわち、杭部3の整列方向)に直交する方向を示している。鉄筋78は、スラブ部23と立上り部22とを連通し、腹筋である鉄筋76と係合していることが望ましい。
本実施の形態では、杭部3とべた基礎構造物5の立上り部22との間に、ベース部21が打設されている。ベース部21は、立上り部22の長手方向に沿って延在している。
図1に示されるように、ベース部21の幅寸法D1は、立上り部22の幅寸法D2よりも大きいことが望ましい。つまり、ベース部21と立上り部22との断面形状は、一般的な布基礎400と同様に、略逆T字状であることが望ましい。具体的には、ベース部21の幅寸法D1は400mm程度であり、立上り部22の幅寸法D2は170mm程度である。また、ベース部21の厚み(高さ寸法)も、一般的な布基礎400のベース部421と同様に、150mm以上であることが望ましい。ベース部21と立上り部22とが一般的な布基礎400と同様に構成される場合、ベース部21と立上り部22とに着目すると、これらを「布基礎構造物」と称することもできる。
ベース部21の方が立上り部22よりも少なくとも屋内側に張り出している場合には、ベース部21の屋内側の上端面21bは、スラブ部23の突出部23aの下端面と接合されていることが望ましい。また、ベース部21は、一般的な布基礎400と同様に、その全体がグランドラインGLよりも下方(すなわち地中)に設けられていることが望ましい。また、立上り部22の下端部が、グランドラインGLよりも下方に配置されていることが望ましい。
ベース部21の下端には、杭部3の上端部に配置されたリング状の型枠30によって形作られる突出部21aが設けられてもよい。突出部21aは、ベース部21の主要部と一体的に打設されている。型枠30の周囲には、砂利または砕石(以下、単に「砂利」という)10が敷き詰められる。砂利10は、突出部21aを除いて、ベース部21の下面全体に敷き詰められる。本実施の形態では、建物の荷重は、ベース部21と立上り部22とで支持する構成のため、スラブ部23の下に砂利10は不要である。
なお、杭部3が湿式の場合には、たとえば、杭部3上に捨てコンクリートが打設され、その上にベース部21が打設される。この場合、杭部3の幅は、ベース部21の幅寸法D1よりも広い。
ベース部21内には、筋部材の一例である鉄筋71〜73が主に配設されている。鉄筋71は、幅方向に延びるベース主筋である。鉄筋72,73は、ベース部21の長手方向に延び、鉄筋71と係合している。鉄筋72は、幅方向中央部に位置する下端筋であり、鉄筋73は、幅方向端部に位置するベース補助筋である。
なお、ベース部21と立上り部22とを連通する筋部材は配設されなくてもよいが、基礎1の強度を考慮すると、図1に示されるように、立上り部22内において上下方向に延びる鉄筋74が、ベース部21にも連通されていること望ましい。この場合、鉄筋74は、ベース主筋である鉄筋71と係合していることが望ましい。あるいは、ベース部21内に筋部材が存在しなくてもよい。
本実施の形態では、立上り部22の屋外側の面には、断熱材6が設けられている。つまり、基礎1は、断熱性も兼ね備えている。この場合、立上り部22の上端部には、屋外側へ突出する突出部22aが形成されていることが望ましい。断熱材6の上端面が、突出部22aの下面に当接するように配置されることで、地中において立上り部22と断熱材6との接合部に白蟻が侵入したとしても、地上において白蟻は立上り部22の屋外側に導かれるため、蟻道の有無を容易に確認することができる。
突出部22aは、たとえば、その下面が斜め上方に延びるようにテーパ状に形成されている。このような突出部22aについては、上述の先行技術において提案された構成であり、図7においても、立上り部522の屋外側の上端部にテーパ状の突出部522aが形成されている。なお、断熱材6自体にも、防蟻処理されていてもよい。
(施工方法について)
次に、建物の基礎1の施工方法について、図3および図4をさらに参照して説明する。図3は、基礎1の施工手順を示すフローチャートである。図4は、基礎の施工途中の状態を示す断面図である。
図3を参照して、はじめに、基礎1の形状に合わせて地盤が掘り下げられた上で、補強用の杭部3が地中に挿入される(工程P1)。具体的には、建物を構成する壁のラインLに沿うように、複数の杭部3が地中に挿入される。その後、杭部3の上端部を囲うようにリング状の型枠30が設置され、その周囲に砂利10が敷き込まれる。
次に、作業者は、杭部3の上方位置に、杭部3の整列方向に沿って、ベース部21用の型枠81を設置する(工程P2)。型枠81は、上下方向に延びる一対の第1の型枠である。具体的には、作業者は、砂利10上に、幅寸法D1分だけ離して型枠81を設置する。つまり、一対の型枠81によって、ベース部21のための領域が形成される。
型枠81が設置されると、全ての筋部材、すなわち鉄筋71〜78が配設される(工程P3)。なお、図4では、筋部材の図示が省略されている。次に、型枠81内にコンクリートが流し込まれ、ベース部21が打設される(工程P4)。コンクリートが固まると、型枠81は取り除かれてよい。
その後、作業者は、ベース部21上に重なった位置に、べた基礎用の型枠82を設置する(工程P5)。型枠82は、上下方向に延びる一対の第2の型枠であり、幅寸法D2分だけ離して設置される。
建物の外周部1Aにおいては、屋外側の型枠82aはベース部21上に載置され、屋内側の型枠82bはベース部21から浮いた状態となるように設置される。この場合、屋内側の型枠82bは、図4に示されるような公知の段セパプレート91によって支持される。これに対し、建物の間仕切り部1Bにおいては、両方の型枠82は、公知の土間セパプレート(図示せず)によって、ベース部21から浮いた状態で支持される。本実施の形態では、ベース部21が先に成型されるため、ベース部21の上面に、セパプレートが設置される。
ここで、この型枠82は、図7に示した公知のべた基礎500を成型するための型枠と同じである。型枠82の構成については、図5を参照して説明する。型枠82の側面には穴83が形成されており、穴83にピン(図示せず)を挿入することで長手方向に隣り合う型枠82を連結することができる。屋外側の型枠82aには、断熱材6を係止するための係止金具84が取り付けられる。
係止金具84は、貫通穴841を有しており、型枠82aの穴83に挿入されるピンが貫通穴841に挿通されることで、型枠82aに取り付けられる。また、係止金具84は、断熱材6の上端面を押さえる押さえ部842と、型枠82aの屋外側の面に接して係止金具84の姿勢を定める屈曲部843とを有している。
型枠82が設置されると、この係止金具84によって、断熱材6が屋外側の型枠82aに沿って配置される(工程P6)。この状態で、型枠82内にコンクリートが流し込まれると、外周部1Aの立上り部22に断熱材6が接合された状態で、立上り部22とスラブ部23とが一体的に打設される(工程P7)。図4には、このときの状態が示されている。その後、コンクリートが固まると、型枠82が取り除かれる(工程P8)。このとき、係止金具84の押さえ部842以外の部分も取り除かれる。
以上の手順により、図1に示したような建物の基礎1が完成する。なお、断熱材6および立上り部22の突出部22aの屋外側の面は、図示しない基礎外装板あるいは2mm程度の厚さのモルタルなどで仕上げられてもよい。
また、本実施の形態では、ベース部21を打設する工程P4の前に、全ての筋部材(鉄筋71〜78)が配設されることとしたが、スラブ部23内に配設される鉄筋77,78は、工程P4の後に配設されてもよい。すなわち、工程P4では、図1においてT字状に組まれる鉄筋71〜76のみが、配設されてもよい。あるいは、このような場合、鉄筋71〜76を配設する工程P4と、ベース部21用の型枠81を設置する工程P2との順序を、入れ替えてもよい。
上述のように、本実施の形態では、立上り部22およびスラブ部23、すなわちべた基礎構造物5の成型に、公知のべた基礎500の型枠82が用いられるため、杭部3の有無に関わらず、共通の型枠82を利用することができる。
また、基礎1は、布基礎400と同様の構造を有するベース部21と立上り部22とで建物の荷重を支持する構成のため、杭部3の本数を抑えられるだけでなく、建物の基礎の構造計算に、布基礎をベースとした比較的単純な計算手法を用いることができる。
したがって、本実施の形態によれば、実用性および防蟻性の高い基礎1の構造、および、その施工方法を提供することができる。
なお、本実施の形態では、ベース部21を成型した後で、立上り部22とスラブ部23とが一体的に打設されることとしたが、ベース部21も、立上り部22およびスラブ部23と一体的に打設されてもよい。この場合、べた基礎用の型枠82やセパプレートは、たとえばスペーサ等により持ち上げられた状態で、型枠82によって形成される領域上に重なった位置に設置されればよい。
また、本実施の形態では、ベース部21は、グランドラインGLよりも下方に位置することとしたが、少なくとも一部がグランドラインGLよりも上方に位置していてもよい。
また、基礎1は断熱性を有していなくてもよい。この場合、立上り部22の屋外側の面には、突出部22aが設けられていなくてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 基礎、1A 外周部、1B 間仕切り部、2 主基礎部、3 杭部、5 べた基礎構造物、6 断熱材、10 砂利、21,421 ベース部、21a,22a,23a,522a 突出部、22,422,522 立上り部、23,523 スラブ部、30,81,82,82a,82b 型枠、71〜78 鉄筋(筋部材)、83 穴、84 係止金具、91 段セパプレート、400 布基礎、423 土間コンクリート、424 接合部、500 べた基礎、841 貫通穴、842 押さえ部、843 屈曲部。

Claims (7)

  1. 建物の荷重を支持するための基礎構造であって、
    スラブ部と立上り部とが継ぎ目なく一体的に打設されたべた基礎構造物と、
    前記立上り部の下方において、前記立上り部の長手方向に沿って間隔をあけて、地中に設けられた補強用の複数の杭部と、
    前記杭部と前記べた基礎構造物との間に、その上端面が前記立上り部の下端面と接するように打設され、前記立上り部の長手方向に沿って延在するベース部とを備え
    前記ベース部は、前記立上り部よりも屋内側に張り出した張り出し部を有しており、
    前記張り出し部の上端面は、前記スラブ部の水平方向端部における下端面と接している、建物の基礎構造。
  2. 前記ベース部の幅寸法は、前記べた基礎構造物の前記立上り部の幅寸法よりも大きい、請求項1に記載の建物の基礎構造。
  3. 前記ベース部は、地中に設けられている、請求項1または2に記載の建物の基礎構造。
  4. 前記べた基礎構造物の前記立上り部と、前記ベース部とを連通する筋部材をさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載の建物の基礎構造。
  5. 前記べた基礎構造物と前記ベース部とは、継ぎ目なく一体的に打設されている、請求項1〜4のいずれかに記載の建物の基礎構造。
  6. 前記べた基礎構造物の前記立上り部の屋外側の面には、断熱材が設けられている、請求項1〜5のいずれかに記載の建物の基礎構造。
  7. 建物を構成する壁のラインに沿って、補強用の複数の杭部を地中に挿入する工程と、
    ベース部を成型するために、前記杭部の上方位置に、前記杭部の整列方向に沿って、上下方向に延びる一対の第1の型枠を幅方向に離して設置する工程と、
    べた基礎構造物としてのスラブ部と立上り部とを継ぎ目なく一体的に成型するとともに、前記ベース部の上端面と前記立上り部の下端面とが接し、かつ、前記ベース部のうち前記立上り部よりも屋内側に張り出した部分における上端面が、前記スラブ部の水平方向端部における下端面と接した状態となるようにするために、前記第1の型枠によって形成される領域上に重なった位置に、屋外側の型枠が前記領域に接し、屋内側の型枠が前記領域から浮いた状態となるように、上下方向に延びる一対の第2の型枠を設置する工程と、
    前記第1の型枠および前記第2の型枠内に、コンクリートを打設する工程とを備える、建物の基礎の施工方法。
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