JP2015189262A - ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ステアリング装置は、ラック軸とピニオン軸との接続を維持させるようにラック軸を支持するガイド本体部61と、ガイド本体部61をラック軸24に向けて付勢するコイルバネ63と、少なくともガイド本体部61およびコイルバネ63を収容するガイドハウジング17Aと、コイルバネ63に対して進退する進退方向に移動可能に設けられ、コイルバネ63をガイド本体部61に押し付けるラックガイドスクリュ70とを備える。そして、ラックガイドスクリュ70は、ガイドハウジング17Aに保持されるとともに、回転することによって進退方向に移動する外側ネジ部71と、コイルバネ63に接触し、外側ネジ部71に対して回転可能に外側ネジ部71の径方向に設けられ、回転することによって進退方向に移動する内側ネジ部72とを有する。
【選択図】図6
Description
ここで、押付部は、第1回転部と第2回転部との相対的な回転角度を予め定めた角度に設定するための角度設定部を有することを特徴とすることができる。
また、角度設定部は、第1回転部と第2回転部との相対的な回転角度が予め定めた角度以上になることを制限することを特徴とすることができる。
そして、角度設定部は、凸部と、凸部に接触して凸部の回転角度を予め定めた角度に制限する接触部とを有することを特徴とすることができる。
また、角度設定部は、第1回転部および第2回転部に予め形成されたマークであることを特徴とすることができる。
さらに、第2回転部が一の回転方向に回転した際に第2回転部と共に第1回転部を回転させ、第2回転部が他の回転方向に回転した際には第1回転部とは別に第2回転部を単独で回転可能にする回転操作部を有することを特徴とすることができる。
<実施形態1>
〔ステアリング装置の全体構成〕
図1は、本実施形態のステアリング装置1の全体図である。
図2は、図1に示す伝達機構部1AのII−II断面図である。
図3は、図1に示すアシスト部1BのIII−III断面図である。
ハンドル側ギヤハウジング10Aは、入力軸21と、出力軸であるハンドル側ピニオン軸23(図2参照)とを回転可能に支持している。入力軸21は、ステアリングホイールに連結されたアッパーシャフトと連結している。
図2に示すように、伝達機構部1Aのハンドル側ギヤハウジング10Aは、第1ハウジング11、第2ハウジング12および第3ハウジング13に分割され、これらが組み付けられてハウジングを形成している。これら第1ハウジング11、第2ハウジング12および第3ハウジング13は、それぞれ固定ボルト(不図示)によって固定されている。
さらに、ハンドル側ピニオン軸23はピニオン23Pを有しており、このピニオン23Pをラック軸24のハンドル側ラック24Aに噛み合わせている。これにより、ラック軸24は、ステアリングホイールに加えた操舵トルクに従って直線運動が可能となり、図1に示すギヤハウジング10の左右方向に移動する。
入力軸21はハンドル側ギヤハウジング10Aの第3ハウジング13に設けられた軸受21Jにより保持される。ハンドル側ピニオン軸23はハンドル側ギヤハウジング10Aの第1ハウジング11に設けられた軸受23Jおよび第2ハウジング12に設けられた軸受23Kにより保持される。
アシスト部1Bは、図3に示すように、アシスト側ギヤハウジング10Bと、アシスト側ピニオン軸33と、アシスト側ピニオン軸33に接続するウォームホイール34と、ウォームホイール34を回転駆動する駆動部30(図1参照)とを備えている。さらに、アシスト部1Bは、アシスト側ピニオン軸33に接続するラック軸24の移動を案内するラックガイド60を有している。
また、カバー部材19は、図3に示すように、固定ボルト20によって第2ハウジング18に固定される。そして、カバー部材19は、第1ハウジング17の開口部を覆うように設けられる。
アシスト側ピニオン軸33は、図3に示すように、ピニオン33Pを有している。そして、アシスト側ピニオン軸33のピニオン33Pがラック軸24のアシスト側ラック24Bに接続する。なお、本実施形態のアシスト部1Bでは、アシスト側ピニオン軸33のピニオン33Pとラック軸24のアシスト側ラック24Bの双方又は少なくとも一方を、それらの歯すじがそれらの中心軸に斜交する斜歯歯車としている。なお、本実施形態のアシスト側ピニオン軸33は金属製である。
また、アシスト側ピニオン軸33には、ウォームホイール34が設けられる。そして、アシスト側ピニオン軸33は、ウォームホイール34を介して駆動部30から回転駆動力を受けて回転する。
第2軸受33Kの内輪は、アシスト側ピニオン軸33のハブ33Hとロックナット36とに挟まれるようにして、アシスト側ピニオン軸33の外周に取り付けられる。また、第2軸受33Kの外輪は、第2ハウジング18に形成される保持部18Hとサークリップ27との間に挟まれるようにして第2ハウジング18に固定される。
一方、第1軸受33Jの外輪は第1ハウジング17に圧入され、アシスト側ピニオン軸33の一端部は第1軸受33Jの内輪に隙間嵌めされている。
また、アシスト側ピニオン軸33には、埋込ネジ形式のロックナット36によって第2軸受33Kの内輪が固定される。そして、この第2軸受33Kの外輪は、サークリップ27によって第2ハウジング18の保持部18Hに固定される。これによって、アシスト側ピニオン軸33は、第2ハウジング18側に向けた方向の移動が制限される。
以上のようにして、アシスト側ピニオン軸33は、アシスト側ギヤハウジング10Bにおいて、回転可能に保持されるとともに、軸方向には移動しないように取り付けられる。
ガイドハウジング部17Aは、後述するラックガイドスクリュ70の外側ネジ部71とのネジ留め箇所を形成する雌ネジ17Nを有している。また、雌ネジ17Nは、外側ネジ部71の押込方向の奥側(ラック軸24側)に位置するネジの終端部17Neにて、外側ネジ部71の奥側への移動を止める。
なお、ラックガイド60については、後に詳しく説明する。
図10は、比較例のラックガイド100を説明するための図である。
図10に示すように、比較例のラックガイド100は、ラック軸24を支持する支持部材101と、支持部材101をラック軸24に向けて付勢する弾性部材102と、ガイドハウジング部17Aに固定されるとともに弾性部材102を支持部材101に向けて押し付けるラックガイドスクリュ103とを有する。
図4は、実施形態1のラックガイド60の分解図である。
図5は、実施形態1のラックガイドスクリュ70の全体図である。
ラックガイド60は、図4に示すように、支持部材の一例としてのガイド本体部61と、ガイド本体部61とラック軸24との間に設けられるシート部材62と、ガイド本体部61をラック軸24に向けて押して付勢する付勢部材の一例としてのコイルバネ63と、コイルバネ63を押し付ける押付部の一例としてのラックガイドスクリュ70と、ガイド本体部61の外周に設けられるゴムリング65とを有する。
支持部材の一例としてのガイド本体部61は、ガイドハウジング部17A(図3参照)の内側に挿入される。ここで、ガイドハウジング部17Aは、ラック軸24の軸方向と交差する方向に円筒中心軸が向くように形成される。従って、ガイド本体部61は、ラック軸24の軸方向と交差する方向に移動可能に設けられる。そして、本実施形態のガイド本体部61は、収容部611、支持部612および溝部613を備える。
収容部611の内側における一端部から他端部までの長さは、外力を受けていない状態でのコイルバネ63の伸縮方向の長さよりも短く設定している。さらに、収容部611は、コイルバネ63の直径よりも一回り大きい内径を有している。そして、収容部611は、コイルバネ63を収容する。
また、支持部612には、シート部材62が取り付けられる。そして、支持部612は、シート部材62を介して、ラック軸24を支持する箇所を形成する。
シート部材62は、ガイド本体部61の支持部612に沿った形状を有している。すなわち、シート部材62は、ラック軸24の外周に沿うように形成される。そして、シート部材62は、支持部612に取り付けられる。シート部材62には、ラック軸24と支持部612とが直接接触する場合と比較して、ラック軸24との間の摩擦が小さくなる材料を用いている。
コイルバネ63は、収容部611の内側に設けられる。ここで、ガイド本体部61がガイドハウジング部17Aに取り付けられ、ラックガイドスクリュ70によってガイド本体部61がガイドハウジング部17Aに固定された状態(図3参照)で、予め定められたバネ力をラック軸24に付与する。
ラックガイドスクリュ70は、図5に示すように、第1回転部の一例としての外側ネジ部71と、外側ネジ部71の径方向内側に設けられ外側ネジ部71に対して回転可能に設けられた第2回転部の一例としての内側ネジ部72とを有する。
外側ネジ部71は、厚肉の略円筒状に形成された部材である。また、本実施形態の外側ネジ部71の内径は、コイルバネ63の外径よりも大きく形成される(図4参照)。従って、外側ネジ部71は、本実施形態では、コイルバネ63とは接触しない。
そして、外側ネジ部71は、外周に形成された雄ネジ711と、内周に形成された雌ネジ712と、一部に設けられる開口部713とを有する。
雄ネジ721は、外側ネジ部71に形成された雌ネジ712に接続する。また、本実施形態では、雄ネジ721は、内側ネジ部72が一方向CWに回転した場合に、外側ネジ部71に押し込まれる方向に移動するように形成される。逆に、雄ネジ721は、内側ネジ部72が他方向CCWに回転した場合に、外側ネジ部71から引き抜かれる方向に移動するように形成される。
ゴムリング65は、円環形状を有する部材である。そして、ゴムリング65は、ガイド本体部61の外周に形成される溝部613に取り付けられる。また、ゴムリング65の幅は、ゴムリング65が溝部613に取り付けられた状態で、ガイド本体部61の外周面から突出するように設定している。
そして、ゴムリング65は、ラックガイド60がアシスト部1Bに組み付けられた状態で、ガイド本体部61の外周とガイドハウジング部17Aの内周との間に設けられた状態になる。そして、ラックガイド60に荷重がかかって移動しようとするなどした際に、ゴムリング65は、ラックガイド60とガイドハウジング部17Aとが衝突しないように衝撃を吸収する緩衝部材として機能する。
図6は、ラックガイド60のステアリング装置1に対する設置を説明するための図である。
図6(a)に示すように、ガイドハウジング部17A内に、ゴムリング65が取り付けられたガイド本体部61、シート部材62およびコイルバネ63を収容する。そして、ラックガイドスクリュ70をガイドハウジング部17Aに取り付ける。このとき、内側ネジ部72の接続部722に治具を取り付け、内側ネジ部72の押込方向となる一方向CWに回転させる(図5参照)。なお、本実施形態では、外側ネジ部71には回転止部712eが設けられている。従って、内側ネジ部72を一方向CWに回転させることによって、内側ネジ部72と共に外側ネジ部71が一方向CWに回転する。この外側ネジ部71が回転することによって、雄ネジ711がガイドハウジング部17Aの雌ネジ17Nに締め込まれる。最終的には、雄ネジ711が雌ネジ17Nの終端部17Neに達し、外側ネジ部71および内側ネジ部72の回転方向および軸方向の移動が止まる。そして、ラックガイドスクリュ70はガイドハウジング部17Aに保持される。
また、上述した本実施形態においては、内側ネジ部72を一方向CWに回転させた際に、回転止部712eによって、外側ネジ部71が内側ネジ部72と共に一体になって回転するように構成している。ただし、本実施形態のラックガイドスクリュ70では、孔部723にピン73が取り付けられた状態で、内側ネジ部72が一方向CWに移動した際に、ピン73が開口部713の第1接触部713aに接触する。これによって、内側ネジ部72を一方向CWに回転させた際、ピン73と第1接触部713aとによって、外側ネジ部71が内側ネジ部72と共に一体になって回転させることができる。従って、このように構成している場合には、外側ネジ部71の回転止部712eは必ずしも必要な構成ではない。
図7は、実施形態2のラックガイドスクリュ170の上面図である。
なお、実施形態2は、実施形態1における開口部713と孔部723とが形成される部品の関係が逆である点で異なるものの、基本構成は実施形態1と同様である。従って、実施形態2において、実施形態1で説明した部材等と同様な構成については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
ラックガイドスクリュ170は、図7に示すように、外側ネジ部171(第1回転部)と、外側ネジ部171の径方向内側に設けられ外側ネジ部171に対して回転可能に設けられた内側ネジ部172(第2回転部)とを有する。
外側ネジ部171は、雄ネジ711と、雌ネジ712と、孔部1711とを有する。そして、孔部1711は、内周から径方向外側に向けて延びる開口である。この孔部1711には、図7に示すように、棒状のピン73が挿入される。
開口部1721は、内側ネジ部172の径方向内側に向けて外周から凹むとともに、周方向において予め定めた角度を有して形成される。また、開口部1721は、本実施形態では、軸方向において一方側から他方側にかけて途中まで形成される。そして、開口部1721は、周方向において一方向CWに向く第1接触部1721aと、周方向において他方向CCWを向く第2接触部1721bとを有する。第1接触部1721aと第2接触部1721bとの角度は、図7に示すように、予め定めた角度θを形成するように配置される。
図8は、実施形態3のラックガイドスクリュ80の全体図である。
なお、実施形態3において、実施形態1で説明した部材等と同様な構成については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
(ラックガイドスクリュ80)
ラックガイドスクリュ80は、図8に示すように、外側ネジ部71(第1回転部)と、外側ネジ部71の径方向内側に設けられ外側ネジ部71に対して回転可能に設けられた内側ネジ部82(第2回転部)と、内側ネジ部82の軸方向の端部に設けられるプレート部材83と、接続ボルト84とを有する。
内側ネジ部82は、略円柱状に形成された部材である。そして、内側ネジ部82は、外周に形成された雄ネジ821を有する。
そして、内側ネジ部82は、コイルバネ63(図4参照)に接触するように設けられる。そして、内側ネジ部82の進退方向における位置を調整することによって、ラック軸24に対するガイド本体部61の押付量を調整することができる。
突起部831は、プレート部材83において径方向外側に突出する。突起部831の位置は、外側ネジ部71の開口部713の位置に対して対応している。本実施形態では、内側ネジ部82が外側ネジ部71に最も締め込まれた状態にて、突起部831が、開口部713の第1接触部713aに接触するように配置されている。また、突起部831は、内側ネジ部82の他方向CCWにおける回転角度が、第1接触部713aと第2接触部713bとがなす角度である予め定めた角度θ以上になることを制限する。
ボルト孔833は、接続ボルト84の取り付け箇所を形成する。本実施形態では、ボルト孔833は、複数箇所(例えば2箇所)に設けられる。
図9は、実施形態4のラックガイドスクリュ90の全体図である。
(ラックガイドスクリュ90)
ラックガイドスクリュ90は、図9に示すように、外側ネジ部91(第1回転部)と、外側ネジ部91の径方向内側に設けられ外側ネジ部91に対して回転可能に設けられた内側ネジ部92(第2回転部)とを有する。
外側マーク913は、図9に示す例では、略三角形状に形成される。また、本実施形態では、外側マーク913は、周方向において複数箇所において予め定めた間隔(角度)に配置している。なお、外側マーク913は、例えば印刷などによって模様として形成してもよいし、例えば外側ネジ部91および内側ネジ部92の表面加工によって形状として形成してもよい。
内側マーク923は、図9に示す例では、略三角形状に形成される。なお、内側マーク923は、例えば印刷などによって模様として形成してもよいし、例えば外側ネジ部91および内側ネジ部92の表面加工によって形状として形成してもよい。
例えば、外側ネジ部71の内周において、内側ネジ部72の引き抜き方向側にピンなどの凸部を取り付ける。この凸部は、外側ネジ部71に対して最も締め込まれた状態の内側ネジ部72に対して軸方向に予め定めた位置に取り付けられる。これによって、外側ネジ部71をガイドハウジング部17Aに保持させた後、内側ネジ部72を回転させて引き抜く方向に移動させた際に、内側ネジ部72の軸方向における移動量が予め定めた量以上にならないように制限される。このように、内側ネジ部72の軸方向における移動量を制限することで、内側ネジ部72と外側ネジ部71との相対的な回転角度が予め定めた角度になるように構成してもよい。
Claims (6)
- ピニオンを有し操舵部における操舵に基づいて回転するピニオン軸と、
前記ピニオン軸の前記ピニオンと噛み合うラックを有して被操舵部を移動させるラック軸と、
前記ラック軸と前記ピニオン軸との接続を維持させるように当該ラック軸を支持する支持部材と、
前記支持部材を前記ラック軸に向けて付勢する付勢部材と、
少なくとも前記支持部材および前記付勢部材を収容するハウジングと、
前記付勢部材に対して進退する進退方向に移動可能に設けられ、当該付勢部材を前記支持部材に押し付ける押付部と、を備え、
前記押付部は、
前記ハウジングに保持されるとともに、回転することによって前記進退方向に移動する第1回転部と、
前記付勢部材に接触し、前記第1回転部に対して回転可能に当該第1回転部の径方向に設けられ、回転することによって前記進退方向に移動する第2回転部と、を有することを特徴とするステアリング装置。 - 前記押付部は、前記第1回転部と前記第2回転部との相対的な回転角度を予め定めた角度に設定するための角度設定部を有することを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
- 前記角度設定部は、前記第1回転部と前記第2回転部との相対的な回転角度が予め定めた角度以上になることを制限することを特徴とする請求項2に記載のステアリング装置。
- 前記角度設定部は、凸部と、当該凸部に接触して当該凸部の回転角度を予め定めた角度に制限する接触部とを有することを特徴とする請求項2に記載のステアリング装置。
- 前記角度設定部は、前記第1回転部および前記第2回転部に予め形成されたマークであることを特徴とする請求項2に記載のステアリング装置。
- 前記第2回転部が一の回転方向に回転した際に当該第2回転部と共に前記第1回転部を回転させ、当該第2回転部が他の回転方向に回転した際には当該第1回転部とは別に当該第2回転部を単独で回転可能にする回転操作部を有することを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
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WO2019164133A1 (ko) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | 이명섭 | 볼커플링을 이용한 디버링 장치 |
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-
2014
- 2014-03-27 JP JP2014066066A patent/JP6325867B2/ja active Active
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