JP2015189262A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラック軸をピニオン軸に向けて押し付ける押付量の設定作業を容易にする。
【解決手段】ステアリング装置は、ラック軸とピニオン軸との接続を維持させるようにラック軸を支持するガイド本体部61と、ガイド本体部61をラック軸24に向けて付勢するコイルバネ63と、少なくともガイド本体部61およびコイルバネ63を収容するガイドハウジング17Aと、コイルバネ63に対して進退する進退方向に移動可能に設けられ、コイルバネ63をガイド本体部61に押し付けるラックガイドスクリュ70とを備える。そして、ラックガイドスクリュ70は、ガイドハウジング17Aに保持されるとともに、回転することによって進退方向に移動する外側ネジ部71と、コイルバネ63に接触し、外側ネジ部71に対して回転可能に外側ネジ部71の径方向に設けられ、回転することによって進退方向に移動する内側ネジ部72とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
ステアリング装置は、入力軸に連結されるピニオン軸と、ピニオン軸のピニオンと接続するラックを有するラック軸とを備えて構成される。そして、ピニオン軸のピニオンとラック軸のラックとの噛み合いを良好に保つために、ラック軸を支持するとともにラック軸をピニオン軸に向けて押し付ける機構(所謂ラックガイド)が設けられる。
例えば特許文献1には、ホルダーと、これに保持されたピンの上に回転自在に支持されたローラとを備え、ピニオンハウジングに形成された筒状部に装着され、ローラがラック軸を背面から支持し、噛合状態を適正に維持するラックガイドが開示されている。そして、ラックガイドにおいて、スクリューのホルダー側部は略平面に形成され、その上面に中央部分が周辺部より厚く形成された板状の間座が配置されることが記載されている。
特開2006−213281号公報
ところで、ラック軸をピニオン軸に向けて押し付ける押付量によって、例えばステアリング装置における操舵感が大きく変化する。従って、ラック軸をピニオン軸に向けて押し付ける押付量の設定は慎重に行う必要がある。そのため、ラック軸をピニオン軸に向けて押し付ける押付量を予め定めた量となるように設定することは、例えばステアリング装置の製造工程などにおいて作業を繁雑にする一因となっていた。
本発明は、ラック軸をピニオン軸に向けて押し付ける押付量の調整を容易にすることを目的とする。
上記の目的を達成する本発明は、ピニオンを有し操舵部における操舵に基づいて回転するピニオン軸と、ピニオン軸のピニオンと噛み合うラックを有して被操舵部を移動させるラック軸と、ラック軸とピニオン軸との接続を維持させるようにラック軸を支持する支持部材と、支持部材をラック軸に向けて付勢する付勢部材と、少なくとも支持部材および付勢部材を収容するハウジングと、付勢部材に対して進退する進退方向に移動可能に設けられ、付勢部材を支持部材に押し付ける押付部と、を備え、押付部は、ハウジングに保持されるとともに、回転することによって進退方向に移動する第1回転部と、付勢部材に接触し、第1回転部に対して回転可能に第1回転部の径方向に設けられ、回転することによって進退方向に移動する第2回転部と、を有することを特徴とするステアリング装置である。
ここで、押付部は、第1回転部と第2回転部との相対的な回転角度を予め定めた角度に設定するための角度設定部を有することを特徴とすることができる。
また、角度設定部は、第1回転部と第2回転部との相対的な回転角度が予め定めた角度以上になることを制限することを特徴とすることができる。
そして、角度設定部は、凸部と、凸部に接触して凸部の回転角度を予め定めた角度に制限する接触部とを有することを特徴とすることができる。
また、角度設定部は、第1回転部および第2回転部に予め形成されたマークであることを特徴とすることができる。
さらに、第2回転部が一の回転方向に回転した際に第2回転部と共に第1回転部を回転させ、第2回転部が他の回転方向に回転した際には第1回転部とは別に第2回転部を単独で回転可能にする回転操作部を有することを特徴とすることができる。
本発明によれば、ラック軸をピニオン軸に向けて押し付ける押付量の調整を容易にすることが可能となる。
本実施形態のステアリング装置の全体図である。 図1に示す伝達機構部のII−II断面図である。 図1に示すアシスト部のIII−III断面図である。 実施形態1のラックガイドの分解図である。 実施形態1のラックガイドスクリュの全体図である。 (a)および(b)はラックガイドのステアリング装置に対する設置を説明するための図である。 実施形態2のラックガイドスクリュの上面図である。 実施形態3のラックガイドスクリュの全体図である。 実施形態4のラックガイドスクリュの全体図である。 比較例のラックガイドを説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<実施形態1>
〔ステアリング装置の全体構成〕
図1は、本実施形態のステアリング装置1の全体図である。
図2は、図1に示す伝達機構部1AのII−II断面図である。
図3は、図1に示すアシスト部1BのIII−III断面図である。
図1に示すように、本実施形態が適用されるステアリング装置1は、いわゆるダブルピニオン型のパワーステアリング装置である。ステアリング装置1は、ステアリングホイール(操舵部)からの操舵力をラック軸24に伝達する伝達機構部1Aと、駆動部30からの操舵補助力をラック軸24に伝達してラック軸24の移動をアシストするアシスト部1Bとを有する。
例えば車体フレーム等に固定されるギヤハウジング10は、図1に示すように、伝達機構部1Aを構成するハンドル側ギヤハウジング10Aと、アシスト部1Bを構成するアシスト側ギヤハウジング10Bとを有する。ハンドル側ギヤハウジング10Aとアシスト側ギヤハウジング10Bとは、ラック軸24周りで連結されてギヤハウジング10を構成する。
ハンドル側ギヤハウジング10Aは、入力軸21と、出力軸であるハンドル側ピニオン軸23(図2参照)とを回転可能に支持している。入力軸21は、ステアリングホイールに連結されたアッパーシャフトと連結している。
一方、アシスト側ギヤハウジング10Bは、アシスト側ピニオン軸33(図3参照)を回転可能に支持している。ラック軸24の両端部には左右のタイロッド48A,48Bが連結されている。このタイロッド48A,48Bはナックルアーム(不図示)を介して例えばタイヤ(被操舵部)に連結されている。ラック軸24はハンドル側ギヤハウジング10Aの第1ハウジング11(図2参照)とアシスト側ギヤハウジング10Bの第1ハウジング17(図3参照)とに設けられた軸受(不図示)によって、図1の左右方向に摺動性を良好に保った状態で支持されている。
〔伝達機構部1Aの構成・機能〕
図2に示すように、伝達機構部1Aのハンドル側ギヤハウジング10Aは、第1ハウジング11、第2ハウジング12および第3ハウジング13に分割され、これらが組み付けられてハウジングを形成している。これら第1ハウジング11、第2ハウジング12および第3ハウジング13は、それぞれ固定ボルト(不図示)によって固定されている。
そして、伝達機構部1Aは、図2に示すように、ステアリングホイール(不図示)に連結される入力軸21を有している。また、この入力軸21にトーションバー22を介して連結されるハンドル側ピニオン軸(出力軸)23を、入力軸21と同軸上に有している。
さらに、ハンドル側ピニオン軸23はピニオン23Pを有しており、このピニオン23Pをラック軸24のハンドル側ラック24Aに噛み合わせている。これにより、ラック軸24は、ステアリングホイールに加えた操舵トルクに従って直線運動が可能となり、図1に示すギヤハウジング10の左右方向に移動する。
入力軸21はハンドル側ギヤハウジング10Aの第3ハウジング13に設けられた軸受21Jにより保持される。ハンドル側ピニオン軸23はハンドル側ギヤハウジング10Aの第1ハウジング11に設けられた軸受23Jおよび第2ハウジング12に設けられた軸受23Kにより保持される。
また、ハンドル側ギヤハウジング10Aの第1ハウジング11内には、ラック軸24のハンドル側ラック24Aをハンドル側ピニオン軸23のピニオン23Pに押し付けるとともに、ラック軸24を摺動自在に支持するラックガイド50が設けられる。このラックガイド50は、第1ハウジング11に設けられるガイドハウジング部14に挿入される。
さらに、伝達機構部1Aは、入力軸21とハンドル側ピニオン軸(出力軸)23との相対回転角度を検出し、検出した相対回転角度に基づいて操舵トルクを検出するトルク検出装置40とを備えている。そして、トルク検出装置40は、操舵トルクの検出結果を不図示のECU(Electronic Control Unit)に送る。そして、ECUは、トルク検出装置40から取得した操作トルクの検出結果に基づいて、アシスト部1Bの駆動部30(図1参照)を制御する。
〔アシスト部1Bの構成・機能〕
アシスト部1Bは、図3に示すように、アシスト側ギヤハウジング10Bと、アシスト側ピニオン軸33と、アシスト側ピニオン軸33に接続するウォームホイール34と、ウォームホイール34を回転駆動する駆動部30(図1参照)とを備えている。さらに、アシスト部1Bは、アシスト側ピニオン軸33に接続するラック軸24の移動を案内するラックガイド60を有している。
アシスト側ギヤハウジング10Bは、図3に示すように、第1ハウジング17と第2ハウジング18とに分割され、これらが組み付けられてハウジングを形成している。さらに、第2ハウジング18には、カバー部材19が組み付けられる。第1ハウジング17と第2ハウジング18とは、それぞれ内側に筒状の空間を有する部材である。そして、第1ハウジング17は、主にアシスト側ピニオン軸33とラック軸24との接続部分におけるハウジングを形成する。また、第2ハウジング18は、主にアシスト側ピニオン軸33とウォームホイール34との接続部分におけるハウジングを形成する。
第1ハウジング17は、第2ハウジング18との嵌め合い箇所を構成する嵌合い部17Jを有している。また、第2ハウジング18は、第1ハウジング17との嵌め合い箇所を構成する嵌合い部18Jを有している。そして、本実施形態では、嵌合い部18Jの外径は、嵌合い部17Jの内径よりも若干小さく形成されている。そして、第1ハウジング17と第2ハウジング18とは、シール部材25を間に挟んだ状態で、嵌合い部17Jに嵌合い部18Jが挿入されて嵌め合わされる。また、第1ハウジング17と第2ハウジング18とは、固定ボルト26によって固定される。
また、カバー部材19は、図3に示すように、固定ボルト20によって第2ハウジング18に固定される。そして、カバー部材19は、第1ハウジング17の開口部を覆うように設けられる。
アシスト側ピニオン軸33は、車両に搭載された状態で、鉛直方向に対して交差配置される。本実施形態では、アシスト側ピニオン軸33が車両の前後方向に沿うように、概ね水平方向に横置きされる(図1参照)。
アシスト側ピニオン軸33は、図3に示すように、ピニオン33Pを有している。そして、アシスト側ピニオン軸33のピニオン33Pがラック軸24のアシスト側ラック24Bに接続する。なお、本実施形態のアシスト部1Bでは、アシスト側ピニオン軸33のピニオン33Pとラック軸24のアシスト側ラック24Bの双方又は少なくとも一方を、それらの歯すじがそれらの中心軸に斜交する斜歯歯車としている。なお、本実施形態のアシスト側ピニオン軸33は金属製である。
また、アシスト側ピニオン軸33には、ウォームホイール34が設けられる。そして、アシスト側ピニオン軸33は、ウォームホイール34を介して駆動部30から回転駆動力を受けて回転する。
アシスト側ピニオン軸33は、一端側が第1ハウジング17に設けられる第1軸受33Jに保持され、他端側が第2ハウジング18に設けられる第2軸受33Kに保持される。
第2軸受33Kの内輪は、アシスト側ピニオン軸33のハブ33Hとロックナット36とに挟まれるようにして、アシスト側ピニオン軸33の外周に取り付けられる。また、第2軸受33Kの外輪は、第2ハウジング18に形成される保持部18Hとサークリップ27との間に挟まれるようにして第2ハウジング18に固定される。
一方、第1軸受33Jの外輪は第1ハウジング17に圧入され、アシスト側ピニオン軸33の一端部は第1軸受33Jの内輪に隙間嵌めされている。
そして、アシスト側ピニオン軸33は、第1ハウジング17に圧入される第1軸受33Jに保持されることで、第1ハウジング17側に向けた方向の移動が制限される。
また、アシスト側ピニオン軸33には、埋込ネジ形式のロックナット36によって第2軸受33Kの内輪が固定される。そして、この第2軸受33Kの外輪は、サークリップ27によって第2ハウジング18の保持部18Hに固定される。これによって、アシスト側ピニオン軸33は、第2ハウジング18側に向けた方向の移動が制限される。
以上のようにして、アシスト側ピニオン軸33は、アシスト側ギヤハウジング10Bにおいて、回転可能に保持されるとともに、軸方向には移動しないように取り付けられる。
ウォームホイール34は、アシスト側ピニオン軸33のピニオン33Pが形成される側とは逆側の端部に設けられる。ウォームホイール34の回転軸は、アシスト側ピニオン軸33と同軸になるように形成される。そして、図3に示すように、ウォームホイール34は、駆動部30のウォームギヤ32と噛み合う。なお、本実施形態のウォームホイール34は、この金属製のアシスト側ピニオン軸33のハブ33Hに一体成形された樹脂で構成される。
また、アシスト側ギヤハウジング10Bの第1ハウジング17内には、ラック軸24のアシスト側ラック24Bをアシスト側ピニオン軸33のピニオン33Pに押し付けるとともに、ラック軸24を摺動自在に支持するラックガイド60が取り付けられる。また、ラックガイド60は、第1ハウジング17のガイドハウジング部17Aに挿入される。
ガイドハウジング部17Aは、後述するラックガイドスクリュ70の外側ネジ部71とのネジ留め箇所を形成する雌ネジ17Nを有している。また、雌ネジ17Nは、外側ネジ部71の押込方向の奥側(ラック軸24側)に位置するネジの終端部17Neにて、外側ネジ部71の奥側への移動を止める。
なお、ラックガイド60については、後に詳しく説明する。
駆動部30は、図1に示すように、電動モータ31と、電動モータ31によって回転駆動されるウォームギヤ32(図3参照)とを有している。そして、電動モータ31は、トルク検出装置40(図2参照)の検出結果に応じて不図示のECUによって駆動制御される。また、ウォームギヤ32は、図3に示すように、ウォームホイール34に接続し、電動モータ31の出力トルクをウォームホイール34に伝達する。
ここで、本実施形態のラックガイド60を説明するにあたって、比較例のラックガイド100の取り付け作業について説明する。
図10は、比較例のラックガイド100を説明するための図である。
図10に示すように、比較例のラックガイド100は、ラック軸24を支持する支持部材101と、支持部材101をラック軸24に向けて付勢する弾性部材102と、ガイドハウジング部17Aに固定されるとともに弾性部材102を支持部材101に向けて押し付けるラックガイドスクリュ103とを有する。
比較例のラックガイド100を用いた従来の取り付け作業においては、ラックガイドスクリュ103をガイドハウジング部17Aに対して締めきった位置まで押し込む。そして、弾性部材102がラック軸24を押し付ける押付量が予め定めた量になるように、締めきった状態のラックガイドスクリュ103を予め定めた角度回転させて緩めるという作業を行っていた。なお、ラックガイドスクリュ103を緩める方向の回転角度は、準備段階での測定によって予め特定され、量産時に各ステアリング装置に対して一律に適用されるものである。
ここで、上述したように、ラックガイドスクリュ103を予め定めた角度回転させる際には、例えば角度測定器などを用いて角度を測るという作業を、量産時に各ステアリング装置においてそれぞれ行う必要が生じる。そうすると、ラックガイド100を取り付ける作業が繁雑になったり、回転角度を誤って設定したりするなどの可能性が高かった。
これに対して、本実施形態では、伝達機構部1Aに設けられるラックガイド50と、アシスト部1Bに設けられるラックガイド60とにおいて、押付量の調整を容易にしている。なお、ステアリング装置1において、ラックガイド50とラックガイド60とは、基本構成が同じである。そこで、以下では、ラックガイド60を代表例として説明する。
(ラックガイド60の構成・機能)
図4は、実施形態1のラックガイド60の分解図である。
図5は、実施形態1のラックガイドスクリュ70の全体図である。
ラックガイド60は、図4に示すように、支持部材の一例としてのガイド本体部61と、ガイド本体部61とラック軸24との間に設けられるシート部材62と、ガイド本体部61をラック軸24に向けて押して付勢する付勢部材の一例としてのコイルバネ63と、コイルバネ63を押し付ける押付部の一例としてのラックガイドスクリュ70と、ガイド本体部61の外周に設けられるゴムリング65とを有する。
(ガイド本体部61)
支持部材の一例としてのガイド本体部61は、ガイドハウジング部17A(図3参照)の内側に挿入される。ここで、ガイドハウジング部17Aは、ラック軸24の軸方向と交差する方向に円筒中心軸が向くように形成される。従って、ガイド本体部61は、ラック軸24の軸方向と交差する方向に移動可能に設けられる。そして、本実施形態のガイド本体部61は、収容部611、支持部612および溝部613を備える。
収容部611は、円筒形状を有する部分である。そして、収容部611は、内側にコイルバネ63を保持する。また、円筒形状の収容部611の円筒中心軸における端部に支持部612が設けられる。これによって、収容部611は、一方側が閉じて他方側が開口する。
収容部611の内側における一端部から他端部までの長さは、外力を受けていない状態でのコイルバネ63の伸縮方向の長さよりも短く設定している。さらに、収容部611は、コイルバネ63の直径よりも一回り大きい内径を有している。そして、収容部611は、コイルバネ63を収容する。
支持部612は、ラック軸24の外周に沿うように形成された円弧状の部分である。支持部612は、ラック軸24の軸方向と交差する方向における一方側と他方側とにそれぞれ設けられ、ラック軸24側に向けて突出する第1突出部P1および第2突出部P2を有する。そして、支持部612は、第1突出部P1と第2突出部P2とによって、ラック軸24を軸方向に直交する方向から挟み込む。
また、支持部612には、シート部材62が取り付けられる。そして、支持部612は、シート部材62を介して、ラック軸24を支持する箇所を形成する。
溝部613は、ガイド本体部61の外周に設けられる。溝部613は、環状の溝を形成する。そして、溝部613は、ゴムリング65を保持する。
(シート部材62)
シート部材62は、ガイド本体部61の支持部612に沿った形状を有している。すなわち、シート部材62は、ラック軸24の外周に沿うように形成される。そして、シート部材62は、支持部612に取り付けられる。シート部材62には、ラック軸24と支持部612とが直接接触する場合と比較して、ラック軸24との間の摩擦が小さくなる材料を用いている。
(コイルバネ63)
コイルバネ63は、収容部611の内側に設けられる。ここで、ガイド本体部61がガイドハウジング部17Aに取り付けられ、ラックガイドスクリュ70によってガイド本体部61がガイドハウジング部17Aに固定された状態(図3参照)で、予め定められたバネ力をラック軸24に付与する。
(ラックガイドスクリュ70)
ラックガイドスクリュ70は、図5に示すように、第1回転部の一例としての外側ネジ部71と、外側ネジ部71の径方向内側に設けられ外側ネジ部71に対して回転可能に設けられた第2回転部の一例としての内側ネジ部72とを有する。
外側ネジ部71は、厚肉の略円筒状に形成された部材である。また、本実施形態の外側ネジ部71の内径は、コイルバネ63の外径よりも大きく形成される(図4参照)。従って、外側ネジ部71は、本実施形態では、コイルバネ63とは接触しない。
そして、外側ネジ部71は、外周に形成された雄ネジ711と、内周に形成された雌ネジ712と、一部に設けられる開口部713とを有する。
雄ネジ711は、ガイドハウジング部17Aの内側に形成された雌ネジ17N(図3参照)。に接続する。また、本実施形態では、図5に示すように、雄ネジ711は、外側ネジ部71が一方向CWに回転した場合に、ガイドハウジング部17Aに対して押し込まれる方向に移動するように形成される。逆に、雄ネジ711は、外側ネジ部71が他方向CCWに回転した場合に、ガイドハウジング部17Aから引き抜かれる方向に移動するように形成される。
雌ネジ712は、内側ネジ部72の後述する雄ネジ721とのネジ留め箇所を形成する。また、雌ネジ712は、内側ネジ部72の押込方向の奥側に、回転止部712e(図4参照)を有している。回転止部712eは、内側ネジ部72の押込方向の先端部が到達した状態で、内側ネジ部72のそれ以上の奥側への移動を止める。
開口部713は、径方向に貫通するとともに、周方向において予め定めた角度を有して形成される。また、開口部713は、本実施形態では、軸方向において一方側から他方側にかけて途中まで形成される。そして、開口部713は、周方向において他方向CCWを向く第1接触部713aと、周方向において一方向CWを向く第2接触部713bとを有する。第1接触部713aと第2接触部713bとの角度は、図5に示すように、予め定めた角度θを形成するように配置される。
そして、外側ネジ部71は、回転することによって軸方向に移動する。そして、外側ネジ部71は、雄ネジ711の先端側が雌ネジ17Nの終端部17Neに達した状態にて、押込方向における奥側に向けたそれ以上の移動が止められる。そして、外側ネジ部71は、ガイドハウジング部17A(図3参照)に保持される。
内側ネジ部72は、略円柱状に形成された部材である。そして、内側ネジ部72は、外周に形成された雄ネジ721と、中央部に設けられる接続部722と、外周に設けられる孔部723とを有する。
雄ネジ721は、外側ネジ部71に形成された雌ネジ712に接続する。また、本実施形態では、雄ネジ721は、内側ネジ部72が一方向CWに回転した場合に、外側ネジ部71に押し込まれる方向に移動するように形成される。逆に、雄ネジ721は、内側ネジ部72が他方向CCWに回転した場合に、外側ネジ部71から引き抜かれる方向に移動するように形成される。
接続部722は、略矩形状に形成され、軸方向に窪む凹部によって形成される。そして、接続部722は、ラックガイドスクリュ70をガイドハウジング部17Aに取り付ける際に、治具の接続を受ける部分を形成する。なお、接続部722の形状は、図5に示す例に限らず、治具が接続して内側ネジ部72を回転させることができれば、他の形状であっても構わない。
孔部723は、外周から径方向内側に向けて延びる開口である。この孔部723には、図5に示すように、棒状のピン73(凸部)が挿入される。なお、本実施形態では、ピン73は、着脱可能に構成されている。また、孔部723の形成位置は、外側ネジ部71の開口部713の位置に対して対応している。本実施形態では、内側ネジ部72が外側ネジ部71に最も締め込まれた状態にて、孔部723に挿入されたピン73が、開口部713の第1接触部713aに接触するように配置されている。
そして、内側ネジ部72は、コイルバネ63(図4参照)に接触するように設けられる。本実施形態では、内側ネジ部72の外径は、コイルバネ63の外径よりも大きく形成される。そして、内側ネジ部72は、回転することによって軸方向である進退方向に移動し、コイルバネ63をガイド本体部61に向けて押し付ける。従って、内側ネジ部72の押付量を調整することによって、ラック軸24に対するガイド本体部61の押付量を調整することができる。
なお、実施形態1において、開口部713、孔部723およびピン73が、角度設定部の一例として機能する。また、回転止部712eあるいは第1接触部713aが、回転操作部の一例として機能する。
(ゴムリング65)
ゴムリング65は、円環形状を有する部材である。そして、ゴムリング65は、ガイド本体部61の外周に形成される溝部613に取り付けられる。また、ゴムリング65の幅は、ゴムリング65が溝部613に取り付けられた状態で、ガイド本体部61の外周面から突出するように設定している。
そして、ゴムリング65は、ラックガイド60がアシスト部1Bに組み付けられた状態で、ガイド本体部61の外周とガイドハウジング部17Aの内周との間に設けられた状態になる。そして、ラックガイド60に荷重がかかって移動しようとするなどした際に、ゴムリング65は、ラックガイド60とガイドハウジング部17Aとが衝突しないように衝撃を吸収する緩衝部材として機能する。
〔ラックガイド60の設定〕
図6は、ラックガイド60のステアリング装置1に対する設置を説明するための図である。
図6(a)に示すように、ガイドハウジング部17A内に、ゴムリング65が取り付けられたガイド本体部61、シート部材62およびコイルバネ63を収容する。そして、ラックガイドスクリュ70をガイドハウジング部17Aに取り付ける。このとき、内側ネジ部72の接続部722に治具を取り付け、内側ネジ部72の押込方向となる一方向CWに回転させる(図5参照)。なお、本実施形態では、外側ネジ部71には回転止部712eが設けられている。従って、内側ネジ部72を一方向CWに回転させることによって、内側ネジ部72と共に外側ネジ部71が一方向CWに回転する。この外側ネジ部71が回転することによって、雄ネジ711がガイドハウジング部17Aの雌ネジ17Nに締め込まれる。最終的には、雄ネジ711が雌ネジ17Nの終端部17Neに達し、外側ネジ部71および内側ネジ部72の回転方向および軸方向の移動が止まる。そして、ラックガイドスクリュ70はガイドハウジング部17Aに保持される。
なお、内側ネジ部72には、コイルバネ63が接触して設けられる。従って、外側ネジ部71と共に内側ネジ部72が押込方向においてガイド本体部61に近づく側に移動することよって、内側ネジ部72がコイルバネ63をガイド本体部61に向けて最も押し付けた状態になっている。
続いて、図5に示すように、内側ネジ部72を引き抜く方向である他方向CCWに回転させる。内側ネジ部72は、外側ネジ部71とは別に単独で他方向CCWに回転する。このとき、本実施形態では、開口部713の第1接触部713aに接触していたピン73が他方向CCWに回転し、その後にピン73が第2接触部713bに接触する。すなわち、ピン73と開口部713によって、内側ネジ部72の他方向CCWにおける外側ネジ部71との相対的な回転角度が、第1接触部713aと第2接触部713bとがなす角度である予め定めた角度θ以上になることが制限される。また、図6(b)に示すように、内側ネジ部72は、角度θに対応する回転によって、軸方向においてガイド本体部61から遠ざかる側に移動し、コイルバネ63に対する押付量が減少する。
本実施形態では、内側ネジ部72を一方向CWに回転させることによって、外側ネジ部71をガイドハウジング部17Aに保持させる。その後、内側ネジ部72を他方向CCWに回転させると予め定めた角度θだけ回転することで、コイルバネ63によるガイド本体部61の押付量を予め定めた量に設定することができる。このように、本実施形態では、ステアリング装置1に対してラックガイド60を取り付ける作業および押付量の調整を容易にすることができる。
また、本実施形態では、上述したとおり、ラックガイドスクリュ70という一部品で実現できるため、角度調整等はラックガイドスクリュ70だけで完結させることができる。従って、本実施形態のラックガイド60を用いることによって、設計変更や複数機種のステアリング装置への対応が極めて容易になる。
なお、実施形態1において、ピン73は、内側ネジ部72を他方向CCWに回転させるときに孔部723に取り付けられていればよく、常に、内側ネジ部72に設けられている必要はない。
また、上述した本実施形態においては、内側ネジ部72を一方向CWに回転させた際に、回転止部712eによって、外側ネジ部71が内側ネジ部72と共に一体になって回転するように構成している。ただし、本実施形態のラックガイドスクリュ70では、孔部723にピン73が取り付けられた状態で、内側ネジ部72が一方向CWに移動した際に、ピン73が開口部713の第1接触部713aに接触する。これによって、内側ネジ部72を一方向CWに回転させた際、ピン73と第1接触部713aとによって、外側ネジ部71が内側ネジ部72と共に一体になって回転させることができる。従って、このように構成している場合には、外側ネジ部71の回転止部712eは必ずしも必要な構成ではない。
<実施形態2>
図7は、実施形態2のラックガイドスクリュ170の上面図である。
なお、実施形態2は、実施形態1における開口部713と孔部723とが形成される部品の関係が逆である点で異なるものの、基本構成は実施形態1と同様である。従って、実施形態2において、実施形態1で説明した部材等と同様な構成については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
(ラックガイドスクリュ170)
ラックガイドスクリュ170は、図7に示すように、外側ネジ部171(第1回転部)と、外側ネジ部171の径方向内側に設けられ外側ネジ部171に対して回転可能に設けられた内側ネジ部172(第2回転部)とを有する。
外側ネジ部171は、雄ネジ711と、雌ネジ712と、孔部1711とを有する。そして、孔部1711は、内周から径方向外側に向けて延びる開口である。この孔部1711には、図7に示すように、棒状のピン73が挿入される。
内側ネジ部172は、雄ネジ721と、接続部722と、一部に設けられる開口部1721とを有する。
開口部1721は、内側ネジ部172の径方向内側に向けて外周から凹むとともに、周方向において予め定めた角度を有して形成される。また、開口部1721は、本実施形態では、軸方向において一方側から他方側にかけて途中まで形成される。そして、開口部1721は、周方向において一方向CWに向く第1接触部1721aと、周方向において他方向CCWを向く第2接触部1721bとを有する。第1接触部1721aと第2接触部1721bとの角度は、図7に示すように、予め定めた角度θを形成するように配置される。
また、孔部1711と開口部1721との位置は対応している。本実施形態では、内側ネジ部172が外側ネジ部171に最も締め込まれた状態にて、孔部1711に挿入されたピン73が、開口部1721の第1接触部1721aに接触するように配置されている。また、ピン73と開口部1721によって、内側ネジ部172の他方向CCWにおける外側ネジ部71との相対的な回転角度が、第1接触部1721aと第2接触部1721bとがなす角度である予め定めた角度θ以上になることが制限される。
なお、実施形態2において、孔部1711、ピン73および開口部1721が、角度設定部の一例として機能する。
以上のように構成された実施形態2においても、内側ネジ部172を一方向CWに回転させることによって、外側ネジ部171をガイドハウジング部17A(図3参照)に保持させる。その後、内側ネジ部172を他方向CCWに回転させると予め定めた角度θだけ回転することで、コイルバネ63によるガイド本体部61の押付量を予め定めた量に設定することができる。このように、実施形態2においても、ステアリング装置1に対してラックガイド60を取り付ける作業および押付量の調整を容易にすることができる。
<実施形態3>
図8は、実施形態3のラックガイドスクリュ80の全体図である。
なお、実施形態3において、実施形態1で説明した部材等と同様な構成については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
(ラックガイドスクリュ80)
ラックガイドスクリュ80は、図8に示すように、外側ネジ部71(第1回転部)と、外側ネジ部71の径方向内側に設けられ外側ネジ部71に対して回転可能に設けられた内側ネジ部82(第2回転部)と、内側ネジ部82の軸方向の端部に設けられるプレート部材83と、接続ボルト84とを有する。
内側ネジ部82は、略円柱状に形成された部材である。そして、内側ネジ部82は、外周に形成された雄ネジ821を有する。
そして、内側ネジ部82は、コイルバネ63(図4参照)に接触するように設けられる。そして、内側ネジ部82の進退方向における位置を調整することによって、ラック軸24に対するガイド本体部61の押付量を調整することができる。
プレート部材83は、概形が略円盤状に形成された部材である。そして、プレート部材83は、突起部831と、接続部832と、ボルト孔833とを有する。
突起部831は、プレート部材83において径方向外側に突出する。突起部831の位置は、外側ネジ部71の開口部713の位置に対して対応している。本実施形態では、内側ネジ部82が外側ネジ部71に最も締め込まれた状態にて、突起部831が、開口部713の第1接触部713aに接触するように配置されている。また、突起部831は、内側ネジ部82の他方向CCWにおける回転角度が、第1接触部713aと第2接触部713bとがなす角度である予め定めた角度θ以上になることを制限する。
接続部832は、略矩形状に形成され、軸方向に窪む凹部によって形成される。そして、接続部832は、ラックガイドスクリュ80をガイドハウジング部17A(図3参照)に取り付ける際に、治具の接続を受ける部分を形成する。
ボルト孔833は、接続ボルト84の取り付け箇所を形成する。本実施形態では、ボルト孔833は、複数箇所(例えば2箇所)に設けられる。
接続ボルト84は、ボルト孔833に取り付けられる。そして、接続ボルト84は、プレート部材83と内側ネジ部82とを固定する。この接続ボルト84によって、プレート部材83は、内側ネジ部82に対して着脱可能に構成される。
なお、実施形態3において、開口部713およびプレート部材83が、角度設定部の一例として機能する。
以上のように構成された実施形態3においても、内側ネジ部82を一方向CWに回転させることによって、外側ネジ部71をガイドハウジング部17A(図3参照)に保持させる。その後、内側ネジ部82を他方向CCWに回転させると予め定めた角度θだけ回転することで、コイルバネ63によるガイド本体部61の押付量を予め定めた量に設定することができる。このように、実施形態3においても、ステアリング装置1に対してラックガイド60を取り付ける作業および押付量の調整を容易にすることができる。
<実施形態4>
図9は、実施形態4のラックガイドスクリュ90の全体図である。
(ラックガイドスクリュ90)
ラックガイドスクリュ90は、図9に示すように、外側ネジ部91(第1回転部)と、外側ネジ部91の径方向内側に設けられ外側ネジ部91に対して回転可能に設けられた内側ネジ部92(第2回転部)とを有する。
外側ネジ部91は、厚肉の略円筒形状に形成された部材である。そして、外側ネジ部91は、外周に形成された雄ネジ911と、内周に形成された雌ネジ912と、軸方向における端面に形成された外側マーク913とを有する。なお、雄ネジ911および雌ネジ912は、実施形態1の外側ネジ部71の雄ネジ711と雌ネジ712と同様な構成であり、詳細な説明を省略する。
外側マーク913は、図9に示す例では、略三角形状に形成される。また、本実施形態では、外側マーク913は、周方向において複数箇所において予め定めた間隔(角度)に配置している。なお、外側マーク913は、例えば印刷などによって模様として形成してもよいし、例えば外側ネジ部91および内側ネジ部92の表面加工によって形状として形成してもよい。
内側ネジ部92は、略円柱状に形成された部材である。そして、内側ネジ部92は、外周に形成された雄ネジ921と、中央部に設けられる接続部922と、軸方向における端面に形成された内側マーク923とを有する。なお、雄ネジ921および接続部922は、実施形態1の内側ネジ部72の雄ネジ721および接続部722と同様な構成であり、詳細な説明を省略する。
内側マーク923は、図9に示す例では、略三角形状に形成される。なお、内側マーク923は、例えば印刷などによって模様として形成してもよいし、例えば外側ネジ部91および内側ネジ部92の表面加工によって形状として形成してもよい。
なお、実施形態4において、外側マーク913および内側マーク923が、角度設定部の一例として機能する。
以上のように構成された実施形態4においても、内側ネジ部92を一方向CWに回転させることによって、外側ネジ部91をガイドハウジング部17Aに保持させることができる。また、外側ネジ部91の外側マーク913と内側ネジ部92の内側マーク923とに基づいて、内側ネジ部92を予め定めた角度だけ他方向CCWに回転させることで、コイルバネ63によるガイド本体部61の押付量を予め定めた量に設定することができる。このように、実施形態4においても、ステアリング装置1に対してラックガイド60を取り付ける作業および押付量の調整を容易にすることができる。
なお、実施形態1〜4において、径方向外側に位置する外側ネジ部71がガイドハウジング部17Aに保持され、径方向内側に位置する内側ネジ部72がコイルバネ63に接触する構成を採用しているが、径方向における位置関係は本実施形態の関係に限定されるものではない。例えば、径方向内側に位置する内側のネジがガイドハウジング部17Aに保持され、内側のネジの径方向外側に設けられる外側のネジがコイルバネ63に接触するように構成してもよい。この場合においても、内側のネジによってガイドハウジング部17Aに保持させ、外側のネジによってコイルバネ63の押付量を調整することができる。
また、例えば実施形態1において、ピン73に対し周方向の移動を制限することで、内側ネジ部72の周方向における回転角度を設定しているが、これに限定されるものではない。すなわち、内側ネジ部72の軸方向における移動量を制限することで、内側ネジ部72の周方向における回転角度を設定してもよい。
例えば、外側ネジ部71の内周において、内側ネジ部72の引き抜き方向側にピンなどの凸部を取り付ける。この凸部は、外側ネジ部71に対して最も締め込まれた状態の内側ネジ部72に対して軸方向に予め定めた位置に取り付けられる。これによって、外側ネジ部71をガイドハウジング部17Aに保持させた後、内側ネジ部72を回転させて引き抜く方向に移動させた際に、内側ネジ部72の軸方向における移動量が予め定めた量以上にならないように制限される。このように、内側ネジ部72の軸方向における移動量を制限することで、内側ネジ部72と外側ネジ部71との相対的な回転角度が予め定めた角度になるように構成してもよい。
また、実施形態1〜4において、ガイド本体部61をラック軸24に向けて付勢する手段として、コイルバネ63を用いているが、コイルバネ63に限定するものではない。例えば、コイルバネ63に代えて、所謂皿バネ等の弾性力や、磁石などの磁力によって、ガイド本体部61をラック軸24に向けて付勢しても構わない。
さらに、上述した実施形態においては、電動パワーステアリング装置の例を用いて説明したが、特に限定されない。ラックアシスト型など他の形式の電動パワーステアリング装置に、本実施形態の構成を適用してもよい。また、油圧によりアシスト力を発揮するパワーステアリング装置、あるいはパワーアシスト力を発揮しないマニュアルのステアリング装置に本実施形態の構成を適用してもよい。
1…ステアリング装置、1A…伝達機構部、1B…アシスト部、24…ラック軸、50…ラックガイド、60…ラックガイド、61…ガイド本体部、70…ラックガイドスクリュ、71…外側ネジ部、72…内側ネジ部、73…ピン、711…雄ネジ、712…雌ネジ、712e…回転止部、713…開口部、713a…第1接触部、713b…第2接触部

Claims (6)

  1. ピニオンを有し操舵部における操舵に基づいて回転するピニオン軸と、
    前記ピニオン軸の前記ピニオンと噛み合うラックを有して被操舵部を移動させるラック軸と、
    前記ラック軸と前記ピニオン軸との接続を維持させるように当該ラック軸を支持する支持部材と、
    前記支持部材を前記ラック軸に向けて付勢する付勢部材と、
    少なくとも前記支持部材および前記付勢部材を収容するハウジングと、
    前記付勢部材に対して進退する進退方向に移動可能に設けられ、当該付勢部材を前記支持部材に押し付ける押付部と、を備え、
    前記押付部は、
    前記ハウジングに保持されるとともに、回転することによって前記進退方向に移動する第1回転部と、
    前記付勢部材に接触し、前記第1回転部に対して回転可能に当該第1回転部の径方向に設けられ、回転することによって前記進退方向に移動する第2回転部と、を有することを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記押付部は、前記第1回転部と前記第2回転部との相対的な回転角度を予め定めた角度に設定するための角度設定部を有することを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記角度設定部は、前記第1回転部と前記第2回転部との相対的な回転角度が予め定めた角度以上になることを制限することを特徴とする請求項2に記載のステアリング装置。
  4. 前記角度設定部は、凸部と、当該凸部に接触して当該凸部の回転角度を予め定めた角度に制限する接触部とを有することを特徴とする請求項2に記載のステアリング装置。
  5. 前記角度設定部は、前記第1回転部および前記第2回転部に予め形成されたマークであることを特徴とする請求項2に記載のステアリング装置。
  6. 前記第2回転部が一の回転方向に回転した際に当該第2回転部と共に前記第1回転部を回転させ、当該第2回転部が他の回転方向に回転した際には当該第1回転部とは別に当該第2回転部を単独で回転可能にする回転操作部を有することを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
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