JP2012131339A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラックガイド装置における押圧部材の押圧力を測定することができ、測定された押圧力を参照することで押圧部材の押圧力を所望する値に設定することができるステアリング装置を提供すること。
【解決手段】ラックガイド装置39を備えるEPSにおいて、ラックハウジングHの収容部35内に、ラック軸15に対し接離方向に相対移動可能な調整プラグ38を設けるとともに、コイルバネ45を調整プラグ38とラックガイド44の間に介装した。収容部35内に、コイルバネ45の押圧力によって調整プラグ38に押し付けられ、調整プラグ38と一体移動するスプリングシート41を設けた。そして、スプリングシート41に軸部42を一体形成し、調整プラグ38に軸部42を貫通させる貫通孔38bを形成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、ラックガイド装置として、ハウジングに形成された収容部内に、ラック軸に対する接離方向へ移動可能に収容されるラックガイド、及びラックガイドをラック軸に向けて押圧する押圧部材を有するステアリング装置に関する。
車両のステアリング装置には、ピニオン軸とラック軸とを噛合させることにより、そのステアリング操作に伴うピニオン軸の回転をラック軸の往復動に変換するものがある。通常、このようなラックアンドピニオン式のステアリング装置には、ラックガイドによってラック軸をピニオン軸に押し付けつつ軸方向に往復動可能に支持するラックガイド装置が設けられている。このラックガイド装置では、ラックガイドによるラック軸の押し付け力が調整可能になっている(例えば、特許文献1参照)。
図4に示すように、特許文献1のラックピニオン式ステアリングギヤ装置90において、ギヤボックス91に形成された円筒部92内には、リテーナ93(ラックガイド)がラック軸94に対し接離する方向に移動可能に収容されている。また、円筒部92の内周面には雌ねじ部92aが形成されるとともに、この雌ねじ部92aには調整プラグ95が螺合されている。また、調整プラグ95とリテーナ93との間には、リテーナ93をラック軸94に押し付けるためのコイルバネ96が介装されるとともに、このコイルバネ96の一端と調整プラグ95との間にはスペーサ97が介装されている。調整プラグ95の中心部には、コイルバネ96の押圧力を調整するための調整ネジ98が螺合されるとともに、この調整ネジ98の先端はスペーサ97に当接している。
そして、ラックピニオン式ステアリングギヤ装置90においては、調整ネジ98を回転させることによってスペーサ97を介してコイルバネ96のセット高さ、すなわち押圧力が調整される。すると、リテーナ93によるラック軸94の押し付け力が調整されることになる。
実開平2−27974号公報
ところで、ラック軸94が摺動する際にリテーナ93との間に発生する摺動抵抗は、車両の片流れ性能、及びステアリングの戻り性能に大きく寄与するため、この摺動抵抗を所望する大きさに精度良く調整可能とすることが要求されている。
上記摺動抵抗の大きさは、リテーナ93のラック軸94への押し付け力によりほぼ決定され、この押し付け力は、コイルバネ96の押圧力(バネ力)によって決定される。すなわち、摺動抵抗の大きさは、コイルバネ96の押圧力によって決定される。しかし、特許文献1においては、コイルバネ96の押圧力は、調整ネジ98の回転量によって決定されるが、決定された押圧力の値は、調整ネジ98の回転量に基づいて算出される予測値である。このため、実際のコイルバネ96の押圧力が所望する値と異なる場合があり、摺動抵抗の大きさが所望する値と異なる場合がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ラックガイド装置における押圧部材の押圧力を測定することができ、測定された押圧力を参照することで押圧部材の押圧力を所望する値に設定することができるステアリング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ハウジングに、ステアリング操作により回転するピニオン軸が回転可能に支持されるとともに、前記ピニオン軸に噛合されたラック軸が往復動可能に支持され、前記ラック軸を前記ピニオン軸に押し付けつつ前記ラック軸の軸方向に往復動可能に支持するラックガイド装置を備え、該ラックガイド装置が、前記ラック軸に対する接離方向へ移動するラックガイド、及び前記ラックガイドを前記ラック軸に向けて押圧する押圧部材を、前記ハウジングに形成された収容部内に有するステアリング装置において、前記収容部に対し前記接離方向に相対移動可能な調整部材を設けるとともに、前記押圧部材を前記調整部材と前記ラックガイドの間に介装し、さらに、前記押圧部材の押圧力によって前記調整部材に押し付けられ該調整部材と一体移動する移動部材を設けるとともに、該移動部材に測定部を設け、前記調整部材に前記測定部を貫通させる貫通孔を形成したことを要旨とする。
上記発明によれば、移動部材は、押圧部材の押圧力により調整部材に押し付けられることで、調整部材が移動しても調整部材に追従して一体に移動する。そして、移動部材の測定部は、調整部材の貫通孔を貫通し、移動自在に調整部材に支持されているため、移動部材に作用した押圧部材の押圧力が調整部材によって大きく減少されることはない。よって、調整部材には押圧部材の押圧力が反映されることとなり、測定部を用いて調整部材の押圧力を測定することで、押圧部材の押圧力を直接測定することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のステアリング装置において、前記調整部材は、前記収容部、又は前記収容部に組付けられた組付部材に対し螺着されていることを要旨とする。
上記発明によれば、調整部材を、収容部又は組付部材に対し螺進又は螺退させることにより、調整部材の移動量を微調整することができ、押圧力の微調整を可能にする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のステアリング装置において、前記組付部材は、前記収容部に螺着されていることを要旨とする。
上記発明によれば、組付部材を収容部に対し螺進又は螺退させることにより、ラックガイドと組付部材との間の隙間を調整することができる。そして、調整部材が組付部材に対し螺着されることから、調整部材を組付部材に対し螺進又は螺退させても、組付部材が変動することが防止される。よって、押圧力の調整の際に、調整部材の移動によってラックガイドと組付部材との間の隙間が変動することを防止することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のステアリング装置において、前記測定部は、前記貫通孔を介して前記調整部材より外部に突出していることを要旨とする。
上記発明によれば、測定部に対して押圧力の測定機器を容易に当接させることができ、押圧力の測定を簡単に行うことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のステアリング装置において、前記移動部材は、前記測定部より大径をなす頭部を一体に備えるとともに、前記頭部は前記押圧力によって前記調整部材に面接触していることを要旨とする。
上記発明によれば、頭部が調整部材に面接触して押し付けられることにより、押圧部材の押圧力により移動部材が傾くことが防止され、押圧部材の押圧力を移動部材に正確に反映させることができる。
本発明によれば、ラックガイド装置における押圧部材の押圧力を測定することができ、測定された押圧力を参照することで押圧部材の押圧力を所望する値に設定することができる。
電動パワーステアリング装置(EPS)の概略構成図。 (a)はラックガイド装置を示す拡大断面図、(b)はラックガイド装置を示す部分平面図。 コイルバネの押圧力を調整した状態を示す拡大断面図。 背景技術を示す断面図。
以下、本発明を電動パワーステアリング装置に具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
まず、ステアリング装置としての電動パワーステアリング装置(EPS)11の概略構成について説明する。図1及び図2(a)に示すように、EPS11において、ハウジングとしてのラックハウジングHには、ラック軸15が往復動自在に収容されるとともに、ラック軸15の両端にはタイロッド21が連結されている。そして、タイロッド21の先端は、転舵輪22を支承するナックル(図示略)に連結されている。
また、ラックハウジングH内には、ステアリングシャフト13の基端側を構成するピニオン軸20がラック軸15と交差する状態で回転自在に支持されている。ピニオン軸20は、ラックハウジングH内に配置された軸受33,34によって回転可能に支持されている。なお、本実施形態のステアリングシャフト13は、ピニオン軸20、及び一端にステアリング12が設けられたコラムシャフト18、並びにピニオン軸20とコラムシャフト18を接続するインターミディエイトシャフト19により構成されている。そして、ラック軸15の周面に形成されたラック歯15aは、このピニオン軸20のピニオン歯20aと噛合されるとともに、ラック軸15は、ピニオン軸20の回転に伴って軸方向に往復動するように構成されている。
すなわち、ラック軸15は、周知のラックアンドピニオン機構14を介してステアリングシャフト13と連結されており、ステアリング12の操作に伴うステアリングシャフト13の回転は、このラックアンドピニオン機構14によりラック軸15の往復動に変換される。そして、ラック軸15の軸方向への移動により、転舵輪22の舵角が変更される。
また、EPS11は、モータ23を駆動源として、ステアリングシャフト13のコラムシャフト18を回転駆動する所謂コラムアシスト型のEPSとして構成されている。具体的には、モータ23は、ウォームアンドホイール等からなる減速機構24を介してコラムシャフト18と駆動連結されている。そして、モータ23の回転を減速機構24により減速してコラムシャフト18に伝達することによって、モータトルクをアシスト力として操舵系に付与する構成になっている。
図2(a)及び(b)に示すように、ラック軸15の一端側は、ラックガイド装置39によりピニオン軸20に押し付けられるとともに、ラックガイド装置39に対し摺動可能になっている。ラックガイド装置39において、ラックハウジングHには円筒状の収容部35が立設されるとともに、この収容部35の開口端側の内周面には雌ネジ部35aが形成されている。収容部35は、その中心軸L1がラック軸15(及びピニオン軸20)とほぼ直交するように形成されている。雌ネジ部35aには、円筒状をなすヨークプラグ36の外周面に形成された第1ネジ部36aが螺合されている。
そして、本実施形態では、ヨークプラグ36が、収容部35に組付けられた(螺着された)組付部材を構成する。このヨークプラグ36は、収容部35に対し螺進又は螺退させることにより、収容部35に対し相対移動するようになっている。また、第1ネジ部36aには、第1ロックナット37が螺着されるとともに、この第1ロックナット37によりヨークプラグ36が収容部35に締結される。
ヨークプラグ36の内周面において、ヨークプラグ36の軸方向中央には円環状をなすネジ形成部36cがヨークプラグ36の軸心に向けて延設されるとともに、ネジ形成部36cの内周面には第2ネジ部36dが形成されている。この第2ネジ部36dには、円筒状をなす調整プラグ38の外周面に形成された雄ネジ部38aが螺合されている。
そして、本実施形態では、調整プラグ38が、ヨークプラグ36に組付けられた(螺着された)調整部材を構成する。この調整プラグ38は、ヨークプラグ36に対し螺進又は螺退させることにより、ヨークプラグ36及び収容部35に対し相対移動するようになっている。調整プラグ38の雄ネジ部38aには、第2ロックナット25が螺着されるとともに、この第2ロックナット25により調整プラグ38がヨークプラグ36に締結される。また、調整プラグ38の軸心部には、貫通孔38bが調整プラグ38の軸方向に形成されている。
調整プラグ38の内周面には、Oリング40が装着されている。また、調整プラグ38において、収容部35の開口端側に位置する端面には、工具挿入穴38cが凹設されている。調整プラグ38の貫通孔38bには、スプリングシート41の軸部42が挿通されている。このスプリングシート41は、移動部材を構成し、円柱状の測定部としての軸部42と、この軸部42に一体化された円板状の頭部43とから形成されている。軸部42の直径は、調整プラグ38の内径(貫通孔38bの孔径)より小さく設定されるとともに、軸部42の軸方向への長さは、調整プラグ38の軸方向への長さより長く設定されている。また、頭部43の直径は、調整プラグ38の外径より若干大きく設定されている。そして、スプリングシート41は、その軸部42が貫通孔38bに挿通されるとともに、軸部42の先端が調整プラグ38の外部へ突出している。軸部42は調整プラグ38の貫通孔38b内で移動自在になっている。
収容部35内において、ヨークプラグ36よりもラック軸15側には、ほぼ円柱状をなすラックガイド44が、収容部35の中心軸L1の延びる方向へ移動可能に収容され、ラック軸15に対して接離する方向に移動可能になっている。ラックガイド44におけるラック軸15側には、円弧状に凹む摺接面44aが形成されるとともに、この摺接面44aがラック軸15に押し付けられている。そして、ラック軸15が往復動する際には、ラック軸15は摺接面44aに摺接しつつ軸方向へ往復動するようになっている。
ラックガイド44において、ヨークプラグ36に対向する端面には、円形状に凹む凹部44bが形成されている。また、ヨークプラグ36において、ラックガイド44に対向する端面には、円形状に凹む凹部36bが形成されている。そして、ラックガイド44の凹部44bと、ヨークプラグ36の凹部36bとによって囲まれる空間には、押圧部材としてのコイルバネ45が押し縮められた状態で収納されている。
このコイルバネ45の一端は、ラックガイド44における凹部44bの内底面に着座し、コイルバネ45の他端は、スプリングシート41の頭部43に着座している。そして、このコイルバネ45のラックガイド44側へ作用する押圧力(バネ力)により、ラックガイド44のラック軸15への押し付け力が規定されるとともに、ラックガイド44によりラック軸15がピニオン軸20に押し付けられつつ、往復動可能に支持されている。なお、コイルバネ45のスプリングシート41側への押圧力(バネ力)は、Oリング40と軸部42との間に発生する摩擦力より大きくなっている。
また、コイルバネ45のスプリングシート41側へ作用する押圧力により、頭部43が調整プラグ38の端面に面接触している。すなわち、コイルバネ45により、スプリングシート41が調整プラグ38に押し付けられている。このため、スプリングシート41は、調整プラグ38のヨークプラグ36に対する螺進又は螺退に追従して調整プラグ38と一体移動するようになっている。さらに、スプリングシート41は、軸部42が貫通孔38b内に移動自在に挿通されているため、コイルバネ45の押圧力はスプリングシート41に作用する押圧力に反映されるようになっている。そして、本実施形態では、ラックガイド装置39は、収容部35と、ヨークプラグ36と、調整プラグ38と、スプリングシート41と、ラックガイド44と、コイルバネ45とを有する。
次に、ラックガイド装置39によるコイルバネ45の押圧力の調整方法、及びラック軸15が摺動する際にラックガイド44との間に発生する摺動抵抗の調整方法について説明する。まず、ラックガイド44のラック軸15に対する離間方向への移動を規制するために、ラックガイド44とヨークプラグ36との間の隙間(可動隙間T)を調整する。この可動隙間Tの調整は、ヨークプラグ36を収容部35に対し螺進又は螺退させて行う。そして、可動隙間Tが所望する値に設定されたら、第1ロックナット37によりヨークプラグ36を収容部35に締結する。
次に、コイルバネ45の押圧力の調整を行う。なお、以下の記載では、コイルバネ45の押圧力を小さくする場合について説明する。まず、図3に示すように、調整プラグ38からの軸部42の突出端に測定機器S(例えば、ロードセル)を当接させ、測定機器Sによりスプリングシート41の押圧力を測定することで、コイルバネ45の押圧力を実測値で把握する。そして、測定機器Sでコイルバネ45の押圧力を測定しながら、工具挿入穴38cに挿入された工具を操作して調整プラグ38を回転させ、調整プラグ38をヨークプラグ36に対し、螺退させる。すると、コイルバネ45のセット高さ(静止状態でのコイルバネ45の軸方向に沿った長さ)が大きくなるように調整されるとともに、コイルバネ45の押圧力が小さくなるように調整される。
一方、図示はしないが、調整プラグ38をヨークプラグ36に対し螺進させると、コイルバネ45のセット高さが小さくなるように調整されるとともに、コイルバネ45の押圧力が大きくなるように調整される。そして、第2ロックナット25により調整プラグ38をヨークプラグ36に締結することで、調整プラグ38が位置決めされる。
すると、コイルバネ45の押圧力が調整されるとともに上記摺動抵抗が調整される。この摺動抵抗は、コイルバネ45毎の押圧力のばらつきによって変動するだけでなく、ラック歯15aやピニオン歯20aの製造精度のばらつきといった他の要因によっても変動する。そこで、摺動抵抗を機器で測定し、得られた摺動抵抗の値と、所望する摺動抵抗の値との差分を算出する。そして、調整プラグ38を螺進又は螺退させ、コイルバネ45の押圧力を再度調整し、摺動抵抗の差分をコイルバネ45の押圧力で吸収することで、摺動抵抗を所望する値に調整する。
次に、ラックガイド装置39を備えるEPS11の作用について説明する。
スプリングシート41は、コイルバネ45の押圧力により調整プラグ38に押し付けられるとともに、調整プラグ38と一体に移動する。このため、調整プラグ38を移動させると同時にスプリングシート41も移動する。そして、このスプリングシート41の軸部42は調整プラグ38の貫通孔38bを貫通しているため、調整プラグ38によってスプリングシート41に作用したコイルバネ45の押圧力が減少されることはない。したがって、調整プラグ38を移動させてコイルバネ45の押圧力を調整してもスプリングシート41には、その調整されたコイルバネ45の押圧力が直接反映される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)EPS11のラックガイド装置39において、ラックハウジングHの収容部35に組付けられたヨークプラグ36に調整プラグ38を螺着するとともに、この調整プラグ38とラックガイド44の間にコイルバネ45を介装した。また、コイルバネ45の押圧力によって調整プラグ38に押し付けられるスプリングシート41を収容部35内に設けるとともに、このスプリングシート41の軸部42を調整プラグ38を貫通させた。このため、調整プラグ38をヨークプラグ36に対し螺進又は螺退させてコイルバネ45の押圧力を調整してもスプリングシート41には、その調整されたコイルバネ45の押圧力が直接反映され、測定機器Sによりスプリングシート41の押圧力を測定することで、コイルバネ45の押圧力を実測値で把握することができる。
(2)そして、コイルバネ45の押圧力を測定機器Sで測定し、参照しながら、調整プラグ38でコイルバネ45の押圧力を調整することで、コイルバネ45の押圧力を所望する値に精度良く調整することができる。
(3)ラック軸15が摺動する際にラックガイド44との間に発生する摺動抵抗は、コイルバネ45の押圧力だけでなく、ラック歯15aやピニオン歯20aの製造精度のばらつきといった他の要因によって変動する。しかし、本実施形態によれば、コイルバネ45の押圧力を精度良く調整することができるため、製造精度のばらつき等があっても、そのばらつきをコイルバネ45の押圧力で吸収することにより、摺動抵抗を所望する値に調整することができる。
(4)コイルバネ45の押圧力調整は、調整プラグ38の螺進又は螺退によって行われる。このため、調整プラグ38の移動量を微調整することができ、EPS11ではコイルバネ45の押圧力の微調整を可能にする。
(5)調整プラグ38が螺着されるヨークプラグ36を、ラックハウジングHの収容部35に螺着し、調整プラグ38をヨークプラグ36に対し相対移動可能にした。このため、コイルバネ45の押圧力を調整する際、調整プラグ38を移動させても、ヨークプラグ36が移動することが防止される。よって、コイルバネ45の押圧力調整の際に、ラックガイド44とヨークプラグ36との間に設定された可動隙間Tが変動してしまうことを防止することができる。
(6)スプリングシート41の軸部42は、調整プラグ38を貫通して調整プラグ38外に突出している。このため、軸部42に対して測定機器Sを容易に当接させることができ、押圧力の測定を簡単に行うことができる。
(7)スプリングシート41には、コイルバネ45が着座する頭部43が一体形成され、この頭部43は平板状に形成されている。そして、頭部43は、コイルバネ45の押圧力により調整プラグ38の端面に面接触して押し付けられている。よって、コイルバネ45の押圧力により、スプリングシート41が傾くことが防止され、コイルバネ45の押圧力をスプリングシート41に正確に反映させることができる。
(8)コイルバネ45毎の押圧力のばらつきは、コイルバネ45の製造精度を向上させても生じてしまう。しかし、本実施形態では、調整プラグ38をヨークプラグ36に対し螺進又は螺退させることで、コイルバネ45の押圧力を正確に調整することができる。したがって、コイルバネ45の押圧力を所望する値にするため、コイルバネ45そのものを変更する必要もなく、EPS11の生産性が低下することを回避することができる。
(9)EPS11の長期間に亘る使用によって、ラックガイド44の摺接面44aとラック軸15との摺接面や、ラック歯15aとピニオン歯20aとの噛み合い部分等において摩耗が進むと、ラックガイド44がラック軸15側へ移動する。これにより、摩耗が進行していない初期状態に比べ、コイルバネ45のセット高さが大きくなり、コイルバネ45の押圧力が弱くなる。このような場合でも、調整プラグ38によりコイルバネ45の押圧力を調整し、セット高さを調整することができる。その結果として、ラック歯15aとピニオン歯20aとのバックラッシュを調整し直すことができ、噛み合い部分で発生するラトル音等の異音が大きくなることを回避することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、スプリングシート41における頭部43の直径を調整プラグ38の外径より大径としたが、頭部43が調整プラグ38に面接触するのであれば、頭部43の直径は調整プラグ38の外径と同じ又は小径であってもよい。また、頭部43は、スプリングシート41が調整プラグ38の貫通孔38bを通過してしまうことを防止できるのであれば、円板状でなくてもよく、面接触しなくてもよい。
○ 実施形態では、スプリングシート41の軸部42は、調整プラグ38の貫通孔38bを貫通して調整プラグ38の外部に突出しているとしたが、コイルバネ45の押圧力を測定できるのであれば、軸部42は、調整プラグ38外へ突出しておらず、貫通孔38b内に入り込んだ状態であってもよい。
○ 実施形態では、ヨークプラグ36を収容部35に螺着したが、ヨークプラグ36は、収容部35に対し相対移動可能であれば、収容部35への組付け方法は螺着以外の方法に変更してもよい。
○ 実施形態では、調整プラグ38をヨークプラグ36に螺着したが、調整プラグ38は、ヨークプラグ36に対し、相対移動可能であれば、ヨークプラグ36への組付け方法は螺着以外の方法に変更してもよい。
○ 実施形態では、調整プラグ38をヨークプラグ36を介して収容部35に設けたが、ヨークプラグ36を削除するとともに、調整プラグ38を収容部35の雌ネジ部35aに螺着し、収容部35に対し相対移動可能としてもよい。
○ 実施形態では、軸部42を一本だけとしたが、複数本としてもよい。
○ 実施形態では、付勢部材をコイルバネ45に具体化したが、これに限らず、例えば皿バネ、板バネ、ゴム等の弾性体といった他の部材に具体化してもよい。
○ 実施形態では、本発明をコラムアシスト型の電動パワーステアリング装置(EPS)として構成されたステアリング装置に具体化した。しかし、これに限らず、例えば所謂ラックアシスト型等、コラムアシスト型以外のEPSや油圧式のパワーステアリング装置、或いはノンアシスト型のステアリング装置に適用してもよい。
○ 実施形態では、EPS11を車両用のEPSに適用したが、これに限らず、その他の用途に用いてもよい。
H…ハウジングとしてのラックハウジング、11…ステアリング装置としての電動パワーステアリング装置、15…ラック軸、20…ピニオン軸、35…収容部、36…組付部材としてのヨークプラグ、38…調整部材としての調整プラグ、38b…貫通孔、39…ラックガイド装置、41…移動部材としてのスプリングシート、42…測定部としての軸部、43…頭部、44…ラックガイド、45…押圧部材としてのコイルバネ。

Claims (5)

  1. ハウジングに、ステアリング操作により回転するピニオン軸が回転可能に支持されるとともに、前記ピニオン軸に噛合されたラック軸が往復動可能に支持され、前記ラック軸を前記ピニオン軸に押し付けつつ前記ラック軸の軸方向に往復動可能に支持するラックガイド装置を備え、該ラックガイド装置が、前記ラック軸に対する接離方向へ移動するラックガイド、及び前記ラックガイドを前記ラック軸に向けて押圧する押圧部材を、前記ハウジングに形成された収容部内に有するステアリング装置において、
    前記収容部に対し前記接離方向に相対移動可能な調整部材を設けるとともに、前記押圧部材を前記調整部材と前記ラックガイドの間に介装し、
    さらに、前記押圧部材の押圧力によって前記調整部材に押し付けられ該調整部材と一体移動する移動部材を設けるとともに、
    該移動部材に測定部を設け、前記調整部材に前記測定部を貫通させる貫通孔を形成したことを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記調整部材は、前記収容部、又は前記収容部に組付けられた組付部材に対し螺着されている請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記組付部材は、前記収容部に螺着されている請求項2に記載のステアリング装置。
  4. 前記測定部は、前記貫通孔を介して前記調整部材より外部に突出している請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のステアリング装置。
  5. 前記移動部材は、前記測定部より大径をなす頭部を一体に備えるとともに、前記頭部は前記押圧力によって前記調整部材に面接触している請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のステアリング装置。
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