JP2020044854A - 操舵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボールナットと従動車との同軸性を簡単に確保できる操舵装置を提供する。【解決手段】従動プーリ32の底壁には、複数の嵌合孔62が設けられている。ボールナット42の従動プーリ32が設けられる側の端面には、複数の取付穴63が設けられている。取付穴63は、嵌合穴部63aおよび雌ねじ穴部63bを有している。嵌合穴部63aおよび嵌合孔62の位置は、従動プーリ32の回転軸O1およびボールナット42の回転軸O2が一致するとき、嵌合穴部63aと嵌合孔62とが一致するように設定されている。ボールナット42の雌ねじ穴部63bには、嵌合孔62を介してボルト34の雄ねじ部71が締め付けられる。ボルト34の雄ねじ部71と頭部73との境界部分には嵌合部72が設けられている。嵌合部72は嵌合孔62および嵌合穴部63aの双方にわたって嵌合されている。【選択図】図3
Description
本発明は、操舵装置に関する。
たとえば特許文献1のパワーステアリング装置では、モータにより駆動されるボールねじ機構が転舵軸であるラックバーに設けられている。ボールねじ機構は、ラックバーのボールねじ部に多数のボールを介して嵌合するボールナットを有している。モータの回転力は、モータの駆動軸に設けられた駆動プーリ(原動車)からベルトを介してボールナットと一体回転する従動プーリ(従動車)に伝達される。モータの駆動に連動してボールナットが回転することに伴いラックバーがその軸方向に移動することにより操舵が補助される。
ボールねじ機構を使用したパワーステアリング装置においては、ベルトテンションの変動などを抑えるため、ボールナットと従動プーリとの同軸性を確保することが要求される。この点、特許文献1のパワーステアリング装置では、ボールナットの外周面と従動プーリの内周面との間に隙間を全周にわたって設けることにより、ボールナットと従動プーリとの調芯を可能としている。ボールナットと従動プーリとを組み付ける際には、調芯プローブを使用してボールナットと従動プーリとの調芯を行った後、ボールナットと従動プーリとをボルトで固定する。これにより、ボールナットと従動プーリとの同軸性が確保される。しかし、調芯プローブを使用するナットと従動プーリとの調芯作業は手間である。
本発明の目的は、ボールナットと従動車との同軸性を簡単に確保できる操舵装置を提供することにある。
上記目的を達成し得る操舵装置は、ハウジング内で直線運動することにより転舵輪を転舵させる転舵軸と、前記ハウジングに設けられるモータの駆動に伴い前記転舵軸の軸線に沿って延びる軸線を中心として回転する原動車と、前記転舵軸に多数のボールを介して螺合された状態で前記ハウジングの内周面に対して回転可能に支持されるボールナットと、前記ボールナットの端部に軸方向から遊嵌された状態で固定されて前記原動車の回転を前記ボールナットに伝達する有底円筒状の従動車と、を備えている。
前記従動車の底壁には複数の嵌合孔が設けられる一方、前記ボールナットの前記従動車が設けられる側の端面には前記嵌合孔と同数の嵌合穴部が設けられている。また、前記嵌合穴部および前記嵌合孔の設置位置は、前記ボールナットの回転軸と前記従動車の回転軸とが一致するとき、前記嵌合穴部と前記嵌合孔とが互いに一致するように設定されている。これらのことを前提として、前記嵌合孔および前記嵌合穴部の双方にわたって嵌合する位置決め部材が設けられている。
この構成によれば、位置決め部材が前記嵌合孔および前記嵌合穴部の双方にわたって嵌合することにより、ボールナットの回転軸と従動車の回転軸とが一致した状態でボールナットと従動車との半径方向における相対位置が固定される。このため、ボールナットの回転軸と前記従動車の回転軸とを一致させるための調整作業が不要となる。したがって、ボールナットと従動車との同軸性を簡単に確保することができる。
上記の操舵装置において、前記従動車における複数の前記嵌合孔、および前記ボールナットにおける複数の前記嵌合穴部は、前記従動車および前記ボールナットの円周方向において等間隔で設けられていることが好ましい。
この構成によれば、位置決め部材が、従動車およびボールナットの円周方向において等間隔で設けられた嵌合孔および前記嵌合穴部の双方にわたって嵌合されることにより、ボールナットの回転軸と従動車の回転軸とが一致した状態でボールナットと従動車との半径方向における相対位置を安定して固定することができる。
上記の操舵装置において、前記嵌合孔を貫通して前記ボールナットの前記従動車が設けられる側の端面に設けられた雌ねじ穴部に締め付けられることにより前記従動車を前記ボールナットの端部に固定するボルトを有していることが好ましい。この場合、前記位置決め部材は、前記ボルトの頭部と雄ねじ部との境界部分に位置する嵌合部として設けられる一方、前記嵌合穴部は、前記雌ねじ穴部と前記ボールナットの前記従動車が設けられる側の端面とを連通するかたちで設けられることが好ましい。
この構成によれば、ボルトの雄ねじ部を従動車の嵌合孔を介してボールナットの雌ねじ穴部に締め付けることにより、ボルトの嵌合部が従動車の嵌合孔およびボールナットの嵌合穴部に嵌合される。ボールナットと従動車とを固定する作業と、ボールナットと従動車との半径方向における相対位置の固定作業とを同時に行うことができる。
上記の操舵装置において、前記従動車は、ボルトの雄ねじ部が前記従動車の底壁を貫通して前記ボールナットの前記従動車が設けられる側の端面に締め付けられることにより、前記ボールナットの端部に固定されるものであってもよい。この場合、前記位置決め部材は、ピンであってもよい。
この構成によれば、ピンが前記嵌合孔および前記嵌合穴部の双方にわたって嵌合することにより、ボールナットの回転軸と従動車の回転軸とが一致した状態でボールナットと従動車との半径方向における相対位置が固定される。
上記の操舵装置において、前記嵌合孔は、前記従動車の円周方向に沿って延びる長孔状に設けてもよい。この場合、前記嵌合孔における前記従動車の半径方向の長さである幅は、前記ボールナットにおける前記嵌合穴部の内径と同じ長さに設定されていることが好ましい。
この構成によれば、ボールナットの嵌合穴部の実際の形成位置が理想的な形成位置に対して円周方向においてずれている場合であれ、従動車における長孔状の嵌合孔を介して位置決め部材をボールナットの嵌合穴部に嵌合させることができる。また、位置決め部材が従動車の半径方向において嵌合孔の内周面に係合することにより、従動車がボールナットに対して相対的に半径方向へ移動することが規制される。このため、従動車とボールナットとの同軸性を確保することができる。
上記の操舵装置において、前記原動車および前記従動車はそれぞれプーリであってもよい。この場合、これら2つのプーリの間に掛け渡されるベルトを有していることが好ましい。
本発明の操舵装置によれば、ボールナットと従動車との同軸性を簡単に確保できる。
<第1の実施の形態>
以下、操舵装置を電動パワーステアリング装置に具体化した第1の実施の形態を説明する。
以下、操舵装置を電動パワーステアリング装置に具体化した第1の実施の形態を説明する。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置10は、図示しない車体に固定されるハウジング11を有している。ハウジング11はその筒状の本体12が車体の左右方向(図1中の左右方向)へ延びるように設けられる。本体12には転舵軸13が挿通されている。転舵軸13の両端にはそれぞれ図示しないボールジョイントを介して転舵輪Wが連結される。転舵軸13がその軸方向へ移動することによって転舵輪Wの向きが変えられる。
本体12の右端寄りの部位には第1の収容部14が設けられている。第1の収容部14は、本体12の軸線方向(図1中の左右方向)に対して斜めに交わる方向へ延びている。第1の収容部14には、ピニオンシャフト15が挿入された状態で回転可能に支持されている。ピニオンシャフト15の内端部に設けられるピニオン歯は、転舵軸13の右端寄りの一定範囲に設けられるラック歯に噛み合う。また、ピニオンシャフト15のピニオン歯と反対側の外端部は、図示しない複数のシャフトを介してステアリングホイールHに連結される。したがって、ステアリングホイールHの操作に伴い転舵軸13はその軸線方向に沿って直線運動を行う。
本体12の左端寄りの部位には第2の収容部17が設けられている。第2の収容部17は、本体12よりも大径の円筒部分の下部が下方へ延びてなる。第2の収容部17の下部右側壁には、モータ18がボルト19により固定されている。モータ18の出力軸18aは、転舵軸13の軸線に沿って延び、かつ第2の収容部17の側壁を貫通して内部に挿入されている。第2の収容部17の内部には、動力変換機構20が設けられている。動力変換機構20にはモータ18の出力軸18aが連結されている。動力変換機構20は、モータ18の回転運動を転舵軸13の直線運動に変換する。すなわち、モータ18の回転力の利用を通じて転舵軸13の動作が補助されることにより、ステアリングホイールHの操作が補助される。
図2に示すように、動力変換機構20は、ベルト伝動機構30およびボールねじ機構40を有している。ベルト伝動機構30は、モータ18の回転運動をボールねじ機構40に伝達する。ボールねじ機構40は、ベルト伝動機構30を通じて伝達されるモータ18の回転運動を転舵軸13の直線運動に変換する。
ボールねじ機構40は、転舵軸13に設けられたボールねじ部41、円筒状のボールナット42および多数のボール43を有している。
ボールねじ部41は、転舵軸13の外周面におけるボールねじ溝13aが形成された部分である。ボールねじ部41は、転舵軸13の左端を基準として右端へ向けた一定範囲に設けられている。ボールナット42は、ボールねじ部41に多数のボール43を介して進退可能に螺合されている。ボールナット42の外周面には、雄ねじ部42aおよび段差部42bが全周にわたって設けられている。雄ねじ部42aは、ボールナット42の左端部の近傍に位置している。段差部42bは、雄ねじ部42aよりもボールナット42の右端部側に位置している。各ボール43は、ボールナット42の回転に伴いボールナット42とボールねじ部41との間を転動する。
ボールねじ部41は、転舵軸13の外周面におけるボールねじ溝13aが形成された部分である。ボールねじ部41は、転舵軸13の左端を基準として右端へ向けた一定範囲に設けられている。ボールナット42は、ボールねじ部41に多数のボール43を介して進退可能に螺合されている。ボールナット42の外周面には、雄ねじ部42aおよび段差部42bが全周にわたって設けられている。雄ねじ部42aは、ボールナット42の左端部の近傍に位置している。段差部42bは、雄ねじ部42aよりもボールナット42の右端部側に位置している。各ボール43は、ボールナット42の回転に伴いボールナット42とボールねじ部41との間を転動する。
なお、ボールナット42の外周面には、玉軸受44が固定されている。ボールナット42は、玉軸受44を介してハウジング11の内周面に対して回転可能に支持されている。
玉軸受44は内輪44a、外輪44bおよび複数のボール44cを有している。内輪44aはボールナット42の外周面に嵌合されている。外輪44bは、ハウジング11の内周面に嵌合されている。ボール44cは、ボールナット42の回転に伴い内輪44aと外輪44bとの間において転動する。玉軸受44は、ボールナット42の左端側からボールナット42の外周面に嵌められた状態で、雄ねじ部42aにロックナット45を締め付けることによって、ボールナット42に固定されている。すなわち、玉軸受44の内輪44aがボールナット42の軸線方向において段差部42bとロックナット45とによって挟み込まれた状態に保持されることにより、玉軸受44(内輪44a)のボールナット42に対する軸線方向における位置が拘束される。また、外輪44bの軸線方向における2つの側面と、これら側面に軸線方向において対向する第2の収容部17の2つの内壁面との間には、円環状のサポート部材51,52がそれぞれ介在されている。外輪44bがサポート部材51,52を介して第2の収容部17の2つの内壁面によって挟み込まれることにより、玉軸受44(外輪44b)の第2の収容部17に対する軸方向位置が拘束される。
玉軸受44は内輪44a、外輪44bおよび複数のボール44cを有している。内輪44aはボールナット42の外周面に嵌合されている。外輪44bは、ハウジング11の内周面に嵌合されている。ボール44cは、ボールナット42の回転に伴い内輪44aと外輪44bとの間において転動する。玉軸受44は、ボールナット42の左端側からボールナット42の外周面に嵌められた状態で、雄ねじ部42aにロックナット45を締め付けることによって、ボールナット42に固定されている。すなわち、玉軸受44の内輪44aがボールナット42の軸線方向において段差部42bとロックナット45とによって挟み込まれた状態に保持されることにより、玉軸受44(内輪44a)のボールナット42に対する軸線方向における位置が拘束される。また、外輪44bの軸線方向における2つの側面と、これら側面に軸線方向において対向する第2の収容部17の2つの内壁面との間には、円環状のサポート部材51,52がそれぞれ介在されている。外輪44bがサポート部材51,52を介して第2の収容部17の2つの内壁面によって挟み込まれることにより、玉軸受44(外輪44b)の第2の収容部17に対する軸方向位置が拘束される。
ベルト伝動機構30は、円筒状の駆動プーリ(原動車)31、有底円筒状の従動プーリ32(従動車)、および無端状のベルト33を備えている。
駆動プーリ31は、その外周面に歯が設けられた歯付きプーリ(タイミングプーリ)であって、モータ18の出力軸18aに固定されている。従動プーリ32は、その外周面に歯が設けられた歯付きプーリであって、ボールナット42にその右端側から挿入された状態で、ボールナット42にボルト34によって固定されている。従動プーリ32は、その軸線方向において玉軸受44に対して間隔をあけて並んでいる。ベルト33は、その内周面に歯が設けられた歯付きベルト(タイミングベルト)であって、駆動プーリ31と従動プーリ32との間に掛け渡されている。したがって、モータ18の回転は、駆動プーリ31、ベルト33および従動プーリ32を介してボールナット42に伝達される。駆動プーリ31は、転舵軸13の軸線m1に沿って延びるモータ18(出力軸18a)の軸線m2を中心として回転する。
駆動プーリ31は、その外周面に歯が設けられた歯付きプーリ(タイミングプーリ)であって、モータ18の出力軸18aに固定されている。従動プーリ32は、その外周面に歯が設けられた歯付きプーリであって、ボールナット42にその右端側から挿入された状態で、ボールナット42にボルト34によって固定されている。従動プーリ32は、その軸線方向において玉軸受44に対して間隔をあけて並んでいる。ベルト33は、その内周面に歯が設けられた歯付きベルト(タイミングベルト)であって、駆動プーリ31と従動プーリ32との間に掛け渡されている。したがって、モータ18の回転は、駆動プーリ31、ベルト33および従動プーリ32を介してボールナット42に伝達される。駆動プーリ31は、転舵軸13の軸線m1に沿って延びるモータ18(出力軸18a)の軸線m2を中心として回転する。
このように構成した電動パワーステアリング装置10においては、従動プーリ32とボールナット42との同軸性を確保することが要求される。これは、従動プーリ32とボールナット42との同軸性が適切に確保されない場合、たとえばベルト33のテンションが大きく変動することにより、フリクション変動に伴う操舵感触あるいは音振性能の低下を招くおそれがあるからである。このため、従動プーリ32とボールナット42との同軸性をできるだけ高めることが好ましい。
そこで本実施の形態では、従動プーリ32、ボールナット42およびボルト34を、つぎのように構成している。
図3に示すように、従動プーリ32は、一側(図3中の左側)に開口する有底円筒状に設けられている。従動プーリ32の内径D1は、ボールナット42の外径D2よりも大きく設定されている。このため、従動プーリ32の回転軸O1とボールナット42の回転軸O2とが互いに一致した状態において、従動プーリ32の内周面とボールナット42の外周面との間には隙間δが形成される。この隙間δが存在することにより、従動プーリ32とボールナット42とを組み立てる際、従動プーリ32とボールナット42との半径方向における相対位置を変更することが可能となる。
図3に示すように、従動プーリ32は、一側(図3中の左側)に開口する有底円筒状に設けられている。従動プーリ32の内径D1は、ボールナット42の外径D2よりも大きく設定されている。このため、従動プーリ32の回転軸O1とボールナット42の回転軸O2とが互いに一致した状態において、従動プーリ32の内周面とボールナット42の外周面との間には隙間δが形成される。この隙間δが存在することにより、従動プーリ32とボールナット42とを組み立てる際、従動プーリ32とボールナット42との半径方向における相対位置を変更することが可能となる。
図4に示すように、従動プーリ32の底壁の中央には、転舵軸13が挿通される挿通孔61が設けられている。また、従動プーリ32の底壁において、挿通孔61の周囲には複数(ここでは4つ)の嵌合孔62が設けられている。これら複数の嵌合孔62は、従動プーリ32の円周方向に沿って等間隔を空けて設けられている。また、複数の嵌合孔62は、従動プーリ32の回転軸O1を中心とする同一の仮想円C1上に位置している。
ボールナット42の右端面(図4中の玉軸受44と反対側の端面)には、従動プーリ32の嵌合孔62と同数の取付穴63が設けられている。これら複数の取付穴63は、ボールナット42の円周方向において等間隔を空けて設けられている。ボールナット42の円周方向における取付穴63の配置間隔(ピッチ)は、従動プーリ32の円周方向における嵌合孔62の配置間隔と同じ間隔に設定されている。また、複数の取付穴63は、ボールナット42の回転軸O2を中心とする同一の仮想円C2上に位置している。この仮想円C2の直径は、複数の嵌合孔62が位置する仮想円C1の直径と同じである。
図3に示すように、取付穴63は、嵌合穴部63aおよび雌ねじ穴部63bを有している。嵌合穴部63aは、雌ねじ穴部63bよりもボールナット42の右端面(従動プーリ32が設けられる側の端面)側に位置している。嵌合穴部63aは、雌ねじ穴部63bとボールナット42の右端面とを連通するかたちで設けられている。すなわち、嵌合穴部63aは、ボールナット42の右端面に開口している。嵌合穴部63aの内径は、雌ねじ穴部63bの内径よりも大きく設定されている。また、嵌合穴部63aの内径は、従動プーリ32の嵌合孔62の内径と同じ長さに設定されている。
ボルト34は、雄ねじ部71、嵌合部72および頭部73を有している。嵌合部72は、雄ねじ部71と頭部73との間に位置している。雄ねじ部71は、ボールナット42の取付穴63における雌ねじ穴部63bに螺合される。嵌合部72の外径は、ボールナット42の取付穴63における嵌合穴部63aの内径、および従動プーリ32における嵌合孔62の内径とほぼ同じ長さに設定されている。また、嵌合部72の外径d1は、雄ねじ部71の外径d2よりも大きく設定されている。頭部73の外径は、嵌合部72の外径、および従動プーリ32の嵌合孔62の内径よりも大きく設定されている。また、嵌合部72の軸方向長さL1は、従動プーリ32における嵌合孔62の軸方向長さL2とボールナット42における嵌合穴部63aの軸方向長さL3とを合計した長さとほぼ同じ長さに設定されている。雄ねじ部71の軸方向長さL4は、嵌合部72の軸方向長さL1よりも長い長さに設定されている。
つぎに、ボールナット42と従動プーリ32との組み立て手順を説明する。
図4に示すように、まず従動プーリ32の開口部をボールナット42の取付穴63が設けられている側の端部に対向させる。この状態で、従動プーリ32をボールナット42の取付穴63が設けられている側の端部に挿入する。図3に示すように、従動プーリ32は、その内底面がボールナット42の取付穴63が設けられている側の端面(図3中の右端面)に当接する位置までボールナット42に挿入される。
図4に示すように、まず従動プーリ32の開口部をボールナット42の取付穴63が設けられている側の端部に対向させる。この状態で、従動プーリ32をボールナット42の取付穴63が設けられている側の端部に挿入する。図3に示すように、従動プーリ32は、その内底面がボールナット42の取付穴63が設けられている側の端面(図3中の右端面)に当接する位置までボールナット42に挿入される。
つぎに、従動プーリ32の嵌合孔62とボールナット42の取付穴63とを互いに一致させつつ、ボルト34をその雄ねじ部71側から従動プーリ32の嵌合孔62を介してボールナット42の取付穴63に挿入する。ボルト34における雄ねじ部71の先端が取付穴63における嵌合穴部63aと雌ねじ穴部63bとの境界位置に達した以降、ボルト34の雄ねじ部71を取付穴63の雌ねじ穴部63bに締め付ける。
雄ねじ部71を雌ねじ穴部63bに締め付けるにつれて、ボルト34は雌ねじ穴部63bの底部へ向けて移動(螺進)する。このボルト34の移動に伴い、ボルト34の嵌合部72は従動プーリ32の嵌合孔62およびボールナット42の嵌合穴部63aに雌ねじ穴部63bの底部へ向けて徐々に嵌合する。やがて、従動プーリ32の内底面がボールナット42の取付穴63が設けられている側の端面に当接した状態で、ボルト34の頭部73が従動プーリ32の外底面(図3中の右側面)に当接する。この後、ボルト34の締め付けトルクが定められたトルクに達すれば、ボルト34の締め付け作業は完了となる。4本のボルト34の締め付け作業がすべて完了すれば、従動プーリ32とボールナット42との組み立て作業が完了となる。
従動プーリ32とボールナット42とが組み立てられた状態において、従動プーリ32の底壁がボルト34の頭部73とボールナット42の取付穴63が設けられている側の端面との間で挟持されることにより、従動プーリ32の内底面とボールナット42の取付穴63が設けられている側の端面とが互いに密接した状態に維持される。
また、従動プーリ32とボールナット42とが組み立てられた状態において、ボルト34の嵌合部72は従動プーリ32の嵌合孔62およびボールナット42の嵌合穴部63aの双方にわたって嵌合されている。これにより、従動プーリ32がその半径方向においてボールナット42に対して相対的に移動すること、および従動プーリ32がその円周方向においてボールナット42に対して相対的に回転することが規制される。
さらに、従動プーリ32とボールナット42とが組み立てられた状態において、従動プーリ32の回転軸O1とボールナット42の回転軸O2とは互いに一致した状態に維持される。これは、つぎの理由による。すなわち、従動プーリ32の嵌合孔62は従動プーリ32の回転軸O1を中心とする同一の仮想円C1上に位置するとともに、ボールナット42の取付穴63はボールナット42の回転軸O2を中心とする同一の仮想円C2上に位置している。また、これら2つの仮想円C1,C2の直径は同じである。さらに、従動プーリ32の嵌合孔62の円周方向における取付穴63の配置間隔、および従動プーリ32の嵌合孔62の円周方向における配置間隔は同じ間隔である。このため、従動プーリ32の嵌合孔62とボールナット42の取付穴63とが互いに一致する場合、従動プーリ32の回転軸O1とボールナット42の回転軸O2とについても互いに一致する。
したがって、ボルト34の締め付け作業(取付作業)を通じてボルト34の嵌合部72が従動プーリ32の嵌合孔62およびボールナット42の嵌合穴部63aの双方にわたって嵌合されることによって、従動プーリ32のボールナット42に対する半径方向および円周方向における相対的な移動が規制される。このため、従動プーリ32の回転軸O1とボールナット42の回転軸O2とは互いに一致した状態に維持される。このように、ボルト34の嵌合部72は、従動プーリ32の回転軸O1とボールナット42の回転軸O2とが一致した状態でボールナット42と従動プーリ32との半径方向における相対位置を固定する位置決め部材として機能する。
したがって、第1の実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ボルト34の締め付け作業を通じてボルト34の嵌合部72が従動プーリ32の嵌合孔62およびボールナット42の嵌合穴部63aの双方にわたって嵌合することによって、従動プーリ32の回転軸O1とボールナット42の回転軸O2とが互いに一致した状態になり、かつこれら2つの回転軸O1,O2が互いに一致した状態が維持される。このため、従動プーリ32とボールナット42とを組み立てる際、ボルト34の締め付け作業とは別個に従動プーリ32とボールナット42との調芯作業が不要となる。調芯とは、従動プーリ32の回転軸O1とボールナット42の回転軸O2とが運転状態で同一線上に位置するように従動プーリ32およびボールナット42の相対位置を調整する作業をいう。したがって、従動プーリ32とボールナット42との同軸性を簡単に確保することができる。
(1)ボルト34の締め付け作業を通じてボルト34の嵌合部72が従動プーリ32の嵌合孔62およびボールナット42の嵌合穴部63aの双方にわたって嵌合することによって、従動プーリ32の回転軸O1とボールナット42の回転軸O2とが互いに一致した状態になり、かつこれら2つの回転軸O1,O2が互いに一致した状態が維持される。このため、従動プーリ32とボールナット42とを組み立てる際、ボルト34の締め付け作業とは別個に従動プーリ32とボールナット42との調芯作業が不要となる。調芯とは、従動プーリ32の回転軸O1とボールナット42の回転軸O2とが運転状態で同一線上に位置するように従動プーリ32およびボールナット42の相対位置を調整する作業をいう。したがって、従動プーリ32とボールナット42との同軸性を簡単に確保することができる。
(2)ボルト34の嵌合部72が、従動プーリ32およびボールナット42の円周方向において等間隔に設けられた嵌合孔62および嵌合穴部63aの双方にわたって嵌合される。これにより、従動プーリ32の回転軸O1とボールナット42の回転軸O2とが一致した状態で従動プーリ32とボールナット42との半径方向における相対位置を安定して固定することができる。
(3)ボルト34の雄ねじ部71を従動プーリ32の嵌合孔62を介してボールナット42の雌ねじ穴部63bに締め付けることにより、ボルト34の嵌合部72が従動プーリ32の嵌合孔62およびボールナット42の嵌合穴部63aに嵌合される。したがって、従動プーリ32とボールナット42とを固定する作業と、従動プーリ32とボールナット42との半径方向における相対位置の固定作業とを同時に行うことができる。
(4)ボルト34を従動プーリ32の嵌合孔62を介してボールナット42の取付穴63に組み付けるだけで従動プーリ32とボールナット42との芯合わせができるため、この芯合わせ作業に関する熟練した技能を必要としない。したがって、熟練した作業者でなくとも従動プーリ32とボールナット42との同軸性を簡単に確保することができる。
(5)従動プーリ32の内周面とボールナット42の外周面との間には隙間δが形成されている。このため、ボールナット42の回転軸O2に対する従動プーリ32の回転軸O1の振れ(ずれ)は、ボールナット42の外周面および従動プーリ32の内周面の寸法公差の積み上げに依存しない。したがって、従動プーリ32の内周面およびボールナット42の外周面の寸法精度を厳密に管理することなく、ボールナット42と従動プーリ32との同軸性を確保することができる。
<第2の実施の形態>
つぎに、操舵装置の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態は、従動プーリにおける嵌合孔の形状の点で第1の実施の形態と異なり、基本的には先の図1〜図4に示される第1の実施の形態と同様の構成を有している。
つぎに、操舵装置の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態は、従動プーリにおける嵌合孔の形状の点で第1の実施の形態と異なり、基本的には先の図1〜図4に示される第1の実施の形態と同様の構成を有している。
図5に示すように、従動プーリ32の嵌合孔81は、円周方向に沿って延びる長孔状に設けられている。嵌合孔81の幅(嵌合孔81の延びる方向に対して直交する方向の長さ)は、ボルト34における嵌合部72の外径、およびボールナット42の嵌合穴部63aの内径と同じ長さに設定されている。従動プーリ32の円周方向における嵌合孔81の長さ(嵌合孔81の延びる方向の長さ)は、ボールナット42における取付穴63の形成位置に対して想定される位置度公差などを考慮して設定される。
ここで、ボールナット42における複数の取付穴63のうちの一部の取付穴63(ここでは、図5中の右下に位置する1つの取付穴63)の形成位置が、図5に二点鎖線で示す理想的な形成位置に対して、実際には図5に実線で示すように理想的な形成位置に対して円周方向(図5では右回転方向)において若干ずれることがある。このような場合であれ、嵌合孔81が長孔状に設けられていることによって、すべての取付穴63をこれらに対応する嵌合孔81を介して露出させることが可能となる。
したがって、第2の実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(6)従動プーリ32が長孔状の嵌合孔81を有することにより、ボールナット42の複数の取付穴63のうちの一部の取付穴63の実際の形成位置が理想的な形成位置に対して円周方向においてずれている場合であれ、嵌合孔81を介してボルト34を取付穴63に取り付けることができる。また、ボルト34(嵌合部72)が従動プーリ32の半径方向において嵌合孔81の内周面に係合することにより、従動プーリ32がボールナット42に対して相対的に半径方向へ移動することが規制される。このため、従動プーリ32とボールナット42との同軸性を確保することができる。
(6)従動プーリ32が長孔状の嵌合孔81を有することにより、ボールナット42の複数の取付穴63のうちの一部の取付穴63の実際の形成位置が理想的な形成位置に対して円周方向においてずれている場合であれ、嵌合孔81を介してボルト34を取付穴63に取り付けることができる。また、ボルト34(嵌合部72)が従動プーリ32の半径方向において嵌合孔81の内周面に係合することにより、従動プーリ32がボールナット42に対して相対的に半径方向へ移動することが規制される。このため、従動プーリ32とボールナット42との同軸性を確保することができる。
<第3の実施の形態>
つぎに、操舵装置の第3の実施の形態を説明する。本実施の形態は、基本的には先の図1〜図4に示される第1の実施の形態と同様の構成を有している。
つぎに、操舵装置の第3の実施の形態を説明する。本実施の形態は、基本的には先の図1〜図4に示される第1の実施の形態と同様の構成を有している。
図6に示すように、従動プーリ32の底壁には、先の図4に示される嵌合孔62に代えて、複数(ここでは4つ)の挿通孔91が設けられている。また、従動プーリ32の底壁には、2つの嵌合孔92が設けられている。これら嵌合孔92は、従動プーリ32の回転軸O1方向からみて、半径方向において互いに反対側、かつ円周方向において互いに隣り合う2つの挿通孔91の間に位置している。複数の挿通孔91および複数の嵌合孔92は、従動プーリ32の回転軸O1を中心とする同一の仮想円C1上に位置している。
ボールナット42の従動プーリ32が取り付けられる側の端面には、先の図4に示される取付穴63に代えて、従動プーリ32の挿通孔91と同数の雌ねじ穴部93が設けられている。また、ボールナット42の従動プーリ32が取り付けられる側の端面には、2つの嵌合穴部94が設けられている。これら嵌合穴部94は、ボールナット42の回転軸O2方向からみて、半径方向において互いに反対側、かつ円周方向において互いに隣り合う2つの雌ねじ穴部93の間に位置している。これら雌ねじ穴部93および嵌合穴部94は、ボールナット42の回転軸O2を中心とする同一の仮想円C2上に位置している。この仮想円C2の直径は、仮想円C1の直径と同じである。
また、ボールナット42の円周方向における2つの嵌合穴部94の配置間隔は、従動プーリ32の円周方向における2つの嵌合孔92の配置間隔と同じ間隔に設定されている。嵌合孔92および嵌合穴部94の設置位置は、従動プーリ32の回転軸O1とボールナット42の回転軸O2とが一致するとき、嵌合孔92と嵌合穴部94とが互いに一致するように設定されている。
ボールナット42の雌ねじ穴部93などが設けられた側の端部に従動プーリ32を挿入した状態、かつ従動プーリ32の嵌合孔92とボールナット42の嵌合穴部94とを円周方向において一致させた状態で、これら嵌合孔92および嵌合穴部94には位置決め部材としてのピン95が嵌合される。ピン95の外径は、ボールナット42の嵌合穴部94の内径、および従動プーリ32の嵌合孔92の内径とほぼ同じ長さに設定されている。
従動プーリ32とボールナット42とは、ボルト82により固定される。ボルト82は、雄ねじ部82aおよび頭部82bを有している。ボールナット42の雌ねじ穴部93などが設けられた側の端部に従動プーリ32を挿入した状態で、ボルト82の雄ねじ部82aを従動プーリ32の挿通孔91を介してボールナット42の雌ねじ穴部93に締め付けることにより、従動プーリ32はボールナット42に固定される。
さて、ボールナット42と従動プーリ32との組み立て手順は、つぎの通りである。
たとえば、まずボールナット42の雌ねじ穴部93などが設けられた側の端部に従動プーリ32を挿入した状態、かつ従動プーリ32の嵌合孔92とボールナット42の嵌合穴部94とを円周方向において一致させた状態で、これら嵌合孔92および嵌合穴部94に対してピン95を嵌合する。
たとえば、まずボールナット42の雌ねじ穴部93などが設けられた側の端部に従動プーリ32を挿入した状態、かつ従動プーリ32の嵌合孔92とボールナット42の嵌合穴部94とを円周方向において一致させた状態で、これら嵌合孔92および嵌合穴部94に対してピン95を嵌合する。
ピン95が従動プーリ32の嵌合孔92およびボールナット42の嵌合穴部94の双方にわたって嵌合されることによって、従動プーリ32のボールナット42に対する半径方向および円周方向における相対的な移動が規制される。このため、従動プーリ32の回転軸O1とボールナット42の回転軸O2とは互いに一致した状態に維持される。
この状態において、従動プーリ32の挿通孔91とボールナット42の雌ねじ穴部93とは円周方向において互いに一致している。したがって、ボルト82の雄ねじ部82aを従動プーリ32の挿通孔91に挿入しつつボールナット42の雌ねじ穴部93に締め付けることにより、従動プーリ32はボールナット42に固定される。
したがって、第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態の(5)の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
(7)ピン95が従動プーリ32の嵌合孔92およびボールナット42の嵌合穴部94の双方にわたって嵌合することによって、従動プーリ32の回転軸O1とボールナット42の回転軸O2とが互いに一致した状態で従動プーリ32とボールナット42との半径方向における相対位置が固定される。このため、従動プーリ32とボールナット42とを組み立てる際、ボルト82の締め付け作業とは別個に従動プーリ32とボールナット42との調芯作業が不要となる。したがって、従動プーリ32とボールナット42との同軸性を簡単に確保することができる。
(7)ピン95が従動プーリ32の嵌合孔92およびボールナット42の嵌合穴部94の双方にわたって嵌合することによって、従動プーリ32の回転軸O1とボールナット42の回転軸O2とが互いに一致した状態で従動プーリ32とボールナット42との半径方向における相対位置が固定される。このため、従動プーリ32とボールナット42とを組み立てる際、ボルト82の締め付け作業とは別個に従動プーリ32とボールナット42との調芯作業が不要となる。したがって、従動プーリ32とボールナット42との同軸性を簡単に確保することができる。
(8)また、ピン95を従動プーリ32の嵌合孔92およびボールナット42の嵌合穴部94にそれぞれ組み付けるだけで従動プーリ32とボールナット42との芯合わせができるため、この芯合わせ作業に関する特別な技能を必要としない。したがって、熟練した作業者でなくとも従動プーリ32とボールナット42との同軸性を簡単に確保することができる。
<他の実施の形態>
なお、第1〜第3の実施の形態は、つぎのように変更して実施してもよい。
・第1および第2の実施の形態におけるボルト34、ならびに第3の実施の形態におけるピン95は、少なくとも2本だけ設ければよい。
なお、第1〜第3の実施の形態は、つぎのように変更して実施してもよい。
・第1および第2の実施の形態におけるボルト34、ならびに第3の実施の形態におけるピン95は、少なくとも2本だけ設ければよい。
・第1〜第3の実施の形態では、駆動プーリ31および従動プーリ32としてそれぞれ歯付きプーリを、ベルト33として歯付きベルトを採用したが、歯のない平ベルトおよびプーリを採用してもよい。
・第1〜第3の実施の形態において、ベルト伝動機構30に代えて歯車機構を採用してもよい。この場合、たとえば駆動プーリ31を円筒状の駆動平歯車に、従動プーリ32を有底円筒状の従動平歯車にそれぞれ置換したうえで、これら駆動平歯車および従動平歯車を互いに噛み合わせる。
・第1〜第3の実施の形態では、操舵装置を電動パワーステアリング装置10に具体化したが、ステアリングホイールと転舵輪との間の動力伝達が分離されたステアバイワイヤ(SBW)方式の操舵装置(転舵アクチュエータ)に具体化してもよい。この場合、モータ18は、転舵輪を転舵させるための転舵力を発生する転舵モータとして機能する。ちなみに、操舵装置をステアバイワイヤ方式の操舵装置に具体化する場合、前輪操舵装置としてだけでなく後輪操舵装置あるいは4輪操舵装置(4WS)として具体化することもできる。
11…ハウジング、W…転舵輪、13…転舵軸、18…モータ、31…駆動プーリ(原動車)、32…従動プーリ(従動車)、34…ボルト、42…ボールナット、43…ボール、62,81,92…嵌合孔、63a,94…嵌合穴部、63b,93…雌ねじ穴部、71…雄ねじ部、72…嵌合部(位置決め部材)、73…頭部、95…ピン(位置決め部材)。
Claims (6)
- ハウジング内で直線運動することにより転舵輪を転舵させる転舵軸と、
前記ハウジングに設けられるモータの駆動に伴い前記転舵軸の軸線に沿って延びる軸線を中心として回転する原動車と、
前記転舵軸に多数のボールを介して螺合された状態で前記ハウジングの内周面に対して回転可能に支持されるボールナットと、
前記ボールナットの端部に軸方向から遊嵌された状態で固定されて前記原動車の回転を前記ボールナットに伝達する有底円筒状の従動車と、を備え、
前記従動車の底壁には複数の嵌合孔が設けられる一方、前記ボールナットの前記従動車が設けられる側の端面には前記嵌合孔と同数の嵌合穴部が設けられていて、前記嵌合穴部および前記嵌合孔の設置位置は、前記ボールナットの回転軸と前記従動車の回転軸とが一致するとき、前記嵌合穴部と前記嵌合孔とが互いに一致するように設定されていることを前提として、
前記嵌合孔および前記嵌合穴部の双方にわたって嵌合する位置決め部材が設けられている操舵装置。 - 前記従動車における複数の前記嵌合孔、および前記ボールナットにおける複数の前記嵌合穴部は、前記従動車および前記ボールナットの円周方向において等間隔で設けられている請求項1に記載の操舵装置。
- 前記嵌合孔を貫通して前記ボールナットの前記従動車が設けられる側の端面に設けられた雌ねじ穴部に締め付けられることにより前記従動車を前記ボールナットの端部に固定するボルトを有し、
前記位置決め部材は、前記ボルトの頭部と雄ねじ部との境界部分に位置する嵌合部として設けられる一方、前記嵌合穴部は、前記雌ねじ穴部と前記ボールナットの前記従動車が設けられる側の端面とを連通するかたちで設けられる請求項1または請求項2に記載の操舵装置。 - 前記従動車は、ボルトの雄ねじ部が前記従動車の底壁を貫通して前記ボールナットの前記従動車が設けられる側の端面に締め付けられることにより、前記ボールナットの端部に固定されるものであって、
前記位置決め部材は、ピンである請求項1または請求項2に記載の操舵装置。 - 前記嵌合孔は、前記従動車の円周方向に沿って延びる長孔状に設けられるとともに、前記嵌合孔における前記従動車の半径方向の長さである幅は、前記ボールナットにおける前記嵌合穴部の内径と同じ長さに設定されている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の操舵装置。
- 前記原動車および前記従動車はそれぞれプーリであって、これら2つのプーリの間に掛け渡されるベルトを有している請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018172029A JP2020044854A (ja) | 2018-09-14 | 2018-09-14 | 操舵装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP4030081A1 (en) | 2021-01-15 | 2022-07-20 | JTEKT Corporation | Toothed pulley |
JP7414754B2 (ja) | 2021-02-19 | 2024-01-16 | 日立Astemo株式会社 | 電動パワーステアリング装置、ナットとプーリの固定構造および電動パワーステアリング装置の製造方法 |
-
2018
- 2018-09-14 JP JP2018172029A patent/JP2020044854A/ja active Pending
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