JP2015187358A - 足場構築体の安全手摺 - Google Patents

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Abstract

【課題】足場構築体に装着することにより使用する安全手摺に関して、格納姿勢とした斜材を水平材に好適に保持できるようにした安全手摺を提供する。
【解決手段】水平材(5)と一対の斜材(6,6)を備え、前記水平材(5)の両端部と斜材(6)の基端部(6a)を枢結手段(8)により回動自在に枢結し、前記斜材を回動することにより、一対の斜材(6,6)の先端部(6b,6b)を前記水平材(5)の両端部に沿わせた格納姿勢(P2)と、該斜材(6,6)を前記水平材(5)の下方で相互に交差させた展開姿勢(P1)を可能とするように構成した足場構築体の安全手摺において、前記水平材(5)の両端部に、前記格納姿勢(P2)とされた斜材(6,6)の先端部(6b,6b)を着脱自在に係止保持する保持手段(15,15)を設けている。
【選択図】図5

Description

本発明は、建設現場等に仮設足場を構築する際に、作業者の安全に資するための安全手摺に関する。
従来、建設現場等における仮設足場の構築に関して、作業者の安全のため、手摺先行工法が推奨されている。楔緊結式の仮設足場の場合、支柱は、楔孔を有するフランジを上下に配置しており、先行手摺は、水平材と一対の斜材を備え、前記水平材の両端部と斜材の基端部を枢結手段により回動自在に枢結し、前記斜材を回動することにより、一対の斜材の先端部を前記水平材の両端部に沿わせた格納姿勢と、該斜材を前記水平材の下方で相互に交差させた展開姿勢を可能とするように構成されている。
そこで、先行手摺を足場構築体に装着する際は、前記水平材を足場構築体の隣り合う一対の支柱の間に配置すると共に、前記斜材を前記展開姿勢とした状態で、該斜材の基端部に設けた係止機構を一方の支柱に係止し、該斜材の先端部に設けた固着機構を他方の支柱に固着することにより使用される。
その一方において、先行手摺の不使用時には、前記斜材を前記格納姿勢とした状態で、嵩張らずコンパクトな保管・運搬を可能にしている。
しかしながら、前記斜材は、格納姿勢とした状態で、前記枢結手段を支点として水平材の両端部に対して回動自在とされ、固定保持されていないため、運搬や保管に際し取り扱いが容易でない。即ち、格納姿勢とした先行手摺を運搬する際、作業者は、手指等により、相互に重ねられた水平材と斜材を束ねた状態で保持する必要があり、手指等が放れると、斜材が回動しつつ垂れ下がるという問題がある。
このため、本出願人は、格納姿勢とした斜材を水平材に固定保持するための固定具を特許文献1により提案した。しかしながら、特許文献1の固定具は、水平材の中央部に予め固定具を取付けておき、格納姿勢とした斜材を該固定具の両側に設けた断面C字形の固定部に嵌入させる構成であるため、改善すべき種々の問題を含んでいる。
特許第4134121号公報 特開2012−215033号公報
特許文献1に関して前述した固定具は、先行手摺を足場構築体に装着した使用状態においても、水平材の中央部に固定されており、手摺として使用される水平材の中央部の表面に突起物を構成するので、好ましくない。
また、前記固定具の固定部は、斜材を側方から受入れる断面C字形の横向き溝により構成されているので、運搬や保管に際し、作業者は、斜材を展開姿勢から格納姿勢とした後、斜材を横方向に偏位させることにより前記横向き溝の開口部に対向させ、その後、溝内に向けて横方向から押し込む必要があり、必ずしも、作業を迅速かつ容易に行うことができない。
しかも、前記固定具は、水平材の中央部に位置して斜材の中央部を保持する構成とされ、斜材の先端部(枢結された基端部と反対側の自由端部)から遠く離れているので、運搬時等に該斜材の先端部が異物に衝突する等、外力を受けたとき、該斜材が固定具から容易に脱落するおそれがある。
更に、前記固定具は、斜材を保持するための専用部材であり、多機能を具備していないので、コスト負担に関しても改善すべき問題がある。
本発明は、上記課題を解決した足場構築体の安全手摺を提供するものであり、その手段として構成したところは、水平材と一対の斜材を備え、前記水平材の両端部と斜材の基端部を枢結手段により回動自在に枢結し、前記斜材を回動することにより、一対の斜材の先端部を前記水平材の両端部に沿わせた格納姿勢と、該斜材を前記水平材の下方で相互に交差させた展開姿勢を可能とするように構成した足場構築体の安全手摺において、前記水平材の両端部に、前記格納姿勢とされた斜材の先端部を着脱自在に係止保持する保持手段を設けて成る点にある。
本発明の好ましい実施形態は、前記水平材を足場構築体の隣り合う一対の支柱の間に配置すると共に、斜材を展開姿勢とした状態で、該斜材の基端部に設けた係止機構を一方の支柱に係止し、該斜材の先端部に設けた固着機構を他方の支柱に固着するように構成され、前記水平材の両端部にブラケットを固設し、該ブラケットにより、前記斜材の基端部を枢結する枢結手段と、前記斜材の先端部を係止保持する保持手段を構成している。
この際、前記ブラケットは、前記斜材の先端部を受入れ保持するように下向きに開口された保持溝を形成すると共に、前記保持溝の内部に向けて突出するバネ手段を設けており、前記斜材を格納姿勢としたとき、前記バネ手段が変形することにより該斜材を保持溝に進入させ、該斜材が保持溝に進入したとき前記バネ手段が復元することにより該斜材を保持するように構成することが好ましい。
また、前記ブラケットは、金属板を折曲することにより、水平材の端部に取付けられる取付手段と、前記斜材の基端部を枢結する枢結片と、前記保持溝の両側溝壁のうち一方の溝壁を形成する保持片を備えると共に、該保持片に窓孔を開設しており、前記保持片の外側面に板バネを固着する共に、該板バネの折曲部を前記窓孔から前記保持溝の内部に突出させることにより前記バネ手段を構成することが好ましい。
更に、前記保持片を外側から貫通するボルトを備えた固定手段により前記板バネを前記保持片に固定し、前記固定手段の構成要素を前記保持片の内側に位置させることにより、前記保持溝に受入れられた斜材を受止めるストッパーを構成し、前記保持溝の内部で前記ストッパーと板バネの折曲部により前記斜材を保持するように構成することが好ましい。
請求項1に記載の本発明によれば、不使用時に安全手摺4を運搬・保管等する場合は、枢結手段8を介して斜材6、6を回動させ、水平材5の両側に重なるように沿わせ、格納姿勢P2とすれば良い。即ち、安全手摺4は、斜材6、6を格納姿勢P2とした状態で保持手段15、15に係止保持され、該斜材6、6が垂れ下がることはないので、運搬・保管等の取り扱いが容易となる。この際、斜材6、6を係止保持させる作業は、該斜材6、6を格納姿勢P2に向けて回動させるワンタッチの動作で行われるので、迅速容易に行うことができる。
そして、格納姿勢P2とされた斜材6、6は、該斜材6、6の先端部6b、6bを水平材5の両端部に設けた保持手段15、15により保持されるので、運搬時等に該先端部6bが異物に衝突する等、外力を受けたときでも、保持手段15から脱落する可能性が低いという利点がある。
請求項2に記載の本発明によれば、水平材5の両端部にブラケット16を固設し、該ブラケット16により斜材6の基端部6aを枢結する枢結手段8(18)と、前記保持手段15を構成しているので、1個のブラケット16により2つの手段8、15を同時に形成することができる利点があり、しかも、水平材5の端部と斜材6の基端部6aの間の枢結構造が堅牢なものとなる。
請求項3に記載の本発明によれば、保持手段15は、ブラケット16により形成した保持溝22と、該保持溝22の内部に向けて突出するバネ手段23により構成しているので、簡単な構造で上述のようなワンタッチによる係止保持が可能となり、しかも、バネ手段23に抗して斜材6の被保持部6cを保持溝22から引き抜き、そのまま引き抜き方向に斜材6、6を回動させるだけで、簡単容易に展開姿勢P1とすることができる。
請求項4に記載の本発明によれば、ブラケット16は、保持溝22の一方の溝壁を形成する保持片19に窓孔24を開設し、該保持片19の外側面に固着した板バネ23aの折曲部25を前記窓孔24から保持溝22の内部に突出させることにより前記バネ手段23を構成しているので、保持溝22とバネ手段23のアセンブリーが容易であり、しかも、適度な弾性変形による適度な保持力を有するバネ手段23を構成することが容易となる。
請求項5に記載の本発明によれば、保持溝22の内部にストッパー29を設けているので、斜材6の被保持部6cは、該ストッパー29とバネ手段23により挟持され、ガタツキなく保持される。この際、ストッパー29は、バネ手段23をブラケット16に固定するための固定手段27の構成要素により形成されているので、部品点数が増加することもなく、構造が簡単となる。
本発明の1実施形態に係る安全手摺を足場構築体に装着した状態を示す正面図である。 図1に示すL1部分及びR1部分の拡大図であり、(A)は正面図、(B)は平面図である。 本発明の1実施形態に係る安全手摺の格納方法を示しており、(A)は格納途中の状態を示す正面図、(B)は格納状態を示す正面図である。 図3(B)に示すL2部分及びR2部分の拡大図であり、(A)は正面図、(B)は平面図である。 本発明の1実施形態に係る安全手摺の保持手段を分解状態で示す斜視図である。 前記保持手段を示しており、(A)は図4(A)のA−A線断面図,(B)は図6(A)のB−B線断面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。尚、以下の実施形態は、安全手摺の1例として、先行手摺を示しているが、本発明が先行手摺に限定されないことは勿論である。
(全体的構成)
図1及び図2は、足場構築体1の1例として、楔緊結式の仮設足場を示しており、各支柱2は、上下に所定間隔をあけてフランジ3を固設している。これらの支柱2は、図示のように、建造物等の外壁に沿う方向(以下「桁方向」という)に所定間隔をあけて立設され、図示省略しているが、建造物等の外壁に対する遠近方向(以下「妻方向」という)に同様の支柱2が立設されており、妻方向に対応する支柱2の間に、布材又は布枠を介して作業床が設置される。
安全手摺4により先行手摺工法を実施する場合、下層及び上層に作業床が設置され、それぞれの作業床から所定高さの範囲で桁側の空間を遮る先行手摺4が取付けられる。これらの安全手摺4は、上層の作業床を設置する前に、下層の作業床の上で作業者が上層の安全手摺4を先行して取付け、その後、上層の作業床を設置し、同様の作業を下層から上層に向けて繰り返すことにより、各層の作業床の桁側に取付けられる。
安全手摺4は、水平材5と一対の斜材6、6を備えており、前記水平材5の両端部と斜材6、6の基端部6aを相互にボルト等から成る枢軸7aを含む枢結手段8により回動自在に枢結している。従って、安全手摺4は、前記斜材6、6を回動することにより、図1に示すように、一対の斜材6、6を前記水平材5の下方で相互に交差させた展開姿勢P1と、図3(B)に示すように、一対の斜材6、6の先端部6bを上向きに回動させ、該斜材6、6を水平材5の両側面に沿わせた格納姿勢P2との間で姿勢変更可能となるように構成されている。
足場構築体1に安全手摺4を装着する場合、図1及び図2に示すように、前記水平材5を足場構築体1の隣り合う一対の支柱2、2の間に配置すると共に、斜材6、6を展開姿勢P1とした状態で、該斜材6の基端部6aに設けた係止機構9を一方の支柱2のフランジ3に係止し、該斜材6の先端部6bに設けた固着機構10を他方の支柱2のフランジ3に固着するように構成されている。
図示実施形態の場合、前記係止機構9は、図2及び図5に示すように、斜材6の基端部6aに溶接等で固着された係止体11に下向きの係止ピン12を設けており、前記係止体11を含む斜材6の基端部6aを枢軸7の廻りに回動させることにより、前記係止ピン12を鉛直姿勢とさせながら、フランジ3の上方から楔孔3aに進入させ係止するように構成されている。
また、前記固着機構10は、図1に示すように、楔式の緊結機構を構成しており、斜材6の先端部6bに固着された側面視ほぼU形の保持部材13と、該保持部材13を上下方向に貫通する上下動自在な楔片14を備えており、前記保持部材13によりフランジ3を上下から挟んだ状態で、楔片14を楔孔3aに圧入することにより、該フランジ3に緊結するように構成されている。
しかしながら、本発明は、前記係止機構9や固着機構10に関する構成を目的とするものではなく、要するに、斜材6の基端部6aに係止機構9が設けられ、先端部6bに固着機構10が設けられたものであれば良く、その具体的構成は問わない。
(保持手段の構成)
図3(A)に示すように、前記水平材5の長さLaに対して、前記斜材6の長さLbは、La<Lbとなるように構成され、前記水平材5の両端部には、前記格納姿勢P2とされた斜材6の先端部6bに含まれる被保持部6cを着脱自在に係止保持する保持手段15が設けられている。
図示のように、一対の斜材6、6は、それぞれ水平材5の両端部の両側面の一方と他方に枢結されている。つまり、図例の場合、図2(A)に示す左側の斜材6は、水平材5の左端部の背面側に重ねることにより枢結され、右側の斜材は、水平材5の右端部の正面側に重ねることにより枢結されている。従って、格納姿勢P2とした状態で、一対の斜材6、6は、水平材5の両側面(正面と背面)に沿って重ね合わせられる。
図示実施形態の場合、図5に示すように、前記保持手段15は、金属板により折曲形成されたブラケット16により構成され、該ブラケット16は、水平材5の端部に交差する基板部17の両端部を下向きに折曲することにより、前記斜材6の基端部6aを枢結する枢結片18と、該枢結片18に平行な保持片19を設け、前記枢結片18から折曲されることにより前記水平材5の端面に対向する背板片20を設けている。これに対して、水平材5は、端部にL形の取付部材21を設けており、該取付部材21は、水平材5の端部に溶接等で固着された固着片21aと、該固着片21aから折曲された取付片21bを備え、該取付片21bに孔21cを貫設している。これにより、図示実施形態の場合、後述するようにブラケット16の枢結片18と斜材6の基端部6aを枢軸7aにより枢結する際、前記取付片21bを前記枢結片18と基端部6aの間に介装させ、枢軸7aを孔21cに貫通させた状態で、ナット7bで共締めすることにより、ブラケット16を水平材5の端部に取付ける取付手段が構成されている。従って、枢軸7aによる枢結作業と同時に、ブラケット16と取付部材21の取付作業を行うことができるので、作業性が良い。尚、この状態で、前記背板片20と固着片21aが相互に重ね合わせられ、これにより、枢軸7aの廻りにブラケット16が回動することを阻止し、ブラケット16と取付部材21の相互に固定された取付状態を可能とする。しかしながら、ブラケット16を水平材5の端部に取付ける取付手段は、図示実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、ブラケット16を取付部材21に溶接で固着する等、任意の取付手段を採用することが可能であり、要するに、ブラケット16を水平材5の端部に取付け可能とする手段が設けられていれば良い。
前記水平材5の端部に固着されたブラケット16は、前記枢結片18に設けた軸支孔18aに前記枢軸7aを挿着し、該枢結片18の内側からナット7bを固着することにより、該枢軸7aと枢結片18の両者により前記斜材6の基端部6aを回動自在に枢結する枢結手段8を構成する。
この状態で、前記固着片20又は取付片21と保持片19の間には、格納姿勢P2とされた斜材6の前記被係止部6cを受入れ保持するように下向きに開口された保持溝22が形成されている。図例の場合、保持溝22は、両側の溝壁のうち、一方の溝壁を前記保持片19により形成され、他方の溝壁を前記固着片20又は取付片21により形成されているが、他方の溝壁は、前記固着片20又は取付片21とは別の部材により形成しても良く、要するに、斜材6の被係止部6cを受入れ可能とする保持溝22を形成するように構成されたものであれば良い。
図5及び図6に示すように、前記保持溝22は、前記保持片19に板バネ23aから成るバネ手段23を設け、該バネ手段23を保持溝22の内部に向けて突出させており、前記斜材6を回動することにより格納姿勢P2としたとき、前記バネ手段23が変形して該斜材6を保持溝22に進入させ、該斜材6が保持溝22に進入したとき前記バネ手段23が復元して該斜材6を保持するように構成している。従って、図示実施形態の場合、前記保持手段15は、前記保持溝22と前記バネ手段23により構成されている。
好ましくは、前記保持片19は、窓孔24を開設しており、該保持片19の外側面に固着された板バネ23aの折曲部25を前記窓孔24から保持溝22の内部に突出させることにより、前記バネ手段23を構成している。
図6に示すように、板バネ23aは、上部の取付部26を保持片19の外側面に添設した状態で、該保持片19を外側から貫通するボルト27aを備えた固定手段27により固定され、該板バネ23aの前記取付部26と前記折曲部25の間に形成された中間部28の両側縁を窓孔24に嵌入させることが好ましい。これにより、前述のように斜材6の被保持部6cを保持溝22に進入したとき、前記折曲部25が押圧されつつ弾性変形により後退する際、中間部28が窓孔24の両側に保持されるので、左右方向に歪んで偏位することが防止され、前記折曲部25の良好な後退移動を可能にする。尚、前記「嵌入」とは、必ずしも中間部28を窓孔24に密に嵌入させる必要はなく、微小なクリアランスを許容する意味であることを諒解されたい。
前記ボルト27aにより構成された固定手段27は、該固定手段27の構成要素を前記保持溝22の内部に位置させ、これにより該保持溝22に進入する斜材6の被係止部6cを受止めるストッパー29を構成している。この際、ボルト27aを保持片19のタップ孔に螺挿する場合は、該ボルト27aの挿出端により前記ストッパー29を構成し、ボルト27aの挿出端に図示鎖線で示すようにナットを螺着する場合は、該ナットにより前記ストッパー29を構成することができる。
上記のように構成した保持手段15は、水平材5の両端部の両側面の一方と他方に設けられている。つまり、一対の斜材6、6の被保持部6c、6cに対応して、一対の保持手段15、15が設けられている。図例の場合、図2に示すように、図示左側の保持手段15は、水平材5の左端部の正面側にブラケット16を固設することにより設けられ、図示右側の保持手段15は、水平材5の右端部の背面側にブラケット16を固設することにより設けられており、これにより、格納姿勢P2とされる斜材6、6の被保持部6c、6cをそれぞれの保持手段15、15により保持するように構成されている。
(作用)
斜材6、6を展開姿勢P1とした安全手摺4を足場構築体1に装着する方法は、上述した通りである。不使用時に安全手摺4を運搬・保管等する場合は、枢結手段8を介して斜材6、6を回動させ、水平材5の両側に重なるように沿わせ、格納姿勢P2とすれば良い。
この際、斜材6、6は、格納姿勢P2に向けて回動するだけで、被保持部6cを保持溝22の下向き開口に臨ませるので、そのまま回動方向に向けて力を加えるだけで、バネ手段23に抗して保持溝22の内部に進入すると共に、直ちにバネ手段23の復元により、保持溝22の内部に係止保持される。従って、斜材6、6は、格納姿勢P2に向けて回動させるワンタッチの作業で保持され、水平材5に一体化されるので、以後の運搬・保管等の取り扱いが容易となる。
上述のように、保持手段15は、水平材5の両端部に固設したブラケット16により構成されており、該ブラケット16の枢結片18により斜材6の基端部6aを枢結する枢結手段8を構成しているので、1個のブラケット16により保持手段15と枢結手段8を同時に形成することができる利点があり、しかも、水平材5の端部と斜材6の基端部6aの間の枢結構造が堅牢なものとなる。
前記ブラケット16は、保持溝22の一方の溝壁を形成する保持片19に窓孔24を開設し、該保持片19の外側面に固着した板バネ23aの折曲部25を前記窓孔24から保持溝22の内部に突出させることにより前記バネ手段23を構成しているので、保持溝22とバネ手段23のアセンブリーが容易であり、しかも、適度な弾性変形による適度な保持力を有するバネ手段23を構成することが容易となる。
この際、上述のように保持溝22の内部にストッパー29を設けておけば、斜材6の被保持部6cが該ストッパー29とバネ手段23により挟持されるので、ガタツキのない保持が可能となる。このようなストッパー29は、バネ手段23をブラケット16に固定するための固定手段27の構成要素により形成すれば、部品点数が増加することもなく、構造が簡単となる。
そして、格納姿勢P2とされた斜材6、6は、該斜材6、6の先端部6b、6bの至近距離に位置する被保持部6c、6cを水平材5の両端部に設けた保持手段15、15により保持されているので、運搬時等に該先端部6bが異物に衝突する等、外力を受けたときでも、保持手段15から脱落する方向の大きなモーメントが生じることはなく、脱落の可能性が低くなる。
尚、安全手摺4を格納姿勢P2から展開姿勢P1に姿勢変更し、足場構築体1に装着する場合は、バネ手段23に抗して斜材6の被保持部6cを保持溝22から引き抜き、そのまま引き抜き方向に斜材6、6を回動させるだけで、簡単容易に展開姿勢P1とすることができる。
1 足場構築体
2 支柱
3 フランジ
3a 楔孔
4 安全手摺
5 水平材
6 斜材
6a 基端部
6b 先端部
6c 被保持部
7a 枢軸
7b ナット
8 枢結手段
9 係止機構
10 固着機構
11 係止体
12 係止ピン
13 保持部材
14 楔片
15 保持手段
16 ブラケット
17 基板部
18 枢結片
18a 軸支孔
19 保持片
20 背板片
21 取付部材
21a 固着片
21b 取付片
21c 孔
22 保持溝
23 バネ手段
23a 板バネ
24 窓孔
25 折曲部
26 取付部
27 固定手段
27a ボルト
28 中間部
28a 両側縁
29 ストッパー

Claims (5)

  1. 水平材(5)と一対の斜材(6,6)を備え、前記水平材(5)の両端部と斜材(6)の基端部(6a)を枢結手段(8)により回動自在に枢結し、前記斜材を回動することにより、一対の斜材(6,6)の先端部(6b,6b)を前記水平材(5)の両端部に沿わせた格納姿勢(P2)と、該斜材(6,6)を前記水平材(5)の下方で相互に交差させた展開姿勢(P1)を可能とするように構成した足場構築体の安全手摺において、
    前記水平材(5)の両端部に、前記格納姿勢(P2)とされた斜材(6,6)の先端部(6b,6b)を着脱自在に係止保持する保持手段(15,15)を設けて成ることを特徴とする足場構築体の安全手摺。
  2. 前記水平材(5)を足場構築体の隣り合う一対の支柱(2,2)の間に配置すると共に、斜材を展開姿勢(P1)とした状態で、該斜材(6)の基端部(6a)に設けた係止機構(9)を一方の支柱に係止し、該斜材(6)の先端部(6b)に設けた固着機構(10)を他方の支柱に固着するように構成され、
    前記水平材(5)の両端部にブラケット(16)を固設し、該ブラケット(16)により、前記斜材の基端部を枢結する枢結手段(8)と、前記斜材の先端部を係止保持する保持手段(15)を構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の足場構築体の安全手摺。
  3. 前記ブラケット(16)は、前記斜材の先端部(6b)を受入れ保持するように下向きに開口された保持溝(22)を形成すると共に、前記保持溝の内部に向けて突出するバネ手段(23)を設けており、
    前記斜材を格納姿勢(P2)としたとき、前記バネ手段(23)が変形することにより該斜材を保持溝(22)に進入させ、該斜材が保持溝に進入したとき前記バネ手段(23)が復元することにより該斜材を保持するように構成して成ることを特徴とする請求項2に記載の足場構築体の安全手摺。
  4. 前記ブラケット(16)は、金属板を折曲することにより、水平材(5)の端部に取付けられる取付手段と、前記斜材の基端部(6a)を枢結する枢結片(18)と、前記保持溝(22)の両側溝壁のうち一方の溝壁を形成する保持片(19)を備えると共に、該保持片(19)に窓孔(24)を開設しており、
    前記保持片(19)の外側面に板バネ(23a)を固着する共に、該板バネの折曲部(25)を前記窓孔(24)から前記保持溝(22)の内部に突出させることにより前記バネ手段(23)を構成して成ることを特徴とする請求項3に記載の足場構築体の安全手摺。
  5. 前記保持片(19)を外側から貫通するボルト(27a)を備えた固定手段(27)により前記板バネ(23a)を前記保持片(19)に固定し、前記固定手段(27)の構成要素を前記保持片(19)の内側に位置させることにより、前記保持溝(22)に受入れられた斜材を受止めるストッパー(29)を構成し、
    前記保持溝(22)の内部で前記ストッパー(29)と前記板バネ(23a)の折曲部(25)により前記斜材を保持するように構成して成ることを特徴とする請求項4に記載の足場構築体の安全手摺。
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