JP4435077B2 - 安全手摺用固定具 - Google Patents

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Description

本発明は、枠組足場の組立にあたって既設下段足場板から新設上段足場板の仮設手摺として足場用建枠の縦材間に取り付けられる安全手摺であって、水平手摺材とこれの両端部に夫々の一端部が枢着された一対の斜材とからなる安全手摺を、取り付けの際や、運搬、保管時等の非使用時にその手摺材及び両斜材の3本の棒材がばらけないように固定する、つまり簡易ロックするための安全手摺用固定具に関する。
図1の(a) はH形の足場用建枠1からなる枠組足場を示す正面図、(b) はその側面図、(c) は安全手摺Tを示す正面図である。H形足場用建枠1は、両側一対の縦材2,2と、両縦材2,2の中間部をつなぐ横材3と、各縦材2と横材3とのコーナー部を補強する補強材4とからなり、各縦材2の上端部及び中間部には夫々内側面部にロック爪付きピン5が突設されている。また安全手摺Tは、(c) に示すように、水平手摺材6と、これの両端部に夫々取り付けられた回転金具9を介して夫々の一端部が枢着された一対の斜材7,8とからなるもので、各斜材7,8の一端部は、図1の(c) に示すように安全手摺Tの使用姿勢において斜材7,8が上下方向に揺動自在となるように水平手摺材6の両端部に枢着され、そして両斜材7,8を水平手摺材6と平行に折り畳む時に、両斜材7,8どうしが不都合に干渉しないように、一方の斜材7の枢着端部と、他方の斜材の枢着端部とは、水平手摺材6の端部に取り付けた回転金具9を挟んでその左右両側に位置している。
枠組足場の組立にあたっては、足場用建枠1を一定間隔おきに対向配置して、両足場用建枠1,1の対向する縦材2,2間に亘って安全手摺Tを取り付けると共に、対向する横材3,3間に亘って足場板10を架け渡すことにより、1段目足場を組み立て、しかしてこの1段目足場の足場板10に上がって2段目の足場用建枠1を継ぎ足し、この2段目足場用建枠1,1の対向する縦材2,2間に安全手摺Tを取り付けた後、対向する横材3,3間に足場板10を架け渡すことによって、2段目足場を組み立てる。以降同様にして、足場用建枠1を順次継ぎ足し、既設下段足場板10から新設上段足場板10の仮設手摺として縦材2,2間に安全手摺T取り付けながら枠組足場Wを組み立ててゆく。この足場用建枠1からなる枠組足場Wの場合には、足場用建枠1の両側に安全手摺Tが取り付けられる。
図2の(a) は変形H形足場用建枠11からなる枠組足場を示す正面図、(b) はその側面図、(c) は安全手摺Tを示す正面図である。変形H形の足場用建枠11は、一方の縦材2の中間部より下側に横材3の一端部を連結すると共に、この横材3の他端部に縦材2の上端部を連結し、横材3と両縦材2,2とのコーナー部に補強材4を介装したものであり、また安全手摺Tは、(c) に示すように、水平手摺材6と、これの両端部に夫々取り付けられた回転金具9を介して夫々の一端部が枢着された一対の斜材7,8とからなるもので、各斜材7,8の一端部は、図2の(c) に示すように安全手摺Tの使用姿勢において斜材7,8が上下方向に揺動自在となるように水平手摺材6の両端部に枢着され、そして両斜材7,8を水平手摺材6と平行に折り畳む時に、両斜材7,8どうしが不都合に干渉しないように、一方の斜材7の枢着端部と、他方の斜材の枢着端部とは、水平手摺材6の端部に取り付けた回転金具9を挟んでその左右両側に位置している。
しかして、枠組足場の組立にあたっては、足場用建枠11を一定間隔おきに対向配置して、両足場用建枠11,11の対向する縦材2,2間に安全手摺Tを取り付け、対向する横材3,3間に足場板10を架け渡すことにより、1段目足場を組み立て、この1段目足場の足場板10に上がって2段目の足場用建枠1を継ぎ足し、この2段目足場用建枠1,1の対向する縦材2,2間に安全手摺Tを取り付けた後、対向する横材3,3間に足場板10を架け渡し、2段目足場を組み立てる。以降同様にして、足場用建枠1を順次継ぎ足し、既設下段足場板10から新設上段足場板10の仮設手摺として縦材2,2間に安全手摺T取り付けながら枠組足場Wを組み立てる。この変形H形足場用建枠11からなる枠組足場Wの場合には、足場用建枠1の片側に安全手摺Tが取り付けられる。
ところで、上記のように枠組足場の組立時に既設下段足場板から新設上段足場板の仮設手摺として足場の縦材間に取り付けるのに使用される安全手摺Tは、水平手摺材6とこれの両端部に夫々の一端部が枢着された一対の斜材7,8との3本の棒材からなるもので、両斜材7,8が水平手摺材6に対しブラブラの状態にあって持ち難い上に、3本を一緒に掴まないとバラバラになるため、足場用建枠1,11への取付時、あるいは運搬や保管の際に非常に危険であった。そこで、本発明は、安全手摺Tの取付けの際や、運搬、保管時等の非使用時に水平手摺材6及び斜材7,8の3本の棒材をばらけないように固定する、つまり簡易ロックするための安全手摺用固定具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の安全手摺用固定具は、枠組足場の組立にあたって既設下段足場板10から新設上段足場板10の仮設手摺として足場用建枠1,11の縦材2,2間に取り付けられる安全手摺Tで、水平手摺材6とこれの両端部に夫々の一端部が枢着された一対の斜材7,8とからなる安全手摺Tを、非使用時にその手摺材6と斜材7,8とがばらけないように固定するための合成樹脂製の安全手摺用固定具12であって、
水平手摺材6の中央部にそれを抱持するように取り付けられる手摺材固定部13と、手摺材固定部13の下側に位置するようにそれと一体に連設され、両斜材7,8を水平手摺材6に対し折り畳む時に両斜材7,8の所要部を夫々嵌め入れて固定するように断面略C字状に形成された嵌合部14a,15aを有する一対の斜材固定部14,15とからなり、両斜材固定部14,15の断面略C字状嵌合部14a,15aは、夫々斜材7,8を嵌め入れる開口部14o,15oが下向きに開口して互いに隣り合うように並設されており、
前記手摺材固定部13は、開くと断面略円弧形を成し、閉じると断面円形を成すように弾性変形可能な可変板状部からなり、この可変板状部13の両端部に両側一対の接合板部16,17を介して前記一対の斜材固定部14,15が一体連設され、可変板状部13を閉じることによって、両接合板部16,17どうしを接合させると共に、両斜材固定部14,15を互いに隣り合わせに接合して、両接合板部16,17をボルト18止めするようにしてなることを特徴とする。
請求項は、請求項に記載の安全手摺用固定具において、前記断面略C字状嵌合部14a,15aの開口部14o,15oにはその開口端面に、斜材7,8を開口部14o,15o内へ案内するテーパガイド部20,21を設けてなることを特徴とすることを特徴とする。
請求項は、請求項に記載の安全手摺用固定具において、両斜材固定部14,15を互いに隣り合わせに接合することによって、両斜材固定部14,15の各端部14b,15bも互いに隣り合わせに接合され、該両接合端部14b,15bどうしを固定手段により固定するようにしたことを特徴とする。
請求項は、請求項に記載の安全手摺用固定具において、前記固定手段は、接合端部14b,15bの何れか一方から他方にねじ込まれるネジ22もしくはネジとこれがねじ込まれるナットとからなることを特徴とする。
請求項は、請求項に記載の安全手摺用固定具において、前記固定手段は、接合端部14b,15bの何れか一方の端部15bの接合端面に、末広がりテーパ状頭部26付き軸部27を一体形成すると共に、他方の端部14bの接合端面側に、前記頭部26の大径部より径小で前記軸部27の長さより長い孔部28と、前記頭部26の大径部より径大で且つ頭部26の軸方向長さより若干長い孔部29とを同軸状に連設し、前記頭部26付き軸部27を前記孔部28,29に強制的に押し込むようにしたことを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の安全手摺用固定具12によると、安全手摺Tの水平手摺材6に固定具12の手摺材固定部13を固定し、安全手摺Tの斜材7,8を固定具12の斜材固定部14,15に嵌め込んで固定しておくことにより、安全手摺Tの手摺材6と斜材7,8の3つの部材がばらけることがないから、例えば、既設下段側足場板10の上から上段側足場用建枠1,11に安全手摺Tを取り付ける際に、既設下段側足場板10に上がるまでは安全手摺Tの3つの部材6,7,8を固定具12で簡易ロック状態にしておいて、上段側足場用建枠1,11への取付直前に、その既設下段側足場板10の上でその簡易ロックを解除するようにすれば、持ち運びの途中でばらけることがなく、作業を安全に行なうことができる。また安全手摺Tの保管したり収納する時に3つの部材6,7,8を固定具12で固定することにより、その保管収納を容易且つ効率良く行うことができるし、また安全手摺Tの搬送やトラック等への積み込み・積み下ろし作業も容易となる。また、この固定具12は合成樹脂製のもので、構造が簡単であるため、安価に提供できる。
また、安全手摺Tは、一般に図1の(c) や図2の(c) に示すように、水平手摺材6と、これの両端部に夫々取り付けられた回転金具9を介して夫々の一端部が枢着された一対の斜材7,8とからなるもので、各斜材7,8の一端部は、安全手摺Tの使用姿勢において斜材7,8が上下方向に揺動自在となるように水平手摺材6の両端部に枢着され、そして両斜材7,8を水平手摺材6と平行に折り畳む時に、両斜材7,8どうしが不都合に干渉しないように一方の斜材7の枢着端部と他方の斜材の枢着端部とが水平手摺材6の端部に取り付けた回転金具9を挟んでその左右両側に位置していることから、この発明の固定具12のように、斜材固定部14,15の断面略C字状嵌合部14a,15aの開口部14o,15oが下向きに開口して互いに隣り合うように並設した構成とすることにより、斜材固定部14,15に安全手摺Tの斜材7,8を嵌め込む時には、図4に仮想線で示すように断面略C字状嵌合部14a,15aの開口部14o,15oが下向きに開口して互いに隣り合うように並んでいるから、斜材7,8を水平手摺材6に対し折り畳みながら、この斜材7,8の中間部を、図3の(a) 及び図4に示すように、斜材固定部14,15の嵌合部14a,15aに対して下から上へと縦方向に押し込むようにすれば、斜材7,8を斜材固定部14,15に簡単容易に嵌合固定することができる。
また、本発明によれば、手摺材固定部13は、開くと断面略円弧形を成し、閉じると断面円形を成すように弾性変形可能な可変板状部からなり、この可変板状部13の両端部に両側一対の接合板部16,17を介して一対の断面略C字状斜材固定部14,15が一体連設されていて、可変板状部13を閉じることによって、両接合板部16,17どうしを接合させると共に、両斜材固定部14,15を互いに隣り合わせに接合して、両接合板部1617をボルト18止めするようにしているから、安全手摺Tの水平手摺材6への取り付けが容易になると共に、固定具12の組み付けが容易となり、また合成樹脂による成形が容易となって製造コストの低廉化を図ることができる。
請求項に係る発明によれば、断面略C字状嵌合部14a,15aの開口部14o,15oの開口端面に、斜材7,8を開口部14o,15o内へ案内するテーパガイド部20,21が設けてあるから、安全手摺Tの斜材7,8を固定具12の斜材固定部14,15に嵌め込む時に、斜材7,8を開口部14o,15oのテーパガイド部20,21に押し当てると、テーパガイド部20,21の楔作用によって、斜材7,8の外径よりも幅狭の開口部14o,15oが断面略C字状嵌合部14a,15aの弾性変形により容易に押し開かれて、斜材7,8を嵌合部14a,15a内へ簡単に嵌め込むことができる。
請求項3に係る発明によれば、両斜材固定部14,15の接合端部14b,15bどうしを固定手段で固定することにより、両斜材固定部14,15を確実に一体化することができる。固定手段としては、請求項に記載のネジ止め構造でもよいし、また請求項に示すように、接合端部14b,15bの何れか一方の端部15bの接合端面に一体形成した末広がりテーパ状頭部26付き軸部27と、他方の端部14bの接合端面側に連設した孔部28,29とからなるものが好ましく、特に請求項に記載の固定手段によれば、接合端部14b,15bどうしの接合操作を簡単容易で且つ迅速に行なえる利点がある。
以下に本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明すると、図3の(a) は本発明に係る安全手摺用固定具12の使用状態を示す正面図、(b) は(a) の矢印Xで示す部分の拡大図、(c) は(b) のY−Y線断面図、(d) は同安全手摺用固定具12を示す斜視図である。この安全手摺用固定具12は、合成樹脂製のもので、図3の(a) に示す安全手摺Tの水平手摺材6の中央部にそれを抱持するように取り付けられる手摺材固定部13と、この手摺材固定部13の下側に位置するように手摺材固定部13と一体に連設され、安全手摺Tの両斜材7,8を水平手摺材6に対し折り畳んだ時に両斜材7,8の中央部を夫々嵌め入れて固定するように断面略C字状に形成された嵌合部14a,15aを有する両側一対の斜材固定部14,15とによって構成され、両斜材固定部14,15の断面略C字状嵌合部14a,15aは、夫々斜材7,8を嵌め入れる開口部14o,15oが下向きに開口して互いに隣り合うように並設されている。
図4は安全手摺用固定具12を展開させた状態を実線で示し、閉じた状態を仮想線で示している。この図4によってこの安全手摺用固定具12の構造を更に詳細に説明すれば、この固定具12は、例えばポリプロピレン等により一体成形されたもので、常時は概ね実線図示のような形態にあって、手摺材6の中央部に取り付けられる手摺材固定部13は、実線図示のように開いた時に断面略円弧形を成し、仮想線図示のように閉じた時に断面円形を成すように弾性変形可能な可変板状部からなる。この可変板状部、即ち手摺材固定部13の両端部には、両側一対の接合板部16,17を介して前記斜材固定部14,15が一体に連設され、各斜材固定部14,15は断面略C字状の嵌合部14a,15aを有する。各断面略C字状の嵌合部14a,15aの開口部14o,15oは、斜材7,8の嵌め込み時に嵌合部14a,15aの弾性変形によって開口幅を広げるために、斜材7,8の外径よりも狭く形成されている。
尚、手摺材固定部である可変板状部13は、閉じた時の内径が安全手摺Tの外径より僅かに大きく形成されるものとする。また各斜材固定部14,15は、断面略C字状嵌合部14a,15aの内径が斜材7,8の外径より僅かに大きく形成されるのが好ましいが、断面が略C字状であるため、斜材7,8の外径と同一の内径に形成されてもよい。
しかして、この固定具12は、可変板状部(手摺材固定部)13を、図4の実線図示のように開いた状態から、仮想線図示のように閉じることによって、両接合板部16,17どうしを接合させると共に、両斜材固定部14,15を互いに隣り合わせに接合して、両接合板部16,17をボルト18止めするようになっている。
図4に示すように、両接合板部16,17には、ボルト18を挿通するためのボルト挿通孔16a,17aが設けられている。
上記のように構成される安全手摺用固定具12の使用にあたっては、図4の実線図示のように開いた状態の手摺材固定部(可変板状部)13の内周側を、安全手摺Tの水平手摺材6の中央部に当てがい、両側の斜材固定部14,15を持って図示の矢印方向に押し曲げながら、同図の仮想線図示のように、手摺材固定部(可変板状部)13を閉じて水平手摺材6を抱持し、両接合板部16,17どうしを接合させると共に、両斜材固定部14,15を互いに隣り合わせに接合させるようにする。そして、両接合板部16,17のボルト挿通孔16a,17aにボルト18を挿通してナット19で締め付けることにより、手摺材固定部13を安全手摺Tの水平手摺材6に取り付け固定する。
またこの場合、図3の(b) 〜(f) に示すように、両斜材固定部14,15の接合端部14b,15bどうしをネジ22によって(b) に示すように2箇所で接合することにより、両斜材固定部14,15を確実に一体化することができる。このネジ22による接合にあたっては、図3の(e) に示すように、一方の斜材固定部14の接合端部14bにネジ頭嵌合部23付きネジ挿通孔24を設け、他方の斜材固定部15の接合端部15bにはネジ挿通孔24と対応する位置にタッピン孔25を設けておき、両斜材固定部14,15の接合に際して一方の接合端部14bのネジ挿通孔24から挿入したタッピンネジ22を他方の接合端部15bのタッピン孔25にねじ込んで締め付ける。このようなネジ22からなる固定手段によれば、両斜材固定部14,15の接合端部14b,15bを簡単に接合することができる。勿論、固定手段は、これに限定されることはなく、図3の(f) に示すように、一方の接合端部14bのネジ挿通孔24から挿入したネジ22aを他方の接合端部15bのナット座24aに嵌め込んだナット22bにねじ込んで締め付けるようにしてもよい。
こうして安全手摺用固定具12を水平手摺材6の中央部に取り付けた後、水平手摺材6に対し折り畳んだ斜材7,8の夫々中央部を、斜材固定部14,15に対し夫々嵌め込んで固定させることによって、安全手摺Tの水平手摺材6と両斜材7,8の3つの部材を一束にまとめて掴持固定することができる。
この固定具12の斜材固定部14,15に安全手摺Tの斜材7,8を嵌め込む時には、図4に仮想線で示すように断面略C字状嵌合部14a,15aの開口部14o,15oが下向きに開口して互いに隣り合うように並んでいるから、両斜材7,8を水平手摺材6に対し折り畳みながら、この斜材7,8の中間部を、図3の(a) 及び図4に矢印で示すように、斜材固定部14,15の嵌合部14a,15aに対して下から上へと縦に押し込むようにすることにより、斜材7,8を簡単容易に斜材固定部14,15に嵌合固定することができる。
即ち、安全手摺Tは、図1の(c) あるいは図2の(c) に示すように、水平手摺材6と、これの両端部に夫々取り付けられた回転金具9を介して夫々の一端部が枢着された一対の斜材7,8とからなるもので、各斜材7,8の一端部は、安全手摺Tの使用姿勢において斜材7,8が上下方向に揺動自在となるように水平手摺材6の両端部に枢着され、そして両斜材7,8を水平手摺材6と平行に折り畳む時に、両斜材7,8どうしが不都合に干渉しないように一方の斜材7の枢着端部と他方の斜材の枢着端部とが、水平手摺材6の端部に取り付けた回転金具9を挟んでその左右両側に位置していることから、上記のように断面略C字状嵌合部14a,15aの開口部14o,15oが下向きに開口して互いに隣り合うように並設した構成とすれば、安全手摺Tの斜材7,8を固定具12の斜材固定部14,15に嵌め込む操作が簡単容易となる。
また安全手摺Tの斜材7,8を固定具12の斜材固定部14,15に嵌め込む時には、断面略C字状嵌合部14a,15aの開口部14o,15oの開口端面に、斜材7,8を開口部14o,15o内へ案内するテーパガイド部20,21が設けてあるから、斜材7,8を開口部14o,15oのテーパガイド部20,21に押し当てると、テーパガイド部20,21の楔作用によって、斜材7,8の外径よりも幅狭の開口部14o,15oが断面略C字状嵌合部14a,15aの弾性変形により容易に押し開かれて、斜材7,8を嵌合部14a,15a内へ簡単に嵌め込むことができる。
この安全手摺用固定具12は、安全手摺Tの水平手摺材6に常時取り付けておいて、安全手摺Tを使用しない時、即ち保管収納時、運搬時等には、その斜材固定部14,15に安全手摺Tの斜材7,8を夫々嵌め込んで固定した状態にしておく。しかして、安全手摺Tを仮設枠組足場に取り付ける際に、斜材7,8を固定具12の斜材固定部14,15から抜き取ればよい。
以上説明したような安全手摺用固定具12を安全手摺Tの水平手摺材6に取り付けておいて、安全手摺Tの斜材7,8を固定具12の斜材固定部14,15に嵌め込んで固定させておくことにより、安全手摺Tの手摺材6と斜材7,8とがばらけることがないから、安全手摺Tの取付作業を安全に且つ能率良く行なうことができる。
即ち、図1や図2に示される枠組足場の組立にあたり、既設下段側足場板10の上から安全手摺Tを上段側足場用建枠1,11に取り付ける際に、既設下段側足場板10に上がるまでは安全手摺Tの3つの部材6,7,8を固定具12で固定した状態にしておいて、上段側足場用建枠1,11への取付直前に、既設下段側足場板10の上でその固定(簡易ロック)を解除するようにすれば、安全手摺Tの持ち運び中に3つの部材6,7,8がばらけないので、作業を安全且つ能率よく行なうことができる。また、この固定具12を使用することによって、安全手摺Tの保管収納も容易に且つ効率良く行うことができるし、安全手摺Tの搬送やトラック等への積み込み、積み下ろしも安全且つ容易に行なうことができる。また、この固定具12は、合成樹脂製のもので、構造が簡単であるため、製造が容易で、安価に提供できる。
また、この安全手摺用固定具12にあっては、手摺材固定部13は、開くと断面略円弧形を成し、閉じると断面円形を成すように弾性変形可能な可変板状部からなり、この可変板状部13の両端部に両側一対の接合板部16,17を介して一対の断面略C字状斜材固定部14,15が一体連設されていて、可変板状部13を閉じることによって、両接合板部16,17どうしを接合させると共に、両斜材固定部14,15を互いに隣り合わせに接合して、両接合板部1617をボルト18止めするようにしているから、安全手摺Tの水平手摺材6への取り付けが容易になると共に、固定具12の組み付けが容易となり、また合成樹脂による成形が容易となって製造コストの低廉化を図ることができる。
図5は、両斜材固定部14,15の接合端部14b,15bどうしを、図3に示すネジ具(ネジ22)に代わる他の固定手段により固定する場合を例示したものである。即ち、同図(b) に示すように、接合端部14b,15bの何れか一方の端部15bの接合端面に、末広がりテーパ状の頭部26を有する軸部27を、合成樹脂による固定具12の成形時に一体形成すると共に、他方の端部14bの接合端面側には、前記頭部26の大径部よりも径小で前記軸部27の長さより僅かに長い孔部28と、前記頭部26の大径部よりも径大で且つ頭部26の軸方向長さよりも若干長い孔部29とを同軸状に連設したもので、両斜材固定部14,15を隣り合わせに接合する際に、一方の接合端部15bの頭部26付き軸部27を、他方の接合端部14bの孔部28,29に強制的に押し込むことにより、末広がりテーパ状頭部26の径大部が、孔部28を通る時に弾性変形により縮径した後、孔部29に入って復元し、それによって接合端部14b,15bは同図(c) に示すようにロックされた状態に接合される。尚、この末広がりテーパ状頭部26付き軸部27と、孔部28,29とからなる固定手段は、図3に示すネジ22による固定手段と同じく、2箇所に設けられる。この図5に示すような固定手段によれば、接合端部14b,15bどうしの接合操作を簡単容易にして且つ迅速に行なえる利点がある。
(a) はH形の足場用建枠からなる枠組足場を示す正面図、(b) はその側面図、(c) は安全手摺Tを示す正面図である。 (a) は変形H形足場用建枠からなる枠組足場を示す正面図、(b) はその側面図、(c) は安全手摺Tを示す正面図である。 (a) は本発明に係る安全手摺用固定具の使用状態を示す正面図、(b) は (a)の矢印Xで示す部分の拡大図、(c) は(b) のY−Y線断面図、(d) は同安全手摺用固定具を示す斜視図、(e) は同固定具の細部の一部縦断側面図、(f) は同細部の他の変例を示す一部縦断側面図である。 安全手摺用固定具12を展開させた状態を示す拡大平面図である。 両斜材固定部の接合端部どうしを固定する固定手段の他の例を示すもので、 (a)は図3の(c) と同様な図面、(b) は両接合端部が接合固定される前の状態を示す説明図、(c) は両接合端部が接合固定された状態を示す説明図である。
符号の説明
1 足場用建枠
2 縦材
T 安全手摺
6 安全手摺の水平手摺材
7,8 安全手摺の斜材
12 安全手摺用固定具
13 固定具の手摺材固定部
14,15 固定具の斜材固定部
14a,15a 断面略C字状嵌合部
14o,15o 断面略C字状嵌合部の開口部
16,17 接合板部
20,21 テーパガイド部

Claims (5)

  1. 枠組足場の組立にあたって既設下段足場板から新設上段足場板の仮設手摺として足場用建枠の縦材間に取り付けられる安全手摺で、水平手摺材とこれの両端部に夫々の一端部が枢着された一対の斜材とからなる安全手摺を、非使用時にその手摺材と斜材とがばらけないように固定するための合成樹脂製の安全手摺用固定具であって、
    水平手摺材の中央部にそれを抱持するように取り付けられる手摺材固定部と、手摺材固定部の下側に位置するようにそれと一体に連設され、両斜材を水平手摺材に対し折り畳む時に両斜材の所要部を夫々嵌め入れて固定するように断面略C字状に形成された嵌合部を有する一対の斜材固定部とからなり、両斜材固定部の断面略C字状嵌合部は、夫々斜材を嵌め入れる開口部が下向きに開口して互いに隣り合うように並設されており、
    前記手摺材固定部は、開くと断面略円弧形を成し、閉じると断面円形を成すように弾性変形可能な可変板状部からなり、この可変板状部の両端部に両側一対の接合板部を介して前記一対の斜材固定部が一体連設され、可変板状部を閉じることによって、両接合板部どうしを接合させると共に、両斜材固定部を互いに隣り合わせに接合して、両接合板部をボルト止めするようにしてなることを特徴とする安全手摺用固定具。
  2. 前記断面略C字状嵌合部の開口部にはその開口端面に、斜材を開口部内へ案内するテーパガイド部を設けてなることを特徴とする請求項に記載の安全手摺用固定具。
  3. 両斜材固定部を互いに隣り合わせに接合することによって、両斜材固定部の各端部も互いに隣り合わせに接合され、該両接合端部どうしを固定手段により固定するようにした請求項に記載の安全手摺用固定具。
  4. 前記固定手段は、接合端部の何れか一方から他方にねじ込まれるネジもしくはネジとこれがねじ込まれるナットとからなる請求項に記載の安全手摺用固定具。
  5. 前記固定手段は、接合端部の何れか一方の端部の接合端面に、末広がりテーパ状頭部付き軸部を一体形成すると共に、他方の端部の接合端面側に、前記頭部の大径部より径小で前記軸部の長さより長い孔部と、前記頭部の大径部より径大で且つ頭部の軸方向長さより若干長い孔部とを同軸状に連設し、前記頭部付き軸部を前記孔部に強制的に押し込むようにした請求項に記載の安全手摺用固定具。
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