JP2015186229A - 圧電振動素子、圧電デバイス及び圧電振動素子の製造方法 - Google Patents

圧電振動素子、圧電デバイス及び圧電振動素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】励振電極と引出電極との間の電界及び引出電極の質量が振動に係る特性に及ぼす影響を低減できる振動素子を提供する。【解決手段】第1引出電極19は、第1主面15aにおいて第1励振電極17から延び、第1側面15cを経由して第2主面15b側へ延びる第1配線部19aと、第2主面15bに位置し、第1配線部19aに接続された第1パッド部19bと、を有している。第2引出電極20は、第2主面15bにおいて第2励振電極18から延びる第2配線部20aと、第2主面15bに位置し、第2配線部20aに接続された第2パッド部20bと、第2パッド部20bから第1側面15cを経由して第1主面15aまで延びている第2ダミー部20cとを有している。第2ダミー部20cの第1主面15aに位置する部分の第1励振電極17との距離は、第2パッド部20bの第1励振電極17との距離よりも長い。【選択図】図3

Description

本発明は、圧電振動素子、圧電デバイス及び圧電振動素子の製造方法に関する。
圧電振動子又は圧電発振器に用いられる圧電振動素子(圧電振動片)として、圧電素板と、圧電素板の両主面に設けられた1対の励振電極と、1対の励振電極に接続された1対の引出電極とを有するものが知られている。このような圧電振動素子は、例えば、圧電振動子又は圧電発振器のパッケージの一部を構成する素子搭載部材の実装面に対向配置され、実装面に設けられた1対のパッドと、圧電振動素子の1対の引出電極とが導電性のバンプにより接着されることによって素子搭載部材に実装される。
このような圧電振動素子では、圧電素板のいずれの主面を実装面に対向させて実装することもできるように、1対の引出電極のそれぞれが両主面に亘って設けられるとともに、1対の引出電極が圧電素板の中心線に対して互いに180°回転対称の形状とされていることが多い。
特許文献1は、上記のように1対の引出電極を圧電素板の両主面に設けた場合に、引出電極と励振電極との間の電界が振動に係る特性を低下させるおそれがあることに鑑み、1対の引出電極のうち一方を両主面に亘って設け、他方を一方の主面にのみ設けることを提案している。
特開2012−186709号公報
しかし、特許文献1の技術では、一方の引出電極は、圧電素板の一の主面に設けられているだけであるのに対して、他方の引出電極は、圧電素板の両主面及び側面に亘って設けられていることから、両引出電極の重さは互いに異なる。従って、圧電振動素子の平面視における質量分布は、圧電素板の中心線に対して線対称でなくなる。その結果、例えば、振動しているときのバランスが良好でなくなり、CI(クリスタルインピーダンス)が高くなるおそれがある。特に、小型化された圧電振動素子においては、圧電振動素子の質量に対する引出電極の質量の割合が大きくなることから、1対の引出電極の質量の非対称性が圧電振動素子の特性に及ぼす影響が大きくなる。
従って、励振電極と引出電極との間の電界、及び、引出電極の質量が、振動に係る特性に及ぼす影響を低減できる圧電振動素子、圧電デバイス及び圧電振動素子の製造方法が提供されることが望まれる。
本発明の一態様に係る圧電振動素子は、第1主面、その背面の第2主面、及び、これら主面の外周に位置する4つの側面を有する矩形の圧電素板と、前記第1主面においてその中央側に位置する第1励振電極と、前記第2主面においてその中央側に位置する第2励振電極と、前記第1励振電極から延びる第1引出電極と、前記第2励振電極から延びる第2引出電極と、を有し、前記第1引出電極は、前記第1主面において前記第1励振電極から延び、いずれかの前記側面を経由して前記第2主面側へ延びる第1配線部と、前記第2主面に位置し、前記第1配線部に接続された第1パッド部と、を有し、前記第2引出電極は、前記第2主面において前記第2励振電極から延びる第2配線部と、前記第2主面に位置し、前記第2配線部に接続された第2パッド部と、前記第2パッド部からいずれかの前記側面を経由して前記第1主面まで延びており、前記第1主面の平面視において、前記第1主面に位置する部分の前記第1励振電極との距離が前記第2パッド部の前記第1励振電極との距離よりも長いダミー部と、を有している。
本発明の他の態様に係る圧電振動素子は、第1主面、その背面の第2主面、及び、これら主面の外周に位置する4つの側面を有する矩形の圧電素板と、前記第1主面においてその中央側に位置する第1励振電極と、前記第2主面においてその中央側に位置する第2励振電極と、前記第1励振電極から延びる第1引出電極と、前記第2励振電極から延びる第2引出電極と、を有し、前記第1引出電極は、前記第1主面において前記第1励振電極から延び、いずれかの前記側面を経由して前記第2主面側へ延びる第1配線部と、前記第2主面に位置し、前記第1配線部に接続された第1パッド部と、を有し、前記第2引出電極は、前記第2主面において前記第2励振電極から延びる第2配線部と、前記第2主面に位置し、前記第2配線部に接続された第2パッド部と、前記第2パッド部からいずれかの前記側面を経由して前記第1主面まで延びており、前記第1主面に位置する部分の面積が前記第2パッド部の面積よりも小さいダミー部と、を有している。
好適には、前記第1配線部は、前記第1主面において前記第1励振電極から一の前記側面側へ延び、当該一の側面を経由して前記第2主面側へ延び、前記第1パッドは、前記第2主面において前記一の側面側に位置し、前記第1配線部に接続されており、前記第2配線部は、前記第2主面において前記第2励振電極から前記一の側面側へ延び、前記第2パッド部は、前記第2主面において前記一の側面側に位置し、前記第2配線部に接続されており、前記ダミー部は、前記第2パッド部から前記一の側面を経由して前記第1主面まで延びている。
好適には、前記ダミー部は、一の前記側面において前記第2主面側から前記第1主面側へ延び、前記一の側面に直交する方向に見て前記第2パッドよりも幅が狭い側面ダミー部と、前記第1主面において前記一の側面側に位置し、前記側面ダミー部に接続され、前記一の側面に直交する方向に見て前記側面ダミー部よりも幅が広い主面ダミー部と、を有している。
好適には、前記第1配線部は、前記第1主面において前記第1励振電極から一の前記側面側へ延びる第1配線構成部と、記第1主面のうちの前記一の側面側において、前記第1配線構成部から前記一の側面に沿って、前記一の側面の中央側へ延びる第2配線構成部と、前記一の側面において前記第2配線構成部から前記第2主面側へ延びており、前記一の側面に直交する方向に見て、その幅が前記第1配線構成部の幅に対して前記第2配線構成部が延びる側とは反対側において重なっていない第3配線構成部と、を有し、前記第1配線構成部の前記第2配線構成部との接続部分には、前記第2配線構成部側ほど、前記第2配線構成部が延びる側へ幅が広くなるように逆テーパ部が形成されている。
本発明の一態様に係る圧電デバイスは、上記の圧電振動素子と、前記第1パッド部及び前記第2パッド部と1対のバンプにより接続された1対の素子搭載パッドを有する素子搭載部材と、を有している。
本発明の一態様に係る圧電振動素子の製造方法は、圧電ウェハをエッチングするエッチング工程と、エッチングされた前記圧電ウェハに電極を形成する電極形成工程と、電極形成後の前記圧電振動素子を検査する検査工程と、検査後の前記圧電ウェハを分離する分離工程と、を有し、前記エッチング工程では、第1主面、その背面の第2主面、及び、これら主面の外周に位置する4つの側面を有する矩形の圧電素板と、当該圧電素板の外周に位置する枠部、及び、前記圧電素板のいずれかの前記側面と前記枠部とを接続する接続部を有する支持部と、を形成し、前記電極形成工程では、前記第1主面においてその中央側に位置する第1励振電極と、前記第2主面においてその中央側に位置する第2励振電極と、前記第1励振電極から延びる第1引出電極と、前記第2励振電極から延びる第2引出電極と、前記支持部の表面に位置し、前記第1引出電極に接続された第1検査用電極と、前記支持部の表面に位置し、前記第2引出電極に接続された第2検査用電極と、を形成し、前記検査工程では、前記第1検査用電極及び前記第2検査用電極にプローブを当接させて検査し、前記分離工程では、前記圧電素板と前記接続部とを分離し、前記第1引出電極は、前記第1主面において前記第1励振電極から延び、いずれかの前記側面を経由して前記第2主面側へ延びる第1配線部と、前記第2主面に位置し、前記第1配線部に接続された第1パッド部と、を有し、前記第2引出電極は、前記第2主面において前記第2励振電極から延びる第2配線部と、前記第2主面に位置し、前記第2配線部に接続された第2パッド部と、前記第2パッド部からいずれかの前記側面を経由して前記第1主面まで延びており、前記第1主面の平面視において、前記第1主面に位置する部分の前記第1励振電極との距離が前記第2パッド部の前記第1励振電極との距離よりも長いダミー部と、を有し、前記第1検査用電極及び前記第2検査用電極は、前記支持部の前記第1主面側の面に位置し、前記第2検査用電極は、前記枠部から前記接続部を経由して前記圧電素板側へ延び、前記ダミー部と接続されている。
上記の構成又は手順によれば、励振電極と引出電極との間の電界、及び、引出電極の質量が、振動に係る特性に及ぼす影響を低減できる。
本発明の実施形態に係る水晶振動子の概略構成を示す分解斜視図。 図1のII−II線における水晶振動子の断面図。 図1の水晶振動子の振動素子を蓋部材側から見た斜視図。 図1の水晶振動子の振動素子を素子搭載部材の底面側から見た斜視図。 図1の水晶振動子の振動素子の展開図。 図6(a)は図5の領域VIの拡大図、図6(b)は図6(a)の変形例を示す図。 図3の振動素子の製造方法の手順を示すフローチャート。 図7の製造方法においてエッチングがなされたウェハの一部を示す平面図。 図7の製造方法において電極形成がなされたウェハの一部を示す平面図。
以下、本発明の実施形態に係る発振器について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものであり、図面上の寸法比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。
圧電振動子は、いずれの方向が上方または下方とされてもよいものであるが、以下では、便宜的に、直交座標系xyzを定義するとともにz方向の正側を上方として、上面、下面などの用語を用いるものとする。
図1は、本発明の実施形態に係る水晶振動子1の概略構成を示す分解斜視図である。また、図2は、図1のII−II線における水晶振動子1の断面図である。
水晶振動子1は、例えば、図1に示すように、概略して3つの部材からなる。すなわち、水晶振動子1は、凹部3aが形成された素子搭載部材3と、凹部3aに収容された振動素子5と、凹部3aを塞ぐ蓋部材7とを有している。
水晶振動子1は、例えば、蓋部材7により凹部3aが塞がれた状態で、概ね直方体状でり、その寸法は適宜に設定されてよい。例えば、比較的小さいものでは、x方向又はy方向においては1辺の長さが1〜2mmであり、z方向においては1辺の長さが0.2〜0.4mmである。凹部3aは蓋部材7により封止され、その内部は、例えば、真空とされ、又は、窒素が封入されている。
素子搭載部材3は、公知のものと同様でよい。素子搭載部材3は、例えば、素子搭載部材3の主体となる基体9と、振動素子5を実装するための素子搭載パッド11と、水晶振動子1を不図示の回路基板等に実装するための外部端子13とを有している。
基体9は、絶縁材料から構成されている。絶縁材料は、例えば、セラミック又は樹脂である。基体9は、複数部材から構成されていてもよいし、全体が一体的に形成されていてもよい。基体9は、振動素子5を搭載且つ封止可能であれば、適宜な形状とされてよい。例えば、基体9は、上面側が開放された概ね直方体の箱形状に形成されており、上述の凹部3aを有している。
素子搭載パッド11は、例えば、凹部3aの底面に設けられている。より具体的には、例えば、凹部3aの底面の長手方向の一方側(x方向の正側)に、1対の素子搭載パッド11が設けられている。1対の素子搭載パッド11は、凹部3aの底面の短手方向(y方向)に並んでいる。素子搭載パッド11は、例えば、層状(板状含む。以下同じ。)に形成された導電性材料(例えば金属)からなる。その平面形状は適宜に設定されてよい。素子搭載パッド11は、2種以上の金属層が積層されて構成されていてもよい。なお、後述する他の層状の導電体(13、17、18、19、20等)も、素子搭載パッド11と同様に、2種以上の金属層から構成されてよい。
外部端子13は、例えば、素子搭載部材3の下面の4隅に設けられている。各外部端子13は、例えば、層状に形成された導電性材料(例えば金属)からなる。その平面形状は適宜に設定されてよい。水晶振動子1は、例えば、外部端子13と不図示の回路基板のパッドとが半田等により接合されることにより回路基板に実装される。
一の外部端子13と一の素子搭載パッド11とは不図示の接続導体により接続され、他の一の外部端子13と他の一の素子搭載パッド11とは不図示の接続導体により接続されている。接続導体は、例えば、基体9の内部に設けられたビア導体や内層導体によって構成されている。
振動素子5は、概略矩形の板状に形成されており、その主面を凹部3aの底面に対向させて凹部3aに収容される。振動素子5は、その短辺側の端部において導電性のバンプ21(図2)により素子搭載パッド11に接合される。これにより、振動素子5は、素子搭載部材3に片持ち梁のように支持されるとともに、素子搭載パッド11と電気的に接続される。
バンプ21は、振動素子の実装に利用されている公知のもの又はその他電子素子の実装に利用されている公知のものとされてよい。例えば、バンプ21は、導電性接着剤(例えば樹脂に銀フィラーを混ぜたAgペースト)からなる。
蓋部材7の構成は、公知のものと同様でよい。例えば、蓋部材7は、金属から構成されている。蓋部材7は、例えば、概ね矩形の平板状に形成されており、素子搭載部材3の枠部上面に重ねられている。蓋部材7と素子搭載部材3とは、例えば、両者に設けられた金属層同士が溶接されることにより互いに固定されている。
図3は、振動素子5を蓋部材7側から見た斜視図であり、図4は、振動素子5を凹部3aの底面側から見た斜視図であり、図5は、振動素子5の展開図である。
振動素子5は、例えば、水晶片15と、水晶片15に電圧を印加するための第1励振電極17及び第2励振電極18と、振動素子5を素子搭載パッド11に実装するための第1引出電極19及び第2引出電極20とを有している。第1引出電極19は第1励振電極17と接続されており、第2引出電極20は第2励振電極18と接続されている。
水晶片15は、例えば、概ね長方形の板状に形成されており、第1主面15aと、その背面の第2主面15bと、これら主面の外周に位置する第1側面15c〜第4側面15fとを有している。第1主面15aは、蓋部材7に対向する面であり、第2主面15bは、凹部3aの底面に対向する面である。第1側面15c及び第2側面15dは、第1主面15aの短辺に位置する面であり、第3側面15e及び第4側面15fは、第1主面15aの長辺に位置する面である。
なお、本実施形態を説明する図において、x方向は、第1側面15c及び第2側面15dに直交する方向であり、y方向は、第3側面15e及び第4側面15fに直交する方向であり、z方向は、第1主面15a及び第2主面15bに直交する方向である。図3及び図4において、中心線CLは、x方向に平行に延び、水晶片15の重心を通る線である。
第1励振電極17、第2励振電極18、第1引出電極19及び第2引出電極20は、水晶片15の表面に形成された導電性材料(例えば金属)からなる。なお、これらは、例えば、互いに同一の材料及び厚みで形成されている。
第1励振電極17及び第2励振電極18は、公知の構成と同一とされてよい。例えば、第1励振電極17は、第1主面15aにおいてその中央側に少なくとも一部(本実施形態では全体)が位置している。また、第2励振電極18は、第2主面15bにおいてその中央側に少なくとも一部(本実施形態では全体)が位置している。第1励振電極17及び第2励振電極18は水晶片15を挟んで対向している。第1励振電極17及び第2励振電極18は、例えば、互いに同一の形状及び大きさであり、平面視において完全に重なっている。第1励振電極17及び第2励振電極18の形状は、例えば、第1主面15aの4辺と平行な4辺を有する矩形である。
第1引出電極19及び第2引出電極20は、第2主面15b側においてのみ、素子搭載パッド11と接続されるように構成されている。その一方で、第1引出電極19及び第2引出電極20は、それぞれ、第1主面15a及び第2主面15bの双方に亘って設けられている。具体的には、以下のとおりである。
第1引出電極19は、第1励振電極17から延び、配線として機能する第1配線部19aと、第1配線部19aの先端に接続され、パッドとして機能する第1パッド部19bと、第1配線部19aから分岐する第1ダミー部19cとを有している。第1パッド部19bは、バンプ21(図2)により素子搭載パッド11と接続される。これにより、第1励振電極17は、第1引出電極19、バンプ21、素子搭載パッド11及び素子搭載部材3内の不図示の導体を介して外部端子13と接続される。
第1配線部19aは、第1主面15aにおいて第1励振電極17から第1側面15c側へ延び、第1側面15cを経由して第2主面15b側へ延びている。より具体的には、例えば、第1配線部19aは、第1主面15aにおいて第1励振電極17から第1側面15c側へ延びる第1配線構成部19aaと、第1主面15aのうちの第1側面15c側において、第1配線構成部19aaから第1側面15cに沿って、第1側面15cの中央側(中心線CL側)へ延びる第2配線構成部19abと、第1側面15cにおいて第2配線構成部19abから第2主面15b側へ延びる第3配線構成部19acとを有している。
第1配線構成部19aaは、例えば、第1励振電極17の、第1側面15c側の1辺のうちの端部側(y方向正側)部分から、第1側面15cに直交する方向(x方向)に延びている。第1配線構成部19aaの幅(y方向)は、例えば、概ね一定である。
第2配線構成部19abは、例えば、第1配線構成部19aaの第1側面15c側の端部から延びており、第2配線構成部19abの第1側面15c側の辺は、第1主面15aの第1側面15c側の辺と一致している。第2配線構成部19abの幅(x方向)は、例えば、概ね一定であり、また、第1配線構成部19aaの幅(y方向)よりも小さい。
第3配線構成部19acは、例えば、第2配線構成部19abの第1側面15c側の縁部から、主面に直交する方向(z方向)に延びている。第3配線構成部19acの幅(y方向)は、例えば、概ね一定であり、また、第1配線構成部19aaの幅(y方向)よりも大きい。また、第3配線構成部19acの幅(y方向)は、例えば、概ね、第2配線構成部19abの長さ(y方向)全体に亘る大きさである。ただし、第3配線構成部19acの幅(y方向)は、第1側面15cに直交する方向(x方向)に見て、第1配線構成部19aaの幅のうちの第2配線構成部19ab側とは反対側(中心線CLとは反対側、第1ダミー部19c側)に対して重なっていない。
第1パッド部19bは、第2主面15bにおいて第1側面15c側に位置しており、第3配線構成部19acと接続されている。第1パッド部19bの形状は適宜に設定されてよいが、例えば、矩形であり、そのうち2辺は、第2主面15bの、第1側面15c側の1辺及び第3側面15e側の1辺と一致している。第1パッド部19bの幅(y方向、第1側面15cに沿う方向)は、例えば、第1配線部19aの幅よりも大きい。なお、ここでいう第1配線部19aの幅は、例えば、第1励振電極17と第1パッド部19bとの間の電流の流れに関する最大幅であり、本実施形態では、概ね第3配線構成部19acの幅と同等である。また、第2配線構成部19abの長さ(y方向)は、例えば、第1パッド部19bの幅(y方向)と概ね同等である。
第1ダミー部19cは、後述するように、主として、振動素子5の製造工程において利用される部分である。第1ダミー部19cは、第1主面15aのうちの第1側面15c側において、第1配線構成部19aaから第1側面15cに沿って、第1側面15cの外側(中心線CLとは反対側)へ延びている。第1ダミー部19cの第1側面15c側の1辺は、第1主面15aの第1側面15c側の1辺と一致している。第1ダミー部19cの先端は、例えば、第1主面15aの第3側面15e側の1辺に到達している。第1ダミー部19cの幅(x方向)は、例えば、一定であり、また、第2配線構成部19abの幅(x方向)と同等である。第1側面15cにおいて、x方向に見て、第1ダミー部19cと重なる範囲には、導体層(第3配線構成部19ac)は設けられていない。
第2引出電極20は、第2励振電極18から延び、配線として機能する第2配線部20aと、第2配線部20aの先端に接続され、パッドとして機能する第2パッド部20bと、第2パッド部20bから延びる第2ダミー部20cとを有している。第2パッド部20bは、バンプ21(図2)により素子搭載パッド11と接続される。これにより、第2励振電極18は、第2引出電極20、バンプ21、素子搭載パッド11及び素子搭載部材3内の不図示の導体を介して外部端子13と接続される。
第2配線部20aは、第2主面15bにおいて第2励振電極18から第1側面15c側へ延びている。より具体的には、例えば、第2配線部20aは、第2励振電極18の第1側面15c側の1辺のうちの第1引出電極19とは反対側の端部から、第1側面15cに直交する方向(x方向)に延びている。第2配線部20aの幅(y方向)は、例えば、概ね一定である。
第2パッド部20bは、第2主面15bにおいて第1側面15c側に位置している。第2パッド部20bの形状は適宜に設定されてよいが、例えば、矩形であり、そのうち2辺は、第2主面15bの、第1側面15c側の1辺及び第4側面15f側(第1パッド部19bとは反対側)の1辺と一致している。第2パッド部20bの幅(y方向、第1側面15cに沿う方向)は、例えば、第2配線部20aの幅よりも大きい。
第2ダミー部20cは、第1引出電極19と第2引出電極20との質量差の低減に寄与する部分である。なお、第2ダミー部20cは、第1ダミー部19cと同様に、振動素子5の製造工程においても好適に利用される。
第2ダミー部20cは、第2パッド部20bから第1側面15cを経由して第1主面15aまで延びている。具体的には、例えば、第2ダミー部20cは、第1側面15cにおいて第2主面15b側から第1主面15a側へ延びる側面ダミー部20caと、第1主面15aにおいて第1側面15c側に位置し、側面ダミー部20caの先端に接続された主面ダミー部20cbとを有している。
側面ダミー部20caは、例えば、第2パッド部20bの第1側面15c側の縁部から、主面に直交する方向(z方向)に延びている。側面ダミー部20caの幅(y方向)は、例えば、概ね一定であり、また、第2配線部20aの幅(y方向)よりも大きい。また、側面ダミー部20caの幅(y方向)は、例えば、第2パッド部20bの幅(y方向)よりも小さく、第2パッド部20bの幅に対して第1引出電極19側に位置している。
主面ダミー部20cbは、例えば、第1主面15aにおいて第1側面15cに沿って延びる長尺形状とされている。主面ダミー部20cbの第1側面15c側の1辺は、例えば、第1主面15aの第1側面15c側の1辺と一致している。主面ダミー部20cbの先端は、例えば、第1主面15aの第4側面15f側の1辺に到達している。主面ダミー部20cbの幅(x方向)は、例えば、概ね一定であり、また、第2配線部20aの幅(y方向)よりも小さい。側面ダミー部20caの幅(y方向)は、例えば、主面ダミー部20cbの長さ(y方向)よりも小さく、主面ダミー部20cbの長さに対して第1側面15cの中央側(中心線CL側)に位置している。すなわち、第1側面15cにおいて、x方向に見て、主面ダミー部20cbの幅内の中心線CLとは反対側には、導体層(側面ダミー部20ca)は設けられていない。
第1主面15aの平面視(平面透視)において、主面ダミー部20cbと第1励振電極17との距離は、第2パッド部20bと第1励振電極17との距離よりも長い。例えば、前者は、後者の1.5倍以上、又は、2倍以上である。
また、主面ダミー部20cbの面積は、第2パッド部20bの面積よりも小さい。例えば、前者は、後者の半分以下、又は、1/4以下である。より具体的には、主面ダミー部20cbは、y方向においては第2パッド部20bと概ね同等の大きさであり、その一方で、x方向においては第2パッド部20bよりも小さく、これにより、主面ダミー部20cbの面積は第2パッド部20bの面積よりも小さくなっている。
第1引出電極19の第1配線構成部19aaと、第2引出電極20の第2配線部20aとは、例えば、その長さを除いて、概ね、中心線CLに対して180°回転対称の形状及び大きさとされている。第1引出電極19の第2配線構成部19abと、第2引出電極20の主面ダミー部20cbとは、例えば、概ね、第1主面15aの平面視において中心線CLに対して線対称の形状及び大きさとされている。第1引出電極19の第3配線構成部19acと、第2引出電極20の側面ダミー部20caとは、例えば、概ね、第1側面15cの平面視において、第1側面15cの中心を通りz方向に平行な線(不図示)に対して線対称の形状とされている。ただし、本実施形態では、第1側面15cのうちのy方向両側の導体層が設けられていない領域は、第1引出電極19側の領域が第2引出電極20側の領域よりも若干小さく、ひいては、第3配線構成部19acの幅(y方向)は、側面ダミー部20caの幅(y方向)よりも若干大きくなっている。第1引出電極19の第1パッド部19bと、第2引出電極20の第2パッド部20bとは、例えば、第2主面15bの平面視において中心線CLに対して線対称の形状及び大きさとされている。
図6(a)は、図5の領域VIの拡大図である。
第1配線構成部19aaは、第2配線構成部19abとの接続部分において、第2配線構成部19ab側(第1側面15c側、図6(a)の下側)ほど、第2配線構成部19abが延びる側(中心線CL側、図6(a)の左側)へ幅が広くなるように逆テーパ部19aeを有している。なお、逆テーパ部19aeの斜辺は、直線でもよいし、曲線でもよい。また、逆テーパ部19aeの斜辺の角度は適宜に設定されてよい。
図6(b)は、第1配線部19aの変形例を示す図である。この変形例のように、逆テーパ部19aeは設けられなくてもよい。
図7は、振動素子5の製造方法の手順を示すフローチャートである。
まず、水晶片15が多数個取りされるウェハが用意され、このウェハに対してエッチングが行われる(ステップST1)。エッチングは、公知の方法によりなされてよい。例えば、フォトリソグラフィーによってウェハ表面にレジストからなるエッチングマスクを形成し、その後、適宜な薬液を用いてウェットエッチングを行う。その後、エッチングマスクが除去される。
図8は、このエッチングがなされたウェハ51の一部を示す平面図である。
エッチングによって、ウェハ51においては、複数の水晶片15と、複数の水晶片15を支持する支持部53とが形成される。支持部53は、複数の水晶片15の周囲に位置する枠部55と、水晶片15と枠部55とを接続する第1接続部57及び第2接続部59とを有している。第1接続部57及び第2接続部59は、水晶片15の第1側面15cのうちのy方向の両側部分に接続されている。なお、ウェハ51において、水晶片15の第1側面15c側に、開口61が形成されていると捉えることもできる。また、本実施形態では、第2接続部59は、第1接続部57よりもy方向の幅が若干大きくされている。
図7に戻る。エッチングの後、ウェハ51には、各種の電極が形成される(ステップST2)。電極の形成は、公知の方法によりなされてよい。例えば、フォトリソグラフィーによりレジストからなるマスクをウェハ51に形成し、当該マスクを介して蒸着により金属材料を成膜する。蒸着は、真空蒸着であってもよいし、スパッタリングであってもよい。その後、レジストからなるマスクが除去される。
図9は、この電極形成がなされたウェハ51の一部を示す平面図である。
水晶片15においては、第1励振電極17、第2励振電極18(図9では不図示)、第1引出電極19及び第2引出電極20が形成される。これらの形状等は、既に説明したとおりである。
また、支持部53においては、第1検査用電極63及び第2検査用電極65が形成される。第1検査用電極63及び第2検査用電極65は、支持部53の第1主面15a側の面に形成される。
第1検査用電極63は、例えば、枠部55に形成された第1検査用パッド部63aと、第1接続部57に形成された第1検査用配線部63bとを有している。第1検査用配線部63bは、第1検査用パッド部63aと第1引出電極19とを接続している。第1検査用配線部63bは、例えば、第1接続部57の第1主面15a側の面の全面に形成されている。また、第1検査用配線部63bは、例えば、第1ダミー部19cの第1側面15c側の縁部、及び、第1配線構成部19aaの第1側面15c側の縁部のうち第3側面15e側の部分に接続されている。
第2検査用電極65は、例えば、枠部55に形成された第2検査用パッド部65aと、第2接続部59に形成された第2検査用配線部65bとを有している。第2検査用配線部65bは、第2検査用パッド部65aと第2引出電極20とを接続している。第2検査用配線部65bは、例えば、第2接続部59の第1主面15a側の面の全面に形成されている。また、第2検査用配線部65bは、例えば、第2引出電極20のうち、主面ダミー部20cbの第1側面15c側の縁部のうち、第4側面15f側の部分に接続されている。
図7に戻る。電極形成の後、振動素子5の特性検査を行う(ステップST3)。具体的には、例えば、電気特性試験装置の1対のプローブ67(図9)を第1検査用パッド部63a及び第2検査用パッド部65aに当接させる。すなわち、電気特性試験装置を、第1検査用電極63及び第2検査用電極65、並びに、第1引出電極19及び第2引出電極20を介して、第1励振電極17及び第2励振電極18に接続する。そして、1対のプローブ67を介して第1励振電極17及び第2励振電極18に電圧を印加して、例えば、振動素子5の発振周波数やクリスタルインピーダンス値(CI値)を測定する。なお、この検査結果は、例えば、振動素子5の発振周波数の調整等に供される。
その後、振動素子5は、支持部53から分離される。例えば、ステップST1と同様のエッチングにより、第1接続部57及び第2接続部59が除去される。第1側面15cのうち、第1接続部57及び第2接続部59が接続されていた部分は、第1側面15cのうちのy方向外側の導体層が設けられていない部分となる。
以上のとおり、本実施形態では、第1引出電極19は、第1主面15aにおいて第1励振電極17から延び、第1側面15cを経由して第2主面15b側へ延びる第1配線部19aと、第2主面15bに位置し、第1配線部19aに接続された第1パッド部19bと、を有している。第2引出電極20は、第2主面15bにおいて第2励振電極18から延びる第2配線部20aと、第2主面15bに位置し、第2配線部20aに接続された第2パッド部20bと、第2パッド部20bから第1側面15cを経由して第1主面15aまで延びている第2ダミー部20cと、を有している。
そして、第1主面15aの平面視において、第2ダミー部20cの第1主面15aに位置する部分(主面ダミー部20cb)の第1励振電極17との距離(例えば最短距離)は、第2パッド部20bの第1励振電極17との距離よりも長い。別の観点では、主面ダミー部20cbの面積は、第2パッド部20bの面積よりも小さい。
従って、第2ダミー部20cが設けられない場合に比較して、第1引出電極19の質量と第2引出電極20の質量とが近くなり、ひいては、平面視における振動素子5の質量分布は、中心線CLに対して対称に近づく。その結果、振動素子5は、振動しているときのバランスが良好となり、例えば、CIの低下が期待される。その一方で、主面ダミー部20cbは、第2パッド部20bに比較して、第1励振電極17との距離が長い、及び/又は、面積が小さいことから、第1主面15aに第2パッド部20bと同様のパッド部を形成する場合に比較して、第2引出電極20と第1励振電極17との間の電界の強度は小さくなり、乃至は、当該電界の範囲が狭くなる。その結果、第1励振電極17及び第2励振電極18によって励起すべき振動(厚みすべり振動)とは異なる振動(スプリアス)が生じることが低減され、例えば、CIの低下が期待される。以上のように、本実施形態では、引出電極が振動素子5の特性に及ぼす機械的影響(質量の影響)及び電磁的影響が好適に調整される。
また、本実施形態では、第1配線部19aは、第1主面15aにおいて第1励振電極17から第1側面15c側へ延び、第1側面15cを経由して第2主面15b側へ延び、第1パッド19bは、第2主面15bにおいて第1側面15c側に位置し、第1配線部19aに接続されている。第2配線部20aは、第2主面15bにおいて第2励振電極18から第1側面15c側へ延び、第2パッド部10bは、第2主面15bにおいて第1側面15c側に位置し、第2配線部20aに接続されており、第2ダミー部20cは、第2パッド部20bから第1側面15cを経由して第1主面15aまで延びている。
すなわち、第1引出電極19及び第2引出電極20は、励振電極から互いに同一の側面(第1側面15c)に向かって延び、当該側面を経由して一方の主面から他方の主面へ延びている。従って、振動素子5の質量分布のバランスをとる設計が容易である。また、4つの側面のうち一の側面のみに電極を形成すればよいことから、製造工程が簡素化される。
また、本実施形態では、第2ダミー部20cは、第1側面15cにおいて第2主面15b側から第1主面15a側へ延び、第1側面15cに直交する方向(x方向)に見て第2パッド部20bよりも幅(y方向。幅が一定でない場合は例えば最大幅)が狭い側面ダミー部20caと、第1主面15aにおいて第1側面15c側に位置し、側面ダミー部20caに接続され、x方向に見て側面ダミー部20caよりも幅(y方向。幅が一定でない場合は例えば最大幅)が広い主面ダミー部20cbと、を有している。
すなわち、主面ダミー部20cbは、x方向に見た幅が比較的大きくされる。従って、第1励振電極17と主面ダミー部20cbとの距離(x方向)を長くしつつ、主面ダミー部20cbの面積を大きくすることが容易化される。その結果、主面ダミー部20cbと第1励振電極17との間の電界の強度を小さくしつつ、第2引出電極20の質量を第1引出電極19の質量に近づけることができる。
また、本実施形態では、第1配線部19aは、第1主面15aにおいて第1励振電極17から第1側面15c側へ延びる第1配線構成部19aaと、第1主面15aのうちの第1側面15c側において、第1配線構成部19aaから第1側面15cに沿って、第1側面15cの中央側へ延びる第2配線構成部19abと、第1側面15cにおいて第2配線構成部19abから第2主面15b側へ延びており、第1側面15cに直交する方向(x方向)に見て、その幅が第1配線構成部19aaの幅に対して第2配線構成部19abが延びる側とは反対側(y方向の正側)において重なっていない第3配線構成部19acと、を有している。第1配線構成部19aaの第2配線構成部19abとの接続部分には、第2配線構成部19ab側ほど、第2配線構成部19abが延びる側(y方向の負側)へ幅が広くなるように逆テーパ部19aeが形成されている。
従って、図6(a)の幅w1及び図6(b)の幅w2の比較から理解されるように、第1配線部19aが細くなることを低減することができる。別の観点では、第1配線構成部19aa及び第2配線構成部19abを外周側に寄せたり細くしたりして、これらと第2励振電極18との電界の強度を小さくしつつ、製造工程において必要な第1接続部57(第1検査用配線部63b)と接続される領域を大きく確保することができる。
また、本実施形態に係る圧電デバイスは、励振電極と引出電極との間の電界、及び、引出電極の質量が、振動に係る特性に及ぼす影響を低減できる圧電振動素子が素子搭載部材に搭載されている。従って、本実施形態に係る圧電デバイスは、励振電極と引出電極との間の電界、及び、引出電極の質量が、振動に係る特性に及ぼす影響を低減することができる。
また、本実施形態では、エッチング工程(ステップST1)において水晶片15及び支持部53を形成する。その後の電極形成工程(ステップST2)では、第1励振電極17、第2励振電極18、第1引出電極19及び第2引出電極20に加え、第1引出電極19に接続された第1検査用電極63と、第2引出電極20に接続された第2検査用電極65と、を形成する。その後の検査工程(ステップST3)では、第1検査用電極63及び第2検査用電極65にプローブを当接させて検査する。その後の分離工程(ステップST4)では、水晶片15と、第1接続部57及び第2接続部59とを分離する。第2引出電極20は、第2ダミー部20cを有している。第1検査用電極63及び第2検査用電極65は、支持部53の第1主面5a側の面に位置し、第2検査用電極65は、枠部55から第2接続部59を経由して水晶片15側へ延び、第2ダミー部20cと接続されている。
従って、第2ダミー部20cは、完成後の振動素子5において第2引出電極20の質量を第1引出電極19の質量に近づける効果だけでなく、振動素子5の製造工程において、第1主面5a側に設けられた第2検査用電極65を第2主面5bに設けられた第2パッド部20b及び第2励振電極18に接続可能とする効果を奏する。
以上の実施形態において、水晶振動子1は圧電デバイスの一例であり、振動素子5は圧電振動素子の一例であり、水晶片15は圧電素板の一例であり、第2ダミー部20cはダミー部の一例である。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
圧電デバイスは、水晶振動子等の圧電振動子に限定されず、例えば、発振回路を有する圧電発振器であってもよい。また、圧電振動子及び圧電発振器等の圧電デバイスは、IC(例えば発振回路を含んでいる)やサーミスタ等の、振動素子以外の電子素子を有していてもよい。また、圧電体(圧電素板)は、水晶に限定されず、セラミックであってもよい。
圧電デバイスのパッケージ(素子搭載部材や蓋体)を含めた全体の構造も適宜に変更可能である。例えば、単層基板に圧電振動素子を実装し、圧電振動素子に金属製のキャップを被せてもよい。素子搭載部材の上下両面に凹部を形成して、一方の凹部に振動素子を配置し、他方の凹部にサーミスタ又はICを配置してもよい。
第1引出電極及び第2引出電極は、圧電素板の主面の平面視において、圧電素板の互いに同一の側面に向かって延びる必要はないし、圧電素板の互いに同一の側面において延びる必要もない。また、引出電極は、圧電素板の一の主面を一の側面に向かって延びるときに、当該一の側面を経由して他の主面に延びる必要はない。
例えば、第1励振電極から第1引出電極が延びる方向と、第2励振電極から第2引出電極が延びる方向とは、互いに逆の方向であってもよい。また、引出電極は、一の主面を一の側面に向かって延び、当該一の側面に加えて又は代えて、当該一の側面に交差する他の側面を経由して他の主面側へ延びてもよい。
ただし、振動素子のバランスを好適なものとする観点からは、第1引出電極(第1配線部及び第1パッド部)及び第2引出電極(第2配線部及び第2パッド部)は、圧電素板の主面の平面透視において、圧電素板の長辺(又は短辺)に平行な中心線に対して概ね線対称の形状とされるか、圧電素板の中心に対して180°回転対称の形状とされることが好ましい。
1…水晶振動子(圧電デバイス)、5…振動素子、15…水晶片(圧電素板)、15a…第1主面、15b…第2主面、15c…第1側面(側面)、17…第1励振電極、18…第2励振電極、19…第1引出電極、19a…第1配線部、19b…第1パッド部、20…第2引出電極、20a…第2配線部、20b…第2パッド部、20c…ダミー部。

Claims (7)

  1. 第1主面、その背面の第2主面、及び、これら主面の外周に位置する4つの側面を有する矩形の圧電素板と、
    前記第1主面においてその中央側に位置する第1励振電極と、
    前記第2主面においてその中央側に位置する第2励振電極と、
    前記第1励振電極から延びる第1引出電極と、
    前記第2励振電極から延びる第2引出電極と、
    を有し、
    前記第1引出電極は、
    前記第1主面において前記第1励振電極から延び、いずれかの前記側面を経由して前記第2主面側へ延びる第1配線部と、
    前記第2主面に位置し、前記第1配線部に接続された第1パッド部と、を有し、
    前記第2引出電極は、
    前記第2主面において前記第2励振電極から延びる第2配線部と、
    前記第2主面に位置し、前記第2配線部に接続された第2パッド部と、
    前記第2パッド部からいずれかの前記側面を経由して前記第1主面まで延びており、前記第1主面の平面視において、前記第1主面に位置する部分の前記第1励振電極との距離が前記第2パッド部の前記第1励振電極との距離よりも長いダミー部と、を有している
    圧電振動素子。
  2. 第1主面、その背面の第2主面、及び、これら主面の外周に位置する4つの側面を有する矩形の圧電素板と、
    前記第1主面においてその中央側に位置する第1励振電極と、
    前記第2主面においてその中央側に位置する第2励振電極と、
    前記第1励振電極から延びる第1引出電極と、
    前記第2励振電極から延びる第2引出電極と、
    を有し、
    前記第1引出電極は、
    前記第1主面において前記第1励振電極から延び、いずれかの前記側面を経由して前記第2主面側へ延びる第1配線部と、
    前記第2主面に位置し、前記第1配線部に接続された第1パッド部と、を有し、
    前記第2引出電極は、
    前記第2主面において前記第2励振電極から延びる第2配線部と、
    前記第2主面に位置し、前記第2配線部に接続された第2パッド部と、
    前記第2パッド部からいずれかの前記側面を経由して前記第1主面まで延びており、前記第1主面に位置する部分の面積が前記第2パッド部の面積よりも小さいダミー部と、を有している
    圧電振動素子。
  3. 前記第1配線部は、前記第1主面において前記第1励振電極から一の前記側面側へ延び、当該一の側面を経由して前記第2主面側へ延び、
    前記第1パッドは、前記第2主面において前記一の側面側に位置し、前記第1配線部に接続されており、
    前記第2配線部は、前記第2主面において前記第2励振電極から前記一の側面側へ延び、
    前記第2パッド部は、前記第2主面において前記一の側面側に位置し、前記第2配線部に接続されており、
    前記ダミー部は、前記第2パッド部から前記一の側面を経由して前記第1主面まで延びている
    請求項1又は2に記載の圧電振動素子。
  4. 前記ダミー部は、
    一の前記側面において前記第2主面側から前記第1主面側へ延び、前記一の側面に直交する方向に見て前記第2パッドよりも幅が狭い側面ダミー部と、
    前記第1主面において前記一の側面側に位置し、前記側面ダミー部に接続され、前記一の側面に直交する方向に見て前記側面ダミー部よりも幅が広い主面ダミー部と、を有している
    請求項1又は2に記載の圧電振動素子。
  5. 前記第1配線部は、
    前記第1主面において前記第1励振電極から一の前記側面側へ延びる第1配線構成部と、
    前記第1主面のうちの前記一の側面側において、前記第1配線構成部から前記一の側面に沿って、前記一の側面の中央側へ延びる第2配線構成部と、
    前記一の側面において前記第2配線構成部から前記第2主面側へ延びており、前記一の側面に直交する方向に見て、その幅が前記第1配線構成部の幅に対して前記第2配線構成部が延びる側とは反対側において重なっていない第3配線構成部と、を有し、
    前記第1配線構成部の前記第2配線構成部との接続部分には、前記第2配線構成部側ほど、前記第2配線構成部が延びる側へ幅が広くなるように逆テーパ部が形成されている
    請求項1又は2に記載の圧電振動素子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の圧電振動素子と、
    前記第1パッド部及び前記第2パッド部と1対のバンプにより接続された1対の素子搭載パッドを有した素子搭載部材と、
    を有した圧電デバイス。
  7. 圧電ウェハをエッチングするエッチング工程と、
    エッチングされた前記圧電ウェハに電極を形成する電極形成工程と、
    電極形成後の前記圧電振動素子を検査する検査工程と、
    検査後の前記圧電ウェハを分離する分離工程と、
    を有し、
    前記エッチング工程では、
    第1主面、その背面の第2主面、及び、これら主面の外周に位置する4つの側面を有する矩形の圧電素板と、
    当該圧電素板の外周に位置する枠部、及び、前記圧電素板のいずれかの前記側面と前記枠部とを接続する接続部を有する支持部と、を形成し、
    前記電極形成工程では、
    前記第1主面においてその中央側に位置する第1励振電極と、
    前記第2主面においてその中央側に位置する第2励振電極と、
    前記第1励振電極から延びる第1引出電極と、
    前記第2励振電極から延びる第2引出電極と、
    前記支持部の表面に位置し、前記第1引出電極に接続された第1検査用電極と、
    前記支持部の表面に位置し、前記第2引出電極に接続された第2検査用電極と、を形成し、
    前記検査工程では、前記第1検査用電極及び前記第2検査用電極にプローブを当接させて検査し、
    前記分離工程では、前記圧電素板と前記接続部とを分離し、
    前記第1引出電極は、
    前記第1主面において前記第1励振電極から延び、いずれかの前記側面を経由して前記第2主面側へ延びる第1配線部と、
    前記第2主面に位置し、前記第1配線部に接続された第1パッド部と、を有し、
    前記第2引出電極は、
    前記第2主面において前記第2励振電極から延びる第2配線部と、
    前記第2主面に位置し、前記第2配線部に接続された第2パッド部と、
    前記第2パッド部からいずれかの前記側面を経由して前記第1主面まで延びており、前記第1主面の平面視において、前記第1主面に位置する部分の前記第1励振電極との距離が前記第2パッド部の前記第1励振電極との距離よりも長いダミー部と、を有し、
    前記第1検査用電極及び前記第2検査用電極は、前記支持部の前記第1主面側の面に位置し、
    前記第2検査用電極は、前記枠部から前記接続部を経由して前記圧電素板側へ延び、前記ダミー部と接続されている
    圧電振動素子の製造方法。
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