JP2015184340A - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度よく電流検知を行う機能を維持しつつ、電源装置の小型化、低コスト化を図ること。
【解決手段】正極性の電圧を生成する正電圧高圧回路31aと、正電圧高圧回路31aと直列に接続され、負極性の電圧を生成する負電圧高圧回路31bと、正電圧高圧回路31a又は負電圧高圧回路31bにより生成された電圧が供給される転写ローラ113と、負電圧高圧回路31bにより生成された電圧が供給される除電針114と、転写ローラ113に流れる電流を検知する電流検知回路31cと、転写ローラ113と除電針114の間に接続され、転写ローラ113に流れる電流の経路と除電針114に流れる電流の経路を分離するダイオード320と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電源装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式を採用する画像形成装置には、高圧電源装置が備えられており、記録材に対する画像形成プロセスには欠かせない存在となっている。この高圧電源装置としては、例えば、帯電高圧電源、現像高圧電源、転写高圧電源等、各種モジュール化された電源が存在する。これらの電源は、画像形成装置の構成に応じて異なった仕様を有しており、例えば直流高圧電源の電圧に交流高圧電源の電圧を重畳したものや、直流負高圧電源の電圧に直流正高圧電源の電圧を重畳したもの等、様々に構成されている。また、規定電圧や規定電流、定電流制御方式や定電圧制御方式、単一値出力や多段階値制御出力、負荷条件等についても様々な仕様がある。例えば転写電圧の場合、画像を転写するために必要な電流値を転写部材へ印加するために、転写部材の抵抗値を測定し、測定結果に応じて転写電圧を適正に制御している。転写電圧を適正に制御する手段は様々あるが、例えば特許文献1に記載されたATVC方式(Auto Transfer Control)がある。ATVC方式は、非画像領域又は記録材間において、転写部材に、予め設定された値(以下、ターゲット値という)で定電圧制御又は定電流制御を行い、このとき転写部材に印加される電流又は電圧を検知する。そして、検知された電圧又は電流を演算処理した結果に基づいて、画像形成時の転写部材に印加する電圧を制御する。ATVC方式による制御によって、転写部材の周囲環境変化等に伴う特性変化やその他の要因による変化が生じても、トナー像を転写するために適した電流を供給することができる。
一方、画像形成装置のクリーニング動作時には、通常使用する電圧とは逆極性の電圧を印加する必要がある。例えば特許文献2では、転写部材に付着したトナーを除去するために、転写時と逆極性の電圧を転写部材に印加し、静電気力により転写ローラの表面に付着したトナーを像担持体側に移動させる画像形成装置が提案されている。また、例えば特許文献3では、中間転写体を使用した構成において、クリーニング動作時に通常使用する電圧とは逆極性の電圧を二次転写ローラやベルトクリーニング部材へ印加する。これにより、トナーの転写部材への付着防止や記録材に転写されずに中間転写体に残ったトナーを、感光ドラムに転写して回収する画像形成装置が提案されている。
また、記録材を像担持体又は転写ローラ、中間転写体から分離するために、例えば除電針のような除電手段を設けている場合がある。例えば特許文献4に記載されているように、記録材の搬送方向に対して下流側にコロナ放電器を用いた除電手段を配置し、転写部から排出された直後の記録材に、コロナ放電で発生させた荷電粒子を照射する画像形成装置が提案されている。
特開平11−95581号公報 特公平02−16659号公報 特開2013−78252号公報 特開2002−372874号公報
近年、画像形成装置の更なる小型化、低コスト化が求められている。従来の画像形成装置に備えられた高圧電源装置では、画像形成プロセスに必要な帯電電圧、現像電圧、転写電圧、除電電圧などの印加電圧毎に独立した高圧電源を設けている。このため、部品点数増加によるコスト増加や回路基板の面積増加といった課題がある。そのため、高圧電源装置においても、小型化、低コスト化を図る必要がある。一方で、高圧電源を共通化しようとする場合には、画像形成プロセス時に適正な電流を流すために、精度よく電流検知を行う必要がある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、精度よく電流検知を行う機能を維持しつつ、電源装置の小型化、低コスト化を図ることを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
(1)所定の極性の電圧を生成する第一の回路と、前記第一の回路と直列に接続され、前記所定の極性とは逆の極性の電圧を生成する第二の回路と、前記第一の回路又は前記第二の回路により生成された電圧が供給される第一の部材と、前記第二の回路により生成された電圧が供給される第二の部材と、前記第一の部材に流れる電流を検知する検知手段と、前記第一の部材と前記第二の部材の間に接続され、前記第一の部材に流れる電流の経路と前記第二の部材に流れる電流の経路を分離する分離手段と、を備えることを特徴とする電源装置。
(2)トナー像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、前記転写手段を通過した記録材を前記像担持体から分離させるために記録材の電荷を除電する除電手段と、前記(1)に記載の電源装置と、を備え、前記第一の部材は、前記転写手段であり、前記第二の部材は、前記除電手段であることを特徴とする画像形成装置。
(3)所定の極性の電圧を生成する第一の回路と、前記所定の極性の電圧を生成する第二の回路と、前記第一の回路及び前記第二の回路のそれぞれと直列に接続され、前記所定の極性とは逆の極性の電圧を生成する第三の回路と、前記第一の回路又は前記第三の回路により生成された電圧が供給される第一の部材と、前記第二の回路又は前記第三の回路により生成された電圧が供給される第二の部材と、前記第三の回路により生成された電圧が供給される第三の部材と、前記第一の部材に流れる電流を検知する第一の検知手段と、前記第二の部材に流れる電流を検知する第二の検知手段と、前記第一の部材又は前記第二の部材と前記第三の部材の間に接続され、前記第一の部材に流れる電流の経路又は前記第二の部材に流れる電流の経路と前記第三の部材に流れる電流の経路を分離する分離手段と、を備えることを特徴とする電源装置。
(4)複数の像担持体と、前記複数の像担持体からトナー像が順次重畳して転写される中間転写体と、前記中間転写体に転写されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、前記転写手段を通過した記録材を前記中間転写体から分離させるために記録材の電荷を除去する除去手段と、前記転写手段による転写が行われた後の前記中間転写体上のトナーを除去する除電手段と、前記(3)に記載の電源装置と、を備え、前記第一の部材は、前記転写手段であり、前記第二の部材は、前記除去手段であり、前記第三の部材は、前記除電手段であることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、精度よく電流検知を行う機能を維持しつつ、電源装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
実施例1、3の画像形成装置の構成を示す図 実施例1の転写装置及び転写電源の構成を示す図 実施例1の転写・除電電圧発生回路からの電流経路を示す図 実施例1の転写装置及び転写電源の構成を示す図 実施例2の画像形成装置の処理を示すフローチャート 実施例3の転写装置及び転写電源の構成を示す図 実施例3の二次転写・クリーニング・除電電圧発生回路からの電流経路を示す図 実施例4の画像形成装置の処理を示すフローチャート
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(1)画像形成装置の構成
図1(a)は、実施例1の画像形成装置100の構成図である。画像形成装置100は記録用紙である記録材Pを収納するデッキ101を有している。また、画像形成装置100は、デッキ101内の記録材Pの有無を検知するデッキ紙有無センサ102と、デッキ101内の記録材Pのサイズを検知する紙サイズ検知センサ103と、を有している。また、画像形成装置100は、デッキ101から搬送路上へ記録材Pを給紙するピックアップローラ104と、ピックアップローラ104によって給紙された記録材Pを搬送するデッキ給紙ローラ105と、を有している。また、画像形成装置100は、デッキ給紙ローラ105と対をなし、記録材Pの重送を防止するためのリタードローラ106を有している。そして、画像形成装置100は、デッキ給紙ローラ105の搬送方向における下流側には、デッキ101又は後述する両面反転部からの記録材Pの搬送状態を検知する給紙センサ107を有している。また、画像形成装置100は、記録材Pをさらに下流へと搬送するための給紙搬送ローラ108、記録材Pを印刷タイミングと同期して搬送するレジストローラ対109を有している。更に、画像形成装置100は、レジストローラ対109への記録材Pの搬送状態を検知するレジ前センサ110を有している。
また、レジストローラ対109の搬送方向における下流側には、ビデオコントローラ128から送信された画像情報に基づいてレーザスキャナ部111からレーザ光を発光し、感光ドラム1上にトナー像を形成するプロセスカートリッジ152が配設されている。像担持体である感光ドラム1に対向する位置には、感光ドラム1上に形成されたトナー像を記録材P上に転写するための転写手段(第一の部材)である転写ローラ113が配設されている。また、感光ドラム1に対向する位置には、記録材P上の電荷を除去することで感光ドラム1からの記録材Pの分離を促進するための除電手段(第二の部材)である除電針114が配設されている。更に、除電針114の搬送方向における下流側には、搬送ガイド115、定着装置116、定着排紙センサ119、両面フラッパ120が配設されている。定着装置116は、記録材P上に転写されたトナー像を熱定着する。定着排紙センサ119は、定着装置116からの記録材Pの搬送状態を検知する。両面フラッパ120は、定着装置116から搬送されてきた記録材Pの搬送先を、排紙部又は両面反転部に切り替える。
排紙部側の下流側には、排紙部の記録材Pの搬送状態を検知する排紙センサ121と、記録材Pを機外へ排紙する排紙ローラ対122が配設されている。一方、両面反転部は、記録材Pの両面に印字するために片面印字が終了した後の記録材Pを表裏反転させ、再度画像形成部へと搬送するために設けられている。両面反転部側には、反転ローラ対123、反転センサ124、Dカットローラ125、両面センサ126、両面搬送ローラ対127が配設されている。反転ローラ対123は、正反転によって記録材Pを搬送路上でスイッチバックさせる。反転センサ124は、反転ローラ対123への記録材Pの搬送状態を検知する。Dカットローラ125は、記録材Pの幅方向の位置を合わせるための不図示の横方向レジスト部から記録材Pを搬送するためのローラである。ここで、記録材Pの幅方向とは、記録材Pの搬送方向に直交する方向(主走査方向でもある)をいう。また、両面センサ126は、両面反転部における記録材Pの搬送状態を検知する。両面搬送ローラ対127は、両面反転部から給紙部へと記録材Pを搬送するためのローラである。高圧電源装置3は、電子写真プロセスで用いる電圧を生成する装置である。高圧電源装置3は、例えば、帯電器23や現像ローラ134、転写ローラ113、除電針114等に高電圧を印加する。そして、本実施例の画像形成装置100の一連の制御は、エンジンコントローラ4に搭載されたMPU(マイクロプロセッサ)5によって行われる。
(2)転写部
感光ドラム1上に形成されたトナー像を記録材P上に転写する転写装置の構成を説明する。図2は、本実施例の転写装置及び転写電源の構成を示している。転写ローラ113は、不図示の加圧バネにより感光ドラム1に所定の加圧力で圧接され、転写ニップ部Nを形成している。転写ローラ113は、転写・除電電圧発生回路31(破線部)によって印加される転写電圧により、感光ドラム1と転写ローラ113間の転写ニップ部Nにて感光ドラム1表面のトナー像を記録材Pに転写する。転写・除電電圧発生回路31から転写ローラ113に印加される転写電圧は、トナー像の帯電極性と逆極性の電位とする。転写ローラ113は、例えば、鉄、SUS等の芯金上にゴムを用いたソリッド状(充填肉質)、又は発砲スポンジ状の中抵抗の弾性層を形成したゴムローラである。
次に、除電針114は、転写ニップ部Nの記録材Pの排出側、即ち、記録材Pの搬送方向において転写ローラ113の下流側に配設されている。除電針114は、転写・除電電圧発生回路31によって印加される除電のための電圧(以下、除電電圧という)により、転写ニップ部Nを通過した記録材Pの電荷を除電する(以下、単に、記録材Pを除電するという)。転写・除電電圧発生回路31によって除電針114に印加される除電電圧は、転写ローラ113に印加する転写電圧と逆極性の電位とする。この除電針114によって、感光ドラム1に静電吸着している記録材Pの分離を促進させている。
転写・除電電圧発生回路31は、電圧を発生させる回路であり、転写ローラ113及び除電針114に所定の電圧を印加する。転写・除電電圧発生回路31は、高圧電源装置3(図1(a))の内部に搭載されている。転写・除電電圧発生回路31の内部構成については後述する。
(3)転写・除電電圧発生回路の概要
本実施例の特徴は、画像形成装置100に必要な除電電圧を、電流検知回路を有する転写電源から供給させると共に、転写電源の電流検知に影響しないように、ダイオード320を用いて電流経路を分離している点である。転写・除電電圧発生回路31は、負電圧高圧回路31b、正電圧高圧回路31a、電流検知回路31cで構成されている。正電圧高圧回路31aは、正極の転写正電圧を生成する。転写正電圧は、記録材Pにトナー像とは逆極性(正極性)の電荷を付与して感光ドラム1上のトナー像を記録材P上に転写させるときに出力される。負電圧高圧回路31bは、負極の転写負電圧と負極の除電電圧を生成する。転写負電圧は、記録材Pにトナー像を転写した後に転写ローラ113の表面に残ったトナーを、感光ドラム1側に回収させてクリーニングするときに出力される。除電電圧は、転写ニップ部Nを通過した記録材Pを除電するときに出力される。電流検知回路31cは、正電圧高圧回路31aから出力された電流を検知する回路である。電流検知回路31cの構成については後述する。
[負電圧高圧回路]
負電圧高圧回路31bの構成を以下に説明する。図2において第二の回路である負電圧高圧回路31bは、昇圧トランス315と、MPU5からの制御信号により昇圧トランス315を駆動する一次駆動回路317と、整流平滑素子(318、319)を有している。昇圧トランス315は一次巻線及び二次巻線を有し、スイッチング素子から成る一次駆動回路317により一次巻線に交流電力が供給されることによって、二次巻線に交流高圧を発生させる。昇圧トランス315の二次巻線に発生した交流高圧は、整流素子であるダイオード318と高圧コンデンサ(以下、単にコンデンサという)319によって負の直流高圧として整流される。ここで、抵抗316は、負電圧高圧回路31bのブリーダ抵抗である。電圧検知回路326は、負電圧高圧回路31bの直流高圧を抵抗分圧して、MPU5へフィードバック(不図示)する。MPU5は、電圧検知回路326のフィードバックに基づいて、負電圧高圧回路31bの定電圧制御を行う。ダイオード320のカソード側は除電針114に接続されており、ダイオード320のカソード側の電圧は、除電針114へ負電圧高圧回路31bの負の直流高圧を供給する。一方、ダイオード320のアノード側は抵抗311を介して転写ローラ113に接続されており、ダイオード320のアノード側の電圧は、抵抗311を介して、転写ローラ113へ負電圧高圧回路31bの負の直流高圧を供給する。
[負電圧高圧回路の電流経路]
図3(a)は、負電圧高圧回路31bの電流経路を示した図である。図3(a)において正電圧高圧回路31aの出力は停止、即ちオフ状態であり、負電圧高圧回路31bの出力はオン状態である。負電圧高圧回路31bの出力がオン状態であるとき、転写ローラ113と除電針114の両方に負の電流が流れる。負電圧高圧回路31bから負極の転写負電圧を転写ローラ113に印加した場合に流れる電流経路は、経路330、333から構成される。経路330は、感光ドラム1のグランド(以下、GNDとする)(不図示)からの負電流が、記録材P、転写ローラ113、抵抗311、ダイオード320を経由して負電圧高圧回路31b(コンデンサ319)に至る経路である。経路333は、負電圧高圧回路31b(コンデンサ319)からの電流が、電流検知回路31cの抵抗322及びオペアンプ321を経由して、電流検知回路31cのGNDに流れる経路である。
負電圧高圧回路31bから負極の除電電圧を除電針114に印加した場合に流れる電流経路は、経路331、333から構成される。経路331は、感光ドラム1のGND(不図示)からの負電流が、記録材P、除電針114を経由して負電圧高圧回路31b(コンデンサ319)に至る経路である。経路333については、負電圧高圧回路31bから負極の転写負電圧を転写ローラ113に印加した場合と同様であるため説明を省略する。また、転写ローラ113や除電針114等のプロセス部材に流れない電流経路として、負電圧高圧回路31b(コンデンサ319)から抵抗316を経由して負電圧高圧回路31bに戻る経路332がある。
[正電圧高圧回路]
正電圧高圧回路31aの構成を以下に説明する。図2において第一の回路である正電圧高圧回路31aは、負電圧高圧回路31bと同様に、昇圧トランス310と、一次駆動回路312と、整流平滑素子(313、314)を有している。昇圧トランス310は一次巻線及び二次巻線を有し、スイッチング素子から成る一次駆動回路312により一次巻線に交流電力が供給されることによって、二次巻線に交流高圧を発生させる。昇圧トランス310の二次巻線に発生した交流高圧は、整流素子であるダイオード313と高圧コンデンサ(以下、単にコンデンサという)314によって正の直流高圧として整流される。ここで、抵抗311は、正電圧高圧回路31aのブリーダ抵抗である。そして、負電圧高圧回路31bと正電圧高圧回路31bは、互いに直列に接続されており、各々発生した直流高圧は、お互いのブリーダ抵抗316、311を介して、転写ローラ113に供給される。電圧検知回路325は、転写ローラ113に印加されている直流高圧を抵抗分圧して、MPU5へフィードバック(不図示)する。MPU5は、電圧検知回路325のフィードバックに基づいて、正電圧高圧回路31aの定電圧制御を行う。
[正電圧高圧回路の電流経路]
図3(b)は、正電圧高圧回路31aの電流経路を示した図である。図3(b)において正電圧高圧回路31aの出力はオン状態であり、負電圧高圧回路31bの出力はオフ状態である。正電圧高圧回路31aから正極の転写正電圧を転写ローラ113に印加した場合に流れる電流経路は、経路334、336から構成される。経路334は、正電圧高圧回路31a(コンデンサ314)からの正電流が、転写ローラ113、記録材Pを経由して感光ドラム1のGND(不図示)に流れる経路である。経路336は、電流検知回路31cのGNDからの正電流が、電流検知回路31cのオペアンプ321及び抵抗322、抵抗316を経由して正電圧高圧回路31a(コンデンサ314)に戻る経路である。また、プロセス部材に流れない電流経路として、正電圧高圧回路31aから抵抗311を経由して正電圧高圧回路31aに戻る経路335がある。
次に、本実施例の特徴である、分離手段であるダイオード320の動作について説明する。ダイオード320は、経路336によって逆方向に電圧が印加されている状態である。このため、感光ドラム1のGND(不図示)から記録材P、除電針114、ダイオード320を経由して正電圧高圧回路31a(コンデンサ314)に戻る負電流の経路が存在しない。より詳細に説明すると、抵抗316が10MΩ、経路336に流れる電流値が20μAとすると、抵抗316の両端では200Vの電圧降下が生じる。後述する電流検知回路31cのオペアンプ321の負極入力が数V程度であるため、ダイオード320のアノード側の電圧はおおよそ−200Vになる。一方、ダイオード320のカソード側の電圧は、負電圧高圧回路31bの出力がオフ状態なのでオペアンプ321の負極入力とほぼ同電位であり数V程度である。したがって、ダイオード320は、逆方向電圧が印加されている状態となる。
このように、ダイオード320には逆方向の電圧が印加されている状態であるため、感光ドラム1のGND(不図示)から記録材P、除電針114、ダイオード320を経由して正電圧高圧回路31aに戻る負電流の経路が存在しない。このため、経路334に流れる電流と経路336に流れる電流が一致し、転写ローラ113に流れる正極の転写正電圧を電流検知回路31cで検知することが可能となる。
[電流検知回路]
次に、電流検知回路31cについて説明する。本実施例では、MPU5が転写ローラ113に対してATVC(Auto Transfer Control)を実行するため、転写ローラ113に転写正電圧を印加したときに転写ローラ113に流れる電流を電流検知回路31cにより検知する。ここで、ATVCとは、転写ローラ113に所定の電圧を印加して転写ローラ113に流れる電流を検知し、検知結果に基づいて、画像形成時に転写ローラ113に印加される電圧を制御するものである。図2において電流検知回路31cは、昇圧トランス315に接続されたオペアンプ321、抵抗322、323、324を有しており、オペアンプ321の出力をMPU5へフィードバックしている。オペアンプ321の正極入力には、電源電圧Vccが抵抗323、324によって分圧された電圧(以降、この電圧をVtとする)が入力されている。電圧Vtの電圧値は、オペアンプ321の定格を考慮し、数V程度に設定されている。ここで、オペアンプ321は、抵抗322による負帰還回路を構成しているため、オペアンプ321の正極入力と負極入力の電位差は0Vとなる。すなわち、オペアンプ321の正極入力と負極入力は、電圧Vtが入力された状態となる。
正電圧高圧回路31aの出力がオンすると、転写ローラ113に電圧が発生すると共に、電流が流れる。このときの電流経路は、図3(b)で前述した経路334、336となるため、転写ローラ113に流れる電流と同じレベルの電流が抵抗322に流れる。これにより、抵抗322の両端に電圧が発生し、オペアンプ321の出力(以降、この電圧をVisnsとする)は次の式1で表される電圧値になる。
Visns=Vt+R322×Io・・・(式1)
ここで、R322は抵抗322の抵抗値、Ioは転写ローラ113に流れる電流値である。電圧Visnsの電圧値と転写ローラ113に流れる電流Ioとを対応付けた情報は、MPU5内の記憶装置内(不図示)に予め記憶されている。MPU5は、式1と電流検知回路31cから出力された電圧Visnsに基づいて、転写ローラ113に流れる電流値を検知できる。
以上説明したように、本実施例によれば、画像形成装置100の高圧供給の機能を維持しつつ、高圧回路の共通化により、高圧回路の数を削減し、高圧回路装置を小型化することができる。本実施例では、電流検知回路を有する転写電源から除電電圧を供給させると共に、転写電源の電流検知に影響しないように、ダイオードを用いて電流経路を分離している。これにより、負電圧高圧回路の削減ができ、回路のコストダウン、基板のサイズダウンが可能となる。
[分離手段の変形例]
なお、本実施例では、図2に示すように、分離手段であるダイオード320によって転写電源の電流経路と除電電圧の電流経路を分離している。しかし、例えば図4のように、分離手段として光絶縁ソリッドステートリレー337によって転写電源の電流経路と除電電圧の電流経路を遮断してもよい。なお、図4では、図2で説明した構成と同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
図4に示す回路の場合、MPU5からの指示、例えばMPU5がローレベルの信号を出力することにより、光絶縁ソリッドステートリレー337をオフする。そして、光絶縁ソリッドステートリレー337がオフすることにより、負電圧高圧回路31bと除電針114の電流経路を遮断できる。この場合、電流を遮断するために専用の信号が必要になるが、負電圧高圧回路の削減ができ、回路のコストダウン、基板のサイズダウンの効果は得られる。さらに、電流経路を遮断する素子として、例えば、MOSFETリレーやFET、フォトカプラや電磁リレーなど、電流の供給を遮断することが可能な素子で構成した場合にも、同様の効果を得ることができる。なお、電流経路を分離(又は遮断)する分離手段として、これらの素子を用いて構成することは、実施例2以降についても同様とする。
また、本実施例では、電圧検知回路325、326の値をMPU5へフィードバックして定電圧制御しているが、電圧検知回路325、326の値を一次駆動回路312、317へフィードバックして定電圧制御を行ってもよい。
以上、本実施例によれば、精度よく電流検知を行う機能を維持しつつ、電源装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
図5は、実施例2のフローチャートである。上述した実施例1では、負電圧高圧回路31bがオフ状態で、正電圧高圧回路31aの電流検知を行っていた。一方、本実施例では、正電圧高圧回路31aと負電圧高圧回路31bが同時にオン状態であっても、正極の転写正電圧に所望の電流を流せることを特徴としている。実施例1と異なる点について図3を用いて説明する。例えば、除電電圧は、環境や紙種、プリント速度によって、除電針114に印加する場合と印加しない場合とがある。除電針114に除電電圧を印加する場合、転写ローラ113に正極の転写正電圧を印加して感光ドラム1上のトナー像を記録材P上に転写させる。そして、転写ローラ113による転写を行いつつ、除電針114に負極の除電電圧を印加して記録材Pを除電する。このような場合、正電圧高圧回路31a、負電圧高圧回路31bの出力は、共にオン状態となる。
このとき、正電圧高圧回路31aの電流と負電圧高圧回路31bの電流が、転写ローラ113に同時に流れる。したがって、経路330、331、333、334、336全てに電流が流れる。転写ローラ113に流れる電流は、経路330と経路334の電流の和である。また、電流検知回路31cに流れる電流は、経路333と経路336に流れる電流の和である。経路334と経路336の電流は同じであるが、経路331に電流が流れることによって経路330と経路333に流れる電流は異なるため、電流検知回路31cは転写ローラ113に流れる電流を正しく検知することができなくなる。
[電流検知処理]
そこで、本実施例における一連の処理の流れを図5のフローチャートに沿って説明する。高圧電源装置3を制御するMPU5が、プリント開始のコマンドを受信すると次の処理を開始する。ステップ(以下、Sとする)902でMPU5は、プリントシーケンス内に、正電圧高圧回路31aと負電圧高圧回路31bが同時にオン状態となる同時オンシーケンスが存在するか否かを判断する。S902でMPU5は、正電圧高圧回路31aと負電圧高圧回路31bの同時オンシーケンスが存在すると判断した場合、S903の処理に進む。S903でMPU5は、プリントシーケンスを実行する前に、正電圧高圧回路31aのみをオン状態とし、S904で正電圧高圧回路31aの電流を電流検知回路31cによって検知する、即ち、ATVCを実行する。なお、S903でMPU5は、正電圧高圧回路31aのみをオン状態としているため、負電圧高圧回路35cはオフ状態となっている。このとき、転写ローラ113に流れる電流経路は、図3(b)の経路334、336となる。このため、電流検知回路31cは、転写ローラ113に流れる正極の転写正電圧を正しく検知することができる。S905でMPU5は、プリントシーケンスを実行する。プリント動作中は、S904で電流検知回路31cによる検知結果、即ち、ATVCの結果を用いて、転写正電圧を決定し、定電圧制御する。
一方、S902でMPU5は、正電圧高圧回路31aと負電圧高圧回路31bの同時オンシーケンスが存在しないと判断した場合は、S905でプリントシーケンスを実行する。なお、正電圧高圧回路31aと負電圧高圧回路31bの同時オンシーケンスが存在しないと判断した場合は、MPU5は、必要に応じてプリントシーケンス中に定電流制御を実行する。
以上説明したように、本実施例によれば、正電圧高圧回路31aと負電圧高圧回路31bが同時にオン状態であっても、正極の転写正電圧に所望の電流を流すことができる。これにより、画像形成装置100の高圧供給の機能を維持しつつ、高圧回路の共通化により、高圧回路の数を削減し、高圧電源装置を小型化することができる。以上、本実施例によれば、精度よく電流検知を行う機能を維持しつつ、電源装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
(1)画像形成装置の構成及び転写部
図1(b)は、実施例3の画像形成装置100の概略構成図である。図1(b)では、前述した実施例1の図1(a)と同じ構成箇所については、同一符号を付し動作説明を省略する。本実施例の図1(b)と実施例1の図1(a)との主たる相違点は、本実施例では、複数の像担持体(感光ドラム)と、中間転写体(中間転写ベルト)を有する点である。なお、図1(b)の画像形成装置100は、画像形成部を色の数(例えば4色分)有しており、図1(b)では画像形成部の符号にa、b、c、dの添え字を付している。なお、添え字a、b、c、dは、必要な場合を除き省略する。
図1(b)は、中間転写体(以下、中間転写ベルトという)140を有する画像形成装置である。中間転写ベルト140は、ローラ141、142、143により張架されている。画像形成装置100では、画像形成時には、一次転写電源(不図示)から転写ローラ113に印加された転写電圧によって、現像器112により現像された感光ドラム1上のトナー像が中間転写ベルト140上(中間転写体上)に順次重畳して転写される。その後、二次転写正電源(不図示)から転写手段(第一の部材)である二次転写ローラ144に正極性の転写電圧が印加され、中間転写ベルト140上のトナー像が記録材Pに転写される。記録材Pに転写されず、中間転写ベルト140上に残ったトナーは、中間転写ベルトクリーニング正電源(不図示)から中間転写ベルトクリーニングブラシ145に印加された正極性の電圧により、中間転写ベルトクリーニングブラシ145に一時的に回収される。以下、中間転写ベルトクリーニング正電源を単にクリーニング正電源といい、除去手段(第二の部材)である中間転写ベルトクリーニングブラシ145を単にクリーニングブラシ145という。
一方、クリーニングプロセス時には、二次転写ローラ144に印加された負極性の電圧により、二次転写ローラ144に付着したトナーは、中間転写ベルト140上に転写され、二次転写ローラ144から除去される。また、クリーニングブラシ145に印加された負極性の電圧により、クリーニングブラシ145に一時的に回収され溜まったトナーは、中間転写ベルト140上に吐き出される。その後、中間転写ベルト140上に吐き出されたトナーは、中間転写ベルト140上から感光ドラム1に転写され(即ち、逆転写され)、感光ドラム1内のクリーナー容器(不図示)に回収される。
(2)二次転写・クリーニング・除電電圧発生回路の概要
図6は、本実施例の画像形成装置100の転写電源の構成を示す概略図である。本実施例の図6と実施例1の図2との主たる相違点は、次の点である。まず、二つの電流検知回路を有し、一つの負電源に二次転写用と中間転写ベルト140のクリーニング用の二つの正電源を重畳している電源から、画像形成装置100に必要な除電電圧を供給させる。そして、二つの電流検知回路による電流検知に影響しないように、ダイオード368を用いて電流経路を分離している点である。
二次転写・クリーニング・除電電圧発生回路は、負電圧高圧回路35c、二次転写用正電圧高圧回路35b、クリーニング用正電圧高圧回路35aにより構成されている。更に、二次転写・クリーニング・除電電圧発生回路は、第一の検知手段である二次転写用電流検知回路35e、第二の検知手段であるクリーニング用電流検知回路35dで構成されている。以下、二次転写用電流検知回路35eを、単に電流検知回路35eとし、クリーニング用電流検知回路35dを、単に電流検知回路35dとする。なお、電流検知回路35d、35eの構成は、実施例1の電流検知回路31cの構成と同じであるため、説明は省略する。二次転写用正電圧高圧回路35bは、正極の二次転写正電圧を生成する。正極の二次転写正電圧は、記録材Pにトナー像とは逆極性(正極性)の電荷を付与して中間転写ベルト140上のトナー像を記録材P上に転写させるときに出力される。クリーニング用正電圧高圧回路35aは、正極のクリーニング正電圧を生成する。正極のクリーニング正電圧は、クリーニングブラシ145にトナー像とは逆極性(正極性)の電荷を付与して、中間転写ベルト140上のトナー像をクリーニングブラシ145に回収させるときに出力する。
負電圧高圧回路35cは、負極の二次転写負電圧と負極のクリーニング負電圧、負極の除電電圧を生成する。二次転写負電圧は、トナー像を記録材Pに転写した後に二次転写ローラ144表面に残ったトナーを、クリーニングブラシ145及び感光ドラム1側に回収させてクリーニングするときに出力する。クリーニング負電圧は、クリーニングブラシ145に一時的に回収され、溜まったトナーを中間転写ベルト140上に吐き出し、感光ドラム1に回収させてクリーニングするときに出力する。除電電圧は、転写ニップ部Nを通過した記録材Pを除電するときに出力する。
電流検知回路35eは、二次転写用正電圧高圧回路35bから出力された電流を検知する回路であり、電流検知回路35dは、クリーニング用正電圧高圧回路35aから出力された電流を検知する回路である。本実施例では、MPU5が二次転写ローラ144に対してATVCを実行するため、二次転写ローラ144に二次転写正電圧を印加したときに二次転写ローラ144に流れる電流を電流検知回路35eにより検知する。また、本実施例では、MPU5がクリーニングブラシ145に対してATVCを実行するため、クリーニングブラシ145にクリーニング正電圧を印加したときにクリーニングブラシ145に流れる電流を電流検知回路35dにより検知する。
[負電圧高圧回路]
負電圧高圧回路35cの構成を以下に説明する。第三の回路である負電圧高圧回路35cは、昇圧トランス360と、一次駆動回路363、二次転写用整流平滑素子(366、367)、クリーニング用整流平滑素子(364、365)を備えている。一次駆動回路363は、MPU5からの制御信号により昇圧トランス360を駆動する。昇圧トランス360は、スイッチング素子から成る一次駆動回路363により一次巻線に交流電力を供給されることによって、二次巻線に交流高圧を発生させる。昇圧トランス360の二次巻線に発生した交流高圧は、二次転写用の整流素子であるダイオード366と高圧コンデンサ(以下、単にコンデンサという)367によって、負の直流高圧として整流される。また、昇圧トランス360の二次巻線に発生した交流高圧は、クリーニング用の整流素子であるダイオード364と高圧コンデンサ(以下、単にコンデンサという)365によって、負の直流高圧として整流される。
ここで、抵抗361、362は、負電圧高圧回路35cのブリーダ抵抗である。電圧検知回路371は、負電圧高圧回路35cの直流高圧を抵抗分圧して、MPU5へフィードバック(不図示)する。MPU5は、電圧検知回路371のフィードバックに基づいて、負電圧高圧回路35cの定電圧制御を行う。ダイオード368のカソード側の電圧は、除電針114へ負電圧高圧回路35cの負の直流高圧を供給する。一方、ダイオード368のアノード側の電圧は、抵抗351を介して、クリーニングブラシ145へ負電圧高圧回路35cの負の直流高圧を供給する。また、ダイオード366のアノード電圧は、抵抗356を介して、二次転写ローラ144へ負電圧高圧回路35cの負の直流高圧を供給する。
[負電圧高圧回路の電流経路]
図7(a)は、負電圧高圧回路35cの電流経路を示した図である。図7(a)において二次転写用正電圧高圧回路35b、クリーニング用正電圧高圧回路35aの出力はオフ状態であり、負電圧高圧回路35cの出力はオン状態である。負電圧高圧回路35cの出力がオン状態であるとき、二次転写ローラ144、クリーニングブラシ145、除電手段(第三の部材)である除電針114の全てに負の電流が流れる。負電圧高圧回路35cから負極の二次転写負電圧を二次転写ローラ144に印加した場合に流れる電流経路は、経路383、387から構成される。経路383は、二次転写対向ローラ143のGNDからの負電流が、中間転写ベルト140、記録材P、二次転写ローラ144、抵抗356を経由して負電圧高圧回路35c(コンデンサ367)に至る経路である。経路387は、負電圧高圧回路35c(コンデンサ367)からの電流が、電流検知回路35eのGNDに流れる経路である。
負電圧高圧回路35cから負極のクリーニング負電圧をクリーニングブラシ145に印加した場合に流れる電流経路は、経路382、385から構成される。経路382は、二次転写対向ローラ143のGND(不図示)からの負電流が、中間転写ベルト140、クリーニングブラシ145、抵抗351、ダイオード368を経由して負電圧高圧回路35c(コンデンサ365)に至る経路である。経路385は、負電圧高圧回路35c(コンデンサ365)からの電流が、電流検知回路35dのGNDに流れる経路である。
負電圧高圧回路35cから負極の除電電圧を除電針114に印加した場合に流れる電流経路は、経路381、385から構成される。経路381は、二次転写対向ローラ143のGND(不図示)からの負電流が、中間転写ベルト140、記録材P、除電針114を経由して負電圧高圧回路35c(コンデンサ365)に至る経路である。経路385については、負電圧高圧回路35cから負極のクリーニング負電圧をクリーニングブラシ145に印加した場合と同様であるため説明を省略する。また、二次転写ローラ144、クリーニングブラシ145、除電針114等のプロセス部材に流れない電流経路として、次の経路がある。まず、負電圧高圧回路35c(コンデンサ367)から抵抗362を経由して負電圧高圧回路35cに戻る経路386と、負電圧高圧回路35c(コンデンサ365)から抵抗361、ダイオード368を経由して負電圧高圧回路35cに戻る経路384がある。
[二次転写用正電圧高圧回路]
次に、二次転写用正電圧高圧回路35bの構成を以下に説明する。第一の回路である二次転写用正電圧高圧回路35bは、負電圧高圧回路35cと同様に、昇圧トランス355と一次駆動回路357と整流平滑素子(358、359)を備えている。二次転写用正電圧高圧回路35bは、スイッチング素子から成る一次駆動回路357により、昇圧トランス355の一次巻線に交流電力が供給されることによって、昇圧トランス355の二次巻線に交流高圧を発生させる。昇圧トランス355の二次巻線に発生した交流高圧は、整流素子であるダイオード358と高圧コンデンサ359によって正の直流高圧として整流される。ここで、抵抗356は、二次転写用正電圧高圧回路35bのブリーダ抵抗である。そして、負電圧高圧回路35cと二次転写用正電圧高圧回路35bは、互いに直列に接続されており、各々発生した直流高圧は、お互いのブリーダ抵抗362、356を介して、二次転写ローラ144に供給される。電圧検知回路370は、二次転写ローラ144に印加されている直流高圧を抵抗分圧して、MPU5へフィードバック(不図示)する。MPU5は、電圧検知回路370のフィードバックに基づいて、二次転写用正電圧高圧回路35bの定電圧制御を行う。
[クリーニング用正電圧高圧回路]
次に、クリーニング用正電圧高圧回路35aの構成を以下に説明する。第二の回路であるクリーニング用正電圧高圧回路35aは、二次転写用正電圧高圧回路35bと同様に、昇圧トランス350と一次駆動回路352と整流平滑素子(353、354)を備えている。クリーニング用正電圧高圧回路35aは、スイッチング素子から成る一次駆動回路352により、昇圧トランス350の一次巻線に交流電力が供給されることによって、昇圧トランス350の二次巻線に交流高圧を発生させる。昇圧トランス350の二次巻線に発生した交流高圧は、整流素子であるダイオード353と高圧コンデンサ354によって正の直流高圧として整流される。
ここで、抵抗351は、クリーニング用正電圧高圧回路35aのブリーダ抵抗である。そして、負電圧高圧回路35cとクリーニング用正電圧高圧回路35aは、互いに直列に接続されており、各々発生した直流高圧は、お互いのブリーダ抵抗361、351を介して、クリーニングブラシ145に供給される。電圧検知回路369は、クリーニングブラシ145に印加されている直流高圧を抵抗分圧して、MPU5へフィードバック(不図示)する。MPU5は、電圧検知回路369のフィードバックに基づいて、クリーニング用正電圧高圧回路35aの定電圧制御を行う。
[二次転写用正電圧高圧回路、クリーニング用正電圧高圧回路の電流経路]
図7(b)は、二次転写用正電圧高圧回路35b、クリーニング用正電圧高圧回路35aの電流経路を示した図である。図7(b)において二次転写用正電圧高圧回路35b、クリーニング用正電圧高圧回路35aの出力はオン状態であり、負電圧高圧回路35cの出力はオフ状態である。二次転写用正電圧高圧回路35bから正極の二次転写正電圧を二次転写ローラ144に印加した場合に流れる電流経路は、経路388、392から構成される。経路388は、二次転写用正電圧高圧回路35b(コンデンサ359)からの電流が、二次転写ローラ144、記録材P、中間転写ベルト140を経由して二次転写対向ローラ143のGND(不図示)に流れる経路である。経路392は、電流検知回路35eのGNDから抵抗362を経由して二次転写用正電圧高圧回路35b(コンデンサ359)に戻る経路である。
クリーニング用正電圧高圧回路35aから正極のクリーニング正電圧をクリーニングブラシ145に印加した場合に流れる電流経路は、経路389、393から構成される。経路389は、クリーニング用正電圧高圧回路35a(コンデンサ354)からの電流が、クリーニングブラシ145、中間転写ベルト140を経由して二次転写対向ローラ143のGND(不図示)に流れる経路である。経路393は、電流検知回路35dのGNDから抵抗361を経由してクリーニング用正電圧高圧回路35a(コンデンサ354)に戻る経路である。また、プロセス部材に流れない電流経路として、二次転写用正電圧高圧回路35b(コンデンサ359)から抵抗356を経由して二次転写用正電圧高圧回路35bに戻る経路390がある。更に、プロセス部材に流れない電流経路として、クリーニング用正電圧高圧回路35a(コンデンサ354)から抵抗351を経由してクリーニング用正電圧高圧回路35aに戻る経路391がある。
次に、本実施例の特徴である、分離手段であるダイオード368の動作について説明する。ダイオード368は、経路393によって逆方向の電圧が印加されている状態である。このため、二次転写対向ローラ143のGND(不図示)から中間転写ベルト140、記録材P、除電針114、ダイオード368を経由してクリーニング用正電圧高圧回路35a(コンデンサ354)に戻る負電流の経路が存在しない。より詳細に説明すると、抵抗361が10MΩ、経路393に流れる電流値が20μAとすると、抵抗361の両端では200Vの電圧降下が生じる。このため、ダイオード368のアノード側の電圧は、おおよそ−200Vになる。一方、ダイオード368のカソード側の電圧は、負電圧高圧回路35cの出力がオフ状態なので、実施例1と同様に、電流検知回路35dのオペアンプの負極入力(不図示)とほぼ同電位であり数V程度である。したがって、ダイオード368は、逆方向に電圧が印加されている状態となる。
このように、ダイオード368によって、二次転写対向ローラ143のGND(不図示)から中間転写ベルト140、記録材P、除電針114、ダイオード368を経由してクリーニング用正電圧高圧回路35aに戻る負電流の経路が存在しない。このため、経路389に流れる電流と経路393に流れる電流が一致し、クリーニングブラシ145に流れる正極のクリーニング正電圧を電流検知回路35dで検知することが可能となる。また、ダイオード368によって、二次転写対向ローラ143のGNDから中間転写ベルト140、記録材Pを介して除電針114へと流れる負電流が存在しない。このため、経路388に流れる電流と経路392に流れる電流も一致し、二次転写ローラ144に流れる正極の二次転写正電圧を電流検知回路35eで検知することが可能となる。
以上説明したように、本実施例によれば、画像形成装置100の高圧供給の機能を維持しつつ、高圧回路の共通化により、高圧回路の数を削減し、高圧電源装置を小型化することができる。本実施例では、電流検知回路を有し、一つの負電源に異なる二つの正電源を重畳している電源から電力を供給させると共に、二つの正電源の電流検知に影響しないように、ダイオードを用いて電流経路を分離している。これにより、負電圧高圧回路の削減ができ、回路のコストダウン、基板のサイズダウンが可能となる。なお、本実施例では、負極の除電電圧をクリーニング用整流素子(364、365)から供給しているが、二次転写用整流素子(366、367)から供給してもよい。この場合、例えば、除電針114と二次転写ローラ144との間に分離手段としてのダイオードを接続すればよい。
以上、本実施例によれば、精度よく電流検知を行う機能を維持しつつ、電源装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
図8は、実施例4のフローチャートである。上述した実施例3でも、実施例1と同様に負電圧高圧回路がオフ状態で、正電圧高圧回路の電流検知を行っていた。本実施例では、正電圧高圧回路と負電圧高圧回路が同時にオン状態であっても、正極の転写正電圧に所望の電流を流せることを特徴としている。実施例3と異なる点について図7を用いて説明する。実施例2と同様に、除電電圧は、環境や紙種、プリント速度によって、除電針114に印加する場合と印加しない場合とがある。除電電圧を印加する場合、二次転写ローラ144には、二次転写用正電圧高圧回路35bから正極の二次転写正電圧を印加され、中間転写ベルト140上のトナー像を記録材P上に転写する。一方、クリーニングブラシ145は、クリーニング用正電圧高圧回路35aから正極のクリーニング正電圧を印加され、中間転写ベルト140上のトナー像を回収する。更に、除電針114は、負電圧高圧回路35cから負極の除電電圧を印加され、記録材Pを除電する。このような場合、二次転写用正電圧高圧回路35b、クリーニング用正電圧高圧回路35a、負電圧高圧回路35cの出力は全てオン状態である。
このとき、二次転写用正電圧高圧回路35bの電流と負電圧高圧回路35cの電流が二次転写ローラ144に同時に流れる。したがって、経路381、382、383、385、387、388、389、392、393全てに電流が流れる。二次転写ローラ144に流れる電流は、経路383、388の電流の和であり、電流検知回路35eに流れる電流は、経路387、392に流れる電流の和である。経路388と経路392の電流は同じであるが、経路381に流れる電流によって経路387と383に流れる電流は異なるため、電流検知回路35eは、二次転写ローラ144に流れる電流を正しく検知することができなくなる。同様に、クリーニングブラシ145に流れる電流は、経路382、389の電流の和であり、電流検知回路35dに流れる電流は、経路385、393に流れる電流の和である。経路389と経路393の電流は同じであるが、経路381に流れる電流によって経路385と382に流れる電流は異なるため、電流検知回路35dは、クリーニングブラシ145に流れる電流を正しく検知することができなくなる。
そこで、本実施例における一連の処理の流れを図8のフローチャートに沿って説明する。高圧電源装置3を制御するMPU5が、プリント開始のコマンドを受信すると、MPU5は以下の制御を開始する。S952でMPU5は、プリントシーケンス内に二次転写用正電圧高圧回路35b又はクリーニング用正電圧高圧回路35aと、負電圧高圧回路35cが、同時にオン状態となる同時オンシーケンスが存在するか否かを判断する。S952でMPU5は、二次転写用正電圧高圧回路35b又はクリーニング用正電圧高圧回路35aと、負電圧高圧回路35cが、同時にオン状態となる同時オンシーケンスが存在すると判断した場合、S953の処理に進む。S953でMPU5は、プリントシーケンスが開始される前に、二次転写用正電圧高圧回路35bとクリーニング用正電圧高圧回路35aをオン状態とし、S954でATVCを実行する。なお、S953でMPU5は、負電圧高圧回路35cをオフ状態としている。
S954でMPU5がATVCを実行しているとき、二次転写ローラ144に流れる電流経路は、図7(b)の経路388、392となる。これにより、電流検知回路35eは、二次転写ローラ144に流れる正極の二次転写正電圧を正しく検知することができる。同様に、S954でMPU5がATVCを実行しているとき、クリーニングブラシ145に流れる電流経路は、図7(b)の経路389、393となる。これにより、電流検知回路35dは、クリーニングブラシ145に流れる正極のクリーニング正電圧を正しく検知することができる。S955でMPU5は、プリントシーケンスを実行する。プリントシーケンスが実行されている画像形成動作中は、S954で実行されたATVCの結果、即ち、電流検知回路35d、35eによる検知結果が用いられ、正極の二次転写正電圧や正極のクリーニング正電圧の電圧が定電圧制御される。
一方、S952でMPU5は、二次転写用正電圧高圧回路35b又はクリーニング用正電圧高圧回路35aと、負電圧高圧回路35cが、同時にオンする同時オンシーケンスが存在しないと判断した場合は、S955の処理に進む。なお、二次転写用正電圧高圧回路35b又はクリーニング用正電圧高圧回路35aと、負電圧高圧回路35cの同時オンシーケンスが存在しないと判断した場合は、MPU5は、必要に応じてプリントシーケンス中に定電流制御を実行する。
このように、本実施例では、二次転写用正電圧高圧回路35b又はクリーニング用正電圧高圧回路35aと、負電圧高圧回路35cが、同時にオン状態となる場合の構成である。本実施例では、このような場合であっても、正極の二次転写正電圧や正極のクリーニング正電圧に所望の電流を流すことができる。これにより、画像形成装置100の高圧供給の機能を維持しつつ、高圧回路の共通化により、高圧回路の数を削減し、高圧電源装置を小型化することができる。
なお、実施例1乃至実施例4では、除電電源を共通化したが、共通化される電源は除電電源に限定されず、他の負極の電圧を出力する電源と共通化してもよい。例えば、定着装置116で発生するオフセット現象を防止するために、定着ローラにトナーと同極性である負極の電圧を印加する定着電源などに適用することも可能である。この場合も、高圧回路の共通化により、高圧回路の数を削減し、高圧電源装置を小型化することができる。以上、本実施例によれば、精度よく電流検知を行う機能を維持しつつ、電源装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
31a 正電圧高圧回路
31b 負電圧高圧回路
113 転写ローラ
114 除電針
320 ダイオード

Claims (16)

  1. 所定の極性の電圧を生成する第一の回路と、
    前記第一の回路と直列に接続され、前記所定の極性とは逆の極性の電圧を生成する第二の回路と、
    前記第一の回路又は前記第二の回路により生成された電圧が供給される第一の部材と、
    前記第二の回路により生成された電圧が供給される第二の部材と、
    前記第一の部材に流れる電流を検知する検知手段と、
    前記第一の部材と前記第二の部材の間に接続され、前記第一の部材に流れる電流の経路と前記第二の部材に流れる電流の経路を分離する分離手段と、
    を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記分離手段は、ダイオードであることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記分離手段は、光絶縁ソリッドステートリレーであることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  4. トナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に形成されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、
    前記転写手段を通過した記録材を前記像担持体から分離させるために記録材の電荷を除電する除電手段と、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電源装置と、
    を備え、
    前記第一の部材は、前記転写手段であり、
    前記第二の部材は、前記除電手段であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記第一の回路から前記転写手段に供給される電圧を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記検知手段による検知結果に基づいて、画像形成を行う際に前記第一の回路から前記転写手段に供給される電圧を制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記画像形成を行う際に前記第一の回路から前記転写手段に電圧を供給するとともに前記第二の回路から前記除電手段に電圧を供給する場合には、前記画像形成を行う前に、前記第二の回路から前記除電手段への電圧の供給を停止させ、前記第一の回路から前記転写手段に電圧を供給し、前記検知手段によって前記転写手段に流れる電流を検知することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 所定の極性の電圧を生成する第一の回路と、
    前記所定の極性の電圧を生成する第二の回路と、
    前記第一の回路及び前記第二の回路のそれぞれと直列に接続され、前記所定の極性とは逆の極性の電圧を生成する第三の回路と、
    前記第一の回路又は前記第三の回路により生成された電圧が供給される第一の部材と、
    前記第二の回路又は前記第三の回路により生成された電圧が供給される第二の部材と、
    前記第三の回路により生成された電圧が供給される第三の部材と、
    前記第一の部材に流れる電流を検知する第一の検知手段と、
    前記第二の部材に流れる電流を検知する第二の検知手段と、
    前記第一の部材又は前記第二の部材と前記第三の部材の間に接続され、前記第一の部材に流れる電流の経路又は前記第二の部材に流れる電流の経路と前記第三の部材に流れる電流の経路を分離する分離手段と、
    を備えることを特徴とする電源装置。
  8. 前記分離手段は、ダイオードであることを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
  9. 前記分離手段は、光絶縁ソリッドステートリレーであることを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
  10. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体からトナー像が順次重畳して転写される中間転写体と、
    前記中間転写体に転写されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、
    前記転写手段による転写が行われた後の前記中間転写体上のトナーを除去する除去手段と、
    前記転写手段を通過した記録材を前記中間転写体から分離させるために記録材の電荷を除電する除電手段と、
    請求項7乃至9のいずれか1項に記載の電源装置と、
    を備え、
    前記第一の部材は、前記転写手段であり、
    前記第二の部材は、前記除去手段であり、
    前記第三の部材は、前記除電手段であることを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記第一の回路から前記転写手段に供給される電圧を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記第一の検知手段による検知結果に基づいて、画像形成を行う際に前記第一の回路から前記転写手段に供給される電圧を制御することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、前記画像形成を行う際に前記第一の回路から前記転写手段に電圧を供給するとともに前記第三の回路から前記除電手段に電圧を供給する場合には、前記画像形成を行う前に、前記第三の回路から前記除電手段への電圧の供給を停止させ、前記第一の回路から前記転写手段に電圧を供給し、前記第一の検知手段によって前記転写手段に流れる電流を検知することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記第二の回路から前記除去手段に供給される電圧を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記第二の検知手段による検知結果に基づいて、画像形成を行う際に前記第二の回路から前記除去手段に供給される電圧を制御することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御手段は、前記画像形成を行う際に前記第二の回路から前記除去手段に電圧を供給するとともに前記第三の回路から前記除電手段に電圧を供給する場合には、前記画像形成を行う前に、前記第三の回路から前記除電手段への電圧の供給を停止させ、前記第二の回路から前記除去手段に電圧を供給し、前記第二の検知手段によって前記除去手段に流れる電流を検知することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  15. 前記第一の回路から前記転写手段に供給される電圧及び前記第二の回路から前記除去手段に供給される電圧を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記第一の検知手段による検知結果及び前記第二の検知手段による検知結果に基づいて、画像形成を行う際に、前記第一の回路から前記転写手段に供給される電圧及び前記第二の回路から前記除去手段に供給される電圧を制御することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御手段は、前記画像形成を行う際に、前記第一の回路から前記転写手段に電圧を供給し且つ前記第二の回路から前記除去手段に電圧を供給するとともに前記第三の回路から前記除電手段に電圧を供給する場合には、前記画像形成を行う前に、前記第三の回路から前記除電手段への電圧の供給を停止させ、前記第一の回路から前記転写手段に電圧を供給して前記第一の検知手段によって前記転写手段に流れる電流を検知し、前記第二の回路から前記除去手段に電圧を供給して前記第二の検知手段によって前記除去手段に流れる電流を検知することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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