JP2015182529A - 助手席キックボードへのスピーカー配設構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカーボックス内にゴミが入ることを抑制しつつ、スピーカーボックス容積及び音響放射空間の充分な確保による音響性能と、ドレーンによる空調ユニットからの排水経路の確保とを両立させるレイアウト効率が高い構造を実現することができる助手席キックボードへのスピーカー配設構造を提供することを目的とする。【解決手段】ダッシュパネル3には、スピーカーボックス20のボックス本体21の前部側面の車両前方において、前記ドレーン(ドレーンホース41)を車室2外へ案内する排水孔3aが設けられ、スピーカーボックス20には、車幅方向のうち排水孔3aが設けられる側に開口する低音出力用のポート22が設けられており、排水孔3aとポート22とは、車幅方向に並設されている。【選択図】図4

Description

この発明は、エンジンルームと車室とを車両前後方向に仕切るダッシュパネルの助手席側において、前記ダッシュパネルとフロアパネルとの間に位置する助手席キックボードへのスピーカー配設構造に関する。
従来、車両用の音響システムにおいて、ウーファーのような重低音の再生を目的としたスピーカーボックスを設ける場合には、低音を増強する空間をボックス内に必要とするため、コンパクトに設けることが難しく、荷室などの限られた場所に設けられることが多い。
しかしながら、上述したように荷室にスピーカーボックスを設けると、車室と隔壁されている場合も多いため、スピーカーボックスで再生された音を乗員に好適に伝える事が難しく、また過度に音量を大きくすると車外への音漏れが大きくなる虞があった。そこで、乗員が適切な音量の臨場感、音像定位感を得ることができるように、乗員により近いセンターコンソールの前方下部にスピーカーボックスを形成し、運転席の足元又は助手席の足元から重低音を再生するものとして下記特許文献1が開示されている。
しかしながら、ウーファーのようなスピーカーボックスは、同一車種の中でも装備仕様に有無が存在することが多く、スピーカーボックスを複雑な構造で設けると、周辺部品までスピーカーボックスの有無に対応させた部品を設ける必要があり、部品の種類数が大きく増大する虞がある。また、4輪駆動や後輪駆動の仕様を有する場合においては、センタートンネルの下方を前後に延びるプロペラシャフトが設けられるため、センタートンネルが高く設けられて、スピーカーボックスの十分な配設スペースを確保することは困難となる。
そこで、装備仕様の有無に対応しやすい助手席キックボード上にスピーカーボックスを配設することが考えられるが、助手席キックボードの上方には、例えば、下記特許文献2に開示されているような空調ユニットが配設されており、空調ユニットから下方に延びるドレーンによって車室外へと排水するため、ダッシュパネルには排水孔が設けられている。ここで、例えば車高が低い車両などのように、車室空間の高さも限られる車両の場合においては、上下方向の配設スペースが不足してしまうため、排水孔の下方にスピーカーボックスを配設すると、スピーカーボックスの容積を十分に確保することが困難となる。
また、助手席キックボード上にスピーカーボックスを配設する場合には、埃や助手席の乗員の靴に付着した砂利等のゴミがスピーカーボックス内に入らいように配慮することも必要となる。
特開2010−215074号公報 特開平11−170853号公報
この発明は、スピーカーボックス内にゴミが入ることを抑制しつつ、スピーカーボックス容積の充分な確保による音響性能と、ドレーンによる空調ユニットからの排水経路の確保とを両立させるレイアウト効率が高い構造を実現することができる助手席キックボードへのスピーカー配設構造を提供することを目的とする。
この発明の助手席キックボードへのスピーカー配設構造は、エンジンルームと車室とを車両前後方向に仕切るダッシュパネルの助手席側において、前記ダッシュパネルとフロアパネルとの間に位置する助手席キックボードへのスピーカー配設構造であって、前記助手席キックボード上に設けられて重低音を再生するスピーカーボックスと、該スピーカーボックスの上方に設けられる空調ユニットと、該空調ユニットから下方に延びて結露水を車室外へ排出するドレーンとを備え、前記ダッシュパネルには、前記スピーカーボックス本体の前部側面の車両前方において、前記ドレーンを車室外へ案内する排水孔が設けられ、前記スピーカーボックスには、車幅方向のうち前記排水孔が設けられる側に開口する低音出力用のポートが設けられており、前記排水孔と前記ポートとは、車幅方向に並設されているものである。
この構成によれば、ポートは、上方ではなく車幅方向に向けて開口していることになる。このため、埃や砂利などのゴミがスピーカーボックス内に入ることを抑制することができる。なお、重低音は、一般的に高音に比べて指向性が低いため、ポートの開口方向を車幅方向としても音響性能には影響しない。
また、ポートと、スピーカーボックス本体の前部側面の前方に設けた排水孔とを車幅方向に並設することで、上下方向の配設スペースをコンパクトにしながら、スピーカーボックスの容積と、ドレーンによる空調ユニットからの排水経路とを確保することができる。そして、排水孔が設けられる側に開口するようポートを設けたことで、ポートからの音響放射空間を、ドレーン配設スペースを利用して確保することができる。つまり、スピーカーボックスの容積及び音響放射空間の充分な確保による音響性能と、ドレーンによる空調ユニットからの排水経路の確保とを両立させるレイアウト効率が高い構造を実現することができる。
この発明の一実施態様においては、前記スピーカーボックスには、前記ポートと前記スピーカーボックス本体内部とを連結し、該スピーカーボックス本体の前部側面に沿ってその車両前方を車幅方向に延設するダクトが設けられるものである。
この構成によれば、ポートと排水孔とを並設したことで形成されるスペースを有効利用して、ダクトを車幅方向に延設することができ、このダクトのレイアウトによって、ポートを排水孔が設けられる側に開口するよう設けることができる。
この発明の一実施態様においては、前記スピーカーボックスの上方には、フロアマットが設けられており、該フロアマットは、前記ポートの車両後方位置において、上方に屈曲して設けられる立設部を前端部に有するものである。
この構成によれば、ポートの車両後方でフロアマットを上方へ屈曲させることにより、ポートからの音響放射空間を確保することができる。また、通常であれば、音響放射空間を大きく確保しようとすると、その分スピーカーボックス内へのゴミ侵入リスクが高まる懸念があるが、上述のようにポートの車両後方でフロアマットを上方へ屈曲させることにより、スピーカーボックス内へのゴミの侵入を確実に抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、前記ドレーンは、ブラケット部を介して車体に固定され、前記空調ユニットとは別体に設けられるドレーンアセンブリによって構成されており、前記ブラケット部は、車両側面視で前記ポートと少なくとも部分的に重複する位置に孔部が設けられるものである。
この構成によれば、上下方向の配設スペースを抑えてドレーンを配設すると共に、ポートの開口方向の遮蔽を孔部によって最小限に抑えて音響放射空間を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、前記ポートは、前記排水孔よりも車幅方向内側に設けられており、車両正面視で前記ダッシュパネルに車室内側壁面の中央上部から側方下部にかけて延設されるダッシュクロスメンバの下方に設けられるものである。
この構成によれば、ポートを排水孔よりも車幅方向内側に設けることで、ダッシュクロスメンバがポートの配設スペースを狭めることがなく、スペース効率良くスピーカーボックスをキックボード上に配設することができる。
この発明によれば、スピーカーボックス内にゴミが入ることを抑制しつつ、スピーカーボックス容積及び音響放射空間の充分な確保による音響性能と、ドレーンによる空調ユニットからの排水経路の確保とを両立させるレイアウト効率が高い構造を実現することができる助手席キックボードへのスピーカー配設構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る車両前部の助手席側を示す斜視図。 車両前部におけるスピーカーボックス、ティビア保護パッド、及びドレーンアセンブリの配置を示す斜視図。 車両前部の助手席側を車両後方から見た正面図。 車両前部の助手席側を示す平面図。 図4のA−A線矢視断面相当の図。 図4のB−B線矢視断面相当の図。 図4のC−C線矢視断面相当の図。 スピーカーボックスを示す斜視図。 ティビア保護パッドを示す斜視図。 ドレーンアッセンブリを示す斜視図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
本実施形態に係る車両は、スポーツカーであり、図1〜図7に示すように、本実施形態に係る車両の前部では、エンジンルーム1と車室2とを車幅方向に仕切るダッシュパネル3が車幅方向に延設されると共に、該ダッシュパネル3の下端部から車両後方かつ下方に傾斜して延びるキックボード4と、車室2のフロア面を構成するフロアパネル5とが配設されている。なお、図1〜図4では、便宜上助手席側(車幅方向左側)のキックボード4のみを示している。
また、ダッシュパネル3の車幅方向中央部からは、車室2に向かって上方に膨出するセンタートンネル6が車両後方に向かって延設されている。そして、ダッシュパネル3、センタートンネル6には、それぞれ断面ハット状をなすダッシュクロスメンバ7a及びトンネルレインフォースメント7bが接合されている。
上述したダッシュクロスメンバ7a及びトンネルレインフォースメント7bは、一体成形されており、ダッシュクロスメンバ7aは、ダッシュパネル3とで閉断面8a(図5〜図7参照)を形成する一方、トンネルレインフォースメント7bは、センタートンネル6とで閉断面8b(図3参照)を形成している。そして、ダッシュクロスメンバ7aは、車両正面視でダッシュパネル3に車室2内側壁面の中央上部から側方下部にかけて傾斜するように延設される一方、トンネルレインフォースメント7bは、センタートンネル6の頂部の上面に沿って車両前後方向に延設されている。
また、キックボード4からフロアパネル5に亘って、車室2側の面上には、図2〜図7に示すように、断面ハット状のフロアフレーム9が延設されている。このフロアフレーム9は、エンジンルーム1の車幅方向両端部において車両前後方向に延設されるフロントサイドフレーム(図示せず)と略連続するように配設される。
ダッシュパネル3の車両後方には、図1に示すように、車室2用の空調ユニット10が配設されている。空調ユニット10は、ブロアや冷却用及び加熱用熱交換器を収容するケース11と、助手席側に配設された外気導入口12と、車幅方向中央部に配設されたデフロスター用の吹出口13と、冷却用及び加熱用熱交換器で生成された空調風を車室2内に供給する空調風吹出口14とを有している。
また、助手席側のキックボード4上には、図2〜図7に示すように、スピーカーボックス20と、ティビア保護パッド30とが配設されている。そして、スピーカーボックス20の上方には、上述した空調ユニット10が設けられ、ダッシュパネル3とスピーカーボックス20との間には、空調ユニット10とは別体とされるドレーンアセンブリ40が設けられている。
さらに、スピーカーボックス20及びティビア保護パッド30の上方には、図1、図5〜図7に示すようなフロアマット50が設けられており、スピーカーボックス20やティビア保護パッド30は、このフロアマット50によって上方から覆われた状態になっている。
スピーカーボックス20は、重低音を再生するものであり、一般的にはウーファーと呼ばれるものである。本実施形態では、このスピーカーボックス20が、スピーカーを収容するボックス本体21と、低音出力用のポート22と、ダクト23により構成されている。
ボックス本体21では、その下面21aが、キックボード4の形状に略沿うように形成されている。また、ボックス本体21の後部には、車両後方かつ下方に傾斜する前部上面21bに対し車幅方向に亘って段下げ形成される段下げ部21dを上面とする後方延出部21cが設けられている。
スピーカーボックス20では、図2及び図5〜図8に示すように、その前部上面21bと段下げ部21dの前壁部21eが略鉛直方向に設けられ、前部上面21bと段下げ部21dの前壁部21eとが成す角度θ(図5〜図7参照)が、鈍角を成して形成されている。
また、後方延出部21cでは、その段下げ部21dの車幅方向中央部において、平面視で略矩形状をなす凸設部21fが一体成形により設けられており、その断面形状は、図6に示すように、側面視で略逆L字状をなしている。
また、ボックス本体21の前部側面の車幅方向両端部には、締結片21g、21hが上方に向かって立設されると共に、後方延出部21cの後端の車幅方向中央部には、締結片21iが車両後方に向かって延設されている。
締結片21gは、図2〜図4に示すように、ダッシュクロスメンバ7aに立設するスタットボルト60とナット61とにより、ダッシュクロスメンバ7aを介してダッシュパネル3に締結固定される一方、締結片21hは、ダッシュパネル3に取付けられた平面視略L字状のブラケット62に立設するスタットボルト63とナット64とにより、ブラケット62を介してダッシュパネル3に締結固定されている。そして、締結片21iは、図2〜図4及び図6に示すように、ボルト65とナット66とにより、フロアフレーム9を介してフロアパネル5に締結固定されている。スピーカーボックス20は、その前部がボックス本体21の前部側面の締結片21g、21hにより、前方に向けてダッシュパネル3に締結固定される一方、後部が後方延出部21cの後端の締結片21iにより、下方に向けてフロアパネル5に締結固定されている。
ポート22は、車幅方向外側に向かって開口するように形成されており、ポート22とボックス本体21の内部とは、ボックス本体21の前部側面に沿ってその前方を車幅方向に延設するダクト23により連結されている。
ここで、スピーカーボックス20の上方のフロアマット50は、図7に示すように、ポート22の車両後方位置において、上方に屈曲して設けられる立設部50aを前端部に有している。
ティビア保護パッド30は、車両前突時に乗員の踵H(図6参照)に対する衝撃を吸収緩和したり、踵の前方変位を抑制したりすることによって乗員保護機能を果たすものであり、一般的には樹脂製とされ、本実施形態では、図2〜図7に示すようにスピーカーボックス20の車両後方に設けられている。
ティビア保護パッド30の前部は、図2、図5〜図7、及び図9に示すように、スピーカーボックス20のボックス本体21に形成された段下げ部21dに対応する形状をなしており、ティビア保護パッド30がスピーカーボックス20の車両後方に設けられた状態では、前部下面(裏面)30aが段下げ部21dと対面すると共に、上面30bがボックス本体21の前部上面21bと面一になるように設けられている。
また、ティビア保護パッド30の前部下面30aには、図6に示すように、ボックス本体21の凸設部21fに対応して上方に凹む第1凹設部30cが形成されている。そして、凸設部21fと第1凹設部30cとは互いに係合しており、この係合により、車両前突時には、ティビア保護パッド30の前方変位を抑制することができるようになっている。
また、ティビア保護パッド30は、図2〜図4及び図6に示すように、凸設部21fと第1凹設部30cとが係合した状態でクリップ67により凸設部21fに固定されている。そして、クリップ67による固定部より車両後方には、車両前方に向かって凹む第2凹設部30dが形成され、この第2凹設部30dには、ボックス本体21(後方延出部21c)の締結片21iが配置されている。本実施形態では、スピーカーボックス20の後部が、ティビア保護パッド30の固定部(クリップ67による固定部)よりも車両後方において、フロアフレーム9(フロアパネル5)に締結固定されている。
ドレーンアセンブリ40は、図2〜図6及び図10に示すように、ドレーンホース41と、該ドレーンホース41の両端に取付けられた接続部42、43とにより構成されており、ブラケット部68を介してダッシュパネル3(車体)に締結固定されている。
ここで、ダッシュパネル3には、図5に示すように、スピーカーボックス20を構成するボックス本体21の前部側面の車両前方において、ドレーンホース41を車室2外に案内するための排水孔3aが設けられており、各接続部42、43は、それぞれ図5、図6に示すように空調ユニット10(ケース11)、排水孔3aに接続されている。これにより、空調ユニット10の作動時に発生する結露水は、ドレーンホース41及び排水孔3aを介して車室2外に排出されるようになっている。
また、本実施形態では、スピーカーボックス20のポート22が、排水孔3aが設けられる側に開口しており、ポート22と排水孔3aとは、車幅方向に並設されている。そして、ポート22は、排水孔3aよりも車幅方向内側において、図2〜図7に示すように、ダッシュクロスメンバ7aの下方に位置するように設けられている。
ブラケット部68は、図2〜図6及び図10に示すように、接続部42が取付けられた座部68aと、左右一対の基部68b、68bと、座部68aの左右両端部と基部68bとを接続する脚部68cとを有しており、基部68b、68bが、ダッシュパネル3に立設するスタットボルト69とナット70とにより、ダッシュパネル3に締結固定されている。
また、ブラケット部68の脚部68cには、孔部68dが形成されており、この孔部68dは、図5、図6に示すように、車両側面視において、ポート22と少なくとも部分的に重複する位置に配置されている。
ところで、空調ユニット10のケース11には、図1、図6に示すように、その助手席側の下部において締結片15が設けられている。上述したブラケット部68の座部68aには、スタットボルト71が立設されており、上述した締結片15は、スタットボルト71とナット72とにより、ブラケット部68を介してダッシュパネル3に締結固定されている。
ここで、空調ユニット10、スピーカーボックス20、ティビア保護パッド30、ドレーンアセンブリ40を車体に組付ける際には、先ず、ドレーンアセンブリ40(ブラケット部68)をダッシュパネル3に組付けてから、スピーカーボックス20及びティビア保護パッド30を組付け、最後に空調ユニット10を組付ける。このため、本実施形態では、空調ユニット10の組付け性を考慮して、スピーカーボックス20のボックス本体21には、締結片15と座部68aとの締結部を避けるように、その前部上面21bに凹設部21jが形成されている。これにより、締結片15と座部68aとの締結部とスピーカーボックス20との干渉を回避ながら、スピーカーボックス20の容量を確保することが可能になっている。
以上に示したように、本実施形態のキックボード4へのスピーカー配設構造は、エンジンルーム1と車室2とを車両前後方向に仕切るダッシュパネル3の助手席側において、ダッシュパネル3とフロアパネル5との間に位置するキックボード4へのスピーカー配設構造であって、キックボード4上に設けられて重低音を再生するスピーカーボックス20と、該スピーカーボックス20の上方に設けられる空調ユニット10と、該空調ユニット10から下方に延びて結露水を車室外へ排出するドレーン(ドレーンアセンブリ40)とを備え、ダッシュパネル3には、スピーカーボックス20のボックス本体21の前部側面の車両前方において、前記ドレーン(ドレーンホース41)を車室2外へ案内する排水孔3aが設けられ、スピーカーボックス20には、車幅方向のうち排水孔3aが設けられる側に開口する低音出力用のポート22が設けられており、排水孔3aとポート22とは、車幅方向に並設されている。
上述したキックボード4へのスピーカー配設構造によれば、ポート22は、上方ではなく車幅方向に向けて開口していることになる。このため、埃や砂利などのゴミがスピーカーボックス20内に入ることを抑制することができる。なお、重低音は、一般的に高音に比べて指向性が低いため、ポート22の開口方向を車幅方向としても音響性能には影響しない。
また、ポート22と、ボックス本体21の前部側面の前方に設けた排水孔3aとを車幅方向に並設することで、上下方向の配設スペースをコンパクトにしながら、スピーカーボックス20の容積と、ドレーンによる空調ユニット10からの排水経路とを確保することができる。そして、排水孔3aが設けられる側に開口するようポート22を設けたことで、ポート22からの音響放射空間を、ドレーン配設スペースを利用して確保することができる。つまり、スピーカーボックス20の容積及び音響放射空間の充分な確保による音響性能と、ドレーンによる空調ユニット10からの排水経路の確保とを両立させるレイアウト効率が高い構造を実現することができる。
また、本実施形態のキックボード4へのスピーカー配設構造では、スピーカーボックス20には、ポート22とボックス本体21内部とを連結し、該ボックス本体21の前部側面に沿ってその車両前方を車幅方向に延設するダクト23が設けられている。
上述したキックボード4へのスピーカー配設構造によれば、ポート22と排水孔3aとを並設したことで形成されるスペースを有効利用して、ダクト23を車幅方向に延設することができ、このダクト23のレイアウトによって、ポート22を排水孔3aが設けられる側に開口するよう設けることができる。
また、本実施形態のキックボード4へのスピーカー配設構造では、スピーカーボックス20の上方には、フロアマット50が設けられており、該フロアマット50は、ポート22の車両後方位置において、上方に屈曲して設けられる立設部50aを前端部に有している。
上述したキックボード4へのスピーカー配設構造によれば、ポート22の車両後方でフロアマット50を上方へ屈曲させることにより、ポート22からの音響放射空間を確保することができる。また、通常であれば、音響放射空間を大きく確保しようとすると、その分スピーカーボックス20内へのゴミ侵入リスクが高まる懸念があるが、上述のようにポート22の車両後方でフロアマット50を上方へ屈曲させることにより、スピーカーボックス20内へのゴミの侵入を確実に抑制することができる。
また、本実施形態のキックボード4へのスピーカー配設構造では、前記ドレーンは、ブラケット部68を介して車体に固定され、空調ユニット10とは別体に設けられるドレーンアセンブリ40によって構成されており、ブラケット部68は、車両側面視でポート22と少なくとも部分的に重複する位置に孔部68dが設けられている。
上述したキックボード4へのスピーカー配設構造によれば、上下方向の配設スペースを抑えてドレーンを配設すると共に、ポート22の開口方向の遮蔽を孔部68dによって最小限に抑えて音響放射空間を確保することができる。
また、本実施形態のキックボード4へのスピーカー配設構造では、ポート22は、排水孔3aよりも車幅方向内側に設けられており、車両正面視でダッシュパネル3に車室2内側壁面の中央上部から側方下部にかけて延設されるダッシュクロスメンバ7aの下方に設けられている。
上述したキックボード4へのスピーカー配設構造によれば、ポート22を排水孔3aよりも車幅方向内側に設けることで、ダッシュクロスメンバ7aがポート22の配設スペースを狭めることがなく、スペース効率良くスピーカーボックス20をキックボード4上に配設することができる。
なお、上述した実施形態では、スポーツカーに本発明を適用した場合について説明したが、必ずしもスポーツカーに限定されるものではない。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のドレーンは、ドレーンアセンブリ40に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
1…エンジンルーム
2…車室
3…ダッシュパネル
3a…排水孔
4…キックボード
7a…ダッシュクロスメンバ
10…空調ユニット
20…スピーカーボックス
21…ボックス本体
22…ポート
23…ダクト
40…ドレーンアセンブリ
50…フロアマット
50a…立設部
68…ブラケット部

Claims (5)

  1. エンジンルームと車室とを車両前後方向に仕切るダッシュパネルの助手席側において、前記ダッシュパネルとフロアパネルとの間に位置する助手席キックボードへのスピーカー配設構造であって、
    前記助手席キックボード上に設けられて重低音を再生するスピーカーボックスと、
    該スピーカーボックスの上方に設けられる空調ユニットと、
    該空調ユニットから下方に延びて結露水を車室外へ排出するドレーンとを備え、
    前記ダッシュパネルには、前記スピーカーボックス本体の前部側面の車両前方において、前記ドレーンを車室外へ案内する排水孔が設けられ、
    前記スピーカーボックスには、車幅方向のうち前記排水孔が設けられる側に開口する低音出力用のポートが設けられており、
    前記排水孔と前記ポートとは、車幅方向に並設されている
    助手席キックボードへのスピーカー配設構造。
  2. 前記スピーカーボックスには、前記ポートと前記スピーカーボックス本体内部とを連結し、該スピーカーボックス本体の前部側面に沿ってその車両前方を車幅方向に延設するダクトが設けられる
    請求項1記載の助手席キックボードへのスピーカー配設構造。
  3. 前記スピーカーボックスの上方には、フロアマットが設けられており、
    該フロアマットは、前記ポートの車両後方位置において、上方に屈曲して設けられる立設部を前端部に有する
    請求項1または2記載の助手席キックボードへのスピーカー配設構造。
  4. 前記ドレーンは、ブラケット部を介して車体に固定され、
    前記空調ユニットとは別体に設けられるドレーンアセンブリによって構成されており、
    前記ブラケット部は、車両側面視で前記ポートと少なくとも部分的に重複する位置に孔部が設けられる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の助手席キックボードへのスピーカー配設構造。
  5. 前記ポートは、前記排水孔よりも車幅方向内側に設けられており、
    車両正面視で前記ダッシュパネルに車室内側壁面の中央上部から側方下部にかけて延設されるダッシュクロスメンバの下方に設けられる
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の助手席キックボードへのスピーカー配設構造。
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