JP2015182303A - 立体造形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステージの側方に粉体が拡散することを防止することで粉体の使用量を少なくすることができる立体造形装置を提供する。
【解決手段】粉体供給器の供給機構16は、収容部内の粉体が通過する供給孔70が開口する供給板17を備える。供給孔70のうち、供給板17の左右方向の中間部17Cにおいて開口する供給孔73の数は、左端部17Aと右端部17Bにおいてそれぞれ開口する供給孔71,72の数よりも多い。故に、被供給面において、左右方向両端部に供給される粉体の量は、中間部に供給される粉体の量よりも少ない。平坦化ローラが粉体をステージ面上で均すとき、粉体は、平坦化ローラに押されて粉体の山を積み増し、さらに崩れて左右方向に広がる。左右方向両端部の粉体は中間部よりも量が少ないので、積み増す山の高さが中間部よりも低く、左右方向に広がりにくい。
【選択図】図3

Description

本発明は、立体造形粉体に造形液を吐出して固化することで立体造形物を造形する立体造形装置に関する。
従来、ステージ上に供給する立体造形粉体(以下、単に「粉体」ともいう。)を薄層状に均した粉体層に造形液を吐出し、粉体層と造形液が混合して固化した造形層を積層することで立体造形物を造形する立体造形装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の3Dプリンタは、供給リザーバから造形ボックスに供給される粉末状の造形材料を、造形ボックスを横切って移動するガントリによって、造形ボックス全体にわたって広げる。3Dプリンタは、ガントリに取り付けられたプリントヘッドから結合剤を噴射し、造形材料を硬化させて、各層ごとに3Dの実物モデルの層を制作する。
3Dプリンタは、造形ボックスの周囲に、造形工程の間に拡散する造形材料が積もるデッキを備える。デッキは、上面を造形ボックス側壁の上縁よりも下方に下げ、造形材料が落下するガターを形成する。ガターは、造形ボックス側壁の上縁から溢れてデッキ上に拡散する造形材料を捕集する。さらに、3Dプリンタは、ガントリの下部に固定され、ばねまたは磁石で造形ボックスの側壁に密着するプラウを備える。プラウは、ガントリが造形材料を広げる動作の間に造形材料が造形ボックス側壁の上縁から溢れ出すのを防ぐ。ガントリが広げた造形材料のうち、造形ボックスに収容されず、造形ボックスからの溢れ出しがプラウに防がれた過剰な量の造形材料は、ガントリの移動方向で造形ボックスの下流に設けられたオーバーフローキャビティに落下して収容される。
特表2005−503939号公報
ところで、粉体供給部からステージ上に供給されながらも造形層の造形に利用されなかった粉体は、使用済み粉体として回収され、再利用される。特許文献1における使用済み粉体は、造形ボックス上に供給された造形材料のうち、粉体層形成時に造形ボックス側壁の上縁から溢れた造形材料、粉体層の形成で余って造形ボックスの下流に設けられたオーバーフローキャビティに落下して収容された造形材料等である。しかしながら、使用済み粉体は、粉体供給部から一度も供給されたことがなく、造形層の造形に一度も利用されていない未使用の粉体と比べ、吸湿したり、塵埃など異物が混入したりして劣化する可能性がある。このため、立体造形装置は、粉体の使用量の低減が求められていた。
本発明は、ステージの側方に粉体が拡散することを防止することで粉体の使用量を少なくすることができる立体造形装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、粉体を収容する収容部と、前記収容部内に収容する前記粉体を外部に供給する供給手段とを備えた粉体供給部と、前記粉体供給部から前記粉体が供給される面である被供給面と、前記被供給面に供給された前記粉体を層状に均した粉体層が形成される面であるステージ面とを有するステージ部と、前記ステージ部に対し、前記ステージ面に平行な所定の第一方向に相対移動して、前記粉体供給部によって前記被供給面に供給された前記粉体を前記ステージ面上に広げ、且つ前記粉体の表面を平坦化し、前記粉体層を形成する平坦化部とを備え、前記供給手段は、前記ステージ面に平行且つ前記第一方向に交差する第二方向において三等分した部位のうち、前記第二方向の一端側に設け、所定の第一量の前記粉体を前記被供給面に供給する第一供給部と、前記第二方向に三等分した部位のうち、前記第二方向の他端側に設け、所定の第二量の前記粉体を前記被供給面に供給する第二供給部と、前記第一供給部と前記第二供給部との間に設け、少なくとも前記第一量および前記第二量のうちの一方の量よりも多い第三量の前記粉体を前記被供給面に供給する第三供給部とを含むことを特徴とする立体造形装置が提供される。
粉体供給部の第二方向両側の端部において、少なくとも供給手段の第一供給部および第二供給部のうちの一方が供給する粉体の量は、中間部において第三供給部が供給する第三量よりも少ない第一量または第二量である。平坦化部が粉体をステージ面に広げる際に、端部に供給された粉体は、中間部に供給された粉体と比べ、量が少ないので第二方向に広がりにくい。故に、立体造形装置は、粉体を均す場合において、ステージ面の両端部から粉体をはみ出させにくいので、ステージ部の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。
ところで、被供給面の両端部に供給される粉体の量が中間部に供給される粉体の量よりも少ない場合、平坦化部が粉体をステージ面に広げる際に、粉体は、ステージ面の両端部に十分に行き渡らない可能性がある。しかし、平坦化部が粉体を均す過程において、平坦化部に押された粉体は山を盛り、頂点側から崩れて低い側に流れる。このため、粉体は、ステージ面の中間部側から両端部側に広がって伸ばされる。すなわち、被供給面の中間部に供給された粉体の一部は、平坦化部の押圧によって両端部側に広げられ、被供給面の両端部に供給された粉体に加えられて、ステージ面の両端部で粉体層を形成する。故に、たとえ、被供給面の両端部に供給される粉体の量が、ステージ面の両端部における一層分の粉体層の形成に必要な粉体の量よりも少なくとも、被供給面の中間部に供給された粉体の一部によって補うことができる。本態様に係る立体造形装置は、被供給面の中間部に両端部よりも多くの粉体を供給するので、両端部と中間部に同量の粉体を供給する場合と比べ、ステージ面全体を確実に粉体で覆って粉体層を形成でき、且つ、粉体の使用量を少なくすることができる。
本態様において、前記供給手段は、前記収容部内から前記被供給面に供給される粉体が通過する複数の孔が形成された供給板を備えてもよい。前記第一供給部は、前記供給板の前記一端側で、前記第一量の前記粉体が通過する第一孔が形成された部位であってもよい。前記第二供給部は、前記供給板の前記他端側で、前記第二量の前記粉体が通過する第二孔が形成された部位であってもよい。前記第三供給部は、前記供給板の前記第一供給部と前記第二供給部との間で、前記第三量の前記粉体が通過する第三孔が形成された部位であってもよい。第一供給部が第一孔を介して供給する第一量の粉体よりも多い第三量の粉体を第三供給部が供給するためには、第三供給部は、第一孔よりも多くの粉体が第三孔を通過できるようにすればよい。同様に、第二供給部が第二孔を介して供給する第二量の粉体よりも多い第三量の粉体を第三供給部が供給するためには、第三供給部は、第二孔よりも多くの粉体が第三孔を通過できるようにすればよい。粉体供給部は、例えば、第一孔および第二孔のうち少なくとも一方よりも第三孔を大きく形成したり、第一孔および第二孔のうち少なくとも一方よりも第三孔の数を増やしたりするなど、簡易な構成で、第一孔および第二孔のうち少なくとも一方よりも第三孔から多くの粉体を被供給面に供給することが可能である。
本態様において、前記第一孔、前記第二孔および前記第三孔が前記第一方向において同じ位置に形成された場合、前記第一孔、前記第二孔および前記第三孔は、隣り合う2つの孔の開口領域のうち、少なくとも一部の領域が前記第二方向に重なってもよい。第一孔、第二孔および第三孔を介して被供給面に供給される粉体は、それぞれ個別に粉体の山を形成する場合がある。仮に、第一孔、第二孔および第三孔が第一方向において同じ位置に形成された場合、隣り合う2つの孔は、それぞれの開口領域の少なくとも一部が第二方向に重なる。故に、粉体供給時に第一孔、第二孔および第三孔を介して被供給面上に供給されて形成される個々の粉体の山が、仮に、第一方向において同じ位置に揃えて配置された場合、隣り合う山同士は、少なくとも一部が第二方向に重なる配置となる。故に、平坦化部が粉体をステージ面に運ぶ過程において、個々の粉体の山は、被供給面において平坦化部が粉体に接触してから直ちに第二方向に連続して繋がる。よって、平坦化部がステージ面上で粉体を均し始める際に、第二方向においてステージ面上を覆う粉体が足りなくなる部分がないので、立体造形装置は、造形層を確実に形成することができる。個々の粉体の山が、仮に、第一方向において同じ位置に揃えて配置されても、隣り合う山同士が第二方向に重ならない配置となる場合、ステージ面上を確実に粉体で覆うためには、平坦化部は、粉体を運ぶ過程で個々の粉体の山を第二方向に繋げる必要がある。平坦化部が個々の粉体の山を第二方向に繋げるためには、被供給面は、粉体の供給位置とステージ面との間に所定の距離を必要とする。しかし、本態様は、平坦化部が被供給面から粉体を運び始めて直ちに個々の粉体の山を第二方向に繋げることができるため、上記の所定の距離が不要である。故に、立体造形装置は、粉体の供給位置とステージ面との間の距離を短くすることで小型化を図ることができる。また、平坦化部の移動距離を短くでき、立体造形装置による造形の高速化を図ることができる。
また、平坦化部が粉体を運ぶ距離が長くなるほど、被供給面に供給された粉体は、中間部から両端部により多く流れて広がる。仮に、被供給面の両端部と中間部にそれぞれ同様の配置で且つ同量の粉体が供給された場合、平坦化部が粉体を押し運ぶ距離が長くなるほど、ステージ面の両端部からはみ出す粉体の量は、多くなる。本態様に係る立体造形装置は、上記のように、粉体の供給位置とステージ面との間の距離を短くすることで、ステージ面の両端部からはみ出す粉体の量を減らすことができるので、粉体の使用量をさらに少なくすることができる。
本態様において、前記第三供給部は、開口領域の占める面積の割合が、少なくとも前記第一供給部において前記第一孔の開口領域が占める面積の割合、および前記第二供給部において前記第二孔の開口領域が占める面積の割合のうちの一方の割合よりも大きな割合を占める第三孔が形成されてもよい。第三供給部は、第三供給部において占める大きさの割合が、第一供給部における第一孔および第二供給部における第二孔のうち少なくとも一方が占める大きさの割合よりも大きな第三孔から、粉体を供給できる。故に、粉体供給部は、第一孔および第二孔のうち少なくとも一方よりも第三孔から多くの粉体を被供給面に供給することができる。よって、立体造形装置は、粉体を均す場合において、ステージ面の両端部から粉体をはみ出させにくいので、簡易な構成で、ステージ部の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。
本態様において、前記第三孔の数は、少なくとも前記第一孔の数および前記第二孔の数のうちの一方の数よりも多くてもよい。第三孔が第一孔および第二孔のうち少なくとも一方よりも数が多いので、粉体供給部は、第一孔および第二孔のうち少なくとも一方よりも第二孔から多くの粉体を被供給面に供給することができる。よって、立体造形装置は、粉体を均す場合において、ステージ面の両端部から粉体をはみ出させにくいので、簡易な構成で、ステージ部の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。
本態様において、前記第三孔の大きさは、少なくとも前記第一孔の大きさおよび前記第二孔の大きさのうちの一方の大きさよりも大きくてもよい。第三孔が第一孔および第二孔のうち少なくとも一方よりも大きいので、故に、粉体供給部は、第一孔および第二孔のうち少なくとも一方よりも第三孔から多くの粉体を被供給面に供給することができる。よって、立体造形装置は、粉体を均す場合において、ステージ面の両端部から粉体をはみ出させにくいので、簡易な構成で、ステージ部の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。
本態様において、前記供給手段は、前記収容部内に配置され、前記第一孔を介して前記粉体を外部に押し出す第一押出部と、前記収容部内に配置され、前記第二孔を介して前記粉体を外部に押し出す第二押出部と、前記収容部内に配置され、前記第三孔を介して前記粉体を外部に押し出す第三押出部とをさらに備えてもよい。前記第三押出部と前記第三孔との最短距離は、少なくとも前記第一押出部と前記第一孔との最短距離および前記第二押出部と前記第二孔との最短距離のうちの一方の最短距離よりも短くてもよい。第一押出部、第二押出部および第三押出部は、それぞれ、第一孔、第二孔および第三孔との距離に応じて、第一孔、第二孔および第三孔から押し出す粉体の量が異なり、最短距離が短いほど多くの粉体を押し出すことができる。第三押出部と第三孔との最短距離が第一押出部と第一孔との最短距離および第二押出部と第二孔との最短距離のうち少なくとも一方よりも短いので、第三供給部は、第一供給部および第二供給部のうち少なくとも一方よりも多くの粉体を被供給面に供給することができる。よって、立体造形装置は、粉体を均す場合において、ステージ面の両端部から粉体をはみ出させにくいので、簡易な構成で、ステージ部の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。
本態様において、前記第一孔、前記第二孔および前記第三孔は、前記第二方向に沿って配置されていてもよい。前記供給手段は、前記第二方向に沿って延びる回転軸をさらに備えてもよい。前記第一押出部、前記第二押出部および前記第三押出部は、前記回転軸の周囲を回転し、それぞれ前記第一孔、前記第二孔および前記第三孔を介して前記粉体を押し出してもよい。前記第三押出部が前記回転軸の周囲を回転する回転半径は、少なくとも前記第一押出部の回転半径および前記第二押出部の回転半径のうちの一方の回転半径よりも大きくてもよい。第三押出部は、第一押出部および第二押出部のうち少なくとも一方よりも大きな回転半径で回転軸の周囲を回転する。故に、第三押出部と第三孔との最短距離は、第一押出部と第一孔との最短距離および第二押出部と第二孔との最短距離のうち少なくとも一方よりも短い。したがって、第三供給部は、第一供給部および第二供給部のうち少なくとも一方よりも多くの粉体を被供給面に供給することができる。よって、立体造形装置は、粉体を均す場合において、ステージ面の両端部から粉体をはみ出させにくいので、簡易な構成で、ステージ部の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。
本態様において、前記供給手段は、前記第二方向に沿って延びる回転軸と、前記収容部内に配置され、前記回転軸の周囲を回転し、前記第一孔、前記第二孔および前記第三孔を介して前記粉体を押し出す第四押出部とをさらに備えてもよい。前記供給板において、前記第三孔は、少なくとも前記第一孔および前記第二孔のうちの一方の孔よりも前記第一方向で前記回転軸に近い位置に配置されてもよい。第三孔は、第一孔および第二孔のうち少なくとも一方の孔よりも、第一方向において第四押出部の回転軸に近い位置に配置されるので、第二供給部は第一供給部よりも多くの粉体を被供給面に供給することができる。よって、立体造形装置は、粉体を均す場合において、ステージ面の両端部から粉体をはみ出させにくいので、簡易な構成で、ステージ部の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。
本態様において、前記第一供給部は、前記第一孔を開閉し、前記粉体の供給時に、前記第一孔を所定の第一時間、開放してから閉鎖する第一扉を備えてもよい。前記第二供給部は、前記第二孔を開閉し、前記粉体の供給時に、前記第二孔を所定の第二時間、開放してから閉鎖する第二扉を備えてもよい。前記第三供給部は、前記第三孔を開閉し、前記粉体の供給時に、前記第三孔を、少なくとも前記第一時間および前記第二時間のうちの一方の時間よりも長い第三時間、開放してから閉鎖する第三扉を備えてもよい。粉体供給部は、粉体供給時に、第一時間開放される第一孔および第二時間開放される第二孔のうち少なくとも一方よりも、第三時間開放される第三孔から多くの粉体を被供給面に供給することができる。よって、立体造形装置は、粉体を均す場合において、ステージ面の両端部から粉体をはみ出させにくいので、簡易な構成で、ステージ部の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。
本態様において、前記供給手段は、前記粉体を内部に収容する凹部が形成され、前記収容部内に収容する前記粉体のうち、前記凹部内に取り込んだ前記粉体を前記被供給面に供給する取込部をさらに備えてもよい。前記第一供給部は、前記取込部の前記一端側で、前記第一量の前記粉体を収容可能な収容量を有する第一凹部が形成された部位であってもよい。前記第二供給部は、前記取込部の前記他端側で、前記第二量の前記粉体を収容可能な収容量を有する第二凹部が形成された部位であってもよい。前記第三供給部は、前記取込部の前記第一供給部と前記第二供給部との間で、少なくとも前記第一量および前記第二量のうちの一方の量よりも多い前記第三量の前記粉体を収容可能な収容量を有する第三凹部が形成された部位であってもよい。第三供給部は、第三凹部内に、第一量および第二量のうち少なくとも一方よりも多い第三量の粉体を収容できるので、第一供給部および第二供給部のうち少なくとも一方よりも多くの粉体を被供給面に供給することができる。よって、立体造形装置は、粉体を均す場合において、ステージ面の両端部から粉体をはみ出させにくいので、簡易な構成で、ステージ部の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。
立体造形装置1の外観を示す斜視図である。 造形台6付近の構成を示す斜視図である。 供給機構16の平面図である。 立体造形装置1の電気的構成を示すブロック図である。 造形台6付近を上方から見た図である。 平坦化ローラ28で粉体を均す様子を説明するための図である。 供給機構116の平面図である。 粉体供給器214の斜視図である。 粉体供給器314の斜視図である。 粉体供給器414の斜視図である。 粉体供給器514の斜視図である。 粉体供給器614の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載する装置の構成、各種処理のフローチャート等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。以下の説明では、図1に示す、土台部2に対し、造形台6がレール3に沿って移動する方向を立体造形装置1の前後方向とし、レール3に対し操作パネル83が設けられた側を前側とする。また、土台部2に対し、吐出ヘッド21がガイドレール23に沿って移動する方向を立体造形装置1の左右方向とし、ガイドレール23に対し操作パネル83が設けられた側を右側とする。土台部2に対し、昇降ステージ9(図2参照)が昇降する方向を上下方向とし、昇降ステージ9のステージ面9Aに対し粉体供給器14が配置された側を上側とする。
図1,図2を参照し、立体造形装置1の構成について説明する。立体造形装置1は、造形データにしたがって、無色の造形液(無色造形液)および着色した造形液(カラー造形液)を吐出する吐出ヘッド21等を駆動し、立体造形物を造形する。立体造形装置1は、有線または無線によるローカル接続あるいはネットワーク等を介し、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という。)100(図4参照)から造形データを受信する。PC100は、物体の三次元形状および色を示す立体データに基づいて造形データを作成し、立体造形装置1に送信する。なお立体造形装置1は、造形データを他のデバイスから取得してもよい。また立体造形装置1は、物体の三次元形状および色を示す立体データをPC100から取得し、取得した立体データに基づいて造形データを作成してもよい。
図1に示すように、立体造形装置1は、土台部2、造形台6、粉体供給器14、平坦化ローラ28、吐出ヘッド21および吸引部13を主に備える。土台部2は、立体造形装置1の全体を支える土台である。造形台6は、昇降ステージ9を備える。立体造形装置1は、昇降ステージ9上で立体造形物を造形する。粉体供給器14は、造形台6の被供給面12A上に粉体(立体造形粉体)を供給する。平坦化ローラ28は、被供給面12A上に供給された粉体を昇降ステージ9のステージ面9A上へ移動させ、平坦に均して立体造形粉体の層(以下、「粉体層」という。)を形成する。吐出ヘッド21は、ステージ面9A上に形成された粉体層に、無色造形液およびカラー造形液を吐出する。粉体層は、吐出ヘッド21が吐出する造形液と混合することによって固化する。以下、粉体層に造形液を吐出して固化した層を、「造形層」という。吸引部13は、粉体層の形成において余る粉体(以下「、余剰粉体」という。)と、造形層の形成において固化せずに立体造形物の周辺に残存する余分な粉体(以下、「未硬化粉体」という。)を回収する。以下、各構成について説明する。
土台部2は、上下方向を厚み方向とし、左右方向を長手方向とする矩形板状であり、立体造形装置1の全体を支える。土台部2は、左右方向の両端に、それぞれ上方へ向けて立設する2つの支持部35,36を備える。左側の支持部35は、内部に、タンク31と吸引部13(後述)を備える。右側の支持部36は、内部に、立体造形装置1を電気的に制御するCPU80(図4参照)を備える。支持部36は、前面に、作業者からの操作入力を受け付ける入力部、および作業者への指示等を表示する表示部を有する操作パネル83を備える。土台部2は、支持部35と支持部36の間に、左右に平行に並んで前後方向に延びる2本のレール3を備える。2本のレール3は、土台部2の前側端部に設けた前固定部4と、後側端部に設けた後固定部(図示略)との間に架かる。前固定部4と後固定部は、レール3を土台部2の上面から所定の高さに固定する。2本のレール3は、造形台6を支持し、前後方向への移動を案内する。
造形台6は、支持部35と支持部36の間に配置される。造形台6は、基部7、造形部8、被供給部12、回収部11を有する。基部7は、造形部8、被供給部12および回収部11を支える略直方体形状の台座である。基部7は、左右に並び、前後方向に貫通する2つの貫通穴(図示略)を有する。土台部2の2本のレール3は、基部7の貫通穴に挿通される。土台部2は、レール3の後端部に台移動モータ43(図4参照)を備える。造形台6は、台移動モータ43の動力によって、2本のレール3に沿って前後方向に移動する。粉体供給器14、平坦化ローラ28および吐出ヘッド21は、造形台6に対して相対的に前後方向へ移動する。
図2に示すように、造形部8は、立体造形物を形成する直方体形状の部位である。造形部8は、上面中央に、平面視略矩形状の凹部32を開口する。造形部8は、凹部32内に、昇降ステージ9、昇降機構37およびステージ昇降モータ38を備える。昇降機構37は、ステージ昇降モータ38の動力によって凹部32内で昇降ステージ9を上下に昇降する。昇降ステージ9は、立体造形装置1が立体造形物を造形する台であり、平面視略長方形(例えば100mm×100mm)の板体である。昇降ステージ9の大きさは、凹部32の開口と略同じである。凹部32内で、昇降ステージ9の上面であるステージ面9Aは、水平に保たれる。造形部8は、左側面に、凹部32内で昇降ステージ9の下方の空間から未硬化粉体を、支持部35に設けた吸引部13(図1参照)に導く吸引ホース10(図1参照)に接続する。
被供給部12は、造形部8の前面側上端部から前方へ向けて板状に突出する部位である。被供給部12の上面は、粉体供給器14から粉体が供給される被供給面12Aであり、水平に保たれる。被供給面12Aに供給される粉体は、造形時に、平坦化ローラ28によって昇降ステージ9上に運ばれる。回収部11は、造形部8の後端側に接続する部位であり、上面に、平面視矩形の凹部である粉体落下口11Aを開口する。平坦化ローラ28は、昇降ステージ9上での粉体層の形成において余った余剰粉体を、粉体落下口11Aに落とす。粉体落下口11Aは、底部が造形部8の凹部32内で昇降ステージ9の下方の部位に接続する。
立体造形装置1は、昇降範囲の上部から昇降ステージ9を徐々に下降させながら立体造形物を造形する。昇降ステージ9は、上部ステージおよび下部ステージ(図示略)を備える。上部ステージおよび下部ステージは、略同一形状の板状部材であり、水平に配置される。上部ステージおよび下部ステージは、それぞれ、厚み方向に貫通する複数の孔(図1参照)を備える。立体造形装置1は、造形時に、上部ステージの孔の位置と下部ステージの孔の位置を、平面視において重複しない位置にずらして配置する。昇降ステージ9が静止している状態では、粉体は、ステージ面9A上に堆積する。立体造形装置1は、造形後に、上部ステージの孔の位置と下部ステージの孔の位置を、平面視において重複する位置に合わせて配置する。造形層の形成において固化しなかった未硬化粉体は、上部ステージおよび下部ステージの孔を通って凹部32内下方に落下する。凹部32内に溜まった未硬化粉体と余剰粉体は、吸引ホース10を通じて吸引部13(図1参照)に吸引される。
粉体供給器14は、造形台6の上面よりも上方の位置に固定される。粉体供給器14は、収容部15と供給機構16を備える。収容部15は、平面視、左右方向に長い略矩形形状で、上下方向に延び、上端および下端を開放する筒体である。収容部15の左右方向の長さは、昇降ステージ9の左右方向の長さと略同じである。収容部15の下部は、前後方向の幅が等幅の筒状に形成される。収容部15の下部上端から上部にかけての部分は、上方へ向けて徐々に幅が広がるテーパ状に形成される。収容部15は、内部に粉体を収容する。粉体は、例えば周知の石膏粉体である。石膏は焼石膏とすることが好ましい。また、粉体の粒子径は10μm〜500μmとすることが好ましい。
供給機構16は、収容部15の下部に設けられる。供給機構16は、収容部15内の粉体を外部に排出する機構である。粉体供給時、造形台6の被供給面12Aは、粉体供給器14の下方に配置される。供給機構16は、粉体を収容部15内から被供給面12A上に供給する。なお、供給機構16の詳細については後述する。
平坦化ローラ28は、造形台6の被供給面12Aに供給された粉体を昇降ステージ9上に移動し、且つ平坦化して、粉体層を形成する。図1,図2に示すように、平坦化ローラ28は、粉体供給器14の前側に配置され、昇降ステージ9の上面と平行な状態(つまり、水平な状態)で、造形台6の移動方向(前後方向)と交差する方向(左右方向)に延びる。平坦化ローラ28の直径は、例えば12mmである。平坦化ローラ28の回転軸29は、左右の支持部35,36間に架け渡される。回転軸29は、ローラ回転モータ45(図4参照)に接続され、ローラ回転モータ45の駆動によって、右側面視、反時計回りの方向に回転する。粉体層を形成する場合、立体造形装置1は、被供給面12Aを粉体供給器14の下方に配置して粉体を供給した後、平坦化ローラ28を回転させながら、造形台6を後方から前方へ移動する。平坦化ローラ28は造形台6に対する相対的な後方側へ向けて移動し、粉体を被供給部12から昇降ステージ9上に運び、昇降ステージ9上で平坦化する。平坦化ローラ28が粉体を均す場合の回転速度は、例えば、1分あたり60〜1800回転であり、相対的な移動速度は、例えば、1〜200mm/sである。また、平坦化ローラ28は、造形台6の前方への移動によって、余剰粉体を昇降ステージ9から回収部11へ運び、粉体落下口11Aに落下させる。
粉体供給器14は、収容部15の前面に板状のブレード20を有する。ブレード20は、収容部15前面下部の壁面から前方斜め下方へ延び、平坦化ローラ28の後面側に隙間無く接触する。ブレード20は、平坦化ローラ28に付着した粉体を除去する。また、ブレード20は、平坦化ローラ28後面側の粉体が平坦化ローラ28を乗り越えて、均し終えた粉体層上に落ちることを防止する。
吐出ヘッド21は、昇降ステージ9上に形成された粉体層に、造形液(無色造形液およびカラー造形液)を吐出する。吐出ヘッド21は例えばピエゾ方式で造形液を下方に吐出可能なインクジェットヘッドである。粉体層は、吐出ヘッド21が吐出する造形液と混合することによって固化する。カラー造形液は、無色造形液をあらかじめインクで着色した造形液であり、粉体層を固化し、且つ着色できる。なお無色造形液は、カラー造形液よりも粉体層を良好に固化させることができる。
吐出ヘッド21は、下面に、造形液を吐出するノズルを各色ごとに前後方向に沿って並べた複数のノズル列(図示略)を有する。複数のノズル列は、それぞれ、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)に着色したカラー造形液と、無色造形液を吐出する。なお、吐出ヘッド21は、単色の造形液を吐出するノズル列を1列以上有する構成であってもよい。図1に示すように、立体造形装置1は、支持部35内上部に、造形液を貯蔵するタンク31を備える。タンク31は、複数のチューブからなる接続管(図示略)で吐出ヘッド21に接続し、接続管を通じて吐出ヘッド21に造形液を供給する。接続管は、例えば、C,M,Y,K各色のカラー造形液と無色造形液を輸送する5本のチューブである。造形時、吐出ヘッド21は、平坦化ローラ28が平坦化した粉体層の上面に、造形液を吐出する。
立体造形装置1は、造形台6の上方、且つ平坦化ローラ28の前方に、吐出ヘッド21の左右方向の移動を案内するガイドレール23を備える。ガイドレール23は、左右の支持部35,36間に架け渡される。吐出ヘッド21は、ガイドレール23に取り付けられ、ガイドレール23に沿って左右方向に移動できる。支持部35は、吐出ヘッド21を移動させるためのヘッド移動モータ44(図4参照)を備える。ヘッド移動モータ44は、ガイドレール23に沿って設けたキャリッジベルト(図示略)を動かし、吐出ヘッド21を左右方向に移動する。
吸引部13は、支持部35に設けられる。吸引部13は、造形台6内の未硬化粉体を、吸引ホース10を介して吸引するポンプ(図示略)を備える。吸引ホース10は、造形台6の前後方向への移動に合わせて自在に曲がる。
次に、図2,図3を参照し、粉体供給器14の供給機構16について説明する。前述したように、供給機構16は、収容部15の下部に設けられ、収容部15内の粉体を外部に排出する機構である。供給機構16は、供給板17、弁体18および粉体供給モータ19を備える。供給板17は、収容部15下部の底部に設けられ、収容部15の下端を蓋する。供給板17は、粉体が通過する複数の供給孔70を開口する。弁体18は、供給板17の面に沿ってスライド移動する板体であり、供給孔70を開閉する。粉体供給モータ19は、回転軸にギアを設け、例えば、ラックアンドピニオン型のギア機構(図示略)によって弁体18を移動する。粉体供給時に、立体造形装置1のCPU80(図4参照)は、粉体供給モータ19の駆動を制御し、予め設定された所定時間、供給孔70を開放する。
図3に示すように、上記の供給板17は、左右方向に長く延び、複数の供給孔70が開口する板体である。供給孔70は、例えば、左右方向に長いスリット状に形成される。1つの供給孔70の大きさ(開口面積)は、他の供給孔70の大きさと同じである。なお、図3では、説明の便宜上、供給孔70の大きさを実際よりも大きく図示している。1つの供給孔70の大きさは、一例として、左右方向の最大長さが3mmであり、前後方向の最大長さが1mmである。ここで、供給板17を左右方向に3等分し、左端側の左端部17Aと、右端側の右端部17Bと、左端部17Aおよび右端部17B間の中間部17Cとに部位分けした場合を考える。供給孔70のうち、左端部17Aに設けられた供給孔70と、右端部17Bに設けられた供給孔70を、それぞれ、供給孔71,72とし、中間部17Cに設けられた供給孔70を、供給孔73とする。また、供給機構16において、供給板17の左端部17Aおよび右端部17Bに対応し、供給孔71,72を介して粉体を供給する部位をそれぞれ供給部51,52とする。同様に、供給機構16において、供給板17の中間部17Cに対応し、供給孔73を介して粉体を供給する部位を、供給部53とする。
本実施形態において、左端側の供給部51が備える供給孔71の数は、右端側の供給部52が備える供給孔72の数と同じである。一例として、供給部51,52は、それぞれ3つの供給孔71,72を備える。また、供給部53が備える供給孔73の数は、供給部51が備える供給孔71の数よりも多く、同様に、供給部52が備える供給孔72の数よりも多い。一例として、供給部53は、6つの供給孔73を備える。つまり、供給部53が備える複数の供給孔73の開口面積の合計面積は、供給部51が備える複数の供給孔71の開口面積の合計面積よりも大きく、同様に、供給部52が備える複数の供給孔72の開口面積の合計面積よりも大きい。言い換えると、供給部53において供給孔73の開口が占める大きさは、供給部51において供給孔71の開口が占める大きさよりも大きく、同様に、供給部52において供給孔72の開口が占める大きさよりも大きい。さらに言い換えると、弁体18が供給孔70を所定時間開放する間に、供給部53が複数の供給孔73を介して供給する粉体の量は、左端側の供給部51が複数の供給孔71を介して供給する粉体の量よりも多い。同様に、弁体18が供給孔70を所定時間開放する間に、供給部53が供給する粉体の量は、右端側の供給部52が複数の供給孔72を介して供給する粉体の量よりも多い。すなわち、1層の粉体層を形成するための1回の粉体の供給において、供給部53が供給する粉体の量(第三量)は、供給部51,52のそれぞれが供給する粉体の量(第一量,第二量)よりも多い。なお、弁体18が供給孔70を開放する所定時間は、例えば、15秒である。供給部53が1回の粉体の供給において供給する粉体の量である第三量は、例えば、0.8gである。供給部51,52が1回の粉体の供給においてそれぞれ供給する粉体の量である第一量、第二量は、例えば、0.4gである。
次に、図4を参照し、立体造形装置1の電気的な構成について説明する。立体造形装置1は、立体造形装置1の制御を司るCPU80を備える。CPU80は、バス89を介し、RAM81、ROM82、操作パネル83、外部通信インターフェイス(以下、「I/F」と略す。)85、モータ駆動部61,63,64,65,66、およびヘッド駆動部62と電気的に接続する。RAM81は、PC100から受信した造形データ等の各種データを一時的に記憶する。ROM82は、立体造形装置1の動作を制御するための制御プログラムおよび初期値等を記憶する。
操作パネル83の入力部は、作業者からの操作入力を受け付ける。操作パネル83の表示部は、作業者への指示等を表示する。外部通信I/F85は、立体造形装置1をPC100等の外部機器に電気的に接続する。なお、立体造形装置1は、USBインターフェイス、インターネット等を介し、他のデバイス(例えば、USBメモリ、サーバ等)から各種データを取得することも可能である。モータ駆動部61,63〜66は、CPU80の制御に従い、それぞれ、粉体供給モータ19、台移動モータ43、ヘッド移動モータ44、ローラ回転モータ45、ステージ昇降モータ38の動作を制御する。ヘッド駆動部62は吐出ヘッド21に電気的に接続し、各吐出チャンネルに設けられた圧電素子を駆動して、各ノズルから造形液を吐出する。
このような構造を有する本実施形態の立体造形装置1は、PC100から受信した造形データにしたがって、概略、以下のように立体造形物を造形する。図2に示すように、立体造形装置1のCPU80は、台移動モータ43の駆動を制御して造形台6を移動させ、粉体供給器14の下方に被供給部12の被供給面12Aを配置する。CPU80は、粉体供給モータ19の駆動を制御して弁体18を所定時間開放させ、収容部15内の粉体を被供給面12A上に供給する。造形時の粉体層の厚みは、例えば0.1mmである。CPU80は、1層分の粉体層の形成に必要な粉体の量として、例えば1.6g供給する。図5に示すように、供給機構16の供給部53は、供給部51,52よりも多くの量の粉体を造形台6の被供給面12Aに供給する。すなわち、被供給面12Aには、左右方向中間部に多くの量の粉体が供給され、両端部に、中間部よりも少ない量の粉体が供給される。
なお、本実施形態では、1層分の粉体層の形成においてCPU80が供給機構16に供給させる粉体の量を、以下のように設定する。1層分の粉体層の形成に必要な粉体の体積は、100mm×100mm×0.1mm=1000mm=1cmである。また、石膏のかさ密度は、実測値で、略1.4g/cmである。したがって、1層の粉体層の形成に、少なくとも1cm×1.4g/cm=1.4gの石膏が必要である。ここで、粉体層形成時に平坦化ローラ28が粉体を運搬する過程において、粉体は、舞ったり、昇降ステージ9の側方に流れ出たして、粉体層の形成に寄与しないことがある。本実施形態では、粉体層の形成に寄与しない粉体の重量を考慮し、1層の粉体層の形成に要する石膏の重量を、1.6gに設定している。
CPU80は、ローラ回転モータ45の駆動を制御して平坦化ローラ28を回転させながら、台移動モータ43の駆動を制御して造形台6を移動させ、被供給面12A上の粉体を造形部8の昇降ステージ9上に運ぶ。図6に示すように、被供給面12Aの左右方向中間部に供給された粉体によって形成される山の高さは、両端部に供給された粉体の山の高さよりも高い。粉体は、造形台6に対して相対的に後方へ向けて移動する平坦化ローラ28よって押圧される。粉体の山は崩れ、粉体は、高く積もった側から低い側に流れる。すなわち粉体は、左右方向において、中央から両端側へ広がる。前後方向において、粉体は、造形台6に対する相対的な前方側から平坦化ローラ28に押され、相対的な後方側へ広がる。また、粉体は、後方側および左右両端側への落差による移動だけでなく、平坦化ローラ28の押圧によって後方側に位置する他の粉体上に乗り上げることで上方へも移動し、粉体の山を積み増す。上記のように、供給部53によって被供給面12Aの左右方向中間部に供給された粉体の量が、供給部51,52によって両端部に供給された粉体の量よりも多いので、中間部において積み増される粉体の山の高さは両端部よりも高い。積み上がった粉体は、平坦化ローラ28に押されて山を崩し、落差によって、昇降ステージ9上における相対的な後方側および左右両端側へさらに広がる。
CPU80は、平坦化ローラ28によってステージ面9A上で粉体を均して平坦化させ、粉体層を形成する。図5において、一点鎖線Eで示すように、粉体層の形成過程において、粉体は、造形台6に対する平坦化ローラ28の相対的な後方側への移動にしたがって、造形台6上で左右方向両側へ広がっていく。本実施形態では、上記のように、供給部51,52によって供給される左右方向両端部の粉体の量が、供給部53によって供給される中間部よりも少ない。故に、平坦化ローラ28が左右方向両端部において積み増す粉体の山の高さは、中間部よりも低い。粉体の山を平坦化ローラ28で均す場合、粉体は、供給時の山の高さが高いほど、左右方向に大きく広がる。発明者の行った試験によれば、例えば、山の高さを3mmとし、左右方向に20mmの範囲に広げて配置した粉体を、平坦化ローラ28で前後方向に200mm均した場合、粉体は、左右方向に約27mm広がった。一方、山の高さを6mmとし、同様に左右方向に20mmの範囲に広げて配置した粉体を平坦化ローラ28で前後方向に200mm均した場合、粉体は、左右方向に約32mm広がった。したがって、左右方向両端部において、平坦化ローラ28に押されて山を崩し、さらに左右両端側へ広がる粉体の量は、中間部と比べて少ない。よって、粉体全体でみた場合の粉体の左右方向両端側への広がりは、供給部51,52と供給部53とが同量の粉体を供給する場合と比べ、小さくなる。
ところで、中間部において粉体の山の高さを大きくするほど、粉体は、上記のように、平坦化時に左右方向へ大きく広がる。このため、中間部に供給する粉体の量をさらに多くし、両端部に供給する粉体の量をさらに少なくすれば、ステージ面9Aの側方から粉体がさらに漏れ出しにくくなることが考えられる。しかし、平坦化時に、粉体が左右方向に広がるよりも早く平坦化ローラ28がステージ面9A上で粉体を移動させ、ステージ面9Aの左右端部に十分に粉体が行き渡らなくなる可能性がある。故に、粉体の供給は、被供給面12Aの左右方向中間部だけでなく両端部にも行い、且つ、ステージ面9Aの左右端部に粉体が行き渡るように、平坦化ローラ28の駆動条件や大きさを考慮した上で、両端部よりも中間部に多くの粉体を供給することが好ましい。
CPU80は、平坦化ローラ28による粉体層の形成を行いながら、ヘッド移動モータ44および吐出ヘッド21の駆動を制御し、粉体層に造形液を吐出させる。粉体層で造形液が着滴した部分は固化して造形層を形成し、着滴しなかった部分は固化せずに未硬化粉体として残る。CPU80は、粉体層の形成において残った余剰粉体を平坦化ローラ28で昇降ステージ9上から押し出し、回収部11の粉体落下口11Aに落下させる。CPU80は、ステージ昇降モータ38の駆動を制御して昇降ステージ9を造形層1層分の厚み分下降させる。CPU80は、台移動モータ43の駆動制御によって粉体供給器14の下方に被供給面12Aが配置される位置に造形台6を移動させる。CPU80は、以上の動作を造形データにしたがって繰り返すことで、造形層を下層から上層へ向けて1層ずつ形成し、造形層を積層した立体造形物を造形する。
以上説明したように、本実施形態の立体造形装置1において、粉体供給器14の左右方向両側の端部において、供給機構16の供給部51,52が供給する粉体の量(第一量,第二量)は、それぞれ中間部において供給部53が供給する量(第三量)よりも少ない。平坦化ローラ28が粉体をステージ面9Aに広げる際に、端部に供給された粉体は、中間部に供給された粉体と比べ、量が少ないので左右方向に広がりにくい。故に、立体造形装置1は、粉体を均す場合において、ステージ面9Aの両端部から粉体をはみ出させにくいので、昇降ステージ9の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。なお、供給部53が供給する粉体の量が、少なくとも供給部51および供給部52のうちの一方が供給する粉体の量よりも多ければ、立体造形装置1は、ステージ面9Aの少なくとも一方の端部から粉体をはみ出させにくくでき、粉体の使用量低減において効果を奏することができる。
ところで、被供給面12Aの両端部に供給される粉体の量が中間部に供給される粉体の量よりも少ない場合、平坦化ローラ28が粉体をステージ面9Aに広げる際に、粉体は、ステージ面9Aの両端部に十分に行き渡らない可能性がある。しかし、平坦化ローラ28が粉体を均す過程において、平坦化ローラ28に押された粉体は山を盛り、頂点側から崩れて低い側に流れる。このため、粉体は、ステージ面9Aの中間部側から両端部側に広がって伸ばされる。すなわち、被供給面12Aの中間部に供給された粉体の一部は、平坦化ローラ28の押圧によって両端部側に広げられ、被供給面12Aの両端部に供給された粉体に加えられて、ステージ面9Aの両端部で粉体層を形成する。故に、たとえ、被供給面12Aの両端部に供給される粉体の量が、ステージ面9Aの両端部における一層分の粉体層の形成に必要な粉体の量よりも少なくとも、被供給面12Aの中間部に供給された粉体の一部によって補うことができる。本実施形態の立体造形装置1は、被供給面12Aの中間部に両端部よりも多くの粉体を供給できるので、両端部と中間部に同量の粉体を供給する場合と比べ、ステージ面9A全体を確実に粉体で覆って粉体層を形成でき、且つ、粉体の使用量を少なくすることができる。
また、供給部51,52が供給孔71,72を介して供給する粉体の量(第一量,第二量)よりも多い量(第三量)の粉体を供給部53が供給するためには、供給部53は、供給孔71,72よりも多くの粉体が供給孔73を通過できるようにすればよい。粉体供給器14の供給機構16は、例えば、供給孔71,72よりも供給孔73を大きく形成したり、供給孔71,72よりも供給孔73の数を増やしたりするなど、簡易な構成で、供給孔71,72よりも供給孔73から多くの粉体を被供給面12Aに供給することが可能である。
そして、供給板17の左右方向の中間部17Cに設けた供給孔73は、左端部17A,右端部17Bにそれぞれ設けた供給孔71,72よりも数が多い。すなわち、供給板17の中間部17Cにおいて供給孔73の開口が占める大きさの割合が、左端部17A,右端部17Bそれぞれにおいて供給孔71,72の開口が占める大きさの割合よりも大きい。故に、供給機構16は、供給孔71,72よりも供給孔73から多くの粉体を被供給面12Aに供給することができる。よって、立体造形装置1は、粉体を均す場合において、ステージ面9Aの両端部から粉体をはみ出させにくいので、簡易な構成で、昇降ステージ9の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。なお、供給孔73の数が、少なくとも供給孔71および供給孔72のうちの一方の数よりも多ければ、立体造形装置1は、ステージ面9Aの少なくとも一方の端部から粉体をはみ出させにくくでき、粉体の使用量低減において効果を奏することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、図7に示す、供給機構116のように、供給板117に開口する複数の供給孔170のうち、供給孔171,172の大きさ(開口面積)と、供給孔173の大きさとを異ならせてもよい。なお、図7では、説明の便宜上、供給孔170の大きさを実際よりも大きく図示している。この構成において、供給部153が備える供給孔173の開口面積は、供給部151が備える供給孔171の開口面積よりも大きく、同様に、供給部152が備える供給孔172の開口面積よりも大きい。一例として、供給孔173は、左右方向の最大長さが5mmであり、前後方向の最大長さが1mmである。また、供給孔171,172は、一例として、左右方向の最大長さが2mmであり、前後方向の最大長さが1mmである。故に、弁体18が供給孔170を所定時間開放する間に、供給部153が供給孔173を介して供給する粉体の量を、供給部151,152がそれぞれ供給孔171,172を介して供給する粉体の量よりも多くすることができる。すなわち、供給部153が供給する粉体の量を、供給部151,152のそれぞれが供給する粉体の量よりも多くすることができる。
このように、供給機構116の供給板117の左右方向中間部に設けた供給孔173は、両側の端部に設けた供給孔171,172よりも大きさが大きい。故に、供給板117は、供給孔171,172よりも供給孔173から多くの粉体を被供給面12Aに供給することができる。よって、立体造形装置1は、粉体を均す場合において、ステージ面9Aの両端部から粉体をはみ出させにくいので、簡易な構成で、昇降ステージ9の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。なお、供給孔173の大きさが、少なくとも供給孔171および供給孔172のうちの一方の大きさよりも大きければ、立体造形装置1は、ステージ面9Aの少なくとも一方の端部から粉体をはみ出させにくくでき、粉体の使用量低減において効果を奏することができる。
また、図8に示す、粉体供給器214の供給機構216のように、収容部215内の粉体を供給板217の供給孔270から押し出す押出ローラ241を備えてもよい。押出ローラ241は、例えば、供給板217の左右方向の長さと略同じ長さに延びる3本の棒状体を、左右方向に延びる軸体240の周囲に等間隔に配置し、軸体240と一体に固定した部材である。軸体240は、収容部215下部の側部に設ける粉体供給モータ219の回転軸に接続する。押出ローラ241が軸体240の周囲で回転する回転半径R1は、一例として、15mmである。なお、回転半径R1は、軸体240の軸心と直交する断面において、軸体240を中心に回転する押出ローラ241の軌跡に外接する円の半径である。供給板217は、同じ大きさ(開口面積)の複数の供給孔270を開口する。供給孔270は、供給板217の左端から右端にかけて、前後方向に対して斜め方向に整列する。例えば、右端側の供給部251が備える供給孔271は、供給板217の前後方向において後寄りの位置に設けられる。左端側の供給部252が備える供給孔272は、供給板217の前後方向において前寄りの位置に設けられる。供給部253が備える供給孔273は、供給板217の前後方向において中央寄りの位置に設けられる。
押出ローラ241は、粉体供給モータ219が軸体240を回転することによって、収容部215内の粉体を押出ローラ241の回転円に対して外向きに押圧し、供給板217に対して粉体を押しつける。ここで、図8の二点鎖線Aで囲う円内に、供給部252の左右方向と直交する断面を示す。同様に、二点鎖線Bで囲う円内に、供給部253の左右方向と直交する断面を示す。二点鎖線Bに示すように、供給孔273は、押出ローラ241を支える軸体240の直下の位置に開口する。一方、供給孔272は、軸体240の直下の位置から前方にずれた位置に開口する。粉体供給時、3本の押出ローラ241は、軸体240を軸にして軸体240の周囲を回転する。すなわち、押出ローラ241の外周面と供給孔273との最短距離L2は、押出ローラ241の外周面と供給孔272との最短距離L1よりも短い。一例として、L1の大きさは、押出ローラ241と供給孔272との位置が最も大きく離れたもので、3mmである。また、L2の大きさは、一例として、押出ローラ241と供給孔273との位置が最も近いもので、1mmである。なお、図8では、説明の便宜上、L1,L2の大きさを回転半径R1と比べて大きく図示している。また、供給部251は、供給部252と同様の構成であり、説明を省略する。
粉体は、圧力を受けると圧縮されるため、押出ローラ241と供給孔270との間の距離が離れるほど、押出ローラ241が押出ローラ241の位置の粉体に与える押圧力が供給孔270の位置の粉体に伝わりにくい。故に、押出ローラ241の右端部241Bが供給孔272を介して粉体を押し出す場合の押圧力は、押出ローラ241の中間部241Cが供給孔273を介して粉体を押し出す場合の押圧力よりも小さい。同様に、押出ローラ241の左端部241Aが供給孔271を介して粉体を押し出す場合の押圧力は、押出ローラ241の中間部241Cが供給孔273を介して粉体を押し出す場合の押圧力よりも小さい。よって、粉体供給時に、供給部253が供給孔273を介して供給する粉体の量は、供給部251,252がそれぞれ供給孔271,272を介して供給する粉体の量よりも多い。すなわち、供給機構216は、供給部253が供給する粉体の量を、供給部251,252のそれぞれが供給する粉体の量よりも多くすることができる。
このように、供給部253の供給孔273は、供給部251,252の第一孔よりも、前後方向において押出ローラ241の軸体240に近い位置に配置される。すなわち、供給部253は、押出ローラ241の中間部241Cと供給孔273との最短距離L2が、供給部251,252の押出ローラ241の左端部241A,右端部241Bと供給孔271,272との最短距離L1よりも短い。故に、供給部253は供給部251,252よりも多くの粉体を被供給面12Aに供給することができる。よって、立体造形装置1は、粉体を均す場合において、ステージ面9Aの両端部から粉体をはみ出させにくいので、簡易な構成で、昇降ステージ9の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。なお、押出ローラ241と供給孔273との最短距離が、少なくとも押出ローラ241と供給孔271との最短距離および押出ローラ241と供給孔272との最短距離のうちの一方の大きさよりも大きければ、立体造形装置1は、ステージ面9Aの少なくとも一方の端部から粉体をはみ出させにくくでき、粉体の使用量低減において効果を奏することができる。
また、図9に示す、粉体供給器314の供給機構316のように、収容部315内の粉体を供給板317の供給孔370から押し出す2種類の押出ローラ341,342,343を備えてもよい。押出ローラ341,342は、例えば、供給板317の略3分の1の長さで左右方向に延びる3本の棒状体を、供給板317の左右方向両側の端部の位置で軸体340の周囲に等間隔にそれぞれ配置し、軸体340と一体に固定した部材である。すなわち、押出ローラ341,342は、それぞれ、供給板317の供給孔371,372を介して粉体を供給する供給部351,352に設ける。また、押出ローラ343は、例えば、供給板317の略3分の1の長さで左右方向に延びる3本の棒状体を、供給板317の左右方向略中央の位置で軸体340の周囲に等間隔に配置し、軸体340と一体に固定した部材である。すなわち、押出ローラ343は、供給板317の供給孔373を介して粉体を供給する供給部353に設ける。軸体340は粉体供給モータ319の回転軸に接続する。供給板317は、同じ大きさ(開口面積)に開口する複数の供給孔370を、軸体340の下方の位置で左右方向に整列して設ける。
押出ローラ343は、軸体340との距離を、押出ローラ341,342と軸体340との距離よりも長く設ける。押出ローラ341,342が軸体340の周囲で回転する回転半径R2は、一例として、15mmである。また、押出ローラ343が軸体340の周囲で回転する回転半径R3は、一例として、17mmである。なお、回転半径R2は、軸体340の軸心と直交する断面において、軸体340を中心に回転する押出ローラ341,342の軌跡に外接する円の半径である。同様に、回転半径R3は、軸体340の軸心と直交する断面において、軸体340を中心に回転する押出ローラ343の軌跡に外接する円の半径である。このように、軸体340の軸心を中心に回転する押出ローラ343の回転半径R3は、軸体340の軸心を中心に回転する押出ローラ341,342の回転半径R2よりも大きい。
押出ローラ341,342,343は、粉体供給モータ319が軸体340を回転することによって、それぞれ、収容部315内の粉体を押出ローラ341,342,343の回転円に対して外向きに押圧し、供給板317に対して粉体を押しつける。ここで、図9の二点鎖線Cで囲う円内に、供給部352の左右方向と直交する断面を示す。供給部352に設けた押出ローラ342の外周面と供給孔372との最短距離をL3とする。同様に、二点鎖線Dで囲う円内に、供給部353の左右方向と直交する断面を示す。供給部353に設けた押出ローラ343の外周面と供給孔373との最短距離をL4とする。押出ローラ343は、軸体340を中心に回転する回転半径が供給部352の押出ローラ342よりも大きい。故に、供給部353における押出ローラ343と供給孔373との最短距離L4は、供給部352における押出ローラ342と供給孔372との最短距離L3よりも短い。一例として、L3の大きさは3mmであり、L4の大きさは1mmである。なお、図9では、説明の便宜上、L3,L4の大きさを回転半径R2,R3と比べて大きく図示している。また、供給部351は、供給部352と同様の構成であり、説明を省略する。したがって、粉体供給時に、供給部353が供給孔373を介して供給する粉体の量は、供給部352が供給孔372を介して供給する粉体の量よりも多い。供給部351についても供給部352と同様である。すなわち、供給機構316は、供給部353が供給する粉体の量を、供給部351,352のそれぞれが供給する粉体の量よりも多くすることができる。
このように、押出ローラ341,342よりも大きな回転半径で軸体340の周囲を回転する押出ローラ343は、供給孔373との最短距離L4が、押出ローラ341,342と供給孔371,372との最短距離L3よりも短い。故に、供給部353は供給部351,352よりも多くの粉体を被供給面12Aに供給することができる。よって、立体造形装置1は、粉体を均す場合において、ステージ面9Aの両端部から粉体をはみ出させにくいので、簡易な構成で、昇降ステージ9の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。なお、押出ローラ343と供給孔373との最短距離が、少なくとも押出ローラ341と供給孔371との最短距離および押出ローラ342と供給孔372との最短距離のうちの一方の大きさよりも大きければ、立体造形装置1は、ステージ面9Aの少なくとも一方の端部から粉体をはみ出させにくくでき、粉体の使用量低減において効果を奏することができる。
また、図10に示す、粉体供給器414の供給機構416のように、供給部451,452,453ごとに、供給板417の供給孔471,472,473を開閉する弁体481,482,483をそれぞれ別体に設けてもよい。供給板417は、同じ大きさ(開口面積)に開口する複数の供給孔471,472,473を、粉体供給モータ419の回転軸に接続する軸体440の下方の位置で左右方向に整列して設ける。供給部451,452,453は、それぞれの供給孔471,472,473を開閉する弁体481,482,483を備える。弁体481,482,483は、それぞれ、ラックアンドピニオン型のギア機構によって移動する。軸体440は、弁体481,482,483のそれぞれに設けたラックに噛み合う扇歯車441,442,443を固定する。扇歯車443が弁体483のラックと噛み合う位置と、扇歯車441,442が弁体481,482のラックと噛み合う位置は異なる。
粉体供給時、立体造形装置1のCPU80は、粉体供給モータ419の駆動を制御し、軸体440を一方向に回転する。まず、扇歯車443が弁体483のラックに噛み合い、弁体483が供給孔473を開放する。供給部453は、被供給面12Aの左右方向中間部に粉体を供給する。軸体440が回転を続け、扇歯車441,442が弁体481,482のラックにそれぞれ噛み合うと、弁体481,482が供給孔471,472を開放する。弁体483は、供給孔473の開放を継続する。供給部451,452と供給部453は、それぞれ、被供給面12Aの左右方向両端部と中間部に粉体を供給する。軸体440が逆方向に回転すると、扇歯車441,442が弁体482,481を移動して、供給孔471,472を閉鎖する。弁体483は、供給孔473の開放を継続し、被供給面12Aの左右方向中間部への粉体の供給が継続される。軸体440が逆方向に回転を続け、扇歯車443が弁体483を移動すると、供給孔473が閉鎖される。供給機構416は、粉体の供給を終了する。このように、CPU80は、粉体供給時、粉体供給モータ419を駆動して軸体440を一方向に回転させた後、逆方向に回転させることで、供給部453の弁体483が供給孔473を開放する時間(第三時間)を、供給部451,452の弁体481,482が供給孔471,472を開放する時間(第一時間,第二時間)よりも長くすることができる。一例として、供給孔473を弁体483が開放する時間は15秒間であり、供給孔471,472を弁体481,482が開放する開放時間は8秒間である。供給機構416は、供給部453が供給する粉体の量を、供給部451,452のそれぞれが供給する粉体の量よりも多くすることができる。
このように、粉体供給器414の供給機構416は、粉体供給時に、第一時間開放される供給孔471,472よりも、第二時間開放される供給孔473から多くの粉体を被供給面12Aに供給することができる。よって、立体造形装置1は、粉体を均す場合において、ステージ面9Aの両端部から粉体をはみ出させにくいので、簡易な構成で、昇降ステージ9の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。なお、弁体483が供給孔473を開放する時間が、少なくとも弁体481が供給孔471を開放する時間および弁体482が供給孔472を開放する時間のうちの一方の時間よりも長ければ、立体造形装置1は、ステージ面9Aの少なくとも一方の端部から粉体をはみ出させにくくでき、粉体の使用量低減において効果を奏することができる。
なお、供給機構416は、扇歯車441,442,443が弁体481,482,483のラックに噛み合うタイミングを調整することで、機械的に弁体481,482が供給孔471,472を開放する時間よりも、弁体483が供給孔473を開放する時間を長くした。これに限らず、例えば供給機構416が粉体供給モータ419を2つ備え、一方が弁体481,482を開閉し、他方が弁体483を開閉し、CPU80が、弁体481,482および弁体483の開閉時間を管理してもよい。
また、図11に示す、粉体供給器514の供給機構516のように、収容部515内の粉体を収容する溝部541,542,543を形成した回転体540を備え、回転体540の回転によって、被供給面12Aに粉体を供給してもよい。供給機構516は、収容部515の下端に左右方向を軸方向とする円柱状の回転体540を設ける。回転体540は、収容部515と、粉体供給器514の下端に設けた開口570との間を塞ぐ。粉体供給モータ519の回転軸は、回転体540の軸に接続する。回転体540には、軸方向に延び、外周面に開口する溝部541,542,543が形成されている。
溝部541,542は、回転体540を左右方向に略3等分した部位のうち、左側の端部である回転体左端部540Aと右側の端部である回転体右端部540Bとにそれぞれ形成される。溝部541,542は、例えば、回転体540の外周面で中心軸に対する角度が45度の範囲を深さ1mmに欠き切って形成される。回転体左端部540Aは、溝部541内に粉体を収容して被供給面12Aの左右方向左端部に供給する供給部551である。供給部551は、粉体を、開口570を左右方向に略3等分した部位のうち左側の端部である開口左端部571を通過させて供給する。回転体右端部540Bは、溝部542内に粉体を収容して被供給面12Aの左右方向右端部に粉体を供給する供給部552である。供給部552は、粉体を、開口570を左右方向に略3等分した部位のうち右側の端部である開口右端部572を通過させて供給する。
溝部543は、回転体左端部540Aと回転体右端部540Bの間の部位である回転体中間部540Cに形成される。溝部543は、例えば、回転体540の外周面で中心軸に対する角度が90度の範囲を深さ1mmに欠き切って形成される。回転体中間部540Cは、溝部543内に粉体を収容して被供給面12Aの左右方向中間部に粉体を供給する供給部553である。供給部553は、粉体を、開口570の開口左端部571と開口右端部572の間の部位である開口中間部573を通過させて供給する。回転体中間部540Cは、溝部543内に、回転体左端部540Aの溝部541内よりも多くの量の粉体を収容できる。また、回転体中間部540Cは、溝部543内に、回転体右端部540Bの溝部542内よりも多くの量の粉体を収容できる。
CPU80は粉体供給モータ519を駆動して回転体540を回動し、溝部541,542,543の開口を収容部515内に向ける。回転体左端部540A、回転体右端部540Bおよび回転体中間部540Cは、それぞれ溝部541,542,543内に、収容部515内の粉体を取り込む。CPU80は粉体供給モータ519を駆動して回転体540をさらに回動し、溝部541,542,543の開口を粉体供給器514下端の開口570に向ける。溝部541,542,543内に取り込まれた粉体は、それぞれ、開口左端部571,開口右端部572,開口中間部573を通過して、被供給面12A上に落下する。CPU80は、1層の粉体層を形成する際の1回の粉体の供給において、回転体540を、例えば1回転/秒の速度で10回転させることで、収容部515内から溝部541,542,543内に取り込んだ粉体を被供給面12A上に供給する。溝部543の収容量が、溝部541,542それぞれの収容量よりも大きいので、回転体中間部540Cが溝部543内に取り込む粉体の量は、回転体左端部540A,回転体右端部540Bがそれぞれ溝部541,542内に取り込む粉体の量よりも多い。したがって、供給機構516は、供給部553が供給する粉体の量を、供給部551,252のそれぞれが供給する粉体の量よりも多くすることができる。
このように、粉体供給時に、回転体中間部540Cが溝部543内に収容し、開口中間部573を介して被供給面12Aに供給する粉体の量は、回転体左端部540A,回転体右端部540Bが溝部541,542に収容し、開口左端部571,開口右端部572を介して被供給面12Aにそれぞれ供給する粉体の量よりも多い。故に、粉体供給器514の供給機構516は、開口左端部571,開口右端部572よりも開口中間部573から多くの粉体を被供給面12Aに供給することができる。よって、立体造形装置1は、粉体を均す場合において、ステージ面9Aの両端部から粉体をはみ出させにくいので、簡易な構成で、昇降ステージ9の側方に粉体が拡散することを防止し、粉体の使用量を低減できる。なお、回転体中間部540Cが溝部543内に収容する粉体の量が、少なくとも回転体左端部540Aが溝部541内に収容する粉体の量、および回転体右端部540Bが溝部542内に収容する粉体の量のうちの一方の量よりも多ければ、立体造形装置1は、ステージ面9Aの少なくとも一方の端部から粉体をはみ出させにくくでき、粉体の使用量低減において効果を奏することができる。
また、図12に示す、粉体供給器614の供給機構616のように、供給板617に開口する複数の供給孔670の形成位置を、前後方向に重なる配置にしてもよい。供給板617に形成する供給孔670の数を、左右方向中間部の供給部653と両端部の供給部651,652とで異ならせ、供給部653が供給する粉体の量を、供給部651,652のそれぞれが供給する粉体の量よりも多くする点は、本実施形態と同様である。供給板617は、同じ大きさ(開口面積)に開口する複数の供給孔670を、仮に、前後方向にずらして左右方向に一列に並ぶように配置した場合に、それぞれの供給孔670が左右方向において隣り合う供給孔670と重なる配置となるように形成したものである。なお、個々の供給孔670の大きさは、同じであっても異なってもよい。
例えば、供給孔670のうち、左端から順に3つの供給孔670を、供給孔670A,670B,670Cとする。供給孔670A,670B,670Cの左右方向の長さは、いずれも同じL5である。供給孔670Aと供給孔670Cは、前後方向において同じ位置に揃えられ、左右方向に離れて形成されている。供給孔670Aと供給孔670Cは、左右方向に長さL6離れている。長さL6は、長さL5よりも短い。一例として、L5の大きさは5mmであり、L6の大きさは3mmである。この場合に、供給孔670Aと供給孔670Bとが左右方向に重なり合う大きさは1mmである。供給孔670Bは、供給孔670A,670Cとは前後方向にずれた位置に形成されている。且つ、供給孔670Bは、仮に、供給孔670Bの形成位置を前後方向にずらして供給孔670A,670Cと揃えた場合に、供給孔670Bの左端が供給孔670Aの右端に重なり、供給孔670Bの右端が供給孔670Cの左端に重なる位置に形成されている。他の供給孔670についても同様である。
なお、上記において、供給孔670が重なる配置には、前後方向においてずれた2つの供給孔670の端部同士が、左右方向において同じ位置に形成される配置関係となる場合を含む。例えば、供給孔670Aの右端と、供給孔670Bの左端とが、左右方向において同じ位置にある場合における供給孔670の配置関係である。また、供給孔670が重なる配置には、前後方向においてずれた2つの供給孔670が、左右方向において同じ位置に形成される配置関係となる場合を含む。例えば、供給孔670Aの右端および左端がそれぞれ左右方向において供給孔670Bの右端および左端と同じ位置にある場合における供給孔670の配置関係である。また、供給孔670が重なる配置には、前後方向においてずれた2つの供給孔670の一方が他方よりも左右方向に大きく、且つ、一方の左右両端の間に他方の左右両端が位置する配置関係となる場合を含む。例えば、2つの供給孔670の一方が供給孔670Bであり、他方が、供給孔670Aと供給孔670Cが繋がった1つの供給孔である場合における供給孔670の配置関係である。また、供給孔670が重なる配置には、隣り合う2つの供給孔670が、必ずしも前後方向にずれていない配置関係となる場合も含む。例えば、2つの供給孔670からそれぞれ供給された粉体が被供給面12A上で山を形成し、粉体の供給に伴って山の裾野が広がり、粉体供給終了時に、隣り合う粉体の山を左右方向に繋げた状態にすることができる供給孔670の配置関係である。
このように、供給孔670を介して被供給面12Aに供給される粉体は、それぞれ個別に粉体の山を形成する。仮に、供給孔670が前後方向において同じ位置に形成された場合に、隣り合う供給孔670は、それぞれの開口領域の少なくとも一部が左右方向に重なる。故に、粉体供給時に供給孔670を介して被供給面12A上に供給されて形成される個々の粉体の山が、仮に、前後方向において同じ位置に揃えて配置された場合、隣り合う山同士は、少なくとも一部が左右方向に重なる配置となる。故に、平坦化ローラ28が粉体をステージ面9Aに運ぶ過程において、個々の粉体の山は、被供給面12Aにおいて平坦化ローラ28が粉体に接触してから直ちに左右方向に連続して繋がる。よって、平坦化ローラ28がステージ面9A上で粉体を均し始める際に、左右方向においてステージ面9A上を覆う粉体が足りなくなる部分がないので、立体造形装置1は、造形層を確実に形成することができる。仮に、個々の粉体の山が前後方向において同じ位置に揃えて配置されても、隣り合う山同士が左右方向に重ならない配置となる場合、ステージ面9A上を確実に粉体で覆うためには、平坦化ローラ28は、粉体を運ぶ過程で個々の粉体の山を左右方向に繋げる必要がある。平坦化ローラ28が個々の粉体の山を左右方向に繋げるためには、被供給面12Aは、粉体の供給位置とステージ面9Aとの間に所定の距離を必要とする。しかし、本変形例の立体造形装置1は、平坦化ローラ28が被供給面12Aから粉体を運び始めて直ちに個々の粉体の山を左右方向に繋げることができるため、上記の所定の距離が不要である。故に、立体造形装置1は、粉体の供給位置とステージ面9Aとの間の距離を短くすることで小型化を図ることができる。また、平坦化ローラ28の移動距離を短くでき、立体造形装置1による造形の高速化を図ることができる。
また、本実施形態では、収容部15が筒状で、供給板17を収容部15下部の底部に設けたが、例えば、収容部15下部と供給板17とが一体の凹部形状をなし、凹部の底壁に供給孔70を開口してもよい。粉体は、石膏に限らない。粉体は、造形液との混合によって固化し、造形層を形成できるものであればよい。
また、平坦化ローラ28は、軸心を中心に回転するローラ状の回転体に限らない。例えば、平坦化ローラ28は、ブレード状の部材であり、刃先を昇降ステージ9上に当接させた状態で造形台6に対して相対的に移動させることで、粉体を運搬し、且つ均すことができてもよい。
上記実施形態において、供給機構16が、本発明の「供給手段」に相当する。粉体供給器14が「粉体供給部」に相当する。造形台6が「ステージ部」に相当する。前後方向が「第一方向」に相当する。平坦化ローラ28が「平坦化部」に相当する。左右方向が「第二方向」に相当する。供給部51,151,251,351,451,551,651が「第一供給部」に相当する。供給部52,152,252,352,452,552,652が「第二供給部」に相当する。供給部53,153,253,353,453,553,653が「第三供給部」に相当する。
供給孔71,171,271,371,471,670Aが「第一孔」に相当する。供給孔72,172,272,372,472,670Bが「第二孔」に相当する。供給孔73,173,273,373,473,670Cが「第三孔」に相当する。押出ローラ341が「第一押出部」に相当する。押出ローラ342が「第二押出部」に相当する。押出ローラ343が「第三押出部」に相当する。軸体240,340が「回転軸」に相当する。押出ローラ241が「第四押出部」に相当する。弁体481,482が「第一扉」に相当する。弁体482が「第二扉」に相当する。弁体483が「第三扉」に相当する。回転体540が「取込部」に相当する。溝部541が「第一凹部」に相当する。溝部542が「第二凹部」に相当する。溝部543が「第三凹部」に相当する。
1 立体造形装置
9 昇降ステージ
9A ステージ面
12A 被供給面
14,214,314,414,514,614 粉体供給器
15,215,315,515 収容部
16,116,216,316,416,516,616 供給機構
17,117,217,317,417,617 供給板
17A 左端部
17B 右端部
17C 中間部
28 平坦化ローラ
51,52,53,151,152,153,
251,252,253,351,352,353,
451,452,453,551,552,553,
651,652,653 供給部
71,72,73,171,172,173,
271,272,273,371,372,373,
471,472,473,670A,670B,670C 供給孔
240,340 軸体
241,341,342,343 押出ローラ
241A 左端部
241B 右端部
241C 中間部
481,482,483 弁体
540 回転体
540A 回転体左端部
540B 回転体右端部
540C 回転体中間部
541,542,543 溝部
570 開口
571 開口左端部
572 開口右端部
573 開口中間部

Claims (11)

  1. 粉体を収容する収容部と、前記収容部内に収容する前記粉体を外部に供給する供給手段とを備えた粉体供給部と、
    前記粉体供給部から前記粉体が供給される面である被供給面と、前記被供給面に供給された前記粉体を層状に均した粉体層が形成される面であるステージ面とを有するステージ部と、
    前記ステージ部に対し、前記ステージ面に平行な所定の第一方向に相対移動して、前記粉体供給部によって前記被供給面に供給された前記粉体を前記ステージ面上に広げ、且つ前記粉体の表面を平坦化し、前記粉体層を形成する平坦化部と
    を備え、
    前記供給手段は、
    前記ステージ面に平行且つ前記第一方向に交差する第二方向において三等分した部位のうち、前記第二方向の一端側に設け、所定の第一量の前記粉体を前記被供給面に供給する第一供給部と、
    前記第二方向に三等分した部位のうち、前記第二方向の他端側に設け、所定の第二量の前記粉体を前記被供給面に供給する第二供給部と、
    前記第一供給部と前記第二供給部との間に設け、少なくとも前記第一量および前記第二量のうちの一方の量よりも多い第三量の前記粉体を前記被供給面に供給する第三供給部と
    を含むことを特徴とする立体造形装置。
  2. 前記供給手段は、前記収容部内から前記被供給面に供給される粉体が通過する複数の孔が形成された供給板を備え、
    前記第一供給部は、前記供給板の前記一端側で、前記第一量の前記粉体が通過する第一孔が形成された部位であり、
    前記第二供給部は、前記供給板の前記他端側で、前記第二量の前記粉体が通過する第二孔が形成された部位であり、
    前記第三供給部は、前記供給板の前記第一供給部と前記第二供給部との間で、前記第三量の前記粉体が通過する第三孔が形成された部位であること
    を特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。
  3. 前記第一孔、前記第二孔および前記第三孔が前記第一方向において同じ位置に形成された場合、前記第一孔、前記第二孔および前記第三孔は、隣り合う2つの孔の開口領域のうち、少なくとも一部の領域が前記第二方向に重なることを特徴とする請求項2に記載の立体造形装置。
  4. 前記第三供給部は、開口領域の占める面積の割合が、少なくとも前記第一供給部において前記第一孔の開口領域が占める面積の割合、および前記第二供給部において前記第二孔の開口領域が占める面積の割合のうちの一方の割合よりも大きな割合を占める第三孔が形成されたことを特徴とする請求項2または3に記載の立体造形装置。
  5. 前記第三孔の数は、少なくとも前記第一孔の数および前記第二孔の数のうちの一方の数よりも多いことを特徴とする請求項4に記載の立体造形装置。
  6. 前記第三孔の大きさは、少なくとも前記第一孔の大きさおよび前記第二孔の大きさのうちの一方の大きさよりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の立体造形装置。
  7. 前記供給手段は、
    前記収容部内に配置され、前記第一孔を介して前記粉体を外部に押し出す第一押出部と、
    前記収容部内に配置され、前記第二孔を介して前記粉体を外部に押し出す第二押出部と、
    前記収容部内に配置され、前記第三孔を介して前記粉体を外部に押し出す第三押出部と
    をさらに備え、
    前記第三押出部と前記第三孔との最短距離は、少なくとも前記第一押出部と前記第一孔との最短距離および前記第二押出部と前記第二孔との最短距離のうちの一方の最短距離よりも短いことを特徴とする請求項2または3に記載の立体造形装置。
  8. 前記第一孔、前記第二孔および前記第三孔は、前記第二方向に沿って配置されており、
    前記供給手段は、前記第二方向に沿って延びる回転軸をさらに備え、
    前記第一押出部、前記第二押出部および前記第三押出部は、前記回転軸の周囲を回転し、それぞれ前記第一孔、前記第二孔および前記第三孔を介して前記粉体を押し出し、
    前記第三押出部が前記回転軸の周囲を回転する回転半径は、少なくとも前記第一押出部の回転半径および前記第二押出部の回転半径のうちの一方の回転半径よりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の立体造形装置。
  9. 前記供給手段は、
    前記第二方向に沿って延びる回転軸と、
    前記収容部内に配置され、前記回転軸の周囲を回転し、前記第一孔、前記第二孔および前記第三孔を介して前記粉体を押し出す第四押出部と
    をさらに備え、
    前記供給板において、前記第三孔は、少なくとも前記第一孔および前記第二孔のうちの一方の孔よりも前記第一方向で前記回転軸に近い位置に配置されたことを特徴とする請求項2または3に記載の立体造形装置。
  10. 前記第一供給部は、前記第一孔を開閉し、前記粉体の供給時に、前記第一孔を所定の第一時間、開放してから閉鎖する第一扉を備え、
    前記第二供給部は、前記第二孔を開閉し、前記粉体の供給時に、前記第二孔を所定の第二時間、開放してから閉鎖する第二扉を備え、
    前記第三供給部は、前記第三孔を開閉し、前記粉体の供給時に、前記第三孔を、少なくとも前記第一時間および前記第二時間のうちの一方の時間よりも長い第三時間、開放してから閉鎖する第三扉を備えたこと
    を特徴とする請求項2または3に記載の立体造形装置。
  11. 前記供給手段は、前記粉体を内部に収容する凹部が形成され、前記収容部内に収容する前記粉体のうち、前記凹部内に取り込んだ前記粉体を前記被供給面に供給する取込部をさらに備え、
    前記第一供給部は、前記取込部の前記一端側で、前記第一量の前記粉体を収容可能な収容量を有する第一凹部が形成された部位であり、
    前記第二供給部は、前記取込部の前記他端側で、前記第二量の前記粉体を収容可能な収容量を有する第二凹部が形成された部位であり、
    前記第三供給部は、前記取込部の前記第一供給部と前記第二供給部との間で、少なくとも前記第一量および前記第二量のうちの一方の量よりも多い前記第三量の前記粉体を収容可能な収容量を有する第三凹部が形成された部位であること
    を特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。
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