JP2015173909A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技盤18の前面に配設したレール部材23により前面領域20が画成される。遊技盤18に、前面領域20を上下に仕切る仕切部44を備えた仕切りユニット43が配設され、該仕切部44の上側にパチンコ球が流下可能な遊技領域21が画成されると共に、該仕切部44の下側にパチンコ球が流下不能な非遊技領域22が画成される。遊技領域21の最下部に、該遊技領域21を流下するパチンコ球を機裏側へ排出するアウト口52,53が設けられる。仕切りユニット43には、非遊技領域22に位置する複数の装飾部材46,47,48が配設される。
【選択図】図2
Description
遊技盤(18)の前面に配設したレール部材(23)により前面領域(20)が画成され、該前面領域(20)に発射装置から打ち出された遊技球が打出し口(23c)を介して打ち込まれるよう構成された遊技機において、
前記レール部材(23)における前記前面領域(20)の最下部を挟んで左右両側に延在すると共に左右の各端部とレール部材(23)との間を遊技球が通過しないように仕切部(44)を遊技盤(18)に設けることで、該前面領域(20)が上下に仕切られ、
前記仕切部(44)の下側に、遊技球が流下しない非遊技領域(22)が画成されると共に、該仕切部(44)より上側に、前記打出し口(23c)が連通して該打出し口(23c)から遊技球が打ち込まれる遊技領域(21)が画成され、
前記遊技領域(21)の最下部に、該遊技領域(21)を流下する遊技球を機裏側へ排出するアウト口(52,53)が設けられたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、アウト口に確実に遊技球を移動して排出することができる。
請求項3に係る発明によれば、遊技者に利益をもたらすことがなくなった遊技球を、複数のアウト口によって速やかに排出することができる。
請求項4に係る発明によれば、球転動面の最上部で遊技球が停滞することなく遊技球をアウト口に速やかに移動させて排出し得る。
前記規制部(55)は、遊技盤(18)の左右方向の中央から左右何れか一方に偏った位置で、前記枠状装飾体(27)の下縁に近接して設けられたことを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、両流下経路を流下する遊技球を対応するアウト口で速やかに排出することができる。
請求項6に係る発明によれば、仕切部の左右方向に離してアウト口を設けることで、遊技領域を左右に分散して流下する遊技球を効率的に排出し得る。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤18(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられると共に、遊技盤18の後側に、図柄を変動表示可能な表示装置17が着脱し得るよう配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤18を透視可能に保護する透明部材13aを窓部に備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記遊技盤18は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材等からなる透明な平板状の板部材であって、該遊技盤18の裏側に、光透過性の合成樹脂材により前方へ開口した箱状に形成されて、前記表示装置17や各種の可動演出装置60や発光演出装置61等が配設される設置部材19が配設されている。遊技盤18および設置部材19は、正面視における外郭形状が略整合する大きさおよび形状に形成されて、遊技盤18の後面に設置部材19を取着した状態で、設置部材19が遊技盤18の後面を全面的に覆うよう構成されている。なお、遊技盤18は、木材板の表面に各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート等を貼付けて装飾したものであってもよい。
前記遊技盤18の前面(盤面)には、図2,図3(a)に示す如く、略円形状に湾曲形成されたレール部材23が配設され、該レール部材23によって前面領域20が画成されている。この前面領域20は、後述する仕切部44によって、パチンコ球が流下可能な遊技領域21と、パチンコ球が流下不能な非遊技領域22とに仕切られている。なお、前記表示装置17は、設置部材19の裏側に取り付けられて、後述するように該設置部材19に設けた開口部19aおよび後述する枠状装飾体27に設けた窓口27aを介して遊技盤18の前側に臨むよう構成される。
前記枠状装飾体27は、前記第1装着口29aの内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部(図示せず)と、該枠状基部に設けられて前記遊技盤18の前面より前方に突出し、前記遊技領域21と表示装置17の表示部17aを区切る庇状部27bと、該庇状部2bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部27cとを備える(図3(a)参照)。そして、前記枠状基部を第1装着口29aに挿入すると共に台板部27cを遊技盤18の前面に当接した状態で、該台板部27cをネジ等の固定手段で遊技盤18に固定することで、枠状装飾体27が遊技盤18に取り付けられて、該枠状装飾体27の外側、具体的には庇状部27bとレール部材23および仕切部44との間にパチンコ球が流下する遊技領域21(第1および第2流下経路21a,21b)が画成されるようになっている。なお、枠状装飾体27を遊技盤18に取り付けた状態で、庇状部27bの後端縁から外方に延出する台板部27cが遊技盤18の前面に沿って延在して、該台板部27cの前側をパチンコ球が通り得るようになっている。
前記始動入賞装置33の第2始動入賞口33aは、開閉部材33bによって開閉するよう構成されており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド(図示せず)の駆動に伴って開閉部材33bが第2始動入賞口33aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、第2始動入賞口33aは、始動入賞ソレノイドを駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成される。なお、開閉部材33bを閉鎖位置から開放位置に変位して第2始動入賞口33aを開放する開放条件および開閉部材33bを開放位置から閉鎖位置に変位して第2始動入賞口33aを閉鎖する閉鎖条件としては、開閉部材33bが開放位置に変位している継続時間(第2始動入賞口33aの開放時間)が挙げられるが、その他の条件を設定してもよい。
前記特別入賞装置34の特別入賞口34aは、開閉体(開閉部材)34bによって開閉されるよう構成される。開閉体34bは、駆動手段としての特別入賞ソレノイド(図示せず)に連繋されて、該特別入賞ソレノイドを駆動することで、開閉体34bが特別入賞口34aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉位置と該特別入賞口34aへのパチンコ球の入賞を許容する開位置との間を移動するよう構成される。また特別入賞装置34には、前記特別入賞口34aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出センサ34c(図3(a)参照)が配設されている。特別入賞検出センサ34cは、前記制御手段に配線接続されており、特別入賞検出センサ34cがパチンコ球を検出すると、検出信号を制御手段に出力し、制御手段の制御下に予め設定された数の賞球が払い出されるようになっている。なお、特別入賞装置34は、開閉体34bにより特別入賞口34aを常には入賞不能状態とするよう構成され、後述する大当り遊技(当り遊技)の発生に伴って特別入賞口34aを入賞可能状態とするよう構成されている。
前記球通過ゲート31には、該ゲート31を通過するパチンコ球を検出する球通過検出センサ31a(図3(a)参照)が設けられている。この球通過検出センサ31aは、前記制御手段に配線接続されており、該球通過検出センサ31aから制御手段への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って普図当り抽選が行われ、該普図当り抽選の結果に応じて前記始動入賞装置33の始動入賞ソレノイドが駆動制御されて開閉部材33bが開閉動作するようになっている。なお、球通過ゲート31は、図2,図3(a)に示す如く、第2流下経路21bにおいて始動入賞装置33の第2始動入賞口33aより上流側(上側)に位置している。
前記サイド飾り30には、図2に示す如く、前記第3案内連釘39の配設位置より下側に、遊技盤18の盤面より前方に突出する2つの普通入賞部30bが設けられており、各普通入賞部30bに上方に開口する普通入賞口30aが夫々設けられている。これに対し、前記普通入賞部品32には、前記球通過ゲート31の下方に1つの普通入賞口32aが設けられている。パチンコ機10では、各普通入賞口30a,32aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出センサ(図示せず)が前記制御手段に配線接続されており、該入賞検出センサがパチンコ球を検出すると、検出信号を制御手段に出力し、制御手段の制御下に予め設定された数の賞球が払い出されるようになっている。
実施例の前記遊技盤18には、前記レール部材23で囲まれた前面領域20における最下部より上方で開口する前記第2装着口29bに、該前面領域20を上下に仕切る仕切部44を備えた仕切りユニット43が着脱自在に取り付けられている。この仕切りユニット43は、図5,図6,図7に示す如く、合成樹脂材により形成された平板状の基体45と、該基体45の前面に設けられて前方に突出する仕切部44と、基体45における仕切部44の上側に設けられた始動入賞部28と、該基体45における仕切部44の下側に設けられた装飾部材46,47,48とを備えている。基体45の裏面には、第2装着口29bの内側に沿って延在する装着壁49が後方に突出して設けられ、該装着壁49を第2装着口29bに挿入すると共に基体45を遊技盤18の前面に当接した状態で、該基体45をネジ等の固定手段で遊技盤18に固定することで、仕切りユニット43が遊技盤18に取り付けられる。なお、基体45は光透過性に構成されて、後述する発光演出装置61から照射される光によって明輝し得るになっている。また、実施例では基体45に仕切部44を一体で形成しているが、該仕切部44を別体で形成して基体45にネジ止め固定するようにしてもよい。
前記仕切部44は、前記基体45の前面から前方に突出して左右方向に延在するように設けられ、前記仕切りユニット43を遊技盤18に取り付けた状態で、該仕切部44は前記前面領域20の最下部を挟んで左右両側に延在すると共に、該仕切部44の左右の各端部が、図3(a)に示す如く、前記レール部材23(第2レール25および第3レール26)の内周面に近接するよう構成される。また、図4に示す如く、仕切部44の前端部から前記前枠13の透明部材13aまでの離間寸法は、パチンコ球の直径よりも小さくなるよう構成されており、該仕切部44の前側を通ってパチンコ球が非遊技領域22内に入り込まないように構成される。すなわち、前記レール部材23により画成される前記前面領域20は、仕切部44によりパチンコ球が相互に移動し得ない上側の遊技領域21と下側の非遊技領域22とに仕切られている。仕切部44で仕切られた遊技領域21には、前述したように該遊技領域21の上部に前記打出し口23cが開口しており、該打出し口23cから遊技領域21に打ち込まれたパチンコ球が、該遊技領域21を流下するよう構成される。これに対し、非遊技領域22は、仕切部44によって遊技領域21からパチンコ球が流下し得ないように仕切られており、該非遊技領域22は打球発射装置から発射されたパチンコ球が流下しない領域となっている。
前記上基部45aには、前記仕切部44の最上部に対応して前記始動入賞部28が設けられている。この始動入賞部28は、上基部45aの前方および後方に延在する樋状の球通路部54と、該球通路部54における上基部45aから前方に延出する前樋部54aに取り付けられて、該球通路部54の前端を塞ぐと共に上方に向けて第1始動入賞口(入賞口)28aを開口するように形成する前飾り部材55と、第1始動入賞口28aに入賞したパチンコ球を検出する第1始動入賞検出センサ(球検出センサ)56とを備える。始動入賞部28の第1始動入賞口28aは、遊技領域21内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、該第1始動入賞口28aは、前記遊技領域21を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成される。また第1始動入賞検出センサ56は、前記制御手段に配線接続されており、該第1始動入賞検出センサ56によるパチンコ球の検出(すなわち第1始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞)を契機として所定数の賞球が払い出されるようになっている。実施例では、始動入賞部28の球通路部54および第1始動入賞口28aから入賞部が構成される。
前記上基部45aには、図5に示す如く、前記前飾り部材55を挟む左右両側に、前方に突出する緩衝部材57が設けられており、遊技領域21を流下するパチンコ球が該緩衝部材57と接触することでパチンコ球を減勢するよう構成される。実施例では、前飾り部材55の左側に2つの緩衝部材57が左右に離間して設けられると共に、前飾り部材55の右側に1つの緩衝部材57が設けられている。また、前飾り部材55の左側に設けられた各緩衝部材57は、図2,図3(a)に示す如く、前記第1案内連釘37に設けられた隙間37aの下方に位置すると共に、前飾り部材55の右側に設けられた緩衝部材57は、前記第2案内連釘38に設けられた隙間38aの下方に位置している。すなわち、各案内連釘37,38の隙間37a,38aから落下するパチンコ球が、前記仕切部50,51(球転動面50a,51a)上に直接衝突しないよう構成してある。なお、前飾り部材55の左側に設けられた2つの緩衝部材57,57の内、左側に位置する緩衝部材57は前記第3案内連釘39の右端の下方に位置して、該第3案内連釘39の右端から落下するパチンコ球が、仕切部50,51(球転動面50a,51a)上に直接衝突しないよう構成してある。緩衝部材57は、上基部45a(基体45)に一体成形されており、遊技釘等の別部材を用いることなくパチンコ球を減勢したり流下方向を変更可能に構成されている。
前記基体45における仕切部44から下側に延出する下基部45bの前面には、パチンコ機10のモチーフとなるキャラクタと関連する意匠が施された複数の装飾部材46,47,48が配設されており、これらの装飾部材46,47,48は、前記前枠13の透明部材13aを介して前側から視認し得るよう構成される。すなわち、装飾部材46,47,48は、仕切部44で仕切られた前記非遊技領域22に位置して、これら装飾部材46,47,48にはパチンコ球が接触しないようになっている。
前記下基部45bに配設される第1装飾部材46は、図6,図7に示す如く、略矩形状の前面板46aと、該前面板46aの外周縁部から後方に突出する側壁46bとから後方に開口した箱状に形成された部材である。前面板46aは、前面に複数の意匠部が設けられると共に、光透過性で裏面にダイヤモンドカット等の凹凸による光拡散加工が施されており、後述する発光演出装置61の発光体65aから照射される光によって前面に設けられた意匠部が明輝するよう構成してある。
前記下基部45bには、前記第1装飾部材46を挟む両側に第2装飾部材47が夫々配設されている。図7に示す如く、各第2装飾部材47の裏面に磁気センサ設置部47aが設けられており、該磁気センサ設置部47aに磁気センサ59が配設されている。この磁気センサ59は、前記制御手段に配線接続されており、前記透明部材13aに近づけられた磁石の磁気を検出して、その検出信号を制御手段に入力するよう構成される。そして、制御手段は、磁気センサ59から入力された検出信号に基づいて、磁石による不正行為が行われていると判断し得るようになっている。図3(a)に示す如く、左側の第2装飾部材47に設けられた磁気センサ59は、前記複数の普通入賞口30aが設けられたサイド飾り30の下方に近接位置すると共に、右側の第2装飾部材47に設けられた磁気センサ59は、前記特別入賞装置34の下方に近接位置しており、磁石によってパチンコ球を普通入賞口30aや特別入賞口34aへ不正に入賞させる行為を磁気センサ59,59によって検出し得るようになっている。また、左側の第2装飾部材47は、前記第1アウト口52の前側において第1仕切部50(第1球転動面50a、第1端部球転動面50b、第1排出案内面50c)の前端から上方に突出して、該第2装飾部材47が第1アウト口52の一部に重なるよう構成されている。また、同様に右側の第2装飾部材47は、前記第2アウト口53の前側において第2仕切部51(第2球転動面51a、第2端部球転動面51b、第2排出案内面51c)の前端から上方に突出して、該第2装飾部材47が第2アウト口53の一部に重なるよう構成されている。実施例では、各アウト口52,53の高さ方向の略下半分が第2装飾部材47と重なり、アウト口52,53が目立たないようになっている。
前記下基部45bには、前記前飾り部材55の下方において仕切部44と第1装飾部材46との間に、第3装飾部材48が配設されている。なお、実施例では、第3装飾部材48は、第1装飾部材46を下基部45bに固定する共通のネジによって下基部45bに固定されている。また、下基部45bには、第3装飾部材48の配設位置に対応して前後方向に開口する通孔が形成されており、該開口の前側を第3装飾部材48で塞ぐことで、該第3装飾部材48の後側には、図4に示す如く、前記球通路部54と第1装飾部材46および区画部材58との間に、仕切りユニット43の裏側に開口する収容凹部101が画成されて、該収容凹部101に後述する発光演出装置61に設けられたセンサ設置部76の前設置部77が収容されるように構成される。なお、第3装飾部材48は不透明に構成されて、収容凹部101に収容された前設置部77(センサ設置部76)に設置されている後述する不正検出装置81が前側から視認し得ないようにしてある。
前記設置部材19は、前記遊技盤18の外郭形状より僅かに小さい形状に形成された略矩形状の背面板と、該背面板の外周縁部から前方に突出する画壁部とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部の開口前端部を遊技盤18の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤18と設置部材19とがネジ止め固定される。そして、前記設置部材19において前記遊技盤18との間に画成される空間に、動作により演出を行う各種の可動演出装置60や発光演出装置61等が設置されて(図4参照)、設置部材19を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。前記設置部材19の背面板には、前記枠状装飾体27の窓口27aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部19aが前後に開口するよう開設される(図4参照)。そして、背面板の裏面に配設した前記表示装置17の表示部17aが、前記開口部19aおよび窓口27aを介して遊技盤18の前側に臨むようになっている。
前記設置部材19に配設される発光演出装置61は、図8〜図11に示す如く、カバー部材62の後側にベース部材63を組み付けて構成される本体64の内部に、前面にLED等の複数の発光体65a,65bを実装した発光基板65が収容されて構成される。発光演出装置61は、前記遊技盤18の裏側に設置部材19を取り付けた状態で、図4に示す如く、前記仕切りユニット43の裏側に本体64が対向位置して、発光基板65に設けた発光体65a,65bを発光することで、仕切りユニット43を発光装飾し得るよう構成されている。また、カバー部材62の前面には、所要の意匠が施された光透過性の装飾シート66が取り付けられている。なお、遊技盤18と設置部材19とを組み付けた状態で、仕切りユニット43に設けた前記区画部材58における筒状本体58aおよび仕切板58bの後端が装飾シート66の前面に当接するよう構成される。
前記発光演出装置61の発光基板65の前面に、図9に示す如く、前方に向けて光を照射するLED等の複数の第1発光体65aおよび第2発光体65bが実装されている。また、前記カバー部材62における発光基板65に設けた各第1発光体65aと前後に整列する位置に、該カバー部材62の前側および後側に延出する棒状の導光部75が夫々設けられており、第1発光体65aからの光を導光部75に個別に照射し得るよう構成されている。また、前記装飾シート66には、各導光部75と前後に整列する位置に、前後に貫通する通孔66bが穿設されており、カバー部材62の前面に装飾シート66を配設した状態で、各通孔66bから導光部75が装飾シート66の前方に突出するよう構成される(図8,図11参照)。
前記発光演出装置61の本体64には、前記始動入賞部28の後樋部54bに対応して形成された前記樋用通孔67の形成位置に近接する下側に、センサ設置部76が設けられており、該センサ設置部76に、後述する不正検出装置81が着脱自在に装着されるよう構成される。センサ設置部76は、図9,図10に示す如く、前記カバー部材62に設けられて前方に突出し、後方に開口する前収容室77aが画成された前設置部77と、前記ベース部材63に設けられて後方に突出し、前方に開口する後収容室78aが画成された後設置部78とから構成される。そして、図4に示す如く、不正検出装置81の前部を前収容室77aに収容した状態で、該不正検出装置81の後部を後収容室78aに収容するようにカバー部材62とベース部材63とを組み付けることで、該不正検出装置81は全体が収容室77a,78aに収容された状態で位置決め保持されるようになっている。
ここで、前述した2つの始動入賞検出センサ56や特別入賞検出センサ34cは、いわゆる誘導式近接スイッチであって、実施例のパチンコ機10では、何れも同一のセンサ(以後、これらセンサ56,34cを単に球検出センサDという場合がある)が採用されている。球検出センサDは、発振回路等を備えたセンサ本体79とコイルが設けられてパチンコ球が通過可能な球通過口(球通過検出部)80とを基本構成としている(図3(b),図4参照)。球検出センサDは、パチンコ球を検出していない状態(パチンコ球が球通過口80を通過していない状態)では、発振回路が発振して、高レベルの信号(以下、ハイレベル信号という)を出力するように設定されている。一方、球検出センサDは、パチンコ球を検出している状態(パチンコ球が球通過口80を通過している間)では、発振回路の発振が停止または減衰して、低レベルの信号(以下、ローレベル信号という)を出力するように設定されている。そして、制御手段は、球検出センサDからの出力信号がハイレベル信号からローレベル信号に切り換わったときにパチンコ球を1カウントして賞球を払い出するよう構成される。
図12に示すように、前記不正検出装置81は、検出センサユニット(検出部)82と、検出用金属球(金属球)83と、これら検出センサユニット82および検出用金属球83を収容したケース体84とから基本的に構成されている。前記検出センサユニット82は、矩形状のセンサ装置本体85と、センサ装置本体85の厚み方向に貫通する検出口86とから基本的に構成され、実施例では、前述した始動入賞装置28,33や特別入賞装置34等に設けられる球検出センサDと同一のものが採用されている。前記検出口86の開口円の直径は、前記検出用金属球83の直径より僅かに大きく設定されている。前記検出口86には、開口縁に沿って検出コイル87(図14参照)が巻装されており、該検出コイル87により検出口86の周囲に磁界を発生させるようになっている。前記検出口86は、センサ装置本体85の長手方向の一方の端部側(センサ設置部76に設置した状態での前端部側)に偏倚して検出口86が設けられている(図4参照)。
図12,図13に示すように、前記ケース体84は、前記検出口86の開口方向に対向する第1半体88および第2半体89から基本的に構成され、両半体88,89を組み付けることで内部に検出センサユニット82および検出用金属球83が位置決め保持されるよう構成される。前記第1半体88は、略矩形状の第1ケース基体90と該第1ケース基体90の周縁部から上方へ延出する第1壁部91とから構成され、上方に開放する箱状に形成されている。後側の第1壁部91より前側には、左右方向に離間して一対の規制片92,92が第1ケース基体90から上方に突設されており、第1壁部91および規制片92,92により画成される領域に検出センサユニット82を配置することで、第1壁部91および規制片92,92によって検出センサユニット82は前後方向および左右方向の位置規制がなされるよう構成される。また、左右の第1壁部91,91の内面には、上下方向に延在する一対の位置決めリブ93,93が対向して形成されており、該位置決めリブ93,93が、検出センサユニット82におけるセンサ装置本体85の左右両側面に形成された位置決め凹部85a,85aに嵌合することで、第1半体88に対する検出センサユニット82の確実な位置決めを行うようになっている。
前述のように、前記制御手段は、正常時(発振非検出状態=第1状態)には、不正検出装置81からローレベル信号が入力される。また、不正電波行為により検出ユニットが発振検出状態(第2状態)に状態変化されると、出力回路Hからハイレベル信号が入力される。そして、制御手段は、不正検出装置81からの信号がローレベル信号からハイレベル信号に切り換わったときに、不正電波行為が発生したと判定するようになっている。すなわち、検出用金属球83により発振非検出状態に維持されている筈の検出センサユニット82が発振検出状態に状態変化されると、制御手段は不正電波行為を検出する。なお、制御手段は、不正電波行為を検出した場合は、不正行為の発生を、パチンコ機10が備える表示装置17、ランプ装置、スピーカ等によって報知するよう構成される。
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
次に、不正電波行為が行われた場合の作用について、説明する。なお、前記不正検出装置81は、不正電波行為が行われていない正常時では、前記検出用金属球83により検出センサユニット82が発振非検出状態に維持されて、出力回路Hからローレベル信号が出力されている。従って、正常時においては、制御手段にローレベル信号が入力され続ける。不正電波行為が発生すると、電波により発信検出回路Gが断続的な発振を誤検出して、出力回路Hは、ローレベル信号およびハイレベル信号を交互に繰り返し出力する。そして、制御手段は、出力回路Hからの信号がローレベル信号からハイレベル信号に切り換わったときに、不正電波行為が発生したと判定する。すなわち、実施例の不正検出装置81によれば、電波により検出センサユニット82が発振非検出状態から発振検出状態に変化するので、簡単な構造により不正電波行為を極めて容易に検出し得る。また、検出センサユニット82に電波を検出するための回路等を別途形成することなく、既存の球検出センサDと同じものを検出センサユニット82として採用し得るから、不正検出装置81の製造コストを抑制することができる。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、2つのアウト口を設けたが、アウト口は1つであっても3つ以上であってもよい。例えば、実施例の仕切部は左右方向の中央側に最上部を設定し、該最上部から離間するにつれて下方変位するように球転動面を形成したが、仕切部を下側に膨出する弧状に形成し、左右の端部(レールとの近接端部)が最上部となるよう形成し、左右方向の中央側に向けて球転動面が下方変位するよう構成し、該仕切部の最下位置に対応して1つのアウト口を設けてもよい。
(2) 実施例では、仕切部の最上部に位置して第1球転動面と第2球転動面との間でのパチンコ球の移動を規制する規制部として、始動入賞部を構成する前飾り部材を用いたが、始動入賞部を構成する部材とは別の部材を規制部として用いることができる。この場合に、仕切部に規制部を一体に形成したり、別体の規制部を仕切部に着脱自在に取り付ける構成を採用し得る。
(3) 実施例では、非遊技領域に、設置部材に配設した発光演出装置により発光装飾可能な装飾部材を配置したが、該非遊技領域に配置される遊技部品としては、装飾部材に限定されるものでなく、動作により演出を行う可動演出装置を配置することができる。この場合に、可動演出装置は、遊技盤に設けたり、または設置部材に設ける構成を採用し得る。
(4) 実施例では、基体に、始動入賞部、仕切部および装飾部材を配設して、基体を単位としてユニットとして扱い得るよう構成したが、始動入賞部、仕切部および装飾部材を夫々別々に遊技盤に取り付ける構成を採用し得る。例えば、始動入賞部は単独で遊技盤に取り付けるよう構成し、仕切部および装飾部材を基体に配設した仕切りユニットを遊技盤に取り付ける構成を採用することができる。
(5) 実施例では、レール部材を別体で構成された3つのレールから構成したが、1つのレールで構成したものであってもよい。
(7) 実施例では、検出センサユニット(検出部)が電波により発振非検出状態(第1状態)から発振検出状態(第2状態)に状態変化される構成とした。しかしながら、磁気により検出センサユニット(検出部)が第1状態から第2状態に変化される構成として、磁気によって、始動入賞検出センサ、特別入賞検出センサ、普通入賞検出センサ等を誤作動させる行為を検出し得るようにしてもよい。
(8) 実施例では、金属球としてパチンコ球を採用したが、発振回路の発振を停止または減衰させ得る磁性体であれば、如何なる金属球であってもよい。また、球体でなく円筒体や円柱体等であってもよい。
(9) 実施例では、不正検出装置を、設置部材に設けたが、仕切りユニットに設けてもよい。また、不正電波行為の対象となる各センサに近接して不正検出装置を夫々設置してもよい。
(10) 実施例では、球通過口が上下方向に開口する姿勢で配設された第1始動入賞検出センサ(球検出センサ)を対象として不正検出装置を配置したが、球通過口が左右方向または前後方向に開口する姿勢で配設された第1始動入賞検出センサ(球検出センサ)を対象とする場合は、検出センサユニットを検出口が対応するように左右方向や前後方向に向く姿勢で配置するようにすればよい。
(11) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
〔付記〕
請求項3〜5の何れか一項に記載の遊技機において、
前記左右のアウト口(52,53)の高さ位置が異なるよう構成した。
20 前面領域
21 遊技領域
21a 第1流下経路
21b 第2流下経路
22 非遊技領域
23 レール部材
23c 打出し口
27 枠状装飾体
44 仕切部
50a 第1球転動面(球転動面)
50b 第1端部球転動面(球転動面)
51a 第2球転動面(球転動面)
51b 第2端部球転動面(球転動面)
52 第1アウト口(アウト口)
53 第2アウト口(アウト口)
55 前飾り部材(規制部)
Claims (6)
- 遊技盤の前面に配設したレール部材により前面領域が画成され、該前面領域に発射装置から打ち出された遊技球が打出し口を介して打ち込まれるよう構成された遊技機において、
前記レール部材における前記前面領域の最下部を挟んで左右両側に延在すると共に左右の各端部とレール部材との間を遊技球が通過しないように仕切部を遊技盤に設けることで、該前面領域が上下に仕切られ、
前記仕切部の下側に、遊技球が流下しない非遊技領域が画成されると共に、該仕切部より上側に、前記打出し口が連通して該打出し口から遊技球が打ち込まれる遊技領域が画成され、
前記遊技領域の最下部に、該遊技領域を流下する遊技球を機裏側へ排出するアウト口が設けられた
ことを特徴とする遊技機。 - 前記仕切部は、遊技球が左右方向に移動可能な球転動面を有し、該球転動面は前記アウト口に向けて下方変位するよう形成される請求項1記載の遊技機。
- 前記仕切部の球転動面は、最上部から左側に向かうにつれて下方変位する第1球転動面と、最上部から右側に向かうにつれて下方変位する第2球転動面とを備え、第1球転動面および第2球転動面の最下部位置に対応して前記アウト口が夫々設けられた請求項1または2記載の遊技機。
- 前記球転動面の最上部に、前記第1球転動面と第2球転動面との間での遊技球の移動を規制する規制部を設けた請求項3記載の遊技機。
- 前記遊技盤に配設されて前記遊技領域の内側に位置する枠状装飾体を備え、前記遊技領域には、前記枠状装飾体の左側に遊技球の第1流下経路が形成されると共に、該枠状装飾体の右側に遊技球の第2流下経路が形成され、前記第1流下経路および第2流下経路の最下部にアウト口が夫々設けられ、
前記規制部は、遊技盤の左右方向の中央から左右何れか一方に偏った位置で、前記枠状装飾体の下縁に近接して設けられた請求項4記載の遊技機。 - 前記アウト口は、前記仕切部の端部に近接して位置するように設けられた請求項3〜5の何れか一項に記載の遊技機。
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