JP2015170371A - ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各ディスク規格内で偏心量がばらついた場合、もしくはそれを超える偏心量を持った光ディスクであっても、位相差計の許容上限周波数以下の周波数範囲で位相差を計測することができるディスク装置を提供する。
【解決手段】光ピックアップ2のフォーカスオン状態で光ディスクdの偏心量を計測する偏心量計測部6aと、位相差計4の許容上限周波数、光ディスクdのトラックピッチおよび偏心量計測部6aに計測された偏心量に基づいて、サブビーム信号の周波数が許容上限周波数以下となるディスク回転周波数を算出し、両サブビーム信号間の位相差を調整するときのディスク回転周波数として設定するディスク回転数算出部6bとを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、光ディスクの情報を再生または情報を記録するディスク装置に関する。
例えば、特許文献1には差動プッシュプル(DPP)法を用いた光ピックアップの調整方法が開示されている。この方法では、光ピックアップからのレーザビームを回折格子によって1つのメインビームと2つのサブビームの3本に分けて、2つのサブビームによるプッシュプル信号の位相差が360度になるように光ピックアップを位置調整している。
特開2006−146999号公報
特許文献1などに記載されるDPP法や3ビーム法による調整では、両サブビーム間の位相差が位相差計によって計測される。
一方、位相差計には計測可能な許容上限周波数があり、また位相差計の計測対象であるサブビーム信号の周波数は、ディスク回転数周波数、光ディスク自体およびディスク装置側の機械的な偏心量に依存して変化する。
従って、ディスク回転数周波数、光ディスク自体およびディスク装置側の機械的な偏心量によっては、サブビーム信号の周波数が位相差計で計測可能な許容上限周波数より高くなる場合がある。この場合、位相差計による位相差の計測が不安定になる。
そこで、従来では、偏心量を管理して生産された光ディスクを使用する、または、光ディスク自体の偏心量やディスク装置側の機械的な偏心量に合わせて調整時のディスク回転周波数をカスタマイズしていた。
このように偏心量を管理して生産された光ディスクを使用する場合、調整に使用する光ディスクのコストが常に増加する。また光ディスクや実機の偏心実力に合わせてディスク回転周波数をカスタマイズするには、それを行う設備の調整に時間がかかるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、位相差計の許容上限周波数以下の周波数範囲で位相差を計測することができるディスク装置を得ることを目的とする。
この発明に係るディスク装置は、光ピックアップからの光ビームをメインビームと2つのサブビームに分けて光ディスクに照射し、メインビームが光ディスクのトラックを横断したときに位相差計によって計測された両サブビーム信号間の位相差が予め定めた位相差となるように調整されるディスク装置であって、光ピックアップのフォーカスオン状態で光ディスクの偏心量を計測する偏心量計測部と、位相差計の許容上限周波数、光ディスクのトラックピッチおよび偏心量計測部に計測された偏心量に基づいて、サブビーム信号の周波数が許容上限周波数以下となるディスク回転周波数を算出し、両サブビーム信号間の位相差を調整するときのディスク回転周波数として設定するディスク回転数算出部とを備える。
この発明によれば、位相差計の許容上限周波数以下の周波数範囲で位相差を計測することができるという効果がある。
この発明の実施の形態1に係るディスク装置の構成を示すブロック図である。 両サブビーム信号間の位相差調整の概要を示す図である。 ビームスポットとスピンドルモータの回転中心との位置関係を示す図である。 実施の形態1に係るディスク装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るディスク装置の構成を示すブロック図である。図1において、ディスク装置1は、例えば車両などの移動体に搭載され、光ディスクdの再生やデータ記録を行うディスク装置であり、光ピックアップ2、RFアンプ3、位相差計4、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)5、制御マイクロコンピュータ(マイコン)6、駆動制御部7およびスピンドルモータ8を備えて構成される。
光ピックアップ2は、内部のレーザ光源から照射されたレーザ光を用いて光ディスクdの記録面へのデータの記録および再生を行う。また光ピックアップ2は、レーザ光源からのレーザ光を3本のレーザビーム(メインビームとその両サイドのサブビーム1,2)に分ける回折格子などの光学系、3本のレーザビームを光ディスクdの記録面に集光する対物レンズおよび3本のレーザビームの反射光を受光して電気信号に変換する受光部を備える。電気信号には、例えば、2本のサブビーム1,2の反射光を受光して得られるE信号およびF信号がある。
RFアンプ3は、光ピックアップ2の受光部から入力した上記電気信号からRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成する。例えば、3ビーム法によるトラッキング制御においては、上述したE信号およびF信号を用いてE信号−F信号をトラッキングエラー信号として求める。
位相差計4は、E信号とF信号の位相差を計測して表示部に表示する位相差計である。E信号とF信号の位相差が0度であると、E信号−F信号の振幅が0となり、トラッキングエラー信号が生成できない。
従って、ディスク装置1において、メインビームのビームスポットがトラックを横断したときにE信号とF信号の位相差が180度になるように、光ピックアップ2の位置やターンテーブルの位置を調整する。
なお、図1では、位相差計4がRFアンプ3の出力信号(E信号、F信号)を入力する構成を示したが、位相差計4がRFアンプ3の出力ではなく、DSP5に接続された構成であってもよい。この場合、位相差計4は、DSP5から出力されるRFアンプ3からの出力信号を用いて位相差を計測する。
DSP5は、RFアンプ3から入力したフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号に基づいて各種のサーボ動作を行い、サーボ動作によって生成した制御信号を駆動制御部7に出力して光ピックアップ2のアクチュエータの駆動やスピンドルモータ8の駆動を行う。またDSP5は、RFアンプ3から入力したRF信号を信号再生に必要な信号処理を行い、後段のデコーダ(不図示)に出力信号として出力する。さらにDSP5は、機能構成としてトラック横断検出部5aを備える。
トラック横断検出部5aは、RFアンプ3から出力されるトラッキングエラー信号などを用いてトラックの横断を検出する。
制御マイコン6は、DSP5の動作を制御するマイクロコンピュータであって、例えばディスク再生用LSIを用いて実現することができる。また、その機能構成として、図1に示すように、偏心量計測部6aおよびディスク回転数算出部6bを備える。
偏心量計測部6aは、光ピックアップ2のフォーカスオン状態で光ディスクdの偏心量を計測する。光ディスクdの偏心量を計測する方法としては、例えば、光ピックアップ2のフォーカスオン状態で光ディスクdが1回転するまでの間にトラック横断検出部5aが検出したトラックの横断を計数したトラック横断本数と光ディスクdのトラックピッチとを用いて光ディスクdの偏心量を算出する。光ディスクdの1回転は、例えば光ディスクdの回転位置に相当するFGアドレスをモニタして特定することができる。
また偏心量計測部6aは、スピンドルモータ8の回転数設定に基づいて光ディスクdの1回転あたりの時間を算出しておき、この1回転時間内に計数されたトラック横断本数と光ディスクdのトラックピッチとを用いて光ディスクdの偏心量を算出してもよい。
さらに偏心量計測部6aは、光ピックアップ2がトラッキングオン状態におけるトラッキングドライブ信号電圧を計測し、この計測結果と光ピックアップ2の直流感度とから光ディスクdの偏心量を算出してもよい。この場合、トラック横断本数は不要であるため、トラック横断検出部5aを省略することができる。いずれの場合であっても実機における光ディスクdの偏心量を的確に計測することができる。
ディスク回転数算出部6bは、位相差計4の許容上限周波数、光ディスクdのトラックピッチおよび偏心量計測部6aに計測された偏心量に基づいて、サブビーム信号(E信号、F信号)の周波数が位相差計4の許容上限周波数以下となるディスク回転周波数を算出し、算出したディスク回転周波数を、両サブビーム信号間の位相差(E信号とF信号との間の位相差)を調整するときのディスク回転周波数として設定する。
なお、位相差計4の許容上限周波数は、位相差計4が計測対象信号間の位相差を適切に計測可能な上限周波数として設定される値であり、位相差計4の性能上、予め規定された最大計測可能周波数が挙げられる。または、この最大計測可能周波数から余裕分を減じた周波数であってもよい。これにより、各ディスク規格内で偏心量がばらついた場合、もしくはそれを超える偏心量を持った光ディスクdであっても、位相差計4の許容上限周波数以下の周波数範囲で位相差を計測することができる。
駆動制御部7は、DSP5からの制御信号に従って光ピックアップ2のアクチュエータの駆動およびスピンドルモータ8の駆動を行う。スピンドルモータ8は、ターンテーブルを介して光ディスクdを回転駆動する。ディスク回転数算出部6bは、上述のようにして決定したディスク回転周波数をDSP5へ通知する。DSP5は、このディスク回転周波数で回転させる制御信号を生成して駆動制御部7に出力する。駆動制御部7は、この制御信号に従ってスピンドルモータ8を駆動させることで、ディスク回転数算出部6bが決定したディスク回転周波数で光ディスクdが回転する。
図2は、両サブビーム間の位相差調整の概要を示す図である。3ビーム法によるトラッキング制御において、光ピックアップ2から照射されたレーザ光は、メインビームとその両サイドのサブビームに分けられ、図2(a)に示すように、中央にメインビームによるスポットM、その両サイドにサブビーム1によるスポットE、およびサブビーム2によるスポットFが形成される。また光ディスクdは矢印ra方向に回転している。このとき、光ディスクdが偏心していると、光ディスクdは矢印Ca方向にぶれて、メインビームのスポットMが光ディスクdのトラックを横断する。
メインビームのスポットMが、図2(a)に示すようにトラックセンターでピットAにある場合は、サブビーム1,2のスポットE,FがピットAに同様な面積で重なり、サブビーム1,2の反射光の光量はほぼ同じになる。
一方、光ディスクdの偏心によってメインビームのスポットMが図2(a)のCa方向の左側へずれてピットAから外れた場合、サブビーム1のスポットEは、光ディスクdのピットAのない鏡面部分に移動し、サブビーム2のスポットFは、ピットAに最も大きく重なった状態となる。このときサブビーム1の反射光の光量が最大となり、サブビーム2の反射光の光量が最小となる。
反対に、メインビームのスポットMが図2(a)のCa方向の右側へずれてピットAから外れた場合には、サブビーム2のスポットFが、光ディスクdのピットAのない鏡面部分に移動し、サブビーム1のスポットEが、ピットAに最も大きく重なった状態となる。
このとき、サブビーム2の反射光の光量が最大となり、サブビーム1の反射光の光量が最小となる。
図2(b)は、サブビーム1,2の反射光を受光して得られるE信号とF信号の波形である。E信号の波形とF信号の波形は、図2(b)に示すようにトラック横断の周波数に応じて同様の振幅(光量)で増減する。
従って、E信号−F信号の演算結果から、メインビームの位置がCa方向のどちら側にずれているかを検出することができる。そして、図2(b)のようにE信号とF信号の位相差が180度ずれた状態に調整すれば、トラッキングエラー信号の振幅は偏心の位置に依存することなく一定となる。
一方、E信号とF信号の位相差が180度からさらにずれ、そのずれ量が大きくなるにつれて、光ディスクdが偏心していると、偏心片側のトラッキングエラー信号(E信号−F信号)の振幅が大きく減少する。すなわちトラッキングエラー信号波形における振幅の一部が減少する。このため、その減少部分(エラー振幅部分)でサーボゲインが低下してトラッキングサーボ性能がその減少量だけ低下する。
図3は、ビームスポットとスピンドルモータの回転中心との位置関係を示す図であり、光ピックアップ2を搭載したメカにおける位相差調整の概要を示している。
図3に示すように、メインビームのスポットMは、その中心daがトラック上を通り、かつ両サイドのサブビーム1,2のスポットE,FはスポットMに対してそれぞれ左右に1/2トラックずれて照射される。この位置関係に加えて、図3の下側に示すようにスポットMの中心daとスピンドルモータ8の回転中心8aを結ぶ線分がトラックに直交すると、E信号とF信号の位相差がおよそ180度になる。
一方、図3の上側のようにスポットMの中心daとスピンドルモータ8の回転中心8aを結ぶ線分がトラックに対して傾きを持っている状態において、メインビームのスポットMに加え、サブビーム1,2のスポットE,Fのそれぞれがトラック上にある。
このため、E信号とF信号との間の位相差が180度にならない。この場合、光ピックアップ2を、光ディスクdの接線方向であるタンジェンシャル方向に動かして、図3の下側に示す位置に調整する。
光ビーム信号の位相差は位相差計4を用いて計測される。例えば、位相差計4によって計測されたE信号とF信号の位相差は表示部に表示される。
作業者は、この表示部に表示された数値が180度の位相差を示す値となるように、光ピックアップ2の位置やターンテーブルの位置を移動させて調整を行う。光ピックアップ2単体の場合には、ホログラムユニットを回転させることにより調整を行う。なお、位相差調整の具体的な方法は、下記参考文献などのように様々な方法が提案されている。
(参考文献)特開2005−44424号公報
次に動作について説明する。
図4は、実施の形態1に係るディスク装置の動作を示すフローチャートであり、位相差調整を行うディスク回転周波数を決定する処理を示している。
まず、駆動制御部7が、DSP5からの制御信号に従って、スピンドルモータ8を駆動して光ディスクdの回転を開始する(ステップST1)。このとき、トラック横断検出部5aは、メインビームによるトラックの横断を検出する。
偏心量計測部6aは、光ピックアップ2でフォーカスオン状態になると、光ディスクdが1回転するまでの間にトラック横断検出部5aが検出したトラックの横断を計数する(ステップST2)。ここで、光ディスクdの1回転は、例えば光ディスクdの回転位置に相当するFGアドレスをモニタして特定する。
次に、偏心量計測部6aは、光ディスクdが1回転するまでの間にトラック横断検出部5aが検出したトラックの横断を計数したトラック横断本数と、光ディスクdのトラックピッチとを用いて、光ディスクdの偏心量を算出する(ステップST3)。トラッキングサーボループが開状態にあり、偏心の他に外乱がなければ、メインビームのスポットMは、偏心量に応じて光ディスクdのトラックを横断する。
そこで、光ディスクdの1回転あたりのトラック横断本数をα、トラックピッチをβとすると、偏心量eはe=(α×β)/2で算出することができる。
次に、ディスク回転数算出部6bは、位相差計4の許容上限周波数、光ディスクdのトラックピッチおよび偏心量計測部6aに計測された偏心量に基づいて、サブビーム信号(E信号、F信号)の周波数が位相差計4の許容上限周波数を超えないディスク回転周波数を算出する(ステップST4)。
例えば、トラック横断の最大周波数をCFMAXとし、ディスク回転周波数をRFとし、偏心量計測部6aに計測された偏心量をe、トラックピッチをβとした場合に、CFMAX=(2π×RF×e)/βの関係式が成り立つ。このCFMAXが許容上限周波数(例えば最大計測可能周波数)FMAX以下であればよいので、ディスク回転数算出部6bは、上記関係式を用いて導かれる下記式(1)に従って、ディスク回転周波数RFを算出する。
すなわち、ディスク回転数算出部6bは、下記式(1)で算出した回転周波数以下となるディスク回転周波数RFを、位相差計4で両サブビーム信号間の位相差を計測してその値を調整する処理を行う際のディスク回転周波数とする。
RF≦(FMAX×β)/(2π×e) ・・・(1)
ディスク回転数算出部6bは、算出したディスク回転周波数をDSP5へ通知し、DSP5を介して駆動制御部7に設定する(ステップST5)。すなわち、DSP5は、上記ディスク回転周波数でスピンドルモータ8を回転させる制御信号を生成して駆動制御部7に出力する。駆動制御部7は、DSP5からの制御信号に従ってスピンドルモータ8を駆動させることにより、ディスク回転数算出部6bが算出したディスク回転周波数で光ディスクdを回転させる。この後、作業者が、位相差計4の表示部に表示された数値が180度の位相差を示す値となるように光ピックアップ2の位置やターンテーブルの位置を移動させて調整を行う(ステップST6)。
従来では、位相差計4の計測可能な周波数を考慮せずにディスク回転周波数が予め決定され、そのディスク回転周波数にスピンアップした後に位相差調整を実施していた。
しかしながら、一般的な位相差計4には位相差を計測する信号の最大計測可能周波数(許容上限周波数)がある。また、位相差計4が位相差を計測する対象となる光ビーム信号は、光ディスクdの偏心量、ターンテーブルを含む機械的な偏心量、ディスク回転周波数によって変化する。このため、光ディスクdの偏心量のばらつきや調整対象の機械公差のばらつき、チャッキング時の光ディスクdの状態などによって、位相差計4で位相差を計測する対象となる信号の周波数が上記許容上限周波数を超える場合があった。この場合、位相差計4の計測が安定せず、表示部に表示される位相差を示す数値が異常値となる可能性がある。
これに対して、従来は、偏心量を管理して生産された光ディスクdを使用する、または、光ディスクd自体の偏心量やディスク装置側の機械的な偏心量に合わせて調整時のディスク回転周波数をカスタマイズしていた。
このように偏心量を管理して生産された高価な光ディスクdを使用する場合、調整に使用する光ディスクdのコストが常に増加する。また、光ディスクdや実機の偏心実力に合わせてディスク回転周波数をカスタマイズするには、それを行う設備の調整に時間がかかり、設備メンテナンスの費用アップも避けられない。
そこで、この実施の形態1によれば、ディスク装置1が、光ピックアップ2のフォーカスオン状態で光ディスクdの偏心量を計測する偏心量計測部6aと、位相差計4の許容上限周波数、光ディスクdのトラックピッチおよび偏心量計測部6aに計測された偏心量に基づいて、サブビーム信号の周波数が許容上限周波数以下となるディスク回転周波数を算出し、両サブビーム信号間の位相差を調整するときのディスク回転周波数として設定するディスク回転数算出部6bとを備える。特に、ディスク回転数算出部6bは、上記式(1)に従って、位相差計4の許容上限周波数FMAXに光ディスクdのトラックピッチβを乗算した値を、偏心量計測部6aに計測された偏心量eに2πを乗算した値で除算して得られる回転周波数以下となる、ディスク回転周波数RFを算出する。
このように構成することで、各ディスク規格内で偏心量がばらついた場合、もしくはそれを超える偏心量を持った光ディスクdであっても、位相差計4の許容上限周波数以下の周波数範囲で位相差を計測することができる。
また、この実施の形態1によれば、メインビームによるトラックの横断を検出するトラック横断検出部5aを備え、偏心量計測部6aは、光ディスクdが1回転するまでの間にトラック横断検出部5aが検出したトラックの横断を計数したトラック横断本数に基づいて、光ディスクdの偏心量を算出する。このようにすることで、実機における光ディスクdの偏心量を的確に計測することができる。
さらに、この実施の形態1によれば、偏心量計測部6aは、トラッキングオン状態におけるトラッキングドライブ信号電圧を計測して、この計測結果と光ピックアップ2の直流感度とから光ディスクdの偏心量を算出する。このようにすることでも、実機における光ディスクdの偏心量を的確に計測することができる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 ディスク装置、2 光ピックアップ、3 RFアンプ、4 位相差計、5 DSP、5a トラック横断検出部、6 制御マイコン、6a 偏心量計測部、6b ディスク回転数算出部、7 駆動制御部、8 スピンドルモータ、8a 中心。

Claims (3)

  1. 光ピックアップからの光ビームをメインビームと2つのサブビームに分けて光ディスクに照射し、前記メインビームが前記光ディスクのトラックを横断したときに位相差計によって計測された両サブビーム信号間の位相差が予め定めた位相差となるように調整されるディスク装置であって、
    前記光ピックアップのフォーカスオン状態で前記光ディスクの偏心量を計測する偏心量計測部と、
    前記位相差計の許容上限周波数、前記光ディスクのトラックピッチおよび前記偏心量計測部に計測された偏心量に基づいて、サブビーム信号の周波数が前記許容上限周波数以下となるディスク回転周波数を算出し、前記両サブビーム信号間の位相差を調整するときのディスク回転周波数として設定するディスク回転数算出部とを備えるディスク装置。
  2. 前記メインビームによるトラックの横断を検出するトラック横断検出部を備え、
    前記偏心量計測部は、前記光ディスクが1回転するまでの間に前記トラック横断検出部が検出したトラックの横断を計数したトラック横断本数に基づいて、前記光ディスクの偏心量を算出することを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  3. 前記偏心量計測部は、トラッキングオン状態におけるトラッキングドライブ信号電圧を計測して、この計測の結果と前記光ピックアップの直流感度とから前記光ディスクの偏心量を算出することを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
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