JP2015168793A - チオフェン共重合体及びその水溶液、並びにチオフェンモノマー組成物及びその製造方法 - Google Patents

チオフェン共重合体及びその水溶液、並びにチオフェンモノマー組成物及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高導電性を有する新規な水溶性のポリチオフェンを提供するとともに、その原料である新規なチオフェンモノマーを提供する。
【解決手段】チオフェン共重合体が、チオフェンに縮合したエチレンジオキシ環を有し、さらに該環にエーテル結合を介してアルキルスルホン酸を有する構造単位(A)と、チオフェンに縮合したプロピレンジオキシ環を有し、さらに該環にエーテル結合を介してアルキルスルホン酸を有する構造単位(B)とからなる。
【選択図】なし

Description

本発明は、チオフェン共重合体及びその水溶液、並びにその原料であるチオフェンモノマー組成物及びその製造方法に関する。
ポリアセチレン、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリピロール等に代表されるπ共役二重結合を有するポリマーは、アクセプターやドナーによるドーピングにより導電体(導電性ポリマー)となることが知られており、帯電防止剤、コンデンサの固体電解質、導電性塗料、エレクトロクロミック素子、透明電極、透明導電膜、化学センサ、アクチュエータ等への応用が検討されている。従来、導電性ポリマーは不溶不融のため成型加工性に課題があり、溶解させるには環境負荷の大きい極性有機溶媒(例えば、アミド系溶媒等)の使用が必要だった。そのため、環境負荷の小さい水に溶解する、水溶性で成型加工が容易な導電性ポリマーが求められていた。
近年、ポリスチレンスルホン酸(PSS)等の水溶性高分子ドーパントの存在下に、3,4−エチレンジオキシチオフェン(EDOT)を重合させた導電性ポリマーであるPEDOT:PSSが報告されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1によれば、ポリアニオンがドーパント兼水分散剤として取り込まれることで水溶性となり、成型加工性が向上するとされている。しかしながら、特許文献1に記載の導電性ポリマーは、ドーピングに関与していない導電性の低いポリマー部分を多量に含むため、導電性が低くなること、大過剰のスルホ基があることで耐熱性や耐水性が低いこと、強酸性による装置腐食等の課題がある。
一方、水溶性導電性ポリマーを得る別法として、水溶性の付与とドーピング作用を兼ね備えた置換基(例えば、スルホ基、スルホネート基等)を、直接又はスペーサを介してポリマー分子鎖中に共有結合で導入した化合物を重合することで、成型加工性に優れた水溶性の自己ドープ型導電性ポリマーになることが提案され、例えば、直鎖のアルキレンスルホン酸基が置換したポリ(4−(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イルメトキシ)−1−ブタンスルホン酸)(PEDT−S)は、10−30S/cm程度の導電率を示すことが報告されている(例えば、特許文献2、非特許文献1、2参照)。
しかしながら、近年の半導体の高集積化に伴い、より微細なパターン形成の要求があり、そのためにより高い導電性(帯電防止能)を有するポリマーが求められていた。
このため、本件出願人は、水溶化のために導電性向上に寄与しない他の成分を添加することなく良好な成形加工性を付与でき、良好な水溶性と高い導電性を有し、なおかつ水溶液とした場合にポリマーの粒子径が十分に小さい自己ドープ型の水溶性導電性高分子について既に特許出願している(例えば、特許文献3参照)。この高分子を合成するためのチオフェンモノマーは、公知の方法(例えば、非特許文献1参照)に従い、チエノ[3,4−b]−1,4−ジオキシン−2−メタノールと分岐したスルトン化合物とから容易に合成できる。
しかしながら、このチオフェンモノマーを合成するための重要中間体である、2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−5,7−ジカルボン酸ジアルキルエステルは、例えば、3,4−ジヒドロキシチオフェン−2,5−ジカルボン酸エステルとエピブロモヒドリンとを反応させてエーテル環化する方法で製造されるが、その際に、環化生成物である3−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン−6,8−ジカルボン酸ジアルキルエステルが30%程度副生するという問題を有している(例えば、特許文献4参照)。
このため、例えば、2−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−5,7−ジカルボン酸ジアルキルエステルと3−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン−6,8−ジカルボン酸ジアルキルエステルとを一緒にアセチル化して、再結晶することにより、3−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−チエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン−6,8−ジカルボン酸ジアルキルエステルのアセチル化体を除去することで目的物を精製する必要があり(例えば、特許文献5参照)、工業的な製造方法としては煩雑であり、目的物の大幅な収率低下を伴うものであった。
特許第2636968号明細書 特許第4974095号明細書 国際公開特許2014/007299号 米国特許第511327号明細書 特許4049744号明細書
Chemisty Materials,21,1815−1821(2009) Advanced Materials,23(38),4403−4408(2011)
本発明は、上記の背景技術に鑑みてなされたものであり、その目的は、
(1)工業的な製造方法で得られる、新規なチオフェンモノマー組成物を提供すること、及び
(2)高導電性を有する新規な水溶性のチオフェン共重合体を提供すること、
である。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明のチオフェンモノマー組成物が、工業的な製造方法で得られること、及び本発明のチオフェンモノマー組成物から誘導されたチオフェン共重合体が高い導電性と優れた水溶性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下に示すとおりのチオフェン共重合体及びその水溶液、並びにその原料であるチオフェンモノマー組成物及びその製造方法に関するものである。
[1]エチレンジオキシ環を有する構造単位(A)とプロピレンジオキシ環を有する構造単位(B)とからなるチオフェン共重合体であって、構造単位(A)が下記式(1)で表される構造単位及び下記式(2)で表される構造単位からなる群より選ばれる少なくとも1種であること、並びに構造単位(B)が下記式(3)で表される構造単位及び下記式(4)で表される構造単位からなる群より選ばれる少なくとも一種であることを特徴とするチオフェン共重合体。
Figure 2015168793
Figure 2015168793
Figure 2015168793
Figure 2015168793
[上記式(1)〜(4)中、Rは炭素数1〜6の鎖状、分岐状アルキル基、又はフッ素原子を表す。Mは水素原子、Li、Na及びKからなる群より選ばれるアルカリ金属、NH(R又はHNCを表す。Rは各々独立して水素原子、又は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。]
[2]チオフェン共重合体の重量平均分子量が、ポリスチレンスルホン酸換算で1千〜100万の範囲であることを特徴とする上記[1]に記載のチオフェン共重合体。
[3]上記式(2)で表される構造単位に対する、上記式(1)で表される構造単位の比(モル比)が、少なくとも70/30であることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のチオフェン共重合体。
[4]下記式(5)で表されるチオフェン化合物と下記式(6)で表されるチオフェン化合物とを含むチオフェンモノマー組成物。
Figure 2015168793
Figure 2015168793
[上記式(5)、(6)中、Rは炭素数1〜6の鎖状、分岐状アルキル基、又はフッ素原子を表す。Mは水素原子、Li、Na及びKからなる群より選ばれるアルカリ金属、NH(R又はHNCを表す。Rは各々独立して水素原子、又は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。]
[5]上記式(6)で表されるチオフェン化合物に対する、上記式(5)で表されるチオフェン化合物の比(モル比)が、少なくとも70/30であることを特徴とする上記[4]に記載のチオフェンモノマー組成物。
[6]上記[4]又は[5]に記載のチオフェンモノマー組成物を、水又はアルコール溶媒中、酸化剤の存在下に重合させることを特徴とする上記[1]乃至[3]のいずれかに記載のチオフェン共重合体の製造法。
[7]下記式(6)で表されるチオフェン化合物。
Figure 2015168793
[上記式(6)中、Rは炭素数1〜6の鎖状、分岐状アルキル基、又はフッ素原子を表す。Mは水素原子、Li、Na及びKからなる群より選ばれるアルカリ金属、NH(R又はHNCを表す。Rは各々独立して水素原子、又は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。]
[8]下記式(7)で表される化合物及び下記式(8)で表される化合物と、下記式(9)で表される化合物とを、MH(Mは、Li、Na又はKを表す。)の存在下、反応させることを特徴とする、上記[4]において、Mが、Li、Na又はKを表すチオフェンモノマー組成物の製造方法。
Figure 2015168793
Figure 2015168793
Figure 2015168793
[上記式(9)中、Rは炭素数1〜6の鎖状、分岐状アルキル基、又はフッ素原子を表す。]
[9]上記式(8)で表される化合物に対する、上記式(7)で表される化合物の比(モル比)が、少なくとも70/30であることを特徴とする上記[8]に記載の製造方法。
[10]上記[1]乃至[3]のいずれかに記載のチオフェン共重合体の水溶液からなる水溶性導電性高分子水溶液。
[11]上記[10]に記載の水溶液を基材に塗布し乾燥することを特徴とする導電性被膜の製造方法。
本発明によれば、良好な導電性と成型加工に十分な水溶性を兼ね備えた新規なチオフェン共重合体と、その原料であるチオフェンモノマー組成物とを提供できる。
本発明のチオフェン共重合体は、スルホ基のα位に置換基を有するチオフェン部と3,4−プロピレンチオフェン部を有すること、及びそれらの共重合体であるという点で、特許文献2に記載されているPEDT−Sとは異なり、その導電率もPEDT−Sに比べ向上するため、産業上極めて有用である。
また、本発明のチオフェンモノマー組成物は、工業的な製造方法で得られ、モノマー合成時の煩雑な単離精製を省略できるため、時間短縮や収率向上が見込まれ、経済的効果も大きい。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のチオフェン共重合体は、エチレンジオキシ環を有する構造単位(A)とプロピレンジオキシ環を有する構造単位(B)とからなり、
構造単位(A)が上記式(1)で表される構造単位及び上記式(2)で表される構造単位からなる群より選ばれる少なくとも1種であること、並びに
構造単位(B)が上記式(3)で表される構造単位及び上記式(4)で表される構造単位からなる群より選ばれる少なくとも一種であること、
をその特徴とする。
上記式(3)、式(4)で表される構造単位は、それぞれ上記式(1)、式(2)で表される構造単位のドーピング状態を表す。
ドーピングにより絶縁体−金属転移を引き起こすドーパントは、アクセプタとドナーに分けられる。前者は、ドーピングにより導電性ポリマーの高分子鎖の近くに入り主鎖の共役系からπ電子を奪う。結果として、主鎖上に正電荷(正孔、ホール)が注入されるため、p型ドーパントとも呼ばれる。具体的には、ハロゲン類(Br、I、Cl)、ルイス酸(BF、PF、AsF)、プロトン酸(HSO、HCl、CFSOH)、遷移金属ハライド(FeCl)、有機物質(TCNQ)等が例示される。
また、後者は、逆に主鎖の共役系に電子を与えることになり、この電子が主鎖の共役系を動くことになるため、n型ドーパントとも呼ばれる。具体的には、アルカリ金属(Li、Na、K、Cs)、アルキルアンモニウムイオン等が例示される。
本発明におけるドーパントは、ポリマー分子内に共有結合で結びついたスルホ基又はスルホナート基であり、p型ドーパントである。このように外部からドーパントを添加することなく導電性を発現するポリマーは自己ドープ型ポリマーと呼ばれている。
上記式(1)〜(4)中、Rは炭素数1〜6の鎖状、分岐状アルキル基、又はフッ素原子を表す。
炭素数1〜6の鎖状、分岐状アルキル基としては、特に限定するものではないが、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、シクロペンチル基、n−へキシル基、2−エチルブチル基、シクロヘキシル基、n−オクチル基等が挙げられる。
上記式(1)〜(4)中、Mは、水素原子、Li、Na及びKからなる群より選ばれるアルカリ金属、NH(R又はHNCを表す。その際、Rは各々独立して水素原子、又は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。置換基Rとしては、具体的には、上記した置換基Rと同じものを例示することができ、より好ましくは水素原子、メチル基である。また、Rが置換基を有するアルキル基である場合の当該置換基としては、例えば、炭素数1〜6のアルキル基又はアルコキシ基、炭素数1〜20のアリール基、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基等が挙げることができ、より好ましくは、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、2,3−ジヒドロキシプロピル基等のヒドロキシ基を有するアルキル基である。
本発明のチオフェン共重合体は、ランダム、ブロック、交互共重合体のいずれであっても良い。
本発明のチオフェン共重合体は、重量平均分子量がポリスチレンスルホン酸換算で、通常1千〜100万の範囲であり、好ましくは、1千〜50万の範囲である。粘性や水溶性の観点からは、1千〜10万の範囲が好ましい。
本発明のチオフェン共重合体において、プロピレンジオキシチオフェン環を有する構造単位(B)に対する、エチレンジオキシ環を有する構造単位(A)の比[構造単位(A)/構造単位(B)](モル比)は、少なくとも70/30であり、ポリマーの導電率の観点からは、80/20以上が好ましい。さらに好ましくは、90/10以上である。ここで、当該モル比は、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の比、又はNMRスペクトルのピーク面積の比として求められる。
本発明のチオフェンモノマー組成物は、上記式(5)で表されるチオフェン化合物と上記式(6)で表されるチオフェン化合物とを含む。
上記式(5)で表されるチオフェンモノマーとしては、特に限定するものではないが、例えば、3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−メチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−エチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−プロピル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−ブチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−ペンチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−ヘキシル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−イソプロピル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−イソブチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−イソペンチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−フルオロ−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−メチル−1−プロパンスルホン酸カリウム、3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−メチル−1−プロパンスルホン酸、3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−メチル−1−プロパンスルホン酸アンモニウム、3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−メチル−1−プロパンスルホン酸トリエチルアンモニウム等が挙げられる。
上記式(6)で表されるチオフェンモノマーとしては、特に限定するものではないが、例えば、3−(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン−3−イルオキシ)−1−メチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン−3−イルオキシ)−1−エチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン−3−イルオキシ)−1−プロピル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン−3−イルオキシ)−1−ブチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン−3−イルオキシ)−1−ペンチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン−3−イルオキシ)−1−ヘキシル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン−3−イルオキシ)−1−イソプロピル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン−3−イルオキシ)−1−イソブチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン−3−イルオキシ)−1−イソペンチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、3−(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン−3−イルオキシ)−1−メチル−1−プロパンスルホン酸、3−(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン−3−イルオキシ)−1−メチル−1−プロパンスルホン酸アンモニウム、3−(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン−3−イルオキシ)−1−メチル−1−プロパンスルホン酸トリエチルアンモニウム等が挙げられる。
本発明のチオフェン共重合体の原料組成物としては、上記式(6)で表されるチオフェン化合物に対する、上記式(5)で表されるチオフェン化合物の比(モル比)が、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の割合として、少なくとも70/30であり、ポリマーの導電率の観点からは、80/20以上が好ましい。さらに好ましくは、90/10以上である。ここで、当該モル比は、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の比、又はNMRスペクトルのピーク面積の比として求められる。
なお、本発明のチオフェンモノマー組成物は下記のように合成できる。
例えば、米国特許第511327号明細書(特許文献4)に記載されるように、3,4−ジヒドロキシチオフェン−2,5−ジカルボン酸ジメチルエステルとエピハロヒドリンとを反応させることにより、中間体(7)と中間体(8)の約70/30の混合物として得られる。
また、Electrochemical Communications, volume 2, pages72−76(2000)に記載されるように、エピハロヒドリンに変えて2,3−ジブロモ−1−プロパノールとのダブルウィリアムソン反応により合成することも可能である。引き続き、加水分解と脱炭酸反応を経て全3工程で(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキシン−2−イル)メタノール(7)及び(3,4−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキセピン)−3−オール(8)の混合物を合成できる。
そして、例えば、Journal of Electroanalytical Chemistry,443,217−226(1998)を参考に、スルトン化合物(9)と反応させることで目的の組成物を合成することができる。
(第一工程)
Figure 2015168793
(第二工程)
Figure 2015168793
(第三工程)
Figure 2015168793
(第四工程)
Figure 2015168793
なお、上記式(5)で表されるチオフェンモノマーと上記式(6)で表されるチオフェンモノマーの比は、下記式(7)で表される中間体化合物と下記式(8)で表される中間体化合物の混合比に依存する。本発明のチオフェンモノマー組成物の原料組成物としては、上記式(8)で表される中間体化合物に対する、上記式(7)で表される中間体化合物の比(モル比)が、少なくとも70/30であり、ポリマーの導電率の観点からは、80/20以上が好ましい。さらに好ましくは、90/10以上である。また、モル比の上限としては、できるだけ100/0に近ければ近い方が好ましく、カラムクロマトグラフィーで精製することで、99.75/0.25まで、さらには99.9/0.1まで、上記式(8)で表される中間体化合物を軽減してもよい。ここで、当該モル比は、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の比、又はNMRスペクトルのピーク面積の比として求められる。
更に、必要に応じて、下記式(5)で表されるチオフェンモノマー及び下記式(6)で表されるチオフェンモノマーは、酸処理によりMが水素原子であるスルホン酸へと誘導することができる。更に、このスルホン酸をアミン処理することでアンモニウム塩を得ることができる。
本発明のチオフェン共重合体は、例えば、本発明のチオフェンモノマー組成物を、水又はアルコール溶媒中、酸化剤の存在下に重合させることにより製造することができる。
本重合反応に用いる溶媒は、水又はアルコール溶媒である。水としては、特に限定するものではないが、例えば、純水が挙げられ、蒸留水、イオン交換水でもよい。アルコール溶媒としては、特に限定するものではないが、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類が挙げられる。これらのアルコール溶媒は、単独でも使用しても、水と併用してもよい。これらの溶媒のうち、好ましくは水又はメタノールであり、より好ましくは水である。また、溶媒を脱気や窒素等の不活性ガスで置換していてもよい。
本重合反応に用いる溶媒の量は、本発明のチオフェンモノマー組成物が溶解する量であり、特に限定するものではないが、本発明のチオフェンモノマー組成物の仕込量に対して、0.1〜100重量倍の範囲が好ましく、1〜20重量倍の範囲がより好ましい。
本重合反応に用いる酸化剤は、酸化的脱水素化反応による酸化重合を進行させるものであり、特に限定するものではないが、例えば、過硫酸類、鉄塩(III)、過酸化水素、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、硫酸セリウム(IV)、酸素等が挙げられる。これらを単独で又は二種以上を混合して使用しても良い。
ここで、過硫酸類としては、具体的には、過硫酸、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等が例示される。
また、鉄塩(III)としては、具体的には、FeCl、Fe(SO、過塩素酸鉄、パラ−トルエンスルホン酸鉄(III)等が例示される。これらは無水物を使用しても、水和物を使用してもよい。
また、過マンガン酸塩としては、具体的には、過マンガン酸ナトリウム、過マンガン酸カリウム、過マンガン酸マグネシウム等が例示される。
また、重クロム酸塩としては、具体的には、重クロム酸アンモニウム、重クロム酸カリウム等が例示される。
これらの酸化剤のうち、FeCl、Fe(SO、又は過硫酸塩と鉄塩(III)との併用系が特に好ましい。
本重合反応に用いる酸化剤の量としては、特に限定するものではないが、上記式(5)及び上記式(6)で表されるチオフェンモノマーの混合物の仕込モル数に対して、0.05〜50倍モルである。より好ましくは、0.1〜10倍モルである。更に好ましくは、0.1〜5倍モルである。
本重合反応に用いる酸化剤が、例えば、鉄塩(III)単独系の場合、原料として用いるチオフェンモノマーの仕込みモル数に対して、鉄塩(III)が等倍モル以上であり、且つ溶媒に対する鉄濃度が10重量%以上となるように用いて重合させることが好ましい。より良好な導電性を発現させるために必要なドーピングの観点からは、溶媒に対する鉄濃度が20重量%以上であることがさらに好ましい。なお、ここでいう「鉄濃度」とは、鉄塩/(鉄塩+水)×100(重量%)で表される値であり、鉄塩は無水物として計算する。
また、本重合反応に用いる酸化剤が、例えば、過硫酸塩と鉄塩(III)との併用系である場合には、原料として用いられるチオフェンモノマーの仕込みのモル数に対して、過硫酸塩が0.5〜20倍モルの範囲であり、且つ鉄塩(III)が0.01〜10倍モルの範囲であることが好ましく、過硫酸塩が1.5〜10倍モルの範囲であり、且つ鉄塩(III)が0.05〜5倍モルの範囲であることがより好ましい。
本重合反応において、圧力は常圧、減圧、加圧のいずれであってもよい。
本重合反応の反応雰囲気は、大気中であっても、窒素やアルゴン等の不活性ガス中であってもよい。より好ましくは不活性ガス中である。
本重合反応の反応温度は、本発明のチオフェンモノマー組成物を酸化重合できる温度であり、特に限定するものではないが、例えば、−10℃〜150℃の範囲が好ましく、0℃〜100℃の範囲が更に好ましい。さらに好ましくは5℃〜50℃の範囲である。
本重合反応の反応時間は、例えば、本発明のチオフェンモノマー組成物の酸化重合が十分進行する時間であり、特に限定するものではないが、0.5〜200時間の範囲が好ましく、0.5〜80時間の範囲が更に好ましい。
本重合反応の反応方法は、特に限定するものではないが、例えば、本発明のチオフェンモノマー組成物を水溶液にして、これに酸化剤を一度に又はゆっくりと滴下してもよく、逆に酸化剤の固体又は水溶液に本発明のチオフェンモノマーの水溶液を一度に又はゆっくりと滴下してもよい。また、2種以上の酸化剤を用いる場合には、各酸化剤を順次添加してもよい。
本重合反応で得られた本発明のチオフェン共重合体の精製法としては、特に限定するものではないが、例えば、溶媒洗浄、再沈殿、遠心沈降、限外ろ過、透析、イオン交換樹脂処理等が挙げられる。それぞれ単独で行っても又は組み合わせても良い。
本発明のチオフェン共重合体の典型的な単離精製方法は、例えば、以下のとおりである。
まず、重合反応後のポリマー水溶液をアセトン等の貧溶媒に添加し、ポリマーを沈殿させた後、減圧ろ過で得たポリマーを当該貧溶媒でろ液が無色透明になるまで洗浄する。有機溶媒を乾燥により留去した後、陽イオン交換樹脂で処理してH型ポリマーに変換する。処理方法としては、例えば、得られたNa塩型ポリマーの水溶液を陽イオン交換樹脂が充填されたカラムに通液させる方法や、陽イオン交換樹脂を水溶液に添加するボディーフィード法等が挙げられる。この場合、処理後にろ紙で陽イオン交換樹脂を除去することが好ましい。このようにして得られた水溶液を引き続き、限外ろ過で脱塩と未反応成分の除去を行うことで所望の導電性高分子水溶液を得ることができる。また、固体として得る場合には、引き続き水を濃縮留去し、アセトン等の貧溶媒に添加して沈殿させ、減圧ろ過して得た固体を当該貧溶媒でよく洗い、減圧乾燥してH型ポリマーの固体が得られる。
更に、各種アミンとの塩を形成させる場合には、例えば、H塩型ポリマーの水溶液に、各種アミンの原液若しくはその水溶液又はその他適当な溶媒で希釈したものを加えることで容易にアミン塩型ポリマーに変換することができる。例えば、アンモニア水で処理した場合には、反応液を粗濃縮し、その水溶液をアセトン等の貧溶媒に添加してポリマー沈殿させた後、減圧濾過により得た固体を当該貧溶媒で洗浄し、減圧乾燥することでアンモニウム塩型ポリマーが得られる。
重合後処理の各工程では必要に応じて、遠心沈降、ホモジナイズ処理を行ってもよい。
水溶性導電性ポリマー水溶液の調製方法は、特に限定するものではないが、室温や加温下(100℃以下が好ましい)で水と混合溶解させることで達成される。その際、スターラーチップや攪拌羽根による一般的な混合溶解操作を用いることもできるし、その他の方法として、超音波照射、ホモジナイズ処理(例えば、メカニカルホモジナイザー、超音波ホモジナイザ−、高圧ホモジナイザー等の使用)を行ってもよい。ホモジナイズ処理する場合には、ポリマーの熱劣化を防ぐため、冷温しながら行うことが好ましい。
次に本発明のチオフェン共重合体の水溶液からなる水溶性導電性高分子水溶液について説明する。
水溶性導電性ポリマー水溶液中の、本発明のチオフェン共重合体の濃度は、特に限定するものではないが、通常50重量%以下、好ましくは20重量%以下、粘性の観点からより好ましくは10重量%以下である。
本発明のチオフェン共重合体を水溶液にすることで、水溶性導電性ポリマー水溶液として、各種用途への成型加工が容易となる。
本発明のチオフェン共重合体を用いて導電性被膜を製造することができる。例えば、上記した水溶性導電性ポリマー水溶液を、基材に塗布・乾燥することで導電性被膜が簡単に得られる。基材としては、例えば、ガラス、プラスチック、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリカーボネート、レジスト基板等が挙げられる。塗布方法としては、例えば、キャスティング法、ディッピング法、バーコード法、ロールコート法、グラビアコート法、フレキソ印刷法、スプレーコート法、インクジェット印刷法等が挙げられる。膜厚としては特に限定するものではないが、10−2〜10μmの範囲が好ましい。得られる塗膜の表面抵抗値としては特に限定するものではないが、1〜10Ω/□の範囲のものが好ましい。
なお、本発明において、各種用途への成型加工に十分な水溶性とは、室温又は加温下で調製した10重量%以下のポリマー水溶液において、粒度分布測定装置で測定した粒子径(D50)が20nm以下であり、且つ0.05μmのフィルターを通液する程度の水溶性をいう。
また、本発明において、良好な導電性とは、フィルム状態での導電率(電気伝導度)が30S/cm以上の導電性をいう。
以下に本発明のポリチオフェン及びチオフェンモノマーに関する実施例を示すが、本発明はこれら実施例に限定して解釈されるものではない。なお、本実施例で用いた分析機器及び測定方法を以下に列記する。
[NMR測定]
装置:VARIAN製、Gemini−200。
[UV−Vis−NIR分析]
装置:SHIMADZU製、UV−3100。
[GPC測定]
装置:東ソー社製,
カラム:α−6000+α−3000,
検出器:UV−8020。
[表面抵抗率測定]
装置:三菱化学社製、ロレスタGP MCP−T600。
[膜厚測定]
装置:BRUKER社製、DEKTAK XT。
[粒子径測定]
装置:日機装社製、Microtrac Nanotrac UPA−UT151。
[粘度測定]
コンプリート型粘度計/BROOKFIELD VISCOMETER DV− 1 Prime。
合成例1 上記式(7)で表される化合物/上記式(8)で表される化合物=95/5の混合物の合成.
<第一工程:上記式(10)で表される化合物と上記式(11)で表される化合物との組成物の合成>
撹拌機、温度計、冷却管を備えた5リットルの三つ口フラスコに、窒素雰囲気下で、3,4−ジヒドロキシチオフェン−2,5−ジカルボン酸ジメチルエステル92.8g(399.6mmol)、2,3−ジブロモプロパノール200.9g(921.9mmol)、炭酸カリウム110.6g(800.1mmol)、及びジメチルスルホキシド909.3gを仕込み、80℃で24時間加熱撹拌を継続した。反応終了後、得られた反応液を濃縮し、ジクロロメタン−メタノール混液で希釈し、沈殿した塩をろ過後、再濃縮をしながらエタノール650.1gで溶媒置換を行って黒褐色のスラリー溶液877.4gを得た。このスラリー溶液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、プロピレンジオキシ環を有するチオフェン化合物(11)に対する、エチレンジオキシ環を有するチオフェン化合物(10)の生成比(モル比)は、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の割合として、95/5であり、内部標準法による両者を合わせた定量収率は84.2%であった。
<第二工程:上記式(12)で表される化合物と上記式(13)で表される化合物との組成物の合成>
撹拌機、温度計、冷却管を備えた2リットルの三つ口フラスコに、窒素雰囲気下で、上記第一工程で得られた:化合物(10)と化合物(11)との組成物45.7g(158.6mmol)を含むエタノールのスラリー液438.7gに、96%の水酸化ナトリウム58.4g(1.4mol)を水974.5gに溶かして加え、加熱して還流を2時間継続したところ、HPLC分析で化合物(10)と化合物(11)のピークが消失した。反応終了後、得られた反応液を濃縮し、水193.0gで希釈し、3℃まで冷却後、35%の塩酸321.2g(3.1mol)を加えて2時間撹拌し、淡褐色の沈殿を晶析させた。沈殿をろ過後、水洗、乾燥して35.1gの淡褐色固体として化合物(12)と化合物(13)との組成物を得た。両者を合わせた単離収率は80.2%(134.9mmol)であった。
<第三工程:上記式(7)で表される化合物と上記式(8)で表される化合物との組成物の合成>
撹拌機、温度計、冷却管を備えた1リットルの三つ口フラスコに、窒素雰囲気下で、第二工程で得られた化合物(12)と化合物(13)との組成物34.0g(130.7mmol)とN,N−ジメチルホルムアミド663.8gの溶液に酸化銅(II)2.1g(26.2mmol)を加えて昇温し、加熱撹拌を16時間継続した。反応終了後、得られた反応液を濃縮し、酢酸エチル750mlで溶解後、ろ過した。得られたろ液は35%の塩酸4.1g(39.1mmol)と飽和食塩水20mlで洗浄後、更に、350mlと25mlの飽和食塩水で洗浄し、濃縮、シリカゲル原点処理後、再濃縮して、透明性の淡橙色の固体20.5gを得た。この淡橙色の固体をガスクロマトグラフィーで分析した結果、目的化合物である化合物(7)と化合物(8)のピークが各々確認できた。化合物(8)に対する、化合物(7)の生成比(モル比)は、ガスクロマトグラフィーによるピーク面積の割合として、95/5だった。定量の結果、両者を合わせた含有量は19.4g(112.5mmol、収率は86.1%)であった。以上の結果、第一工程からから第三工程までの総合収率は、58.1%であった。
合成例2.
合成例1で得られた化合物(7)と化合物(8)の95/5組成物をカラムクロマトグラフィーによりトルエン/酢酸エチル(4/1)の溶離液で精製し、化合物(11)と化合物(12)の99.75/0.25混合物を得た。
実施例1 チオフェンモノマー組成物の合成[下記式(14)で表される化合物/下記式(15)で表される化合物=95/5の組成物]
窒素雰囲気下、1Lセパラブルフラスコに60%水素化ナトリウム 5.71g(142.7mmol)、トルエン 425mlを仕込んだ後、上記合成例1で得た化合物(7)と化合物(8)との組成物20.0g(115.1mmol)をトルエン199gに溶解して添加した。その後、反応液を還流温度に昇温させ同温度で1時間攪拌した。その後、2,4−ブタンスルトン16.50g(115.1mmol)とトルエン109gからなる混合液を滴下し、同温度で2時間攪拌した。冷却後、得られた反応液にアセトン293mLを加え一晩撹拌した。引き続き、反応液をアセトン1.4Lに加えて冷却下に撹拌した。晶析してきた粉末を濾過及び真空乾燥させることで、目的の下記式(14)で表される化合物と下記式(15)で表される化合物との組成物であるチオフェンモノマー組成物(A)を19.5gの淡黄色粉末として得た(収率51%)。NMRから目的物であることを確認した。なお、NMR分析のプロトン比(δ6.5ppm/6.7ppm)から求めた、下記式(15)で表される化合物に対する、下記式(14)で表される化合物の比(モル比)は95/5だった。
Figure 2015168793
Figure 2015168793

H−NMR(DO、3−(Trimethylsilyl)propionic− 2,2,3,3−d4 acid sodium salt) δ(ppm);6.73(s,下記式(14)のチオフェン環のプロトン,0.1H),6.52(s,下記式(13)のチオフェン環のプロトン,1.9H), 4.43−4.26(m,2H),4.15−4.05(m,1H),3.77−3.68(m,4H),3.05−2.97(m,1H),2.34−2.17(m,1H),1.79−1.64(m、1H),1.32(d,3H)。
実施例2 実施例1で得られたチオフェンモノマー組成物(95/5)の共重合体水溶液の合成.
1Lセパラブルフラスコに、実施例1に準じて合成したチオフェンモノマー組成物 19.00g(57.5mmol)と水285gを加えた。溶解後、室温下、無水塩化鉄(III)5.60g(34.5mmol)を加えて20分攪拌した。その後、過硫酸ナトリウム27.39g(115.0mmol)と190gからなる混合溶液を反応液温度が30℃以下を保持しながら滴下した。室温で3時間攪拌したのち、反応液を1.6kgのアセトンに滴下させ黒色のNa型のポリマーを析出させた。ポリマーを濾過・真空乾燥することで、25.3gの粗ポリマーを得た。
次に、この粗ポリマーに水を加え2重量%溶液に調製した水溶液1.3kgを、陽イオン交換樹脂[ランクセス社製、Lewatit MonoPlus S100(H型)]670mlを充填したカラムに通液(空間速度=0.8)することによりH型のポリマー水溶液を2.1kg得た。更に、本ポリマー水溶液をクロスフロー式限外ろ過(ろ過器=ビバフロー200,分画分子量=10,000、透過倍率=16)により精製することにより、エチレンジオキシ環を有する構造単位(A)とプロピレンジオキシ環を有する構造単位(B)とからなるチオフェン共重合体であって、構造単位(A)が下記式(16)で表される構造単位及び下記式(17)で表される構造単位からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、かつ構造単位(B)が下記式(18)で表される構造単位及び下記式(19)で表される構造単位からなる群より選ばれる少なくとも一種であるチオフェン共重合体の濃群青色水溶液を1.4kg合成した。引き続き、本ポリマー水溶液を固形分2%に濃縮して693g得た(収率72%)。
得られたポリマー水溶液を無アルカリガラス板(25mm角)にキャストして得た膜の表面抵抗、膜厚及び導電率は、夫々69Ω/□、3.0μm、48S/cmであった。この値は、PEDT−Sの導電率より2倍程度高かった。また、2.0重量%水溶液におけるポリマーの粒径(D50)は1.1nm、粘度は9.6mPa・s(20℃)であった。
Figure 2015168793
実施例3 チオフェンモノマー組成物の合成[上記一般式(13)/上記一般式(14)=99.75/0.25の混合物]
合成例2に準じて得た化合物(7)と化合物(8)との99.75/0.25組成物を用いた以外は、実施例1に準拠して行い、目的の化合物(13)と化合物(14)との99.75/0.25組成物を得た。
実施例4 実施例3で得られたチオフェンモノマー組成物(99.75/0.25)の共重合体水溶液の合成.
実施例3で得られたチオフェンモノマーを使用した以外は、実施例2に準じて行った。得られたポリマー水溶液を無アルカリガラス板(25mm角)にキャストして得た膜の表面抵抗、膜厚及び導電率は、夫々68Ω/□、1.4μm、105S/cmであった。この値は、PEDT−Sの導電率より3倍程度高かった。また、2.0重量%水溶液におけるポリマーの粒径(D50)は1.1nm、粘度は15.4mPa・s(20℃)であった。
比較例1 下記式(21)又は下記式(22)で表される構造を含む重合体の合成.
Chemisty Materials,21,1815−1821(2009)又は、Advanced Materials,23(38),4403−4408(2011)を参考に下記スキームに従い合成した。
Figure 2015168793
(1A)化合物(20)の合成.
100mLナスフラスコに、上記式(8)で表される化合物がN.D(Not−detected)の化合物(7)1.83g、トルエン45mL、60%NaHを0.32g(13.2mmol)を仕込み、還流条件下で1時間反応させた。トルエン12mLに溶解した1,4−ブタンスルトン1.46g(10.7mmol)を還流下に滴下した。更に2時間熟成させた後、室温まで冷却し、アセトン200mLに添加して、ゼリー状固体を沈殿させた。ろ紙でろ過後、減圧乾燥して目的の化合物(20)を淡褐色固体として2.0g得た(収率56%)。
(1B)上記式(21)又は上記式(22)で表される構造単位を含む重合体の合成。
50mLシュレンク管に、上記で得た化合物(20)を0.378g(1.15mmol)、水5.7mLを仕込んでモノマーの水溶液を得た。そこへFeCl 0.113g(0.70mmol)、過硫酸ナトリウム0.554g(2.33mmol)と水3.8mlからなる混合溶液を順次加えて室温下3時間攪拌した。
得られた重合液をアセトン76mlに注ぎポリマーを析出させた。得られたスラリーを遠心沈降(3000rpm)させ、0.74gの黒色固体を得た。引続き、黒色固体に水を加えて1%水溶液を調製後、陽イオン交換樹脂[ランクセス社製、Lewatit MonoPlus S100(H型)]8.0gを加えて3時間攪拌することでH型ポリマー溶液を得た。濾過によりイオン交換樹脂を除去し、得られた母液は更に透析処理(透析膜:スペクトラム ラボラトリーズ社製、Spectra/Por MWCO=3500)により無機塩を除去した。精製したH型ポリマーを含む水溶液を4.3gまで濃縮し、得られた残渣をアセトン80mlに注ぎポリマーを析出させた。得られたスラリーを遠心沈降(3000pm)させ、0.188gのH型ポリマーを得た(収率=49%)。
得られたポリマーの0.5重量%水溶液を調製し、無アルカリガラス板にキャストして得た膜の導電率は22S/cmだった。0.5重量%水溶液におけるポリマーの粒径(D50)は検出限界(0.8nm)以下だった。
本発明のチオフェンモノマー組成物は、例えば、帯電防止材、固体電解コンデンサの固体電解質、太陽電池、有機EL、キャパシタ、化学センサ等の用途に用いられる導電性高分子ポリチオフェン類のモノマーとして利用できる。特に、本発明のチオフェンモノマー組成物は、水溶性の付与と分子内ドーパントとしての役割をもつスルホ基を有するため、得られるポリマーは水溶性の自己ドープ可能な導電性高分子となることが期待される。
また、本発明のチオフェン共重合体は、例えば、帯電防止剤、コンデンサの固体電解質、導電性塗料、エレクトロクロミック素子、透明電極、透明導電膜、化学センサ、アクチュエータ等への応用が可能である。特に、水溶性であることから、脂溶性レジストに与えるダメージが小さく、剥離洗浄も容易なため、電子線リソグラフィー時に、レジストの帯電を抑制するための帯電防止膜形成材料としての使用が期待される。また、水溶液とした場合にポリマー粒子径が非常に小さいことから、例えば、アルミ固体電解コンデンサの化成処理されたエッチドアルミ箔への浸透性が良いことが考えられ、それにより導電性ポリマーによる被覆面積が向上し、静電容量のアップと低ESR化等コンデンサの性能改善が期待される。

Claims (11)

  1. エチレンジオキシ環を有する構造単位(A)とプロピレンジオキシ環を有する構造単位(B)とからなるチオフェン共重合体であって、構造単位(A)が下記式(1)で表される構造単位及び下記式(2)で表される構造単位からなる群より選ばれる少なくとも1種であること、並びに構造単位(B)が下記式(3)で表される構造単位及び下記式(4)で表される構造単位からなる群より選ばれる少なくとも一種であることを特徴とするチオフェン共重合体。
    Figure 2015168793
    Figure 2015168793
    Figure 2015168793
    Figure 2015168793
    [上記式(1)〜(4)中、Rは炭素数1〜6の鎖状、分岐状アルキル基、又はフッ素原子を表す。Mは水素原子、Li、Na及びKからなる群より選ばれるアルカリ金属、NH(R又はHNCを表す。Rは各々独立して水素原子、又は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。]
  2. チオフェン共重合体の重量平均分子量が、ポリスチレンスルホン酸換算で1千〜100万の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のチオフェン共重合体。
  3. 上記式(2)で表される構造単位に対する、上記式(1)で表される構造単位の比(モル比)が、少なくとも70/30であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチオフェン共重合体。
  4. 下記式(5)で表されるチオフェン化合物と下記式(6)で表されるチオフェン化合物とを含むチオフェンモノマー組成物。
    Figure 2015168793
    Figure 2015168793
    [上記式(5)、(6)中、Rは炭素数1〜6の鎖状、分岐状アルキル基、又はフッ素原子を表す。Mは水素原子、Li、Na及びKからなる群より選ばれるアルカリ金属、NH(R又はHNCを表す。Rは各々独立して水素原子、又は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。]
  5. 上記式(6)で表されるチオフェン化合物に対する、上記式(5)で表されるチオフェン化合物の比(モル比)が、少なくとも70/30であることを特徴とする請求項4に記載のチオフェンモノマー組成物。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のチオフェンモノマー組成物を、水又はアルコール溶媒中、酸化剤の存在下に重合させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のチオフェン共重合体の製造法。
  7. 下記式(6)で表されるチオフェン化合物。
    Figure 2015168793
    [上記式(6)中、Rは炭素数1〜6の鎖状、分岐状アルキル基、又はフッ素原子を表す。Mは水素原子、Li、Na及びKからなる群より選ばれるアルカリ金属、NH(R又はHNCを表す。Rは各々独立して水素原子、又は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。]
  8. 下記式(7)で表される化合物及び下記式(8)で表される化合物と、下記式(9)で表される化合物とを、MH(Mは、Li、Na又はKを表す。)の存在下、反応させることを特徴とする、請求項4において、Mが、Li、Na又はKを表すチオフェンモノマー組成物の製造方法。
    Figure 2015168793
    Figure 2015168793
    Figure 2015168793
    [上記式(9)中、Rは炭素数1〜6の鎖状、分岐状アルキル基、又はフッ素原子を表す。]
  9. 上記式(8)で表される化合物に対する、上記式(7)で表される化合物の比(モル比)が、少なくとも70/30であることを特徴とする請求項8に記載の製造方法。
  10. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のチオフェン共重合体の水溶液からなる水溶性導電性高分子水溶液。
  11. 請求項10に記載の水溶液を基材に塗布し乾燥することを特徴とする導電性被膜の製造方法。
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