JP2015168477A - 内容物収容部および気体充填部を備えた袋 - Google Patents

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塚 康 司 大
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田 誠一郎 菰
英 明 久和野
Hideaki Kuwano
英 明 久和野
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Abstract

【課題】気体を充填するための気体充填部を備えた袋であって、簡易な工程で製造され得る袋を提供する。【解決手段】袋は、フィルム同士をシールすることによって得られるシール部と、シールされていない未シール部と、を含む。シール部は、上部シール部と、上部シール部に対向するよう形成された下部シール部と、を有する。未シール部は、上部シール部と下部シール部との間に部分的に形成され、内容物を収容するための内容物収容部を有する。またシール部は、内容物収容部に接するよう形成された仕切りシール部をさらに有する。また未シール部は、仕切りシール部と上部シール部または下部シール部の少なくとも一方との間に少なくとも部分的に形成され、気体を充填するための気体充填部をさらに有する。【選択図】図1

Description

本発明は、内容物を収容するための内容物収容部と、気体を充填するための気体充填部と、を備えた袋に関する。
固形状の内容物を収容するための袋として、PETやナイロンなどの軟包装材から構成された袋が用いられている。軟包装材は、軽量であり、かつ加工性に優れているという利点を有する一方で、その剛性は小さい。このため、袋が落下したり、袋同士が接触したりする際に生じる衝撃は、袋に収容されている内容物にも伝達される。この結果、固形状の内容物が破損したり変形したりすることが考えられる。
このような課題を解決するため、袋に緩衝機能を持たせることが提案されている。例えば特許文献1においては、剛性を有する台紙またはプラスチックシートから構成された基材シートを袋の中に挿入して袋の内部の空間を2つに区画し、一方の空間に内容物を配置するとともに他方の空間に気体を充填させることにより、気体のクッション作用に基づく緩衝機能を袋に持たせることが提案されている。
また特許文献2においては、内容物が収容された内袋部と、内袋部を囲う外袋部と、を含む二重の包装体として袋を構成し、かつ、内袋部の熱収縮率を外袋部の熱収縮率よりも大きくすることにより、内袋部と外袋部との間に、気体が充填された空間を形成することが提案されている。
特開2000−247370号公報 特開2013−224164号公報
上記特許文献1に記載の袋においては、剛性を有する基材シートを袋の中に挿入することにより、袋の製造工程が煩雑になってしまうことや、袋の製造コストが増加してしまうことが考えられる。また特許文献1においては、内容物が基材シートに固定されるため、袋の製造工程がさらに煩雑になってしまうことや、固定の際に内容物が変形してしまうことも考えられる。
上記特許文献2に記載の袋においては、二重の包装体として袋を構成するため、袋の製造工程が煩雑になってしまうことや、袋の製造コストが増加してしまうことが考えられる。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、気体を充填するための気体充填部を備えた袋であって、簡易な工程で製造され得る袋を提供することを目的とする。
本発明は、フィルム同士をシールすることによって得られるシール部と、シールされていない未シール部と、を含む袋であって、前記シール部は、上部シール部と、前記上部シール部に対向するよう形成された下部シール部と、を有し、前記未シール部は、前記上部シール部と前記下部シール部との間に部分的に形成され、内容物を収容するための内容物収容部を有し、前記シール部は、前記内容物収容部に接するよう形成された仕切りシール部をさらに有し、前記未シール部は、前記仕切りシール部と前記上部シール部または前記下部シール部の少なくとも一方との間に少なくとも部分的に形成され、気体を充填するための気体充填部をさらに有する、袋である。
本発明による袋において、前記気体充填部および前記仕切りシール部は、前記仕切りシール部を介して前記内容物収容部に対して前記気体充填部を折り返すことができるよう、構成されていてもよい。
本発明によれば、上部シール部と下部シール部との間にさらに仕切りシール部を形成することにより、仕切りシール部と上部シール部または下部シール部の少なくとも一方との間に少なくとも部分的に、気体を充填するための気体充填部を設けることができる。このため、袋の製造に要する工数やコストを、従来に比べてほとんど増加させることなく、緩衝機能を有する袋を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態における袋をその表面側から見た場合を示す正面図。 図2は、図1に示す袋をII−II方向から見た断面図。 図3は、図2に示す袋の気体充填部を、仕切りシール部を介して内容物収容部に対して折り返した場合を示す断面図。 図4は、袋を構成するフィルムの層構成の一例を示す断面図。 図5は、袋を製造するための製造装置の一例を示す図。 図6Aは、フィルムで内容物を包む製袋工程を説明するための図。 図6Bは、フィルムの側端部同士をシールして合掌シール部を形成する第1シール工程を説明するための図。 図7(a)〜(d)は、上部シール部、下部シール部および仕切りシール部を形成する第2シール工程を説明するための図。 図8は、本発明の実施の形態の一変形例による袋をその表面側から見た場合を示す正面図。 図9は、本発明の実施の形態の一変形例による袋をその表面側から見た場合を示す正面図。
以下、図1乃至図7を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。
(袋)
図1は、本実施の形態における袋10を、その表面10a側から見た場合を示す正面図である。また図2は、図1に示す袋をII−II方向から見た場合を示す断面図であって、所定の載置面6に袋10の裏面10bが接するように袋10を横たえた場合を示す断面図である。なお袋10の表面10aとは、後述する上部シール部21が上方に位置するように立設されている状態にある袋10を、水平方向に平行な所定の第1方向に沿って見た場合に見える袋10の面のことである。また袋10の裏面10bとは、水平方向に平行であるとともに第1方向との間で180°を成す第2方向に沿って袋10を見た場合に見える袋10の面のことである。立設させた状態にある袋10の、水平方向に沿った方向における表面10aと裏面10bとの間の境界には、折れ目やシール部が存在していてもよく、存在していなくてもよい。なお後述する上端、下端、側端、上部シール部や下部シール部という用語は、袋10が立設されている状態を基準とする表現であるが、袋10は、自立可能に構成されたものでなくてもよい。例えば図1に示す袋10の立設状態は、人の手などによる補助の下で実現可能な状態であってもよい。すなわち、上端、下端、上部シール部や下部シール部という表現は、袋10の各要素における相対的な位置関係を示すにすぎず、使用時の袋10の姿勢を制限するものではない。
図1において、符号21aおよび22aはそれぞれ、立設させた状態にある袋10の上端および下端を表している。また符号24は、立設させた状態にある袋10において、上下方向に延びる一対の側部を表している。水平方向に沿った方向における表面10aと裏面10bとの間の境界が折れ目やシール部によって構成されている場合、一対の側部24は、上下方向に線状に延びる側端になっている。また、水平方向に沿った方向における表面10aと裏面10bとの間の境界に折れ目やシール部が存在しない場合、一対の側部24は、ある程度の領域にわたって広がる側面になっている。
ここでは、袋10が、扁平なピロー袋として構成される例について説明する。この場合、表面10aおよび裏面10bはそれぞれ、ピロー袋の一方の扁平面および他方の扁平面に相当する。
袋10は、後述するように、軟包装材からなるフィルム1同士を、熱溶着などを利用してシールすることによって形成されている。この場合、袋10は、フィルム1同士をシールすることによって得られるシール部と、シールされていない未シール部と、に区画される。図1において、平行斜線が引かれた領域がシール部を表し、平行斜線が引かれていない領域が未シール部を表している。なお符号25で示されている領域はシール部であるが、裏面10b側に形成されたものであるため、便宜上、平行斜線を引くことなく点線で表している。
シール部は、図1に示すように、上部シール部21と、上部シール部21に対向するよう形成された下部シール部22と、を有している。また未シール部は、図1および図2に示すように、上部シール部21と下部シール部22との間に部分的に形成され、内容物5を収容するための内容物収容部11を有している。所定の形状を有する、いわゆる固形状のものである限りにおいて、内容物収容部11に収容される内容物5が特に限られることはない。例えば内容物5として、錠剤等の生活用品や、菓子等の食品を挙げることができる。また図2に示すように、内容物5は、クッキーやせんべいなどの、破損しやすい複数の薄板状内容物5aから構成されていてもよい。なお「固形状」とは、餅等のように、形状が変化しやすいものではあるが、商品価値を考慮すると当初の形状を留めておくことが好ましいものをも含む概念である。
なお図1においては、袋10の上端21aおよび下端22aにまで上部シール部21および下部シール部22がそれぞれ広がっている例を示したが、これに限られることはない。例えば、袋10の上端21aにまでは上部シール部21が広がっておらず、このため、上端21aが未シール部となっていてもよい。下端22aについても同様である。また図2においては、袋10の表面10aおよび裏面10bがいずれも内容物5に密接している例が示されているが、これに限られることはなく、表面10aおよび/または裏面10bと内容物5との間にはある程度の隙間が存在していてもよい。
ところで上述のように、袋10が落下したり、袋10同士が接触したりすると、その際に生じる衝撃に起因して、内容物5が破損したり変形したりすることが考えられる。このような課題を解決するため、本実施の形態においては、内容物収容部11に接するように仕切りシール部23をさらに形成することを提案する。仕切りシール部23は、図1に示すように、上部シール部21との間に一定の隙間Sを設けた状態で、袋10の一方の側部24から他方の側部24にまで延びている。隙間Sの寸法は特には限られないが、例えば10〜80mmの範囲内になっている。このような仕切りシール部23を設けることにより、上部シール部21と仕切りシール部23との間に、未シール部を形成することができる。また、この未シール部と内容物収容部11との間で気体が連通することがないよう仕切りシール部23を形成することにより、この未シール部に気体を充填することが可能になる。以下の説明において、内容物収容部11との間で気体が連通することがないよう構成された未シール部のことを、気体充填部12とも称する。
なお、気体充填部12に充填される気体が特に限られることはない。また、気体充填部12に充填される気体の圧力が特に限られることはなく、袋10の用途に応じて適宜定められる。好ましくは、気体充填部12には、良好な緩衝機能が得られるよう、気体充填部12の外面が外方に向かって凸状に膨らむ程度に、気体が充填される。
好ましくは、気体充填部12および仕切りシール部23は、仕切りシール部23を介して内容物収容部11に対して気体充填部12を折り返すことができるよう、構成されている。例えば、図1の上下方向における仕切りシール部23の寸法Wは、1〜25mmの範囲内になっている。これによって得られる効果については後述する。
以下、上述の気体充填部12を形成することによって得られる効果の例について説明する。まずは図2に示すように、気体充填部12が内容物収容部11に対して折り返されていない場合について考える。なお本例においては、図示はしないが、載置面6に載置された状態において、気体充填部12の高さは内容物収容部11の高さよりも大きく、かつ載置面6には複数の袋10が載置されているものとする。
この場合、載置面6に載置されている複数の袋10に向かって、袋10よりも大きな面積を有する何らかの物体が落下したり倒れてきたりしてきたとしても、この物体は、内容物収容部11を介して内容物5に衝突するよりも前に、気体充填部12に衝突する。従って、気体充填部12に充填されている気体によって、物体からの衝撃力を吸収することができる。このため、気体充填部12に収容されている内容物5が破損したり変形したりしてしまうことを防ぐことができる。
次に図3に示すように、気体充填部12が仕切りシール部23を介して内容物収容部11に対して下側に折り返された状態で袋10が載置面6に載置されている場合について考える。なお本例においては、図示はしないが、載置面6は、販売や輸送の際に袋10を詰めるための箱などの容器の底面になっている。
この場合、販売のための陳列や輸送の際に箱などの容器が落下してしまった場合であっても、落下に起因する衝撃力を気体充填部12によって吸収することができる。
また図3に示すように、内容物収容部11と載置面6との間に気体充填部12が介在されるため、内容物収容部11を構成する表面10aが載置面6に対して傾斜した状態で袋10を保持することができる。このため、消費者が、内容物収容部11を構成する表面10aに印刷されている文字や絵柄をより容易に視認できるようになる。
従来の菓子用の箱などにおいては、箱の底面に対して袋が傾斜した状態を実現するため、箱の底面と袋との間に、箱の底面に対して傾斜した傾斜板を設けることがよく行われている。一方、本実施の形態によれば、箱の底面上に袋10を直接的に載置する場合であっても、気体充填部12の存在により、箱の底面に対して傾斜した状態で内容物収容部11を保持することができる。このため、消費者に対する袋10の視認性をより容易に向上させることができる。
次に、上述の袋10を製造する方法の一例について説明する。
(フィルム)
はじめに、袋10を製造するために用いられる、軟包装材からなるフィルム1について説明する。図4は、フィルム1の層構成の一例を示す断面図である。
図4において、符号1aは、袋10の外面となる面を表しており、符号1bは、袋10の内面となる面を表している。図4に示すように、フィルム1は、外面1aを構成する基材層3と、内面1bを構成する熱可塑性樹脂層4と、を含んでいる。基材層3を構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)やナイロン(OYN)等を挙げることができる。熱可塑性樹脂層4を構成する材料としては、ポリエチレンやポリプロピレン等を挙げることができる。基材層3および熱可塑性樹脂層4は、ドライラミネーション法等を用いることによって積層され得る。なお図示はしないが、基材層3と熱可塑性樹脂層4との間に、中間層として、水蒸気その他のガスに対するバリア層や、遮光層または強度強化層などがさらに設けられていてもよい。
基材層3および熱可塑性樹脂層4の厚みが特に限られることはなく、袋10の用途に応じて適宜定められるが、基材層3が例えばプラスチックフィルムであれば、その厚みが6〜25μmの範囲内になっており、基材層3が例えば紙であれば、その坪量が20〜120g/mの範囲内になるような厚みになっており、熱可塑性樹脂層4の厚みは例えば7〜200μmの範囲内になっている。
(製造方法)
次に図5乃至図7を参照して、袋10の製造方法について説明する。図5は、袋10を製造するための製造装置30を示す図である。また図6Aおよび図6Bはそれぞれ、袋10を製造するための一工程を示す図であって、図5に示す線VIA-VIAおよび線VIB-VIBに沿ってフィルム1および製造装置30を切断した場合を示す図である。また図7(a)〜(d)は、後述する第2シール工程を説明するための図である。
はじめに、製造装置30の概要について説明する。図5に示すように、製造装置30は、ロール状に巻かれた状態にあるフィルム1を巻き出す供給部31と、供給部31から巻き出されたフィルム1の内面1b上に内容物5を配置するとともに、フィルム1の搬送方向Tに沿った方向に延びるフィルム1の一対の側端1cが内容物5側に向かうようフィルム1を屈曲または湾曲させる製袋部32と、フィルム1の一対の側端1c同士をシールして上述の合掌シール部25を形成する第1シール手段34と、フィルム1をシールして上述の上部シール部21、下部シール部22および仕切りシール部23を形成する第2シール手段40と、を備えている。なお図示はしないが、製造装置30は、製袋部32から第1シール手段34を通って第2シール手段40に至るまでフィルム1が搬送されるよう、フィルム1を下方から支持する搬送手段、例えばベルトコンベアなどをさらに備えていてもよい。以下、製袋部32、第1シール手段34および第2シール手段40によって実施される各工程について説明する。
〔製袋工程〕
はじめに、製袋部32を用いた製袋工程を実施する。図5および図6Aに示すように、製袋部32は、ベルトコンベアなどの搬送手段上に配置されているフィルム1の一対の側端1cが上方を向くようにフィルム1を部分的に屈曲または湾曲させるための製袋器33を含んでいる。製袋工程においては、この屈曲または湾曲された状態のフィルム1によって囲われた空間内で、フィルム1の内面1b上に内容物5が配置される。その後、図6Aに示すように、フィルム1が製袋部32から第1シール手段34に向かうにつれて、フィルム1の一対の側端1cが内容物5の上面に向かうように、フィルム1が屈曲または湾曲させられる。
〔第1シール工程〕
次に、第1シール手段34を用いた第1シール工程を実施する。はじめに、内容物5の上面に平行な面内で回転するよう設けられた一対の押さえロール35によって、フィルム1の一対の側端1cが互いに向かい合わせの状態になる。次に、図6Bに示すように、互いに向かい合わせの状態になったフィルム1の一対の側端1cおよびその周辺部分を、搬送方向Tに沿って延びる一対の合掌シール機36によって加熱しながら挟圧することにより、合掌シール部25を形成する。
合掌シール機36の具体的な構成は特には限られないが、好ましくは、合掌シール機36は、フィルム1の搬送を停止させることなく合掌シール部25を形成することができるよう、構成されている。なお図5に示すように、合掌シール機36の上流側だけでなく下流側にも、フィルム1の一対の側端1cを向い合せるための一対の押さえロール37がさらに設けられていてもよい。
〔第2シール工程〕
その後、第2シール手段40を用いた第2シール工程を実施する。図5および図7(a)〜(d)において、符号41,42,43はそれぞれ、フィルム1を加熱しながら上下から挟圧することによって上述の上部シール部21,下部シール部22,仕切りシール部23を形成するための上部シール機,下部シール機,仕切りシール機を表している。ここでは、各シール機41,42,43が、いわゆるボックスモーションによってフィルム1をシールするように制御される例について、図7(a)〜(d)を参照して説明する。なお図7(a)〜(d)においては、最も下流側にある内容物が符号5Aで表され、内容物5Aの上流側にある内容物が符号5Bで表され、内容物5Bの上流側にある内容物が符号5Cで表されている。
図7(a)は、開始位置にある第2シール手段40のシール機41,42,43を示す図である。図7(a)に示すように、シール機41,42,43よりも下流側にある内容物5Aを包むフィルム1には、上部シール部21および仕切りシール部23の形成に先行して、既に下部シール機42によって下部シール部22が形成されている。この場合、上部シール機41は、下部シール機42の下流側に配置される。また仕切りシール機43は、形成されるべき気体充填部12の寸法(図1の上下方向における、上部シール部21と仕切りシール部23との間の距離)に応じた間隔を上部シール機41との間に設けた状態で、上部シール機41の下流側に配置される。
内容物5Aと内容物5Bとの間に位置するフィルム1が所定の位置に到達すると、図7(b)に示すように、一対のシール機41,42,43をそれぞれフィルム1に向けて移動させる。図7(b)において、フィルム1に向かうように移動する各シール機41,42,43の移動方向が矢印D1で示されている。
なお第2シール手段40は、各シール機41,42,43よりも上流側に設けられ、内容物5Bの上面に面するフィルム1を下方へ押さえ込むための押さえベルト44をさらに有していてもよい。これによって、各シール機41,42,43によって形成される各シール部21,22,23の位置がばらついてしまうことを抑制することができる。また、第1シール手段34において形成された合掌シール部25が、内容物5Bの上面に面するフィルム1に密着するように、押さえベルト44によって合掌シール部25を、合掌シール部25と未シール部(内容物収容部11や気体充填部12になる部分)との間の境界に沿って折り曲げてもよい。
その後、図7(c)に示すように、一対のシール機41,42,43によってフィルム1を加熱および挟圧しながら、各シール機41,42,43を、フィルム1の搬送速度と同一の速度で、搬送方向Tに沿って移動させる。図7(c)において、搬送方向Tに沿って移動する各シール機41,42,43の移動方向が矢印D2で示されている。このように、フィルム1の搬送速度と同一の速度でシール機41,42,43を移動させながらフィルム1をシールすることにより、フィルム1の搬送を停止させることなく効率的に各シール部21,22,23を形成することができる。また各シール部21,22,23によって、内容物収容部11および気体充填部12を区画することができる。
なお第2シール手段40は、各シール機41,42,43よりも下流側に設けられ、内容物5Aの上面に面するフィルム1を下方へ押さえ込むためのエア抜きブラシ45をさらに有していてもよい。これによって、内容物5Aのための内容物収容部11となるべき空間に存在していた気体を上流側に追い出すことができる。このことにより、気体充填部12となるべき空間に十分に気体を充填させた状態で仕切りシール部23および上部シール部21を形成することが可能になる。このため、十分に気体が充填された気体充填部12を備えた袋10を得ることができる。
その後、図7(d)に示すように、内容物5Bが各シール機41,42,43の下流側に位置するようになるまで、搬送方向Tに沿ってフィルム1を搬送する。また、その間に、各シール機41,42,43がフィルム1から遠ざかるように各シール機41,42,43を移動させ、かつ、各シール機41,42,43が搬送方向Tとは逆の方向に移動するように各シール機41,42,43を移動させる。これによって、第2シール手段40は、図7(a)の場合と同様の開始位置に再び戻る。図7(d)において、フィルム1から遠ざかるように移動する各シール機41,42,43の移動方向が矢印D3で示されている。また、搬送方向Tとは逆の方向に移動する各シール機41,42,43の移動方向が矢印D4で示されている。図7(b)〜(d)に示す矢印D1〜D4から明らかなように、各シール機41,42,43は、ボックス状の軌道を描きながら、フィルム1をシールする工程を繰り返す。
なお図示はしないが、第2シール手段40は、内容物5A用の袋10の上部シール部21と、内容物5B用の袋10の下部シール部22とを形成した後、これら21と下部シール部22との間でフィルム1を切断するための手段をさらに備えていてもよい。
本実施の形態によれば、上部シール部21および下部シール部22を形成するために従来から設けられていた上部シール機41および下部シール機42に加えて、仕切りシール部23を形成するための仕切りシール機43をさらに設けることにより、袋10に容易に仕切りシール部23を形成することができる。このため、内容物5が収容される内容物収容部11からは仕切りシール部23によって隔離されており、従って気体を充填することができる気体充填部12を、容易に設けることができる。このことにより、袋10の製造に要する工数やコストを、従来に比べてほとんど増加させることなく、袋10に緩衝機能を容易に付与することができる。
なお上部シール機41および下部シール機42と同様の動作をすることができる限りにおいて、仕切りシール機43の具体的な構成が特に限られることはない。
例えば、仕切りシール機43は、上部シール機41や下部シール機42とは別個に構成され、かつ上部シール機41や下部シール機42とは独立に制御されるものであってもよい。
若しくは仕切りシール機43は、上部シール機41または下部シール機42と一体的に構成されたものであってもよい。例えば仕切りシール機43は、上部シール機41または下部シール機42に、フィルム1を加熱するための加熱部材を取り付けることによって構成されたものであってもよい。この場合、仕切りシール機43は上部シール機41または下部シール機42に連動して一体的に移動することができる。このため、従来の製造装置に容易に仕切りシール機43を追加することができる。
なお、上述した各実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した各実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
上述の本実施の形態においては、上部シール部21と仕切りシール部23との間に、気体を充填するための気体充填部12が形成される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図示はしないが、仕切りシール部23を、上部シール部21よりも下部シール部22に近接する位置に形成し、そして、下部シール部22と仕切りシール部23との間に気体充填部12を形成してもよい。この場合、下部シール部22と仕切りシール部23との間の隙間の寸法は、上述の本実施の形態における上部シール部21と仕切りシール部23との間の隙間Sと同様に、例えば10〜80mmの範囲内に設定される。
また上述の本実施の形態においては、1つの気体充填部12が設けられる例を示したが、これに限られることはなく、複数の気体充填部12が設けられていてもよい。例えば図8に示すように、上部シール部21との間に一定の隙間をあけて仕切りシール部23(第1仕切りシール部)を形成するとともに、下部シール部22との間に一定の隙間をあけて仕切りシール部23(第2仕切りシール部)をさらに形成してもよい。この場合、上部シール部21と第1仕切りシール部との間に気体充填部12を形成するとともに、下部シール部22と第2仕切りシール部との間にも気体充填部12を形成することができる。本変形例によれば、落下の際に生じる衝撃力への耐性をさらに高めることができる。各シール部21,22と仕切りシール部23との間の隙間の寸法は、上述の本実施の形態や変形例の場合と同様に、例えば10〜80mmの範囲内に設定される。気体充填部12を複数形成する場合、少なくとも2つの気体充填部12について高さを異なるようにしてもよい。このことにより、衝撃力への耐性を高めながら、消費者に対する袋10の視認性も向上させることができる。
また上述の本実施の形態および各変形例においては、気体充填部12が袋10の一方の側部24から他方の側部24にまで延びるように仕切りシール部23が形成される例を示したが、これに限られることはない。例えば図9に示すように、仕切りシール部23は、袋10の一方の側部24または他方の側部24から上部シール部21に至るまで延びるよう、形成されていてもよい。この場合、上部シール部21と、仕切りシール部23と、一方または他方の側部24と、によって囲まれた空間に、気体を充填することができる気体充填部12を形成することができる。なお図示はしないが、仕切りシール部23は、袋10の一方の側部24または他方の側部24からそれぞれ下部シール部22に至るまで延びるように形成されていてもよい。また、袋10の一方の側部24または他方の側部24からそれぞれ上部シール部21に至るまで延びるように形成された仕切りシール部23と、袋10の一方の側部24または他方の側部24からそれぞれ下部シール部22に至るまで延びるように形成された仕切りシール部23とがいずれも存在していてもよい。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
1 フィルム
3 基材層
4 熱可塑性樹脂層
5 内容物
6 載置面
10 袋
11 内容物収容部
12 気体充填部
21 上部シール部
22 下部シール部
23 仕切りシール部
25 合掌シール部
30 製造装置
31 供給部
32 製袋部
33 製袋器
34 第1シール手段
36 合掌シール機
40 第2シール手段
41 上部シール機
42 下部シール機
43 仕切りシール機
44 押さえベルト
45 エア抜きブラシ

Claims (2)

  1. フィルム同士をシールすることによって得られるシール部と、シールされていない未シール部と、を含む袋であって、
    前記シール部は、上部シール部と、前記上部シール部に対向するよう形成された下部シール部と、を有し、
    前記未シール部は、前記上部シール部と前記下部シール部との間に部分的に形成され、内容物を収容するための内容物収容部を有し、
    前記シール部は、前記内容物収容部に接するよう形成された仕切りシール部をさらに有し、
    前記未シール部は、前記仕切りシール部と前記上部シール部または前記下部シール部の少なくとも一方との間に少なくとも部分的に形成され、気体を充填するための気体充填部をさらに有する、袋。
  2. 前記気体充填部および前記仕切りシール部は、前記仕切りシール部を介して前記内容物収容部に対して前記気体充填部を折り返すことができるよう、構成されている、請求項1に記載の袋。
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