JP2015166527A - 支柱固定方法及びそれに用いられる固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、設置物を載置する支柱を傾斜地に立設する場合であっても、整地が不要で容易に立設が可能であり、且つ迅速に作業を行うことができる支柱の固定方法を提供する。
【解決手段】 支柱固定方法は、支柱配置予定位置Xに立設された各支柱Pの上端Pbの少なくとも1点を結んで仮想面を形成するように、各支柱Pの下部Paを地中に埋設する工程と、埋設された支柱Pに対して固定具1の支柱保持部2を支柱Pの上端Pb側から装着し、固定具1を支柱Pを中心に回動させて杭保持部3を所望の方向に向けた状態で配置する。その後、打込み杭Sを杭保持部3に挿通して地中に打込み、支柱保持部2と支柱Pとを固定することにより、支柱Pを配置予定位置Xに固定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、設置面の支柱配置予定位置に支柱を複数立設して固定する支柱固定方法及びそれに用いられる固定具に関する。
近年、大量の太陽電池パネルを休耕農地等に設置して発電を行う、いわゆるメガソーラーの設置が行われるようになっている。
一般に、前記太陽電池パネルを設置する設備としては、該太陽電池パネルを支持するための2以上の脚部を備える組み立て式の架台が知られている。前記架台は、設置面に対向する底面は水平に形成され、太陽電池パネルが載置される上端は太陽光発電を効率よく行うことが可能な所定の傾斜角度に形成されている。
従来、前記架台を固定具を用いて設置面に固定する方法として、組み立て前の架台の脚部に固定具の脚保持部を装着し、該脚部を設置面に埋設した後に架台を組み立て、その後、打込み杭を固定具の杭保持部に挿通させて地中に打ち込む方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−227767号公報
上記特許文献1に記載の方法は、架台の脚部を埋設する際に、寸法精度のよい架台を利用して、作業現場で架台を組み立てながら脚部を埋設する位置を決定することにより、脚部の正確な寸法出しを容易に行うことができる。
一方で、山林等の傾斜地に太陽電池パネルを設置する場合は、傾斜のついた架台は不要となる場合があり、そのような場合は上記工法を利用することができない。
また、通常、傾斜地に何らかの設備を設置する場合は、傾斜地を整地した後に設備を設置する必要があるが、傾斜地の傾斜角度が所定値(例えば20°)を超えると、作業現場に重機を乗り入れることができなくなるため、重機を使った整地作業を行うことができない。また、コンクリートの基礎を打設する場合であっても、傾斜角度が大きいとコンクリートミキサー車の乗り入れができないこともあり、作業は容易ではない。
本発明は、太陽電池パネル等の設置物を載置する支柱を傾斜地に立設する場合であっても、容易に立設が可能であり、且つ迅速に作業を行うことができる支柱の固定方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、第1発明は、設置面の支柱配置予定位置に支柱を複数立設し、固定具を用いて該支柱を固定する支柱固定方法であって、該固定具は、該支柱に装着された際に該支柱に対して回動可能な筒状の支柱保持部と、該支柱保持部に連結され地中に打ち込まれる打込み杭を保持する杭保持部とを備え、各支柱を該設置面の支柱配置予定位置に立設する工程と、各支柱の上端の少なくとも1点を結んで仮想面を形成するように、各支柱の下部を地中に埋設する工程と、埋設された各支柱に対して、該固定具の該支柱保持部を該支柱の上端側から装着し、該固定具を該支柱を中心に回動させて該杭保持部を所望の方向に向けた状態で配置する工程とを行った後に、各支柱について配置された該固定具を該支柱に固定する工程、及び各支柱について該打込み杭を該杭保持部に挿通させて地中に打ち込み該固定具を該設置面に対して固定する工程を順不同で行うことを特徴とする。
第1の発明の支柱固定方法では、支柱を固定する固定具を用いる。この固定具は、支柱に装着された際に該支柱に対して回動可能な筒状の支柱保持部と、該支柱保持部に連結され地中に打ち込まれる打込み杭を保持する杭保持部とを備えている。
第1発明の支柱固定方法は、まず、各支柱を設置面の支柱配置予定位置に立設する。その際、この種の工法で通常行われている墨出しを行って支柱配置予定位置を決定することができる。
次に、各支柱の上端の少なくとも1点を結んで仮想面を形成するように、各支柱の下部を地中に埋設する。この仮想面は、設置物の底面(太陽電池パネルであれば、その裏面)が載置される面となる。この仮想面を形成する工程は、測量機器のレベル等を用いて各支柱の上端の高さ合わせを行うことにより行われる。
このとき、前記設置面が平地に限らず、傾斜地であったり、凹凸部を備える場合であっても、支柱の地中への埋設深さを調整することにより、各支柱の天面上の少なくとも1点を結んで仮想面を形成することができる。前記仮想面は、水平であってもよく、水平面に対して任意の角度で傾斜していてもよい。また、前記仮想面は、必ずしも平面である必要はなく、段差があってもよく、曲面であってもよい。
次に、埋設された各支柱に対して、該固定具の該支柱保持部を該支柱の上端側から装着し、該固定具を該支柱を中心に回動させて該杭保持部を所望の方向に向けた状態で配置する。
この固定具を回動させる工程は、支柱保持部と支柱とを固定する前、或いは打込み杭を杭保持部に挿通させて地中に打ち込む前に行われればよい。また、本工程には、固定具を支柱に装着する前に予め角度を決めた場合、即ち、支柱に対して固定具を回動させた後に支柱に装着する場合も含まれる。
次に、各支柱について配置された固定具を該支柱に固定する工程を行い、その後、各支柱について打込み杭を杭保持部に挿通させて地中に打ち込み固定具を設置面に対して固定する工程を行う。或いは、各支柱について打込み杭を杭保持部に挿通させて地中に打ち込み固定具を設置面に対して固定する工程を行い、その後各支柱について配置された固定具を支柱に固定する工程を行う。これら2つの工程は、作業現場における状況に応じて、順不同に行うことができる。
第1発明の支柱固定方法によれば、設置面の支柱配置予定位置に立設した各支柱を所望の量だけ地中に打ち込むだけで、各支柱の上端による仮想面を形成することができる。また、各支柱の固定は、固定具に打込み杭を打ち込み、支柱保持部と支柱とを固定すればよい。よって、各支柱の固定の際に、設置面の整地の必要がないので重機等も必要ない。
従って、第1発明の支柱固定方法によれば、平地のみならず急な傾斜地においても、容易且つ迅速に、複数の支柱を設置面に立設して固定することができる。
また、前記目的を達成するために、第2発明は、設置面の支柱配置予定位置に支柱を複数立設し、固定具を用いて該支柱を固定する支柱固定方法であって、該固定具は、該支柱に装着された際に該支柱に対して回動可能な筒状の支柱保持部と、該支柱保持部に連結され地中に打ち込まれる打込み杭を保持する杭保持部とを備え、各固定具の該支柱保持部を該設置面の支柱配置予定位置に配置する工程と、各支柱保持部に各支柱を下端側から挿入し、各支柱を該支柱配置予定位置に立設する工程と、各支柱の天面上の少なくとも1点を結んで仮想面を形成するように、各支柱の下部を地中に埋設する工程と、各支柱について、該固定具を該支柱を中心に回動させることにより、該支柱保持部の外周面に設けられ打込み杭を保持する中空筒状の杭保持部を所望の方向に向けた状態で配置する工程とを行った後に、各支柱について配置された該固定具を該支柱に固定する工程、及び各支柱について該打込み杭を該杭保持部に挿通させて地中に打ち込み該固定具を該設置面に対して固定する工程を順不同で行うことを特徴とする。
第2発明の支柱固定方法においても、第1発明と同一の固定具を用いる。第2発明の支柱固定方法は、まず、各固定具の支柱保持部を設置面の支柱配置予定位置に配置する。次に、各支柱保持部に各支柱を下端側から挿入し、各支柱を支柱配置予定位置に立設する。
次に、各支柱の天面上の少なくとも1点を結んで仮想面を形成するように、各支柱の下部を地中に埋設する。このとき、支柱の地中への埋設深さを調整することにより、各支柱の天面上の少なくとも1点を結んで仮想面を形成することができ、この仮想面は、設置物の底面が載置される面となる。
次に、各支柱について、固定具を該支柱を中心に回動させることにより、支柱保持部の外周面に設けられ打込み杭を保持する中空筒状の杭保持部を所望の方向に向けた状態で配置する。
次に、各支柱について配置された固定具を該支柱に固定する工程を行い、その後、各支柱について打込み杭を杭保持部に挿通させて地中に打ち込み固定具を設置面に対して固定する工程を行う。或いは、各支柱について打込み杭を杭保持部に挿通させて地中に打ち込み固定具を設置面に固定する工程を行い、その後各支柱について配置された固定具を支柱に固定する工程を行う。これら2つの工程は、作業現場における状況に応じて、順不同に行うことができる。
第2発明の支柱固定方法によれば、まず、固定具の支柱保持部を設置面の支柱配置予定位置に配置するため、固定具を支柱を立設する際の目印として用いることができ、作業が容易となる。また、第1発明と同様に、設置面の支柱配置予定位置に立設した各支柱を所望の量だけ地中に打ち込むだけで、各支柱の上端による仮想面を形成することができる。また、各支柱の固定は、固定具に打込み杭を打ち込み、支柱保持部と支柱とを固定すればよい。よって、設置面の整地の必要がないので重機等も必要ない。
従って、第2発明の支柱固定方法によれば、平地のみならず急な傾斜地においても、容易且つ迅速に、複数の支柱を設置面に立設して固定することができる。
第1発明又は第2発明の支柱固定方法によって立設された前記複数の支柱は、各支柱の上端によって1つの仮想面が形成されているので、前記仮想面の水平面に対する傾斜角度を所定の傾斜角度に設定することにより、前記仮想面上に設置物としての太陽電池パネルを載置するのに好適である。
また、第1発明又は第2発明の支柱固定方法には、設置面の支柱配置予定位置に立設される支柱を固定する固定具であって、該支柱に装着された際に該支柱に対して回動可能な筒状の支柱保持部と、該支柱保持部に連結され地中に打ち込まれる打込み杭を保持する杭保持部とを備え、該支柱保持部は横断面が円形である内周面を備え、該杭保持部が該支柱保持部の外周面に固定されていることを特徴とする固定具を好適に用いることができる。
本発明の固定具によれば、支柱に装着されたときに支柱保持部が支柱の軸方向に移動可能であるので、支柱の軸方向の任意の位置で支柱を固定することができる。
また、前記固定具によれば、支柱保持部は横断面が円形である内周面を有しているので、支柱に装着されたときに支柱保持部が支柱を中心として回動可能であり、杭保持部を所望の方向に向けることができる。これにより、地中に打込み杭の打ち込みを妨害する石等の障害物がある場合であっても、該障害物を避けて該打込み杭を地中に打ち込むことができ、設置面に対して固定具を確実に固定することができる。
また、杭保持部が支柱保持部の外周面に固定されており、支柱保持部と杭保持部との距離が近いため、支柱の近傍に打込み杭を打ち込むことができる。
仮に、支柱保持部と杭保持部との間に距離があると、傾斜地に支柱を固定する際に、杭保持部を支柱保持部の上方に配置しなければならないときは、支柱保持部の下面が地表から離れた位置になる。
特に、杭保持部が支柱保持部を挟んで少なくとも2か所に設けられている場合、地表から離れている側の杭保持部と地表との距離が離れてしまい、打込み杭が効かなくなるおそれもある。
しかしながら、支柱保持部と杭保持部との距離が近いと、地表から離れている側の杭保持部と地表との距離も近くなるので、有効に打込み杭を打つことができる。
本実施形態の支柱固定方法に用いる固定具の構成を示す斜視図。 本実施形態の支柱固定方法に用いる固定具の構成を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は平面図であり、(c)は右側面図である。 本実施形態の支柱固定方法を示す図であり(a)は傾斜地に支柱を立設する工程、(b)は支柱に固定具を装着する工程、(c)は固定具に打込み杭を打ち込む工程、(d)は太陽電池パネルを支柱に載置した状態を示す説明図である。 第1実施形態の支柱固定方法を示すフローチャート。 第2実施形態の支柱固定方法を示すフローチャート。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1及び図2は、本実施形態の支柱固定方法に用いる固定具である。この固定具1は、図3に示す設置面Gの支柱配置予定位置Xに立設され設置物を支持する複数の支柱Pを設置面Gに固定するために用いられる。
支柱Pは、本実施形態ではステンレス製の中空円筒状の単管を用いているが、素材は任意のものを用いてもよく、形状は角筒状であってもよく、中空でなくてもよい。また、打込み杭Sも同様にステンレス製の円筒管を用いているが、素材、形状ともに任意のものを用いることができる。
固定具1は、挿入される支柱Pを保持する中空円筒状の支柱保持部2と、支柱保持部2の外周面に固定され、支柱保持部2の軸方向に対して20〜60°の所定の角度で傾斜し、打込み杭Sが挿入される複数の杭保持部3とを備える。この杭保持部3の角度は任意に設定することができる。
支柱保持部2は、その内周面と挿入される支柱Pの外周面との間に間隙を存するように形成されていることにより、支柱Pに装着したときに遊びがある状態となって、支柱Pの軸方向に移動可能であるとともに支柱Pを中心として回動可能となっている。
支柱保持部2の軸方向の中間部には支柱保持部用ボルト孔4が設けられ、支柱保持部用ボルト孔4に図示しないボルトをねじ込むことにより固定具1と支柱Pとを固定することができる。
杭保持部3は、支柱保持部2の外周面に、支柱保持部2の軸方向の中心軸線に対して対称となるように配設され、本実施形態では支柱保持部2を挟んで対角線上に2か所設けられている。杭保持部3の軸方向の中間部には杭保持部用ボルト孔5が設けられ、杭保持部用ボルト孔5に図示しないボルトをねじ込んで固定具1と打込み杭Sとを固定することができる。
杭保持部3は、本実施形態では支柱保持部2を挟んで2か所に設けられているが、支柱保持部2の周囲120°毎に3か所設けてもよく、支柱保持部2の周囲90°毎に4か所設けてもよい。
杭保持部3は、打込み杭Sを地中に打ち込む際に、地中に前記所定の角度で傾斜させて打ち込めるように案内する役割を果たすとともに、隣り合う打込み杭Sの干渉を防ぐことができる。
本実施形態では、固定具1は支柱保持部2と杭保持部3とを一体として鋳造することにより形成されている。一方で、支柱保持部2と杭保持部3とをステンレスや鉄のパイプ等を利用して溶接等により形成することもできる。
次に、図3及び図4を参照しながら第1実施形態の支柱固定方法について説明する。ここでは、支柱Pで支持される太陽電池パネルSPを山林等の傾斜地に設置する場合について説明する。傾斜地の傾斜はほぼ20°であり、太陽電池パネルSPの傾斜に適しているため、本実施形態では傾斜地とほぼ平行に太陽電池パネルSPを設置する。
まず、太陽電池パネルSPの設置場所で測量を行い、墨出しすることにより、設置面Gに支柱配置予定位置Xを印付けする。また、図3(a)に示すように、支柱Pの上端Pbの地表からの高さを明らかにするために、太陽電池パネルSPの設置角度θに合わせて糸Lを張っておく(図4のST1)。
次に、図3(a)に示すように、支柱Pをハンマー等により地中に打ち込むことにより立設する(ST2)。
支柱Pの下部Paの地中への打ち込み量は、支柱Pの上端Pbが糸Lの高さとなるように各支柱ごとに調節する(ST3)。このST2及びST3の作業を繰り返し、太陽電池パネルSPの設置に必要な本数の支柱Pを支柱の配置予定位置に打ち込む。これらの一連の作業により、複数の支柱Pの上端Pbが、太陽電池パネルSPを設置するための仮想面を形成する高さに埋設される。
次に、図3(b)に示すように、各支柱Pについて、上端Pb側から固定具1の支柱保持部2を装着する。そして、固定具1を支柱Pの下方に向かって移動させて設置面G上に配置する(ST4)。
次に、地中に打込み杭Sの打ち込みの障害となるような石R等がある場合には、固定具1を支柱Pを中心に回動させることにより、このような障害物を避けるように、杭保持部3の向きを調整する(ST5)。
次に、各支柱Pに装着された固定具1を、支柱保持部用ボルト孔4に図示しないボルトをねじ込んで、固定具1と支柱Pとを固定する(ST6)。このとき、固定具1を支柱Pの上方にずらして設置しなければ打込み杭Sを打つことができない場合には、固定具1を設置面Gからすこし離して支柱Pに固定することもできる。
次に、図3(c)に示すように、各支柱Pについて、打込み杭Sを固定具1の杭保持部3に挿通させて地中に打ち込み、さらに必要に応じて、杭保持部用ボルト孔5に図示しないボルトをねじ込んで固定具1と打込み杭Sとを固定することにより、設置面Gに対して固定具1を固定する(ST7)。このとき、ST6とST7は、設置場所の状況に応じてどちらのステップを先に行ってもよい。
その後、支柱Pの上端Pbによって形成される仮想面に、図示しないブラケット等を用いて太陽電池パネルSPを設置する。
このように、第1実施形態の支柱固定方法によれば、複数の支柱Pを設置面Gの各支柱配置予定位置Xに立設して固定具1を用いて固定したときに、各支柱Pの上端Pbによって仮想面を形成することができる。
第1実施形態においては、前記仮想面として、水平面に対して前記パネルSPを設置する所定の角度θに傾斜する傾斜面を形成することができる。そして、前記仮想面を構成する複数の支柱Pには、従来技術の架台を使用することなく、設置物としての太陽電池パネルSPを搭載することができる。
第1実施形態の支柱固定方法によれば、設置面Gの整地の必要がないので重機等も必要なく、平地のみならず急な傾斜地においても、容易且つ迅速に、複数の支柱Pを設置面Gに立設して固定することができる。
よって、メガソーラーのように、大量の太陽電池パネルSPを設置しなければならない場合であっても、第1実施形態の支柱固定方法であれば、作業コスト及び材料コストを抑えて容易に大量の太陽電池パネルSPを設置することができる。
また、本実施形態では、コンクリートの打設は不要であるので、支柱を撤去する際にもコンクリートの処理は不要であるため、撤去作業も容易となる。また、支柱、固定具及び打込み杭を撤去した後、これらの部材を再利用して他の設置場所に支柱等を移設することも可能である。
次に、図5を参照しながら第2実施形態の支柱固定方法について説明する。第1実施形態の支柱固定方法と共通する部分については説明を省略する。
まず、第1実施形態の支柱固定方法におけるST1と同様に、設置面Gに支柱配置予定位置Xを印付けし、太陽電池パネルSPを設置する高さにおいて、水平面に対して該パネルSPを設置する所定の角度θに傾斜する傾斜面に相当するように、糸Lを張る(ST11)。
次に、支柱配置予定位置Xに固定具1を配置する(ST12)。このとき、支柱配置予定位置Xと固定具1の支柱保持部2の軸中心とが一致するように固定具1を配置する。
次に、各固定具1の支柱保持部2に支柱Pを下端Pc側から挿入し、支柱配置予定位置Xに各支柱Pを立設する(ST13)。
次に、各支柱Pの上端Pbをハンマー等で打って支柱Pの下部Paを地中に埋設することにより、各支柱Pの上端Pbを糸Lと同じ高さに揃える(ST14)。これにより、各支柱Pの上端Pbを結んだ仮想面が形成される。
次に、各支柱Pにおいて、固定具1を支柱Pを中心に回動させることにより、打込み杭Sの打ち込みを妨害する石等の障害物を避けるように、杭保持部3の向きを調整する(ST15)。
次に、第1実施形態の支柱固定方法におけるST6と同様に、各支柱Pに装着された固定具1と支柱Pとを固定する(ST16)。
次に、第1実施形態の支柱固定方法におけるST7と同様に、各支柱Pについて、打込み杭Sを固定具1の杭保持部3に挿通させて地中に打ち込み、さらに必要に応じて図示しないボルトで固定具1と打込み杭Sとを固定することにより、設置面Gに対して固定具1を固定する(ST7)。なお、ST16とST7とは順不同に行うことができる。
第2実施形態の支柱固定方法によれば、まず、固定具1を支柱配置予定位置Xに配置するため、その後に支柱を立設する際に、固定具1を目印として使用することができる。このとき、固定具1に対して打込み杭Sを仮に打ち込み、固定具1を位置決めすることもできる。
また、第2実施形態によれば、第1実施形態の支柱固定方法と同様に、図3に示すように、複数の支柱Pを設置面Gの各支柱配置予定位置Xに立設して固定具1を用いて固定したときに、各支柱Pの上端Pbによって1つの仮想面することができる。そして、前記仮想面を構成する複数の支柱Pには、従来技術の架台を使用することなく、設置物としての太陽電池パネルSPを搭載することができる。
また、設置面Gの整地の必要がなく重機等も必要ないので、平地のみならず急な傾斜地においても、容易且つ迅速に、複数の支柱Pを設置面Gに立設して固定することができる。
第1及び第2実施形態の支柱固定方法では、図1及び図2に示す固定具1を用いて支柱Pを設置面Gに固定しているが、固定具としてはこれに限らず、特開2013−227767号に記載のものや、特開2013−87431号に記載のものを使用することができる。
または、固定具1の代わりに、2本の単管を固定する際に用いられる公知の自在クランプを用いることも可能である。自在クランプは、一方の単管を保持する主単管保持部と、該主単管保持部に対して回動可能であって他方の単管を保持する副単管保持部とからなり、該主単管保持部に保持される単管と、該副単管保持部に保持される単管との交差角度を任意に設定することができる。
本実施形態の支柱固定方法において、2本の打込み杭Sを用いる場合には、まず、2組の自在クランプを用意する。
次に、設置面Gの支柱配置予定位置Xに支柱Pを軸方向が鉛直方向となるように立設する。そして、各支柱Pの上端Pbをハンマー等で打って支柱Pの下部Paを地中に埋設することにより、各支柱Pの上端Pbを糸Lと同じ高さに揃える。
次に、各支柱Pについて、上端Pb側から自在クランプの主単管保持部を装着し、該自在クランプを支柱Pの下方に向かって移動させて設置面G上に配置する。そして、自在クランプを支柱Pを中心に回動させて、各副単管保持部を支柱Pの中心軸線に対して対称となるように配設する。このとき、前記副単管保持部は、打込み杭Sを打ち込み可能な角度に設定する。
次に、支柱Pと主単管保持部とを固定した後に、打込み杭Sを各副単管保持部を挿通させて地中に打ち込むことにより、自在クランプを設置面Gに対して固定する。
以上のようにすることにより、第1及び第2実施形態の支柱固定方法においては、固定具1に代えて自在クランプを用いても支柱Pを設置面Gに固定することができる。
なお、上記各実施形態では、支柱を鉛直方向に立設する場合の工法について説明しているが、これに限らず、支柱は任意の角度で立設してもよい。
また、上記各実施形態では、支柱Pは太陽電池パネルSPを設置するための支柱として説明したが、これに限らず、公園や施設等において雨除けの屋根を設置する場合の支柱や、ブドウ園等の果樹園のための支柱を設置する場合等、広く支柱を設置する際の工法に応用することができる。
1…固定具 2…支柱保持部、 3…杭保持部、 G…設置面、 P…支柱、 Pa…支柱の下部、 Pb…支柱の上端、 Pc…支柱の下端、 S…打込み杭、 X…支柱配置予定位置。

Claims (4)

  1. 設置面の支柱配置予定位置に支柱を複数立設し、固定具を用いて該支柱を固定する支柱固定方法であって、
    該固定具は、該支柱に装着された際に該支柱に対して回動可能な筒状の支柱保持部と、該支柱保持部に連結され地中に打ち込まれる打込み杭を保持する杭保持部とを備え、
    各支柱を該設置面の支柱配置予定位置に立設する工程と、
    各支柱の上端の少なくとも1点を結んで仮想面を形成するように、各支柱の下部を地中に埋設する工程と、
    埋設された各支柱に対して、該固定具の該支柱保持部を該支柱の上端側から装着し、該固定具を該支柱を中心に回動させて該杭保持部を所望の方向に向けた状態で配置する工程とを行った後に、
    各支柱について配置された該固定具を該支柱に固定する工程、及び各支柱について該打ち込み杭を該杭保持部に挿通させて地中に打ち込み該固定具を該設置面に対して固定する工程を順不同で行うことを特徴とする支柱固定方法。
  2. 設置面の支柱配置予定位置に支柱を複数立設し、固定具を用いて該支柱を固定する支柱固定方法であって、
    該固定具は、該支柱に装着された際に該支柱に対して回動可能な筒状の支柱保持部と、該支柱保持部に連結され地中に打ち込まれる打込み杭を保持する杭保持部とを備え、
    各固定具の該支柱保持部を該設置面の支柱配置予定位置に配置する工程と、
    各支柱保持部に各支柱を下端側から挿入し、各支柱を該支柱配置予定位置に立設する工程と、
    各支柱の天面上の少なくとも1点を結んで仮想面を形成するように、各支柱の下部を地中に埋設する工程と、
    各支柱について、該固定具を該支柱を中心に回動させることにより、該支柱保持部の外周面に設けられ打ち込み杭を保持する中空筒状の杭保持部を所望の方向に向けた状態で配置する工程とを行った後に、
    各支柱について配置された該固定具を該支柱に固定する工程、及び各支柱について該打ち込み杭を該杭保持部に挿通させて地中に打ち込み該固定具を該設置面に対して固定する工程を順不同で行うことを特徴とする支柱固定方法。
  3. 設置面の支柱配置予定位置に立設される支柱を固定する固定具において、
    該支柱に装着された際に該支柱に対して回動可能な筒状の支柱保持部と、
    該支柱保持部に連結され地中に打ち込まれる打込み杭を保持する杭保持部とを備え、
    該支柱保持部は横断面が円形である内周面を備え、該杭保持部が該支柱保持部の外周面に固定されていることを特徴とする固定具。
  4. 該杭保持部が該支柱保持部を挟んで少なくとも2か所に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の固定具。
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