JP2014025281A - 接続部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】軸心が傾斜した状態でアンカ杭が地中に埋設された場合であっても、建造物を傾斜しない姿勢でアンカ杭に接続することができる接続部材を提供する。
【解決手段】地中に埋設された埋設部11の上端に上面12aが地上に露出した鍔部12を介して頭部13が設けられたアンカ杭1と、支柱または水平方向に延びる架台部材9を有する建造物を接続する接続部材3において、支柱または架台部材9を支持する支持部材5と、鍔部12の上面12aにおける、頭部13よりも前側と頭部13よりも後側とに配置された一対の調整部材7とを備え、支持部材5は、前後方向に直交する方向に延びた回動軸54を中心に頭部13に対して回動自在に取り付けられるものであり、一対の調整部材7は、鍔部12の上面12aと支持部材5との間隔をぞれぞれ独立して調整自在なものである。
【選択図】図2
【解決手段】地中に埋設された埋設部11の上端に上面12aが地上に露出した鍔部12を介して頭部13が設けられたアンカ杭1と、支柱または水平方向に延びる架台部材9を有する建造物を接続する接続部材3において、支柱または架台部材9を支持する支持部材5と、鍔部12の上面12aにおける、頭部13よりも前側と頭部13よりも後側とに配置された一対の調整部材7とを備え、支持部材5は、前後方向に直交する方向に延びた回動軸54を中心に頭部13に対して回動自在に取り付けられるものであり、一対の調整部材7は、鍔部12の上面12aと支持部材5との間隔をぞれぞれ独立して調整自在なものである。
【選択図】図2
Description
地中に埋設された埋設部の上端に上面が地上に露出した鍔部を介して頭部が設けられたアンカ杭と、支柱または水平方向に延びる架台部材を有する建造物を接続する接続部材に関する。
建造物を支持する基礎として、アンカ杭が用いられる場合がある。アンカ杭には、螺旋状の掘削刃等が形成され地中に埋設される埋設部と、この埋設部の上端に鍔部を介して頭部が設けられたものがある。このアンカ杭は、その頭部にオーガ等の回転機械を取り付け、回転機械によって回転させながら圧入し埋設部を地中に埋設させるものである。地中に埋設されたアンカ杭には、例えば、建造物が太陽光発電設備の場合には、太陽光パネルが設置される架台の支柱や、複数の支柱の下端部を連結した水平方向に延びる架台部材が、接続部材によって接続される。
アンカ杭は、設定した位置に正確に埋設することが難しく、設定した位置からずれた位置に埋設される場合がある。この場合には、アンカ杭と支柱や架台部材とに芯ずれや位置ずれが生じ、建造物の支柱等とアンカ杭の接続が難しくなってしまう。
このような問題を解決するために、アンカ杭が設定した位置からずれた位置に埋設され、アンカ杭と建造物の支柱とに芯ずれが生じた場合であっても、アンカ杭と建造物の支柱を接続できる接続部材が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載された接続部材は、アンカ杭の頭部に取り付けられた基板に、中心から放射線状に延びる複数の長孔が形成されている。また、建造物の支柱下部に取り付けられた取付板にも対向状の一対の長孔が形成されている。基板の長孔と取付板の長孔にボルトを挿通しナットで締結することによって、アンカ杭と支柱が接続される。基板の長孔と取付板の長孔が重なる範囲において、アンカ杭に対して支柱を前後左右方向に移動させることができ、これによってアンカ杭と支柱とに芯ずれが生じた場合であっても、アンカ杭と建造物の支柱を接続することができる。また、ボルトを、基板に設けられた別の長孔に挿通することによって、アンカ杭に対して支柱を回転させることもできる。
アンカ杭は、埋設する位置がずれる場合ばかりでなく、垂直方向に真っ直ぐに埋設されず、軸心が傾斜した状態で地中に埋設される場合がある。しかしながら、特許文献1に記載された接続部材では、軸心が傾斜した状態でアンカ杭が地中に埋設されると、建造物の支柱も傾斜した姿勢になり、この結果、建造物も傾斜した姿勢になってしまう。建造物が、例えば、上述した太陽光発電設備の場合には、太陽光パネルを設置する架台が傾斜することで、太陽光パネルが所望の角度にならず、発電効率を低下させてしまうこともある。
本発明は上記事情に鑑み、軸心が傾斜した状態でアンカ杭が地中に埋設された場合であっても、建造物を傾斜しない姿勢で接続することができる接続部材を提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明の接続部材は、地中に埋設された埋設部の上端に上面が地上に露出した鍔部を介して頭部が設けられたアンカ杭と、支柱または水平方向に延びる架台部材を有する建造物を接続する接続部材において、
前記架台部材または前記支柱を支持する支持部材と、
前記鍔部の上面における、前記頭部よりも前側と該頭部よりも後側とに配置された一対の調整部材とを備え、
前記支持部材は、前後方向に直交する方向に延びた回動軸を中心に前記頭部に対して回動自在に取り付けられるものであり、
前記一対の調整部材は、前記鍔部の上面と前記支持部材との間隔をそれぞれ独立して調整自在なものであることを特徴とする。
前記架台部材または前記支柱を支持する支持部材と、
前記鍔部の上面における、前記頭部よりも前側と該頭部よりも後側とに配置された一対の調整部材とを備え、
前記支持部材は、前後方向に直交する方向に延びた回動軸を中心に前記頭部に対して回動自在に取り付けられるものであり、
前記一対の調整部材は、前記鍔部の上面と前記支持部材との間隔をそれぞれ独立して調整自在なものであることを特徴とする。
本発明の接続部材によれば、上記構成により、軸心が傾斜した状態でアンカ杭が地中に埋設された場合であっても、傾斜した鍔部の上面に対応させて、一対の調整部材によって鍔部の上面と支持部材との間隔をそれぞれ独立して調整することで、支持部材を傾斜しない姿勢にすることができる。このため、支持部材に支持される架台部材または支柱も傾斜することがなく、この結果、建造物を傾斜しない姿勢でアンカ杭に接続することができる。
また、本発明の接続部材において、前記支持部材は、前記頭部が貫通する貫通孔が形成された底板部を有するものであり、
前記一対の調整部材は、前記鍔部の上面と前記底板部との間隔をそれぞれ独立して調整自在なものであってもよい。
前記一対の調整部材は、前記鍔部の上面と前記底板部との間隔をそれぞれ独立して調整自在なものであってもよい。
さらに、本発明の接続部材において、前記支持部材は、
前記底板部における、前記回動軸の一端側と他端側になる部位それぞれから立ち上がった一対の縦板部と、
前記一対の縦板部それぞれから、前記回動軸の軸心方向外側に張り出して形成されたフランジ部とを有し、さらに、
前記フランジ部に載置され上面に前記架台部材または前記支柱が載置される連結板と、
前記連結板と前記フランジ部とを固定する締結手段とを備えたものであり、
前記連結板と前記フランジ部は、前記締結手段が挿通する複数の挿通孔がそれぞれ形成されたものであり、
前記連結板の複数の挿通孔と前記フランジ部の複数の挿通孔のうち少なくとも一方は、円周状に配置された長孔で形成されたものであることが好ましい。
前記底板部における、前記回動軸の一端側と他端側になる部位それぞれから立ち上がった一対の縦板部と、
前記一対の縦板部それぞれから、前記回動軸の軸心方向外側に張り出して形成されたフランジ部とを有し、さらに、
前記フランジ部に載置され上面に前記架台部材または前記支柱が載置される連結板と、
前記連結板と前記フランジ部とを固定する締結手段とを備えたものであり、
前記連結板と前記フランジ部は、前記締結手段が挿通する複数の挿通孔がそれぞれ形成されたものであり、
前記連結板の複数の挿通孔と前記フランジ部の複数の挿通孔のうち少なくとも一方は、円周状に配置された長孔で形成されたものであることが好ましい。
前記回動軸は、前記一対の縦板部を貫通したものであってもよい。また、前記長孔は、直線状の長孔であってもよく、円弧状の長孔であってもよい。
連結板の複数の挿通孔とフランジ部の複数の挿通孔のうち少なくとも一方は、円周状に配置された長孔で形成されているため、締結手段を取り外すことなくフランジ部に対して連結板を回転させることができる。この結果、連結板に載置される、架台部材または支柱も回転させることができ、回転方向の向きを容易に調整することができる。
また、本発明の接続部材において、前記一対の調整部材が、前記回動軸の一端側に配置されるとともに、該回動軸の他端側にも配置されたものであることが好ましい。すなわち、前記一対の調整部材は、前記回動軸の軸心方向に2組並べて設けられているものである。
一対の調整部材が、回動軸の一端側に配置されるとともに、回動軸の他端側にも配置されたものであるため、回動軸の軸心方向における、鍔部の上面と支持部材との間隔も容易に調整することができる。この結果、アンカ杭が、回動軸の軸心方向に傾斜して埋設された場合にも、支持部材を傾斜しない姿勢に調整することが容易になる。
本発明によれば、軸心が傾斜した状態でアンカ杭が地中に埋設された場合であっても、建造物を傾斜しない姿勢でアンカ杭に接続することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
初めに、本発明の実施形態である接続部材が用いられるアンカ杭について説明する。
図1(a)は、アンカ杭が地中に埋設された状態を示す正面図であり、図1(b)は、図1(a)の側面図である。図1(a)における、紙面に直交する方向が、本発明でいう前後方向に相当する。
図1(a)および図1(b)に示すように、アンカ杭1は、地中に埋設された埋設部11と、埋設部11の上端に設けられた鍔部12と、鍔部12の上面12aに設けられた頭部13を有している。埋設部11には、下側部分に螺旋状の掘削刃111が形成されている。鍔部12は、上面12aが地上に露出している。頭部13は、角柱状に形成され、前後方向に直交する方向に貫通した取付孔13aが形成されている。図1(b)に示すように、取付孔13aは、上下方向に長い長孔に形成されている。
アンカ杭1を地中に埋設するには、頭部13に建柱車のオーガ等を取り付けた後、このオーガ等でアンカ杭1を回転させつつ地中に圧入させることで、鍔部12の上面12aが地面GLと略同じ高さになるまで埋設部11を地中に埋設することで行われる。
次いで、本発明の実施形態である接続部材について説明する。
図2(a)は、本発明の実施形態である接続部材を用いて、アンカ杭と架台部材を接続した状態を示す正面図である。図2(b)は、図2(a)の側面図である。図2(a)における、紙面に直交する方向が、本発明でいう前後方向に相当する。
図2(a)および図2(b)に示すように、接続部材3は、水平方向に延びる架台部材9を支持する支持部材5と、地中に埋設されたアンカ杭1の鍔部12における上面12a上に配置された一対の調整部材7を備えている。架台部材9は、左右方向に延びたH型鋼で形成され、下端片91に、後述する第2締結部材55が挿通される孔91aが形成されている。また、架台部材9は、図示しない太陽光発電設備における複数の支柱の下端部が、架台部材9の延びる方向に所定間隔をあけてそれぞれ連結されるものである。アンカ杭1と接続部材3は、架台部材9の延びる方向に所定間隔をあけて複数配置される。
支持部材5は、本体51と、連結板52と、本体51と連結板52とを固定する締結部材53と、前後方向に直交する方向に延びた回動軸54を備えている。この回動軸54が延びた前後方向に直交する方向が、本発明にいう回動軸の軸心方向に相当する。なお、締結部材53は、ボルト531とナット532を有している。
図3(a)も参照しつつ、本体51を説明する。
図3(a)は、本体の平面図である。図3(a)では、上下方向が、本発明でいう前後方向に相当し、左右方向が、本発明でいう回動軸の軸心方向に相当する。
本体51は、矩形状の板材を折り曲げて形成されたものであり、図2(a)、図2(b)、および図3(a)に示すように、底板部511と、底板部511における、回動軸54の一端側と他端側になる部位それぞれから立ち上がった一対の縦板部512と、一対の縦板部512それぞれから、回動軸54の軸心方向外側に張り出して形成されたフランジ部513を有している。図3(a)に示すように、底板部511には、前後方向の中央部分に、アンカ杭1の頭部13が貫通する貫通孔511aが形成されている。また、底板部511には、前後方向の両端部分に調整部材用孔511bがそれぞれ形成されている。一対のフランジ部513それぞれには、フランジ部挿通孔513aが前後方向に2つ並べて形成されている。これらフランジ部挿通孔513aは、前後方向に長い長孔に形成されている。なお、フランジ部挿通孔513aは、回動軸の軸心方向に長い長孔に形成してもよく、また、真円状の孔に形成してもよい。
図2(b)に示すように、一対の縦板部512それぞれには、その前後方向の中央部分に回動軸用孔512aが形成されている。回動軸用孔512aは、上下方向に長い長孔に形成されている。なお、回動軸用孔512aは、前後方向に長い長孔に形成してもよい。
図2(a)および図2(b)に示すように、本体51は、その一対の回動軸用孔512aと、アンカ杭1の頭部13に形成された取付孔13aとを貫通する回動軸54によって、回動軸54を中心に頭部13に対して回動自在に取り付けられている。
次いで、図3(b)も参照しつつ、連結板52を説明する。
図3(b)は、連結板の平面図である。図3(b)では、上下方向が、本発明でいう前後方向に相当し、左右方向が、本発明でいう回動軸の軸心方向に相当する。
図2(a)、図2(b)、および図3(b)に示すように、連結板52は、矩形状の板材で形成されている。連結板52には、図3(b)の二点鎖線で示す円周状に配置された複数の連結板挿通孔52aが形成されている。本実施形態においては、連結板挿通孔52aは4つ形成されている。4つの連結板挿通孔52aそれぞれは、二点鎖線で示す円周に沿って円弧状に延びた段付長孔に形成されている。なお、連結板挿通孔52aは、直線状に長い段付長孔に形成してもよい。また、連結板52における回動軸の軸心方向両端側部分それぞれには、長孔52bが前後方向に2つ並べて形成されている。これら長孔52bは、前後方向に長い長孔に形成されている。なお、長孔52bは、回動軸の軸心方向に長い長孔に形成してもよい。
図2(a)および図2(b)に示すように、連結板52は、本体51のフランジ部513上に載置される。連結板52の連結板挿通孔52aとフランジ部513のフランジ部挿通孔513aに締結部材53のボルト531が挿通され、ナット532で固定される。連結板挿通孔52aは、円周状に配置されているため、本体51に対して連結板52を回転させることができる。連結板挿通孔52aは段付長孔に形成されているため、図2(a)に示すように、ボルト531の頭部は、連結板挿通孔52a内に入り込み、連結板52の上面から突出しない。なお、フランジ部513に形成されたフランジ部挿通孔513aを円周状に配置し、連結板挿通孔52aを前後方向に長い段付長孔、あるいは、真円形状の段付孔に形成してもよい。
また、図2(a)および図2(b)に示すように、連結板52上には、架台部材9が載置される。連結板52の長孔52bと架台部材9の孔91aに、第二締結部材55が挿通され、連結板52に架台部材9が固定される。連結板52の長孔52bは前後方向に長く形成されているため、連結板52に対して架台部材9の位置を前後方向に移動させることができる。
図2(a)および図2(b)に示すように、調整部材7は、鍔部12の上面12aにおける、頭部13よりも前側と頭部13よりも後側とにそれぞれ配置されて一対設けられている。一対の調整部材7それぞれは、その頭部が上面12aに載置されたボルト71と、このボルト71に上下方向に移動可能に取り付けられた、下側ロックナット72および上側ロックナット73を有している。下側ロックナット72は、底板部511が載置されて本体51が支持されるものである。上側ロックナット73は、上方から締め付けて下側ロックナット72と一緒に底板部511を挟むものである。これら下側ロックナット72および上側ロックナット73の、ボルト71に対する高さ位置を調整することで、一対の調整部材7によって、鍔部12の上面12aと底板部511との間隔をそれぞれ独立して調整することができる。このため、一対の調整部材7における、下側ロックナット72および上側ロックナット73の高さ位置を異ならせることで、本体51が回動軸54を中心に前後方向に回動し、鍔部12の上面12aに対して本体51が傾斜した姿勢に維持することができる。
図4を用いて、アンカ杭1が傾斜した状態で地中に埋設された場合について説明する。
図4は、アンカ杭が傾斜した状態で地中に埋設された場合に、本発明の実施形態である接続部材をアンカ杭に取り付けた状態を示す側面図である。図4では、左右方向が、本発明でいう前後方向に相当する。なお、図4では、図面を簡略化するため、連結板52や架台部材9等は省略している。
図4に示すように、アンカ杭1は、鉛直方向に対して、角度α分、軸心が後側に傾斜した状態で地中に埋設されている。この結果、鍔部12の上面12aが後側に傾斜した姿勢になっている。このため、頭部13の後側に配置された調整部材7の下側ロックナット72と上側ロックナット73を、本体51の底板部511が水平な姿勢になるまで上方に移動させる。これによって、本体51を水平な姿勢にして架台部材9も水平な支持することができる。この結果、架台部材9上に設けられる図示しない太陽光発電設備等の建築物を傾斜させずに接続することができる。
次に、本実施形態の接続部材3の変形例について、これまで説明した構成とは異なる点を中心に説明する。また、これまで説明した構成要素と同じ構成要素には、これまで付した符号を付して説明する。
図5は、変形例の接続部材を用いて、アンカ杭と架台部材を接続した状態を示す正面図である。
変形例の接続部材3’では、調整部材7の個数と配置位置、および連結板52を用いない点が、上述した実施形態の接続部材3と異なる。
接続部材3’では、アンカ杭1の鍔部12の上面12aにおける、頭部13よりも前側と頭部13よりも後側とにそれぞれ配置された一対の調整部材7が、回動軸54の一端側に配置されるとともに、回動軸54の他端側にも配置されている。すなわち、一対の調整部材7は、回動軸の軸心方向に2組並べて設けられている。この結果、接続部材3’では、4つの調整部材7が用いられている。それぞれの調整部材7によって、鍔部12の上面12aと底板部511との間隔をぞれぞれ独立して調整することで、アンカ杭1が傾斜する方向にかかわらず、本体51を水平な姿勢にすることが容易になる。
また、接続部材3’では、本体51のフランジ部513に架台部材9を載置し、ボルトとナットを備えた第3締結手段56によってフランジ部513に架台部材9を固定している。
以上説明したように、本実施形態の接続部材によれば、軸心が傾斜した状態でアンカ杭が地中に埋設された場合であっても、建造物を傾斜しない姿勢でアンカ杭に接続することができる。
本発明は上述の実施の形態に限られることなく特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変更を行うことが出来る。例えば、本実施形態では、アンカ杭1と架台部材9を接続しているが、太陽光発電設備等の建造物における架台の支柱をアンカ杭1に接続する場合にも、接続部材3,3’を用いることができる。また、調整部材7として、ボルト71と二つのロックナットを用いているが、下側ロックナット72を底板部511にスポット溶接等で固定し、上側ロックナット73を省略してもよい。また、底板部511の調整部材用孔511bの内面にねじ部を形成することで、下側ロックナット72を省略してもよい。さらに、下側ロックナット72を用いて、鍔部12の上面12aと底板部511との間隔をぞれぞれ調整して、ボルト71と下側ロックナット72、および底板部511とをスポット溶接等で固定してもよい。さらに、調整部材7として、シム等の高さ調整自在なスペーサーやライナー等を用いてもよい。また、本実施形態では、アンカ杭1をその鍔部12の上面12aが地面GLと略同じ高さになるように埋設しているが、鍔部12の上面12aが、地面GLから所定高さとなるように地中に埋設したアンカ杭1との接続にも、接続部材3,3’を用いることができる。
なお、以上説明した各変形例の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の変形例に適用してもよい。
1 アンカ杭
11 埋設部
12 鍔部
12a 上面
3 接続部材
5 支持部材
54 回動軸
7 調整部材
9 架台部材
11 埋設部
12 鍔部
12a 上面
3 接続部材
5 支持部材
54 回動軸
7 調整部材
9 架台部材
Claims (4)
- 地中に埋設された埋設部の上端に上面が地上に露出した鍔部を介して頭部が設けられたアンカ杭と、支柱または水平方向に延びる架台部材を有する建造物を接続する接続部材において、
前記架台部材または前記支柱を支持する支持部材と、
前記鍔部の上面における、前記頭部よりも前側と該頭部よりも後側とに配置された一対の調整部材とを備え、
前記支持部材は、前後方向に直交する方向に延びた回動軸を中心に前記頭部に対して回動自在に取り付けられるものであり、
前記一対の調整部材は、前記鍔部の上面と前記支持部材との間隔をそれぞれ独立して調整自在なものであることを特徴とする接続部材。 - 前記支持部材は、前記頭部が貫通する貫通孔が形成された底板部を有するものであり、
前記一対の調整部材は、前記鍔部の上面と前記底板部との間隔をそれぞれ独立して調整自在なものであることを特徴とする請求項1記載の接続部材。 - 前記支持部材は、
前記底板部における、前記回動軸の一端側と他端側になる部位それぞれから立ち上がった一対の縦板部と、
前記一対の縦板部それぞれから、前記回動軸の軸心方向外側に張り出して形成されたフランジ部とを有し、さらに、
前記フランジ部に載置され上面に前記架台部材または前記支柱が載置される連結板と、
前記連結板と前記フランジ部とを固定する締結手段とを備えたものであり、
前記連結板と前記フランジ部は、前記締結手段が挿通する複数の挿通孔がそれぞれ形成されたものであり、
前記連結板の複数の挿通孔と前記フランジ部の複数の挿通孔のうち少なくとも一方は、円周状に配置された長孔で形成されたものであることを特徴とする請求項2記載の接続部材。 - 前記一対の調整部材が、前記回動軸の一端側に配置されるとともに、該回動軸の他端側にも配置されたものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の接続部材。
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- 2012-07-27 JP JP2012166912A patent/JP2014025281A/ja active Pending
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Legal Events
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A711 | Notification of change in applicant |
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