JP2016156449A - 連結構造および連結器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】設備と設備の支持体との間で直交する2方向の位置ずれが生じてもあるいは回転方向の位置ずれが生じても、いずれの位置ずれをも独立して吸収することができる連結構造を得ること。
【解決手段】連結構造100aでは、第1の部材210と第2の部材201とが連結器具100により連結されている。連結器具は、第1の部材に第1の締結部材によって固定された第1の固定部10と、第2の部材に第2の締結部材によって固定された第2の固定部20とを備え、両部材間での第2の部材の回転軸に垂直な面内の第1の方向の位置ずれ、および第1の方向と交差する第2の方向の位置ずれが、第1の固定部の位置と第1の部材の位置とを相対的に調整することにより吸収され、かつ両部材間での回転軸周りの回転方向の位置ずれが、第2の固定部の位置と第2の部材の位置とを相対的に調整することによって吸収される。
【選択図】図2

Description

本発明は、連結構造および連結器具に関し、特に、太陽電池パネルやアンテナなどの設備を支持する支持体とこのような設備の架台とを連結した連結構造およびこのような連結に用いられる連結器具に関する。
従来から、設備の一例である太陽光発電システムには、太陽電池パネルを地上に設置するタイプのものがある。このようなタイプの太陽光発電システムでは、太陽電池パネルを地面に敷設したコンクリート基礎に固定したり、地中に打ち込んだ鋼管杭に固定したりすることで、太陽電池パネルを地上に設置している。
コンクリート基礎を用いる場合、太陽電池パネルの架台と接続するアンカーボルトの位置は比較的高い精度で決めることができるが、コンクリート基礎の敷設や撤去に手間ひまがかかる。鋼管杭を用いる場合は、コンクリート基礎を用いる場合に比べると、鋼管杭の埋め込みや撤去にはそれほど手間ひまはかからないが、鋼管杭の位置を精度よく決めることは難しい。なぜなら、地面に鋼管杭を打ち込む場合は、太陽電池パネルの架台支持に十分な強度が必要で、そのためには、鋼管杭を地中深く打ち込むことが必要であり、そこに石や礫があった場合、鋼管杭の軸心がずれることがあるからである。
このような鋼管杭の軸心のずれに対しては、従来から対策が講じられている。
例えば、筒状の鋼管杭に比べてより抜けにくいスパイラル杭を用いることにより支持杭の長さを短くして位置ズレを抑制するという対策が行われている。
また、太陽電池パネルの架台の、スパイラル杭を固定する部分(ベース部材)のボルト挿入孔を長孔とすることにより、ベース部材のボルト挿入長孔内で鋼管杭の位置ズレを吸収するといった対策も行われている。
しかしながら、スパイラル杭のずれは、試験施行では50mm程度にも及ぶことがある。このようにスパイラル杭が、ベース部材の長孔の長手方向と直交する方向に大きくずれた場合には、スパイラル杭のボルト部材をベース部材のボルト挿入長孔に通すことができなくなる。
そこで、従来から、太陽電池パネルの架台のベース部材をスパイラル杭などの支持体に取り付けるための取付器具として、支持体とベース部材との位置ずれを、ベース部材の長手方向とこれに直交する方向のいずれの方向においても吸収可能なものがある(例えば、特許文献1の図7など)。
このような取付器具は、天板と、底板と、天板と底板とを連結する縦板とを有し、支持杭と架台との特定方向の位置ずれを天板に形成したボルト挿入用長孔により吸収し、支持杭と架台との特定方向に直交する方向の位置ずれを底板に形成したボルト挿入用長孔により吸収するように構成されている。
このような取付器具では、スパイラル杭など回転させながら地中に埋設する支持杭を用いた場合でも、支持杭の回転角度に拘わらず支持杭と架台との連結が可能となるように、取付器具の底板は、支持杭の頭部の回転中心に設けられた1本のボルト部材に固定されるようになっている。
ところが、このように支持杭と取付器具とを1本のボルト部材で固定する場合は、十分な固定強度が得られず、強風や積雪などで太陽電池パネルに大きな荷重が作用したときに、支持杭と取付器具との接合部分が破損するおそれがある。
これに対しては、接合部分の強度を確保するため、取付器具の底板と支持杭の杭頭部分とを複数のボルトで締結することが考えられる。
例えば、特許文献2(図4)に開示されているように、取付器具の底板および支持杭の杭頭部分の両方に円弧状の長孔を形成した場合は、取付器具の底板および支持杭の杭頭部分を複数のボルトで接合可能となるが、取付器具と支持杭との直線方向の位置ずれを吸収できなくなる。
また、特許文献3(図1)に開示されているように、取付器具の底板および支持杭の杭頭部分の一方に直線状長孔を形成し、その他方に円弧状長孔を形成した場合は、取付器具と支持杭との間では、回転方向の位置ずれも、直線方向の位置ずれも吸収可能となるが、直線方向の位置ずれの吸収によって、回転方向の位置ずれを吸収するための余裕が消費されてしまう。従って、直線方向の大きな位置ずれが発生した場合には、本来吸収可能な回転方向の位置ずれ量が小さくなってしまい、回転方向の位置ずれが吸収できず、取付器具と支持杭との取り付けが困難となってしまう。
特開2012−207463号公報(図7) 特開2010−236344号公報(図4) 特許第5622619号公報(図1)
本発明は、設備と設備の支持体との間で、支持体の回転方向の位置ずれが生じても、あるいは支持体の回転軸に垂直な方向の位置ずれが生じても、いずれの位置ずれをも独立して吸収することができる連結構造および連結器具を得ることを目的とする。
本発明に係る連結構造は、第1の部材と第2の部材と連結器具とを備えた連結構造であって、該連結器具は、該第1の部材と該第2の部材とを連結するためのものであり、該第2の部材は軸に沿って延びているものであり、該連結器具は、第1の締結部材によって該第1の部材に固定されるように構成された第1の固定部と、第2の締結部材によって該第2の部材に固定されるように構成された第2の固定部とを備え、該第1の部材と該第2の部材との間での該軸に垂直な面内の第1の方向の位置ずれが、該第1の固定部の位置と該第1の部材の位置とを相対的に調整することにより吸収され、該第1の部材と該第2の部材との間での該軸に垂直な面内の該第1の方向と交差する第2の方向の位置ずれが、該第1の固定部の位置と該第1の部材の位置とを相対的に調整することにより吸収され、かつ該第1の部材と該第2の部材との間での該軸周りの回転方向の位置ずれが、該第2の固定部の位置と該第2の部材の位置とを相対的に調整することによって吸収されるように、該第1の部材と該第2の部材と該連結器具とが構成されており、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の1つの実施形態では、前記第1の固定部および前記第1の部材のそれぞれには、前記第1の締結部材を装着するための1以上の第1の孔であって、該第1の固定部の位置と該第1の部材の位置とを相対的に調整するための第1の孔が形成されており、前記第2の固定部および前記第2の部材のそれぞれには、前記第2の締結部材を装着するための1以上の第2の孔であって、該第2の固定部の位置と該第2の部材の位置とを相対的に調整するための第2の孔が形成されていてもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記1以上の第1の孔は直線状長孔であり、前記1以上の第2の孔は円弧状長孔であってもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記1以上の第1の孔は円弧状長孔であり、前記1以上の第2の孔は直線状長孔であってもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記連結器具は、前記第1の固定部が前記第1の部材に固定された状態で、該第1の固定部に形成されている直線状長孔が該第1の部材に形成されている直線状長孔と交差するように構成されていてもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記連結器具は、前記第2の固定部が前記第2の部材に固定されたとき、該第2の固定部に形成されている円弧状長孔が定義する円周と、該第2の部材に形成されている円弧状長孔が定義する円周とが一致するように構成されていてもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記連結器具は、前記第1の固定部と前記第2の固定部との間に設けられ、該第1の固定部および該第2の固定部を補強する補強部を有していてもよい。
本発明の1つの実施形態では、前記連結器具は、前記第1の固定部と該第2の固定部とを連結する連結部を有し、該連結器具は、折り曲げた金属板により構成されており、該折り曲げた金属板は、該第1の固定部、該第2の固定部、該連結部、および前記補強部の各部を少なくとも形成していてもよい。
本発明に係る連結器具は、第1の部材と第2の部材とを連結するための連結器具であって、該第2の部材は軸に沿って延びているものであり、該連結器具は、第1の締結部材によって該第1の部材に固定されるように構成された第1の固定部と、第2の締結部材によって該第2の部材に固定されるように構成された第2の固定部とを備え、該第1の部材と該第2の部材との間での該軸に垂直な面内の第1の方向の位置ずれが、該第1の固定部の位置と該第1の部材の位置とを相対的に調整することにより吸収され、該第1の部材と該第2の部材との間での該軸に垂直な面内の該第1の方向と交差する第2の方向の位置ずれが、該第1の固定部の位置と該第1の部材の位置とを相対的に調整することにより吸収され、かつ該第1の部材と該第2の部材との間での該軸周りの回転方向のずれが、該第2の固定部の位置と該第2の部材の位置とを相対的に調整することによって吸収されるように、該連結器具が構成されており、そのことにより上記目的が達成される。
本発明によれば、設備と設備の支持体との間で、支持体の回転方向の位置ずれが生じても、あるいは支持体の回転軸に垂直な方向の位置ずれが生じても、いずれの位置ずれをも独立して吸収することができる連結構造および連結器具を得ることができる。
図1は、本発明の実施形態1による連結構造を説明する図であり、この連結構造が用いられる例として太陽光発電システムの全体構成を示している。 図2は、実施形態1の連結構造(図1(a)のA部分)を具体的に示す斜視図であり、図2(a)は、A部分の構造の外観を示し、図2(b)は、A部分の内部構造を示している。 図3は、図2(a)に示す連結構造を説明するための図であり、図3(a)は、図2(a)に示す連結構造をX方向から見た図、図3(b)は、図2(a)に示す連結構造をY方向から見た図である。 図4は、図1に示す太陽光発電システムで用いられる支持杭の具体例を説明するための図であり、図4(a)はスクリュー杭を示し、図4(b)はスパイラル杭を示し、図4(c)は、単管スパイラル杭を示している。 図5は、図4(a)〜図4(c)の支持杭に適用される支持杭頭部の構造を説明するための図であり、図5(a)は外径が八角形の杭頭部の構造を示し、図5(b)は外径が円形の杭頭部の構造を示している。 図6は、本発明の実施形態1による連結器具を説明するための斜視図である。 図7は、図6に示す連結器具を説明するための図であり、図7(a)、図7(b)、図7(c)、図7(d)はそれぞれ、図6に示すD1方向、D2方向、D3方向、D4方向から見た連結器具の構造を示している。 図8は、図6に示す連結器具により支持杭とベース部材とを連結する方法を説明するための図である。 図9は、図6に示す連結器具により支持杭とベース部材とが連結された状態を説明するための図であり、支持杭とベース部材との水平方向の位置ずれがない状態を示す。 図10は、図6に示す連結器具により支持杭とベース部材とが連結された状態を説明するための図であり、支持杭とベース部材との回転方向の位置ずれがない状態を示す。 図11は、図6に示す連結器具により支持杭とベース部材とが連結された状態を説明するための図であり、支持杭とベース部材との回転方向の位置ずれ(角度K1)を吸収している状態を示す。 図12は、図6に示す連結器具により支持杭とベース部材とが連結された状態を説明するための図であり、図12(a)は、支持杭とベース部材とのX方向の位置ずれ(位置ずれ量E0a)を吸収している状態を示し、図12(b)は、支持杭とベース部材とのX方向の位置ずれ(位置ずれ量E0b)を吸収している状態を示す。 図13は、図6に示す連結器具により支持杭とベース部材とが連結された状態を説明するための図であり、図13(a)は、支持杭とベース部材とのY方向の位置ずれ(位置ずれ量E1a)を吸収している状態を示し、図13(b)は、支持杭とベース部材とのX方向の位置ずれ(位置ずれ量E1b)を吸収している状態を示す。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1による連結構造を説明するための図である。
この連結構造100aは、第1の部材210と、第2の部材201と、連結器具100とを備え、この連結構造100aでは、第1の部材210と第2の部材201とが連結器具100により連結されている。ここで、第1の部材210および第2の部材201は、ボルトナットやその他の締結部材を用いて連結器具100に固定可能な構造を有するものであればどのようなものでもよい。第1の部材210は、例えば機械設備などの架台のベース部材であり、機械施設は、例えば太陽電池パネルやアンテナなどである。第2の部材201は、軸に沿って延びる支持体であればどのようなものでもよい。ここで、軸は、例えば、支持体の回転軸、支持体の中心軸などである。このような回転軸を有する支持体としては、例えば、スクリュー杭、スパイラル杭、単管スパイラル杭などの部材が挙げられる。また、上記のような中心軸を有する支持体としては、例えば、鋼管、鉄骨などの部材が挙げられる。このような支持体は、地中に埋設されたりコンクリート基礎に埋設されたりして、機械設備などを支持するのに用いられる。
図2および図3は、実施形態1の連結構造(図1のA部分)を具体的に示す図である。図2(a)は、A部分の構造の外観を示す斜視図、図2(b)は、A部分の内部構造を示す斜視図である。図3(a)は、図2(a)のX方向から見た連結構造を示す図、図3(b)は、図2(a)のY方向から見た連結構造を示す図である。
この連結構造100aで用いられる連結器具100は、図2に示すように、第1の部材210に第1の締結部材T2によって固定される第1の固定部10と、第2の部材201に第2の締結部材T1によって固定される第2の固定部20とを備えている。
この連結構造100aでは、第2の部材201は軸を有する。第1の部材210と第2の部材201との間での第2の部材201の軸に垂直な面内の第1の方向の位置ずれが、第1の固定部10の位置と第1の部材210の位置とを相対的に調整することにより吸収され、第1の部材210と第2の部材201との間での第2の部材201の軸に垂直な面内の第1の方向と交差する第2の方向の位置ずれが、第1の固定部10の位置と第1の部材210の位置とを相対的に調整することにより吸収され、かつ第1の部材210と第2の部材201との間での第2の部材201の軸周りの回転方向の位置ずれが、第2の固定部20の位置と第2の部材201の位置とを相対的に調整することによって吸収されるように、第1の部材210と第2の部材201と連結器具100とが構成されている。
例えば、第1の固定部10および第1の部材210のそれぞれには、第1の締結部材T2を装着するための1以上の孔であって、第1の固定部の位置と第1の部材の位置とを相対的に調整するための孔が形成され、第2の固定部20および第2の部材201のそれぞれには、第2の締結部材T1を装着するための1以上の孔であって、第2の固定部20の位置と第2の部材201の位置とを相対的に調整するための孔が形成されていればよい。
ここで、孔の一例として、直線状長孔あるいは円弧状長孔が用いられる。本明細書では、直線状長孔には、直線状に延びる長孔だけでなく、直線状に配列された複数の丸孔も含まれ、また、円弧状長孔には、円弧に沿って延びる長孔だけでなく、円弧に沿って配列された複数の丸孔も含まれるものとする。
また、第1の固定部10および第1の部材210に形成する孔は、直線状長孔であっても円弧状長孔でもよく、第2の固定部20および第2の部材201に形成する孔は、直線状長孔であっても円弧状長孔でもよい。
例えば、図2に示す連結構造100aでは、第1の固定部10および第1の部材210にはそれぞれ、第1の締結部材T2を装着するための直線状長孔11a〜11dおよび直線状長孔210aが形成されており、第2の固定部20および第2の部材201にはそれぞれ、第2の締結部材T1を装着するための円弧状長孔21a、21bおよび円弧状長孔212が形成されている。ここで、締結部材T1およびT2は、ボルトBtとナットNtとを含んでおり、締結部材を装着するとは、ボルトBtを長孔に挿入し、ナットNuを長孔に挿入したボルトに装着することを意図している。なお、第1の固定部10に形成する直線状長孔は4つに限定されず、1つ以上であればよい。また、第1の部材210に形成する直線状長孔は、各連結器具に対応する箇所に少なくとも1つ以上あればよい。さらに、第2の固定部20および第2の部材201に形成する円弧状長孔も少なくとも1つ以上あればよい。
さらに、連結器具100は、第1の固定部10が第1の部材210に固定された状態で、第1の固定部10に形成されている直線状長孔11a〜11dが第1の部材210に形成されている一対の直線状長孔210a、210bと交差するように構成されている。ここで、第1の固定部10の直線状長孔11a〜11dは平行に配置され、第1の部材210の長手方向(X方向)と直交する方向(Y方向)に沿って延び、第1の部材210の直線状長孔210a、210bは一直線上に位置するように配置され、第1の部材210の長手方向(X方向)に沿って延びている。ただし、第1の固定部10の直線状長孔11a〜11dと第1の部材210の直線状長孔210a、210bとはこれらの方向に沿って延びるものに限らず、それぞれの長手方向が交差していればよい。
さらに連結器具100は、第2の固定部20が第2の部材201に固定されたとき、第2の固定部20に形成されている円弧状長孔21a、21bが定義する円周と、第2の部材201に形成されている円弧状長孔212が定義する円周とが一致するように構成されている。ただし、これらの円弧状長孔21a、21bおよび212が定義する円周は正確に一致している必要はなく、第1の部材210と第2の部材201との回転方向の位置ずれを吸収するように第2の固定部20に第2の部材201を固定する際に、それぞれの円弧状長孔21a、21bおよび212に締結部材T1が装着できる程度に一致しておればよい。
〔連結器具100が用いられる機械設備〕
以下、この連結器具100が用いられる機械設備の一例として太陽光発電システムを挙げて本発明の実施形態1の連結構造100aを具体的に説明する。
図1に示す太陽光発電システム1000では、この実施形態1の連結器具100が用いられている。
具体的には、太陽光発電システム1000は、太陽電池パネルSと、太陽電池パネルSが取り付けられた架台202と、このシステムの設置用地Gに埋め込まれ、架台202を支持する支持体(第2の部材)201とを有している。
この架台202は、連結器具100により支持体201に連結されたベース部材(第1の部材)210と、このベース部材210に締結部材T3により取り付けられ、太陽電池パネルSを支持する支持フレーム220とを有している。なお、ここではベース部材210としてCチャンネル鋼を用いているが、これはH鋼でもよい。また、締結部材T3は、例えば、ボルトBtと、ボルトBtに装着する平座金Wp1およびWpと、スプリングワッシャーWsと、ナットNtとで構成されたものであるが、スプリングワッシャーWsは必ずしも必要ではない。さらに、締結部材T3は、ボルト、ナットを有するものに限定されず、2つの部材を連結して固定できるものであればどのようなものでもよい。なお、締結部材T1およびT2も締結部材T3と同様の構成を有する。
また、ここでは、支持体201として地中に埋設される杭が用いられており、具体的にはスクリュー杭が用いられている。ただし、支持体201として地中に埋設する杭はスクリュー杭201に限定されず、他の杭、例えば、スパイラル杭、単管スパイラル杭などでもよい。
〔支持杭201〕
以下、これらの杭について簡単に説明する。
図4は、図1に示す太陽光発電システムで用いられる支持杭の具体例を説明するための図であり、図4(a)はスクリュー杭を示し、図4(b)はスパイラル杭を示し、図4(c)は、単管スパイラル杭を示している。
まず、この太陽光発電システム1000で用いられているスクリュー杭201は、図4(a)に示すように、先端が尖った形状の杭本体201aと、杭頭部を形成する平板部材(以下、杭頭平板部材ともいう。)201bとを有し、杭本体201aの先端から杭本体の中間部にかけて螺旋状のリブ201cが取り付けられている。
また、スパイラル杭204は、図4(b)に示すように、例えば、帯状平板部材(フラットバーなどの帯状鋼板)のねじり加工により得られたスパイラル状の杭本体204aと、杭本体204aの一端側に杭頭部として取り付けられた平板部材204bとを有する。
さらに、単管スパイラル杭206は、図4(c)に示すように、杭本体206aと、杭本体206aの一端に杭頭部として取り付けられた平板部材206bとを有する、ここで、杭本体206aは、杭頭側部分を構成する筒状部206a2と、この筒状部206a2の一端側に取り付けられ、杭先側部分を構成するスパイラル部206a1とを有する。ここで、筒状部206a2には、鋼管などが用いられており、スパイラル部206a1には、スパイラル杭204と同様に帯状平板部材(フラットバーなどの帯状鋼板)のねじり加工により得られたスパイラル状部材が用いられている。
また、図5は、図4(a)〜図4(c)の支持杭に適用される支持杭頭部の構造を説明するための図であり、図5(a)は外形が八角形の杭頭部の構造を示し、図5(b)は外径が円形の杭頭部の構造を示している。
この実施形態1の連結構造100aでは、支持杭としてスクリュー杭201が用いられており、このスクリュー杭201の杭頭部201bの外形形状は、図5(a)に示すように八角形である。また、この杭頭部201bの中央部には円形孔213が形成されており、さらにこの円形孔213の周りに3つの小径の円形孔214が形成されている。ここで、杭頭部中央の1つの円形孔213およびその周りの3つの小径の円形孔214は、スクリュー杭201をメッキ槽に浸漬してメッキする際に、スクリュー杭201の内部へのメッキ液の流し込みやスクリュー杭201の内部からの空気抜きが行われるようにする働きがある。さらに、この杭頭部を構成する八角形の平板部材211には、外周縁に沿って6個の円弧状長孔212が均等に配置されている。これらの円弧状長孔212は、連結器具を支持杭201に取り付けた状態で架台202のベース部材(第1の部材)210と支持杭201との回転方向の位置ずれが吸収されるように連結器具100と支持杭201とを相対的に回転移動させるための長孔である。
なお、支持杭201の杭頭部201bは、図5(a)に示す外形が八角形の平板部材211で構成したものに限定されるものではなく、例えば、図5(b)に示すように、外形が円形形状の平板部材311で構成された杭頭部301bでもよい。
図5(b)に示す杭頭部301bは、図5(a)に示す杭頭部201bとは外形形状が異なるだけである。
従って、この杭頭部301bを構成する平板部材311の中央部には円形孔313が形成されており、さらにこの円形孔313の周りに3つの小径の円形孔314が形成されている。さらに、平板部材311には、外周縁に沿って6個の円弧状長孔312が均等に配置されている。これらの円弧状長孔312は、連結器具を支持杭201に取り付けた状態で架台202のベース部材(第1の部材)210と支持杭201との回転方向の位置ずれが吸収されるように連結器具100と支持杭201とを相対的に回転移動させるための長孔である。
〔連結器具100〕
図6は、連結器具100の構成を具体的に説明するための斜視図である。図7は、図6に示す連結器具を説明するための平面図であり、図7(a)、図7(b)、図7(c)、図7(d)はそれぞれ、図6に示すD1方向、D2方向、D3方向、D4方向から見た連結器具の構造を示している。
太陽光発電システム1000では、太陽電池パネルSの架台202のベース部材(第1の部材)210と、架台202を支持する支持杭(第2の部材)201とを連結するのに、連結器具100が用いられている。以下はこの連結器具100のサイズの一例であり、例えば、長手方向の幅は20cm程度、長手方向と直交する方向の幅は15cm程度であり、高さは40mm〜60mm程度であり、連結器具の材料として用いる鋼板の厚みは例えば3.2mmである。ただし、ここで示した連結器具100の各部の寸法は一例であり、支持杭201で支持する機械施設の重量や支持杭201の頭部の大きさなどによって種々の寸法設計が可能である。
連結器具100は、例えば、1つの長方形形状の金属製平板部材に直線状長孔と円弧状長孔とを形成するなどのプレス加工を行った後、プレス加工した金属製平板部材の折り曲げ加工を行うことにより作製することができる。なお、このような連結器具100では、一般に亜鉛メッキなどの表面処理が施されている。
この連結器具100は、第1の固定部を構成する1つの長方形の上面壁10と、第2の固定部を構成する左右一対の長方形の底面壁20a、20bと、上面壁10の一端と一方の底面壁20aの一端とを連結する長方形の側面壁31と、上面壁10の他端と他方の底面壁20bの一端とを連結する長方形の側面壁32と、一方の底面壁20aの他端から上面壁10に向けて立ち上がるように形成された長方形の補強壁41と、他方の底面壁20bの他端から上面壁10に向けて立ち上がるように形成された長方形の補強壁42とを有する。この連結器具100では、補強壁41、42の上端と上面壁10との間に若干の隙間が設けられているが、上面壁10がベース部材210からの荷重で変形した場合には、補強壁41、42の上端が上面壁10の下面に当接して上面壁10の変形を阻止するようになっている。
この連結器具100では、上面壁10、一方の底面壁20a、これらを連結する側面壁31、および底面壁20aにつながる補強壁41により、これらの壁と平行な方向(図6のD2方向)に延びる1つの中空スペースS1が形成されており、この中空スペースS1は、連結器具100に締結部材T1、T2を装着するのに用いられる。上面壁10、他方の底面壁20b、これらを連結する側面壁32、および底面壁20bにつながる補強壁42により、上記と同様な中空スペースS2が形成されている。
上面壁10には、中空スペースS1に対向するように2列平行に直線状長孔11aおよび11bが形成され、中空スペースS2に対向するように2列平行に直線状長孔11cおよび11dが形成されている。直線状長孔11aおよび11bと直線状長孔11cおよび11dとは、線対称でかつ点対称となるように配置されている。ただし、このような配置には限定されない。4つの直線状長孔の配置は、左右非対称であっても点対称でなくてもよい。
また、底面壁20aには、中空スペースS1に対向するように1つの円弧状長孔21aが、上面壁10の中心位置を通る法線上の点を中心とする円周上に位置するように形成されている。底面壁20bには、中空スペースS2に対向するように1つの円弧状長孔21bが、上面壁10の中心位置を通る法線上の点を中心とする円周上に位置するように形成されている。これらの円弧状長孔21aおよび21bは、線対称でかつ点対称となるように配置されている。
このような構成の連結器具100により架台202のベース部材(第1の部材)210と支持杭(第2の部材)201とが連結されたとき、支持杭201の回転軸と垂直な面で生じたベース部材210と支持杭201との間のX方向およびY方向の位置ずれが、上面壁10の直線状長孔11a〜11dとベース部材210の対向する直線状長孔210a、210bとを利用して上面壁10の位置とベース部材210の位置とを相対的に調整することにより吸収される。また、ベース部材210と支持杭201との間で生じた支持杭201の回転軸の周りの回転方向の位置ずれが、底面壁20a、20bの円弧状長孔と支持杭201の円弧状長孔201bとを用いて底面壁20a、20bの位置と支持杭201の位置とを相対的に調整することにより吸収される。
次に、連結器具100を用いて太陽電池パネルの架台のベース部材210と支持杭201とを連結する方法について説明する。
図8は、連結器具により支持杭とベース部材とを連結する方法を説明するための図である。以下の説明では、連結器具100の上面壁10に形成されている直線状長孔11a〜11dは、特に区別する必要のない場合は直線状長孔11として説明する。同様に、連結器具100の底面壁20a、20b、およびこれらの底面壁20a、20bに形成されている円弧状長孔21a、21bは、特に区別する必要のない場合は、それぞれ底面壁20、円弧状長孔21として説明する。
〔連結器具100の設置〕
まず、作業者は、太陽光発電システムの設置用地Gに埋め込まれた支持杭201の頭部201bの上方に連結器具100を配置する(例えば図2参照)。
次に、作業者は、連結器具100の底面壁20に形成されている円弧状長孔21と、この支持杭201の杭頭部を形成する平板部材(杭頭平板部材)201bの円弧状長孔212とに、締結部材T1のボルトBtを挿入可能となるように、底面壁20の円弧状長孔21の中心と、杭頭平板部材201bの円弧状長孔212の中心とを合わせる。さらにこのとき、連結器具100の向きは、その上面壁10に形成されている直線状長孔11の長手方向が、連結器具100上に配置されるベース部材210の長手方向に直交する方向となるように、底面壁20と支持杭201との相対的な回転移動により位置合わせする。その後、作業者は、底面壁20に形成されている円弧状長孔21および杭頭平板部材201bの円弧状長孔212に、締結部材T1のボルトBtを例えば底面壁20の上方から平座金Wp1を通して挿入し、挿入したボルトBtの先端に平座金Wp、スプリングワッシャWs、およびナットNtを装着し、ボルトBtおよびナットNtにより連結器具100を支持杭201に固定する。
太陽光発電システムの設置用地Gには複数の支持杭201が埋め込まれているので、他の支持杭201についても同様に連結器具100を支持杭201に固定する。
なお、図2に示される例では、連結器具100と支持杭201とを固定するために4か所で締結する例を示したが、締結する箇所の数は4か所に限定されない。連結器具100と支持杭201とを固定するために最低限1か所で締結すれば足りる。ただし、締結箇所は2か所以上であってもよい。締結箇所の数が増大するに従って固定強度が増大するからである。
〔ベース部材210の取り付け〕
その後、作業者は、支持杭201に固定された連結器具100の上面壁10上に架台のベース部材210を配置する(図8参照)。この状態で、作業者は、ベース部材210の直線状長孔210a、210b、およびこれらの直線状長孔と交差する連結器具100の上面壁10の直線状長孔11a、11b、11dに締結部材T2のボルトBtを、例えば連結器具100の上面壁10の裏側から平座金を通して挿入し、挿入したボルトBtの先端に平座金Wp、スプリングワッシャWs、およびナットNtを装着し、ボルトBtおよびナットNtにより連結器具100にベース部材210を固定する。具体的な一例として、図8に示すように、ベース部材210の直線状長孔210aと連結器具100の上面壁10の直線状長孔11aとを締結部材T2により締結し、ベース部材210の直線状長孔210aと連結器具100の上面壁10の直線状長孔11bとを締結部材T2により締結し、さらに、ベース部材210の直線状長孔210bと連結器具100の上面壁10の直線状長孔11dとを締結部材T2により締結する。このように3か所で締結するのは、ベース部材210と連結器具100との相対的な横滑りを防止するためである。
これによりベース部材210と支持杭201との連結が完了する。
なお、図8に示される例では、連結器具100とベース部材210とを固定するために3か所(連結器具100の上面壁10の3つの直線状長孔11a、11b、11d)で締結した例を示したが、これに限定されない。少なくとも1か所で締結するようにしてもよい。締結する箇所の数が増大するに従って、連結器具100とベース部材210との横滑りを防止する力が増大する。
また、図8に示すように連結器具100とベース部材210とを固定するために、連結器具100の上面壁10に形成される4つの直線状長孔11a〜11dのうちの3つの直線状長孔を用いる場合は、4つの直線状長孔11a〜11dのうちの直線状長孔11a、11b、11dを選択的に使用してもよいし、4つの直線状長孔11a〜11dのうちの直線状長孔11a、11c、11dを選択的に使用してもよい。直線状長孔11bおよび11cのうち、ベース部材210と支持杭201との位置ずれを吸収するマージンが広くとれる方を選択的に使用するようにすればよい。
また、図8に示される例では、ベース部材210の端部に形成されている直線状長孔の数が2つである例を示したが、これに限定されない。ベース部材210の端部に形成されている直線状長孔の数は1つでもよいし、3つ以上でもよい。
〔支持杭201とベース部材210との位置ずれがない場合〕
図9は、連結器具100により支持杭201とベース部材210とが連結された状態を説明するための図であり、支持杭201とベース部材210との水平方向(つまり図2(a)に示すX方向およびY方向のいずれの方向)の位置ずれがない場合を示す。
この場合、ベース部材210と支持杭201とを連結器具100により連結した状態では、連結器具100の長手方向の中心線C0と、ベース部材210に形成されている直線状長孔210a、210bの長手方向の中心線B0とが一致している。従って、連結器具100とベース部材210とのY方向の位置ずれは発生していない。
また、連結器具100の長手方向に直交する方向の中心線C1と、ベース部材210に形成されている直線状長孔210a、210bの長手方向に直交する中心線B1とが一致している。従って、連結器具100とベース部材210とのX方向の位置ずれは発生していない。
図10は、連結器具により支持杭とベース部材とが連結された状態を説明するための図であり、支持杭とベース部材との回転方向の位置ずれがない場合を示す。
この場合は、ベース部材210と支持杭201とを連結器具100により連結した状態では、図10に示すように、杭頭部201bの回転方向の基準位置S0が連結器具100の長手方向の中心線C0と一致することとなる。従って、連結器具100の底面壁20に形成された円弧状長孔21、および支持杭201の杭頭部201bに形成された円弧状長孔212の位置ずれを吸収するためのマージンは全く使われることなく、支持杭201を連結器具100に固定することができる。
〔支持杭201とベース部材210との位置ずれがある場合〕
(回転方向の位置ずれ)
図11は、支持杭とベース部材との回転方向の位置ずれが生じた場合を説明するための図である。
例えば、支持杭201をねじ込んだ状態で支持杭201の回転角度が、連結器具100の長手方向(ベース部材210の長手方向に平行な中心軸B0の方向)の中心軸C0に対して角度K1だけずれた場合は、締結部材T1のボルトBtを、杭頭部201bの円弧状長孔212と、円弧状長孔212に重なる連結器具100の底面壁20aに形成された円弧状長孔21a、21bとに通すことにより回転方向のずれを吸収することができる。
なお、支持杭201の杭頭部201bには、60度間隔で円弧状長孔が配置されているので、60度以上のずれが生じた場合は、0度〜60度までのずれが生じた場合と同様にずれの吸収を行うことができる。
(直線方向(X方向)の位置ずれ)
図12は、支持杭とベース部材との直線方向(X方向)の位置ずれが生じた場合を説明するための図であり、図12(a)および図12(b)は位置ずれの向きおよびずれ量が異なる場合を示している。
例えば、図12(a)に示すように、支持杭201に固定した連結器具100にベース部材210を固定したとき、支持杭201とベース部材210とのX方向の位置ずれ(位置ずれ量E0a)が発生している場合は、ベース部材210のX方向の基準位置(中心軸B1)と連結器具100の上面壁10の中心軸C1とを位置ずれ量E0aだけずらした状態で、上面壁10の直線状長孔11とベース部材210の直線状長孔210a、210bとに締結部材T2を装着することで、X方向の位置ずれを吸収することができる。
また、図12(a)に示す場合とは逆向に支持杭201とベース部材210との位置ずれ(位置ずれ量E0b)が発生している場合も、上記と同様に、ベース部材210のX方向の基準位置(中心軸B1)と連結器具100の上面壁10の中心軸C1とを位置ずれ量E0bだけずらした状態で、上面壁10の直線状長孔11とベース部材210の直線状長孔210a、210bとに締結部材T2を装着することで、X方向の位置ずれを吸収することができる。
(直線方向の位置ずれ(Y方向))
図13は、支持杭とベース部材との直線方向(Y方向)の位置ずれが生じた場合を説明するための図であり、図13(a)および図13(b)は位置ずれの向きおよびずれ量が異なる場合を示している。
例えば、図13(a)に示すように、支持杭201に固定した連結器具100にベース部材210を固定したとき、支持杭201とベース部材210とのY方向の位置ずれ(位置ずれ量E1a)が発生している場合は、ベース部材210のY方向の基準位置(中心軸B0)と連結器具100の上面壁10の中心軸C0とを位置ずれ量E1aだけずらした状態で、上面壁10の直線状長孔11とベース部材210の直線状長孔210a、210bとに締結部材T2を装着することで、Y方向の位置ずれを吸収することができる。
また、図13(a)に示す場合とは逆向に支持杭201とベース部材210との位置ずれ(位置ずれ量E1b)が発生している場合も、上記と同様に、ベース部材210のY方向の基準位置(中心軸B0)と連結器具100の上面壁10の中心軸C0とを位置ずれ量E1bだけずらした状態で、上面壁10の直線状長孔11とベース部材210の直線状長孔210a、210bとに締結部材T2を装着することで、Y方向の位置ずれを吸収することができる。
次に本実施形態1の作用効果について説明する。
この実施形態1の連結構造100aでは、第1の部材210と第2の部材201とが連結器具100により連結されている。連結器具100は、第1の部材210に第1の締結部材T2によって固定された第1の固定部10と、第2の部材201に第2の締結部材T1によって固定された第2の固定部20とを備え、両部材間での第2の部材201の軸に垂直な面内の第1の方向の位置ずれ、および第1の方向と交差する第2の方向の位置ずれが、第1の固定部10の位置と第1の部材210の位置とを相対的に調整することにより吸収され、かつ両部材間での第2の部材201の軸周りの回転方向の位置ずれが、第2の固定部20の位置と第2の部材201の位置とを相対的に調整することによって吸収される。
これにより、ベース部材210と支持杭201との間で生じたX方向およびY方向の位置ずれと、ベース部材210と支持杭201との間で生じた回転方向の位置ずれとを独立して吸収することができる効果がある。
このように、連結器具100の上面壁10とベース部材210との間でのずれの調整により、X方向およびY方向の位置ずれのみが吸収されるので、連結器具の上面壁10の直線状長孔とベース材の直線状長孔とを直交させることにより、一定ずれの調整に要する長孔の長さを最小にすることができる。
また、連結器具の底面壁20aと支持杭201との間でのずれの調整により、回転方向のずれのみが吸収されるので、連結器具および杭頭平板部材201bではずれ調整に必要な円弧状長孔の長さを最小にすることができる。
また、実施形態1の連結器具100では、上面壁10と底面壁20a、20bとの間には補強壁41、42が設けられているので、ベース部材210からの荷重で上面壁10が変形しようとしても、補強壁41、42の上端が上面壁10の下面に当接してこの変形を阻止することができる。
さらに、連結器具100は、例えば、1つの長方形形状の金属製平板部材に直線状長孔と円弧状長孔とを形成するなどのプレス加工を行った後、プレス加工した金属製平板部材の折り曲げ加工を行うことにより作製されるので、鋼板の簡単な加工により製造でき、製造コストを低く抑えることができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、連結構造および連結器具の分野において、設備と設備の支持体との間で、支持体の回転方向の位置ずれが生じても、あるいは支持体の回転軸に垂直な方向の位置ずれが生じても、いずれの位置ずれをも独立して吸収することができる連結構造および連結器具を実現することができる。
10 上面壁(第1の固定部)
11、11a〜11d、210a、210b 直線状長孔
20、20a、20b 底面壁(第2の固定部)
21a、21b、212、312 円弧状長孔
31、32 側面壁
41、42 補強壁
100 連結器具
100a 連結構造
201 支持杭(第2の部材)
201a 杭本体
201b 杭頭平板部材
201c 螺旋状のリブ
202 架台
204 スパイラル杭
204a 杭本体
204b 平板部材
206 単管スパイラル杭
206a 杭本体
206b 平板部材
206a1 スパイラル部
206a2 筒状部
210 ベース部材(第1の部材)
213、214,313,314 円形孔
301b 平板部材
1000 太陽光発電システム
Bt ボルト
G 設置用地
Nt ナット
S 太陽電池パネル
T1〜T3 第1〜第3の締結部材
Wp、Wp1 平座金
Ws スプリングワッシャー

Claims (9)

  1. 第1の部材と第2の部材と連結器具とを備えた連結構造であって、該連結器具は、該第1の部材と該第2の部材とを連結するためのものであり、該第2の部材は軸に沿って延びているものであり、
    該連結器具は、
    第1の締結部材によって該第1の部材に固定されるように構成された第1の固定部と、
    第2の締結部材によって該第2の部材に固定されるように構成された第2の固定部と
    を備え、
    該第1の部材と該第2の部材との間での該軸に垂直な面内の第1の方向の位置ずれが、該第1の固定部の位置と該第1の部材の位置とを相対的に調整することにより吸収され、
    該第1の部材と該第2の部材との間での該軸に垂直な面内の該第1の方向と交差する第2の方向の位置ずれが、該第1の固定部の位置と該第1の部材の位置とを相対的に調整することにより吸収され、かつ
    該第1の部材と該第2の部材との間での該軸周りの回転方向の位置ずれが、該第2の固定部の位置と該第2の部材の位置とを相対的に調整することによって吸収されるように、該第1の部材と該第2の部材と該連結器具とが構成されている、連結構造。
  2. 前記第1の固定部および前記第1の部材のそれぞれには、前記第1の締結部材を装着するための1以上の第1の孔であって、該第1の固定部の位置と該第1の部材の位置とを相対的に調整するための第1の孔が形成されており、
    前記第2の固定部および前記第2の部材のそれぞれには、前記第2の締結部材を装着するための1以上の第2の孔であって、該第2の固定部の位置と該第2の部材の位置とを相対的に調整するための第2の孔が形成されている、請求項1に記載の連結構造。
  3. 前記1以上の第1の孔は直線状長孔であり、
    前記1以上の第2の孔は円弧状長孔である、請求項2に記載の連結構造。
  4. 前記1以上の第1の孔は円弧状長孔であり、
    前記1以上の第2の孔は直線状長孔である、請求項2に記載の連結構造。
  5. 前記連結器具は、前記第1の固定部が前記第1の部材に固定された状態で、該第1の固定部に形成されている直線状長孔が該第1の部材に形成されている直線状長孔と交差するように構成されている、請求項3に記載の連結構造。
  6. 前記連結器具は、前記第2の固定部が前記第2の部材に固定されたとき、該第2の固定部に形成されている円弧状長孔が定義する円周と、該第2の部材に形成されている円弧状長孔が定義する円周とが一致するように構成されている、請求項3に記載の連結構造。
  7. 前記連結器具は、
    前記第1の固定部と前記第2の固定部との間に設けられ、該第1の固定部および該第2の固定部を補強する補強部を有する、請求項1に記載の連結構造。
  8. 前記連結器具は、前記第1の固定部と該第2の固定部とを連結する連結部を有し、
    該連結器具は、折り曲げた金属板により構成されており、
    該折り曲げた金属板は、該第1の固定部、該第2の固定部、該連結部、および前記補強部の各部を少なくとも形成している、請求項7に記載の連結構造。
  9. 第1の部材と第2の部材とを連結するための連結器具であって、
    該第2の部材は軸に沿って延びているものであり、
    該連結器具は、
    第1の締結部材によって該第1の部材に固定されるように構成された第1の固定部と、
    第2の締結部材によって該第2の部材に固定されるように構成された第2の固定部と
    を備え、
    該第1の部材と該第2の部材との間での該軸に垂直な面内の第1の方向の位置ずれが、該第1の固定部の位置と該第1の部材の位置とを相対的に調整することにより吸収され、
    該第1の部材と該第2の部材との間での該軸に垂直な面内の該第1の方向と交差する第2の方向の位置ずれが、該第1の固定部の位置と該第1の部材の位置とを相対的に調整することにより吸収され、かつ
    該第1の部材と該第2の部材との間での該軸周りの回転方向のずれが、該第2の固定部の位置と該第2の部材の位置とを相対的に調整することによって吸収されるように、該連結器具が構成されている、連結器具。
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