JP3187560U - ボルト接合構造 - Google Patents

ボルト接合構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3187560U
JP3187560U JP2013005449U JP2013005449U JP3187560U JP 3187560 U JP3187560 U JP 3187560U JP 2013005449 U JP2013005449 U JP 2013005449U JP 2013005449 U JP2013005449 U JP 2013005449U JP 3187560 U JP3187560 U JP 3187560U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel plate
bolt
joint structure
plate
strength bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013005449U
Other languages
English (en)
Inventor
良道 河合
広幸 海原
康生 加藤
二郎 岡本
裕次 井関
裕介 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp, Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2013005449U priority Critical patent/JP3187560U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3187560U publication Critical patent/JP3187560U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

【課題】基礎杭の施工誤差の吸収を可能とする範囲を大きく確保するとともに、耐力の高い摩擦接合を実現することのできるボルト接合構造を提供する。
【解決手段】太陽光パネル等の設備機器が設置される上部架台を基礎杭に取り付けるためのボルト接合構造1に関する。基礎杭に設けられる第1鋼板3と、第1鋼板3に高力ボルト11で摩擦接合される第2鋼板4と、第2鋼板4に固定される上部架台の第3鋼板2とを備える。第3鋼板2は、高力ボルト11が挿通される薄板孔部21が設けられて、薄板孔部21の周縁21aが高力ボルト11と離間するように形成される。
【選択図】図6

Description

本考案は、太陽光パネル等の設備機器が設置される上部架台を基礎杭に取り付けるためのボルト接合構造に関する。
従来より、施工性がよく、傾斜地にも設置可能な太陽光発電パネル支持架台を提供することを目的として、例えば、特許文献1の開示技術が提案されている。
特許文献1に開示された太陽光発電パネル支持架台は、地面上に設置され、所定の傾斜を有するものであり、太陽光発電パネルの傾斜方向に直交して段違いに架設された複数の第1支持梁と、複数の第1支持梁に直交して架設された複数の第2支持梁とを備え、また、第2支持梁の中の二つの第2支持梁の各々の中心から地面の法線上に、下端が地中に貫入する、H形鋼又は鋼矢板で構成される支柱を備え、さらに、支柱の上部と軸力155kN〜349kNの複数の高力ボルトでボルト接合された板厚6〜12mmの溝形鋼と、第2支持梁と軸力155kN未満の複数のボルトでボルト接合され、かつ、溝形鋼のウェブ面に溶接された板厚2.3〜9mmの鋼板とからなる接合金物を備えるものである。
実用新案登録第3181778号公報
しかし、特許文献1に開示された太陽光発電パネル支持架台は、高力ボルトを挿通するための長孔を設けることのできる部位が、複数の厚板が当接されるものとなる接合金物と支柱との接合箇所のみとなり、地中に貫入された支柱の施工誤差の吸収を可能とする範囲を大きく確保することができないものとなるという問題点があった。
また、めっき薄板は、厚板に当接された状態で、めっき薄板に形成された長孔に高力ボルトを挿通させて締結した場合であっても、高力ボルト、ワッシャー又はナットの何れかと厚板との間にめっき薄板が介在することによって、めっき薄板と厚板との当接面で十分な摩擦抵抗を得ることができず、めっき薄板が長孔で面内方向に移動するものとなり、耐力の高い摩擦接合を実現することができないものとなるという問題点があった。
さらに、めっき薄板は、摩擦係数が低いものであることから、めっき薄板と厚板との当接面で十分な耐力が得られないものとなり、接合する相互の鋼板でボルト側面と鋼板の断面とを接触させる支圧接合とせざるを得ないものとなる。このため、支圧接合では、鋼板に形成される孔径とボルト径とのクリアランスを数mmとする円形孔が適用されるため、この円形孔で支柱の施工誤差を吸収することができないものとなり、支柱の施工誤差の吸収を可能とする範囲を大きく確保することができないものとなるという問題点があった。
そこで、本考案は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、基礎杭の施工誤差の吸収を可能とする範囲を大きく確保するとともに、耐力の高い摩擦接合を実現することのできるボルト接合構造を提供することにある。
第1考案に係るボルト接合構造は、太陽光パネル等の設備機器が設置される上部架台を基礎杭に取り付けるためのボルト接合構造であって、基礎杭に設けられる第1鋼板と、前記第1鋼板に高力ボルトで摩擦接合される第2鋼板と、前記第2鋼板に固定される上部架台の第3鋼板とを備え、前記第3鋼板は、前記高力ボルトが挿通される孔部が設けられて、前記孔部の周縁が前記高力ボルトと離間するように形成されることを特徴とする。
第2考案に係るボルト接合構造は、第1考案において、前記第1鋼板及び前記第2鋼板の何れか一方又は両方は、前記高力ボルトに対する面内方向への移動を可能とする長孔が形成されることを特徴とする。
第3考案に係るボルト接合構造は、第1考案又は第2考案において、前記第3鋼板は、面内方向で移動しないように複数の中ボルトで固定されることを特徴とする。
第4考案に係るボルト接合構造は、第1考案〜第3考案の何れかにおいて、前記第1鋼板及び前記第2鋼板は、摩擦接合される面にめっき処理が施されていない厚さ6.0mm以上の厚板であり、前記第3鋼板は、めっき処理が施された厚さ3.2mm以下の薄板であることを特徴とする。
第1考案〜第4考案によれば、第3鋼板が第2鋼板に添わせた状態で支圧接合され、第1鋼板と第2鋼板とが摩擦接合されるとともに、第1鋼板と第2鋼板との当接面や、高力ボルト、ワッシャー及びナットと第1鋼板又は第2鋼板との間に第3鋼板が介在しないものとされるため、めっき処理が施されていない第1鋼板と第2鋼板との当接面で耐力の高い摩擦接合を実現することが可能となる。
第1考案〜第4考案によれば、第1鋼板の第1長孔や、第2鋼板の第2長孔で、第1鋼板又は第2鋼板が高力ボルトに対して面内方向に移動した場合であっても、第3鋼板の薄板孔部の周縁が高力ボルトやワッシャーと離間した状態を維持することのできる大きさに形成されるため、高力ボルトやワッシャーが第3鋼板に干渉しないものとなることから、第1鋼板と第2鋼板との当接面で耐力の高い摩擦接合を確保しながら、高力ボルトに対して第1鋼板又は第2鋼板を面内方向に移動させることが可能となる。
第1考案〜第4考案によれば、接合金具における調整のみで上部架台の傾斜角度への対応が可能であることから、上部架台の傾斜角度にかかわらず、上部架台の第3鋼板に第2鋼板を添設させた状態で、上部架台を統一して製作することができ、所定の傾斜角度で太陽光パネル等の設備機器が設置される上部架台を、容易、安価に提供することが可能となる。
特に、第2考案によれば、杭打ちによって生じる基礎杭の施工誤差を吸収するために、上部架台を所定の位置まで移動させて、高力ボルトを用いて摩擦接合する機構が必要となるが、狭小な接合箇所において、第1鋼板の第1長孔や、第2鋼板の第2長孔を設けることができ、基礎杭の施工誤差の吸収を可能とする範囲を大きく確保することが可能となる。
特に、第3考案によれば、第3鋼板の薄板の支圧接合用丸孔と、第2鋼板の厚板の支圧接合用丸孔とに中ボルトが挿通されて、中ボルトがナットで締結されることによって、第3鋼板が第2鋼板に対して面内方向で移動しないように、複数の中ボルトで固定されるものとなり、第3鋼板と第2鋼板とを支圧接合させて、十分な耐力を確保することが可能となる。
本考案を適用したボルト接合構造が用いられる太陽光パネル、上部架台及び基礎杭を示す斜視図である。 本考案を適用したボルト接合構造が用いられる太陽光パネル、上部架台及び基礎杭を示す側面図である。 本考案を適用したボルト接合構造を第3鋼板側から示す側方斜視図である。 本考案を適用したボルト接合構造を第1鋼板側から示す側方斜視図である。 (a)は、第1鋼板の第1丸孔と第2鋼板の第2長孔とに高力ボルトが挿通される状態を示す斜視図であり、(b)は、第1鋼板又は第2鋼板と第3鋼板とを当接させて、第3鋼板の薄板長孔に高力ボルトが挿通される状態を示す斜視図である。 本考案を適用したボルト接合構造において、第1鋼板の第1丸孔と第2鋼板の第2長孔とに高力ボルトが挿通される状態を示す斜視図である。 本考案を適用したボルト接合構造において、第1鋼板の第1長孔と第2鋼板の第2丸孔とに高力ボルトが挿通される状態を示す斜視図である。
以下、本考案を適用したボルト接合構造1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本考案を適用したボルト接合構造1は、図1に示すように、太陽光パネル6等の設備機器が設置される上部架台7を基礎杭8に取り付けるために用いられる。
太陽光パネル6は、発電効率を向上させるために、例えば、太陽が移動する方向に向けて、水平方向から約0°〜30°傾斜させた上部架台7に設置される。
上部架台7は、基礎杭8に取り付けるための複数の垂木71と、太陽光パネル6を設置するための複数の母屋72とが、略格子状に組み合わされて構成される。上部架台7は、これに限らず、如何なる態様で組み合わされて構成されてもよい。
垂木71は、太陽光や雨風等による鋼材の腐食の防止を目的として、めっき処理が施された第3鋼板2が用いられる。垂木71は、例えば、薄鋼板の上下端にリブを形成させた薄板の溝形鋼が用いられる。
母屋72は、図2に示すように、複数のC形鋼が用いられ、垂木71の中間部分において、一対のC形鋼を背中合わせにした状態で設けられる。母屋72は、これに限らず、如何なる材料で、如何なる形状のものが用いられてもよい。
基礎杭8は、H形鋼が地盤に打ち込まれることによって、太陽光パネル6が設置された上部架台7を支持するものとして設けられる。基礎杭8は、これに限らず、如何なる材料で、如何なる形状のものが用いられてもよく、地盤に打設されたコンクリート等で固定されてもよい。
基礎杭8は、厚鋼板を折曲加工して形成された接合金具5が上端部8aに設けられる。基礎杭8は、上端部8aの両側面8bにおいて、ボルトナット等によって一対のアングル部材81の略鉛直部が取り付けられる。
接合金具5は、長孔が形成された接合金具5の略水平部と、長孔が形成されたアングル部材81の略水平部とを当接させた状態で、これらの長孔で略水平方向の可動領域を確保するものとして、ボルトナット等によって基礎杭8の上端部8aに固定される。
本考案を適用したボルト接合構造1は、図3、図4に示すように、基礎杭8の上端部8aに設けられる接合金具5として用いられた第1鋼板3と、第1鋼板3に当接された状態で、軸力155kN〜349kN等の高力ボルト11で摩擦接合されるものとなる厚鋼板の第2鋼板4と、第2鋼板4に固定される上部架台7の垂木71の第3鋼板2とを備える。なお、接合金具5は、必要に応じて、変形防止のための補剛板13が設けられてもよい。
本考案を適用したボルト接合構造1は、例えば、端面からの腐食を防止するために、第3鋼板2が、めっき処理が施されて3.2mm以下の厚みとなるように形成された薄板となるとともに、摩擦接合による所定の耐力を確保するために、第1鋼板3及び第2鋼板4が、めっき処理が施されることなく6.0mm以上の厚みとなるように形成された厚板となる。
第3鋼板2は、図3に示すように、軸力155kN未満等の中ボルト12の外径と略同一径の薄板の支圧接合用丸孔20が4箇所に形成されるとともに、高力ボルト11及びワッシャー11aの外径よりも大きい径の薄板孔部21が4箇所に形成される。第3鋼板2は、これに限らず、薄板の支圧接合用丸孔20及び薄板孔部21が如何なる数量で形成されてもよい。
第1鋼板3は、図4に示すように、横方向に延びる第1長孔31が4箇所に形成される。第1鋼板3は、これに限らず、縦方向に延びる第1長孔31が形成されてもよく、第1長孔31が如何なる数量で形成されてもよい。
第2鋼板4は、高力ボルト11の外径と略同一径の第2丸孔41が4箇所に形成されるとともに、中ボルト12の外径と略同一径の厚板の支圧接合用丸孔40が4箇所に形成される。第2鋼板4は、これに限らず、第2丸孔41及び厚板の支圧接合用丸孔40が如何なる数量で形成されてもよい。
本考案を適用したボルト接合構造1は、第3鋼板2の薄板の支圧接合用丸孔20と、第2鋼板4の厚板の支圧接合用丸孔40とに中ボルト12が挿通されて、中ボルト12がナットで締結されることによって、第3鋼板2が第2鋼板4に対して面内方向で移動しないように、4箇所の中ボルト12で固定されるものとなり、第3鋼板2と第2鋼板4とを支圧接合させて、十分な耐力を確保することが可能となる。
本考案を適用したボルト接合構造1は、第1長孔31が形成されることによって、第1鋼板3の第1長孔31と、第2鋼板4の第2丸孔41とに高力ボルト11が挿通されて、ナットで締結される前の状態で、第1鋼板3と第2鋼板4とが、高力ボルト11に対して第1鋼板3の第1長孔31で相互に面内方向に移動することが可能となる。
本考案を適用したボルト接合構造1は、第1鋼板3の第1長孔31と、第2鋼板4の第2丸孔41とに高力ボルト11が挿通されて、高力ボルト11がナットで締結されることによって、第1鋼板3と第2鋼板4とが相互に面内方向で移動しないように、4箇所の高力ボルト11で摩擦接合されるものとなる。
第1鋼板3及び第2鋼板4は、図5(a)に示すように、高力ボルト11の外径と略同一径の第1丸孔32が第1鋼板3に形成されるとともに、横方向に延びる第2長孔42が第2鋼板4に形成されて、第1鋼板3の第1丸孔32と、第2鋼板4の第2長孔42とに高力ボルト11が挿通されて締結されることで、耐力の高い摩擦接合を実現することができる。
これに対して、第3鋼板2は、図5(b)に示すように、第1鋼板3又は第2鋼板4と当接させて、第3鋼板2に横方向に延びて形成された薄板長孔22に、高力ボルト11を挿通させて締結した場合であっても、第3鋼板2と第1鋼板3又は第2鋼板4との当接面で十分な摩擦抵抗を得ることができず、第3鋼板2が薄板長孔22で面内方向に移動するものとなり、耐力の高い摩擦接合を実現することができないものとなる。
このため、第3鋼板2は、第1鋼板3又は第2鋼板4と当接させた場合に、十分な耐力を実現するために、薄板長孔22を形成することなく、高力ボルト11の外径と略同一径の丸孔を形成させて、この丸孔に高力ボルト11を挿通させることによって、第1鋼板3又は第2鋼板4の断面、第3鋼板2の断面及び高力ボルト11の側面とを接触させて、支圧接合させることが必要なものとなる。
このとき、第3鋼板2や、第1鋼板3又は第2鋼板4は、第3鋼板2を第1鋼板3又は第2鋼板4に当接させて第3鋼板2の丸孔に高力ボルト11を挿通させて締結した場合に、施工誤差を吸収するための薄板長孔22や、第1長孔31又は第2長孔42を形成することができないものとなり、施工誤差を吸収することのできる範囲が小さいものとなる。
本考案を適用したボルト接合構造1は、図6に示すように、高力ボルト11の外径と略同一径の第1丸孔32が第1鋼板3に形成されるとともに、横方向又は縦方向に延びる第2長孔42が第2鋼板4に形成されて、第1鋼板3の第1丸孔32と、第2鋼板4の第2長孔42とに高力ボルト11が挿通されて締結される。
このとき、本考案を適用したボルト接合構造1は、高力ボルト11及びワッシャー11aの外径よりも大きい径の薄板孔部21が設けられるため、第1鋼板3の第1丸孔32と、第2鋼板4の第2長孔42とに高力ボルト11が挿通されて締結された状態で、薄板孔部21に高力ボルト11が挿通されて、薄板孔部21の周縁21aが高力ボルト11と離間するように形成される。
なお、本考案を適用したボルト接合構造1は、図7に示すように、横方向又は縦方向に延びる第1長孔31が第1鋼板3に形成されるとともに、高力ボルト11の外径と略同一径の第2丸孔41が第2鋼板4に形成されて、第1鋼板3の第1長孔31と、第2鋼板4の第2丸孔41とに高力ボルト11が挿通されて締結されてもよい。
また、本考案を適用したボルト接合構造1は、これに限らず、横方向又は縦方向に延びる第1長孔31が第1鋼板3に形成されるとともに、横方向又は縦方向に延びる第2長孔42が第2鋼板4に形成されて、第1鋼板3の第1長孔31と、第2鋼板4の第2長孔42とに高力ボルト11が挿通されて締結されてもよい。
これにより、本考案を適用したボルト接合構造1は、第3鋼板2が第2鋼板4に添わせた状態で支圧接合され、第1鋼板3と第2鋼板4とが摩擦接合されるとともに、第1鋼板3と第2鋼板4との当接面や、高力ボルト11、ワッシャー11a及びナットと第1鋼板3又は第2鋼板4との間に第3鋼板2が介在しないものとされるため、めっき処理が施されていない第1鋼板3と第2鋼板4との当接面で耐力の高い摩擦接合を実現することが可能となる。
また、本考案を適用したボルト接合構造1は、杭打ちによって生じる基礎杭8の施工誤差を吸収するために、上部架台7を所定の位置まで移動させて、高力ボルト11を用いて摩擦接合する機構が必要となるが、狭小な接合箇所において、第1鋼板3の第1長孔31や、第2鋼板4の第2長孔42を設けることができ、基礎杭8の施工誤差の吸収を可能とする範囲を大きく確保することが可能となる。
本考案を適用したボルト接合構造1は、第1鋼板3の第1長孔31や、第2鋼板4の第2長孔42で、第1鋼板3又は第2鋼板4が高力ボルト11に対して面内方向に移動した場合であっても、第3鋼板2の薄板孔部21の周縁21aが、高力ボルト11やワッシャー11aと離間した状態を維持することのできる大きさに形成される。
これにより、本考案を適用したボルト接合構造1は、高力ボルト11やワッシャー11aが第3鋼板2に干渉しないものとなることから、第1鋼板3と第2鋼板4との当接面で耐力の高い摩擦接合を確保しながら、高力ボルト11に対して第1鋼板3又は第2鋼板4を面内方向に移動させることが可能となる。
また、本考案を適用したボルト接合構造1は、図7に示すように、第1長孔31が第1鋼板3に形成されるとともに、第2丸孔41が第2鋼板4に形成されて、第1鋼板3の第1長孔31と、第2鋼板4の第2丸孔41とに高力ボルト11が挿通されて締結されることによって、第2鋼板4が高力ボルト11に対して面内方向に移動する範囲が小さくなることから、第3鋼板2の薄板孔部21の周縁21aと高力ボルト11との離間距離を小さくすることができ、第3鋼板2の薄板孔部21の大きさを小さくして合理的な設計をすることが可能となる。
さらに、本考案を適用したボルト接合構造1は、接合金具5における調整のみで上部架台7の傾斜角度への対応が可能であることから、上部架台7の傾斜角度にかかわらず、上部架台7の第3鋼板2に第2鋼板4を添設させた状態で、上部架台7を統一して製作することができ、所定の傾斜角度で太陽光パネル6等の設備機器が設置される上部架台7を、容易、安価に提供することが可能となる。
以上、本考案の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本考案を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本考案の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1 :ボルト接合構造
11 :高力ボルト
11a :ワッシャー
12 :中ボルト
13 :補剛板
2 :第3鋼板
20 :薄板の支圧接合用丸孔
21 :薄板孔部
21a :周縁
22 :薄板長孔
3 :第1鋼板
31 :第1長孔
32 :第1丸孔
4 :第2鋼板
40 :厚板の支圧接合用丸孔
41 :第2丸孔
42 :第2長孔
5 :接合金具
6 :太陽光パネル
7 :上部架台
71 :垂木
72 :母屋
8 :基礎杭
8a :上端部
8b :両側面
81 :アングル部材

Claims (4)

  1. 太陽光パネル等の設備機器が設置される上部架台を基礎杭に取り付けるためのボルト接合構造であって、
    基礎杭に設けられる第1鋼板と、前記第1鋼板に高力ボルトで摩擦接合される第2鋼板と、前記第2鋼板に固定される上部架台の第3鋼板とを備え、
    前記第3鋼板は、前記高力ボルトが挿通される孔部が設けられて、前記孔部の周縁が前記高力ボルトと離間するように形成されること
    を特徴とするボルト接合構造。
  2. 前記第1鋼板及び前記第2鋼板の何れか一方又は両方は、前記高力ボルトに対する面内方向への移動を可能とする長孔が形成されること
    を特徴とする請求項1記載のボルト接合構造。
  3. 前記第3鋼板は、面内方向で移動しないように複数の中ボルトで固定されること
    を特徴とする請求項1又は2記載のボルト接合構造。
  4. 前記第1鋼板及び前記第2鋼板は、摩擦接合される面にめっき処理が施されていない厚さ6.0mm以上の厚板であり、前記第3鋼板は、めっき処理が施された厚さ3.2mm以下の薄板であること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載のボルト接合構造。
JP2013005449U 2013-09-20 2013-09-20 ボルト接合構造 Expired - Fee Related JP3187560U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013005449U JP3187560U (ja) 2013-09-20 2013-09-20 ボルト接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013005449U JP3187560U (ja) 2013-09-20 2013-09-20 ボルト接合構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3187560U true JP3187560U (ja) 2013-12-05

Family

ID=50431112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013005449U Expired - Fee Related JP3187560U (ja) 2013-09-20 2013-09-20 ボルト接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3187560U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021085032A1 (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 日本国土開発株式会社 パネル支持台

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021085032A1 (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 日本国土開発株式会社 パネル支持台

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5172039B2 (ja) 架台の取り付け固定方法
JP6558632B2 (ja) 太陽光発電装置
AU2011245978B2 (en) Sheet body supporting frame and photovoltaic power generation device
WO2011136350A1 (ja) 面状体支持架台および太陽光発電装置
KR100516332B1 (ko) 댐퍼 접합부를 구비한 철골구조
JP3187560U (ja) ボルト接合構造
JP3181778U (ja) 太陽光発電パネル支持架台
JP2013231273A (ja) 太陽電池アレイ
JP6579512B2 (ja) 基礎杭とユニットとの接合構造およびそれを使用したユニット工法
JP2013096118A (ja) 太陽電池モジュールの取付構造
CN103248272A (zh) 一种组件支架结构
JP6223797B2 (ja) 他物固定具
KR101423450B1 (ko) 패널 지지 가대
RU123052U1 (ru) Длинномерная несущая стойка линии электропередачи
JP2014152566A (ja) 耐震金物、及びこれを用いた耐震構造
JP2006132144A (ja) 柱梁仕口部用の鉛直リブ付きベースプレート
CN211080545U (zh) 一种钢梁的全螺栓连接节点
KR101429985B1 (ko) 길이 및 각도조절이 동시에 가능한 프레임모듈 및 이를 구비하는 프레임구조물
JP6110782B2 (ja) 太陽電池モジュールの取付構造
CN202187433U (zh) 一种完全螺栓连接的轻钢结构房屋梁柱连接件
WO2022168355A1 (ja) 発電フェンス及びその施工方法
JP6073656B2 (ja) 部材取付用クランプ、パネル用架台
JP6220584B2 (ja) 太陽光パネルの架台構造
JP2015206185A (ja) 床構造
JP2014212176A (ja) 太陽電池アレイの据付装置

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3187560

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees