JP2014212176A - 太陽電池アレイの据付装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽電池アレイの据付装置として、架台フレームを含めた構造材に中空アルミ材を用いた構成において、架台構体として高強度であり、強風に晒され易い場所でも充分な支持強度及び耐風圧強度を確保でき、太陽電池アレイの矩形単位のサイズが大きくなっても架台フレームの撓み変形を防止でき、施工が非常に容易なものを提供する。
【解決手段】複数本の中空アルミ材からなる縦桟11及び横桟12が格子状に連結されなる架台フレーム1と、架台フレーム1に支承される太陽電池アレイ10と、架台フレーム1を少なくとも前後両側及び左右両側で支持する複数本の中空アルミ材からなる支柱2と、架台フレーム1及び支柱2との間でトラスを構成するパイプ材30からなるブレース3とを備え、パイプ材30が少なくとも一対のブレース3と上端側取付部31及び下端側取付部32とを一体形成したものからなる。
【選択図】図2
【解決手段】複数本の中空アルミ材からなる縦桟11及び横桟12が格子状に連結されなる架台フレーム1と、架台フレーム1に支承される太陽電池アレイ10と、架台フレーム1を少なくとも前後両側及び左右両側で支持する複数本の中空アルミ材からなる支柱2と、架台フレーム1及び支柱2との間でトラスを構成するパイプ材30からなるブレース3とを備え、パイプ材30が少なくとも一対のブレース3と上端側取付部31及び下端側取付部32とを一体形成したものからなる。
【選択図】図2
Description
本発明は、特にメガソーラー等の大規模太陽光発電施設として、平地及び傾斜地を含む地上ならびにビル屋上の如き陸屋根に設置する太陽電池アレイの据付装置に関する。
近年、環境保護、省資源、CO2 削減等の観点から、平地及び傾斜地を含む地上やビル屋上の如き陸屋根に、多数基の太陽電池アレイを並設したメガソーラー等の大規模太陽光発電施設が普及しつつある。しかるに、一般的に太陽電池アレイは、複数枚の太陽電池モジュールを平面的に並べた短辺数m、長辺数m〜数十mといった大型のパネル形態で重い上、受光効率面より所定の傾斜角度で配置することで風圧を受け易いため、その据付け部には大きな支持強度及び耐風圧強度が必要であり、また全体としての軽量化、据付施工の容易化、コスト削減等も要求される。
従来、このような太陽電池アレイを地上や陸屋根に据付けする手段として、コンクリート製の杭や土台をベースとして型鋼材等による架台を構築し、この架台上に太陽電池アレイを設置する方式が多用されている。そして、該架台としては、複数の支柱を太陽電池アレイの長手方向(左右方向)に沿って間隔をあけて突設し、各支柱の上端部を太陽電池アレイを支承する架台フレームの短辺方向(前後傾斜方向)に沿う縦桟の中間位置に接続すると共に、各支柱の胴部と各縦桟の前部側又は前後両側部との間に傾斜アームを連結した構造(特許文献1)や、太陽電池アレイの架台フレームを前後及び左右に配列した支柱で支承すると共に、前後及び左右に隣接する支柱間に斜めや水平の補強桟を連結した構造(特許文献2)が代表的である。
上記前者のように各支柱の上端部を架台フレームの縦桟の中間位置に接続する構造では、太陽電池アレイの短辺方向について一本の支柱で支える形になるため、耐荷重面より支柱を非常に太くする必要がある上、地形等から強風に晒され易い場所では風圧に対して充分な支持強度及び耐風圧強度を確保することが困難であり、据付場所の制約が大きいという難点があった。また、上記後者の架台フレームを前後及び左右に配列した支柱で支承する構造では、太陽電池アレイの矩形単位の重量負荷が前後左右の四本の支柱に分散されると共に、支柱間が補強桟で繋がれることで架台構体としての強度も大きくなるが、全体重量を軽減する目的で架台フレームを含めた構造材に中空アルミ材を用いた場合、型鋼材に比較して強度的に劣ることから、特に支柱として剛性を確保するために太いものを必要とし、それだけ材料コストが嵩むと共に、四本の支柱で支承する太陽電池アレイの矩形単位のサイズが大きくなると、該矩形単位の中央側で架台フレームが撓み変形し易く、太陽光発電パネルの損傷や発電効率低下に繋がる懸念があった。
本発明は、上述の事情に鑑みて、太陽電池アレイの据付装置として、架台フレームを含めた構造材に中空アルミ材を用いて全体重量を軽減した構成において、支柱として軽く細いものを使用しても架台構体として高強度であり、強風に晒され易い場所でも充分な支持強度及び耐風圧強度を確保できる上、太陽電池アレイの矩形単位のサイズが大きくなっても中央側での架台フレームの撓み変形を防止でき、また施工が非常に容易なものを提供することを目的としている。
上記目的を達成するための手段を図面の参照符号を付して示せば、請求項1の発明に係る太陽電池アレイの据付装置は、複数本の中空アルミ材からなる縦桟11及び横桟12が格子状に連結されなる架台フレーム1と、該架台フレーム1に支承される太陽電池アレイ10と、該架台フレーム1を少なくとも前後両側及び左右両側で支持する複数本の中空アルミ材からなる支柱2と、該架台フレーム1及び支柱2との間でトラスを構成するパイプ材30からなるブレース3とを備え、パイプ材30は、その曲成により、少なくとも一対のブレース3と上端側取付部31及び下端側取付部32とを一体形成してなる構成としている。
請求項2の発明は、上記請求項1の太陽電池アレイの据付装置において、パイプ材30は、前後及び左右に隣接した4本の支柱2位置を頂点とする矩形内の中央寄り位置に上端側取付部31を止着すると共に、支柱2の根元近傍に下端側取付部32を止着することにより、各ブレース3が前後及び左右の両方向に対して傾斜してなる構成としている。
請求項3の発明は、上記請求項1又は2の太陽電池アレイの据付装置において、パイプ材30は、直管状の上端側取付部31と、その両端から各々曲折して連設された直管状のブレース3と、各ブレース3の下端から曲折して上端側取付部31に平行に延設された下端側取付部32とを備える構成としている。
請求項4の発明は、上記請求項3の太陽電池アレイの据付装置において、パイプ材30は、断面円形であって、上端側取付部31及び下端側取付部32を各々ブラケット4A,4Bの円環部40に挿通して取付相手側(架台フレーム1,支柱2)に止着してなる構成としている。
請求項5の発明は、上記請求項3又は4の太陽電池アレイの据付装置において、架台フレーム1が前後方向に傾斜すると共に、パイプ材30の上端側取付部31及び下端側取付部32が左右方向に沿うように構成されてなるものとしている。
次に、本発明の効果について図面の参照符号を付して説明する。まず、請求項1の発明に係る太陽電池アレイの据付装置では、複数本の縦桟11及び横桟12が格子状に連結された架台フレーム1は、これに支承される太陽電池アレイ10の矩形単位U毎に前後左右の四本の支柱2で支持されるが、該架台フレーム1及び支柱2とパイプ材からなるブレース3との間で構成するトラス構造により、架台構体として非常に高強度になる。従って、強風に晒され易い場所でも大きな支持強度及び耐風圧強度を確保でき、据付け場所の制約が少ない上、太陽電池アレイ10の矩形単位Uのサイズが大きくなっても、ブレース3による支持位置を該矩形単位Uの中央側に設定することで、該中央側での架台フレーム1の撓み変形を防止できる。また、架台フレーム1の縦桟11及び横桟12と支柱2が中空アルミ材からなるため、据付装置全体としての重量が軽減すると共に、その据付け施工時の作業性も向上する。
しかも、ブレース3のパイプ材は少なくとも一対の該ブレース3と上端側取付部31及び下端側取付部32とを一体化したものであるから、その上端側取付部31を架台フレーム1に、下端側取付部32を支柱2の根元部や他のベース部分にそれぞれ止着するだけで、同時に複数本のブレースを所定の角度で適正位置に組み付けることができ、該ブレース3を一本ずつ角度調整して個別に両端部を取付相手側に止着する場合に比較して、操作的に非常に容易であって高い施工効率が得られる。また、1本のパイプ材の曲げ加工によって複数本のブレース3と上下の取付部31,32を形成できる上、その取付部分も少ない部品点数で簡素に構成できるから、トラス構造の構築に要する材料コストも大幅に低減されるという利点もある。
請求項2の発明によれば、前後及び左右に隣接した4本の支柱2位置を頂点とする矩形内の中央寄り位置にパイプ材30の上端側取付部31を止着すると共に、支柱2の根元近傍に該パイプ材30の下端側取付部32を止着した状態で、各ブレース3が前後及び左右の両方向に対して傾斜しているから、上記矩形単位のサイズが大きくなっても、その中央側での架台フレーム1の撓み変形を防止できる上、架台構体が左右及び前後の両方向でトラス構造を構成する形で極めて高強度になる。また、各ブレース3に加わる荷重の負荷が支柱2の根元側で受け止められ、該負荷が支柱2に対する曲げ力として作用しにくいため、該支柱2が細径であっても充分な耐久性が得られる。
請求項3の発明によれば、パイプ材30は、直管状の上端側取付部31の両端から各々曲折して直管状のブレース3が連設され、各ブレース3の下端から曲折して下端側取付部32が上端側取付部31と平行に延設されているから、ブレース3の傾きを変える形で両取付部31,32の取付位置を任意に調整できる。従って、架台構体の設計及び構築における自由度が増すと共に、同じパイプ材30を矩形単位Uのサイズや仰角の異なる架台フレーム1に共用できる。
請求項4の発明によれば、パイプ材30は、断面円形であって、平行する上端側取付部31及び下端側取付部32が各々ブラケット4A,4Bの円環部40に枢支される形になるから、両取付部31,32の一方を取付相手側(架台フレーム1,支柱2)に枢着した状態で他方の取付位置を調整でき、それだけ架台構体の構築が容易になる。
請求項5の発明によれば、架台フレーム1が前後方向に傾斜すると共に、パイプ材30の上端側取付部31及び下端側取付部32が左右方向に沿うように構成されているから、該パイプ材30を単純な左右対称の山形として加工コストを低減できる。
以下に、本発明に係る太陽電池アレイの据付装置の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1及び図2に示す太陽電池アレイの据付装置は、左右方向に長い太陽光発電パネルPが前後の傾斜方向に沿って4枚ずつ平面的に配列した太陽電池アレイ10を据付け対象としており、その傾斜方向における前後及び中間位置で且つ左右方向に所定間隔置きに地盤Gにスクリュー杭5が打ち込まれ、各スクリュー杭5上に角筒状の中空アルミ型材からなる支柱2が立設され、これら支柱2によって太陽電池アレイ10を支承する架台フレーム1が支持されている。そして、架台フレーム1と各支柱2の根元部との間には、アルミ製で円形断面のパイプ材30からなるブレース3が配置すると共に、前後方向及び左右方向に対向する支柱2,2の根元部間に補強桟13が架設されており、全体としてトラス構造を持つ架台構体を構成している。なお、支柱2とスクリュー杭5とは、前者の下端フランジ部2aと後者の上端フランジ部5aとの接合部をボルト止めして連結されている。また、支柱2の高さは、太陽電池アレイ10の傾斜配置に対応して、前位置のものが低く、後位置のものが高く、中間位置のものが中間高さになっている。
架台フレーム1は、太陽電池アレイ10の直下に配置した前後方向に沿う複数本の縦桟11と、これら縦桟11を受ける形で下側に配置した左右方向に沿う複数本の横桟12とが、相互の交叉位置で結合金具6を介して格子状に結合されてなる。そして、支柱2は、太陽電池アレイ10において前後2枚の太陽光発電パネルPからなる矩形単位U毎に、前後左右の4本で支承する配置構成として、各々の上端部が架台フレーム1の横桟12に対して連結金具7を介して連結固定されている。また、太陽電池アレイ10は、前後の端縁部と前後方向における太陽光発電パネルP,P同士の隣接位置において、取付金具8を介して架台フレーム1の縦桟11に取り付けられている。なお、架台フレーム1の縦桟11及び横桟12と補強桟13は角筒状の中空アルミ型材からなり、その縦桟11は前記矩形単位Uで左右2本が平行配置し、横桟12は太陽電池アレイ10の前後部と中間部の3本が平行配置している。
また、ブレース3を構成するパイプ材3は、1本のパイプ素材を山形に曲げ加工することにより、図2の如く、左右方向に沿う直管状の上端側取付部31と、その両端から曲折してハの字形に配置する左右一対の直管状のブレース3,3と、各ブレース3の下端から曲折して左右方向の外側へ短く延出する下側取付部32,32とを一体形成したものである。そして、電池アレイ10の各矩形単位U毎に2本のパイプ材3,3が使用されており、各々の上端側取付部31において架台フレーム1の2本の縦桟11,11に対してブラケット4Aを介して止着すると共に、各下端側取付ブレース32において支柱2の根元部にブラケット4Bを介して止着することにより、一方のパイプ材3の両ブレース3、3が後傾姿勢、他方のパイプ材3の両ブレース3、3が前傾姿勢に配置している。従って、各ブレース3は前後及び左右の両方向に対して傾斜している。
架台フレーム1側及び支柱2側のブラケット4A,4Bは、図3及び図4に示すように、円環部40から一対の取付片41,41が外側へ延出した形状を備えている。そして、ブラケット4Aは、架台フレーム1の縦桟11にボルト止めされた上向き開放コ字枠状のベース金具42に対し、両取付片41,41においてボルトBとナットNを介して固着されている。そして、パイプ材30の上端側取付部31は、該ブラケット4Aの円環部40に挿通した状態で、該円環部40に外側から螺挿した固定ボルト43の貫通によって定姿勢に固定されている。一方、ブラケット4Bは、両取付片41,41において支柱2に貫通させたボルトBにナットNを螺合緊締することにより、該支柱2に直接に固着されており、その円環部40にパイプ材30の下端側取付部32を挿嵌して枢支している。
なお、太陽電池アレイ10全体の左右両側位置を除く中間に配置する各支柱2では、図4(b)に示すように、ブラケット4Bとして幅広のものが使用され、その円環部40に両側から左右に隣接するパイプ材30,30の下端側取付部32,32が挿嵌されている。また、補強桟13は、ブラケット4Bの直下位置で支柱2にボルト止めされている。
図5及び図6に示すように、架台フレーム1の縦桟11と横桟12とを結合する結合金具6は、角筒状の横桟12が両側面を垂直にする配設姿勢であって前後方向に傾斜した角筒状の縦桟11に対して面接触しないため、縦桟11側の上部材6Aと横桟12側の下部材6Bとの2部材にて構成されている。その上部材6Aは、平板部61の上面側に一対の挟持片62,62が平行突設されて上向きコ字状の抱持枠部6aを形成しており、該抱持枠部6a内に縦桟11を抱持した状態で、その抱持位置に側方から貫通させたボルトBにナットNを螺合緊締することにより、該縦桟11に固定されている。また、下部材6Bは、傾斜上板部65の下面側に一対の挟持片66,67が垂設されて下向きコ字状の抱持枠部6bを形成しており、該抱持枠部6b内に横桟12を抱持した状態で、その抱持位置に側方から貫通させたボルトBにナットNを螺合緊締することにより、該縦桟12に固定されている。そして、上部材6Aと下部材6Bとは、前者の平板部61に後者の傾斜上板部65を接合した状態で、その接合部をボルトBとナットNにて連結している。なお、下部材6Bの後部側の挟持片67は、縦桟11の傾斜に対応してくの字状に曲折している。
架台フレーム1の縦桟11及び横桟12は、上下部が幅広の角枠部11a,12aとなり、これによって両側面の中央部に凹陥部11b,12bを有している。一方、結合金具6の上下部材6A,6Bの抱持枠部6a,6bは、図5(b)及び図6(b)で詳細に示すように、各々対向する内面側に一対の凸条部63,63、68,68が設けてあり、両凸条部63,63、68,68を縦桟11及び横桟12の凹陥部11b,12bに嵌入することにより、角枠部11a,12aを上下方向離脱不能で且つ長手方向摺動可能に抱持している。しかして、上下部材6A,6Bを縦桟11及び横桟12に固定するボルトBは、両凸条部63,63間、68,68間の溝部64、69で側方から貫通しており、ナットNの螺合緊締によって両凸条部63,63、68,68が縦桟11及び横桟12の凹陥部11b,12bに押接する。この場合、該ナットNによる締付力が広面積に分散して加わるから、該締付力の局所的集中による縦桟11及び横桟12の歪み変形を生じにくく、それだけ締付力を大きくして強固な結合状態にすることができる。なお、架台フレーム1の縦桟11に対するブラケット4Aの止着部分に介在するベース金具42も、結合金具6の上部材6Aと同様の取付構造で該縦桟11にボルト止めされている。
架台フレーム1の横桟12と支柱2との連結部に介在する連結金具7は、図5(a)に示すように、上向き開放コ字形で幅狭の上向き抱持枠部7aと、下向き開放コ字形で幅広の下向き抱持枠部7bとが一体化した形状を有しており、下向き抱持枠部7bで支柱2の上端部を抱持すると共に、上向き抱持枠部7aで横桟12を抱持した状態で、これら抱持位置に側方から貫通させたボルトBにナットNを螺合緊締することにより、該横桟12と支柱2とを連結固定されている。しかして、上向き抱持枠部7aによる横桟12との連結部では、該横桟12の内部に角形の鋼製又はアルミ製の補強パイプ14が挿嵌されており、ボルトBが該補強パイプ14を貫通するように設定されている。
また、図5(b)で詳細に示すように、連結金具7の上向き抱持枠部7aには、結合金具6の上下部材6A,6Bの抱持枠部6a,6bと同様に、各々対向する内面側に一対の凸条部71,71が設けてあり、両凸条部71,71を横桟12の凹陥部12bに嵌入することにより、角枠部12aを上下方向離脱不能で且つ長手方向摺動可能に抱持するように構成されている。そして、前記ボルトBは両凸条部71,71間の溝部72を貫通しており、ナットNの螺合緊締によって両凸条部71,71が横桟12の凹陥部12bに押接すると共に、横桟12の両側の凹陥部12b,12bの各々内面側にも長手方向に沿う一対の凸条12c,12cが形成されているため、該ナットNの螺合緊締による締付力が凸条12c,12cを介して補強パイプ14に加わるようになっている。
太陽電池アレイ10を架台フレーム1の縦桟11に取り付ける取付金具8は、図3及び図5に示すように、結合金具6の上部材6Aと同様の縦断面形状を有する抱持枠部81と、この抱持枠部81上に配置したスペーサー82と、U字形係止片83とで構成されている。そして、この取付金具8では、抱持枠部81で架台フレーム1の縦桟11を上方から抱持してボルト止めすると共に、スペーサー82を前後方向で隣接する太陽光発電パネルP,Pの周枠F,F間、太陽電池アレイ10の前後端縁では該周枠と外側の当板84との間に配置させ、U字形係止片83の張出した両端部を周枠F,Fの上面又は該周枠と当板の上面に係止し、抱持枠部81及び縦桟11と該U字形係止片83を下方から貫通するボルトBにナットNを螺合緊締することにより、縦桟11に各太陽光発電パネルPを固定している。
なお、ブラケット4A,4B、ベース金具42、結合金具6の上下部材6A,6B、連結金具7、上向き抱持枠部7a、取付金具8の抱持枠部81及びU字形係止片83は、いずれもアルミ型材の切断短材からなる。そして、これらアルミ型材ならびに既述の中空アルミ型材は、アルミニウム及びアルミニウム合金からなるものを包含する。
上記構成の太陽電池アレイの据付装置では、太陽電池アレイ10を支承する架台フレーム1は該太陽電池アレイ10の矩形単位U毎に前後左右の四本の支柱2で支持されるが、該矩形単位U毎に4本のブレース3が前後方向及び左右方向に傾斜して配置していることにより、架台フレーム1、支柱2、ブレース3、補強桟13よりなる架台構体がトラス構造を形成して非常に高強度になり、強風に晒され易い場所でも大きな支持強度及び耐風圧強度を確保でき、据付け場所の制約が少なくなる。また、架台フレーム1の縦桟11及び横桟12、支柱2、ブレース3、補強桟13がいずれも軽量な中空アルミ材からなるため、据付装置全体としての重量が軽減すると共に、その据付け施工時の作業性も向上する。加えて、支柱2に軽く細い中空アルミ材を用いることで材料コストも低減される。
特に上記実施形態の場合、各ブレース3による支持位置が前記矩形単位Uにおける前後左右の4本の支柱2の位置を頂点とする矩形内の中央側にあるから、該矩形単位Uのサイズが大きくなっても、該中央側での架台フレーム1の撓み変形を防止でき、その撓み変形に伴う太陽光発電パネルPの損傷や発電効率低下を回避できると共に、各ブレース3に加わる荷重の負荷が支柱2の根元側で受け止められ、該負荷が支柱2に対する曲げ力として作用しにくいため、該支柱2が細くとも充分な耐久性が得られる。
しかも、ブレース3のパイプ材30は、一対の該ブレース3と上端側取付部31及び下端側取付部32とを一体化したものであるから、その上端側取付部31を架台フレーム1に、下端側取付部32を支柱2の根元部にそれぞれ止着するだけで、同時に複数本のブレース3を所定の角度で適正位置に組み付けることができる。よって、該ブレース3を一本ずつ角度調整して個別に両端部を架台フレーム1及び支柱2に止着する場合に比較して、操作的に非常に容易であり、高い施工効率が得られる。また、1本のパイプ材30の曲げ加工によって複数本のブレース3と上下の取付部31,32を形成できる上、その取付部分も少ない部品点数で簡素に構成できるから、トラス構造の構築に要する材料コストも大幅に低減されるという利点もある。
加えて、上記実施形態のパイプ材30では、直管状の上端側取付部31の両端から各々曲折して直管状のブレース3が連設され、各ブレース3の下端から曲折して下端側取付部32が上端側取付部31と平行に延設されているから、ブレース3の傾きを変える形で両取付部31,32の取付位置を任意に調整できる。従って、架台構体の設計及び構築における自由度が増すと共に、同じパイプ材30を矩形単位Uのサイズや仰角の異なる架台フレーム1に共用できるという利点がある。また、パイプ材30が断面円形であり、平行する上端側取付部31及び下端側取付部32が各々ブラケット4A,4Bの円環部40に枢支される形になるから、架台フレーム1又は支柱2に対して両取付部31,32の一方を枢着した状態で他方の取付位置を調整でき、それだけ架台構体の構築が容易になる。
なお、パイプ材30としては、実施形態のような山形に曲成したものに限らず、実施形態とは逆に下端側取付部32の両端から一対のブレース3,3が斜めに立ち上がって、各ブレース3の上端から上端側取付部31が延設された略V字形態や、更に長いパイプ素材を用いて屈曲部を多くすることで、3本以上のブレース3を一体化したジグザグ形態も採用できる。ただし、実施形態のように架台フレーム1が前後方向に傾斜している場合、パイプ材30の上端側取付部31及び下端側取付部32が左右方向に沿う構成とすることにより、該パイプ材30を単純な左右対称の山形として加工コストを低減できるという利点がある。
本発明を適用する太陽電池アレイ10としては、上記実施形態では傾斜する前後方向に沿って4枚の太陽光発電パネルPが配置する構成を例示したが、前後方向の該発電パネルPの配置枚数と全体幅には特に制約はない。しかして、据付装置における前後(傾斜)方向に沿う支柱2の本数は、太陽電池アレイ10の前後方向の全体幅の広狭によって増減することになる。また、太陽電池アレイ10の左右方向の長さについては、敷地の広さと発電システムの規模及びレイアウトによる制約のみである。一方、太陽電池アレイ10の傾斜角度についても、据付場所の緯度に応じて年間平均で受光効率が最も高くなる角度とすればよく、赤道直下での0°から極地での90°まで任意に設定できる。因みに、太陽光発電パネルPの傾斜方向幅が1m程度である場合の、太陽電池アレイの全体幅と傾斜角度及び設置高さの違いによる据付装置の構成例を図7及び図8に示す。
まず、図7(a)の据付装置では、傾斜方向に2枚の太陽光発電パネルPが配置した全体幅の狭い太陽電池アレイ10Aを高位に設置するために、高くなった前後2本の支柱2,2間に上下2本の補強桟13,13を架設すると共に、架台フレーム1の中間部と両支柱2の根元部との間にブレース3,3を逆V字形に架設し、更に架台フレーム1の中間部と高い後部側の支柱2の中間部との間にもブレース3を架設することで、架台構体としての全体強度を確保している。また、図7(b)の据付装置では、同様の太陽電池アレイ10Aを低位に設置するため、前後2本の垂直支柱2,2の根元部間に1本の補強桟13を架設し、架台フレーム1の中間部と両垂直支柱2の根元部との間にブレース3,3を逆V字形に架設することで、架台構体としての全体強度を確保できる。しかるに、図の実線と仮想線で示すように、太陽電池アレイ10Bの傾斜角度によってブレース3,3の逆V字形の開き角度が変わると共に、該傾斜角度が低く前後方向に長くなる場合は前後の垂直支柱2,2間の距離を拡げることになる。
一方、図8の据付装置では、傾斜方向に4枚の太陽光発電パネルPが配置した前後幅の広い太陽電池アレイ10Bを設置するため、前後部と中間部の3本の支柱2を用いると共に、前部と中間部の支柱2,2の根元部と架台フレーム1との間、ならびに中間部と後部の支柱2,2の根元部と架台フレーム1との間に、それぞれブレース3,3を逆V字形に架設し、また前後部と中間部の3本の支柱2にわたって根元部間に補強桟13を架設することにより、架台構体としての全体強度を確保している。この場合、太陽電池アレイ10Bが大サイズで、その傾斜角度の違いによる前後方向の長さの変化が大きいため、前部の支柱2に対して中間及び後部の支柱2,2の位置が該傾斜角度が低いほど後方へ移動している。
なお、実施形態では太陽電池アレイ1の太陽光発電パネルPが横長であるために、該太陽電池アレイ1を架台フレーム1の縦桟11で支承しているが、太陽光発電パネルPが縦長の場合は該太陽電池アレイ1を架台フレーム1の横桟12で支承することになる。また、また、実施形態では各支柱2をスクリュー杭8上に立設しているが、スクリュー杭8に代えてPC杭の如きコンクリート杭を用いてもよく、更に陸屋根のような杭打ち不能な据付場所ではコンクリート製の土台上に支柱2を立設すればよい。
本発明による太陽電池アレイの据付装置では、前後及び左右に隣接した4本の支柱2位置を頂点とする矩形内におけるブレース3の配置本数及び配置間隔と、各ブレース3の傾斜角度は、実施形態による例示構成に限らず、該矩形単位のサイズや架台フレーム1の傾斜角度等に応じて種々設定可能である。しかして、ブレース3によるトラス構造の架台構体として、例えば図13に示すように、架台フレーム1に対して各ブレース3の上端側を支柱2の上端近傍でブレース取付桟(図示省略)に止着すると共に、その下端側を前後に隣接する支柱2,2の中間位置で土台9上に適当な取付手段を介して止着することにより、前後に隣接する支柱2,2間に2本のブレース3,3が既述の実施形態とは逆にV字形をなすように配設する構成も採用可能である。ただし、この場合には、トラス構造によって架台構体としての強度は増すが、ブレース3による架台フレーム1の支承位置が前記矩形内の中央寄りにならないため、該矩形のサイズが大きい場合にその中央側での架台フレーム1の撓み変形を生じ易くなる。
更に、本発明においては、ブラケット4A,4B、結合金具6、連結金具7、取付金具8の形態とこれらの取付構造、太陽電池アレイ10の架台フレーム1に対する取付構造、架台フレーム1の縦桟11及び横桟12、支柱2、補強桟13に用いる中空アルミ型材の断面形状等、細部構成については実施形態以外に種々設計変更可能である。
1 架台フレーム
10 太陽電池アレイ
11 縦桟
12 横桟
13 補強桟
2 支柱
3 ブレース
30 パイプ材
31 上端側取付部
32 下端側取付部
4A,4B ブラケット
40 円環部
P 太陽光発電パネル
U 太陽電池アレイの矩形単位
10 太陽電池アレイ
11 縦桟
12 横桟
13 補強桟
2 支柱
3 ブレース
30 パイプ材
31 上端側取付部
32 下端側取付部
4A,4B ブラケット
40 円環部
P 太陽光発電パネル
U 太陽電池アレイの矩形単位
Claims (5)
- 複数本の中空アルミ材からなる縦桟及び横桟が格子状に連結されなる架台フレームと、該架台フレームに支承される太陽電池アレイと、該架台フレームを少なくとも前後両側及び左右両側で支持する中空アルミ材からなる複数本の支柱と、該架台フレーム及び支柱との間でトラスを構成するパイプ材からなるブレースとを備え、
前記パイプ材は、その曲成により、少なくとも一対のブレースと上端側取付部及び下端側取付部とを一体形成してなる太陽電池アレイの据付装置。 - 前記パイプ材は、前後及び左右に隣接した4本の支柱位置を頂点とする矩形内の中央寄り位置に上端側取付部を止着すると共に、支柱の根元近傍に下端側取付部を止着することにより、各ブレースが前後及び左右の両方向に対して傾斜してなる請求項1に記載の太陽電池アレイの据付装置。
- 前記パイプ材は、直管状の上端側取付部と、その両端から各々曲折して連設された直管状のブレースと、各ブレースの下端から曲折して上端側取付部に平行に延設された下端側取付部とを備えてなる請求項1又は2に記載の太陽電池アレイの据付装置。
- 前記パイプ材は、断面円形であって、上端側取付部及び下端側取付部を各々ブラケットの円環部に挿通して取付相手側に止着してなる請求項3に記載の太陽電池アレイの据付装置。
- 架台フレームが前後方向に傾斜すると共に、前記パイプ材の上端側取付部及び下端側取付部が左右方向に沿うように構成されてなる請求項3又は4に記載の太陽電池アレイの据付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013086970A JP2014212176A (ja) | 2013-04-17 | 2013-04-17 | 太陽電池アレイの据付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013086970A JP2014212176A (ja) | 2013-04-17 | 2013-04-17 | 太陽電池アレイの据付装置 |
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JP2014212176A true JP2014212176A (ja) | 2014-11-13 |
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ID=51931721
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JP (1) | JP2014212176A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022138000A (ja) * | 2021-03-09 | 2022-09-22 | 東芝プラントシステム株式会社 | 太陽電池パネル用架台の補強部材及び方法 |
-
2013
- 2013-04-17 JP JP2013086970A patent/JP2014212176A/ja active Pending
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