JP2015206185A - 床構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】設計の自由度を高めることができる床構造を提供する。【解決手段】建物の床部Yには、梁4の上部に載置されたALC版11によって構成されるとともに面内変形に抵抗する剛床部1と、梁4に取り付けられ、面内変形に抵抗する剛性耐力付加要素2とが設けられ、剛床部1と剛性耐力付加要素2とは、同一の高さ位置に設けられ、これにより、梁のねじれを抑制しつつ、耐力を高めることができ、設計の自由度を高めることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、建物の床構造に関する。
建物には、梁の上に床版を載置することで2階等の床部が形成されている。また床部を、面内変形に抵抗する剛床部とし、床部によって剛性を確保した建物がある。このような剛床部が設けられた建物が、例えば特許文献1に記載されている。
特開2013−204315号公報
建物の床部に吹抜けを設ける場合など、剛床部の幅が狭くなると剛床部に応力が集中し易くなることが考えられる。このため、応力を剛床部に集中させない工夫が必要となるなど、建物の設計の自由度に一定の制限を受ける場合が考えられる。
そこで、本発明の一側面は、設計の自由度を高めることができる床構造を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る床構造は、梁の上部に載置された床版によって構成されるとともに面内変形に抵抗する剛床部と、梁に取り付けられ、面内変形に抵抗する剛性耐力付加要素と、を備え、剛床部と剛性耐力付加要素とは、同一の高さ位置に設けられている。
この床構造では、剛床部と剛性耐力付加要素とが同じ高さ位置で水平力に抵抗する。このため、床版が載置され及び剛性耐力付加要素が取り付けられた梁のねじれを抑制しつつ、耐力を高めることができる。このように、耐力の高い床構造とすることができるため、設計の自由度を高めることができる。
剛床部と剛性耐力付加要素とは、平面視で同じ位置に設けられていてもよい。この場合には、剛床部と剛性耐力付加要素とが協働して水平力に抵抗するため、床構造の耐力をより一層向上させることができる。また、剛床部と剛性耐力付加要素とが平面視で同じ位置、すなわち、剛床部と剛性耐力付加要素とが重なるようにして配置されている。このため、水平力が加わった際に剛性耐力付加要素が面外方向に座屈しようとする場合であっても、剛床部によって剛性耐力付加要素の座屈を抑制することができる。
剛床部と剛性耐力付加要素とは、平面視で互いに異なる位置に設けられていてもよい。この場合、剛床部が水平力に抵抗する特性と剛性耐力付加要素が水平力に抵抗する特性とが互いに異なっていても、平面視で剛床部と剛性耐力付加要素とが互いに異なる位置に設けられているために、剛床部及び剛性耐力付加要素の双方によって水平力に対して適切に抵抗することができる。これにより、剛床部が水平力に抵抗する特性と剛性耐力付加要素が水平力に抵抗する特性とを互いに合わせる必要が無く、剛床部及び剛性耐力付加要素の設計の自由度を高めることができる。
床構造は、剛性耐力付加要素の上側に、梁の上部に載置された押さえ部材を更に備えていてもよい。これにより、水平力が加わった際に剛性耐力付加要素が上側に座屈しようとする場合であっても、押さえ部材によって剛性耐力付加要素の座屈を抑制することができる。
剛性耐力付加要素は、床版が載置される梁の上面よりも下方側の位置に設けられていてもよい。これにより、剛性耐力付加要素を覆うように梁の上に床版等を載置する場合であっても剛性耐力付加要素が床版等に干渉することを避けることができ、床版等を容易に設置することができる。
剛性耐力付加要素は、ブレースであってもよい。これにより、ブレースを用いて、面内変形に容易に抵抗することができる。
梁は、上フランジと、下フランジと、上フランジ及び下フランジを接続するウェブとを有するH形鋼であり、剛性耐力付加要素は、上フランジの下面に固定されたブレース固定金具を更に備え、ブレースは、ブレース固定金具を介して梁に取り付けられていてもよい。この場合には、ブレース固定金具を介してブレースを梁に容易に取り付けることができる。
ブレース固定金具は、火打ちであってもよい。このように火打ちが設けられていることで、水平力により一層抵抗することができる。
剛性耐力付加要素は、火打ちであってもよい。このように火打ちを用いることで、水平力に対して効果的に抵抗することができる。
火打ちは、床版が載置される梁の上面よりも下方側の位置に設けられていてもよい。これにより、梁の上に床版等を載置する場合であっても火打ちが床版等に干渉することを避けることができ、床版等を容易に設置することができる。
梁は、上フランジと、下フランジと、上フランジ及び下フランジを接続するウェブとを有するH形鋼であり、火打ちは、上フランジの下面に取り付けられていてもよい。これにより、上フランジの上面よりも下側に、火打ちを容易に取り付けることができる。
床版は、軽量気泡コンクリートによって形成されていてもよい。この場合には、軽量気泡コンクリートによって剛床部を容易に形成することができる。
剛性耐力付加要素は、金属によって形成されていてもよい。この場合には、強度の高い剛性耐力付加要素を容易に形成することができる。
本発明の一側面によれば、設計の自由度を高めることができる。
一実施形態に係る床部の概略構成を示す平面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 変形例に係る床部の概略構成を示す断面図である。 変形例に係る床部の概略構成を示す平面図である。 変形例に係る床部の概略構成を示す平面図である。 変形例に係る床部の概略構成を示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1及び図2に示すように、建物Xの躯体は、基礎上に立ち上げられた複数の柱3と、隣接する柱3間に架け渡された複数の梁4等により構成されている。複数の柱3は、第1の方向に沿って所定の間隔で並んで複数配置され、更に、第1の方向に直交する第2の方向に沿って所定の間隔で並んで複数配置されている。本実施形態では、一例として、第1の方向における隣接する柱3同士の間隔と、第2の方向における隣接する柱3同士の間隔とは同じとする。
建物Xの2階の床部Yには、剛床部1と、吹抜け部5とが設けられている。図1では、剛床部1及び吹抜け部5のみを示しているが、これ以外にも剛床でない床等が設けられていてもよい。また、床部Yは、建物Xの2階の床部としたが、3階以上の床部であってもよい。
柱3は、角形鋼管などの金属製の柱であってもよく、木などの金属以外の柱であってもよい。梁4は、上フランジ4aと、下フランジ4cと、上フランジ4a及び下フランジ4cとを接続するウェブ4bとを備えるH形鋼である。本実施形態では、梁4としてH形鋼を用いたが、H形鋼以外の形状の梁、或は、木などの金属以外の梁を用いてもよい。
剛床部1は、梁4の上部に載置された複数枚の軽量気泡コンクリート(以下「ALC」という)版(床版)11によって構成されている。複数のALC版11は、既存の剛床金物等を用いて構造力学的に一体化させられるとともに、梁4に強固に固定されている。これにより、剛床部1は、面内変形に抵抗することができる。床版としてALC版11を用いることで、剛床部1を容易に形成することができる。本実施形態では、剛床部1がALC版11によって構成されているものとしたが、ALC版11以外の床版によって構成されていてもよい。
剛性耐力付加要素2は、吹抜け部5に設けられている。すなわち、剛性耐力付加要素2は、平面視で剛床部1とは異なる位置に設けられている。剛性耐力付加要素2は、床部Yの高さ位置において、吹抜け部5の変形、すなわち吹抜け部5を囲む柱3及び梁4の面内変形に抵抗する機能を有している。
剛性耐力付加要素2は、2本のブレース21と、4つの火打ち(ブレース固定金具)22とを含んで構成されている。火打ち22は、柱3の近傍において、隣接する梁4同士を連結する。より詳細には、火打ち22は、梁4の上フランジ4aの下面に重ねて配置されている。火打ち22と上フランジ4aとは、ボルト接合されている。火打ち22は、ALC版11が載置される梁4の上フランジ4aの上面よりも下方側の位置に設けられている。
なお、火打ち22を梁4にボルト接合する際に、梁4に所定のモジュール間隔で設けられたボルト孔を利用してもよい。ブレース21及び火打ち22は、金属によって形成されていてもよい。この場合、強度の高いブレース21及び火打ち22を容易に得ることができる。
ブレース21は、一対の羽子板部21a、一対のロッド部21b、及び、ターンバックル21cを含んで構成されている。一対のロッド部21bは、ターンバックル21cによって互いに連結されている。ターンバックル21cによって連結されたロッド部21bの両端には、それぞれ羽子板部21aが取り付けられている。ターンバックル21cを回転させることで、ロッド部21bがターンバックル21cに対して進退する。すなわち、ターンバックル21cを回転させることでブレース21の長さを変えることができる。
ブレース21は、4つの火打ち22のうち、床部Yに形成された吹抜け部5の略中心位置を挟んで互いに対向する火打ち22同士間に架け渡されている。すなわち、2本のブレース21は、十字状に交差している。羽子板部21aは、火打ち22の下面に重ねられている。羽子板部21aと火打ち22とはボルト接合されている。これにより、ブレース21は、火打ち22を介して梁4に取り付けられている。また、ブレース21は、ALC版11が載置される梁4の上フランジ4aの上面よりも下方側の位置に設けられている。
ロッド部21bの周面と平板状の羽子板部21aの一方の面とを溶接することにより、羽子板部21aがロッド部21bに取り付けられている。2本のブレース21のうち、一方のブレース21は、羽子板部21aに対してロッド部21bが下側に位置するように配置されている。また、他方のブレース21は、羽子板部21aに対してロッド部21bが上側に位置するように配置されている。これにより、2本のブレース21を交差させて火打ち22に取り付ける際に、ロッド部21b同士の干渉を防止できる。
ブレース21のターンバックル21cは、羽子板部21aの近傍に設けられていることが好ましい。これにより、ブレース21を火打ち22に取り付けた後、ブレース21の長さを調節する際に、梁4上で作業を行う作業者がターンバックル21cを回転させ易くなる。
このように、剛床部1と、剛性耐力付加要素2とは、同じ高さ位置に設けられている。具体的には、ALC版11は梁4の上フランジ4aの上面に載置され、ブレース21は火打ち22を介して梁4の上フランジ4aの下面に取り付けられている。本実施形態(本発明)において、剛床部1と剛性耐力付加要素2とが同じ高さ位置に設けられていることとは、水平方向に沿って見たときに、剛性耐力付加要素2が剛床部1の下面に重なるようにして剛床部1と剛性耐力付加要素2とが略同じ高さ位置に設けられていることを含む。また、水平方向から見たときに、剛床部1と剛性耐力付加要素2とが重なるようにとは、剛床部1の下面に剛性耐力付加要素2が接触する高さ位置であること、或は、剛床部1の下面と剛性耐力付加要素2との間にわずかな隙間があることを含む。
本実施形態は以上のように構成され、この床構造では、床部Yに水平力が加わった場合、剛床部1と剛性耐力付加要素2とが同じ高さ位置で水平力に抵抗する。このため、ALC版11が載置され及び剛性耐力付加要素2が取り付けられた梁4のねじれを抑制しつつ、耐力を高めることができる。このように、床部Yを耐力の高い床構造とすることができるため、設計の自由度を高めることができる。
剛床部1と剛性耐力付加要素2とは、平面視で互いに異なる位置に設けられている。この場合、剛床部1が水平力に抵抗する特性と剛性耐力付加要素2が水平力に抵抗する特性とが互いに異なっていても、平面視で剛床部1と剛性耐力付加要素2とが互いに異なる位置に設けられているために、剛床部1及び剛性耐力付加要素2の双方によって水平力に対して適切に抵抗することができる。これにより、剛床部1が水平力に抵抗する特性と剛性耐力付加要素2が水平力に抵抗する特性とを互いに合わせる必要が無く、剛床部1及び剛性耐力付加要素2の設計の自由度を高めることができる。
剛性耐力付加要素2としてブレース21を用いることで、ブレース21を用いて、面内変形に容易に抵抗することができる。ブレース21は、隣接する梁4同士を連結する火打ち22に取り付けられている。これにより、ブレース21を、火打ち22を介して容易に梁4に取り付けることができる。火打ち22が設けられていることで、水平力により一層抵抗することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図3に示すように、剛床部を構成しない床版12を剛性耐力付加要素2を覆うように梁4の上フランジ4aの上面に載置してもよい。上述のように、ブレース21は、梁4の上フランジ4aの上面よりも下方側の位置に設けられている。これにより、梁4の上フランジ4aの上面に床版12を載置しても、ブレース21が床版12に干渉することを避けることができる。また、ブレース21との干渉を避けるために床版12を加工する必要が無く、ブレース21の上に床版12を容易に設置することができる。従って、吹抜け部5を設けるか否か、或は、床版12を設けるか否かについての設計変更を容易に行うことができる。なお、床版12はALC版であってもよく、他の材料によって構成された床版を用いてもよい。
また、図3に示すように、剛性耐力付加要素2の上側に床版12を設置した場合、床版12が、ブレース21の面外方向への座屈を抑制する押さえ部材として機能する。具体的には、2本のブレース21のうち、上側に配置されたブレース21が上方に向かって座屈しようとすることを床版12によって抑制することができる。また、上側に配置されたブレース21が下側に向かって座屈しようとすることを、下側に配置されたブレース21によって抑制することができる。このように、上側に配置されたブレース21を、床版12と、下側に配置されたブレース21とによって上下方向から挟み込むことで、上側に配置されたブレース21の面外方向への座屈を抑制できる。これにより、上側に配置されたブレース21を、下側に配置されたブレース21に対して簡素な構成(強度を低く)することができる。床版12をブレース21の座屈を抑制する押さえ部材として機能させたが、ブレース21の座屈を抑制するものであれば、他の押さえ部材を用いてもよい。
また、図3に示すように、剛性耐力付加要素2の上に配置した床版12よって、ALC版11によって剛床部1を形成する場合と同様に、剛床部1Aを形成してもよい。すなわち、剛床部1Aと剛性耐力付加要素2とを、同じ高さ位置、且つ、平面視で同じ位置に設けてもよい。剛床部1Aは、剛床部1と同様に、面内変形に抵抗することができる。この場合には、剛床部1Aと剛性耐力付加要素2とが協働して水平力に抵抗するため、床構造の耐力をより一層向上させることができる。また、剛性耐力付加要素2は、剛床部1Aの下面に重なるようにして配置されている。このため、水平力が加わった際に剛性耐力付加要素2が面外方向に座屈しようとする場合であっても、剛床部1Aの床版12によって剛性耐力付加要素2の座屈を抑制することができる。
また、剛性耐力付加要素2の上に剛床部1Aを設ける場合、剛床部1Aと剛性耐力付加要素2との水平力に対する耐力を同じとすることが好ましい。耐力を互いに同じとすることで、水平力が加わった場合に、一方に水平力が集中することが抑制されて剛床部1A及び剛性耐力付加要素2の双方によって水平力に抵抗することができる。これにより、床構造の耐力をより一層向上させることができる。剛性耐力付加要素2の耐力を向上させる場合、ブレース21と火打ち22とを溶接によって強固に連結してもよい。
上記では、剛性耐力付加要素2がブレース21と火打ち22とを備える場合を例に説明したが、図4に示すように、剛性耐力付加要素2Aが4つの火打ち22のみを備えていてもよい。このように火打ち22のみを用いる場合であっても、水平力に対して効果的に抵抗することができる。
また、図4に示すように、火打ち22は、梁4の上フランジ4aの下面に取り付けられている。火打ち22を梁4の上フランジ4aの下面に取り付けることで、上フランジ4aの上面よりも下側に、火打ち22を容易に配置することができる。これにより、剛性耐力付加要素2Aを覆うようにして梁4の上に床版等を載置する場合であっても、火打ち22が床版等に干渉することを避けることができ、火打ち22の上に床版等を容易に設置することができる。
図5に示すように、第2の方向に沿って配置された柱3の間隔を、第1の方向に沿って配置された柱3の間隔よりも長くしてもよい。この場合、火打ち22に、複数のボルト孔22aを予め設けておく。火打ち22のボルト孔22aを用いてブレース21を火打ち22にボルト接合する際に、平面視で柱3の中心位置をブレース21の延長線が通るように(ブレース21の延長線が柱3の中心位置に近づくように)、複数のボルト孔22aから最適なボルト孔22aを選択する。これにより、例えば構造計算を行う際の計算モデルに合うように、或は、構造上最適な位置にブレース21を容易に取り付けることができ、水平力に対して効果的に抵抗することができる。
上記では、剛性耐力付加要素2がブレース21と火打ち22とを備える場合を例に説明したが、図6に示すように、剛性耐力付加要素2Bが耐力板23によって構成されていてもよい。耐力板23として、一例として、金属板を用いることができる。耐力板23の縁部が梁4の上フランジ4aの下面に重ねられ、上フランジ4aと耐力板23とがボルト接合或は溶接されている。耐力板23は、面内変形に抵抗することができる。このように耐力板23を用いる場合であっても、ブレース21及び火打ち22を用いる場合と同様に、耐力の高い床構造とすることができ、設計の自由度を高めることができる。
また、図6に示すように、剛性耐力付加要素2Bとして耐力板23を用いる場合であっても、剛性耐力付加要素2Bを覆うように梁4の上にALC版等を載置して剛床部を形成してもよい。すなわち、剛床部と、剛性耐力付加要素2Bとを、平面視で同じ位置に設けてもよい。この場合には、剛床部と剛性耐力付加要素2Bとが協働して水平力に抵抗するため、床構造の耐力をより一層向上させることができる。
また、剛性耐力付加要素2Bの上に剛床部を設ける場合、剛床部と剛性耐力付加要素2Bとの水平力に対する耐力を同じとすることが好ましい。耐力を互いに同じとすることで、水平力が加わった場合に、一方に水平力が集中することが抑制されて剛床部及び剛性耐力付加要素2Bの双方によって水平力に抵抗することができる。これにより、床構造の耐力をより一層向上させることができる。剛性耐力付加要素2Bの耐力を向上させる場合、耐力板23の縁部を全周にわたって上フランジ4aの下面に溶接してもよい。
なお、剛性耐力付加要素2では、火打ち22を介してブレース21を梁4に取り付けたが、火打ち22以外のブレース固定金具を用いてもよい。
1,1A…剛床部、2,2A,2B…剛性耐力付加要素、4…梁、11…ALC版(床版)、12…床版(押さえ部材)21…ブレース(剛性耐力付加要素)、22…火打ち(ブレース固定金具、剛性耐力付加要素)。

Claims (13)

  1. 梁の上部に載置された床版によって構成されるとともに面内変形に抵抗する剛床部と、
    前記梁に取り付けられ、面内変形に抵抗する剛性耐力付加要素と、を備え、
    前記剛床部と前記剛性耐力付加要素とは、同一の高さ位置に設けられている、床構造。
  2. 前記剛床部と前記剛性耐力付加要素とは、平面視で同じ位置に設けられている、請求項1に記載の床構造。
  3. 前記剛床部と前記剛性耐力付加要素とは、平面視で互いに異なる位置に設けられている、請求項1に記載の床構造。
  4. 前記剛性耐力付加要素の上側に、前記梁の上部に載置された押さえ部材を更に備える、請求項3に記載の床構造。
  5. 前記剛性耐力付加要素は、前記床版が載置される前記梁の上面よりも下方側の位置に設けられている、請求項1から4のいずれか一項に記載の床構造。
  6. 前記剛性耐力付加要素は、ブレースである、請求項1から5のいずれか一項に記載の床構造。
  7. 前記梁は、上フランジと、下フランジと、前記上フランジ及び前記下フランジを接続するウェブとを有するH形鋼であり、
    前記剛性耐力付加要素は、前記上フランジの下面に固定されたブレース固定金具を更に備え、
    前記ブレースは、前記ブレース固定金具を介して前記梁に取り付けられる、請求項6に記載の床構造。
  8. 前記ブレース固定金具は、火打ちである、請求項7に記載の床構造。
  9. 前記剛性耐力付加要素は、火打ちである、請求項1から4のいずれか一項に記載の床構造。
  10. 前記火打ちは、前記床版が載置される前記梁の上面よりも下方側の位置に設けられている、請求項9に記載の床構造。
  11. 前記梁は、上フランジと、下フランジと、前記上フランジ及び前記下フランジを接続するウェブとを有するH形鋼であり、
    前記火打ちは、前記上フランジの下面に取り付けられている、請求項10に記載の床構造。
  12. 前記床版は、軽量気泡コンクリートによって形成されている、請求項1から11のいずれか一項に記載の床構造。
  13. 前記剛性耐力付加要素は、金属によって形成されている、請求項1から12のいずれか一項に記載の床構造。
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