JP3197388U - 簡易基礎 - Google Patents

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伸一 前原
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Abstract

【課題】地盤の傾斜度にかかわらず上部工を鉛直に立設でき、簡易基礎の低コスト化と小型軽量化が図れ、地中に障害物が存在しても所定の本数の杭体を打設できる簡易基礎を提供する。【解決手段】基礎板10と、基礎板を斜めに貫通する複数の斜杭20と、基礎板に載置される調整材30と、を具備し、基礎板は、地盤に設置する板本体11と、板本体の片面に一体に立設した複数のガイド管15と、基礎板の片面であって、複数のガイド管側の面の中央部に突出して形成した半球部12と、を具備し、調整材は、半球部の球面に当接し、球面に沿って全方位へ摺動可能な支持部32と、被支持体を載置する載置部31と、を具備し、複数の斜杭を互いにクロスさせて地中に打ち込み可能なように、各ガイド管を板本体に対して傾斜させ、半球部の頂部に設けた連結孔13から調整材へ挿通した締結ボルト40とナット41を介して、被支持体を角度調整自在に締結したことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は湿地帯、沼地帯、緑地帯、斜面等の軟質地盤、または各種の硬質地盤等において、各種建造物、擬木、架台等の被支持体を支持する簡易基礎に関する。
被支持体を支持するコンクリート製支持基礎の代替材として、特許文献1乃至3に開示された簡易基礎が知られている。
特許文献1に記載の簡易基礎は、地中に傾斜して打設する複数の杭体と、複数の杭体を案内する複数の案内筒と、前記複数の案内筒の上部を連結して固定する上部固定板と、前記複数の案内筒の下部を連結して固定する下部固定板とを具備している。
特許文献2に記載の簡易基礎は、地中に傾斜して打設する複数の杭体と、複数の杭体を斜めに貫通する球状の本体部とを具備している。
特許文献1および2に記載された簡易基礎は、杭体をバランスよく均等に打込むことで適切な鉛直支持力及び水平支持力が得られるように、打設する杭体の本数が6本または4本と予め定められている。
特許文献3に記載の簡易基礎は、基礎板と、該基礎板を斜めに貫通する複数の斜杭とを具備した、被支持体を支持する簡易基礎であって、基礎板が地盤に設置する板本体と、板本体の片面に一体に立設した複数のガイド管とを具備している。
特許文献3に記載された簡易基礎は、複数の斜杭を互いにクロスさせて地中に打ち込み可能なように、各ガイド管を板本体に対して傾斜させている。
特開2005−299215号公報 特開2007−247249号公報 実用新案登録第3188774号公報
従来の簡易基礎には次のような問題点がある。
<1>特許文献1〜3に記載の簡易基礎は、上部工の角度調整機能を持たないため、地盤が水平でない場合、上部工を鉛直に立設することができない。
そのため、上部工の載置面の水平性を保ったまま簡易基礎を構築することが困難である。上部工の載置面が傾いた場合、杭を引き抜いて再度打込む必要があり、基礎工に長い時間と多大な労力がかかる。
<2>特許文献1に記載の簡易基礎は、構成部品点数が多く、また組立工数が多いために製作コストが高くつく。
<3>特許文献1、2に記載の簡易基礎は高さ方向の寸法が大きいために、地表に設置したときは簡易基礎が地表から突出して景観性を損ねる。
さらに簡易基礎を地中に埋設する場合は、埋設穴を深く形成して埋め戻す必要があり、簡易基礎の設置に手数がかかる。
<4>特許文献1、2に記載の簡易基礎は鋼材の使用量が多い為に寸法が大きいだけでなく、自量が重く、取扱性に改良の余地がある。
<5>特許文献1、2に記載の簡易基礎は打設位置を変更して杭体を打ち込むことができない。
例えば岩石等の障害物が点在する地盤に簡易基礎を設置する場合、杭体が障害物に当たるとそれ以上の打込みができない。
結果的に、少ない本数の杭体のまま支持するか、打ち込み深さが浅いまま支持することになって、簡易基礎の支持力が不足するおそれがある。
本考案は以上の点に鑑みて成されたもので、その目的とするところはつぎの少なくともひとつの簡易基礎を提供することにある。
<1>調整材上面の水平位置を調整し、上部工を鉛直に立設できる事。
<2>簡易基礎の構成部品点数を削減して低コスト化が図れること。
<3>簡易基礎の小型軽量化を図ること。
<4>地中に障害物が存在する場合に、所定の本数の杭体を打設できること。
本考案の簡易基礎は、基礎板と、基礎板を斜めに貫通する複数の斜杭と、基礎板に載置される調整材と、を具備し、基礎板は、地盤に設置する板本体と、板本体の片面に一体に立設した複数のガイド管と、基礎板の片面であって、複数のガイド管側の面の中央部に突出して形成した半球部と、を具備し、調整材は、半球部の球面に当接し、球面に沿って全方位へ摺動可能な支持部と、被支持体を載置する載置部と、を具備し、複数の斜杭を互いにクロスさせて地中に打ち込み可能なように、各ガイド管を板本体に対して傾斜させ、半球部の頂部に設けた連結孔から調整材へ挿通した締結ボルトとナットを介して、被支持体を角度調整自在に締結したことを特徴とする。
本考案の簡易基礎は、締結ボルトの先端に共回り防止用の溝を形成したことを特徴とする。
本考案の簡易基礎は、支持部の底部に嵌合口を形成し、嵌合口を介して半球部に当接したことを特徴とする。
本考案の簡易基礎は、半球部が中空構造であることを特徴とする。
本考案の簡易基礎は、載置部の上面に、ナットを収容するための凹部を設けたことを特徴とする。
本考案の簡易基礎は、締結ボルトが、調整材を締結した状態において、締結ボルトの先端が載置部の上面から突出する長さであることを特徴とする。
本考案の簡易基礎は、以上説明した構造であるため、次の効果を少なくともひとつ備えている。
<1>基礎板の上面に設けた半球部と調整材との組合せによって、調整材の上面を水平に位置合わせできるため、地盤の傾斜にかかわらず、上部工を鉛直に立設することができる。
そのため、基礎工の手戻り作業が発生せず、施工性が高い。
<2>従来の簡易基礎と比べて構成部品点数を大幅に削減できるので、簡易基礎の低コスト化を図ることができる。
<3>一枚の板本体に複数のガイド管を立設しただけの簡単な構成であるから、従来と比べて簡易基礎の小型軽量化を図ることができる。
<4>従来と比べて簡易基礎の高さを低くできる。
そのため、簡易基礎を埋設せずに地表へ露出させても景観性を損ねる心配が少なく、また簡易基礎を埋設する場合も埋設穴を深く掘る必要がなくなる。
<5>斜杭の打設本数がガイド管の本数より少ない関係に設定することにより、代替のガイド管を通して杭体を打設できる。
したがって、地中に障害物が存在する場合であっても、最終的に所定の本数の杭体を打設してほぼ設計とおりの支持力を確保することができる。
<6>板本体の補助孔に固定ピンを打設して基礎板を固定することで、簡易基礎の支持力と安定性がより高くなる。
本考案に係る簡易基礎の斜視図 簡易基礎を構成する基礎板の平面図 図2の一部の断面図 使用例を説明するための簡易基礎の断面図 使用例を説明するための簡易基礎の断面図 使用例を説明するための簡易基礎の断面図
以下に図面を参照しながら、本考案の実施形態ついて詳細に説明する。
<1>全体の構成(図1)。
本考案に係る簡易基礎Aは人力で施工可能な小型軽量基礎であって、一枚の基礎板10と、基礎板10の周縁部を斜めに貫通する複数の斜杭20と、基礎板10に載置される調整材30により構成する。
<2>基礎板(図2)。
基礎板10は地盤に直接接面させる平板であり、板本体11と、板本体11の上面中央に設けた半球部12と、板本体11の上面に一体に突設した複数のガイド管15と、を具備する。
基礎板10は鋼材で形成し、必要に応じてメッキや樹脂コーティング等の防錆処理を施す。
<2.1>板本体。
板本体11は複数の斜杭20と協働して地盤を支持する支圧板である。
本例では板本体11の平面形状が多角形を呈する場合について示すが、板本体11の平面形状は円形でもよい。板本体11が支圧板として機能すればその平面形状には特に制限がない。
<2.2>半球部。
半球部12は、調整材30を基礎板10に、水平調整可能に連結するための部材である。
本例では、中空状の半球体を板本体11の上面中央に溶接等の手段で固着して形成する。ただしこれに限られず、板本体11の中央部を変形して突出させた一体形成とすることもできる。
半球部12は鋼材で形成し、必要に応じてメッキや樹脂コーティング等の防錆処理を施す。
<2.3>連結孔。
連結孔13は、半球部12の頂部に設けた、調整材30をボルト連結するための円形の孔である。
連結孔13は調整材30の連結角度を調整できるように、締結ボルト40より大径で、かつ、ボルト頭部側の第一座金42aより小径とする。
本例では、締結ボルト40のボルト径φ20mm、第一座金42aの外径φ45mmに対し、連結孔13をφ30mmとする。
<2.4>操作孔
操作孔14は、板本体11の中央部に設けた孔であって、半球部12の内側から締結ボルト40を連結孔13に挿通する際、締結ボルト40を通すための孔である。
操作孔14は、締結ボルト40のボルト頭部より大径とする。
<2.5>開口。
板本体11の周縁部であって、ガイド管15の設置位置に合せて複数の開口16が等間隔に形成してある。
<2.6>ガイド管。
ガイド管15は斜杭20を内挿可能な両端開放型の筒体であり、斜杭20を互いにクロスさせて地中に打ち込む際の打込み方向を案内する。
<2.6.1>ガイド管の固着手段。
基板11の周縁部に形成した各開口16にあわせて複数のガイド管15を強固に固着して立設する。
板本体11とガイド管15の固着手段としては、溶接が好適であるが、他の固着手段として螺着や接着等を適用することも可能である。
<2.6.2>ガイド管の傾斜角(図3)。
ガイド管15は板本体11に対して所定の傾斜角θを介して固着されている。
傾斜角θは、各斜杭20が互いに干渉しないように、板本体11の大きさ、ガイド管15の設置数等を考慮して適宜選択する。
<2.6.3>ガイド管の本数。
ガイド管15の本数は、斜杭20の打設予定本数に対して多い関係にある。
本例では板本体11の上面(片面)に6本のガイド管15を形成する場合について示すが、ガイド管15の形成本数は3本以上であればよい。
<2.7>補助孔。
補助孔17は鉄筋等の固定ピン50を打込んで基礎板10を補助的に固定するための孔である。補助孔17は必須ではなく省略してもよい。
<2.8>板本体のサイズ
従来の簡易基礎は、ガイド管の上下端を複数の板体で固定した立体的な構造体であり、上下の各板体の寸法が非常に大きなものであった。
本考案の簡易基礎Aは一枚の板本体11の片面に半球部12とガイド管15を固着して立設しただけのほぼ平面に近い構造体であるから、従来と比べて板本体11の小型化(平面積の縮小化)が可能であるだけでなく、板本体11の平面積を最大に利用して多数のガイド管15の設置レイアウトが可能である。
<3>斜杭。
斜杭20はガイド管15に内挿可能な管体または棒体であり、例えば鋼材または軽量金属合金等で形成されている。斜杭20の素材は特に問わない。
<3.1>斜杭の基本的な打設数。
斜杭20の打設本数は、基本的にガイド管15の形成数の半分であり、本例では6本のガイド管15を択一的に選択して3本の斜杭20を打設する。
斜杭20の打込み本数をガイド管15の形成数より少ない関係にしたのは、地中に障害物が存在した場合でも、障害物を避けて他の代替ガイド管20を通じて斜杭20を打ち込むためである。
<3.2>斜杭の他の打設数。
斜杭20の打込み本数は、ガイド管15の形成数の半分より少ない本数、または最大でガイド管15の形成数と同数の斜杭20を打設することができる。
具体的には、例えば6本のガイド管15に対して、斜杭20を2本、4本、5本、または6本の範囲で打設する場合もある。
<3.3>簡易基礎の支持力。
簡易基礎Aの支持力は、斜杭20の本数と斜杭20の全長により求められる。
地盤の性状や被支持体の重量等を考慮して、斜杭20の打込み本数を変更するか、または斜杭20の全長を変更することで、簡易基礎Aの支持力を調整する。
<4>調整材。
調整材30は、基礎板10と、被支持体60とを、角度調整可能に連結するための部材である。
調整材30は、基礎板10の半球部12の球面に当接する支持部32と、支持部32の上部に固着した載置部31と、からなる。
調整材30は鋼材で形成し、必要に応じてメッキや樹脂コーティング等の防錆処理を施す。
<4.1>載置部。
載置部31は、調整材30の上部構造であって、被支持体60と連結するための部材である。
本例では載置部31として、支持部32の上端に頂部に溶接等の手段で固着した矩形の板材を採用する。ただしこれに限られず、被支持体60との連結方法によってブラケット状や他の各種形状を採用することができる。
<4.2>支持部。
支持部32は、調整材30の下部構造であって、半球部12の球面に当接する部材である。
本例では、支持部32として半球部12の球面に端縁で接する筒状体を採用する。ただしこれに限られず、例えば半球部12の球面に面で接する凹状部を有する部材とすることもできる。
支持部32の底部には半球部12と当接する空間である、嵌合口33が形成される。
<4.3>凹部、ボルト孔。
載置部31の上面中央部には、円形の凹部35を設ける。
凹部35は、ナット41と第二座金42bを収納する部分である。よって、凹部35の径は、ナット41および第二座金42bの外径より大きく、凹部35の深さは、ナット41と第二座金42bとを合わせた高さより深い。
凹部35の中心には、載置部31を貫通するボルト孔34を有する。ボルト孔34の径は締結ボルト40のボルト径に対応する。
凹部35は必須ではなく省略してもよい。この場合、ナット41は載置部31の上部に突出する。
<5>締結ボルト。
締結ボルト40は、半球部12の連結孔13を介して、調整材30を基礎板10に締結するためのボルトである。連結ボルト40の先端には、共回り防止用の切欠きを形成する。
締結ボルト40の長さは、半球部12に調整材30を締結した状態において、調整材30の載置部31の上面からその先端が突出する長さとするのが望ましい。
本例では、締結ボルト40にナット41、第一座金42a、第二座金42bを螺着する。
[簡易基礎の設置方法]
つぎに簡易基礎の設置方法について説明する。
<1>締結ボルトの仮留め。
調整材30を、締結ボルト40で基礎板10に仮留めする。仮留めが必要なのは、基礎板10の設置後には操作孔14が地盤で塞がれるため、操作孔14を使って締結ボルト40を連結孔13に挿通することができないからである。
半球部12の頭部に、調整材30の嵌合口33を嵌合させる。
ボルト頭部に第一座金41aを装着した締結ボルト40を、基礎板10下面の操作孔14から半球部12内の連結孔13に挿通する。
連結孔13から突出した締結ボルト40の先端を、調整材30のボルト孔34に挿通し、第二座金42b、ナット41の順に螺着する。これは、締結ボルト40が連結孔13から抜け落ちることを防ぐための仮留めであるから、強固に締結する必要はない(図4)。
締結ボルト40を仮留めした状態において、調整材30は基礎板10の半球部12の球面に沿って、基礎板10の鉛直線から全方位に対して20°程度傾斜可能な状態に連結される。
あるいは、連結孔13から突出した締結ボルト40の先端に仮留め用のナット41を螺着して半球部12に仮留めし、基礎板10の設置後に第二のナット41‘と第二座金42bとを用いて、調整材30を半球部12に締結することもできる。
<2>基礎板の設置。
地盤に基礎板10を設置する。このときガイド管15の突設されていない裏面側を地盤に接地する。
<3>斜杭の打込み。
複数のガイド管15を択一的に選択して複数の斜杭20をバランスよく放射状に打ち込む。本例のように6本のガイド管15に対して3本の斜杭20を打設するときは、ガイド管15の一本おきに打設する。
各斜杭20の頭部はキャップ21を装着して雨水や異物の侵入を阻止する。
斜杭20の打込み手段としては、電動ハンマドリル、油圧式杭打機、木ハンマー等の簡易機器を用いる。
地盤が硬質地盤の場合は、斜杭20の先端部に螺旋形の溝または突起等を形成し、斜杭20を自穿孔式に打設してもよい。
<3.1>地中に障害物が存在する場合。
3本のガイド管15を通じて3本の斜杭20を打ち込む場合について説明する。
例えば特定のガイド管15を通じて打ち込み予定の斜杭20の先に岩石等の障害物が存在するときは、ガイド管15を通じた斜杭20の打ち込みができない。
このような場合には、特定のガイド管15に隣接したガイド管15を通じて斜杭20を打ち込むことで斜杭20の打ち込み方向が変更されるから、障害物を回避して斜杭20を打ち込むことができる。
本考案では、斜杭20の打設本数がガイド管15の形成数より少ない関係にあるから、地中に障害物が存在してしても、打設方向の異なる代替用のガイド管15を使って所定の本数の斜杭20を打込むことが可能である。
<4>レベル出し。
地盤に固定した基礎板10と調整材30とは締結ボルト40によって仮留めされているだけなので、調整材30は半球部12の球面に沿って一定角度、全方位へ摺動可能である。
地盤が傾斜している場合、調整材30を摺動させ、載置部31の上面が水平になるようにレベル出しした後、ナット41と締結ボルト40とで調整材30を本締めする(図5)。
ここで、基礎板10の操作孔14は地盤に塞がれており、半球部12の内側からボルト頭部を固定することができないため、締結ボルト40の先端側からボルト締結する。
例えば、締結ボルト40先端の共回り防止用の切欠きにマイナスドライバーの先端を嵌入して回転を防止し、めがねレンチを用いてナット41を締め付ける。ただしこれに限られず、その他の公知の方法で締結することもできる。
本考案では、基礎板10の設置・打設後、地盤の傾斜具合に応じて載置部31の上面を水平に調整してから調整材30をボルト締結することができる。
そのため、地盤の傾斜度にかかわらず、被支持体60を鉛直に立設することができる。
<5>上部工。
調整材30の載置部31にブラケット61を連結する。
本例では、載置部31の上面から突出した締結ボルト40の先端をブラケット61の底面に挿通し、第三座金42c、ナット41‘を螺着して連結する(図6)。
ブラケット61に被支持体60をボルト締結する。
連結方法はこれに限られず、被支持体60の形状や用途により公知の各種方法を選択し採用する。
A 簡易基礎
10 基礎板
11 板本体
12 半球部
13 連結孔
14 操作孔
15 ガイド管
16 開口
17 補助孔
20 斜杭
21 キャップ
30 調整材
31 載置部
32 支持部
33 嵌合口
34 ボルト孔
35 凹部
40 締結ボルト
41 ナット
41‘ ナット
42a 第一座金
42b 第二座金
42c 第三座金
50 固定ピン
60 被支持体
61 ブラケット

Claims (6)

  1. 基礎板と、前記基礎板を斜めに貫通する複数の斜杭と、前記基礎板に載置される調整材と、を具備した簡易基礎であって、
    前記基礎板は、地盤に設置する板本体と、前記板本体の片面に一体に立設した複数のガイド管と、前記基礎板の片面であって、前記複数のガイド管側の面の中央部に突出して形成した半球部と、を具備し、
    前記調整材は、前記半球部の球面に当接し、球面に沿って全方位へ摺動可能な支持部と、被支持体を載置する載置部と、を具備し、
    複数の斜杭を互いにクロスさせて地中に打ち込み可能なように、前記各ガイド管を前記板本体に対して傾斜させ、
    前記半球部の頂部に設けた連結孔から前記調整材へ挿通した締結ボルトとナットを介して、被支持体を角度調整自在に締結したことを特徴とする、
    簡易基礎。
  2. 前記締結ボルトの先端に共回り防止用の溝を形成したことを特徴とする、請求項1に記載の簡易基礎。
  3. 前記支持部の底部に嵌合口を形成し、前記嵌合口を介して前記半球部に当接したことを特徴とする、請求項1または2に記載の簡易基礎。
  4. 前記半球部は中空構造であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の簡易基礎。
  5. 前記載置部の上面に、ナットを収容するための凹部を設けたことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の簡易基礎。
  6. 前記締結ボルトは、前記調整材を締結した状態において、前記締結ボルトの先端が前記載置部の上面から突出する長さであることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の簡易基礎。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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