JP2015165047A - マグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物およびそれを用いたマグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面処理方法 - Google Patents

マグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物およびそれを用いたマグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015165047A
JP2015165047A JP2015033992A JP2015033992A JP2015165047A JP 2015165047 A JP2015165047 A JP 2015165047A JP 2015033992 A JP2015033992 A JP 2015033992A JP 2015033992 A JP2015033992 A JP 2015033992A JP 2015165047 A JP2015165047 A JP 2015165047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnesium
chemical conversion
compound
weight
vanadium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015033992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5981585B2 (ja
Inventor
明▲姫▼ 崔
Myung Hee Choi
明▲姫▼ 崔
甲龍 金
Gab Yong Kim
甲龍 金
永森 朴
Young-Sam Park
永森 朴
昌賢 朴
Chang Hyun Park
昌賢 朴
恩慶 金
Eun Kyeong Kim
恩慶 金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noroo Coil Coatings Co Ltd
Original Assignee
Noroo Coil Coatings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noroo Coil Coatings Co Ltd filed Critical Noroo Coil Coatings Co Ltd
Publication of JP2015165047A publication Critical patent/JP2015165047A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5981585B2 publication Critical patent/JP5981585B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C30/00Coating with metallic material characterised only by the composition of the metallic material, i.e. not characterised by the coating process
    • C23C30/005Coating with metallic material characterised only by the composition of the metallic material, i.e. not characterised by the coating process on hard metal substrates

Abstract

【課題】マグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物およびそれを用いたマグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面処理方法を提供する。
【解決手段】マグネシウムおよびマグネシウム合金素材に表面に化成皮膜を形成するクロム−プリ化成処理組成物は、リン酸化合物2〜10重量%、マンガンイオン化合物0.2〜1重量%、無機金属ゾル1〜5重量%、バナジウム界化合物0.03〜0.3重量%、セレン界化合物0.005〜0.05重量%、フルオロ系化合物0.05〜0.2重量%および余分の水溶性溶媒を含む造成を有してもよい。上述した組成物はマグネシウムまたは、マグネシウム合金素材の表面に均一かつ緻密な化成処理皮膜を形成するとともに耐食性、上塗密着性、耐水密着性を付与して上塗塗装の表面欠陥がもたらされない。
【選択図】なし

Description

本発明は、マグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物およびそれを用いたマグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面処理方法に関して、より詳しくはマグネシウムまたは、マグネシウム合金の表面に高耐食性を付与するために適用されるマグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物およびそれを用いたマグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面処理方法に関する。
マグネシウムは、地球上において8番目に豊富な金属であり、実用金属のうち最も軽くて比強度、機械加工性、寸法安定性が優れる。また、マグネシウム合金は電磁波遮蔽性、放熱性および振動吸水性が優れて軽量化を目標にする電子機器や輸送機器に適用できる有利な長所を有している。最近ではコンピュータ、カメラ、MP3、携帯電話と同じ電子機器やハンドル、シリンダーヘッド、換気ファン、シーツフレームなどの自動車用具造材として適用されていて以外の適用分野もまた、急激に増加すると予想されている。
上述したように、自動車や二輪車、家電などに用いられる金属材料部材(アルミニウム合金、鉄鋼、マグネシウム合金など)の多くは耐食性や美観が要求されるため、多様な表面処理がされた後、塗装されて用いられている。表面処理の目的は素材表面に残存する切削油、加工油などの汚染物を除去して緻密な化成皮膜を形成させて耐蝕性と塗装密着性を付与する。
マグネシウム合金部材は、鉄鋼やアルミニウム合金の場合と同様に表面処理された後に塗装される。マグネシウム合金は、実用金属の中でも最も活性が高くて腐食しやすい性質を有している。また、マグネシウム合金の表面が化学的に不均一してマグネシウム合金は緻密で均一な化成皮膜を形成させることがきわめて難しい材料でもある。
このような問題点を解決するために、従来には耐食性が優れた六価クロムを含有する化成処理液を用いて耐食性および塗装付着性を確保してきたが(特許登録番号10−0869402)、このような六価クロムは、人体に致命的であり、環境汚染問題を誘発するので、その使用が規制されている。したがって、最近ではクロムが含まれない非クロム化成処理液を用いて緻密な化成皮膜を形成して耐食性および塗装付着性を付与する方法が適用されている。
非クロム化成処理法としては、金属アルコキシド、金属アセチルアセトネート、カルボキシレイトから選択される少なくとも1種の有機金属化合物と、酸、アルカリおよびその塩類、または、ヒドロキシ基、カルボキシル基、アミン基のいずれか一つを有する有機化合物から選択される少なくとも1種の皮膜形成調製からなった「金属の表面処理方法(特開平9−228062号)」、リン酸マグネシウム処理をベースにした処理法、そこにクロムの他にジルコニウム、チタンや亜鉛などの金属を添加する「リン酸塩処理(特開平7−126858号)」等が挙げられる。しかしながら、これら化成処理組成物は、処理工程が長いため、非実用的であり、処理する際に長時間を要する反面、十分な耐食性、サビ防止性および塗膜密着性を付与できないないという問題があり、また、これら化成処理組成物は素材の不均一性の影響を受けやすくて、性能が安定しないなどの問題を有している。
素材の不均一性の影響を減らすために脱脂剤および化学エッチング剤に関する発明も報告されている。マグネシウム合金用酸洗浄剤(特開昭53−102231号公報)""マグネシウム合金表面からのスマット除去(特開平6−220663号公報)等が挙げられる。これら発明は、マグネシウム合金の表面をエッチングして、離型剤および加工潤滑剤、合金偏析層を除去することに目的がある。しかしながら、これら方法を適用してもマグネシウム表面に緻密で均一な化成処理皮膜を形成させることは難しいので、優れた耐食性および塗装密着性を得るのが難しい。
本発明の目的は、このような問題点を克服するために着眼されて、マグネシウムまたは、マグネシウム合金素材の表面に均一かつ緻密な化成処理皮膜を形成するとともに耐上塗塗装の表面欠陥を招かないとともに、耐食性、上塗密着性、耐水密着性を付与できる化成処理組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、このような問題点を克服するために着眼されて、化成処理組成物を用いてマグネシウムまたは、マグネシウム合金素材表面に存在する汚染物(加工オイル、油分など)と酸化膜層を除去した後、均一かつ緻密な化成処理皮膜を形成するマグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面処理方法を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明のマグネシウムおよびマグネシウム合金素材に表面に化成皮膜を形成するクロム−フリー化成処理組成物は、リン酸化合物2〜10重量%、マンガンイオン化合物0.2〜1重量%、無機金属ゾル1〜5重量%、バナジウム界化合物0.03〜0.3重量%、セレン界化合物0.005〜0.05重量%、フルオロ系化合物0.05〜0.2重量%および余分の水溶性溶媒を含む造成を有してもよい。
一実施例において、前記リン酸化合物は離散イオンを発生する化合物として、第一リン酸ソーダ、第二リン酸ソーダ、第一リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニウム、第一リン酸カリウム、第二リン酸カリウムなどのリン酸塩化合物およびオルトリン酸からなった群から選択された少なくとも一つを含んでもよい。
一実施例において、前記マンガンイオン化合物は、マンガンイオンを発生する化合物であり、Manganese(II)sulfate、Manganese(II)acetate、Manganese(III)acetylacetonate、Manganese(II)nitrate、Manganese(II)chloride、Manganesesulfateからなった群から選択された少なくとも一つを含んでもよい。
一実施例において、前記無機金属ゾルは、シリカゾル、アルミナゾル、チタニアゾル及びジルコニアゾルからなった群から選択された少なくとも一つを含んでもよい。
一実施例において、前記バナジウム界化合物は、五酸化バナジウム(V)、メタバナジン酸(HVO)、メタバナジン酸アンモニウム、メタバナジン酸ナトリウム、オキシ三塩化バナジウム(VOCl)、三酸化バナジウム(V)、二酸化バナジウム(VO)、オキシ硫酸バナジウム(VOSO)、バナジウムオキシアセチルアセテートVO(OC(=CH)CHCOCH))、バナジウムアセチルアセテートV(OC(=CH)CHCOCH))、三塩化バナジウム(VCl)およびリンバナドモリブデン酸H15−X「PV12−xMoxO40」・nHO(6<x<12、n<30)からなった群から選択された少なくとも一つを含んでもよい。
一実施例において、前記セレン界化合物は、二酸化セレン(SeO2)、硫化セレン(SeS)、セレン化水素(H2Se)、セレン鉛(PbSe)、セレン酸(H2SeO4)、亜セレン酸(H2SeO3)、セレン化ナトリウム(Na2Se)、セレン化亜鉛(ZnSe)、塩化ベンゼンセレネニル(C6H5SeCl)、ベンゼンセレニン酸(C6H6O2Se)、ジフェニル・ジセレナイド((C6H5)2Se2)、メチルセレン酸(CH4O2Se)からなった群から選択された少なくとも一つを含んでもよい。
一実施例において、前記フルオロ系化合物は、フッ化アンモニウム(NH4F)、フッ化水素酸(HF)、フッ化カリウム(KF)、フッ化ナトリウム(NaF)、フッ化水素ナトリウム(NaHF2)、フッ化水素カリウム(KHF2)、フッ化水素アンモニウム(NH4HF2)からなった群から選択された少なくとも一つを含んでもよい。
このとき、前記化成処理組成物は、PHが3〜5を有するようにリン酸または、水酸化カリウム等をさらに添加してもよい。
前記本発明の他の目的を達成するためのマグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面処理方法において、マグネシウムおよびマグネシウム合金素材に脱脂工程を行う段階と、脱脂処理されたマグネシウムおよびマグネシウム合金素材に酸性水溶液を用いてその表面をエッチングする段階と、エッチング処理されたマグネシウムおよびマグネシウム含金素材に存在するスマットを除去する脱スマット工程を行う段階および化成処理組成物を用いて前記マグネシウムおよびマグネシウム含金素材の表面に化成皮膜を形成する段階を行うことからなってもよい。このとき、前記化成皮膜は、リン酸化合物2〜10重量%、マンガンイオン化合物0.2〜1重量%、無機金属ゾル1〜5重量%、バナジウム界化合物0.03〜0.3重量%、セレン界化合物0.005〜0.05重量%、フルオロ系化合物0.05〜0.2重量%および余分の水溶性溶媒を含む化成処理組成物を用いて形成することが望ましい。
このような造成を有する本発明の実施例に係るマグネシウムおよびその合金素材の化成処理組成物は、マグネシウムまたは、マグネシウム合金素材表面に緻密な化成皮膜を形成して高耐食性、上塗密着性、耐水密着性を付与して上塗塗装の表面欠陥を招かず、そしてクロムを含有しない。本実施例に係る表面処理方法はマグネシュム合金素材から脱脂工程、エッチング工程、脱スマット工程、化成処理工程を行うことで良好な美観と高耐食性、優れた塗装密着性、耐水密着性を有するようにするマグネシウム合金を提供する効果がある。
以下、本発明の実施例に係るマグネシウムおよびマグネシウム合金用の化成処理組成物およびそれを用いた表面処理方法に対して詳細に説明する。本発明は、多様な変更を加えることができて、多様な形態を有することができるが、特定の実施例を本文に詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に対して限定するものではなく、本発明の思想、および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むと理解すべきである。第1、第2等の用語は、多様な構成要素を説明するのに使用されているが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはいけない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しなくて第1構成要素は第2構成要素と命名されることができて、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名されることができる。
本出願において用いた用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定するものではない。単数の表現は文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品または、これを組み合わせたものが存在することを示すものであって、一つまたは、それ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品または、これを組み合わせたものなどの存在または、付加の可能性を予め排除するものではない。
一方、別に定義しない限り、技術的あるいは科学的用語を含み、本明細書中において使用される全ての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が、一般的に理解されるのと同一の意味を有する。一般的に使用された辞書に定義されるような用語は関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると理解するべきで、本出願において明白に定義しない限り、理想的や 形式的な意味と解釈してはならない。
以下、本発明の一実施例に係るクロム−フリー化成処理組成物およびそれを用いた表面処理方法に対して詳細に説明する。
マグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物
本発明の化成処理組成物は、マグネシウムおよびマグネシウム合金素材表面に均一かつ緻密な化成皮膜を形成して高耐食性、上塗密着性、耐水密着性を付与して上塗塗装の表面欠陥を招かずにクロムを含有しなかった化成処理組成物として、リン酸イオンを生成するリン酸化合物、マンガンイオンを生成するマンガン化合物、無機金属ゾル、バナジウム界化合物セレン界化合物およびフルオロ系化合物を含有する造成を有する。
一例として、前記クロム−フリー化成処理組成物は、リン酸化合物2〜10重量%、マンガンイオン化合物0.2〜1重量%、無機金属ゾル1〜5重量%、バナジウム界化合物0.03〜0.3重量%、セレン界化合物0.005〜0.05重量%、フルオロ系化合物0.05〜0.2重量%および余分の水溶性溶媒を含む造成を有してもよい。
前記クロム−フリー化成処理組成物に含まれたリン酸化合物は形成される化成皮膜に耐食性の付与と塗膜密着性の向上させるために用いられる。
前記リン酸化合物の例としては、第一リン酸ソーダ、第二リン酸ソーダ、第一リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニウム、第一リン酸アンモニウム、第一リン酸カリウム、第二リン酸カリウムなどのリン酸塩化合物、オルトリン酸等が挙げられる。前記リン酸化合物は、単独または、二つ以上を混合して用いてもよい。
本発明に係る化成処理組成物に適用されるリン酸化合物の含有量が2重量%未満の場合には十分な化成皮膜の形成が成り立たなくて耐食性および塗装密着性を確保しにくい問題がある。反面、その含有量が10重量%を超過する場合、皮膜に過度な化成皮膜が形成されて耐食性は向上されるが、塗装密着性を確保しにくい問題がある。したがって、リン酸化合物は、2〜10重量%が用いられることが望ましくて、より望ましくは3〜9重量%が用いられてもよい。
前記クロム−フリー化成処理組成物に含まれたマンガン化合物は組成物内にマンガンイオンが生成されるようにして前記マンガンイオンがマグネシウム素材の表面において化成皮膜形成の促進および耐食性向上させるために適用される。
前記マンガン化合物の例としては、Manganese(II)sulfate、Manganese(II)acetate、Manganese(III)acetylacetonate、Manganese(II)nitrate、Manganese(II)chloride、Manganese sulfate等が挙げられる。前記マンガン化合物は単独または、二つ以上を混合して用いてもよい。
本発明に係る化成処理組成物に適用されるマンガン化合物の含有量が0.2重量%未満の場合には化成皮膜の耐食性を向上させる効果が不足する。反面、1重量%を超過する場合、耐食性および塗装密着性は満足するが耐水密着性が大きく落ちる問題が発生する。したがって、マンガン化合物は0.2〜1重量%が用いられることが望ましくてより望ましくて、0.3〜0.9重量%が用いられてもよい。
本発明に係る化成処理組成物に適用される前記無機金属ゾルは耐食性確保および均一な化成皮膜を形成するために適用される。前記無機金属ゾルの例としてはシリカゾル、アルミナゾル、チタニアゾル、ジルコニアゾル含んでもよい。これらは単独または、二つ以上を混合して用いてもよい。
一例として、前記無機金属ゾルのうち、シリカゾルとしてGRACE社のLudox HS−30、Ludox HS−40、Ludox TM、Ludox SM、Ludox AM、Ludox AS、Ludox LS、Ludox CL−X、Ludox SK、Ludox TMA、Ludox PG、Ludox CL、Ludox CL−P、Ludox DF、Ludox FM、Ludox HSA、NISSAN CHEMICAL社のSNOWTEX ST−20L、SNOWTEX ST−40、SNOWTEX ST−50、SNOWTEX ST−C、SNOWTEX ST−N、SNOWTEX ST−O、SNOWTEX ST−OL、SNOWTEX ST−ZL、SNOWTEX ST−PS−M、SNOWTEX ST−PS−S、SNOWTEX ST−PSSO、SNOWTEX ST−OUP、SNOWTEX ST−UP、S−CHEMTECH社のSS−SOL 30SG、SS−SOL 30E、SS−SOL 30、SS−SOL 30F、SS−SOL 100、SS−SOL 30A、SS−SOL 20AM、SS−SOL 30OEAC、SS−SOL 30OMAC、SS−SOL 30OPAC、SS−SOL 20EG、SS−SOL 30EK、SS−SOL 30BK)などが用いられてもよい。前記アルミナゾルとして(NISSAN CHEMICAL社のALUMINASOLTMAS−100、ALUMINASOLTMAS−200、GerardKluyskens Co.、Inc社のUltra−Sol 200A、Ultra−Sol201A/60、Ultra−Sol 201A/280、WESBOND社のWesol A、Wesol C12、Wesol D30)等が挙げられる。これらは単独または、二つ以上を混合して用いてもよい。尚、「Ludox」及び「SNOWTEX」は登録商標である。
このとき、本発明に係る組成物に含まれる無機金属ゾルの使用量が1重量%未満であると化成皮膜の不均一性および耐食性低下される問題があって、反面、その含有量が5重量%を超過する場合、耐水密着性低下、化成処理組成物の安定性低下を係る問題が発生する。したがって、無機金属ゾルは、1〜5重量%で用いられることが望ましくて、1.5〜4重量%で用いられることがより望ましい。
また、本発明に係る化成処理組成物に適用される前記バナジウム化合物は耐食性をより向上させて、マグネシウム合金素材に自分治癒(self−healing)効果を付与するために適用される。
前記バナジウム化合物では、バナジウムの酸化数が五価、四価または、三価であるバナジウム化合物を用いてもよく、例えば、五酸化バナジウム(V)、メタバナジン酸(HVO)、メタバナジン酸アンモニウム、メタバナジン酸ナトリウム、オキシ三塩化バナジウム(VOCl)等の酸化数五価であるバナジウム化合物;三酸化バナジウム((V)、二酸化バナジウム(VO)、オキシ硫酸バナジウム(VOSO)、バナジウムオキシアセチルアセテートVO(OC(=CH)CHCOCH))、バナジウムアセチルアセテートV(OC(=CH)CHCOCH))、三塩化バナジウム(VCl3)、リンバナドモリブデン酸H15−X「PV12−xMoxO40」・nHO(6<x<12、n<30)などの酸化数三価または、四価のバナジウム化合物を挙げられる。
これらは単独でまたは、二つ以上を混合して用いてもよい。
このとき、本発明に係る組成物に含まれるバナジウム化合物が0.03重量%未満であると耐食性および自分治癒効果を得ることができず、反面、その含有量が0.3重量%を超過する場合、性能向上が確認されず、費用の上昇が発生する問題点がある。したがって、バナジウム化合物は0.03〜0.3重量%で用いられることが望ましくてより望ましく0.05〜0.2重量%で用いられてもよい。
前記クロム−フリー化成処理組成物に含まれたセレン界化合物は化成処理皮膜の高耐食性を付与するために適用される。
前記セレン界化合物では二酸化セレン(SeO2)、硫化セレン(SeS)、セレン化水素(H2Se)、セレン鉛(PbSe)、セレン酸(H2SeO4)、亜セレン酸(H2SeO3)、セレン化ナトリウム(Na2Se)、セレン化亜鉛(ZnSe)、塩化ベンゼンセレネニル(C6H5SeCl)、ベンゼンセレニン酸(C6H6O2Se)、ジフェニル・ジセレナイド((C6H5)2Se2)、メチルセレン酸(CH4O2Se)等を例にあげることができる。これらは単独でまたは、二つ以上を混合して用いてもよい。
このとき、本発明に係る組成物に含まれるセレン界化合物の含有量が0.005重量%未満であると耐食性向上の効果を得るのが難しくて、0.05重量%を超過する場合、特定水準以上の耐食性向上効果を確認し難い。したがって、セレン界化合物は0.005〜0.05重量%が用いられることが望ましい。
また、前記クロム−フリー化成処理組成物に含まれたフルオロ系化合物は、化成皮膜形成速度と緻密な化成皮膜を形成して耐水密着性を向上させるために適用される。
前記フルオロ系化合物では、フッ化アンモニウム(NH4F)、フッ化水素酸(HF)、フッ化カリウム(KF)、フッ化ナトリウム(NaF)、フッ化水素ナトリウム(NaHF2)、フッ化水素カリウム(KHF2)、フッ化水素アンモニウム(NH4HF2)等を例で挙げられる。これらは単独でまたは、二つ以上を混合して用いてもよい。
このとき、本発明に係る組成物に含まれるフルオロ系化合物含有量が0.05重量%未満であると化成皮膜形成速度が遅くて耐水密着性が低下される問題があって、0.2重量%を超過すると化成皮膜速度が非常にはやくて不均一ある化成皮膜が形成されると同時に溶液内に沈澱物が発生することになる。したがってフルオロ系化合物は0.05〜0.2重量%が用いられることが望ましい。
上述した造成を有するクロム−フリー化成処理組成物はpH3〜pH5を有することが望ましい。常時化成処理組成物が上述したpHを満足しない場合リン酸または水酸化カリウムを追加的に投入して前記pHを調整することが望ましい。前記組成物のpH3未満の場合、マグネシウム合金と前記化成処理組成物が接触することになれば反応が非常に急激に進行されて不均一ある化成皮膜と3um以上の化成皮膜が形成されて耐食性は優秀だが塗装付着性および耐水密着性が低下される問題が発生する。反面、pH5を超過した場合、マグネシウム合金と前記化成処理組成物が接触されると反応進行速度が遅くなることになって0.01um以下の厚さを有する化成皮膜が形成される。0.01um以下の化成皮膜は、塗装付着性は良好であるが、耐食性および耐水密着性が大きく低下する結果を得ることになる。
以下、本発明の一実施例に係るマグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面処理する方法を説明する。
本発明に係るマグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面処理方法は、表面清浄化工程と化成処理工程を行うことからなってもよい。
前記表面清浄化工程は、化成処理以前の段階において、マグネシウム合金表面に存在する汚染物(加工オイル、油分など)と酸化膜層を除去して均一かつ緻密な化成皮膜が形成されることを助けるようにする工程として、下のような脱脂(アルカリ脱脂)工程と、1次水洗工程、エッチング工程、2次水洗工程、脱マスト工程、3次水洗工程を行うことからなってもよい。
本発明の表面清浄化工程で脱脂工程はエッチング工程に先立ちマグネシウム合金の表面の油分、加工オイル成分を一次的に除去する段階である。
脱脂工程に用いられる脱脂液としては有機汚染物を除去できれば特に造成は限定されるとしないが、界面活性剤を含有したアルカリ性水溶液を用いることが望ましい。このような脱脂液のアルカリビルダーではアルカリ金属の水化物、リン酸塩、ケイ酸塩、炭酸塩等を適用してもよい。そして、界面活性剤としては非イオン界界、両イオン界、陰イオン界のうち、いずれでも適用してもよい。さらに脱脂効率性を高めるためにキレート剤を配合しても関係ない。
前記脱脂液をマグネシウム合金に接触させる温度と時間は特に限定されないが、マグネシウム表面の汚染度によって30〜70℃、2〜10分範囲内で実施されることが望ましい。脱脂液の濃度もまた、マグネシウム合金表面の汚染度、脱脂液成分などにより適切に設定されてもよい。
前記第1水洗工程は、脱脂工程で適用される洗浄液を除去するために水を用いた洗浄工程である。前記第1水洗は沈積、スプレー、流下などの方法で行われてもよく、脱イオン水、蒸留水、純水等を含むすべての種類の水を用いて行われてもよく、温度範囲に特別な制限はない。しかしながら、望ましくは25〜80℃温度範囲で行われてもよい。これは温水を用いるとより効率的に水洗になり、脱水乾燥性が向上して次の工程処理槽に水の流入が少なくてもかまわなくて処理液管理も容易なためである。また、水洗段階の遂行時に洗浄効果を高めるために超音波振動を加えてもよい。
本発明の表面清浄化工程において、エッチング工程は被処理物であるマグネシウム合金の表面が加工油によって過度に汚染されていたり酸化膜層が成長している場合、これを除去するために行われる。エッチング工程でのエッチング処理は酸性水溶液に被処理物であるマグネシュム合金素材を接触させることによって実施される。
一例として、酸性水溶液ではマグネシウム合金表面の汚染物を溶解除去することがでれば、特に限定されなく、硫酸、リン酸、塩酸、フッ化水素酸、硝酸、炭酸1種または、2種以上を混合して用いることが望ましい。エッチングの効率を上げるために有機酸を混合しても関係ない。前記酸性水溶液の濃度、温度、前記マグネシウム合金表面との接触時間などの条件は限定されず、前記マグネシウム合金の汚染度、用いる酸性水溶液の成分などにより適切に調整される。
前記第2水洗工程はエッチング工程で適用される酸性水溶液を除去するために水を用いた洗浄工程である。前記第2水洗は沈積、スプレー、流下などの方法で行われてもよく、脱イオン水、蒸留水、純水等を含むすべての種類の水を用いて行われてもよく、温度範囲に特別な制限はない。
本発明の表面清浄化工程で脱マスト工程は、エッチング工程以後前記マグネシウム合金表面にスマットが残存する場合、それを除去するために行われる。脱スマット工程での脱スマットは脱スマット液に被処理物であるマグネシウム合金を接触させることによって行われてもよい。
一例として、脱スマット液は、エッチング工程後前記マグネシウム表面に残存するスマットを除去できれば特に限定されず、酒石酸、アスコルビン酸、グルコン酸、クエン酸、シュウ酸1種または、2種以上を混合してカンアルカリ水溶液(PH12以上)に混合して用いることが望ましい。
前記脱スマット液の濃度、温度、前記マグネシウム合金表面との接触時間などの条件は特に限定されず、エッチング工程後生成されたスマットの程度、用いる脱スマット液成分などにより適切が調整されてもよい。
前記第三水洗工程は、脱スマット工程で適用される残留脱スマット液を除去するために水を用いた洗浄工程である。前記第三水洗は、沈積、スプレー、流下などの方法で行われてもよく、脱イオン水、蒸留水、純水等を含むすべての種類の水を用いて行われてもよく、温度範囲に特別な制限はない。
本発明の他の実施例として、加工油に汚染がなかったり加工されなかったマグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面清浄化工程において、エッチングおよび脱スマット工程を行わない場合がある。
本発明に係る化成処理工程を清浄化された表面を有するマグネシウムおよびマグネシウム含金素材の表面に化成処理組成物を用いて化成皮膜を形成する工程である。前記本発明の化成処理組成物は、リン酸化合物2〜10重量%、マンガンイオン化合物0.2〜1重量%、無機金属ゾル1〜5重量%、バナジウム界化合物0.03〜0.3重量%、セレン界化合物0.005〜0.05重量%、フルオロ系化合物0.05〜0.2重量%および余分の水溶性溶媒を含む造成を有してもよい。前記化成処理組成物に対する具体的な説明は本発明の詳細な説明に開示されていて重複を避けるために省略する。
このとき、化成皮膜は0.1〜2.5um厚さを有するように形成することが望ましい。
0.1um以下の化成皮膜は塗装付着性は良好であるが耐食性および耐水密着性が大きく低下される問題点が発生して、2.5um以上の化成皮膜が形成される場合、耐食性は優れるが塗装付着性および耐水密着性が低下される問題が発生する。前記のような化成皮膜の厚さは化成処理溶液の温度と時間を調整して調節可能である。
上述した表面処理工程を行って形成されたマグネシウムおよびマグネシウム合金素材は、上塗塗装後の自動車部品または、その他の鉄鋼を代替する用途で用いられてもよい。上塗塗装は分体塗装でマグネシウム合金素材表面の水分が塗料に混入されて影響を与えることがあるので上塗塗装前に乾燥工程を置くことが望ましい。
前記乾燥は特に制限はなく、熱風ヒータや赤外線ヒータなどによるオーブン乾燥ですることが望ましく、乾燥温度は80〜160oC、5−30分範囲内で実施されることが望ましい。また、分体塗装以後の乾燥条件は分体塗料の種類および特性に変化されても良く、
また、塗装時に用いられる塗料の種類は大きく制限されず、水界、溶剤界のいずれを用いてもよい。塗料の塗装方法に対しても制限されず、スプレー、浸漬、電着塗装など、従来告知されたいかなる塗裝方法でも適用してもよい。
以下、本発明に従う実施例、実験例および評価例を通じて、本発明をより詳細に説明するが、本発明の範囲が下記提示された実施例によって制限されるのではない。
実施例1〜19および比較例1〜14
蒸留水1Lに下記の表1−1及び表1−2に開示された成分が含まれたクロム−フリー化成処理組成物を製造した。
<実験例1>
マグネシウム合計級素材(AZ31B板材;ASTM規格品、圧延板、70mmX140mmX0.8mmAZ31B加工品(高温プレス加工品))それぞれを設けた。以後、設けられた合金素材に下記の表2の条件の表面清浄化工程を行う。引き続き、実施例および比較例でそれぞれ製造された化成処理組成物をそれぞれ用いて化成皮膜を形成する工程、水洗、分体塗装をして試験用試片を製作した。分体塗装の条件は下記のようである。
[分体塗装条件]
− Curing Condition:180℃x14min
− Coating thickness:80□40um
− 塗料:INTERPON(AKZONOVEL)
[塗装密着性の評価]
実施例および比較例のクロム−フリー化成処理組成物をそれぞれ用いて実験例1の表面処理工程、化成皮膜形成工程および分体塗装をしてサンプルを設けた後、前記試片の塗装密着性を評価した。ここで、塗膜密着性はCross Cut Test(CCT)方法で塗膜付着試験(ASTMD3359、1mmX1mm、100個)をして塗膜残存によって評価した。評価基準は下の表3のようである。
[耐水密着性の評価]
耐水試験後(40℃、240時間、浸漬処理)Cross Cut Test(CCT)方法で塗膜付着試験(ASTMD3359、1mmX1mm、100個)をして塗膜残存の有無によって評価した。評価基準は表3のようである。
[耐食性の評価]
ASTM B117に規定した方法に準じた塩水噴霧法を適用でそれぞれの試片を耐食性を評価した。このとき、試片は、塩水噴霧試験前X−カットを入れておいた。塩水噴霧時間は800時間にして、塩水噴霧の終了後、各試片のX−カットから片方膨張幅を測定することによって塗装後の耐食性を評価した。評価基準は下の表4のようである。
[実施例および比較例の評価結果]
実施例1〜22および比較例1〜12の化成処理組成物が適用されて製造されたそれぞれの試片の上のような方法を通じて塗膜密着性、耐食性、耐水密着性を評価した。その結果が表5−1〜表5−3に開示されている。
[1.リン酸化合物含有量に係る物性変化評価]
前記表5−1〜表5−3に示したように、本発明において提案するところによってリン酸化合物を添加する場合(実施例1〜3)にはすべての物性において良好以上の結果を示した。その反面、リン酸化合物をあまり少なく添加する場合(比較例1)には耐食性を除いたすべての物性で不良な結果を示し、添加しすぎる場合(比較例2)にも耐食性を除いたすべての物性で不良な結果を示した。前記結果でリン酸塩化合物は耐食性に卓越した効果を有していて、適切な含有量で用いられる時、塗装密着性および耐水密着性向上に効果があることを確認された。
[2.マンガン化合物含有量に係る物性変化評価]
前記表5−1〜表5−3に示したように、本発明において提案するところによって、マンガン界化合物を添加する場合、実施例4〜6にはすべての物性で良好以上の結果を示した。その反面、マンガン界化合物をあまり少なく添加する場合である比較例3には耐食性以外にすべての物性で良好な結果を示し、添加しすぎる場合である比較例4には耐食性を除いたすべての物性で不良な結果を示した。
マンガン界化合物は、少量の添加で耐食性を向上させてとても多い量が添加される場合には過度な化成皮膜の形成で塗膜密着性および耐水密着性が不良な結果を示す。これは、マンガン界化合物は化成皮膜の促進剤役割をするので少量の添加で耐食性を向上させるが、多い量の添加は過度な化成皮膜を惹起させるためである。
[3.無機金属ゾル含有量に係る物性変化評価]
前記表5−1〜表5−3に示したように、本発明において提案するところによって無機金属ゾル(アルミナゾル)を添加する場合、実施例7〜9でわかるようにすべての物性で良好以上の結果を示した。
その反面、無機金属ゾルであるアルミナゾルをあまり少なく添加する場合である比較例5にはすべての物性で不良な結果を示し、添加しすぎる場合である比較例6でもすべての物性で不良な結果を示した。前記無機金属ゾルは多孔性無機物から構成されるが、このような多孔性無機物は、吸湿しようとする傾向があって、その含有量がとても高ければ耐食性および耐水密着性がすべて不良になるものと把握される。
[4.バナジウム界化合物含有量に係る物性変化評価]
前記表5−1〜表5−3に示したように、本発明において提案するところによってバナジウム界化合物(オキシ硫酸バナジウム)を添加する場合、実施例10〜12でわかるようにすべての物性で良好以上の結果を示した。すなわち、前記クロム−フリー化成処理組成物に含有されるバナジウム界化合物は耐食性に影響を及ぼすことであると確認された。前記バナジウム界化合物の使用量があまり少なければ、耐食性が非常に不良なのは問題点が発生して、比較例8と一緒にその含有量がとても高ければ過度なバナジウム皮膜の形成で耐水密着性および耐食性が不良なのは問題点が発生する。
[5.セレン界化合物含有量に係る物性変化評価」
前記表5−1〜表5−3に示したように、本発明において提案するところによってセレン界化合物(硫化セレン)を添加する場合、実施例13〜15でわかるようにすべての物性で良好以上の結果を示した。前記クロム−フリー化成処理組成物に含まれるセレン界化合物は耐食性に影響を及ぼすことで確認された。その反面、前記セレン界化合物をあまり少なく添加する場合である比較例9では耐食性および耐水密着性が低くなる問題点がもたらされて、添加しすぎる場合である比較例10では耐水密着性が低下する不良な結果を示した。
[6.フッ化系化合物含有量に係る物性変化評価]
前記表5−1〜表5−3に示したように、本発明において提案するところによってフルオロ系化合物(フッ化アンモニウム)を添加する場合、実施例16〜18からわかるようにすべての物性で良好以上の結果を示した。前記クロム−フリー化成処理組成物に含まれるフッ化系化合物は、マグネシウム合金表面により緻密な化成皮膜を形成させて耐水密着性を向上させることで確認された。その反面、前記フッ化系化合物をあまり少なく添加する場合である比較例11では耐食性および耐水密着性が低くなる問題点がもたらされて、添加しすぎる場合である比較例12ではすべての物性が低下する不良な結果を示した。
[7.組成物のpH変化に係る物性変化評価]
表5−1〜表5−3に示したように、クロム−フリー化成処理組成物のPHによって物性異変化されることを確認することができた。PHは低ければ低いほどマグネシウム合金と反応が早く進行されて過度な化成皮膜が形成されて耐食性は向上するが塗装密着性および耐水密着性が不良な結果を示した。すなわち、PHが6以上に高まるほどマグネシウム合金と反応がゆっくり進行されるので化成皮膜形成が薄くなって耐食性および塗装密着性、耐水密着性が低下する結果を示した。このような結果で見る時、耐食性が良好な水準で塗装密着性および耐水密着性が確保されるpH範囲は2〜5の方が望ましくて、2.5〜4の方がより望ましい。

Claims (11)

  1. マグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面に耐食性を有する化成皮膜を形成するのに適用される化成処理組成物において、
    リン酸化合物2〜10重量%、マンガンイオン化合物0.2〜1重量%、無機金属ゾル1〜5重量%、バナジウム界化合物0.03〜0.3重量%、セレン界化合物0.005〜0.05重量%、フルオロ系化合物0.05〜0.2重量%および余分の水溶性溶媒を含むマグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物。
  2. 前記リン酸化合物はリン酸イオンを発生する化合物として、第一リン酸ソーダ、第二リン酸ソーダ、第一リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニウム、第一リン酸アンモニウム、第一リン酸カリウム、第二リン酸カリウムなどのリン酸塩化合物およびオルトリン酸からなった群から選択された少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載のマグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物。
  3. 前記マンガンイオン化合物はマンガンイオンを発生する化合物であって、
    Manganese(II)sulfate、Manganese(II)acetate、Manganese(III)acetylacetonate、Manganese(II)nitrate、Manganese(II)chloride、Manganese sulfateからなった群から選択された少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載のマグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物。
  4. 前記無機金属ゾルは、シリカゾル、アルミナゾル、チタニアゾル及びジルコニアゾルからなった群から選択された少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載のマグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物。
  5. 前記バナジウム界化合物は五酸化バナジウム(V)、メタバナジン酸(HVO)、メタバナジン酸アンモニウム、メタバナジン酸ナトリウム、オキシ三塩化バナジウム(VOCl)、三酸化バナジウム(V)、二酸化バナジウム(VO)、オキシ硫酸バナジウム(VOSO)、バナジウムオキシアセチルアセテートVO(OC(=CH)CHCOCH))、バナジウムアセチルアセテートV(OC(=CH)CHCOCH))、三塩化バナジウム(VCl)およびリンバナドモリブデン酸H15−X「PV12−xMoxO40」・nHO(6<x<12、n<30)からなった群から選択された少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載のマグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物。
  6. 前記セレン界化合物は二酸化セレン(SeO2)、硫化セレン(SeS)、セレン化水素(H2Se)、セレン鉛(PbSe)、セレン酸(H2SeO4)、亜セレン酸(H2SeO3)、セレン化ナトリウム(Na2Se)、セレン化亜鉛(ZnSe)、塩化ベンゼンセレネニル(C6H5SeCl)、ベンゼンセレニン酸(C6H6O2Se)、ジフェニル・ジセレナイド((C6H5)2Se2)、メチルセレン酸(CH4O2Se)からなった群から選択された少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載のマグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物。
  7. 前記フルオロ系化合物はフッ化アンモニウム(NH4F)、フッ化水素酸(HF)、フッ化カリウム(KF)、フッ化ナトリウム(NaF)、フッ化水素ナトリウム(NaHF2)、フッ化水素カリウム(KHF2)、フッ化水素アンモニウム(NH4HF2)からなった群から選択された少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載のマグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物。
  8. マグネシウムおよびマグネシウム含金素材に清浄化工程を行う段階と、
    化成処理組成物を用いて前記マグネシウムおよびマグネシウム含金素材の表面に化成皮膜を形成する段階を行うものの、
    前記化成皮膜は、リン酸化合物2〜10重量%、マンガンイオン化合物0.2〜1重量%、無機金属ゾル1〜5重量%、バナジウム界化合物0.03〜0.3重量%、セレン界化合物0.005〜0.05重量%、フルオロ系化合物0.05〜0.2重量%および余分の水溶性溶媒を含むマグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物を用いて形成することを特徴とするマグネシウムおよびマグネシウム含金素材の表面処理方法。
  9. 前記清浄化工程は、
    マグネシウムおよびマグネシウム含金素材を脱脂処理する段階と、
    脱脂処理されたマグネシウムおよびマグネシウム含金素材を1次水洗処理する段階と、
    酸性水溶液を用いてマグネシウムおよびマグネシウム含金素材の表面をエッチングする段階と、
    エッチング処理されたマグネシウムおよびマグネシウム含金素材を2次水洗処理する段階と、
    脱スマット工程を行ってマグネシウムおよびマグネシウム含金素材に存在するスマットを除去するという段階と、
    脱スマット工程が実行されたマグネシウムおよびマグネシウム含金素材を3次水洗処理する段階を含むことを特徴とする請求項8に記載のマグネシウムおよびマグネシウム含金素材の表面処理方法。
  10. 前記清浄化工程は、
    マグネシウムおよびマグネシウム含金素材を脱脂処理する段階と、
    脱脂処理されたマグネシウムおよびマグネシウム含金素材を1次水洗処理する段階を含むことを特徴とする請求項8に記載のマグネシウムおよびマグネシウム含金素材の表面処理方法。
  11. 前記化成皮膜は、0.1〜2.5um厚さを有するように形成することを特徴とする請求項8に記載のマグネシウムおよびマグネシウム含金素材の表面処理方法。




JP2015033992A 2014-02-28 2015-02-24 マグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物およびそれを用いたマグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面処理方法 Active JP5981585B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2014-0023794 2014-02-28
KR1020140023794A KR101559285B1 (ko) 2014-02-28 2014-02-28 마그네슘 및 마그네슘 합금용 화성처리 조성물 및 이를 이용한 마그네슘 및 마그네슘 합금 소재의 표면처리방법

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015165047A true JP2015165047A (ja) 2015-09-17
JP5981585B2 JP5981585B2 (ja) 2016-08-31

Family

ID=54187622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015033992A Active JP5981585B2 (ja) 2014-02-28 2015-02-24 マグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物およびそれを用いたマグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面処理方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5981585B2 (ja)
KR (1) KR101559285B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114507468A (zh) * 2020-11-16 2022-05-17 天津大学 一种镁合金表面光热自修复涂层及其制备方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101751453B1 (ko) 2016-02-11 2017-07-11 주식회사 노루코일코팅 마그네슘 및 마그네슘 합금용 알칼리 화성처리 조성물 및 이를 이용한 마그네슘 및 마그네슘 합금 소재의 표면 처리방법
KR102142783B1 (ko) * 2018-11-30 2020-08-07 주식회사 포스코 마그네슘 또는 마그네슘 합금 표면처리용 조성물 및 이를 이용하여 표면처리된 마그네슘 또는 마그네슘 합금

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09140837A (ja) * 1995-11-21 1997-06-03 Bridgestone Sports Co Ltd パターヘッド
JP2001288580A (ja) * 2000-03-31 2001-10-19 Nippon Parkerizing Co Ltd マグネシウム合金の表面処理方法、およびマグネシウム合金部材
JP2003003275A (ja) * 2001-06-20 2003-01-08 Mitsubishi Rayon Co Ltd リサイクル性に優れたマグネシウム合金用化成処理液及びそれを用いた処理方法ないしマグネシウム合金製部材
JP2003003273A (ja) * 2001-06-20 2003-01-08 Mitsubishi Rayon Co Ltd マグネシウム合金用化成処理液及びそれを用いた処理方法ないしマグネシウム合金製部材
JP2003171776A (ja) * 2001-12-07 2003-06-20 Million Kagaku Kk リチウム系マグネシウム合金材の表面処理方法
JP2003231976A (ja) * 2002-02-11 2003-08-19 United Technol Corp <Utc> 耐食被覆を施すための方法
WO2003074761A1 (fr) * 2002-03-05 2003-09-12 Nihon Parkerizing Co., Ltd. Liquide de traitement pour le traitement de surface de metal a base d'aluminium ou de magnesium et procede de traitement de surface
JP2003277960A (ja) * 2002-03-26 2003-10-02 Nippon Paint Co Ltd マグネシウム合金の表面処理方法
US20030230365A1 (en) * 2002-06-13 2003-12-18 Ming-Der Ger Method for treating magnesium alloy by chemical conversion
JP2004183015A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Nippon Parkerizing Co Ltd 金属表面処理剤、金属表面処理方法及び表面処理金属材料
JP2006511698A (ja) * 2002-02-14 2006-04-06 マクダーミド・インコーポレーテツド マグネシウム化成被覆組成物およびその使用方法
US20110226388A1 (en) * 2010-03-17 2011-09-22 Shan Dayong Chromate-free Conversion Film Solution and the Method of Applying the Solution to Magnesium Alloys
JP2013023703A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Nippon Parkerizing Co Ltd 水系金属表面処理剤及びその処理剤で処理してなる金属材料

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09140837A (ja) * 1995-11-21 1997-06-03 Bridgestone Sports Co Ltd パターヘッド
JP2001288580A (ja) * 2000-03-31 2001-10-19 Nippon Parkerizing Co Ltd マグネシウム合金の表面処理方法、およびマグネシウム合金部材
JP2003003275A (ja) * 2001-06-20 2003-01-08 Mitsubishi Rayon Co Ltd リサイクル性に優れたマグネシウム合金用化成処理液及びそれを用いた処理方法ないしマグネシウム合金製部材
JP2003003273A (ja) * 2001-06-20 2003-01-08 Mitsubishi Rayon Co Ltd マグネシウム合金用化成処理液及びそれを用いた処理方法ないしマグネシウム合金製部材
JP2003171776A (ja) * 2001-12-07 2003-06-20 Million Kagaku Kk リチウム系マグネシウム合金材の表面処理方法
JP2003231976A (ja) * 2002-02-11 2003-08-19 United Technol Corp <Utc> 耐食被覆を施すための方法
JP2006511698A (ja) * 2002-02-14 2006-04-06 マクダーミド・インコーポレーテツド マグネシウム化成被覆組成物およびその使用方法
WO2003074761A1 (fr) * 2002-03-05 2003-09-12 Nihon Parkerizing Co., Ltd. Liquide de traitement pour le traitement de surface de metal a base d'aluminium ou de magnesium et procede de traitement de surface
JP2003277960A (ja) * 2002-03-26 2003-10-02 Nippon Paint Co Ltd マグネシウム合金の表面処理方法
US20030230365A1 (en) * 2002-06-13 2003-12-18 Ming-Der Ger Method for treating magnesium alloy by chemical conversion
JP2004183015A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Nippon Parkerizing Co Ltd 金属表面処理剤、金属表面処理方法及び表面処理金属材料
US20110226388A1 (en) * 2010-03-17 2011-09-22 Shan Dayong Chromate-free Conversion Film Solution and the Method of Applying the Solution to Magnesium Alloys
JP2013023703A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Nippon Parkerizing Co Ltd 水系金属表面処理剤及びその処理剤で処理してなる金属材料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114507468A (zh) * 2020-11-16 2022-05-17 天津大学 一种镁合金表面光热自修复涂层及其制备方法
CN114507468B (zh) * 2020-11-16 2022-12-13 天津大学 一种镁合金表面光热自修复涂层及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5981585B2 (ja) 2016-08-31
KR101559285B1 (ko) 2015-10-08
KR20150102208A (ko) 2015-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6026016B2 (ja) 亜鉛めっき鋼板用表面処理組成物、亜鉛めっき鋼板の表面処理方法及び亜鉛めっき鋼板
CN106011816B (zh) 一种石墨烯基皮膜剂
CN104593793B (zh) 一种铝和铝合金表面预处理中和液
CN103103512A (zh) 用于铝型材表面处理的稀土改性钛锆系化学钝化液及使用方法
JP5563236B2 (ja) クロムフリー化成処理液、化成処理方法及び化成処理物品
CN103710688B (zh) 一种弱酸性无磷转化剂
CN110565148B (zh) 一种镁合金黑色微弧氧化膜纳米钝化剂及钝化的方法
CN113106434B (zh) 一种环保型铝合金化学氧化液及化学氧化方法
CN102732870B (zh) 铝型材表面制备Al-Mo-Mn-Re四元复合钝化膜的处理液及其使用方法
JP5981585B2 (ja) マグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物およびそれを用いたマグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面処理方法
CN109440121A (zh) 一种铝单板的加工工艺
CN102965653A (zh) 一种用于镀锌板的自修复无磷陶化处理液及其陶化工艺
JP3903594B2 (ja) 耐食性に優れた表面処理鋼板の製造方法
KR101469610B1 (ko) 마그네슘용 화성처리 조성물 및 이를 이용한 마그네슘 및 마그네슘 합금 소재의 표면처리방법
JPH11335864A (ja) 耐食性に優れた表面処理鋼板の製造方法
CN102978601A (zh) 电机定子硒钢片表面除锈皮膜化成剂及制备方法
JP6594678B2 (ja) 表面処理剤、表面処理方法及び表面処理済み金属材料
DE102013202286B3 (de) Verwendung eines Silan-, Silanol- oder/und Siloxan-Zusatzes zur Vermeidung von Stippen auf Zink-haltigen Metalloberflächen und Verwendung der beschichteten Metallsubstrate
JP5663684B2 (ja) クロムフリー化成処理液、化成処理方法及び化成処理物品
KR101751453B1 (ko) 마그네슘 및 마그네슘 합금용 알칼리 화성처리 조성물 및 이를 이용한 마그네슘 및 마그네슘 합금 소재의 표면 처리방법
WO2020148412A1 (en) Continuous surface treatment for coils made of aluminum alloys sheets
KR20200054974A (ko) 산세 및 전환 처리를 포함하는, 알루미늄, 특히 알루미늄 캐스팅 합금의 2-단계 전처리
JPH11335862A (ja) 耐食性に優れた表面処理鋼板の製造方法
JP5436782B2 (ja) アルミホイールの製造方法、およびアルミホイール
JP7145157B2 (ja) 金属部材の防食および洗浄前処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5981585

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250