JPH09140837A - パターヘッド - Google Patents
パターヘッドInfo
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- JPH09140837A JPH09140837A JP7326530A JP32653095A JPH09140837A JP H09140837 A JPH09140837 A JP H09140837A JP 7326530 A JP7326530 A JP 7326530A JP 32653095 A JP32653095 A JP 32653095A JP H09140837 A JPH09140837 A JP H09140837A
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- Japan
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- head
- magnesium
- weight
- alloy
- based alloy
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Abstract
向上させ、ヘッドの重さを感じてスムースにストローク
でき、インパクトの感触をソフトなものとし、振動減衰
性も向上させる。 【解決手段】 全体がマグネシウム基合金から形成され
たヘッド本体1のヒール側及びトウ側に重量部材2を配
設し、表面が清浄されたマグネシウム基合金を重クロム
酸塩0.2〜0.4モル/l,硝酸(60%)7〜15
ml/l,第1りん酸塩0.5〜0.7モル/l,亜セレ
ン酸10〜20g/lの組成を有する処理液に浸漬して
表面に保護皮膜を形成した。
Description
パターヘッドに関する。
は、ステンレス,軟鉄,真鍮,黄銅,アルミニウム等種
々のものが使用され、形状もL字型,T字型,マレット
型,ピン型等多種多様である。最近はボールの表皮が傷
つき易いバラタカバーよりも硬くて傷つきにくいカバー
(例えば商品名サーリン等)を使用したものが多く、か
つ糸巻きボールよりもツーピースボールが多く使用され
ている。そのため、硬い表皮をもったツーピースボール
等は、糸巻きバラタボールよりもパッティングの感触が
硬く、微妙なタッチを要求されるパッティングでは好ま
しくないものであった。そこで、パターヘッドの材質を
アルミニウム又はその合金とすることでツーピースボー
ル等を使用しても柔らかい打球感を得ることができるよ
うにしたものが開発されている。
合金で製造されたパターヘッドは、また、比重が軽いの
で、振り子式にパッティングしようとしてもヘッドの重
みをうまく利用できずにインパクトの力加減で打ってし
まいかつ肩の回動ではなく手打ちになってしまうという
傾向がみられた。また、インパクト後の振動減衰性の点
でも十分に満足できないものであった。
ウムやその合金と同様に軽く柔らかいマグネシウム基合
金を使用し、傷つきを防止し、フェース面の平滑度も損
ねず、かつヘッドの重さを感じてスムースにストローク
できインパクトの感触がソフトで、さらに振動減衰性に
も優れたパターヘッドを提供することを目的とする。
め、この発明は、全体がマグネシウム基合金から形成さ
れたヘッド本体のヒール側及びトウ側に重量部材を配設
し、表面が清浄されたマグネシウム基合金を重クロム酸
塩0.2〜0.4モル/l,硝酸(60%)7〜15ml
/l,第1りん酸塩0.5〜0.7モル/l,亜セレン
酸10〜20g/lの組成を有する処理液に浸漬して表
面に保護皮膜を形成したものである。
を図面を参照にして説明する。
図であり、全体が軽量なマグネシウム基合金から形成さ
れたヘッド本体1のヒール側及びトウ側に重量部材2を
配設してある。マグネシウム基合金は、アルミニウム又
はその合金に比べて振動減衰性に優れる。また、ヒール
側にはシャフト挿通孔3を形成してある。このような形
状のパターヘッドは所謂マレット型と呼ばれるものであ
り、マグネシウム基合金を無垢のまま用いかつ重量部材
2を配設して全体のヘッド重量が200〜500g、好
ましくは300〜400g程度となるようにしたもので
ある。マグネシウム基合金から成るヘッド本体1のみの
重量は、100〜250g、好ましくは150g程度で
ある。
は平滑に形成されている。
り、シャフト挿通孔3と一対の重量部材2の位置関係を
明示する。重量部材2としては比重が17乃至20程度
のタングステン合金を使用する。このような重量部材2
を配設することによりヘッドの垂直軸線回りの慣性モー
メントが大きくなり、その結果方向性に優れたものとな
る。重量部材2のヘッド本体1への配設は、ヘッド本体
1に予め埋め込み用孔を形成し、この孔に重量部材2を
埋設する。
に、エポキシ樹脂等からなる絶縁層を設けておくのが好
ましい。これによりヘッドの腐食を良好に防止できる。
等により清浄し、次いで重クロム酸塩0.2〜0.4モ
ル/l、硝酸(60%)7〜15ml/l、第1りん酸塩
0.5〜0.7モル/l、亜セレン酸10〜20g/l
の組成を有する処理液に浸漬して表面に保護皮膜を形成
した。より好ましい処理液の組成は次の通りである。 重クロム酸ナトリウム 65〜80g/l 硝酸(60%) 7〜15ml/l 第1りん酸ナトリウム 65〜80g/l 亜セレン酸 10〜20g/l 浸漬後に水洗し、乾燥させ、合金の表面に保護皮膜を形
成した。より好ましい処理条件として、80〜90℃に
加温された処理液に2〜8分間浸漬する。
Z92」と呼ばれる合金をブラスト等の前処理を施した
後に液温20〜30℃のふっ化水素酸(46%)248
ml/l中に30秒〜5分間浸漬し、水洗した後に液温2
0〜30℃の酸性ふっ化ナトリウム(又は酸性ふっ化カ
リウム又は酸性ふっ化アンモニウム)50g/l中に5
分間浸漬して水洗いし、重クロム酸ナトリウム120〜
130g/lとふっ化カルシウム(又はふっ化マグネシ
ウム)50g/lとの処理液を沸騰させた中に30分間
浸漬して水洗いし、最後に温水に浸漬後乾燥させて防蝕
処理を施した。上述の実施例の保護皮膜を施したゴルフ
クラブヘッドと比較例のゴルフクラブヘッドとの耐蝕性
を比較した。実際にゴルフクラブヘッドが地面に接触し
てできる傷を再現し観察した結果、比較例ではマグネシ
ウム基合金が露出すると露出したままであるが、実施例
ではマグネシウム基合金が露出するとマグネシウムとセ
レンとの間に局部電池が形成され、酸化セレンが析出す
ることによりマグネシウム基合金の表面に再度保護皮膜
ができた。
たものを試験片とし、JIS Z2371の塩水噴霧試
験方法により耐蝕性を判定した。試験継続時間は120
時間とした。比較例では白い腐蝕生成物が散見された
が、実施例ではほとんど観察されなかった。また、試験
後の重量は比較例では減少し、実施例では変化はみられ
なかった。重量が減少するのは、腐蝕により素材が失わ
れたためである。
後に塗装する場合、電着塗装が塗装皮膜が丈夫で傷がつ
きにくい。その他のゴルフクラブヘッドに採用される塗
装方法で塗装しても差し支えないことは勿論である。ま
た、塗料としてはエポキシ系やウレタン系のものが好適
である。
製造した後に熱処理を施すことにより、例えばJIS規
格の記号でT5,T6で表わされる熱処理を施すことに
より引張強度や硬度が増大する。ここで「T5」は人工
時効,鋳造ひずみを除去して安定化するものであり、
「T6」は溶体化処理後人工時効するものであり、溶体
化処理温度は合金の種類によって相違するが、最低38
0℃、最高500℃である。人工時効処理温度は同じく
合金の種類によって相違するが、最低170°、最高2
60℃である。マグネシウム基合金として「AZ92」
合金を使用した場合、熱処理「T5」よりも「T6」の
方が、引張強さ(Kg/mm2 )が「180」に対し「27
5」となり、プリネル硬さは「80」に対し「84」と
なり、0.2%耐力も「117」に対し「145」とな
った。
ウム量が50%を超える合金のことをいう。マグネシウ
ムの他に、Al,Zn,Mn,Zr,Si,Cu,Ni
等の他の金属成分を含んでいてもよい。好適に使用でき
るマグネシウム基合金としては、JISの記号でMC2
やMC3が好適に使用できる。
ドを作製し、スチール製のシャフトを取り付けた。 実施例1:ヘッド本体 JIS記号でMC2のマグネ
シウム合金 比較例1:ヘッド本体 6Al−4VのTi合金 比較例2:ヘッド本体 ステンレス これらヘッドのそれぞれに対して、フェース中央部に同
一大きさのインパクトを与え、そのときのシャフト最下
端部における振動状態を調べた。結果を図4〜6に示
す。これらのグラフ(図4〜6)は、インパクトの衝撃
の波形をフィルターで取り除いた波形を示す。図4〜6
からわかるように実施例1のパターでは振動の振幅が非
常に小さい。
説明したが、本発明はこれに限定されず、種々の変更を
施すことができる。たとえばマグネシウム基合金からな
るヘッド本体部1に重量部材2を配設する部位は図7〜
9のいずれかに示すように変更することができる。
ば、全体がマグネシウム基合金から形成されたヘッド本
体のヒール側及びトウ側に重量部材を配設し、ヘッド本
体の表面上に保護皮膜を形成したので、打感のソフトさ
を保ちながら、表面が傷つきにくくなり、耐蝕性が向上
する。そのため、フェース面の平滑度を損ねることもな
い。また、振動減衰性も向上した。また、重量部材を配
設してあるために、ヘッド本体に一定の重みが加わり、
スムースなストロークが可能となる。さらに、これら重
量部材の配設により、慣性モーメントが大きくなり方向
性も良いものとなる。さらにまた、ヘッド本体が軽量で
あり、重量部材を付加するため、設計の自由度も大きな
ものとなる。
Claims (1)
- 【請求項1】 全体がマグネシウム基合金から形成され
たヘッド本体のヒール側及びトウ側に重量部材を配設
し、 表面が清浄されたマグネシウム基合金を重クロム酸塩
0.2〜0.4モル/l,硝酸(60%)7〜15ml/
l,第1りん酸塩0.5〜0.7モル/l,亜セレン酸
10〜20g/lの組成を有する処理液に浸漬して表面
に保護皮膜を形成したことを特徴とするパターヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7326530A JP2959753B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | パターヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7326530A JP2959753B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | パターヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09140837A true JPH09140837A (ja) | 1997-06-03 |
JP2959753B2 JP2959753B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=18188872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7326530A Expired - Fee Related JP2959753B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | パターヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2959753B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006110009A (ja) * | 2004-10-13 | 2006-04-27 | Sri Sports Ltd | パター型ゴルフクラブヘッド |
US7749101B2 (en) | 2005-08-23 | 2010-07-06 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Wood-type golf club head |
US7828674B2 (en) | 2006-10-06 | 2010-11-09 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Iron golf club head |
JP2015165047A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-17 | ノル コイル コーティングズ カンパニー リミテッド | マグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物およびそれを用いたマグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面処理方法 |
-
1995
- 1995-11-21 JP JP7326530A patent/JP2959753B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006110009A (ja) * | 2004-10-13 | 2006-04-27 | Sri Sports Ltd | パター型ゴルフクラブヘッド |
JP4516400B2 (ja) * | 2004-10-13 | 2010-08-04 | Sriスポーツ株式会社 | パター型ゴルフクラブヘッド |
US7749101B2 (en) | 2005-08-23 | 2010-07-06 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Wood-type golf club head |
US7828674B2 (en) | 2006-10-06 | 2010-11-09 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Iron golf club head |
US8088023B2 (en) | 2006-10-06 | 2012-01-03 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Iron golf club head |
JP2015165047A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-17 | ノル コイル コーティングズ カンパニー リミテッド | マグネシウムおよびマグネシウム合金用化成処理組成物およびそれを用いたマグネシウムおよびマグネシウム合金素材の表面処理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2959753B2 (ja) | 1999-10-06 |
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