JP2015161835A - 情報表示体 - Google Patents

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Hayato Oki
隼 沖
孝博 松原
Takahiro Matsubara
孝博 松原
松藤 和夫
Kazuo Matsufuji
和夫 松藤
小野 徹太郎
Tetsutaro Ono
徹太郎 小野
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Abstract

【課題】住空間を構成する素材との一体感が高く、住空間の美観を損なわない情報表示体を提供する。【解決手段】住空間を構成する素材13に備えられ、情報を表示可能な画面を有する画面部11を具備する情報表示体10において、画面部11の画面の上に、画面に表示される情報を視認可能な光透過性を有し、かつ、周囲の壁等と一体感を醸し出す模様が形成された、光透過性模様層12を備える構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、住空間を構成する素材との一体感が高く、住空間の美観を損なわない情報表示体に関するものである。
従来、壁に液晶ディスプレイ等を埋め込み、その画面が露出するようにして、広告等を表示する情報表示体がある。
また、略直方体形状に形成された表示パネルを壁や床に複数敷き詰めて使用する形態の、表示装置を備える建材が提案されている(特許文献1)。
特開2010−26070号公報
しかしながら、上記のように、壁や床に、画面を露出する形態で表示パネルが備えられた従来の情報表示体においては、露出する画面と周囲の壁や床とで意匠が異なるため、壁や床との一体感に乏しく、特に、画面に情報等を表示していない時には、住空間の美観を損なうものであった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、住空間を構成する素材との一体感が高く、住空間の美観を損なわない情報表示体を提供することを目的とする。
本発明者は、種々研究した結果、壁等に備える表示パネルの画面の上に、画面に表示される情報を視認可能な光透過性を有し、かつ、周囲の壁等と一体感を醸し出す模様が形成された、光透過性模様層を備えることで、上記課題を解決できることを見出して本発明を完成したものである。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、情報を表示可能な画面を有する画面部と、前記画面部の画面上に、テクスチャー模様が形成された光透過性模様層を備えることを特徴とする情報表示体である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、前記画面部が、住空間を構成する素材に備えられており、前記画面部の画面上および前記住空間を構成する素材の表面上に、前記光透過性模様層を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報表示体である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、情報を表示しない状態の前記画面部の画面の色彩が、前記住空間を構成する素材の表面の色彩と視覚的に同等であることを特徴とする請求項2に記載の情報表示体である。
また、本発明の請求項4に係る発明は、前記画面部の画面の外縁部において、前記画面部の画面高さ位置が、前記画面部周囲の前記住空間を構成する素材の表面高さ位置と視覚的に同等であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の情報表示体である。
また、本発明の請求項5に係る発明は、前記光透過性模様層が、表面に質感向上のための凹凸を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の情報表示体である。
また、本発明の請求項6に係る発明は、前記光透過性模様層の上に、質感向上のための凹凸を有する光透過性凹凸層を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の情報表示体である。
また、本発明の請求項7に係る発明は、前記画面部が制御部に接続されており、前記制御部により、前記画面部の画面に表示する情報を制御できることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の情報表示体である。
本発明によれば、住空間を構成する素材との一体感が高く、住空間の美観を損なわない情報表示体を提供することができる。
本発明に係る情報表示体の第1の実施形態の一例を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明に係る情報表示体の第1の実施形態における情報表示の一例を説明する図である。 図1に示す本発明に係る情報表示体の第1の実施形態の一例から光透過性模様層を除去した状態を説明する図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 本発明に係る情報表示体の第2の実施形態の一例を示す概略断面図である。
以下、本発明に係る情報表示体について、図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
(情報表示体)
図1は、本発明に係る情報表示体の第1の実施形態の一例を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る情報表示体10は、情報を表示可能な画面を有する画面部11と、画面部11の画面上に、テクスチャー模様が形成された光透過性模様層12と、を備えている。
そして、上記の画面部11は、住空間を構成する素材13に埋め込むように備えられており、画面部11の画面上および住空間を構成する素材13の表面上に、共通の光透過性模様層12が備えられている。
なお、図1(a)に示す例においては、画面部11が備えられている位置を理解しやすいように、画面部11の画面の外縁21を破線で記しているが、実際には、このような破線は、光透過性模様層12の表面12Fに存在しない。
図2は、本発明に係る情報表示体の第1の実施形態における情報表示の一例を説明する図である。
ここで、図2(a)は、情報表示体10が備える画面部11の画面に、情報を表示していない状態を示し、図2(b)は、情報表示体10が備える画面部11の画面に、情報を表示している状態を示している。
上記のように、情報表示体10は、画面部11の画面上にテクスチャー模様が形成された光透過性模様層12を備えており、さらに、画面部11を備える素材13の表面上にも同じ光透過性模様層12を備えている。
それゆえ、図2(a)に示すように、画面に情報を表示しない状態では、光透過性模様層12に形成されたテクスチャー模様によって、素材13における画面部11の存在を識別できないほどに、住空間に自然に溶け込ませることが可能になる。
一方、図2(b)に示すように、画面に情報を表示している状態では、画面に表示する文字や画像等の情報を、光透過性模様層12を透過して、情報を受ける者に視認させることができる。
そして、この画面に情報を表示している状態においても、画面部11の画面全体が識別できてしまうような表示方法を用いずに、例えば、画面部11の画面の一部を用いて、適切な位置に、適切な大きさの文字や画像等を表示することで、情報表示が過度にならず、住空間の美観を損なわないようにすることもできる。
すなわち、本実施形態によれば、住空間を構成する素材との一体感が高く、住空間の美観を損なわない情報表示体を提供することができる。
なお、図1に示す例においては、本実施形態の好ましい形態の一例として、画面部11の画面上および住空間を構成する素材13の表面上に、共通する一の光透過性模様層12が備えられている形態を例示しているが、本実施形態においては、この形態に限定されず、少なくとも、画面部11の画面上に光透過性模様層12を備えることによって、周囲の住空間を構成する素材と一体感が高く、住空間の美観を損なわない情報表示体となるものであれば良い。
例えば、住空間を構成する素材13の表面上に備えられる模様層の光透過性能は、画面部11の画面上に備えられる光透過性模様層12の光透過性能と異なるものであっても良い。
すなわち、周囲の素材13と一体感が高い状態を維持できる限り、画面部11の画面上に備えられる光透過性模様層12は、周囲の素材13の表面上に備えられる模様層と異なる材料から構成されていても良い。
また、一体感が高い状態を維持できる限り、周囲の素材13の表面は、素材の表面自体が露出した形態であっても良い。
以下、本実施形態に係る情報表示体を構成する各要素について、詳しく説明する。
(画面部)
本実施形態において、画面部11には、住空間を構成する素材13に備えることができ、画面上に光透過性模様層12を設けることで、住空間に自然に溶け込ませることが可能なものであれば用いることができ、例えば、電子ペーパーパネル、液晶ディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル等を挙げることができる。
中でも、電子ペーパーパネルは、電力を消費しない状態、すなわち電源OFFの状態であっても画面の色を黒色以外の色(例えば白色)に維持することができ、好ましい。
本実施形態においては、光透過性模様層12を透して、画面部11の画面に表示される情報を視認させるため、情報を受ける者は、この光透過性模様層12を透して画面部11の画面の色彩も視認できることになる。
それゆえ、本実施形態においては、情報を表示しない状態の画面部11の画面の色彩が、住空間を構成する素材13の表面の色彩と、想定した照明光の下で視覚的に同等であることが好ましい。情報表示体10を、より住空間に自然に溶け込ませることが可能になるからである。
ここで、上記の「想定した照明光」とは、住空間を構成する素材13が設置される環境で主に照射される光を指し、例えば、和室であれば、色温度2600K〜3150Kの光、ダイニングルームであれば、色温度4600K〜5400Kの光、勉強部屋であれば、色温度5700K〜7100Kの光等である。
例えば、画面部11に電子ペーパーパネルを用い、電源OFF時の画面の色彩を、住空間を構成する素材13の表面の色彩と視覚的に同等に合わせておけば、電源OFF時の画面が周囲の素材13と見分けがつかなくなり、情報表示体10を、より住空間に自然に溶け込ませることが可能になる。
すなわち、電力の消費を抑制しつつ、住空間を構成する素材との一体感が高く、住空間の美観を損なわない情報表示体とすることができる。
ここで、電子ペーパーパネルが、電源OFFの状態であっても画面の色を黒色以外の色(例えば白色)に保持できるのは、表示する情報を切り替える時以外は電力を要しないからである。例えば、ツイストボール方式の電子ペーパーパネルは、半球ごとに白と黒に塗り分けられた球形の粒子に電圧をかけることで、該粒子を回転させて白黒表示を切り替えることで情報を表示するため、粒子を回転させる時以外は電力を必要としない。
本実施形態においては、電源OFFの状態の画面の色は白色に限定されず、住空間を構成する素材13に合わせて、適宜選択されることが好ましい。
例えば、画面部11に上記のツイストボール方式の電子ペーパーパネルを用いる場合には、半球ごとに塗り分ける色を、住空間を構成する素材13に合わせた色と、黒色にする方法を挙げることができる。
なお、本実施形態においては、上記のツイストボール方式の電子ペーパーパネルに限定されず、電源OFF時の画面の色彩を、住空間を構成する素材13の表面の色彩と視覚的に同等に合わせることができる表示パネルであれば、画面部11として好適に用いることができる。
一方、画面部11に、液晶ディスプレイパネルや有機ELディスプレイパネルを用いる場合には、通常、電源OFFの状態では画面の色が黒系の色になる。
それゆえ、このような表示パネルを有する情報表示体10を、住空間に自然に溶け込ませるためには、情報を表示しない時にも電力を供給し、情報を表示しない状態の画面部11の画面の色彩が、住空間を構成する素材13の表面の色彩と視覚的に同等になるように画像表示することが好ましい。
例えば、住空間を構成する素材13の表面が白色の場合には、画面部11の画面も白色に表示して、双方が視覚的に同等になるようにする。
ここで、本実施形態において、上記の各色彩が「視覚的に同等」とは、画面部11の画面の色彩と、住空間を構成する素材13の表面の色彩が、同一の場合のみならず、例え、画面部11の画面の色彩が住空間を構成する素材13の表面の色彩と異なる場合であっても、特別な注意や意識を払わなければ見分けがつかないほどに、画面部11の画面の色彩が、住空間を構成する素材13の表面の色彩と共に、住空間に自然に溶け込んでいる場合も含む概念である。
本実施形態においては、画面部11の画面上に、テクスチャー模様が形成された光透過性模様層12を備えており、観察者の視覚は、主にこのテクスチャー模様に向けられ、下地の色彩に対する識別力は緩慢になりやすい。
それゆえ、本発明においては、画面部11の画面の色彩が、周囲の住空間を構成する素材13の表面の色彩と厳密には異なる場合であっても、概ね同じ色彩であれば、観察者はその違いに気付きにくいことになる。
なお、煩雑となるのを避けるため、図1において図示は省略しているが、画面部11に情報を表示させるためには、通常、画面部11が電源部や制御部と接続されていることも必要である。
本実施形態においては、この電源部や制御部も、画面部11と共に住空間を構成する素材13に埋め込むことができる。また、画面部11とは別に設けて、電力供給や信号送受信の配線を、住空間を構成する素材13に埋め込むようにしても良い。さらに、無線通信により、制御部と信号を送受信する構成としてもよい。この制御部により、画面部11の画面に表示する情報を自在に制御することができる。
また、図1においては、画面部11の画面が平面状である形態を例示しているが、本実施形態においては、これに限らず、画面部11の画面は、住空間に合わせて曲面を有していても良い。また、同様に、画面部11の画面の外縁21の形態も矩形に限らず、住空間に合わせて各種の形態として良い。
また、本実施形態においては、画面部11の画面の外縁部において、画面部11の画面高さ位置と、画面部11の周囲の住空間を構成する素材13の表面高さ位置が、視覚的に同等であることが好ましい。
画面部11の画面の外縁部を、より目立たなくすることができ、情報表示体10を、より住空間に自然に溶け込ませることが可能になるからである。
図3は、図1に示す情報表示体10から光透過性模様層12を除去した状態を説明する図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
図3に示すように、光透過性模様層12を除去した状態においては、画面部11の画面11F及び住空間を構成する素材13の表面13Fが露出する状態となり、画面11Fの外縁21も露になる。図3において、この外縁21は、画面11Fと、住空間を構成する素材13の表面13Fとの、境界に相当する。
ここで、画面部11の画面11Fの高さ位置と、住空間を構成する素材13の表面13Fの高さ位置が異なっている場合、すなわち、外縁21を境にして段差を生じている場合、その段差が光透過性模様層12を介しても視覚的に認知できてしまう程の段差である場合には、外縁21が目立つことにより画面部11の画面の存在が認識されてしまい、住空間を構成する素材との一体感が低下してしまう。
それゆえ、画面部11の画面11Fの外縁部において、画面部11の画面11Fの高さ位置と、画面部11の周囲の住空間を構成する素材13の表面13F高さ位置が、視覚的に同等であることが好ましい。
ここで、本実施形態において、上記の各高さ位置が「視覚的に同等」とは、画面部11の画面高さ位置と、住空間を構成する素材13の表面高さ位置が、同一の場合のみならず、例え段差を生じている場合であっても、特別な注意や意識を払わなければ、その段差の見分けがつかないほどに、住空間に自然に溶け込んでいる場合も含む概念である。
ここで、本実施形態においては、図1に示すように、画面部11の画面上および住空間を構成する素材13の表面上にテクスチャー模様が形成された光透過性模様層12を備えた形態とすることができるため、観察者の視覚は、主にこのテクスチャー模様に向けられ、下地の段差に対する識別力は緩慢になりやすい。
さらに、光透過性模様層12によって下地の段差を吸収させ、光透過性模様層12の表面12Fにおいては、高さの違いを生じさせないようにすることもできる。
それゆえ、本実施形態においては、画面部11の画面の外縁部において、画面部11の画面高さ位置と、画面部11の周囲の住空間を構成する素材13の表面高さ位置が、厳密には異なる場合であっても、概ね同じ高さであれば、観察者はその違いに気付きにくいことになる。
(住空間を構成する素材)
本実施形態において、住空間を構成する素材13には、住空間を構成するものであって、上記の画面部11を備えることができるものであれば用いることができ、例えば、壁、扉、天井、床、柱等を構成する各種建材や、テーブル、チェスト、クローゼット等の家具を構成する素材を挙げることができる。
ここで、住空間を構成する素材13の表面は、素材自体の表面を露出させたものであっても良いが、塗装を施すことや壁紙を設けることによって、人工的に色彩が与えられたものであることが、より好ましい。
人工的に作られた色彩であれば、上記の画面部11の画面の色彩として再現させることも、より容易になり、画面部11の画面の色彩と住空間を構成する素材13の表面の色彩を、より視覚的に同等なものとし易く、情報表示体10を、より住空間に自然に溶け込ませることが可能になるからである。
(光透過性模様層)
本実施形態において、光透過性模様層12を構成する材料には、テクスチャー模様を形成することができ、かつ、光透過性模様層12を透して画面部11の画面に表示される情報を視認できるものであれば用いることができ、例えば、透明又は半透明の各種の樹脂フィルム、紙、布、ガラス等、若しくは、シリコンや金属を含む透明又は半透明の薄膜等を挙げることができる。
中でも、樹脂フィルムは、光透過性が高く、安価で、加工性にも優れており、大面積化にも容易に対応できるため、好ましい。
樹脂フィルムとしては、ポリビニルフルオライド(PVF)フィルム、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合樹脂(ETFE樹脂)フィルムなどのフッ素樹脂フィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリサルホンフィルム、ポリアリレートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、アクリル樹脂フィルム、セルロースアセテートフィルム、ガラス繊維強化ポリエステルフィルム、ガラス繊維強化アクリル樹脂フィルム、ガラス繊維強化ポリカーボネートフィルム、その他、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルムなどを使用することができる。
本実施形態において、光透過性模様層12は単層構造であっても良く、また、2層以上の多層構造であってもよい。
例えば、光透過性模様層12は、上記の樹脂フィルム等の中にテクスチャー模様が設けられている構造であってもよく、また、上記の樹脂フィルム等の上にテクスチャー模様層が形成されている構造であってもよい。
さらに、光透過性模様層12は、上記のテクスチャー模様層を保護するための保護層や、画面部11の画面や住空間を構成する素材13の表面に貼り付けるための粘着層などを有する構造であっても良い。
(テクスチャー模様)
本実施形態において、光透過性模様層12にはテクスチャー模様が形成されている。本実施形態において「テクスチャー(texture)模様」とは、住空間を構成する素材等の表面に設けられ、その素材等の質感を高める作用効果を有する模様であり、壁の表面を装飾する壁紙用の模様のみならず、扉、天井、柱、床等を構成する各種建材や、テーブル、チェスト、クローゼット等の家具を構成する素材の表面を装飾する模様を含むものである。
例えば、光透過性模様層12に形成されるテクスチャー模様としては、石目模様、砂目模様、木目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、抽象模様、幾何模様等を挙げることができる。
本実施形態において、光透過性模様層12にテクスチャー模様を形成する方法には、従来の壁紙に木目模様等を印刷する方法等を利用することができる。
例えば、公知の着色剤(染料又は顔料)を結着材樹脂とともに溶剤(又は分散媒)中に溶解(又は分散)させて得られる着色インキ、コーティング剤等を用いた印刷法などにより、所望のテクスチャー模様を、光透過性模様層12を構成する材料の上に形成すればよい。
ただし、光透過性模様層12を構成する材料は、従来の壁紙とは異なり光透過性を有するものであり、テクスチャー模様を形成した後も、光透過性模様層12を透して画面部11の画面に表示される情報を視認できることが必要である。
それゆえ、特に、光透過性模様層12全面に着色を施すような場合には、この着色を施した後の光透過性模様層12を透して、画面部11の画面に表示される情報を視認できるように、着色インキの材料選択や濃度調整をすることが好ましい。
上記の着色剤としては、例えば、カーボンブラック、チタン白、亜鉛華、弁柄、紺青、カドミウムレッド等の無機顔料;アゾ顔料、レーキ顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、フタロシアニン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料等の有機顔料;アルミニウム粉、ブロンズ粉等の金属粉顔料;酸化チタン被覆雲母、酸化塩化ビスマス等の真珠光沢顔料;蛍光顔料;夜光顔料等を挙げることができる。
これらの着色剤は、単独又は2種以上を混合して使用できる。また、これらの着色剤には、シリカ等のフィラー、有機ビーズ等の体質顔料、中和剤、界面活性剤等をさらに配合してもよい。
上記の結着剤樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩素化ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アルキド系樹脂、石油系樹脂、ケトン樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、繊維素誘導体、ゴム系樹脂等を挙げることができる。これらの樹脂は、単独又は2種以上を混合して使用できる。
上記の溶剤(又は分散媒)としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の石油系有機溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸−2−メトキシエチル、酢酸−2−エトキシエチル等のエステル系有機溶剤;メチルアルコール、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール系有機溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系有機溶剤;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系有機溶剤、;ジクロロメタン、四塩化炭素、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の塩素系有機溶剤;水等の無機溶剤等を挙げることができる。これらの溶剤(又は分散媒)は、単独又は2種以上を混合して使用できる。
テクスチャー模様の形成に用いる印刷法としては、例えば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、静電印刷法、インクジェット印刷法等を挙げることができる。
その他、手描き法、墨流し法、写真法、転写法、レーザービーム描画法、電子ビーム描画法、金属等の部分蒸着法、エッチング法等を用いたり、他の形成方法と組み合わせて用いたりしてもよい。
<第2の実施形態>
図4は、本発明に係る情報表示体の第2の実施形態の一例を示す概略断面図である。
本発明において、情報表示体の表面側には、エンボス加工等、質感を高めるための各種の表面加工が施されていても良い。
例えば、図4(a)に示す情報表示体30aにおいては、画面部11が住空間を構成する素材13に埋め込むように備えられており、画面部11の画面上および住空間を構成する素材13の表面上に、光透過性模様層12が備えられている。
そして、光透過性模様層12の表面には、エンボス加工等の表面加工が施され、質感向上のための凹凸が形成されている。
上記のように、情報表示体30aにおいては、光透過性模様層12の表面に質感向上のための凹凸が形成されているため、従来のエンボス加工等の表面加工が施されている壁紙と同様に、質感を高める効果を奏し、住空間の美観をより高めつつ、住空間に自然に溶け込ませることが可能になる。
本実施形態において、上記の凹凸形成は、光透過性模様層12を構成する樹脂フィルム等の表面に直接加工を施すものであっても良く、また、光透過性模様層12が、表面に凹凸が形成された層を上記の樹脂フィルム等の上に有する構造であっても良い。
また、本実施形態においては、光透過性模様層12とは別に、表面加工した樹脂フィルム等を製造し、光透過性模様層12の上に、この表面加工した樹脂フィルム等を貼り付けることで、質感を高める効果を奏し、住空間の美観をより高めつつ、住空間に自然に溶け込ませることが可能な情報表示体としても良い。
例えば、図4(b)に示す情報表示体30bにおいては、画面部11が住空間を構成する素材13に埋め込むように備えられており、画面部11の画面上および住空間を構成する素材13の表面上に、光透過性模様層12が備えられている。
そして、光透過性模様層12の上には、その表面31Fに質感向上のための凹凸が形成された光透過性凹凸層31が備えられている。
なお、煩雑となるのを避けるため、図示はしていないが、光透過性模様層12と光透過性凹凸層31の間には、画面部11の画面に表示される情報の視認を阻害しない範囲において、粘着層等の各種中間層を設けることができる。
光透過性凹凸層31を構成する材料としては、光透過性模様層12及び光透過性凹凸層31を透して画面部11の画面に表示される情報を視認できるものであれば用いることができ、例えば、透明又は半透明の各種の樹脂フィルム、紙、布、ガラス等を挙げることができる。中でも、樹脂フィルムは、光透過性が高く、安価で、加工性にも優れており、大面積化にも容易に対応できるため、好ましい。
本実施形態において、光透過性凹凸層31は単層構造であっても良く、また、2層以上の多層構造であってもよい。
上記のような、質感向上のための凹凸を形成する方法には、従来の壁紙に凹凸を形成する方法等を利用することができる。
例えば、光透過性模様層12又は光透過性凹凸層31を構成する樹脂フィルムの製膜時に、所望の凹凸とは鏡像関係にある凹凸を形成した金属ロール上に熔融樹脂を押出して冷却することにより、上記樹脂フィルムの表面に所望の凹凸を形成する方法や、光透過性模様層12又は光透過性凹凸層31を構成する樹脂フィルムを一旦、表面平滑に製膜した後、その表面側にエンボス加工、サンドブラスト加工、ケミカルエッチング加工等により、所望の凹凸を形成する方法を用いることができる。
以上、本発明に係る情報表示体についてそれぞれの実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と、実質的に同一の構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本発明の技術的範囲に包含される。
10、30a、30b 情報表示体
11 画面部
12 光透過性模様層
13 素材
21 外縁
31 光透過性凹凸層

Claims (7)

  1. 情報を表示可能な画面を有する画面部と、前記画面部の画面上に、テクスチャー模様が形成された光透過性模様層を備えることを特徴とする情報表示体。
  2. 前記画面部が、住空間を構成する素材に備えられており、
    前記画面部の画面上および前記住空間を構成する素材の表面上に、前記光透過性模様層を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報表示体。
  3. 情報を表示しない状態の前記画面部の画面の色彩が、前記住空間を構成する素材の表面の色彩と視覚的に同等であることを特徴とする請求項2に記載の情報表示体。
  4. 前記画面部の画面の外縁部において、前記画面部の画面高さ位置が、前記画面部周囲の前記住空間を構成する素材の表面高さ位置と視覚的に同等であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の情報表示体。
  5. 前記光透過性模様層が、表面に質感向上のための凹凸を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の情報表示体。
  6. 前記光透過性模様層の上に、質感向上のための凹凸を有する光透過性凹凸層を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の情報表示体。
  7. 前記画面部が制御部に接続されており、前記制御部により、前記画面部の画面に表示する情報を制御できることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の情報表示体。
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