JP2020002594A - 映像表示装置付き不燃化粧パネル - Google Patents

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直輝 前川
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Abstract

【課題】壁面、天井との一体感を損ねることなく、映像や情報、パターンの表示が可能で、優れた視認性と良好な不燃性を有する映像表示装置付き不燃化粧パネルを提供する。【解決手段】壁面または天井面に設置される化粧パネル1であって、不燃性の化粧パネル20に映像表示装置10が装着され、映像表示装置は、表面に可視光を透過する化粧パターンが設けられたガラスの化粧板11と、その内部側に映像ディスプレイパネル12が設けられてなり、ガラスの化粧板表面の化粧パターン13と、ガラスの化粧板の周囲の不燃性の化粧パネルに設けられた化粧パターン22の意匠が、連続または同一の意匠である。【選択図】図1

Description

本発明は不燃性の必要な壁面および天井面用の化粧パネルに関し、特に化粧材裏面側に映像表示装置を配置することで映像情報表示が可能な化粧パネルに関するものである。
住宅や建物の内部の壁面や天井面に、室内の装飾、情報の表示、あるいは娯楽のために映像情報を表示することが行われている。
そのために一般に行われている方法の一つは、プロジェクターを用いる方法である。しかしながら、プロジェクターを用いる方法においては、映像や情報を表示しようとする壁面、天井、スクリーン、あるいは裏面に光を投射する位置にプロジェクターを設置する必要があって、プロジェクター、あるいはスクリーンが邪魔になる場合があった。
また、投影される壁面が白色に近ければはっきりと表示されるが、濃色の壁面である場合には、見えにくいといった欠点が知られており、あるいは照明や外光の影響を受け易く、特に室内が明るすぎる環境である場合には見えにくいという欠点がある。
別の方法として、液晶ディスプレイに代表される映像表示用のモニターを設置した場合には、前述の問題点は大きく軽減されるが、壁面、天井、建具の一部を覆い隠すことになるために空間の一体感に乏しい欠点があり、わざわざモニターという表示装置を設置して表示するという不自然な感覚が払拭しきれない。
特許文献1には、情報を表示するスクリーンの裏面から光を投射して、表面から視認することのできる、リア型プロジェクター用スクリーンが提案されているが、この場合においても前述のように、光を投射するための距離が必要であって、空間利用の効率を犠牲にするものであった。さらには、スクリーンが周囲から独立して設置されているために不自然な感覚が払拭しきれない。
特許文献2には、開口部が設けられた壁板と背面側壁板の間に、画像表示デバイスを保持する保持部材を設け、開口部から画像表示デバイスが露出する様にした表示面付き壁材の提案がなされているが、この場合も前述のように、開口部に周囲の壁面と異なる様相の画像表示デバイスが露出するので、壁面の一体感が損なわれ、わざわざ設置したという感覚は払拭されない。
特開平6−165095号公報 特許第4693848号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、室内環境において壁面、天井との一体感を損ねることなく、また空間利用において効率よく、動画像などの映像や情報、パターンの表示が可能で、優れた視認性を有すると共に、建築基準法の規定を満たす不燃性を有する映像表示装置付き不燃化粧パネルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明は、
壁面または天井面に設置される化粧パネルであって、不燃性の化粧パネルに映像表示装置が装着され、前記映像表示装置は、表面に可視光を透過する化粧パターンが設けられたガラスの化粧板と、その内部側に映像ディスプレイパネルが設けられてなり、前記ガラスの化粧板表面の化粧パターンと、前記ガラスの化粧板の周囲の前記不燃性の化粧パネルに設けられた化粧パターンの意匠が、連続または同一の意匠であることを特徴とする映像表示装置付き不燃化粧パネルである。
また、請求項2に記載の発明は、
前記ガラスの化粧板のガラスの厚みが6mm〜8mmであることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置付き不燃化粧パネルである。
また、請求項3に記載の発明は、
前記ガラスの化粧板の表面に設けられた化粧パターンが、可視光線透過率が3%〜70%の化粧シートを積層して形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の映像表示装置付き不燃化粧パネルである。
また、請求項4に記載の発明は、
前記映像表示装置が、ピクセルピッチ2mm〜25mm、輝度1400cd/m〜4500cd/m、水平視野角110°〜130°、垂直視野角110°〜130°であるLEDディスプレイであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の映像表示装置付き不燃化粧パネルである。
また、請求項5に記載の発明は、
前記ガラスの化粧板の表面が、前記不燃性の化粧パネル表面と面一となっていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の映像表示装置付き不燃化粧パネルである。
本発明によれば、ガラスの化粧板の裏面側から映像を投影できて空間利用において効率よく、映像表示装置が映像を表示していないときは壁面、天井面との一体感を損ねることなく、また映像表示装置が映像を表示しているときは表示された映像や情報、パターンに対して優れた視認性を有すると共に、不燃性を有する映像表示装置付き不燃化粧パネルを提供することが可能である。
特に請求項2に記載の発明によれば、より優れた不燃性を呈して建築基準法に基づく不燃性の基準を満たすと共に、重量が重くなり過ぎない映像表示装置付き不燃化粧パネルを提供することが可能である。
特に請求項3に記載の発明によれば、映像表示装置が映像を表示していないときの壁面、天井との一体感と、映像表示装置が映像を表示しているときの表示された映像や情報、パターンに対する視認性がより優れた映像表示装置付き不燃化粧パネルを提供することが可能である。
特に請求項4に記載の発明によれば、壁面、天井面のいずれに設けられても、映像表示装置に表示される映像が明瞭で鮮明な優れた視認性を有する映像表示装置付き不燃化粧パネルを提供することが可能である。
特に請求項5に記載の発明によれば、映像表示装置が化粧パネル表面から突出しないため、壁面、天井面との一体感においてより優れ、また空間利用においてより効率よく、情
報やパターンの表示が可能で優れた視認性を有する映像表示装置付き不燃化粧パネルを提供することが可能である。
本発明に係る映像表示装置付き不燃化粧パネルの一実施態様を説明するための、部分断面模式図である。 映像表示装置が駆動されて表示パターンを表示している状態の部分断面模式図である。 本発明に係る映像表示装置付き不燃化粧パネルの一実施態様で、映像表示装置に何も表示していない状態と表示した状態を説明する模式図である。 映像表示装置の化粧シートの層構成例を示す部分断面図である。 本発明に係る映像表示装置付き不燃化粧パネルの第二の実施態様を説明するための、部分断面模式図である。 図5の実施態様の映像表示装置付き不燃化粧パネルの映像表示装置に何も表示していない状態と表示した状態を説明する模式図である。 本発明に係る映像表示装置付き不燃化粧パネルの第三の実施態様を説明するための、部分断面模式図である。 図7の実施態様の映像表示装置付き不燃化粧パネルの映像表示装置に何も表示していない状態と表示した状態を説明する模式図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら更に詳しい説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって限定されるものである。また以下の説明において、同等の部材等には同じ符号を付し、説明を省略することがある。
図1は、本発明に係る映像表示装置付き不燃化粧パネルの、一実施態様を説明するための部分断面模式図である。
本発明による映像表示装置付き不燃化粧パネル1は、不燃性の化粧パネル(以下、基材パネルと記す)20の凹部23に映像表示装置10が装着されて構成される。なお、凹部23は、図1のように裏側まで抜けた孔状でも、底部が残った窪み状でも良い。映像表示装置10は、表面側から、表面に化粧パターンが設けられたガラスの化粧板11と、その内部側に映像ディスプレイパネル12としてLED素子16が多数アレイ状に配列されたLEDディスプレイ12が設けられてなり、ガラスの化粧板11はさらに化粧パターンが形成された化粧シート13、粘着剤14、ガラス板15をこの順に積層して構成され、その全体の周縁部を枠材17が囲うようにして支持している。
また、ガラスの化粧板11に化粧パターンを形成し、映像表示装置10の表面ともなっている化粧シート13は、周囲の基材パネル20の表面の化粧シート22と同意匠であり、またその表面は面一の態様となっているため、周囲との一体感が高められている。また基材パネル20の下地21は建設省告示第1400号に適合する不燃性の材料、例えば厚さ12mm以上の石膏ボード、金属板、ガラスなどが適用される。また基材パネル20の化粧シート22を構成する素材は、透明なものであっても、下地21を隠蔽する不透明なものであって良いのに対して、映像表示装置10の化粧シート13は可視光に対する透過性を有する。
そのため、映像表示装置10が駆動されずに何も表示していない状態では、図3の左の図に示す様に室内の照明光の反射により化粧シート13に意匠として設けられた絵柄、図柄などがそのまま見えるが、映像表示装置10が駆動され、図2に示す様にLEDディス
プレイ12を所定の表示パターンに応じて発光すると、発光したLED素子16aからの発光18は映像表示装置10のガラスの化粧板11を透過し、図3の右の図の様に表示パターン19が表示され、映像表示装置付き不燃化粧パネル1の表面側、すなわち室内側から目視できるようになる。
我々は、本発明による映像表示装置付き不燃化粧パネル1を検討する過程において、映像表示装置10のガラスの化粧板11の化粧シート13の可視光線透過率が、3%〜70%であることがより最適に映像表示装置付き不燃化粧パネル1として機能することを見出した。
すなわち、化粧シート13の可視光線透過率が3%〜70%の範囲であれば、映像表示装置10が駆動されない状態では化粧シート13に設けられた意匠が室内の照明による反射光によって可視であり、映像表示装置10が駆動された状態では、LEDディスプレイ12の発光による表示パターンや表示情報を、映像表示装置10のガラスの化粧板11を透過して明瞭に表示することができ、容易に視認可能とすることができることを見出したものである。
また我々は、本発明による映像表示装置付き不燃化粧パネル1を検討する過程において、ガラス板15の厚さを6mm〜8mmとすることにより、映像表示装置10の部分が十分な不燃性を持ち、本発明による映像表示装置付き不燃化粧パネル1が建築基準法に定める不燃性基準を満たす内装材にできる共に、可視光線透過率が低くなりすぎずに映像を明瞭に表示することができ、またパネル重量が重くなりすぎず、施工が良好に行えることを見出した。この様なガラス板としては、例えばフロート板ガラスを好適に適用できる。
枠材17は、不燃性の材料で構成すると好ましく、例えば金属性の枠材とすると好適である。また、枠材17の表面側の部分を、化粧シート13および化粧シート22と同等の色調とする、また同等の模様を設けるなどして、一体感がより高まるようにすることもできる。
本発明による映像表示装置付き不燃化粧パネル1は、室内側に光を投光するための、たとえばプロジェクターとスクリーンのような器具などを設置する必要がない特徴を有する。これによって空間の利用効率の向上が可能である。
プロジェクターによる情報、パターンの表示の場合には、室内においても照明や外光の影響を受け、たとえば室内が明るすぎる場合や、部分的に外部から光が差し込むような環境においては、目視において見えにくくなり、視認性において問題が生じるおそれがある。
一方、本発明による映像表示装置付き不燃化粧パネル1においては、映像表示装置10の表示は、スクリーンからの反射光を目で捉える視認とは異なり、LEDディスプレイ12自身が発光するため、ガラスの化粧板11を透過して視認性に優れる利点を有する。
さらに、映像表示装置10のガラスの化粧板11の、ガラス板15に積層された化粧シート13の意匠と、基材パネル20の表面の化粧シート22の意匠が連続または同一であることにより、その境界が感じられ難くなり、互いに違和感なく調和して、より自然で、かつ映像表示装置10の存在を感じさせることのより少ない映像表示装置付き不燃化粧パネル1とすることができる。
このように、本発明による映像表示装置付き不燃化粧パネル1は、映像表示装置10を駆動しない場合には、映像表示装置10の外側、すなわち室内側からは、化粧シート13
に設けられた意匠の絵柄や図柄などのみが可視となり、映像表示装置10は表示装置としては、なにも表示されていない状態となる。
すなわち、化粧シート13に設けられた意匠の絵柄や図柄は、映像表示装置10の表面に常に表示されている状態であり、視認可能である。内部側のLEDディスプレイ12が駆動されていない状態であれば、映像表示装置10の外部の反射光によって、化粧シート13に設けられた意匠の絵柄や図柄のみが視認可能である。
これに対し、映像表示装置10のLEDディスプレイ12を駆動して所定の表示パターンや表示情報を表示することによって、ガラスの化粧板11を透過して表示パターンや表示情報が明るく浮かび上がって映像表示装置10に表示される。
すなわち、所定の表示パターン19として、図3に例示したような文字情報の他、記号やサイン、図8に例示したようなカラー画像情報、動画情報など、種々の情報を表示することができる。
映像表示装置10に用いる映像ディスプレイパネル12としては、空間効率よく装着されるために、平面ディスプレイ装置が好適に用いられ、前述の様なLED素子をアレイ状に多数配置したLEDディスプレイ12以外にも、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどが例示でき、表示する画像や目的に応じて適宜選択できるが、これに限定されない。
本発明に用いる化粧シート13には、たとえばプラスチックフィルムを基材として、印刷などの手法によって絵柄を設けたものを用いることができる。化粧シート13は単層の構成としても良いが、多層の構成としても良く、例えば図4に示す例の様に、基材層131、絵柄層132、および表面保護層133の構成とすることができる。
化粧シート13には、たとえば絵柄として木目柄を表現しようとする場合には、基材層131として、特段の制限を設けるものではないが、たとえば着色したポリオレフィン系樹脂からなる長尺のフィルムを用いることができる。また、可視光に対する透過性を得るためには、基材層131の厚さは0.06mm以下、含有する無機顔料の重量比率を33%以下とすると好ましい。
また絵柄層132の形成には、既存の印刷手法を用いて行なうことができる、たとえばグラビア印刷法、オフセット印刷法、フレキソ印刷法、シルクスクリーン印刷法、インクジェット印刷法などが使用でき、適宜選択することができる。
化粧シート13の絵柄層132を形成するための印刷に用いるインクは、特段の制約を加えるものではなく、基材層131あるいは後述の表面保護層133との密着性、また化粧シート13の可視光線透過率が3%〜70%の範囲となる様にすることなどを考慮して、適宜選択することができる。
本発明による映像表示装置付き不燃化粧パネル1を、室内の壁面や天井面に表面材として用いる場合には、傷や磨耗のおそれをより少なくするために、表面保護層133を設けても良い。
表面保護層133には、たとえば透明なポリオレフィン系樹脂を用いることができる。表面保護層133の積層に際しては、たとえばポリオレフィン系樹脂からなるプラスチックフィルムを用いることもできる。
あるいは、基材層131および絵柄層132上に、溶融したポリオレフィン系樹脂を押出機によって製膜して積層するのでも良い。表面保護層133には、周囲の化粧シート22の表面にエンボスによる凹凸などの表面加工が施されている場合には、一体感を向上させるため、同様のエンボスによる凹凸などの表面加工を施しても良い。エンボスによる凹凸のパターンは、たとえば幾何学模様のほか、梨地や木目の導管を表現するものであっても良い。
基材層131あるいは表面保護層133に熱可塑性樹脂を用いる場合には、塩化ビニル樹脂などを使うことも可能であるが、廃棄や焼却の可能性を考慮すれば、ポリオレフィン系樹脂を用いる場合にはより環境適合的である。
絵柄層132の絵柄は、特に限定するものではないが、例えば室内のインテリアなどにおいて、全体として調和の取れた、壁紙の抽象絵柄や、家具や建具の木目柄などの絵柄とすることができる。
図5は、本発明に係る映像表示装置付き不燃化粧パネルの、第二の実施態様を説明するための部分断面模式図である。
本発明による映像表示装置付き不燃化粧パネル2は、基材パネル20の表面側から設けられた凹部23に映像表示装置10が装着されて構成される。映像表示装置10は、前述の実施態様と同様であって良く、表面側から化粧シート13、粘着剤14、ガラス板15をこの順に積層したガラスの化粧板11、その内部側に映像ディスプレイパネル12としてLED素子16が多数アレイ状に配列されたLEDディスプレイ12が設けられ、その全体の周縁部を枠材17が囲うようにして支持している。
映像表示装置10は凹部23に埋め込まれるようにして装着され、その表面である化粧シート13は、周囲をなす基材パネル20の表面の化粧シート22と面一となっており、また、映像表示装置10の表面の化粧シート13は、基材パネル20の表面の化粧シート22と同意匠とされているため、その境界が感じられ難くなり、互いに違和感なく調和して、より自然で、より一体感が得られている。なお、本実施形態では、凹部23に底部25が設けられているが、前述の様に、底部25は必須ではなく、図1に示したような底のない形状であっても良い。
基材パネル20の下地21は、前述の実施態様と同様に、建設省告示第1400号に適合する不燃性の材料、例えば厚さ12mm以上の石膏ボード、金属板、ガラスなどが適用される。また基材パネル20の化粧シート22を構成する素材は、下地21を隠蔽する不透明なものであって良いのに対して、映像表示装置10の化粧シート13は可視光に対する透過性を有する。
図6は本実施態様の映像表示装置付き不燃化粧パネル2の、何も表示していない状態と表示した状態を説明する模式図である。左の図が映像表示装置10を駆動していない状態で、化粧シート13に意匠として設けられた絵柄、図柄などがそのまま見えている。右の図が、映像表示装置10が駆動され、LEDディスプレイ12を所定の表示パターンに応じた表示パターン19が表示されている状態である。このとき枠材17は化粧シート13および化粧シート22と同等の意匠とされ、枠材17が目立たなくなり、互いに違和感なく調和して、より自然で、一体感がより高められている。
図7は、本発明に係る映像表示装置付き不燃化粧パネルの第三の実施態様を説明するための、部分断面模式図である。なお、本実施形態でも、凹部23に底部25が設けられているが、前述の様に、底部25は必須ではなく、図1に示したような底のない形状であっ
ても良い。
本実施形態の映像表示装置付き不燃化粧パネル3では、映像表示装置10と周囲の基材パネル20の一体感をより高めるため、映像表示装置10の化粧シート13が枠材17の表面も覆うように設けられたものである。映像表示装置10の化粧シート13と基材パネル20の化粧シート22は、凹部23と映像表示装置10との間の継ぎ目24を残して連続または同一の意匠となっており、またその表面は面一の態様となっているため、図8の左の図に示す様に、映像表示装置10に画像が表示されていない場合でも、右の図のように画像が表示されている場合でも、意匠が連続または同一であることにより、その境界が感じられ難くなり、互いに違和感なく調和して、より自然で、一体感がより高められている。
このように本発明によれば、室内環境において壁面、天井面との一体感を損ねることなく、また空間利用において効率よく、絵柄や情報、パターン、動画などの表示が可能で、より優れた視認性を有すると共に、建築基準法の不燃性の規定を見たす映像表示装置付き不燃化粧パネルを提供することが可能である。
以下本発明を、実施例によって更に具体的な説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって限定されるものである。
<実施例1>
評価用サンプルに用いた映像表示装置の部材の構成は以下のとおりである。
なお、ここでの説明は、図1、および図1中に用いた符号を用いて説明する。
◆映像表示装置10
・化粧シート13:
基材層131:厚さ0.06mmのポリエステル樹脂着色フィルム。
絵柄層132:ウレタン樹脂印刷インクにより木目柄の絵柄を印刷。
表面保護層133:ウレタン樹脂系保護コーティング(乾燥重量17g/m
・接着層14:プライマー層を介してアクリル樹脂系粘着剤を厚さ0.06mmで設けた。
・ガラス板15:JIS R3202準拠のフロート板ガラス。厚さ6mm。
・LEDディスプレイ12:ピクセルピッチ20mm、輝度1800cd/m2、水平視野角120°、垂直視野角120°のLEDディスプレイとした。
以上の様な構成の映像表示装置を以下の構成の基材パネルに装着した。
◆基材パネル20:
下地21:石膏ボード:厚さ9.5mmのものを2枚、厚さ12.5mmのもの1枚を重ね、総厚さ31.5mmとした。
化粧シート22:化粧シート13と同一の構成とした。
<評価結果>
・LEDディスプレイ12を駆動しない場合、化粧シート13と化粧シート22が違和感なくほぼ一体化して見えた。
・LEDディスプレイ12を駆動し、映像を表示したところ、輝度が高く鮮明な映像を観察できた。
このように本発明によれば、室内環境において壁面、天井面との一体感を損ねることなく、また空間利用において効率よく、絵柄や情報、パターン、動画などの表示が可能で、優れた視認性を有すると共に、法律による不燃性の規定を見たす映像表示装置付き不燃化
粧パネルを提供することが可能であることを検証することができた。
1、2、3・・・・映像表示装置付き不燃化粧パネル
10・・・映像表示装置
11・・・ガラスの化粧板
12・・・映像ディスプレイパネル(LEDディスプレイ)
13・・・化粧シート
131・・基材層
132・・絵柄層
133・・表面保護層
14・・・粘着剤
15・・・ガラス板
16・・・LED素子
17・・・枠材
18・・・発光
19・・・表示パターン
20・・・不燃性の化粧パネル(基材パネル)
21・・・下地
22・・・化粧シート
23・・・凹部
24・・・継ぎ目
25・・・底部

Claims (5)

  1. 壁面または天井面に設置される化粧パネルであって、不燃性の化粧パネルに映像表示装置が装着され、前記映像表示装置は、表面に可視光を透過する化粧パターンが設けられたガラスの化粧板と、その内部側に映像ディスプレイパネルが設けられてなり、前記ガラスの化粧板表面の化粧パターンと、前記ガラスの化粧板の周囲の前記不燃性の化粧パネルに設けられた化粧パターンの意匠が、連続または同一の意匠であることを特徴とする映像表示装置付き不燃化粧パネル。
  2. 前記ガラスの化粧板のガラスの厚みが6mm〜8mmであることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置付き不燃化粧パネル。
  3. 前記ガラスの化粧板の表面に設けられた化粧パターンが、可視光線透過率が3%〜70%の化粧シートを積層して形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の映像表示装置付き不燃化粧パネル。
  4. 前記映像表示装置が、ピクセルピッチ2mm〜25mm、輝度1400cd/m〜4500cd/m、水平視野角110°〜130°、垂直視野角110°〜130°であるLEDディスプレイであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の映像表示装置付き不燃化粧パネル。
  5. 前記ガラスの化粧板の表面が、前記不燃性の化粧パネル表面と面一となっていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の映像表示装置付き不燃化粧パネル。
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