JP2017214815A - インテリジェント板材およびインテリジェント板材を用いた家具、建物、構造物並びにスマート家具システム - Google Patents

Abstract

【課題】家具などをインテリジェント板材によりスマート化する。
【解決手段】壁、地面および家具の板材として使用され、一種の静態または動態的映像が映るインテリジェント板材１００には、基板１０と開放スロット１１が設置されている。この開放スロット１１には発光ユニット２０が嵌め込まれている。この発光ユニット２０は、発光面２１と底面２２とを有し、底面２２は開放スロット１１と貼り合わせられている一方、発光面２１は上に向けて発光している。この発光面２１は、透光層３０にカバーされ、透光層３０は、発光ユニット２０からの光を通過させ、相応な静態画像または動態画像を投射する。また、透光層３０の上には、透光表面フィルム５０が張り付けられて開放スロット１１の開口部をカバーして張り合わせられている。この透明表面フィルム５０の材質は、天然板材の材料と同一である。
【選択図】図２

Description

本発明は、インテリジェント板材およびインテリジェント板材により電子機能を付与された家具、建物、構造物並びに情報提供機能を付与したスマート家具システムに関する。

家具、建物の壁は家中でよく目にするものであり、人間の最も馴染がある家財道具である。現在のインテリジェント時代もそうである。

しかしながら、我々の一番馴染み深い家具や建物の壁は、依然として大した変わりがない。家具は家具の機能、壁は壁の機能しか持っていなく、われわれの需要に満足できなくなっている。特に社会がスマートフォン、インターネットの時代に入ってから、家具、建物に対して人間の需要が多様化になり、それらをインテリジェント化、即ち電子機能を付与することが望まれる。

例えば我々が仕事日の朝に目を覚めてから、当日の天気状況、スケジュールなどを確認するために、時間をかけて携帯電話を探す場面についていえば、携帯電話を手にして、その電源をオンにしたとき液晶パネルの強い光は眩しいので、寝ぼけ眼の我々にとってはひどい体験となる。これらのプロセスの中、一番近い位置にあるナイトテーブルは何の役にも立たない。こんな状態で、もしもナイトテーブルから情報が提供できるなら、上記の情況を免れることができる。

そうすると、家具或いは建物をインテリジェント化にさせるかは重要な課題であり、インテリジェント化を実現するためには普通の家具、建物の壁にスマートフォン、タブレットの画像化機能を違和感なく備え付けることが必要である。

このとき一般家具を使い慣れた人々にとっては、インテリジェント化した家具もユーザに普通の家具と同様に認識されることが多く、違和感を与えるおそれは少ない。また、家具の画像投影機能を実現する簡単な方法は、例えば特許文献１に示すように、モニタ装置やディスプレイ、蛍光二極管などの部品を直接テーブルにはめ込めばよい。

ＣＮ２０４９０８５０７Ｕ

特許文献１では、モニタ装置がテーブル底面の側部に設置されている。ここではディスプレイなどの部品を直接テーブルにはめ込み、透明ガラスかその他の材料でテーブルのインテリジェント化を実現させている。

しかしながら、特許文献１をはじめとする従来のテーブルは、日常的に使用される一般的な家具としては好ましくない。すなわち、一般的な家具は、通常、木材や大理石などの透明ではない材料により構成されている。

したがって、前記従来のテーブルは、一般的な家具と相違し、ユーザに違和感を与え、アットホームな感覚が薄らぐおそれがある。また、前記従来のテーブルは、ユーザの使い慣れた家具と相違が大きく、ユーザに受け入れられないおそれもある。

そこで、特定内容の静態または動態的な図案を特定の場所に設置したライトをもってテーブルに映し続けることにより、テーブルにモニタの機能を付与する投影方法が提案されているものの、該投影方法はすべての家具に適用することが困難なおそれがある。また、前記投影方法では、必然的に映らない箇所があり、同時に外部環境の影響を受けやすく、さらに遮蔽物があれば正常に映すことができないおそれもある。

本発明は、このような従来の問題を解決するためになされ、静態または動態的な画像が映るインテリジェント板材および該インテリジェント板材により電子機能を付与された家具・建物・構造物並びに情報提供機能を付与したスマート家具システムを提供することを解決課題としている。

≪インテリジェント板材≫
本発明の一態様は、静態または動態的な映像が映るインテリジェント板材に関する。このインテリジェント板材は、建物や屋内家具あるいは看板などの構造物の材料として使用することができる。以下に特徴を例示する。

（１）基板の上部表面に一個以上の上向き且つ底部は下向き延伸する開放スロットが設置され、画像形成ユニットは開放スロットに設置され、底部はスロットの底面と張り合わせられ、複数の発光点を有し、透光表面フィルムは画像形成ユニットにコーティングされている。このとき透光表面フィルムは基板表面と水平であることが好ましい。なお、予定位置の発光点の点滅によって静態／動態の画像などを形成するコントロールユニットを備える。

（２）画像形成ユニットと透光表面フィルとの間には透光層が配置され、これにより発光点の光を通過させることができる。

（３）画像形成ユニットは、例えばニキシー管，ドットマトリクス，自発光ディスプレイモジュールなどの一種類あるいは複数の組み合わせで構成することができる。

（４）発光点には、エレクトロルミネセンス素子を用いることができる。例えばＬＥＤランプ，ＯＬＥＤランプ，白熱ランプ，ハロゲンランプ，蛍光ランプ，気体放電ランプや弧光灯などでよい。

（５）画像形成ユニットには、導光パネルとエレクトロルミネセンス素子とが含まれる。この導光パネルおよびエレクトロルミネセンス素子の好ましい態様を説明すれば、まず導光パネルは開放スロット中に配置され、導光パネルの下方にはリフレクターが配置されている。

このリフレクターの表面は導光パネルの底面に張り合わされ、リフレクターの底面は開放スロットの底面と張り合わされ、光を導光パネルに反射させる。つぎにエレクトロルミネセンス素子は、導光パネルの側壁に設置され、光を導光パネルに映しつける。

（６）リフレクター、導光パネル及び透光層の周囲を金属放熱枠により囲むことで放熱の役割を果たしている。

（７）透光層と透光表面フィルムとは接着剤により固着されている。この接着剤には、例えば溶剤セメント，接着フィルム，レスポンス型ホットメルト，レスポンス型ホットメルトフィルムなどを用いることができる。

（８）電源入出力インターフェンスは、好ましくは基板の側面に設置され、コントロールユニットと接続され、外部の電気エネルギーが導入する。

≪家具・建物・構造物≫
本発明の他の態様は、前記インテリジェント板材を材料に用いた家具・建物・構造物（例えば看板など）に関する。この家具や構造物の構成の一部は、前記インテリジェント板材なため、静態または動態的な映像を映すことができる。また、建物の場合には、壁や地面に前記インテリジェント板材が張り付けられ、静態または動態的な映像を映すことができる。

本発明によれば、静態または動態的な映像が映るインテリジェント板材が提供される。したがって、前記インテリジェント板材により電子機能を付与された家具・建物・構造物を提供することができる。

本発明の実施例１に係るナイトテーブルの斜視図。 図１のナイトテーブルに使用されているインテリジェント板材の横断面図。 図２の画像形成ユニットの正面図。 （ａ）は図１のナイトテーブルのタッチ操作前の斜視図、（ｂ）は同ナイトテーブルのタッチ操作後の斜視図。 本発明の実施例２に係る家具大理石テーブルの斜視図。 （ａ）は図５の家具大理石テーブルの天板の縦断面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ部分拡大図。 （ａ）は図６の透光層の側面図、（ｂ）は、（ａ）の静態画像図。 （ａ）は図５の家具大理石テーブルのタッチ操作前の斜視図、（ｂ）は、同家具大理石テーブルのタッチ操作後の斜視図。 本発明の実施例３に係る住宅（建物）の見取図。 図９の住宅に使用されるインテリジェント板材の縦断面図。 （ａ）は図９の住宅の内壁に映像が表示される前の見取図、（ｂ）は同住宅の内壁に映像が表示された後の見取図。 本発明の実施例４に係る教会堂（内壁が無垢材で内装されている。）の見取図。 図１２の教会堂に使用されるインテリジェント板材の縦断面図。 図１３のインテリジェント板材が点灯した状態の正面図。 （ａ）は図１２の教会堂の内壁に映像が表示される前の見取図、（ｂ）は同教会堂の内壁に映像が表示された後の見取図。 本発明の実施例５に係るスマート家具システムのネットワーク構成図。。 同 嵌込式ハードウェアの構成図。 本発明の実施例６に係るスマート家具システムのネットワーク構成図。

以下、本発明の実施形態を説明する。本発明の実施形態に係る静態または動態的な映像（例えば写真や動画など）が映るインテリジェント板材には、主に基板，画像形成ユニット，透光表面フィルム，コントロールユニットが含まれる。

このコントロールユニットは、予定位置の発光物の点灯または滅灯によって静態または動態的投影を形成し、画像は透光表面フィルムを通して外部に映り、これによりインテリジェント板材の投影機能を実現する。

このとき透光表面フィルムと基板とは同材質なため、インテリジェント板材の投影効果が自然的に感じられ、ユーザに違和感を与えるおそれがない。特にコントロールユニットの指示により画像形成ユニットが滅灯状態になれば、インテリジェント板材は一般の板材と見た目が変わらない。一方、画像形成ユニットが点灯状態になれば、目標位置のエレクトロルミネセンス素子の点灯と滅灯によって静態または動態的画像が人々の目に映り、インテリジェント板材の投影機能が実現される。

また、画像形成ユニット，透光層，透光表面フィルムなどの発光・投影する部品は、基板の開放スロットに埋設されているため、外部による影響を受けることがなく、同時に画像形成ユニットから透光表面フィルムとの距離が近いため、より低い発光パワーで透光表面フィルムに綺麗な画像を映すことができる。

この透光表面フィルムも基板と同材質なため、普通の透明材料（例えばガラス，有機ガラスなど）ではなく、画像は散光状態で目に映るため、ユーザが眩しく感じることがない。

さらにコントロールユニットは、画像形成ユニットと直接繋がって発光状態をコントロールするため、簡単な画像編集だけで画像形成ユニットの発光状態が変えられ、低コストで動態的投影がより易しく実現できる。また、透光層は、画像形成ユニットに設置され、図案や色彩の画像層を変えたら、さまざまな静態的投影に変換することができる。以下、実施例１〜５に基づき具体的に説明する。

≪実施例１≫
図１〜図４に基づき実施例１を説明する。ここでは家具としてのナイトテーブル１に本発明が適用されている。このナイトテーブル１には、図１に示すように、無垢材が材料として使用され、テーブル本体２００と、テーブル本体２００に抜き差し自在に取り付けられた一対の引出し２１０，２２０と、テーブル本体２００の底面の四隅に立設された脚部２３０とを備え、テーブル本体２００は天然木材（アケボノスギ）により製作されている。

下側の引出し２２０の前方表面には、ナイトテーブル１に電子機能を付与するインテリジェント板材１００が使用されている。以下、図２に基づきインテリジェント板材１００を説明する。

インテリジェント板材１００は、基板１０と、基板１０に形成された凹状の開放スロット１１に嵌め込まれた画像形成ユニット２０と、画像形成ユニット２０上に順に配置された透光層３０，透光接合層４０，透光表面フィルム５０と、基板１０の内部に埋設されたコントロールユニット６０，バッテリー８０，通信パーツ６２と、図示省略の電源入出力インターフェースとを備えている。

基板１０は、テーブル本体と同様にアケボノスギの木材により構成され、開放スロット１１の側壁にはインターフェース接続孔（取付孔）１２が貫通形成されている。また、画像形成ユニット２０は、透光層３０側の発光面２１と発光面２１と反対側の底面２２とを備え、発光面２１は透光層側に向かって発光する一方、底面２２は開放スロット１１に貼付されている。

具体的には画像形成ユニット２０は、ニキシー管とドットマトリックスとで構成され、図３に示すように、ニキシー管は４位７段であり、コントロールユニット６０と接続され、時刻表示に使用されている。

このうちドットマトリックスは、複数のＬＥＤランプの組み合わせで構成され、コントロールユニット６０と接続され、各ＬＥＤランプの点滅をコントロールすることで様々な文字や図案などを表示することができる。ここでは時刻と天気状況とが表示されるため、それに応じて画像形成ユニット２０は時刻表示のニキシー管および文字表示と簡単な図案のドットマトリックとが必要となる。なお、一つのドットマトリックスに時刻および文字を表示することもできる。

透光層３０は、発光面２１にコーディングされ、ニキシー管とドットマトリクスからの光を導引するとともに、それを隔離保護する役割を果たす。ここでは透光層３０には、透明かつ中間部が厚めのシングルプラスチック薄片を使用することで透光効果が果たされ、さらにニキシー管とドットマトリクスの投影効果を改善することができる。

透光粘着層４０には透明接着剤が使用され、接着に用いられている。具体的にはレスポンスホットメルトフィルムが使用され、透光層３０と透光表面フィルム５０との張り付けに用いられている。ここでは透光層３０と透光表面フィルム５０とは透光粘着層４０を介して張り付けられているが、これに限定されるものではなく、しゅん卯連結や木釘留めなどの他の方法を用いてもよい。

透光表面フィルム５０は、光粘着層４０上にコーティングされ、開放スロット１１の開口部をカバーし、基板１０の上面と水平に揃うように取り付けられ、基板１０と同材質により構成されている。

すなわち、透光表面フィルム５０には、厚さ「約０．１５ｍｍ」のアケボノスギの薄い切片が使用される。このとき使用されるアケボノスギの色がやや薄く、時刻などの映る効果の向上が期待できる。この点つき繰り返して実験した結果、木材が異なると色の濃さも相違するため、黒壇のような黒に近い色からポプラのような白に近い色まで、良好な透光効果を達するのに厚さも相違する。例えば木材を使用する場合には良好な透光効果を得るための厚さは、「０．１ｍｍ〜０．８ｍｍ」が好ましい。

コントロールユニット６０は、開放スロット１１の底面に形成された凹部内に埋設され、画像形成ユニット２０と接続され、画像形成ユニット２０（特にＬＥＤ）の発光状態をコントロールする。このコントロールユニット６０は、センサー６１，通信パーツ６２，データインターフェンス６３により構成されている。

このセンサー６１は、外部からの動作を感知する。具体的には圧力センサーが使用され、基板１０内の表面に近い位置に埋設されている。したがって、圧力センサーがタッチされたり叩かれたりする際に、コントロールユニット６０が作動し、画像形成ユニット２０の作動状態をコントロールします。

また、通信パーツ（無線モジュール）６２は、「ＷＩＦＩ」や「ＢＬＵＥＴＯＯＴＨ」などを介してユーザ設備（例えばスマートフォンなど）と通信し、情報の送受信を実行する。

データインターフェンス６３は、インターフェース接続孔１２を介して基板１０から露出し、直接外部のユーザ設備と接続され、通信パーツ６２における無線通信の補充的役割を果たし、外部端末から送られてきた動態画像情報を受け入れる。このデータインターフェースとしては、例えば無線用アンテナを用いることができる。

電源入出力インターフェンス７０は、インターフェース接続孔１２を介して基板１０から露出している。ここで露出している入力端子は外部電源に接続される一方、基板１０内の出力端子はコントロールユニット６０およびバッテリー８０に接続されている。これにより外部電源からコントロールユニット６０が直接給電され、またバッテリー８０が充電される。なお、電入出力インターフェース７０にワイヤレス充電に使用する充電コイル用いれば、対応するワイヤレス充電器に接続されてバッテリーが充電される。

バッテリー８０は、基板１０内においてコントロールユニット６０に近傍に配置され、出力端子はコントロールユニット６０に接続される一方、入力端子は電源入出力インターフェース７０に接続されている。

（１）使用方法
以下、ナイトテーブル１の使用方法を説明する。ここでは予めユーザ設備にあるアプリ管理ソフトでナイトテーブル１のインテリジェント板材１００と通信パーツ６２（管理ソフトには「ナイトテーブル−−時刻天気」に相応する。）と通信可能に接続させ、ユーザ設備から天気情報をインテリジェント板材１００に送信し、要求に応じて情報を随時更新しているものとする。

ここで寝ぼけ眼のユーザが、足または手でナイトテーブル１の圧力センサー６１にタッチすればコントロールユニット６０が作動する。このとき画像形成ユニット２０は、コントロールユニット６０からの指示信号に応じて、図４に示すように、ニキシー管に時刻を表示させ、かつドットマトリクスに天気情報の文字を表示させる。これによりインテリジェント板材１００に時刻および天気情報が表示され、ユーザは通信パーツ６２を通じて最新の天気情報を閲覧することができる。

（２）作用効果
ナイトテーブル１のインテリジェント板材１００は、基板１０，画像形成ユニット２０，透光表面フィルム５０，コントロールユニット６０を備える。このコントロールユニット２０は、予定位置の発光物の点灯または滅灯によって静態または動態的投影を形成する。

ここで形成された画像を、透光表面フィルム５０を通して外部に映すことにより、インテリジェント板材１００の投影機能が実現される。このとき透光表面フィルム５０と基板１０とは同材質なため、ユーザにはインテリジェント板材１００の投影効果が自然的に感じられ、違和感を与えることがない。

特にコントロールユニット６０の指示信号に応じて画像形成ユニット２０が滅灯状態になれば、インテリジェント板材１００は一般の板材と見た目が変わらない。一方、コントロールユニット６０の指示信号に応じて画像形成ユニット２０が点灯状態になれば、目標位置のエレクトロルミネセンス素子の点灯と滅灯とによって静態または動態的画像が人々の目に入り、インテリジェント板材１００の投影機能が実現される。

また、画像形成ユニット２０と透光層３０と透光表面フィルム５０などの発光・投影に用いる部品は、基板１０の開放スロット１１に埋設されているため、外部からの影響を受けない。さらに画像形成ユニット２０から透光表面フィルム５０との距離が近いため、より小さめな発光パワーで透光表面フィルム５０に綺麗な画像を投影することができる。

ここで透光表面フィルム５０は基板１０と同材質なため、普通の透明材料ではなく（例えばガラス、有機ガラス）、画像は散光状態でユーザの目に入るため、眩しく感じることはない。この場合にコントロールユニット６０は、画像形成ユニット２０と直接接続されて発光状態をコントロールするため、簡単な画像編集だけで画像形成ユニット２０の発光状態を変化させることができ、低コストで動態的投影がより易しく実現することができる。

さらに透光層３０は、画像形成ユニットの開放スロット１１に設置され、図案や色彩の画像層を変えれば、さまざまな静態的投影を映しだすことができる。さらにインテリジェント板材１００の透光接合層４０によれば、透光表面フィルム５０と透光層３０との間に粘着剤が設けられている。

このとき両者５０，３０間の粘着面積が広いため、丈夫にコーティングすることができる。なお、インテリジェント板材１００にはバッテリー８０が搭載されているため、外部からの給電がなくても継続作動は可能であり、この点でも時刻表示機能などを損なうことがない。

≪実施例２≫
図５〜図８に基づき実施例２を説明する。ここでは家具としての大理石食卓（テーブル）２に本発明が適用されている。この大理石食卓２は、食卓本体３２０とインテリジェント板材４００とを備えている。この食卓本体３２０は、正方形状に形成された大理石製の甲板（天板）３２０と、甲板３２０を支える足部３１０とを備え、甲板３２０のコーナ部にはインテリジェント板材４００が設けられている。なお、図５中では、各コーナ部の一箇所にインテリジェント板材４００が設けられているが、他のコーナ部にも設けてもよいものとする。

インテリジェント板材４００は、図６（ａ）に示すように、基材４１０，画像形成ユニット４２０，透光層４３０，透光粘着層４４０，透光表面フィルム４５０，コントロールユニット４６０，電源入出力インターフェース，バッテリー４８０を備えている。

基板４１０は、甲板３２０と同じく大理石により構成され、甲板３２０に取り付けられている。この取付方法は、接着でもよく、あるいは螺子止めでもよく、甲板３２０の取付部内に嵌め込んでもよい。この基板４１０の上部には、断面凹状の開放スロット４１１が形成され、該開放スロット４１１の側壁にインターフェース取付孔４１２が貫通形成されている。

画像形成ユニット４２０は、開放スロット４１１にはめ込まれ、発光面４２０ａと底面４２０ｂとを備えている。この底面４２０ａは開放スロット４１１の底面に貼り合わされ、発光面４２０ｂは上に向けて発光する。ここでは画像形成ユニット４２０は静態表示であり、導光パネル４２１，ライトユニット４２２と反射板４２３と金属放熱枠４２４とで構成されている。

導光パネル４２１は、矩形の有機ガラス板により構成され、四つの側面４２１ａに一個以上の取付孔４２１ｂが形成されている。この取付孔４２１ｂは、ライトユニット４２２の取付に用いられ、該取付孔４２２この個数は導光パネル４２１の大きさに応じて定められる。ここでは導光パネル４２１は、Ａ４サイズに形成され、一個だけ取付孔４２２が形成されている。ただし、導光パネル４２１のサイズが大きい場合には取付孔４２２の個数を増加させることが望ましい。

ライトユニット４２２には多数の発光点が存在しており、ここでは発光点が多数のエレクトロルミネセンス素子で分路に接続されている。このエレクトロルミネセンス素子は白光のＬＥＤランプであり、複数のＬＥＤランプの組み合わせでライトユニット４２２を構成している。

リフレクター４２３の表面は、導光パネル４２１の底面に張り付いている一方、その底面は開放スロット４１１の底面に貼り合わせられている。このリフレクター４２３には、アルミホイルをコーディングしたプラスチック板が使用され、導光パネル４２１と同じ大きさに形成されている。なお、導光パネル４２１の底面をアルミホイルでコーティングしてもよいものとする。

金属放熱枠４２４は、金属で作られた矩形枠であり、リング型の側壁４２４ａと底部突出の突出片４２４ｂとを備えてＬ状となっている。ここでは図６（ａ）（ｂ）に示すように、金属放熱枠４２４における側壁４２４ａの内側の下から上へ、基板４１０，リフレクター４２３，導光パネル４２１，透光層４３０の順に配置され、外側は開放スロット４１１と貼り合わせられ、導光パネル４２１からの熱量を基板に導入する。

本実施例では、エレクトロルミネセンス素子が導光パネル４２１の取付孔４２２に設置され、変形したものはエレクトロルミネセンス素子を導光パネル４２１の側壁に設置しても可能である。一個または多数のエレクトロルミネセンス素子を縞状にして金属放熱枠４２４に設置すれば、本実施例と同様な効果が得られる。

透光層４３０は、発光面４２０ａにコーディングされ、図７に示す２枚のプラスチック薄片４３１，４３２が含まれている。この薄片４３１と４３２とは、透光部分と透光でない部分（黒色で塗るかまたは反射フィルムを張り付けるか）とを有している。

このとき図７に示すように、２枚の薄片４３１，４３２が積み重ねることによって、さまざまな静態画像を表現することができる。なお、直接一枚の薄片を使って、対応する画像部分をペンキしてもよい（図７の充填部分）。これは画像部分をそのまま黒に塗るまたは反射フィルムを貼りつけることではない。

本実施例においては、図７および図８に示すように、カートゥーン表情画像と木の葉画像とが薄片４３１，４３２を組み合わせて得られている。

透光粘着層４４０は、コーディングに用いられ、主に透明粘着剤が使用されている。ここではレスポンス型ホットメルトフィルムが使用され、一方の片面は透光層４３０をコーティングしている一方、他方の片面は透光表面フィルム４５０をコーティングし、両者４３０，４５０を接着している。

透光表面フィルム４５０は、透光層４３０にコーティングされ、開放スロット４１１の開口部を閉塞するように基板４１０に張り合わせられている。この透光表面フィルムの材質は基板４１０と同じとする。

この透光表面フィルム４５０については、多数回の実験を通して、石材が違うと色の濃さも違うため、透光性も違ってくる。例えば朱色から白に近い色まで、透光効果は異なる。良好な透光効果を求める以上、厚さも違ってくる。例えば石材にとって、使用範囲は０．１mm−０．２mmが好ましい。

コントロールユニット４６０は、基板４１０の内部に埋設され、画像形成ユニット４２０と接続され、その発光状態をコントロール（制御）する。ここではセンター４６１と通信パーツ４６２とによりコントロールユニット４６０が構成されている。

センサー４６１は、外部操作を感知する。ここではセンサー４６１には温度センサーが用いられている。このセンサー４６１は、基板４１０の内部において表面に近い位置に埋設され、タッチ可能となっている。また、通信パーツ４６２は、「ＷＩＦＩ」・「ＢＬＵＥＴＯＯＴＨ」などでユーザ設備（例えばスマートフォンやタブレットなどのユーザ端末）とのデータ送受信に用いられる。

ここで石材は人の手よりは温度が低いため、温度感知器がタッチされた時に、コントロールユニット４６０が作動し、画像形成ユニット４２０に指示信号を送信し、これによりライトユニット４２２が点灯する。

電源入力インターフェンス４７０は、取付孔４１２にセットされ、基板４１０から露出している。この電源入力インターフェンス４７０の入力端子は、外部電源に接続されている一方、出力端子はコントロールユニット４６０に接続されて給電する。

バッテリー４８０は、基板４１０の内部においてコントロールユニット４６０に近い位置に埋設されている。このバッテリー４８０の出力端子はコントロールユニット４６０に接続され、入力端子は電源入力インターフェンスに繋がっています。

（１）使用方法
以下、大理石食卓２の使用方法を説明する。ここでは食事の直前にユーザが大理石食卓２の前に座って、両肘または手のひらにてセンサー４６１にタッチすれば、コントロールユニット４６０が作動し、画像形成ユニット４２０に指示信号を送信する。

このとき画像形成ユニット４２０は、コントロールユニット４６０からの指示信号に応じて、図８に示すように、カートゥーン表情画像と木の葉画像を表示させる。この各画像は、画像形成ユニットの点滅によって消えたり現れたりする。

（２）作用効果
大理石食卓２のインテリジェント板材４００には、基板４１０，画像形成ユニット４２０，透明表面フィルム４５０，コントロールユニット４６０が含まれている。このコントロールユニット４６０は、予定位置の発光物の点灯または滅灯で静態または動態的投影を形成する。

ここで投影された画像は、透光表面フィルム４５０を通して外部に映り、これによりインテリジェント板材４００の投影機能が実現される。このとき透光表面フィルム４５０と基板４１０とは同材質なため、インテリジェント板材４００の投影効果が自然的に感じられ、ユーザに違和感を与えることがない。

特にコントロールユニット４６０の指示信号に応じて画像形成ユニット４２０が滅灯状態になれば、インテリジェント板材４００は一般の板材と見た目が変わらない。一方、コントロールユニット４６０の指示信号に応じて画像形成ユニット２０が点灯状態になれば、目標位置のエレクトロルミネセンス素子の点灯と滅灯とによって静態または動態的画像が人々の目に入り、インテリジェント板材４００の投影機能が実現される。

また、画像形成ユニット４２０と透光層４３０と透光表面フィルム４５０などの発光・投影に用いる部品は、基板４１０の開放スロット４１１に埋設されているため、外部からの影響を受けない。さらに画像形成ユニット４２０から透光表面フィルム４５０との距離が近いため、より小さめな発光パワーで透光表面フィルム４５０に綺麗な画像を投影することができる。

ここで透光表面フィルム４５０は基板４１０と同材質なため、普通の透明材料ではなく（例えばガラス、有機ガラス）、画像は散光状態でユーザの目に入るため、眩しく感じることはない。この場合にコントロールユニット４６０は、画像形成ユニット４２０と直接接続されて発光状態をコントロールするため、簡単な画像編集だけで画像形成ユニット４２０の発光状態を変化させることができ、低コストで動態的投影がより易しく実現することができる。

さらに透光層４３０は、画像形成ユニット４２０の開放スロット４１１に設置され、図案や色彩の画像層を変えれば、さまざまな静態的投影を映しだすことができる。さらにインテリジェント板材４００の透光接合層４４０によれば、透光表面フィルム４５０と透光層４３０との間に粘着剤が設けられている。

このとき両者４５０，４３０間の粘着面積が広いため、丈夫にコーティングすることができる。なお、インテリジェント板材４００にはバッテリー４８０が搭載されているため、外部からの給電がなくても継続作動は可能であり、この点でも時刻表示機能などに適応できる。

そして、本実施例で提供した画像形成ユニット４２０は、導光パネル４２１とライトユニット４２２を光源として使うため、導光パネル４２１の光線の照射方向の導引作用を利用し、一つのライトユニット４２２で導光パネル４２１の全体が明るくなり、エレクトロルミネセンス素子の使用頻度が減ることができ、さらに透光層４３０に光を照らすこともコントロールすることもできる。

また、画像形成ユニット４２０は、導光パネル４２１の下部にリフレクター４２３が設置されており、導光パネル４２１の光はほぼ全部を透光層４３０に照射できて、光源の使用効果と利用率を高めている。

さらに画像形成ユニット４２０には金属放熱枠４２４が設けられ、大面積の投影によりやむを得ずライトユニット４２２を多く使用しないといけない場合であっても、ライトユニット４２２の熱量はより速く散発することができる。この点でエレクトロルミネセンス素子と画像形成ユニット４２０の正常な作動状態が維持できる。

≪実施例３≫
図９〜図１１に基づき実施例３を説明する。ここでは建物としての住宅３に本発明が適用されている。この住宅３は、内壁を大理石で装飾したユニットハウスにより構成されている。

具体的には住宅３は、図１に示すように、ハウス本体５００とハウス本体５００の少なくとも一枚以上の内壁に張り付けられたインテリジェント板材６００とを有している。このハウス本体５００は、一般の住民宅であり、ベットルームの内壁には大理石で装飾され、内壁の表面にインテリジェント板材６００が嵌め込まれている。

インテリジェント板材６００は、図１０に示すように、基板６１０，画像形成ユニット６２０，透光層６３０，透光粘着層６４０，透光表面フィルム６５０を有している。この基板６１０内にコントロールユニット６６０，電源インターフェース６７０，バッテリー６８０が設置されている。

このようなインテリジェント板材６００の基本構造は、実施例１のインテリジェント板材１００の構造と同じである。すなわち、基板６１０は基板１０に相当し、画像形成ユニット６２０は画像形成ユニット２０に相当し、透光層６３０は透光層３０に相当し、透光粘着層６４０は透光粘着層４０に相当し、透明表面フィルム６５０は透明表面フィルム５０に相当する。

ただし、基板６１０および透光フィルム６５０の材質は大理石であり、また透光表面フィルム６５０の厚さは「０．１０ｍｍ」に設定されている。さらに画像形成ユニット６２０は「１０００^*１０００（長さ方向および幅方向に１０００個ずつのＬＥＤランプが配列されている。）」のドットマトリックスを有している。

（１）使用方法
以下、住宅３におけるインテリジェント板材６００の使用方法を説明する。ここでは予めユーザ設備にあるアプリ管理ソフトでインテリジェント板材６００と通信パーツ６６２（管理ソフトには「壁−画像とゲーム」に相応する）と通信可能に接続させておくものとする。

そして、ユーザ設備から特定な動態画像情報をインテリジェント板材６００に送信し、コントロールユニット６００により処理する。この処理後には、図１１に示すように、前記動態画像情報が画像形成ユニット６２０、即ちドットマトリックスで表示される。

なお、図１１中では、ユーザ設備から送信した情報は、テトリスゲームの動態画像情報であるが、ユーザ設備を通じて他の画像や文字の情報を送信することもできる。

（２）作用効果
住宅３によれば、インテリジェント板材６００によりユーザのニーズに応じて内壁に特定内容の画像や文字などが表示され、住宅に対するスマート化の需要を満足させることができる。

すなわち、インテリジェント板材６００によれば、圧力センサー６６１の位置を叩いたり、押し付けたりすれば、ユーザ設備から特定の動態画像情報を受信して表示します。ここでは予め設定した画像と文字情報を表示することが可能なため、圧力センサー６６１の感知により、室内を伝統的な暖かいレトロな雰囲気から現代的ハイテク感が漂う雰囲気に変化させることができます。

この状態変化は、インテリジェント板材６００にある画像形成ユニット６２０の作動状態の変化による実現できます。変化する前に何の痕跡も察さないが、変化後には明らかな効果が表れ、そのプロセスに違和感が全く生じない。

≪実施例４≫
図１２〜図１５に基づき実施例４を説明する。ここでは内壁が無垢材で内装された教会堂４に本発明が適用されている。この教会堂４は、図１２に示すように、教会堂本体７００と、教会堂本体７００の内壁に嵌め込まれた少なくとも１枚のインテリジェント板材８００とを有している。

教会堂本体７００は、建物であり、ロビーの内壁が無垢材で装飾されているものとする。ここではロビーの内壁にインテリジェント板材８００がセットされている。

インテリジェント板材８００は、図１３（ａ）（ｂ）に示すように、基板８１０，画像形成ユニット８２０，透光層８３０，透光粘着層８４０，透光表面フィルム８５０を備えている。この基板８１０内にコントロールユニット８６０，電源インターフェース８７０，バッテリー８８０が設置されている。

このようなインテリジェント板材８００の基本構造は、実施例２のインテリジェント板材４００の構造と同じである。すなわち、基板８１０は基板４１０に相当し、画像形成ユニット８２０は画像形成ユニット４２０に相当し、透光層８３０は透光層４３０に相当し、透光粘着層８４０は透光粘着層４４０に相当し、透明表面フィルム８５０は透明表面フィルム４５０に相当する。

ただし、基板８１０および透光表面フィルム８５０の材質は、教会堂本体７００のロビーを装飾する無垢材と同一とする。また、透光表面フィルム８５０の厚さは「０．１５ｍｍ」であり、透光層８３０の中で組み合わされた画像は図１４に示す十字架の画像とする。さらにコントロールユニット８６０に対応したセンサー８６１は赤外線センサーであり、前記ロビー内の人体の熱量を感知する。したがって、前記ロビー内に人が多くいれば信号が強くなり、画像形成ユニット８２０への電流が強くなってライトユニット４２２が明るくなる。

（１）使用方法
以下、教会堂４におけるインテリジェント板材８００の使用方法を説明する。ここでは教会堂本体７００のロビーで祈祷する人がいなければ、センサー８６１は人体から発した赤外線を感知できず、キリストの十字架の画像はインテリジェント板材８００に表示されず、前記ロビーの内壁に隠れた状態となる。

一方、前記ロビーの内壁前に人（例えば説経する神父など）が現れた場合には、センサー８６１が人体の赤外線を感知し、相応する出力電波をコントロールユニット８６０に送信し、それが出した指示で画像形成ユニット８２０が点灯する。

このとき前記ロビー内の人数が増えるに従ってコントロールユニット８６０は、対応する画像形成ユニット８２０に強い電流を送り、ライトユニット４２２の明るさが強くなり、図１４のキリストの十字架の画像が現れる。

このように教会堂４は、ロビーの内壁にインテリジェント板材８００が嵌め込まれているため、教会堂４のロビー内に居る人数の多寡に応じてキリストの十字架の画像が見え隠れしたり、同画像の明るさが調整される。この点で教会堂４の管理がし易くなるとともに、よりたくさんの信者を教会堂４に引き寄せる効果が得られる。

なお、インテリジェント板材８００は、教会堂４の十字架などの構造物（看板でもよい。）の外表面に嵌め込んでもよく、あるいは教会堂４の訓戒室のドアに嵌め込ませても同様な効果を得ることができる。

また、その他の宗教の重要に応じて仏像、観音などの宗教のイメージでもよく、寺院などの適当な場所に設置することも可能である。さらにインテリジェント板材８００の透光層８３０の画像を他界した肉親とし、墓石にインテリジェント板材８００を嵌め込ませれば、墓参りの際に画像が現れ、その他の場合には画像が隠れさせることができる。

≪実施例５≫
図１６および図１７に基づき実施例５を説明する。ここでは家具に情報交換機能を付与し、ユーザ設備を利用して家具のスマート化を実現している。

すなわち、通信システム，各種センサー，オペレーションシステムとディスプレイ機能などの電子部品を家具に組み込んでスマート化し、該家具によりユーザの身元識別・位置情報・情報交換などの機能を実現する。これと同時に各種センサーを利用して室内環境情報などのデータをリアルタイムに観測し、観測結果を家具の表面に表示させる。

（１）全体構成
図１６に基づき全体構造を説明する。図１６中の９０１は、スマート化された各家具を示し、該家具をスマート家具システムと呼ぶものとする。

この各スマート家具システム９０１は、ユーザ設備９０４とブルートゥース「Ｂｌｕｅ Ｔｏｏｔｈ」（登録商標）４．０などの近距離無線通信を通じて接続されている一方、ワイヤレスルータを経由してインターネットに接続されている。

ここでは各スマート家具システム９０１は、ユーザ設備９０４から登録されたユーザＩＤを取得し、さらにリモートサーバー９０３にログインし、ユーザＩＤと位置情報とを送信する。このときリモートサーバー９０３は、各スマート家具システム９０１のデータを収集し、収集されたデータを分類分別しつつ各スマート家具システム９０１間に必要な情報を交換する。

具体的には各スマート家具システム９０１は、大理石食卓や木製のナイトテーブルなどの家具本体を主体に構成され、嵌込式ハードウェアシステム９０６と専用ソフトウェアシステムを備えている。この嵌込式ハードウェア９０６は、ＭＣＵ（Ｍｉｃｒｏ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｕｎｉｔ）を主体に構成され、図１７に示すように、ワイヤレス・ネットワーク・モジュラー９０７，ブルートゥース ｉＢｅａｃｏｍ モジュラー９０８，ＲＥＩＤ（無線周波数認識）のＩＣタグ９０９，焦電気インフラレッド（赤外線）インダクションモジュラー９１０，マイク９１１，ワイヤレス充電・モジュラー９１２，デジタルモニター９１３，ＬＥＤ表示９１８，各種センサー９１４〜９１６を備える。

これの各構成９０６〜９１６は、表面シームレス嵌込技術によりスマート家具システム９０１に実装されている。例えば家具の凹部に各構成９０６〜９１６の全部あるいは一部を嵌め込んで、実施例１〜４と同様に家具と同材質の透光表面フィルムにより前記凹部をカバーしてもよい。

（２）使用方法１
実施例５のスマート家具システム９０１の使用方法の一例、即ち使用例を説明する。ここではスマート家具システム９０１は、百貨店などの大型店舗内の各フロアに設置され、各スマート家具システム９０１は自己の設置位置（例えば３階右奥など）を保持しているものとする。また、ユーザには事前にユーザＩＤが発行され、発行されたユーザＩＤはユーザ設備９０４の専用アプリケーションが保持しているものとする。

このときユーザが大型店舗に入店し、ユーザの所持するユーザ設備９０４とスマート家具システム９０１との距離が近くなれば専用アプリケーションが起動し、両者９０１，９０４がブルートゥース４．０により接続される。これによりスマート家具システム９０１は、ユーザＩＤを受信し、受信したユーザＩＤをリモートサーバー９０３に送信してログインさせる。これと同時に各スマート家具システム９０１は、ユーザの位置情報としてスマート家具システム９０１の設置位置をリモートサーバー９０３に送信する。

また、ユーザが大型店舗内を移動（フロア内の移動あるいはフロア階の移動）することで両者９０１，９０４間の距離が遠くなれば、ユーザ設備９０４は既接続のスマート家具システム９０１と切断される。一方、新たに別のスマート家具システム９０１とユーザ設備９０４との距離が近くなれば、両者９０１，９０４が接続され、これによりリモートサーバー９０３には新たなユーザの位置情報が送信される。

したがって、実施例５のスマート家具システム９０１によれば、ユーザの大型店舗内の位置情報が得られ、迷子情報などに役立てることができる。また、ユーザの大型店舗内における移動履歴も得られるため、マーケットリサーチなどにも利用することができる。

このときスマート家具システム９０１の前記各構成９０６〜９１６は、家具と同材質の透光表面フィルムによりカバーされているため（デジタルモニター９１２を除く。）、ユーザに違和感を与えることがなく、フロア内の景感を損なうおそれがない。

ここでは各スマート家具システム９０１は、各種センサー９１４〜９１６を備えているため、各スマート家具システム９０１周囲の環境情報を取得することができる。例えば温度センサー９１５によれば、各スマート家具システム９０１からフロア毎の温度情報やフロア内の場所毎の温度情報が得られる。ここで得られた温度情報を店舗内の温度管理に役立てることもできる。

また、光度センサー９１４および空気センサー９１５によれば、フロア毎あるいはフロア内の場所毎の光度情報・空気情報（ＣＯ₂濃度やＰＭ２．５の情報など）が得られる。ここで得られた光度情報や空気情報をフロア管理に役立てることができる。

このとき空気情報や温度情報など環境情報に異常があれば、スマート家具システム９０１にてアラームなどで警報し、またユーザ設備９０４に通知することができる。なお、各種センサー９１４〜９１６の環境情報は、スマート家具システム９１５に一定時間表示させることもできる。

（２）使用例２
実施例５のスマート家具システム９０１の他の使用例を説明する。ここではスマート家具システム９０１はレストランなどの食卓に適用されている。

具体的にはユーザが食事の際に着席し、ユーザ設備９０４とスマート家具システム９０１との距離が近づけば専用アプリケーションが起動し、両者９０１，９０４がブルートゥース４．０により接続される。

これによりスマート家具システム９０１は、ユーザＩＤを受信し、受信したユーザＩＤをリモートサーバー９０３に送信してログインさせる。このときスマート家具システム９０１は、併せてユーザＩＤの受信時刻をリモートサーバー９０３に送信する。

その後にユーザが食事を終了し、ユーザ設備９０４をもって退席すれば、スマート家具システム９０１とユーザ設備９０４との接続が切断される。この切断時刻をスマート家具システム９０１は、ユーザＩＤと併せてリモートサーバー９０３に送信する。

このとき前記受信時刻を食事開始時刻とする一方、前記切断時刻を食事終了時刻として、ユーザの食事時間をリモートサーバー９０３側で管理することができる。併せて食事開始時刻からの経過時刻をスマート家具システム９０１に表示させてもよい。

また、各種センサー９１４〜９１６を備えているため、各スマート家具システム９０１周囲の環境情報を取得することができる。例えば温度センサー９１５によれば、各スマート家具９０１からレストラン内の温度情報の温度情報が得られる。ここで得られた温度情報をスマート家具システム９１５に表示して来客に提示することができ、またレストラン内の温度管理に役立てることもできる。

また、各種センサー９１４〜９１６のよりレストラン内部の環境情報を取得してスマート家具システム９０１に表示させることができる。例えば温度センサー９１５により得られた温度情報、光度センサー９１４により得られた光度情報、空気センサー９１５により得られた空気情報などを表示させて、ユーザにレストラン内部の環境情報をユーザに提示することできる。

なお、使用例１と同様に空気情報や温度情報などの環境情報に異常があれば、スマート家具システム９０１にてアラームなどの警報を発することができる。またスマート家具システム９１５に表示される環境情報は一定時間経過後に消去されるものとする。

≪実施例６≫
図１８に基づき実施例６を説明する。ここではスマート家具システム９０１は、団地の室内に設置される家具（例えば食卓やナイトテーブルなど）に適用され、団地の防犯システムに利用されている。

このスマート家具システム９０１は、焦電気インフラレッド（赤外線）インダクションセンサー９１７を備えている。このセンサーによれば、スマート家具システム９０１が設置された室内に居る人間の動きを測定することができる。

ここではユーザが外出する際に前記センサー９１７を作動させれば、ユーザＩＤがインターネット経由でリモートサーバー９０３に送信され、ログインが完了する。その後にユーザの留守中に室内への侵入者があれば、前記センサー９１７により侵入者の動きが測定される。

この測定情報は、インターネット経由でリモートサーバー９０３に送信され、リモートサーバー９０３６経由で団地セキュリティー・システム９１５に送信される。これにより前記測定情報を団地の防犯システムに利用することができる。例えば侵入経路や侵入時間などの特定に利用することができる。

また、前記測定情報は、リモートサーバー９０３６経由で警察通報システム９１６にも通報される。これにより前記センサー９１７が室内の不審者を感知すれば、警察などへの通報が可能となる。

１…ナイトテーブル
２…大理石食卓
３…住宅
４…建物
１０，４１０，６１０，８１０…基板
１１，４１１，６１１，８１１…開放スロット
２０，４２０，６２０，８２０…画像形成ユニット
２１，４２０ａ…発光面
２２，４２０ｂ…底面
３０，４３０，６３０，８３０…透光層
４０，４４０，６４０，８４０…透光粘着層
５０，４５０，６５０，８５０…透光表面フィルム
６０，４６０，６６０，８６０…コントロールユニット（制御部）
１００，４００，６００、８００…インテリジェント板材
４２１…導光パネル
４２３…反射板
４２４…金属放熱枠
９０１…スマート家具システム
９０３…サーバー
９０４…ユーザ設備
９０５…基地局
９０６…嵌込式ハードウェアシステム
９０７…ワイヤレス・ネットワーク・モジュラー
９０８…ブルートゥース ｉＢｅａｃｏｍ モジュラー
９０９…ＲＥＩＤのＩＣタグ
９１０…焦電気インフラレッド（赤外線）インダクションモジュラー
９１１…マイク
９１２…ワイヤレス充電・モジュラー
９１３…デジタルモニター
９１４〜９１６…センサー
９１５…団地セキュリティー・システム
９１６…警察通報システム
９１７…赤外線インダクションセンサー
９１８…ＬＥＤ表示

Claims (15)

1. 壁、地面および家具の板材として使用され、一種の静態または動態的映像が映るインテリジェント板材であって、
   基板と開放スロットが設置され、
   前記開放スロットには発光ユニットが嵌め込まれ、
   前記発光ユニットは、発光面と底面とを有し、該底面は前記開放スロットと貼り合わせられている一方、前記発光面は上に向けて発光し、
   前記発光面は、透光層にカバーされ、
   前記透光層は、発光ユニットからの光を通過させ、相応な静態画像または動態画像を投射し、
   前記透光層の上には、透光表面フィルムが張り付けられて前記開放スロットの開口部をカバーして張り合わせられ、
   前記透明表面フィルムの材質は、天然板材の材料と同一であることを特徴とするインテリジェント板材。
2. 前記透光層と前記透光表面フィルムとは、透光粘着層を介して張り付けられていることを特徴とする請求項１記載のインテリジェント板材。
3. 前記透光粘着層は、溶剤セメント，接着フィルム，レスポンス型ホットメルト，レスポンス型ホットメルトフィルムのいずれか一種である
   ことを特徴とする請求項２記載のインテリジェント板材。
4. 前記透光表面フィルムの厚さは、０．１ｍｍ〜０．２ｍｍであり、
   前記透光表面フィルムの材質は、木材，プラスチック，石材のいずれか一つであることを特徴とする請求項１記載のインテリジェント板材。
5. 前記発光ユニットは、ニキシー管，ドットマトリクス，自発光ディスプレイモジュールのうち任意の一種あるいは多種の組み合わせで構成され、
   対応する制御部にはデータインターフェースが設けられ、外部からの画像情報を受け入れて発光ユニットによって対応する画像を映すことを特徴とする請求項１記載のインテリジェント板材。
6. 前記発光ユニットは、照明セットを有し、
   前記照明セットは、一個以上のエレクトロルミネセンス素子を有し、前記制御部と接続されて発光状態をコントロールされ、
   前記透光層には、一枚以上の薄片が含まれ、有色透光の部分と透光しない部分とを有し、
   前記有色透光の部分と前記透光しない部分との組み合わせによって対応する画像が形成されることを特徴とする請求項５記載のインテリジェント板材。
7. 前記発光ユニットには、導光パネル及び反射パネルが含まれ、
   前記導光パネルには、前記照明セット取付用の取付孔が形成され、
   前記導光パネルが、透光層の下方に配置され、前記発光ユニットからの光を前記透光層に導くことを特徴とする請求項６記載のインテリジェント板材。
8. 前記照明セットのエレクトロルミネセンス素子は、ＬＥＤランプ，ＯＬＥＤランプ，白熱ランプ，ハロゲンランプ，蛍光ランプ，気体放電ランプ，弧光灯のいずれか一種であり、
   前記発光ユニットには、Ｌ字型の金属放熱枠が含まれ、
   前記金属放熱枠は、前記照明セットの近傍に配置され、前記反射パネルと前記導光パネルと前記透光層とを囲っている
   ことを特徴とする請求項７記載のインテリジェント板材。
9. 少なくとも一枚以上の請求項１〜８のいずれかに記載のインテリジェント板材が、家具の外部表面に嵌め込まれ、
   前記インテリジェント板材の透光表面フィルムは、前記家具の外部表面と同材質であり、
   静態または動態的な映像が、前記家具の外部表面に映ることを特徴とするインテリジェント板材を用いた家具。
10. 少なくとも一枚以上の請求項１〜８のいずれかに記載のインテリジェント板材が、建物の内壁に嵌め込まれ、
    前記インテリジェント板材の透光表面フィルムは、前記建物の内壁と同材質であり、
    静態または動態的な映像が、前記建物の内壁に映ることを特徴とするインテリジェント板材を用いた建物。
11. 少なくとも一枚以上の請求項１〜８のいずれかに記載のインテリジェント板材が、構造物の外部表面に嵌め込まれ、
    前記インテリジェント板材の透光表面フィルムは、前記構造物の外部表面と同材質であり、
    静態または動態的な映像が、前記構造物の外部表面に映ることを特徴とするインテリジェント板材を用いた構造物。
12. ユーザ設備と近距離無線通信を通じて接続される一方、インターネットに接続されるスマート家具システムであって、
    嵌込式ハードウェアシステムと専用ソフトウェアシステムとを備え、
    嵌込式ハードウェアは、近距離無線のモジュールと、ワイヤレスネットワークモジュールと、焦電気インフラレッド（赤外線）インダクションモジュラーと、マイクと、デジタルモニターと、ＬＥＤ表示と、環境情報を取得するセンサーと、
    を備えることを特徴とするスマート家具システム。
13. 前記スマート家具システムは、店舗の各フロアに設置され、
    前記ユーザ設備から登録されたユーザＩＤを取得し、さらにリモートサーバーにインターネット経由でログインし、
    ユーザの位置情報として自己の設置位置を前記リモートサーバーに送信することを特徴とする請求項１２記載のスマート家具システム。
14. 前記スマート家具システムは、レストランの食卓として用いられ、
    前記ユーザ設備との距離が近づけば近距離無線通信にて前記ユーザ設備と接続され、前記ユーザ設備からユーザＩＤを受信し、受信したユーザＩＤをインターネット経由でリモートサーバーに送信してログインする一方、
    前記ユーザ設備との距離が遠ざかれば、前記接続が切断され、該切断の時刻をユーザＩＤと併せて前記リモートサーバーに送信してログアウトし、
    前記ユーザＩＤの受信時刻と前記切断の時刻とに基づきユーザの食事時間を算出することを特徴とする請求項１２記載のスマート家具システム。
15. 前記スマート家具システムは、前記センサとして焦電気インフラレッド（赤外線）インダクションセンサーを備え、
    前記センサーを作動させれば、ユーザＩＤがインターネット経由でリモートサーバーに送信され、室内の人の動きが測定される
    ことを特徴とする請求項１２記載のスマート家具システム。

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