JP2015161022A - 高清浄鋼の溶製方法 - Google Patents

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【課題】C脱酸を阻害せずにスラグ改質を行い、C脱酸による溶鋼清浄化効果を効率的に得られる清浄性の高い鋼材の製造方法を提供する。
【解決手段】スラグにCaOを添加し、その後の温度低下に伴ってスラグ中のFeOとMnOを固化させて溶鋼の再酸化を抑制するため、製鋼炉から取鍋に出鋼した、質量%でC:0.05〜1.2%、Si:0.03〜0.3%、Mn:0.4〜1.5%、Ti:0.03%以下を含有する溶鋼を減圧清浄化処理する際に、減圧清浄化処理を開始する前に、取鍋内溶鋼上のスラグ組成を(6)〜(8)式を満たすように調整する。
(%FeO)+(%MnO)>10・・・(6)
(%CaO)+(%SiO)>80・・・(7)
(%CaO)/(%SiO)≧2.0・・・(8)
ここで、(%FeO)、(%MnO)、(%CaO)および(%SiO)はそれぞれスラグ中FeO、MnO、CaOおよびSiO濃度(質量%)である。
【選択図】なし

Description

本発明は、鋼材の製造段階において、鋼材性能を低下させる要因となり得る粗大な介在物を低減させることができる、高清浄鋼の溶製方法に関する。
溶鋼の脱酸過程で生成する脱酸生成物(以後介在物と呼称)は、鋼質に大きく影響することが知られている。特に、溶鋼の脱酸手法として最も一般的であるAl脱酸時に生成する粗大なAl系介在物は、鋼材の製品特性を著しく低下させることが知られている。例えば、軸受鋼に代表される高清浄鋼では、Al系介在物が破壊の起点となり、転動疲労寿命が大きく低下することが知られている。また、薄鋼板製品において、鋼材中に存在する粗大なAl系介在物は、ふくれ疵といった表面欠陥の要因となり得る。したがって、溶鋼段階で粗大なAl系介在物を低減させることは極めて重要である。
上記のような背景から、Al系介在物が少ない高清浄鋼を溶製するに際し、従来より減圧下で顕著に生じるC+O=CO反応(以下、「C脱酸反応」と呼称する。)が活用されてきた。例えば特許文献1には、C脱酸反応が顕著に生じる真空脱ガス装置にて減圧処理するに際し、溶鋼中Al濃度を低位として下記(1)式により示されるC脱酸反応で決まる平衡酸素濃度を下記(2)式で示されるAl脱酸反応で決まる平衡酸素濃度より低位とし、C脱酸によりAlを還元させることを特徴とする、清浄性の高い鋼材の製造方法が記載されている。
C+O=CO(g) ・・・(1)
Al(s)=2Al+3O ・・・(2)
しかしながら、C脱酸反応は、溶鋼中Cおよび酸素が溶鋼表面近傍へ移動して生じる反応であるため、取鍋内溶鋼全体を脱酸する速度はAl脱酸反応より遅い。また、溶鋼表面上に存在する取鍋スラグに高濃度のFeOやMnOが含まれていると、それらから溶鋼表面近傍に酸素が供給されることがあり、そのような条件ではC脱酸反応による溶鋼中酸素の除去効率が低下する。
したがって、C脱酸によりAlを還元させる効率を高めるためには、溶鋼中のAl濃度とC濃度並びに真空槽内圧力の関係を所定の条件に制御することに加えて、操業中に生じる取鍋スラグによる溶鋼再酸化・汚染を抑制することが効果的と考えられる。しかし、特許文献1には溶鋼再酸化・汚染を抑制するための条件は記載されていない。
スラグによる溶鋼再酸化の抑制方法として、例えば、特許文献2には、出鋼後の取鍋スラグにAl等の脱酸剤を投入し、スラグ中T.Fe濃度を5%以下とし、真空脱ガス処理装置にて還流を行う事を特徴とする、清浄度に優れた極低炭素鋼の製造方法が開示されている。これは、溶鋼再酸化の要因であるスラグ中低級酸化物を還元し、真空脱ガス処理中のスラグによる再酸化を抑制するものである。
しかしながら、Alの添加により溶鋼中にAlが生成してしまう事に加え、添加したAlが溶鋼中に歩留ってしまう懸念があり、特許文献1に記載のC脱酸によるAl還元反応と適用することができない。
特許文献3には、取鍋スラグへAl含有スラグ改質剤を添加するに際し、スラグのFeO濃度および質量を計測し、計測結果に応じてFeO還元が過不足なく行われる量の改質剤を添加することを特徴とする、高清浄鋼の製造方法が開示されている。
この技術によりAlの過剰添加による溶鋼中Al濃度の増加は抑制できるが、FeOとAlの反応により不可避的にAlが生成するため、これらが溶鋼中に懸濁することで溶鋼の清浄度が悪化してしまう懸念がある。
特許文献4には、真空脱ガス処理にて脱硫を行うに際し、MgO等のスラグ改質剤を粉体として真空槽内溶鋼へ吹付け、スラグを高融点組成として固化させ、溶鋼からの復硫を抑制した条件で脱硫を行う事を特徴とする、真空脱ガス処理による溶鋼の精錬方法が開示されている。
しかしながら、スラグの固化を効率的に達成できる改質剤の吹込み方法や、目標となるスラグ組成といった詳細な条件が明示されていない。また、減圧下での粉体上吹きは溶鋼への着弾効率が悪いことに加え、溶鋼に侵入したMgOの一部は耐火物へ付着してしまうため、スラグ改質効率は悪い。さらに、MgOは溶鋼中のAlと反応して高融点かつ硬質のMgO−Alスピネル介在物を新たに生成させる懸念がある。
特開2013−216927号公報 特開平2−30711号公報 特開2005−89840号公報 特許第3300014号公報
上記したような従来の手法では、C脱酸による溶鋼清浄化の効率を高めることは困難であった。そこで、本発明は、C脱酸を阻害せずにスラグ改質を行い、C脱酸による溶鋼清浄化効果を効率的に得られる手法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するため、本発明者らは、C脱酸を阻害せずにC脱酸による溶鋼清浄化効果を効率的に得られるスラグ改質方法を検討した。
以下にC脱酸による溶鋼清浄化の原理を示す。(1),(2)式で決定される平衡酸素濃度は、各反応における平衡関係式からそれぞれ下記(3)〜(4)式で表される。
[O]=C(定数)×PCO/[C] ・・・(3)
[O]Al=C(定数)×[Al]−2/3 ・・・(4)
[O]<[O]<[O]Al ・・・(5)
ここで、[O]Al:Alの酸化反応から求まる溶鋼中O濃度、[O]:Cの酸化反応から求まる溶鋼中O濃度、C3、:定数、[Al]:sol.Al濃度、PCO:CO分圧、[C]:C濃度、[O]:溶存酸素濃度である。
すなわち、(5)式に示すように、溶存酸素濃度が[O]Al以下であり、かつ[O]以上の条件(以後C脱酸領域と呼称)では、熱力学的にはAlが生成せず、C脱酸のみが生じる条件となり、懸濁するAlはC脱酸により還元されていくことになる。なお、本発明の条件では全ての条件において[O]<[O]Alを満たしているため、[O]<[O]Alを満たせばC脱酸によりAlを還元できる条件となる。
この条件は、具体的には次の(i)式で表される。
Al<0.0008×((101.325×C)/P0_former1.5
・・・(i)
Al:溶鋼中Sol.Al濃度(質量%)
C:溶鋼中C濃度(質量%)
0_former:減圧清浄化処理時の真空槽内圧力(kPa)
しかしながら、上記したようにC脱酸はAl脱酸と比較して脱酸速度が遅いため、取鍋スラグから溶鋼へ酸素が供給され、溶鋼中成分の再酸化が生じている条件では、[O]<[O]Alを取鍋内溶鋼全体において達成することは容易ではない。一方で、スラグからの再酸化を抑制するためには、FeOおよびMnOといったスラグ中低級酸化物還元のためAlを添加することが考えられるが、(4)式に示すようにAl添加によりsol.Al濃度が増加して、[O]Alが低下してしまうことで[O]<[O]Alの達成が更に困難となる。
上記観点から、C脱酸による清浄化効果を享受しつつ、スラグからの溶鋼再酸化を抑制する手法として、スラグを固化させ、溶鋼―スラグ間反応そのものを抑制することが有効と考えた。
本発明者らは、CaO−SiO系状態図より、スラグのCaO/SiO、すなわちスラグ塩基度を2.0以上まで高めることで、溶鋼温度である1873Kにおいてスラグが固化することを見出した。したがって、CaOの添加によりCaO/SiOを適正に制御することで、MgOの添加なしにスラグを固化させることが可能と考えられる。
ただし、CaO添加により固化してしまうスラグを均一に混合させるためには、基本的には転炉スラグの組成のまま、CaO:30〜60%,SiO:10〜30%,Al:5%以下、FeO+MnO:20〜30%の組成を有する取鍋内スラグを前提として、そのFeO+MnOによるCaOの滓化促進作用を利用すると好都合である。取鍋内の溶鋼上に存在していたスラグに生石灰粒等のCaO含有物質を添加して一旦均一に混合すれば、その後の周囲への放熱によってスラグが均一に固化し易くなり、そのスラグに含有されていたFeOやMnOからの溶鋼への酸素供給も、FeOやMnOを含んだままで停止される。
このように、追加したCaO含有物質を一旦溶融させた後、時間経過に伴うスラグ温度の低下によってスラグが固化するためには、上記した組成の取鍋スラグへの生石灰粒の添加を前提として、生石灰粒添加後の取鍋スラグの組成を「(%FeO)+(%MnO)>10、かつ、(%CaO)+(%SiO)>80、(%CaO)/(%SiO)≧2.0」に調整しておく必要がある。
この追加した生石灰粒を一旦溶解するためには、LF等のアーク加熱設備を具備した取鍋精錬装置にて、スラグを溶融滓化させると均一溶解が確実になるので好ましい。
上述した観点から、C脱酸が顕著に生じる還流型脱ガス装置を用いた減圧精錬を行うに際し、取鍋スラグにCaOを添加し、スラグを溶融滓化させた後に固化させ、溶鋼―スラグ間反応を抑制することで上記課題を解決可能と考えた。
本発明は、上記考えを踏まえ、C脱酸によるAl系介在物の還元効果が得られる溶鋼組成および真空度の条件、ならびに溶鋼再酸化を抑制できるスラグ組成およびその改質方法を明らかとすることでなされたものであり、以下に記載の通りである。
(1)製鋼炉から取鍋に出鋼した、質量%でC:0.05〜1.2%、Si:0.03〜0.3%、Mn:0.4〜1.5%、Ti:0.03%以下を含有する溶鋼を、減圧清浄化処理として、環流型脱ガス装置において、(i)式を満たすAl濃度,C濃度および真空槽内圧力の条件下で、炭素以外の脱酸剤を添加することなく、10分間以上環流処理する清浄性の高い鋼材の製造方法において、
Al<0.0008×((101.325×C)/P0_former1.5
・・・(i)
Al:溶鋼中Sol.Al濃度(質量%)
C:溶鋼中C濃度(質量%)
0_former:減圧清浄化処理時の真空槽内圧力(kPa)
前記減圧清浄化処理を開始する前に、前記取鍋内溶鋼上のスラグ組成を下記(6)〜(8)式を満たすように調整することを特徴とする、清浄性の高い鋼材の製造方法。
(%FeO)+(%MnO)>10 ・・・(6)
(%CaO)+(%SiO)>80 ・・・(7)
(%CaO)/(%SiO)≧2.0 ・・・(8)
ここで、(%FeO)、(%MnO)、(%CaO)および(%SiO)はそれぞれスラグ中FeO、MnO、CaOおよびSiO濃度(質量%)である。
本発明によれば、C脱酸による清浄化およびスラグからの再酸化抑制の双方の効果により、極めて清浄性の高い鋼を溶製可能となる。また、溶鋼清浄度を悪化させずにスラグ改質を達成できるため、本発明の工業的価値は非常に大きい。
以下に本発明について詳細に説明する。
1.本発明における用語の定義
「還流型脱ガス装置」とは、一般的にRHと呼称される真空槽を有する溶鋼処理装置である。
「還流処理」とは、環流型脱ガス装置を用いて、取鍋に溶鋼を受鋼している状態で、真空槽内圧力を低下させることで溶鋼を真空槽に吸い上げ、環流ガスを流すことで、溶鋼を取鍋と真空槽管で環流させる操作を指す。
「減圧清浄化処理」とは、脱炭脱酸反応を生じさせて溶存酸素濃度を低減、並びに粗大酸化物を低減させることを目的とした環流型脱ガス装置における精錬処理であって、本発明において、具体的には「環流型脱ガス装置において、(i)式を満たすAl濃度,C濃度および真空槽内圧力の条件下で炭素以外の脱酸剤を添加することなく、10分間以上環流処理すること」を指す。
「脱酸剤」とは、鉄以外の合金元素のうち、介在物を形成する元素を含む金属単体もしくはその化合物を指し、Al,Si、Mn、Ti、Mg,Ca,Zr、およびREM、すなわちSc、Y、ランタノイド(原子番号57〜71の15元素)が含まれる。
2.本発明に係る還流処理を開始する前の溶鋼組成
[C:0.05〜1.2質量%]
Cは、鋼の強度を向上させる重要な成分であることに加え、C濃度が低すぎるとC脱酸を効率的に活用できないことから、0.05%を下限とした。また、C濃度が高いほどC脱酸の効果は大きくなるが、C濃度が1.2質量%を超えてもC脱酸の効果が飽和することに加え、母材の硬度が固くなり過ぎて加工性が著しく低下してしまうため、本発明でのC濃度の上限は1.2質量%とする必要がある。
[Si:0.03〜0.3質量%]
Siは重要な脱酸元素であり、少なすぎると溶鋼中酸素濃度が過度に高くなる可能性があるため、少なくとも0.03%以上含有されることが望まれる。一方、Siが0.3%を超えて含有されると、Si脱酸がC脱酸よりも優勢となり、C脱酸による介在物の還元効果が阻害される懸念がある。このことから、還流処理前のSi濃度は0.03〜0.3%とする必要がある。
[Mn:0.4〜1.5質量%]
MnはSiと同様に重要な脱酸元素であり、少なすぎると溶鋼中酸素濃度が過度に高くなる可能性があるため、少なくとも0.4%以上含有される必要がある。しかし、Mn濃度が高過ぎると、粗大なMnOが大量に生成することに加え、スラグ中MnO濃度が増加する懸念がある。このことから、還流処理前のMn濃度は0.4〜1.5%とする必要がある。
[Ti:0.03質量%以下(0は含まない)]
Tiは析出強化により鋼の強度を向上させる重要な元素であるが、0.03質量%を超えて含有されると、Tiを含有する粗大な介在物を生成させる恐れがあるため、上限を0.03質量%とする必要がある。
3.鋼材の機械特性の観点から鋼中に含有することが許容される成分濃度範囲
本発明で溶製する清浄性の高い鋼は、上記したC,Si,Mn,SおよびTiを必須元素として含有し、残部Feおよび不純物で構成される。
また、本発明で溶製する鋼には、対象となる溶鋼に製品に必要な機能を付加する目的で、合金元素を含有させることも原理的に許容される。具体的には、上記したC,Si,Mn,Sに加えて、前記した(i)式の範囲内でsol.Alを0.01%以下含有させても良い。sol.Al濃度が高過ぎるとC脱酸によりAlを還元することができなくなるので(i)式で制限する必要があるほか、sol.Al濃度が高過ぎると粗大なAl系介在物が多く生成したり、スラグ中Al濃度が増加してスラグの融点を低下させたりする可能性があるため、sol.Al濃度は(i)式を満たす範囲内であっても、0.01質量%以下に抑えておくことが好ましい。ただし、C脱酸によるAlの還元効果はAl濃度が低いほど効果的であるため、C脱酸効果の観点からは0.005質量%以下(0%でもよい)とすることが、さらに好ましい。
そのほか、Cr:1.7質量%以下、Mo:1.0質量%以下、V:0.3質量%以下、Ni:2.0質量%以下、Zr:0.03質量%以下、Nb:0.1質量%以下、B:0.003質量%以下から選ばれる1種もしくは2種以上をさらに含有させてもよい。
また、不純物としてP:0.03質量%以下、S:0.03質量%以下、Mg:0.0002質量%以下、Ca:0.0002質量%以下、REM:0.001質量%以下、N:0.02質量%以下を含有していてもよい。
4.本発明に係る減圧清浄化処理を開始する前のスラグ組成
[(%FeO)+(%MnO)≧10]
本発明ではスラグ組成のコントロールが重要である。本発明の対象とする溶鋼を転炉で吹錬する際、その吹錬後のスラグ中のFeOとMnOとの、合計濃度は20%以上になることが普通である。この合計濃度は、転炉吹錬後の溶鋼中C濃度との関係が強く、吹錬後の溶鋼中Cが0.10%以下では30%程度にもなる。
FeO+MnOといったスラグ中低級酸化物は溶鋼再酸化抑制のためには極力低減させる必要があるが、これらによるCaOの滓化促進作用を利用するとスラグ混合が容易となる効用も有している。このため、スラグ組成の調整完了後に温度が低下して固化した状態で、スラグ中に10質量%以上含有されているようになる条件から、スラグを固化させるためのスラグ調整を始める必要がある。取鍋内の溶鋼上に存在していたスラグに生石灰粒等のCaO含有物質を添加して一旦均一に混合すれば、その後の周囲への放熱によってスラグが均一に固化し易くなり、そのスラグに含有されていたFeOやMnOからの溶鋼への酸素供給も、FeOやMnOを含んだままで停止されるからである。
このような条件は、スラグ組成の調整を完了した後の(%FeO)+(%MnO)を10%以上と規定した上で、次のCaO%とSiO%との関係を満足させることにより達成される。(%FeO)+(%MnO)が10%未満となる条件では、次に述べるCaOとSiOに関する本発明の条件を達成するためにスラグ中へ添加する生石灰粒等のCaOを、十分に均一に混合させることが難しい。一方、この(%FeO)+(%MnO)の上限は、添加するCaOを混合する観点からは制限が無いが、濃度が高過ぎると次に述べるCaOとSiOに関する条件を満たしたとしても、スラグから溶鋼中への酸素供給を十分に止められなくなる可能性が生じるので、上限は35%程度とすることが好ましい。
[(%CaO)+(%SiO)>80]かつ[(%CaO)/(%SiO)≧2]
スラグを構成する基本的な成分であるCaOおよびSiO並びに上記したFeOとMnOの4成分以外の成分としてはMgOとAlがあるが、MgOは転炉の耐火物の溶損に起因する成分であって、5〜10%の範囲で安定している。また、Alは、本発明では脱酸剤としてAlを全く使わないか、或いは前記した(i)式をみたすことが十分可能な少量しかAlを添加しないので、Alは3%程度以下である。したがって、取鍋内のスラグの固化挙動は、CaOとSiO並びに上記したFeOとMnOの4成分について考慮すれば十分に制御することができる。
通常の転炉吹錬を行った後のスラグに含有されているFeOとMnOを利用して、そのスラグにCaOを添加して混合し、その後の温度低下に伴ってFeOとMnOを固化させるという本発明の狙いを達成することが、本発明の技術思想である。CaOとSiO以外のスラグに関する上記した条件の下では、CaOとSiOの合計濃度が80質量%以上であって、かつ、(%CaO)/(%SiO)≧2とすることで、この技術思想を具現化することができる。CaOとSiOの合計濃度が80%未満では、スラグから溶鋼中への酸素供給を十分に止められなくなる可能性が残る。この合計濃度は、スラグから溶鋼中への酸素供給をさらに十分に抑制するためには、85%以上とすることが好ましい。一方、この合計濃度を高くし過ぎると、CaOのコストが嵩むほか、添加したCaOとスラグとの十分な混合が難しくなるので、上限は90%程度とすることが好ましい。
(%CaO)/(%SiO)≧2とすることは、通常の組成を有する転炉スラグを利用する限り、CaOとSiOの合計濃度が80%以上とするCaOの添加で同時に達成される。この(%CaO)/(%SiO)≧2とする規定は、通常と極端に異なるスラグ条件を排除するものである。
5.処理条件
本発明では、減圧清浄化処理中に溶鋼への酸素供給源になるスラグ中のFeOとMnOの影響を抑制することを目的として、スラグへCaOを添加する。
そのため、減圧清浄化処理を開始する前の取鍋内溶鋼上のスラグ組成の調整を、基本的には転炉から出鋼する際に、取鍋内へ生石灰粒を投入することにより行っておく。生石灰粒は細かいほど滓化させ易いが、細かすぎると投入時の飛散ロスが増えてしまうために、最大粒径が5mm以下の細粒品を用いることが好ましい。最大粒径が3mm以下の細粒品であって、1mmの篩にかけて1mm未満の粉をふるい落としたものが、さらに好ましい。
CaOの添加必要量は、転炉吹錬終了時の溶鋼中C%および転炉吹錬で使用した溶銑の成分や副原料の使用量から、転炉の吹錬制御で一般的に用いられている方法により、転炉スラグ中のFeOとMnOの合計濃度並びにCaOとSiOの合計濃度が比較的高い精度で推測することができる。このため、CaOの添加必要量はその推測値に基づくなどして比較的に高い精度で求められる。或いは、転炉吹錬後に生成される転炉スラグの組成範囲を予め調べておき、その組成に対して生石灰を投入することでも、前記した本発明に係る(6)〜(8)式を満たすように調整することができる。
転炉等の精錬炉から取鍋に出鋼され、還流型脱ガス装置にて還流処理を開始する前に、上記の溶鋼成分範囲に調整する目的で、合金等の添加、あるいは脱酸、脱硫等の前工程を行ってもよい。また、出鋼後から還流処理開始前の間に、LF等のアーク加熱設備を具備した取鍋精錬装置にて取鍋スラグへCaOを添加(追加)し、スラグを溶融滓化させる処理を実施すると、スラグを均一溶解度する上で好ましい。
還流型脱ガス装置での還流処理を開始後、減圧清浄化処理として(i)式を満たすAl濃度,C濃度および真空槽内圧力の条件下で、炭素以外の脱酸剤を添加することなく、10分間以上環流処理させる必要がある。この環流時間が10分間より短い場合、C脱酸によるAl系介在物の低減効果を十分に発揮させることができない。なお、その環流時間が30分間を超えても、その効果の増加程度は小さくなる一方処理費用の増大を招くことになるため、減圧清浄化処理開始からの処理継続時間は30分間程度以下が通常適切である。
6.効果の確認方法
本発明の効果を確認するため、還流処理後にて溶鋼サンプルを採取し、サンプルの一部を化学分析に供することで溶鋼の成分濃度を得た。採取した溶鋼のボンブサンプルを切断し、樹脂埋め、研磨した後に切断面を光学顕微鏡で観察し、検鏡範囲内(=200mm)に存在する5.0μm以上20μm未満の介在物の個数を計測することで、粗大介在物個数密度を評価した。ただし、本発明を適用した場合、条件によっては介在物中にはAlの他にSiO、MnOが含有される可能性があり、Al系介在物のみ評価したのでは本発明による介在物低減効果を充分に確認できない。そこで、エネルギー分散型X線アナライザーを具備した走査電子顕微鏡で測定した際、Al、Si、Mn、Ti、Ca、MgおよびOの占める割合が90atm%以上であり、かつTi、CaおよびMgが合計で40atm%未満のものを介在物として計測した。本発明において、5.0μm以上20μm未満の介在物個数密度が10個/mm未満であったものを、発明の効果が特に顕著に得られたと判断した。
転炉から取鍋へ溶鋼250tを出鋼するに際し、SiやMn等の合金鉄と生石灰とを出鋼流の撹拌力を利用しつつ取鍋内へ投入して溶解させた。LFを用いる処理では、合金鉄等の一部や生石灰の多くをLFで投入した。合金鉄の添加は当該チャージの製品規格を満たすように通常の方法により行い、生石灰の添加量は当該チャージの転炉吹錬における吹錬制御モデルの計算値に基づいて、その吹錬終了時の溶鋼中C%により補正して決めた。それらの合金鉄や生石灰の投入により、表1に示すRHでの減圧清浄化処理前の溶鋼成分と表2に示す改質後のスラグ成分とを得た。
表2には各処理チャージにおけるスラグ改質前のスラグ組成も対応させて示すが、改質前のスラグとは基本的に転炉吹錬後のスラグであるためMgOやAlといった成分が含有されている。CaO、SiO,MnOおよびFeO濃度の合計は76〜84%であった。
表1および2中のCh.No.1〜5、およびCh.No.10〜18においては、RHでの還流処理を開始する前にLF工程にて取鍋スラグへCaOを塊状の生石灰を用いて添加し、スラグを溶融滓化させる処理を実施した。Ch.No.6〜7においてはLFによるスラグの溶融滓化処理を実施せず、転炉からの出鋼時に取鍋内へCaOを最大粒径5mm以下の細粒生石灰を用いて添加した。
一方、Ch.No.8〜9では、スラグ改質を目的とするCaO添加は行わず、LFの使用も行わなかった。なお、CaO添加前のスラグは全てのチャージにおいて液相と見かけられ、本発明に係る減圧清浄化処理前の溶鋼温度は1600〜1650℃であった。
Figure 2015161022
Figure 2015161022
次に、表1に示す組成の溶鋼および表2に示すスラグの条件下で、RH真空脱ガス装置にて炭素以外の脱酸剤を添加せず減圧清浄化処理を15〜25分間行った。減圧清浄化処理終了後には溶鋼サンプルを採取し、採取した溶鋼サンプルから検鏡用のミクロサンプルを切り出し、検鏡法にて、5.0μm以上20μm未満の介在物の個数を計数した。
各条件における介在物酸素濃度および5.0μm以上20μm未満の介在物の個数密度を表1に併せて記載する。また、上記発明の効果の定義に従い、発明の効果が得られたものを○印、発明の効果が得られなかったものを×印で表1および2中に記載する。
表1および2中の発明例、すなわちCh.No.1〜7は、溶鋼およびスラグ組成が請求項1の条件を満たしたものであり、本発明の効果が得られたものである。また、LFによるスラグの溶融滓化処理を実施しなかったCh.No.6〜7でも発明の効果が得られたことから、LF工程は必ずしも必要ではないが、スラグ混合をより効率的に行うためにはLF等のアーク加熱設備を具備した取鍋精錬装置による処理を行う事が望ましい。
表1および2中の比較例、すなわちCh.No.8〜18は、請求項1に記載の条件を満足しなかったため、本発明の効果が得られなかったものである。
Ch.No.8および9は、溶鋼組成およびスラグ塩基度の条件は満たしていたものの、意図的にCaOを添加するスラグ改質処理を行わなかったため、スラグへのCaOおよびSiO以外の成分の希釈が不十分で、スラグを固相に制御できていなかったために、発明の効果がみられなかったと考えられる。したがって、スラグを確実に固相とするため、スラグ中CaOおよびSiO濃度は80質量%以上確保する必要がある。
Ch.No.10および11は、スラグ塩基度が請求項に記載の範囲から外れていたためスラグは液相となり、溶鋼再酸化が生じたため発明の効果が得られなかったと考えられる。したがって、スラグ塩基度は少なくとも2以上は確保する必要がある。
Ch.No.12は、炭素濃度が請求項に記載の範囲を下回ってしまったため、C脱酸による介在物の還元が生じず、発明の効果が得られなかったと考えられる。したがって、減圧清浄化処理中の炭素濃度は請求項に記載の範囲内に制御する必要がある。
Ch.No.13は、溶鋼中Si濃度が請求項に記載の範囲を上回っておりSi脱酸がC脱酸よりも優勢となり、C脱酸による介在物の還元が生じなかったため、発明の効果が得られなかったと考えられる。したがって、減圧清浄化処理前のSi濃度は0.3質量%以下とする必要がある。
Ch.No.14は、溶鋼中Mn濃度が請求項に記載の範囲を上回ってしまったため、Ch.No.11と同様にMnO系介在物が大量に生成したことで溶鋼清浄度が悪化したことに加え、MnOの生成に伴いスラグ中MnO濃度が増加したためスラグ融点が低下し、発明の効果が顕著に得られなかったと考えられる。したがって、減圧清浄化処理前のMn濃度は1.5質量%以下とする必要がある。
Ch.No.15について、Tiが請求項1に記載の範囲を超えて溶鋼中に含有されていたため、Tiを含有する介在物が大量に生成し、これらが鋼中に残存したことで溶鋼の清浄度が大きく悪化したと考えられる。したがって、減圧清浄化処理前のTi濃度は0.03質量%以下とする必要がある。
Ch.No.16について、Al濃度が高く、(i)式の範囲を外れてしまったため、C脱酸による清浄化効果が得られなかったと考えられる。また、Ch.No.17について、真空槽内圧力が非常に高く、(i)式の範囲を外れてしまったため、C脱酸による清浄化効果が得られなかったと考えられる。したがって、C脱酸による清浄化効果を得るためには、減圧清浄化処理中は必ず(i)式を満たしている必要がある。
Ch.No.18について、取鍋スラグ中FeO+MnO濃度が10%を下回っていたため、スラグが均一に混合されておらず、発明の効果が得られなかったと考えられる。したがって、取鍋スラグ中FeO+MnO濃度は、改質後に10%を超えて含有されていることが必要である。

Claims (1)

  1. 製鋼炉から取鍋に出鋼した、質量%でC:0.05〜1.2%、Si:0.03〜0.3%、Mn:0.4〜1.5%、Ti:0.03%以下を含有する溶鋼を、減圧清浄化処理として、環流型脱ガス装置において、(i)式を満たすAl濃度,C濃度および真空槽内圧力の条件下で、炭素以外の脱酸剤を添加することなく、10分間以上環流処理する清浄性の高い鋼材の製造方法において、
    前記減圧清浄化処理を開始する前に、前記取鍋内溶鋼上のスラグ組成を(6)〜(8)式を満たすように調整することを特徴とする、清浄性の高い鋼材の製造方法。
    Al<0.0008×((101.325×C)/P0_former1.5
    ・・・(i)
    Al:溶鋼中Sol.Al濃度(質量%)
    C:溶鋼中C濃度(質量%)
    0_former:減圧清浄化処理時の真空槽内圧力(kPa)
    (%FeO)+(%MnO)>10 ・・・(6)
    (%CaO)+(%SiO)>80 ・・・(7)
    (%CaO)/(%SiO)≧2.0 ・・・(8)
    ここで、(%FeO)、(%MnO)、(%CaO)および(%SiO)はそれぞれスラグ中FeO、MnO、CaOおよびSiO濃度(質量%)である。
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