JP2015160409A - シート製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異方性のないシートを製造可能なシート製造装置を提供する。【解決手段】繊維を含む被解繊物を空気中で解繊する解繊部と、前記解繊部で解繊処理された解繊物に樹脂を含む添加物を供給する供給部と、前記解繊物と前記添加物とを堆積する堆積部と、前記堆積部で堆積したウエブを、平板状のプレスで挟んで加熱し、異方性のないシートを製造する加熱部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、シート製造装置に関する。
従来、紙を粉砕して解繊する乾式解繊部と、乾式解繊部で解繊された解繊物を搬送する第1搬送部と、第1搬送部で搬送された解繊物を気流分級して脱墨する分級部と、分級部で脱墨された解繊物を搬送する第2搬送部と、第2搬送部で搬送された解繊物で紙を成形する紙成形部と、を有する紙再生装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−144819号公報
しかしながら、上記の装置では、メッシュベルト上に堆積されたシートがヒーターローラーによって加熱加圧される。このため、シートがヒーターローラーで加熱加圧される際、シートが搬送方向に延ばされながら加熱加圧されるので、シートを構成する繊維や樹脂の目方向が明確になり、シートの剛性や曲げ強さ等の特性が失われてしまう、という課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかるシート製造装置は、繊維を含む被解繊物を空気中で解繊する解繊部と、前記解繊部で解繊処理された解繊物に樹脂を含む添加物を供給する供給部と、前記解繊物と前記添加物とを堆積する堆積部と、前記堆積部で堆積したウエブを、平板状のプレスで挟んで加熱することにより、異方性のないシートを製造する加熱部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、堆積部で堆積されたウエブが平板状のプレスによって挟まれて加熱される。これにより、ウエブの繊維や樹脂が一方向に向かって押し潰されることがないため、異方性のないシートを形成することができる。
[適用例2]上記適用例にかかるシート製造装置では、前記ウエブは搬送可能であり、前記ウエブの搬送方向において前記加熱部より上流側にバッファー部を備え、前記バッファー部は、前記プレスの移動方向に沿って移動しながら前記ウエブを押す移動ローラーを有し、前記加熱部で前記ウエブを挟んだ状態で前記移動ローラーを移動することを特徴とする。
ウエブを平板状のプレスで挟んで加熱しているとき、堆積されたウエブは搬送されて滞留してしまう。そこで、上記構成によれば、バッファー部の移動ローラーがプレスの移動方向に沿って移動しながらウエブを押すため、搬送によるウエブの滞留が解消され、滞留したウエブが折れ曲がってしまうことを抑制することができる。
[適用例3]上記適用例にかかるシート製造装置の前記移動ローラーは、自重により前記ウエブを押すことを特徴とする。
この構成によれば、ウエブにかかる力を容易にほぼ一定にすることができる。
[適用例4]上記適用例にかかるシート製造装置の前記堆積部は、前記ウエブを前記加熱部に搬送する第1搬送部を有し、前記移動ローラーは前記第1搬送部による前記ウエブの移動に応じて移動することを特徴とする。
この構成によれば、ウエブを搬送するベルトの速度に応じて移動ローラーが移動するので、移動ローラーがウエブを押しすぎることや強制的に押すことがなくなり、ウエブの損傷を防止することができる。
[適用例5]上記適用例にかかるシート製造装置では、前記加熱部に位置する前記ウエブを搬送する第2搬送部を有し、前記加熱部で前記ウエブを挟んだ状態において前記第2搬送部は停止することを特徴とする。
この構成によれば、加熱部でウエブを挟んだ状態において第2搬送部で搬送しないので、ウエブを破損することがない。また、ウエブが静止した状態で加熱加圧されるので、容易に異方性ないシートを形成することができる。
[適用例6]上記適用例にかかるシート製造装置では、前記第2搬送部における前記ウエブの搬送速度は、前記第1搬送部における前記ウエブの搬送速度よりも速いことを特徴とする。
この構成によれば、第2搬送部のほうが第1搬送部よりも速くウエブを搬送するので、移動ローラーは上に移動することができ、移動ローラーが下がり続けることがない。
シート製造装置の構成を示す概略図。 シート製造装置の動作方法を示す説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。
まず、シート製造装置の構成について説明する。シート製造装置は、例えば、純パルプシートや古紙などの原料(被解繊物)Puを新たなシートPrに形成する技術に基づくものである。本実施形態にかかるシート製造装置は、繊維を含む被解繊物を空気中で解繊する解繊部と、解繊部で解繊処理された解繊物に樹脂を含む添加物を供給する供給部と、解繊物と添加物とを堆積する堆積部と、堆積部で堆積したウエブを、平板状のプレスで挟んで加熱することにより、異方性のないシートを製造する加熱部と、を備えるものである。以下、具体的にシート製造装置の構成について説明する。
図1は、本実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態のシート製造装置1は、投入部10と、粗砕部20と、解繊部30と、分級部40と、選別部50と、供給部60と、堆積部70と、加熱部100と、バッファー部500等を備えている。そして、これらの部材を制御する制御部を備えている。
投入部10は、粗砕部20に古紙Puを投入するものである。投入部10は、例えば、複数枚の古紙Puを重ねて貯めておくトレー11と、トレー11中の古紙Puを粗砕部20に連続して投入可能な自動送り機構12等を備えている。シート製造装置1に投入する古紙Puとしては、例えば、オフィスで現在主流となっているA4サイズの用紙等である。
粗砕部20は、投入された古紙Puを数センチメートル角の紙片に裁断するものである。粗砕部20では、粗砕刃21を備え、通常のシュレッダーの刃の切断幅を広げたような装置を構成している。これにより、投入された古紙Puを容易に紙片に裁断することができる。そして、分断された粗砕紙は、搬送路201を介して解繊部30に搬送される。
解繊部30は、回転する回転刃(図示せず)を備え、粗砕部20から供給された粗砕紙を繊維状に解きほぐす解繊を行うものである。なお、本実施形態の解繊部30は、繊維を含む被解繊物(粗砕紙)を空気中で乾式で解繊を行うものである。解繊部30の解繊処理により、印刷されたインクやトナー、にじみ防止材等の紙への塗工材料等は、数十μm以下の粒(以下、「インク粒」という)となって繊維と分離する。したがって、解繊部30から出る解繊物は、紙片の解繊により得られる繊維とインク粒である。そして、回転刃の回転によって気流が発生する機構となっており、搬送路202を介して解繊された繊維はこの気流に乗って空気中で分級部40に搬送される。なお、必要に応じて解繊部30に搬送路202を介して解繊された繊維を分級部40に搬送させるための気流を発生させる気流発生装置を別途設けてもよい。
分級部40は、導入された導入物を気流により分級するものである。本実施形態では、導入物としての解繊物をインク粒と繊維とに分級する。分級部40は、例えば、サイクロンを適用することにより、搬送された繊維をインク粒と脱墨繊維(脱墨解繊物)とに気流分級することができる。なお、サイクロンに替えて他の種類の気流式分級器を利用してもよい。この場合、サイクロン以外の気流式分級器としては、例えば、エルボージェットやエディクラシファイヤー等が用いられる。気流式分級器は旋回気流を発生させ、解繊物のサイズと密度により受ける遠心力の差によって分離、分級するもので、気流の速度、遠心力の調整により、分級点を調整することができる。これにより比較的小さく密度の低いインク粒と、インク粒より大きく密度の高い繊維とに分けられる。繊維からインク粒を除去することを脱墨と言う。
本実施形態の分級部40は接線入力方式のサイクロンであり、解繊部30から導入される導入口40aと、導入口40aが接線方向についた筒部41と、筒部41の下部に続く円錐部42と、円錐部42の下部に設けられる下部取出口40bと、筒部41の上部中央に設けられる微粉排出のための上部排気口40cとから構成される。円錐部42は鉛直方向下方にむかって径が小さくなる。
分級処理において、分級部40の導入口40aから導入された解繊物をのせた気流は、筒部41、円錐部42で円周運動に変わり、遠心力がかかり分級される。そして、インク粒より大きく密度の高い繊維は下部取出口42bへ移動し、比較的小さく密度の低いインク粒は空気とともに微粉として上部排気口40cへ導出され、脱墨が進行する。そして、分級部40の上部排気口40cからインク粒が多量に含まれた短繊維混合物が排出される。そして、排出されたインク粒が多量に含まれる短繊維混合物は、分級部40の上部排気口40cに接続された搬送路206を介して受け部80に回収される。一方、分級部40の下部取出口40bから搬送路203を介して分級された繊維を含む分級物が選別部50に向けて空気中で搬送される。分級部40から選別部50へは、分級される際の気流によって搬送されてもよいし、上方にある分級部40から重力で下方にある選別部50に搬送されてもよい。なお、分級部40の上部排気口40cや搬送路206等に、上部排気口40cから短繊維混合物を効率よく吸引するための吸引部等を配置してもよい。
選別部50は、分級部40により分級された繊維を含む分級物を複数の開口が設けられたドラム部51から通過させて選別するものである。さらに、具体的には、分級部40により分級された繊維を含む分級物を、開口を通過する通過物と、開口を通過しない残留物と、に選別するものである。本実施形態の選別部50では、分級物を回転運動により空気中で分散させる機構を備えている。そして、選別部50の選別により開口を通過した通過物は、ホッパー部56で受けてから搬送路204を介して堆積部70に搬送される。一方、選別部50の選別により開口を通過しなかった残留物は、送り路としての搬送路205を介して再び被解繊物として解繊部30に戻される。これにより、残留物は廃棄されずに再使用(再利用)される。
選別部50の選別により開口を通過した通過物は搬送路204を介して堆積部70に空気中で搬送される。選別部50から堆積部70へは、気流を発生させる図示しないブロアによって搬送されてもよいし、上方にある選別部50から下方にある堆積部70に重力で搬送されてもよい。
搬送路204における選別部50と堆積部70との間には、搬送される通過物(解繊物)に対して樹脂(例えば、融着樹脂あるいは熱硬化性樹脂)等を含む添加物を供給する供給部60が設けられている。なお、添加物としては、融着樹脂の他、例えば、難燃剤、白色度向上剤、シート力増強剤やサイズ剤等を投入することも可能である。これらの添加物は、添加物貯留部61に貯留され、図示しない供給機構によって供給口62から供給される。
堆積部70は、搬送路204から投入された繊維を含む通過物(解繊物)と樹脂とを含む添加物とを堆積させてウエブWを形成するものである。堆積部70は、繊維を空気中に均一に分散させる機構と、分散された繊維をメッシュベルト73上に堆積する機構を有している。なお、本実施形態にかかるウエブWとは、繊維と樹脂とを含む物体の形態を言う。従って、ウエブWの加熱時や加圧時や切断時や搬送時等において寸法等の形態が変化した場合であってもウエブWとして示している。
まず、繊維を空気中に均一に分散させる機構として、堆積部70には、繊維及び樹脂が内部に投入されるフォーミングドラム71が配置されている。そして、フォーミングドラム71を回転駆動させることにより通過物(繊維)中に樹脂(添加剤)を均一に混ぜることができる。フォーミングドラム71には複数の小孔を有するスクリーンが設けられている。そして、フォーミングドラム71を回転駆動させて、通過物(繊維)中に樹脂(添加剤)を均一に混ぜるとともに、小孔を通過した繊維や繊維と樹脂の混合物を空気中に均一に分散させることができる。
分散された繊維を堆積する機構として、フォーミングドラム71の下方に、張架ローラー72と張架ローラー72によって張架されるメッシュが形成されたエンドレスのメッシュベルト73とが配置されている。そして、当該メッシュベルト73上に分散された繊維が堆積される。また、ウエブWは搬送可能であり、本実施形態では、ウエブWを加熱部100方向に搬送する第1搬送部90が設けられている。具体的には、第1搬送部90は、張架ローラー72とメッシュベルト73とによって構成され、メッシュベルト73を張架する張架ローラー72のうちの少なくとも1つが自転することで、メッシュベルト73が一方向に移動するようになっている。これにより、メッシュベルト73上に形成されたウエブWが搬送される。
また、フォーミングドラム71の鉛直下方には、メッシュベルト73を介して、鉛直下方に向けた気流を発生させる吸引部としてのサクション装置75が設けられている。サクション装置75によって、空気中に分散された繊維をメッシュベルト73上に吸引することができる。
そして、フォーミングドラム71の小孔スクリーンを通過した繊維等は、サクション装置75による吸引力によって、メッシュベルト73上に堆積される。このとき、メッシュベルト73を一方向に移動させることにより、繊維と樹脂を含み長尺状に堆積させたウエブWを形成することができる。フォーミングドラム71からの分散とメッシュベルト73の移動を連続的に行うことで、帯状の連続したウエブWが成形される。なお、メッシュベルト73は金属製でも、樹脂製でも、不織布でもよく、繊維が堆積でき、気流を通過させることができれば、どのようなものであってもよい。なお、メッシュベルト73のメッシュの穴径が大きすぎるとメッシュの間に繊維が入り込み、ウエブW(シート)を成形したときの凸凹になり、一方、メッシュの穴径が小さすぎると、サクション装置75による安定した気流を形成しづらい。このため、メッシュの穴径は適宜調整することが好ましい。サクション装置75はメッシュベルト73の下に所望のサイズの窓を開けた密閉箱を形成し、窓以外から空気を吸引し箱内を外気より負圧にすることで構成できる。そして、メッシュベルト73上に成形されたウエブWは、搬送方向(図中の矢印)に搬送される。
ウエブWの搬送方向における堆積部70の下流側には加熱部100が配置されている。加熱部100は、堆積部70で堆積したウエブWを、平板状のプレスで挟んで加熱し、ウエブWに含まれる繊維同士を樹脂を介して結着(定着)させるとともに、異方性のないシートPr(ウエブW)を製造するものである。
加熱部100は、図1に示すように、互いに対向して配置された下型部101と上型部102とを有している。下型部101と上型部102とが対向するそれぞれの下型部101及び上型部102の面にはアルミや銅等の金属製の平板105が設けられている。平板105には、例えば、マイカーヒーターが備えられおり、所望の温度に加熱可能に構成されている。そして、下型部101と上型部102とが、油圧プレス、エアプレスや機械プレス等任意のプレス機構を用いて相対的に移動し、下型部101と上型部102との間にウエブWを挟み込み、ウエブWを所定の温度と所定の圧力で加熱加圧することができる。そして、ウエブWを平板105で挟んで加熱加圧されることで、樹脂が溶けて繊維と絡みやすくなるとともに繊維間隔が短くなり繊維間の接触点が増加する。これにより、密度が高まってウエブWとしての強度を向上させることができる。また、例えば、加熱加圧ローラーを用いてWを加熱加圧する場合では、ニップ時にWが引っ張りながら搬送ながら加圧されるため、その際、ウエブWを構成する繊維の目方向が出現する。そうすると、シートの剛性や曲げ強さ等の特性が失われてしまう。一方、本実施形態では、平板105でプレスするので、プレス時に搬送方向に引っ張られない。従って、目方向は発生せず、シートの剛性や曲げ強さ等の特性を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態では、下型部101に対して上型部102が、上下移動するように構成にされている。また、加熱手段として、マイカーヒーターの他、オイルヒーター、シーズヒーター等任意の加熱部材を用いることができる。また、必要に応じて、平板105の表面にはテフロン(登録商標)シートを巻き掛け可能な構成してもよい。このようにすれば、ウエブWを加熱加圧した際に熱融着樹脂が平板105に接着することを防ぎ、ウエブWの損傷等を防止することができる。
そして、加熱部100に位置するウエブWを搬送する第2搬送部110が備えられている。本実施形態の第2搬送部110は、ウエブWの搬送方向における加熱部100の下流側に配置されている。第2搬送部110は、一対のローラー111を有している。一対のローラー111のうち、一方が駆動制御ローラーであり、他方が従動ローラーである。駆動制御ローラーは制御部の駆動信号に基づいて駆動制御される。
なお、本実施形態では、ウエブWの搬送方向における加熱部100の上流側には第3搬送部120が配置されている。第3搬送部120は、第2搬送部110を補助する補助搬送部であり、第2搬送部110とともにウエブWを搬送するものである。第3搬送部120は、一対のローラー121を有している。一対のローラー121のうち、一方が駆動制御ローラーであり、他方が従動ローラーである。駆動制御ローラーは制御部の駆動信号に基づいて駆動制御される。
ここで、ウエブWの搬送方向における加熱部100より上流側にはバッファー部500が配置されている。本実施形態では、第1搬送部90と第3搬送部120との間にバッファー部500が配置されている。バッファー部500は、加熱部100の移動方向(上型部102の移動方向)に沿って移動しながらウエブWを押す移動ローラー510を有している。そして、移動ローラー510は、加熱部100でウエブWを挟んだ状態で移動するように構成されている。また、移動ローラー510は、ほぼ一定の重さでウエブWを押すように構成されている。本実施形態では、移動ローラー510の自重によりウエブWを押すように構成されている。これにより、ウエブWに対して鉛直方向の下方のほぼ一定方向にほぼ一定の大きさの力が加えられる。そして、ウエブWにほぼ一定のテンションを掛け続けることにより、搬送経路におけるウエブWの滞留が解消され、滞留したウエブWが折れ曲がってしまうことを抑制することができる。
移動ローラー510は、従動ローラーである。また、移動ローラー510は、ポリウレタン等の合成樹脂を用いた合成スポンジ等で形成されたものであり、例えばスチール製のローラーに比べ軽量化されている。また、合成スポンジの表面をフィルムシート等で覆った構成にしてもよい。このように構成することにより、容易にウエブWの搬送が可能であるとともに、移動ローラー510の自重によりウエブWにテンションを掛けた際に、ウエブWの破断等の損傷を防止することができる。
ウエブWの搬送方向における第2搬送部110の下流側には、搬送されるウエブWの搬送方向と交差する方向にウエブWを切断する切断部130が配置されている。切断部130は、カッターを備え、帯状のウエブWを所定の長さに設定された切断位置に従って枚葉状(シート状)に切断する。これにより、所望するサイズのシートPr(ウエブW)が成形される。そして、切断されたシートPr(ウエブW)はスタッカー160等に積載される。切断部130は、例えば、ロータリーカッターを適用することができる。これによれば、ウエブWを搬送させながら切断することが可能となる。従って、切断時にウエブWの搬送を停止させないので、製造効率を向上させることができる。なお、切断部130は、ロータリーカッターの他、各種カッターを適用してもよい。
なお、上記実施形態にかかるシートとは、古紙や純パルプなどの繊維を含むものを原料とし、シート状にしたものを主に言う。しかし、そのようなものに限らず、ボード状やウエブ状(や凸凹を有する形状で)あってもよい。また、原料としてはセルロースなどの植物繊維やPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエステルなどの化学繊維や羊毛、絹などの動物繊維であってもよい。本願においてシートとは、紙と不織布に分かれる。紙は、薄いシート状にした態様などを含み、筆記や印刷を目的とした記録紙や、壁紙、包装紙、色紙、ケント紙などを含む。不織布は紙より厚いものや低強度のもので、不織布、繊維ボード、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マットなどを含む。
また、上記実施形態において古紙とは、主に印刷された紙を指すが、紙として成形されたものを原料とするのであれば使用したか否かに関わらず古紙とみなす。
次に、シート製造装置の動作方法について説明する。図2は、シート製造装置の動作方法を示す説明図である。なお、本実施形態では、特にシート製造装置1におけるバッファー部500周辺の動作方法について詳細に説明する。
まず、図2(a)では、第2搬送部110及び第3搬送部120により加熱部100に位置するウエブWを搬送方向に搬送している状態を示している。そして、加熱部100の下型部101に対して上型部102が上方に位置した状態で、一対のローラー111,121を回転させ、ウエブWを搬送させる。この際、第1搬送部90はほぼ一定の速度でウエブWを加熱部100の方向に搬送しているが、第1搬送部90におけるウエブWの搬送速度に比べ、第2搬送部110及び第3搬送部120におけるウエブWの搬送速度の方が速い。このため、バッファー部500の移動ローラー510が上方に移動する。
次いで、図2(b)では、第2搬送部110及び第3搬送部120の駆動を停止した状態を示している。具体的には、加熱部100の下型部101に対して上型部102が上方に位置した状態において、ウエブWを加熱部100で加熱加圧する位置まで移動させたところで一対のローラー111,121の回転を停止させる。この際、第1搬送部90はほぼ一定の速度でウエブWを加熱部100の方向に搬送している。このため、第1搬送部90と加熱部100(第3搬送部120)との間においてウエブWが弛んでいく。そこで、移動ローラー510は第1搬送部90によるウエブWの移動に応じて移動する。本実施形態では、第2搬送部110及び第3搬送部120の駆動を停止した時点で、移動ローラー510が自重で下方方向にウエブWにほぼ一定の荷重を掛けながら移動する。
次いで、図2(c)では、ウエブWを加熱部100で加熱加圧している状態を示している。加熱部100でウエブWを挟んだ状態において第2搬送部110及び第3搬送部120は停止する。具体的には、加熱部100の下型部101と上型部102との間でウエブWを静止させた状態(ウエブWの搬送を停止した状態)で加熱部下型部101に対して上型部102を下方移動させ、下型部101と上型部102とでウエブWを挟んで加熱加圧する。ウエブWは、下型部101と上型部102とに配置された平板105によって加熱加圧される。ウエブWは、搬送が停止された状態で加熱加圧されるため、ウエブWを構成する繊維の方向性が出現されない。すなわち、異方性のないウエブWが形成される。なお、ウエブWを加熱加圧している期間において、第1搬送部90はほぼ一定の速度でウエブWを加熱部100の方向に搬送している。そのため、移動ローラー510が自重で、さらに下方方向にウエブWにほぼ一定の荷重を掛けながら移動する。
次いで、図2(d)では、ウエブWの加熱加圧が終了した状態を示している。具体的には、ウエブWの加熱加圧が終了し、加熱部100の下型部101に対して上型部102を上方に移動させている状態を示している。上型部102が上方に移動開始するまでは第2搬送部110及び第3搬送部120の駆動が停止している。一方、第1搬送部90はほぼ一定の速度でウエブWを加熱部100の方向に搬送している。そのため、移動ローラー510が自重で、さらに下方方向にウエブWにほぼ一定の荷重を掛けながら移動する。
次いで、図2(e)では、第2搬送部110及び第3搬送部120により加熱部100に位置するウエブWを搬送方向に搬送している状態を示している。具体的には、加熱部100の下型部101に対して上型部102が上方に位置した状態で、一対のローラー111,121を回転させ、ウエブWを搬送させる。この際、第1搬送部90はほぼ一定の速度でウエブWを加熱部100の方向に搬送しているが、第1搬送部90におけるウエブWの搬送速度に比べ、第2搬送部110及び第3搬送部120におけるウエブWの搬送速度の方が速い。このため、ウエブWは弛んでいた部分が搬送され、バッファー部500の移動ローラー510が上方に移動する。そのため、移動ローラー510は下がり続けることはなく、上下に移動することができる。その後、搬送されたウエブWは切断部130によって所定の寸法でカットされ、シートPrが形成される。以降、図2(a)に移行する。
以上、上記実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
堆積部70で堆積されたウエブWは加熱部100の平板105によって挟まれて加熱加圧される。ウエブWが加熱加圧される際、第2及び第3搬送部110,120の駆動が停止され、ウエブWは双方の平板105間において静止した状態である。このため、ウエブWの繊維や樹脂が一方向に向かって押し潰されることがないため、異方性のないシートを製造することができる。また、ウエブWを加熱部100で加熱加圧しているとき、第1搬送部90は駆動しているためウエブWの搬送が継続され、搬送経路においてウエブWが滞留してしまう。そこで、移動ローラー510がウエブWに対してほぼ一定の力を掛けながら移動するため、ウエブWの滞留が解消され、滞留したウエブWが折れ曲がってしまうことを抑制することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)上記実施形態では、移動ローラー510の自重により、ウエブWに対して、鉛直方向における下方方向にほぼ一定の加重を掛ける構成としたが、この構成に限定されない。例えば、移動ローラー510が、ウエブWに対して鉛直方向における上方方向にほぼ一定の加重を掛ける構成としてもよい。このようにしても、上記効果と同様の効果を得ることができる。
(変形例2)上記実施形態では、ウエブWに対して移動ローラー510自重で自然に移動可能に構成したが、これに限定されない。ウエブWの搬送量に応じて移動ローラー510を駆動制御して移動させる構成としてもよい。このようにしても上記効果と同様の効果を得ることができる。
1…シート製造装置、10…投入部、20…粗砕部、30…解繊部、40…分級部、50…選別部、60…供給部、70…堆積部、72…張架ローラー、73…メッシュベルト、90…第1搬送部、100…加熱部、101…下型部、102…上型部、105…平板、110…第2搬送部、111…一対のローラー、120…第3搬送部、121…一対のローラー、130…切断部、500…バッファー部、510…移動ローラー。

Claims (6)

  1. 繊維を含む被解繊物を空気中で解繊する解繊部と、
    前記解繊部で解繊処理された解繊物に樹脂を含む添加物を供給する供給部と、
    前記解繊物と前記添加物とを堆積する堆積部と、
    前記堆積部で堆積したウエブを、平板状のプレスで挟んで加熱することにより、異方性のないシートを製造する加熱部と、を備えることを特徴とするシート製造装置。
  2. 請求項1に記載のシート製造装置において、
    前記ウエブは搬送可能であり、
    前記ウエブの搬送方向において前記加熱部より上流側にバッファー部を備え、
    前記バッファー部は、前記プレスの移動方向に沿って移動しながら前記ウエブを押す移動ローラーを有し、
    前記加熱部で前記ウエブを挟んだ状態で前記移動ローラーを移動することを特徴とするシート製造装置。
  3. 請求項2に記載のシート製造装置において、
    前記移動ローラーは、自重により前記ウエブを押すことを特徴とするシート製造装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシート製造装置において、
    前記堆積部は、前記ウエブを前記加熱部に搬送する第1搬送部を有し、
    前記移動ローラーは前記第1搬送部による前記ウエブの移動に応じて移動することを特徴とするシート製造装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のシート製造装置において、
    前記加熱部に位置する前記ウエブを搬送する第2搬送部を有し、
    前記加熱部で前記ウエブを挟んだ状態において前記第2搬送部は停止することを特徴とするシート製造装置。
  6. 請求項5に記載のシート製造装置において、
    前記第2搬送部における前記ウエブの搬送速度は、前記第1搬送部における前記ウエブの搬送速度よりも速いことを特徴とするシート製造装置。
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