JP2015158345A - 加熱調理システム - Google Patents

加熱調理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015158345A
JP2015158345A JP2014034344A JP2014034344A JP2015158345A JP 2015158345 A JP2015158345 A JP 2015158345A JP 2014034344 A JP2014034344 A JP 2014034344A JP 2014034344 A JP2014034344 A JP 2014034344A JP 2015158345 A JP2015158345 A JP 2015158345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
terminal
cooking
heating
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014034344A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6257376B2 (ja
Inventor
章 宮藤
Akira Miyato
章 宮藤
香奈 宇野
Kana Uno
香奈 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2014034344A priority Critical patent/JP6257376B2/ja
Publication of JP2015158345A publication Critical patent/JP2015158345A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6257376B2 publication Critical patent/JP6257376B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)
  • Electric Stoves And Ranges (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

【課題】携帯情報端末に表示される情報が加熱調理器のどの加熱部の情報であるのかを直感的に理解できる態様になっている加熱調理システムを提供する。【解決手段】端末側表示部52を、加熱調理器での複数の加熱部同士の設置位置関係と対応するように加熱部毎の表示領域に分割した状態で表示領域に対応する加熱部に関する端末側報知情報を表示させる加熱調理器表示処理と、調理手順情報表示処理と、選択入力受付判定処理と、選択情報及び設定情報の送信指令の対象とする特定の加熱部の指定を要求する指定要求情報を端末側表示部に表示させると共に、当該指定要求情報に対する応答入力を受け付ける加熱部指定受付処理と、設定情報送信処理とを行い、設定情報送信処理が行われた後に加熱調理器表示処理を行うとき、特定の加熱部に対応する表示領域に当該特定の加熱部で行われる調理手順情報に含まれる情報を端末側報知情報として表示させる。【選択図】図18

Description

本発明は、被加熱物を加熱する加熱調理器と、当該加熱調理器とワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末とを有する加熱調理システムに関する。
このような加熱調理システムを用いてユーザーが調理を行う場合、(i)加熱調理器の動作を制御するための操作情報を携帯情報端末から送信すること、(ii)携帯情報端末を用いて加熱調理器の運転状態を確認すること、の両方ができればユーザーの利便性は高まると思われる。
特許文献1には、上記項目(i)と類似する構成が記載されている。即ち、特許文献1の図8及び段落0040には、携帯情報端末の表示手段に調理手順情報(いわゆる調理レシピ情報)を表示すると共に、表示した調理手順情報の中に「送信ボタン」を設けておき、その「送信」ボタンが選択入力されると、自動調理の条件を示す制御コードを加熱調理器に送信することが記載されている。このような構成を採用することで、使用者が表示手段に表示されている調理手順情報の内容を見ながら調理を進行させ、必要な部分で自動調理を行うべく加熱調理器を用いて簡単かつ迅速に自動調理を行うことができるという効果を得ようとしている。また、図21には電子レンジ及び冷蔵庫を調理器として併用する場合の例が記載されているが、それらは別の目的で用いられる機器であり、例えば、加熱目的であれば電子レンジを用いることが限定される。
また、特許文献2には、上記項目(ii)と類似する構成が記載されている。即ち、特許文献2には、調理者に加熱調理器の加熱状況を知らせる機能を有する加熱調理システムが記載されている。例えば、請求項1には、「通信機能を備えた加熱調理器と、携帯可能な送受信装置と、を含む加熱調理システムであって、前記加熱調理器の加熱情報を前記送受信装置に送信可能に構成したことを特徴とする加熱調理システム」が記載され、段落0042には「表示装置23には、上述の注意喚起手段の他に、使用開始からの経過時間や火力等の情報を表示させるようにしてもよい。」と記載されている。これにより、ユーザーは、加熱調理器から離れた場所にいても、加熱調理器の運転状態を知ることができる。
特開2003−214628号公報 特開2003−219045号公報
しかしながら、ユーザーが調理を行う場合の利便性を考えた場合、上述した項目(i)及び項目(ii)の要件を備えているだけでは不十分である。
例えば、ユーザーが調理を行う場合、加熱調理器が備えている複数の加熱部(例えば、右バーナー、左バーナー、グリル等)を同時に使用することが多い。そのため、携帯情報端末から加熱調理器に対して調理の指令を与えるとしても、加熱調理器のどの加熱部に対して調理の指令を与えるのかを選択する必要がある。この点、特許文献1では、調理の指令をどの加熱部に与えるのかを選択する場面が想定されていない。また、加熱部毎の情報(例えば、運転状態を示す情報等)を携帯情報端末で表示させるとしても、表示する情報がどの加熱部についての情報であるのかを区別できる表示態様であることが好ましい。しかし、特許文献2では、携帯情報端末において、加熱部の情報をどのような表示態様で表示させるのかまでは記載されていない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、携帯情報端末に表示される情報が加熱調理器のどの加熱部の情報であるのかを直感的に理解できる態様になっている加熱調理システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る加熱調理システムの特徴構成は、被加熱物を加熱する加熱調理器と、当該加熱調理器とワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末とを有する加熱調理システムであって、
前記加熱調理器は、前記被加熱物を加熱する複数の加熱部と、前記加熱部に実行させる調理機能を選択する選択情報及び前記調理機能に関する設定情報を含む操作情報を取得する調理器側操作情報取得部と、前記加熱調理器の動作を制御する調理器制御部と、前記携帯情報端末との間での前記ワイヤレス通信網を介した情報通信を制御する調理器側通信制御部とを有し、
前記携帯情報端末は、前記加熱調理器のユーザーが入力する情報を受け付ける端末側入力受付部と、前記ユーザーに報知するための端末側報知情報が表示される端末側表示部と、前記携帯情報端末の動作を制御する端末側動作制御部と、前記加熱調理器との間での前記ワイヤレス通信網を介した情報通信を制御する端末側通信制御部と、前記加熱調理器の前記調理機能を利用して料理を作成するための複数段階の手順を示す調理手順情報を記憶する端末側記憶部とを有し、
前記調理器制御部は、
前記調理器側操作情報取得部が前記選択情報及び前記設定情報を含む前記操作情報を取得すると、当該操作情報に基づいて前記加熱部の動作を制御する調理動作処理を行い、
前記端末側動作制御部は、
前記端末側入力受付部が前記ユーザーから前記加熱調理器に関する前記端末側報知情報の表示指令を受け付けると、前記端末側表示部を、前記加熱調理器での前記複数の加熱部同士の設置位置関係と対応するように前記複数の加熱部毎の表示領域に分割した状態で、当該表示領域に対応する前記加熱部に関する前記端末側報知情報を表示する加熱調理器表示処理と、
前記端末側入力受付部が前記ユーザーから特定の前記調理手順情報の表示指令を受け付けると、前記端末側記憶部から前記特定の調理手順情報を読み出して当該特定の調理手順情報を前記端末側表示部に表示させると共に、前記特定の調理手順情報に含まれている前記複数段階の手順のうち、前記加熱部で実行可能な前記調理機能による調理が必要になる手順と関連付けて、前記調理機能の前記選択情報及び前記調理機能に関する前記設定情報の送信指令を行うための指令送信用標章を前記端末側表示部に表示させる調理手順情報表示処理と、
前記端末側表示部に表示された前記指令送信用標章に対する前記ユーザーによる選択入力を前記端末側入力受付部が受け付けたか否かを判定する選択入力受付判定処理と、
前記選択入力受付判定処理において、前記指令送信用標章に対する前記ユーザーによる選択入力を前記端末側入力受付部が受け付けたと判定したとき、前記選択情報及び前記設定情報の送信指令の対象とする特定の前記加熱部の指定を要求する指定要求情報を前記端末側表示部に表示させると共に、当該指定要求情報に対する応答入力を前記端末側入力受付部によって受け付ける加熱部指定受付処理と、
前記指令送信用標章に対する選択入力及び前記指定要求情報に対する応答入力を前記ユーザーから前記端末側入力受付部が受け付けると、前記選択入力が行われた前記指令送信用標章に関する前記選択情報及び前記設定情報を、前記応答入力に関する前記特定の加熱部に対する前記操作情報として前記ワイヤレス通信網を介して前記加熱調理器へ送信させる設定情報送信処理とを行い、
前記設定情報送信処理が行われた後に前記加熱調理器表示処理を行うとき、前記特定の加熱部に対応する前記表示領域に、当該特定の加熱部で行われる前記調理手順情報に含まれる少なくとも一部の情報を前記端末側報知情報として表示させるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、加熱調理器において、調理器制御部は、調理器側操作情報取得部が選択情報及び設定情報を含む操作情報を取得すると、その操作情報に基づいて加熱部の動作を制御する調理動作処理を行う。加えて、携帯情報端末において、端末側動作制御部は、上記調理手順情報表示処理と、上記選択入力受付判定処理と、上記加熱部指定受付処理と、上記設定情報送信処理とを行う。つまり、ユーザーは、端末側表示部に表示させた特定の調理手順情報に含まれている複数段階の手順のうち、加熱部で実行可能な調理機能による調理が必要になる手順に関連する、調理機能の選択情報及び調理機能に関する設定情報の送信指令を行うとき、その送信指令の対象とする加熱部の特定も行うことができる。これにより、ユーザーが複数の加熱部を有する加熱調理器を用いて調理を行っているとき、例えば現在稼働させていない加熱部等を自在に選択して、上記選択情報及び設定情報の送信指令を加熱調理器に対して与えることができる。
加えて、携帯情報端末において、端末側動作制御部は、端末側表示部を、加熱調理器での複数の加熱部同士の設置位置関係と対応するように複数の加熱部毎の表示領域に分割した状態で、それらの表示領域に対応する加熱部に関する端末側報知情報を表示する加熱調理器表示処理を行う。その結果、ユーザーは、携帯情報端末に表示される情報が加熱調理器のどの加熱部の情報であるのかを直感的に理解できるようになる。また、端末側動作制御部は、上記設定情報送信処理が行われた後に上記加熱調理器表示処理を行うとき、送信指令の対象とした特定の加熱部に対応する表示領域に、その特定の加熱部で行われる調理手順情報に含まれる少なくとも一部の情報を端末側報知情報として表示させる。その結果、表示されている調理手順情報に含まれる少なくとも一部の情報を見たユーザーは、特定の加熱部でどの調理手順情報についての調理が行われているのかを認識することができる。
本発明に係る加熱調理システムの別の特徴構成は、前記調理器制御部は、前記加熱調理器の前記複数の加熱部毎の運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記調理機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成させる運転状態情報生成処理と、前記運転状態情報生成処理によって生成した前記複数の加熱部毎の前記運転状態情報を、前記ワイヤレス通信網を介して前記携帯情報端末へ送信させる運転状態情報送信処理とを行い、
前記端末側動作制御部は、前記運転状態情報送信処理によって前記携帯情報端末へ送信された前記運転状態情報を受信させる運転状態情報受信処理を行い、前記運転状態情報受信処理が行われた後に前記加熱調理器表示処理を行うとき、前記運転状態情報に基づいて、前記加熱調理器の前記複数の加熱部毎の状態を前記端末側報知情報として表示させるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、加熱調理器において調理器制御部は、複数の加熱部毎の運転状態を示す運転状態情報を生成させる運転状態情報生成処理と、それら複数の加熱部毎の運転状態情報を携帯情報端末へ送信させる運転状態情報送信処理とを行い、携帯情報端末において端末側動作制御部は、上記運転状態情報送信処理によって携帯情報端末へ送信された運転状態情報を受信する運転状態情報受信処理を行い、その運転状態情報受信処理が行われた後に上記加熱調理器表示処理を行うとき、運転状態情報に基づいて、加熱調理器の複数の加熱部毎の状態を端末側報知情報として表示させる。つまり、加熱調理器表示処理では、端末側表示部を、加熱調理器での複数の加熱部同士の設置位置関係と対応するように複数の加熱部毎の表示領域に分割した状態で、それらの表示領域に対応する加熱部に関する端末側報知情報が表示されるので、ユーザーは、端末側報知情報として表示される動作状態情報が加熱調理器のどの加熱部の情報であるのかを直感的に理解できるようになる。
本発明に係る加熱調理システムの更に別の特徴構成は、前記調理器制御部は、前記複数の加熱部のそれぞれで実行可能な調理機能に関する搭載機能情報を、前記ワイヤレス通信網を介して前記携帯情報端末へ送信させる搭載機能情報送信処理を行い、
前記端末側動作制御部は、前記搭載機能情報送信処理によって前記携帯情報端末へ送信された前記搭載機能情報を受信させる搭載機能情報受信処理を行い、前記搭載機能情報受信処理が行われた後に前記加熱調理器表示処理を行うとき、前記搭載機能情報に基づいて、前記加熱調理器の前記複数の加熱部毎の実行可能な調理機能を前記端末側報知情報として表示させるように構成されている点にある。
加熱調理器の加熱部で幾つかの調理機能を実行できるとしても、実行不可能な調理機能が存在することもある。加えて、ユーザーは、調理手順情報に含まれている特定の手順が、加熱部で実行可能であるのか或いは実行不可能であるのかを正確に知らない可能性もある。
ところが本特徴構成によれば、携帯情報端末において、端末側動作制御部は、加熱調理器の複数の加熱部のそれぞれで実行可能な調理機能に関する搭載機能情報を受信する搭載機能情報受信処理を行い、その搭載機能情報受信処理が行われた後に上記加熱調理器表示処理を行うとき、搭載機能情報に基づいて、加熱調理器の複数の加熱部毎の実行可能な調理機能を端末側報知情報として表示させる。これにより、ユーザーは、調理手順情報に含まれている特定の手順が、加熱部で実行可能であるか否かを判断できる。
本発明に係る加熱調理システムの更に別の特徴構成は、前記調理器制御部は、前記複数の加熱部のそれぞれで実行不可能な調理機能に関する非搭載機能情報を、前記ワイヤレス通信網を介して前記携帯情報端末へ送信させる非搭載機能情報送信処理を行い、
前記端末側動作制御部は、前記非搭載機能情報送信処理によって前記携帯情報端末へ送信された前記非搭載機能情報を受信する非搭載機能情報受信処理を行い、前記非搭載機能情報受信処理が行われた後に前記加熱調理器表示処理を行うとき、前記非搭載機能情報に基づいて、前記加熱調理器の前記複数の加熱部毎の実行不可能な調理機能を前記端末側報知情報として表示させるように構成されている点にある。
加熱調理器の加熱部で幾つかの調理機能を実行できるとしても、実行不可能な調理機能が存在することもある。加えて、ユーザーは、調理手順情報に含まれている特定の手順が、加熱部で実行可能であるのか或いは実行不可能であるのかを正確に知らない可能性もある。
ところが本特徴構成によれば、携帯情報端末において、端末側動作制御部は、加熱調理器の複数の加熱部のそれぞれで実行不可能な調理機能に関する非搭載機能情報を受信する非搭載機能情報受信処理を行い、その非搭載機能情報受信処理が行われた後に上記加熱調理器表示処理を行うとき、非搭載機能情報に基づいて、加熱調理器の複数の加熱部毎の実行不可能な調理機能を端末側報知情報として表示させる。これにより、ユーザーは、調理手順情報に含まれている特定の手順が、加熱部で実行不可能であるか否かを判断できる。
加熱調理システムの構成例を模式的に示す図 ガスコンロの外観図 加熱調理システムの機能構成例を模式的に示すブロック図 ガスコンロの加熱部の構成例を模式的に示す図 ガスコンロ(バーナー)の操作部(操作パネル)の一例を示す図 ガスコンロ(バーナー)の操作部(操作シート)の一例を示す図 ガスコンロ(グリル)の操作部(操作シート)の一例を示す図 ガスコンロ(バーナー)の操作部(操作シート)の構造例を示す図 ガスコンロの天面表示部の外観の一例を示す図 天面表示部の表示例を示す図 スマートフォンのハードウェア構成を模式的に示すブロック図 HMI制御部の構成例を模式的に示すブロック図 表示操作部への表示形態の一例を示す図 表示操作部への表示形態の一例を示す図 表示操作部への表示形態の一例を示す図 表示操作部への表示形態の一例を示す図 表示操作部への表示形態の一例を示す図 表示操作部への表示形態の一例を示す図 表示操作部への表示形態の一例を示す図
〔システム概要〕
以下に図面を参照して、本発明に係る加熱調理システムについて説明する。
図1は、加熱調理システム9の構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態において、加熱調理器1と、携帯情報端末5とは、ワイヤレス通信網Nを介して通信し、協働する。ワイヤレス通信網Nによる通信の1つの形態としては、符号“NA”で示すアドホック・モードやポイント・ツー・ポイント・モードなど、対応する加熱調理器1と携帯情報端末5とが直接一対一で通信する形態を採ることができる。
あるいは、図1に符号“NI”で示すインフラストラクチャー・モードと称される形態で、加熱調理器1と携帯情報端末5とが通信を行う形態を採ることもできる。具体的には、図1に示すように、加熱調理器1及び携帯情報端末5以外の機器も接続されるネットワークに、加熱調理器1及び携帯情報端末5がそれぞれ接続され、当該ネットワークを介して両者が通信する。当該ネットワークへは、アクセスポイントAPを介して接続される。このネットワークは、例えばユーザーの家庭内のローカルなネットワーク(構内LAN)であってもよいし、インターネットであってもよい。図1に示すように、構内用アクセスポイントA1を介して両者が構内LANに接続されてもよいし、外部用アクセスポイントA2,A3を介して両者がインターネットに接続されてもよい。当然ながら、構内用アクセスポイントA1及び構内LANを経由して、両者がインターネットに接続されてもよい。何れにしても、加熱調理システム9は、加熱調理器1と、携帯情報端末5とが、直接コネクタやケーブルによって有線により接続されることなく、ワイヤレス通信網Nを介して接続され、協働するシステムである。
本実施形態においては、加熱調理器1としてガスコンロを適用し、携帯情報端末5としてスマートフォンを適用した場合を例として説明する。ここで、スマートフォンとは、インターネットとの親和性が高く、パーソナルコンピュータの機能をベースとして作られた多機能携帯電話をいう。尚、加熱調理器1、携帯情報端末5は、ガスコンロやスマートフォンに限定されるものではない。加熱調理器1としてIHヒーターやホットプレートなどを適用することもできる。また、携帯情報端末5として、データ通信機能付きの携帯電話(フィーチャーフォン)や、データ通信機能付きの携帯型音楽プレーヤー、データ通信機能付きのカメラなどを適用することもできる。また、携帯情報端末5は、掌にすっぽり収まるような小型の携帯機器に限定されることなく、画面サイズが7〜9インチ以上のタブレット型端末も含まれる。
〔ガスコンロ(加熱調理器)〕
上述したように、本実施形態においては、加熱調理器1としてガスコンロを用いた形態を例示する。図2は、キッチンの調理テーブルのテーブルトップに組み込まれたガスコンロ1Aを示している。テーブルトップの下方には、ガスコンロ1Aの本体部(図2では不可視)が収容されている。当該本体部の上面には、当該上面よりも周囲にはみ出したフランジ部を有する平板状の天板TPが備えられている。天板TPは、例えば、耐熱性強化ガラスにより構成されている。ガスコンロ1Aの本体部は、テーブルトップをくり抜いた開口部を通ってテーブルトップの下方に収容され、フランジ部によってテーブルトップに支持されている。
ガスコンロ1Aは、加熱部Sとして、左バーナーBL、右バーナーBR、後バーナーBBの3つのバーナーBと、1つのグリルGとを有して構成されている。各バーナーBは、吐出される燃料ガスのブンゼン燃焼によって炎を出す炎口b7と、炎口b7の周囲を水平面(天板TP)に沿って取り囲む五徳b9とを備えている。炎口b7は、天板TPから上方に突き出すように設置されており、五徳b9は、天板TPの面上に設置されている。鍋やフライパンなどの被加熱物は、五徳b9の上に設置され、炎口b7から吹き出す炎によって加熱される。
グリルGは、被加熱物を収容する収容空間g0に引き出し式に出入りするグリル本体g1を備えて構成されている。グリル本体g1は、被加熱物が載置されるグリル焼き網g3と、グリル焼き網g3を支持する焼き網支持台g4と、グリル焼き網g3から滴る焼き汁等を受け止めるグリル受け皿g5と、グリル本体g1を収容空間g0に収容する際にグリルGの扉となるグリル扉g6と、グリルGの内部(閉空間となった収容空間g0)をグリルGの外部から視認できるようにグリル扉g6に設けられたグリル扉ガラスg7とを有して構成されている。収容空間g0には、スライドレールg2が備えられ、グリル本体g1は、このスライドレールg2をスライドすることによって収容空間g0に対して引き出し式に出入りする。グリルGにおいて炎を出す炎口(図2では不図示)は、収容空間g0の上下に設けられている。
図3は、加熱調理システム9の機能構成例を模式的に示すブロック図である。図3の模式的ブロック図に示すように、加熱部S(バーナーB及びグリルG)の運転は、ガスコンロ1Aに備えられた調理器制御部11によって制御される。ガスコンロ1Aには、マイクロコンピュータなどの論理演算プロセッサを中核とする調理器制御装置10が備えられている。調理器制御部11は、調理器制御装置10を構成するハードウェア及びプログラムなどのソフトウェアとの協働によって実現される機能部である。後述する調理器側操作情報取得部12、運転状態情報生成部13、調理器側報知制御部14、調理器側通信制御部19等も同様の機能部である。従って、これら各機能部は、一部又は全てが共通のハードウェアやソフトウェアによって構成される場合がある。以下、調理器制御装置10による加熱部Sの運転制御について説明する。バーナーB及びグリルGの基本的な構造及び制御形態は同様であるから、ここでは1つのバーナーBを代表として説明する。
図4は、ガスコンロ1A(1)の加熱部Sの構成例を模式的に示す図である。図4の模式的構成図に示すように、バーナーBのバーナー本体b6には、燃料ガスFを供給する供給管b8が接続されている。供給管b8には、燃料ガスFの供給量を調整する調整弁b1と、バーナーBへの燃料ガスの供給を遮断可能な遮断弁b2とが配置されている。また、炎口b7付近には、炎の有無を検出する火炎センサーb3と、燃料ガスFを火花点火可能な点火栓b4が配置されている。さらに、五徳b9に載置された被加熱物Pの底面に当接してこの被加熱物Pの温度を検出する温度センサーb5が配置されている。調整弁b1、遮断弁b2、火炎センサーb3、点火栓b4、温度センサーb5は、調理器制御部11に接続されている。
上述したように、調理器制御装置10は、ハードウェア及びプログラムなどのソフトウェアとの協働によって実現される機能部を有して構成されている。図3及び図4に示すように、調理器制御装置10は、機能部として、調理器制御部11と、調理器側操作情報取得部12と、運転状態情報生成部13と、調理器側報知制御部14とを有している。調理器制御部11は、加熱部Sに対する複数種の特定機能の夫々に対応する制御を行う機能部である。調理器側操作情報取得部12は、特定機能の選択情報及び特定機能における設定情報の少なくとも一方を含む操作情報を取得する機能部である。運転状態情報生成部13は、ガスコンロ1A(加熱調理器1)の運転状態を示す情報であって、選択情報、設定情報、特定機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成する機能部である。調理器側報知制御部14は、特定機能の実行状態をユーザーに報知するための調理器側報知情報を生成して調理器側報知部4を介してユーザーに報知する機能部である。
図5は、ガスコンロ(バーナー)の操作部(操作パネル)の一例を示す図であり、図6は、ガスコンロ(バーナー)の操作部(操作シート)の一例を示す図であり、図7は、ガスコンロ(グリル)の操作部(操作シート)の一例を示す図であり、図8は、ガスコンロ(バーナー)の操作部(操作シート)の構造例を示す図である。
調理器側操作情報取得部12は、図5から図7に一例を示すコンロ操作部3(調理器操作部)に対するユーザーの操作を操作情報(調理器側操作情報)として取得する。図5は、ガスコンロ1Aの主電源ボタン31、3つのバーナーBを夫々個別に点火・消火・火炎調整することができる3つのバーナー用ダイヤルスイッチ32、ガスコンロ1Aの操作を制限するロック機能ボタン39が備えられた操作パネル3mを示している。図8に示すように、バーナー用ダイヤルスイッチ32は、バーナーBが停止状態(消火状態)の際には、操作パネル3mのパネル面とほぼ同一面まで押し込まれている。バーナー用ダイヤルスイッチ32は押し戻し式のスイッチとなっており、ユーザーはバーナー用ダイヤルスイッチ32を押し込み、ロックを解除させて、バーナー用ダイヤルスイッチ32をパネル面よりも突出させる。突出した後は、バーナー用ダイヤルスイッチ32が回転可能となるので、ユーザーは回転に応じて火力を調整することができる。バーナーBを消火する場合には、ユーザーは、バーナー用ダイヤルスイッチ32を操作パネル3mのパネル面とほぼ同一面まで押し込む。
各バーナーBは、タイマー機能、及び、温度キープ機能、及び、湯沸し保温機能、炊飯、炒め調理などの調理機能種別に応じて、調理器制御部11によって火力や加熱時間を自動調整できるように構成されている。このため、このような調理種別をユーザーが指示できるように、操作パネル3mとは別に、図6に示すようなバーナー操作シート3b(操作シート3s)もガスコンロ1Aに備えられている。操作シート3sは、ユーザーによる操作の利便性を考慮して、図2等に示すように、操作時にはシート面が上向きとなるように設けられている。しかし、ガスコンロ1Aの正面から操作シート3sが突出することになるので、操作シート3sを使用しない場合には、ガスコンロ1Aの本体部に収納可能に構成されている。具体的には、図8に示すように、操作シート3sは、押し戻し式のロック機構により通常時は、本体部に収容されている。ユーザーが操作シート3sの壁面を押圧することで押し戻し式のロック機構が解除され、操作シート3sが突出するように構成されている。
図6に示すように、バーナー操作シート3bには、各バーナーBに割り当て可能な調理種別や調節機能に対応したキーが、バーナーBごとに区分されて設けられている。本実施形態では、左バーナーBLと右バーナーBRとは同じ調理種別、同じ調節機能が割り当てられている。左バーナーBL及び右バーナーBRは、調理種別として“湯沸かし保温機能”、“あぶり高温炒め”が割り当てられ、これらに対応した湯沸かしキーk1及びあぶり高温炒めキーk3が、バーナー操作シート3bに設けられている。後バーナーBBは、調理種別として“炊飯”が割り当てられ、これに対応した炊飯キーk2が、バーナー操作シート3bに設けられている。“あぶり高温炒め”とは、直火料理や、鍋を頻繁に上げるような動作を行う炒め料理などを行う際の動作モードであり、他のモードよりも高い温度まで調理が可能な動作モードである。
3つのバーナーBには、共通した調節機能として、“タイマー機能”が割り当てられている。タイマー機能は、設定された加熱時間の間、バーナーBを燃焼状態とし、加熱時間経過後にバーナーBを停止する(消火する)機能である。加熱時間を設定するために、プラスキーとマイナスキーとの一対のタイマー設定キーk5が設けられている。また、左バーナーBL及び右バーナーBRには、被加熱物Pの温度を一定に保持する“温度キープ機能”も割り当てられている。設定温度は、例えば10[℃]ごとなど、段階的に設定可能であり、温度設定キーk4を操作する度に、140[℃]から200[℃]の範囲で10[℃]間隔で設定温度が上昇し、最高温度までいくと最低温度に戻って巡回するように構成されている。尚、温度設定キーk4を操作するごとに設定温度が低下したり、最初にキー操作した際に設定される温度が中間の170[℃]〜180[℃]であったりしてもよい。設定された調理種別や調整機能などの設定パラメータは、取り消しキーk9(とりけし)によって取り消すことができる。
グリルGは、バーナーBよりもさらに多くの調理種別に対応可能である。ユーザーは、図7に示すグリル操作シート3g(操作シート3s)を介してグリルGに対する調理種別や調節機能を設定することができる。グリルGは、自動的に調理を行うオートモードに対応した調理機能と、ユーザーが火力や時間を設定して調理を行うマニュアルモードに対応した調理機能とを実行可能に構成されている。
オートモードに対応した調理機能としては、“あたため”、“魚焼き”、“焼き加減設定”、“アラカルト調理”の4つの機能が個別又は重複して利用可能である。それぞれの機能に対応して、あたためキーj1、魚キーj2、焼き加減キーj3、アラカルトキーj4が、グリル操作シート3gに設けられている。あたため機能は、被加熱物Pを自動的に温める機能であり、魚焼き機能は、被加熱物Pとしての魚を自動的に焼く機能である。焼き加減設定機能は、あたため機能や魚焼き機能を利用する際の火力調整を、温める対象物(揚げ物・焼き物など)や、魚の状態(切り身・姿焼き・干物など)によって設定できる機能である。アラカルト調理機能は、焼きいも、焼き鳥、ピザなど料理の種別を設定することによって自動的に調理を行う機能である。一旦設定した内容(設定パラメータ)は、設定変更キーj8で変更したり、取り消しキーj9(とりけし)で取り消したりすることができる。尚、グリルGには、バーナーBのように点火や消火を行う操作パネル3mが設けられていないので、グリル操作シート3gに点火/消火キーj0が設けられている。
マニュアルモードに対応した調理機能としては、“火力切り換え”、“タイマー機能”、“ダッチオーブン機能”が利用可能である。それぞれの機能に対応して、火力切替キーj5、タイマー設定キーk5、ダッチオーブンキーj6が、グリル操作シート3gに設けられている。上述したように、グリルGには、収容空間g0の上下に炎口が設けられている。収容空間g0の上部に備えられた炎口(上火)と、下部に備えられた炎口(下火)とは、個別に火力調整が可能である。上下それぞれが“強”と“弱”とに火力調整可能な場合には、4通りの組み合わせにより火力調節を行うことができる。ユーザーは、火力切替キーj5を操作するごとに、例えば、“上火強・下火強”、“上火強・下火弱”、“上火弱・下火強”、“上火弱・下火弱”というように火力調節を行うことができる。タイマー機能については、バーナーBと同様であるので説明は省略する。ダッチオーブン機能は、ダッチオーブンを収容空間g0に収容して調理を行う機能である。
調理器側操作情報取得部12は、図5から図7に示すコンロ操作部3(調理器操作部)に対するユーザーの操作を操作情報(調理器側操作情報)として取得する。調理器制御部11は、調理器側操作情報取得部12を介して、操作情報を受け取り、この操作情報に基づいて、バーナーBやグリルG、具体的には、調整弁b1、遮断弁b2、点火栓b4等を制御して、加熱部Sの特定機能を実現させる。
ユーザーによるコンロ操作部3への操作内容は、天板TPに設けられた天面表示部40(調理器側報知部4)に表示される。1つの態様として、調理器制御部11は、調理器側操作情報取得部12を介して受け取った操作情報を、運転状態情報生成部13に伝達する。運転状態情報生成部13は、操作情報を含む運転状態情報を調理器側報知制御部14に伝達する。調理器側報知制御部14は、運転状態情報に基づいて調理器側報知情報を生成して、天面表示部40に出力する。ユーザーは、天面表示部40を介してコンロ操作部3への操作内容を確認することができる。尚、調理器制御装置10に構成される各機能部は、共通のハードウェアやソフトウェアを利用して構築可能であるから、例えば、調理器側操作情報取得部12が取得した操作情報を用いて、直接に調理器側報知制御部14が調理器側報知情報を生成してもよい。
図9は、天面表示部40の一例を示している。天面表示部40は、液晶などのフラットディスプレイパネルにより構成されている。図9において“Y”方向は、天板TPに沿ってガスコンロ1Aの手前側から奥側へと向かう奥行き方向である。また、“X”方向は天板TPに沿ってガスコンロ1Aの左右方向である。天面表示部40の表示面は、初期状態では、図9に示すように領域区分されている。表示面は、奥行き方向Yにおける手前側と奥側とに2分割され、手前側にはグリル状態表示領域44が、奥側にはバーナー状態表示領域45が形成される。バーナー状態表示領域45は、さらに各バーナーBに対応するように左右方向Xに沿って3つの領域に分割されている。バーナー状態表示領域45には、図示左側から、左バーナー状態表示領域41、後バーナー状態表示領域42、右バーナー状態表示領域43が形成される。また、これらそれぞれの領域(41,42,43)に対応して、各バーナー(BL,BB,BR)の火力をイコライザー方式で点灯数によって示す火力インジケータ46が、奥行き方向Yにおける手前側に形成された火力表示領域47に設けられている。
図10は、天面表示部の表示例を示す図である。例えば、右バーナーBRが1分間のタイマー機能を設定されて点火された場合には、図10に示すように、右バーナー状態表示領域43に“鍋”の標章と共にタイマー設定時間の“1分”が表示される。図示は省略するが、バーナー操作シート3bの炊飯キーk2が操作され、後バーナーBBに、“炊飯”の機能が割り当てられている場合には、後バーナー状態表示領域42に、炊飯を示す“かまど”の標章が表示される。また、グリルGが、マニュアルモードで使用され、ユーザーが火力切替キーj5を操作して“上火強・下火強”を選択した場合には、グリルGがマニュアルモードであること、及びグリルGの火加減が、グリル状態表示領域44に表示される。
調理器側報知情報は、このような詳細な情報に限らず、単にバーナーBやグリルGが使用中であることを示すような情報であってもよい。また、その報知の方法についても、図10に例示したように、グラフィック(標章)や文字を用いることに限らず、単にLEDなどのインジケータを発光させるだけのものであってもよい。例えば、操作パネル3m(図5参照)の主電源ボタン31には、電源が入っている際に赤橙色に点灯する電源インジケータ36が内蔵されている。また、バーナー用ダイヤルスイッチ32にも、燃焼時に赤橙色に点灯するバーナーインジケータ37が内蔵されている。バーナー用ダイヤルスイッチ32がパネル面に対して突出し、バーナーBが点火されると、バーナーインジケータ37が点灯する。尚、自動的にバーナーBが停止された場合には、バーナー用ダイヤルスイッチ32が突出状態であってもバーナーインジケータ37は消灯する。また、グリルGには、グリル扉g6にグリルインジケータ4gが内蔵されている(図2参照)。グリルGに点火されると、グリルインジケータ4gが赤橙色に点灯し、グリルGが使用中であることがユーザーに報知される。
バーナーインジケータ37やグリルインジケータ4gの報知色は、さらに多様な形態を有していてもよい。例えば、バーナーインジケータ37は、鍋等の被加熱物PがバーナーBに設置されていないときには無色であり、被加熱物Pが設置されると白色に点灯し、燃焼時に赤橙色となり、自動停止(自動消火)等でバーナー用ダイヤルスイッチ32が突出状態の場合には、白色で点滅するような形態であってもよい。また、グリルインジケータ4gは、グリルGが未使用の場合には、無色であり、グリルGの機能選択を行っている際には白色に点灯し、燃焼時に赤橙色となり、自動停止(自動消火)等でグリルの火が消えた場合には、白色で点滅するような形態であってもよい。
ところで、上述したように、操作パネル3mには、ガスコンロ1Aの操作を制限するロック機能ボタン39が設けられている。ユーザーが、このロック機能ボタン39を所定時間(例えば3秒間)押し続けると、ロック機能が有効となり、ガスコンロ1Aの操作が制限される。操作パネル3mには、ロック機能が有効であることを示すロック機能インジケータ38も備えられている。これら、電源インジケータ36、バーナーインジケータ37、グリルインジケータ4g、ロック機能インジケータ38などのインジケータ49も、調理器側報知部4に相当する。
〔スマートフォン(携帯情報端末)〕
加熱調理システム9における携帯情報端末5は、図3に示すように、ワイヤレス通信網Nを介して加熱調理器1と通信する端末側通信制御部59と、文字情報及びグラフィック情報を表示可能であると共にユーザーによる操作入力を受け付け可能な表示操作部52と、加熱調理器1を利用するユーザーと加熱調理器1とのヒューマン・マシン・インターフェース機能に対する制御を行うHMI制御部51と、カメラ53と、を備えて構成されている。本実施形態では、携帯情報端末5としてスマートフォン5Aを例示しており、以下スマートフォン5Aの構成について説明する。
図11は、スマートフォン5Aのハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。スマートフォン5Aの大部分のハードウェアは、メインボード50(マザーボード)と称される基板上に搭載される。アンテナ56やカメラ53、マイク55mなどの主要な周辺デバイスも当該メインボード50に接続される。スマートフォン5Aは、通常、固定的な電力線に接続されることなく使用されるので、リチウムイオン電池などの二次電池55bを備えており、メインボード50には、二次電池55bを介して各部に電力を供給する電源モジュール50pも搭載されている。
メインボード50には、スマートフォン5Aの中核となるメインプロセッサーMP、メインプロセッサーMPにおいて実行されるプログラム(ソフトウェア)が記憶されたフラッシュメモリー50f、プラグラム実行中の一時ファイルを記憶するメインメモリー50mが搭載されている。メインメモリー50mは揮発性メモリーでよく、例えばDRAMが用いられる。また、本実施形態では、スマートフォン5Aに対してメモリーカード55cも着脱可能に構成されている。メインプロセッサーMPは、メモリーカード55cに格納された、画像や音声を含む各種データや、アプリケーションプログラムなどを利用することも可能である。HMI制御部51、端末側通信制御部59は、これらメインプロセッサーMPやメモリー(50f,50m)などのハードウェアと、プログラム(ソフトウェア)との協働によって実現される機能部である。
スマートフォン5Aには、複数の方式に対応したワイヤレス通信モジュール50tが搭載されている。本実施形態では、ワイヤレス通信モジュール50tとして、携帯電話回線網との通信を制御するベースバンドプロセッサ59bと、無線LANによる通信を制御する無線LANモジュール59rとがメインボード50に搭載されている態様を例示している。ワイヤレス通信モジュール50tは、メインプロセッサーMPと共に、携帯情報端末5の端末側通信制御部59として機能する。また、スマートフォン5Aには、通話の際に利用されるマイク55mとスピーカー55sも備えられている。メインボード50には、ボイスモジュール50vやオーディオモジュール50aが搭載されている。マイク55mはボイスモジュール50vを介してメインプロセッサーMPに接続されている。また、スピーカー55sは、オーディオモジュール50a及びボイスモジュール50vを介してメインプロセッサーMPと接続されている。
携帯情報端末5の表示操作部52は、スマートフォン5Aにおいては、端末側表示部として機能するディスプレイパネル52dと、端末側操作部として機能するタッチパネル52tとにより構成されている。本実施形態では、表示操作部52は、ディスプレイパネル52dとタッチパネル52tとが一体化されたタッチディスプレイパネルとして構成されている。また、スマートフォン5Aには、カメラ53が搭載されている。カメラ53により撮影された撮影画像は、メインプロセッサーMPを介して、或いはDMA転送などによりメインボード50上に設けられたデータバスを介して直接に、メインメモリー50mやメモリーカード55c、フラッシュメモリー50f等に格納される。
また、スマートフォン5Aには、ジャイロセンサー、加速度センサー、気圧センサー、温度センサー、方向センサー、重力センサーなどの各種センサーが搭載されている。本実施形態では、メインボード50に加速度センサー50sが搭載されている形態を例示している。加速度センサー50sは、スマートフォン5Aの傾きや向きを検出する。つまり、加速度センサー50sによってスマートフォン5Aの上下方向を検出して、メインプロセッサーMPは、その上下方向に応じてディスプレイパネル52dへの表示方向を制御することができる。本実施形態では、加速度センサー50sを利用する形態を例示したが、重力センサーやジャイロセンサーを用いることも可能である。当然ながら、複数のセンサーが搭載されていてもよい。
図12のブロック図は、HMI制御部51の構成を模式的に示している。HMI制御部51は、ガスコンロ1Aから受信した情報を情報処理して表示操作部52を介してユーザーに報知するための機能部として、運転状態情報取得部61と、説明情報生成部62と、端末側報知情報生成部63とを備えている。情報処理された情報は、端末側報知制御部85を介して表示操作部52に伝達される。また、HMI制御部51は、ユーザーにより表示操作部52から入力される情報を情報処理して送信部57を介してワイヤレス通信網Nへ送信するための機能部として、端末側操作情報取得部71と、遠隔操作情報生成部73とを備えている。
また、HMI制御部51は、種々の標章を生成して表示操作部52を介してユーザーに報知するための機能部として、標章生成部83を備えて構成されている。本実施形態では、HMI制御部51に調理器データベース(DB)80を備え、この調理器データベース80から標章などのデータを取得可能に構成されている形態を例示している。この調理器データベース80は、固定的にスマートフォン5Aに備えられている必要はなく、適宜書き換えが可能なようにフラッシュメモリー50fなどに構築されていると好適である。あるいは、必要に応じて情報を取得して、一時的にメインメモリー50mなどの揮発性のメモリーに当該情報を格納するような形態であってもよい。
〔加熱調理システム〕
HMI制御部51に構築される各種機能部の詳細については、以下に詳述する加熱調理システム9の説明において適宜行う。1つの好適な態様として、加熱調理システム9は、ガスコンロ1Aの運転状態を、当該ガスコンロ1Aと離間したスマートフォン5Aにおいてユーザーが確認できるように構成されている。
加熱調理器1としてのガスコンロ1Aにおいて、調理器側操作情報取得部12は、加熱部Sに実行させる調理機能を選択する選択情報及び調理機能に関する設定情報を含む操作情報を取得し、調理器制御部11は、加熱調理器1の動作を制御し、調理器側通信制御部19は、携帯情報端末5との間でのワイヤレス通信網Nを介した情報通信を制御する。調理器制御部11は、調理器側操作情報取得部12が、ガスコンロ1Aに対して入力される選択情報及び設定情報を含む操作情報を取得すると、その操作情報に基づいて加熱部Sの動作を制御する調理動作処理を行う。この操作情報は、選択情報及び設定情報を入力するためにユーザーにより操作されるコンロ操作部3(調理器操作部)への操作に伴って取得される情報である。但し、調理器側操作情報取得部12は、スマートフォン5Aから送信された遠隔操作情報を操作情報として取得することもできるように構成されており、操作情報には遠隔操作情報も含まれる。遠隔操作情報は、ワイヤレス通信網Nを介して調理器側通信制御部19の受信部18(調理器側受信部)により受信される。
また、調理器制御部11は、調理器側操作情報取得部12が選択情報及び設定情報を含む操作情報を取得すると、その操作情報に基づいて加熱部の動作を制御する調理動作処理を行う。更に、調理器制御部11は、上記運転状態情報生成部13に対して、加熱調理器1の複数の加熱部S毎の運転状態を示す情報であって、選択情報、設定情報、調理機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成させる運転状態情報生成処理と、調理器側通信制御部19に対して、上記運転状態情報生成処理によって生成した複数の加熱部S毎の運転状態情報を、ワイヤレス通信網Nを介して携帯情報端末5へ送信させる運転状態情報送信処理とを行う。そして、携帯情報端末5としてのスマートフォン5Aにおいては、端末側動作制御部としてのHMI制御部51(運転状態情報取得部61)は、端末側通信制御部59の受信部58に対して、上記運転状態情報送信処理によって携帯情報端末5へ送信された運転状態情報を受信させる運転状態情報受信処理を行い、その運転状態情報受信処理が行われた後に上記加熱調理器表示処理を行うとき、受信した運転状態情報に基づいて、ガスコンロ1Aの複数の加熱部S毎の状態を端末側報知情報として表示させる。
加えて、ガスコンロ1Aは、上述したように、被加熱物を加熱する複数の加熱部Sと、加熱部Sに実行させる調理機能を選択する選択情報及び調理機能に関する設定情報を含む操作情報を取得する調理器側操作情報取得部12と、ガスコンロ1Aの動作を制御する調理器制御部11と、携帯情報端末5との間でのワイヤレス通信網Nを介した情報通信を制御する調理器側通信制御部19とを有する。そして、携帯情報端末5は、ガスコンロ1Aのユーザーが入力する情報を受け付ける端末側入力受付部としてのタッチパネル52tと、ユーザーに報知するための端末側報知情報が表示される端末側表示部としてのディスプレイパネル52dと、携帯情報端末5の動作を制御する端末側動作制御部としてのHMI制御部51と、ガスコンロ1Aとの間でのワイヤレス通信網Nを介した情報通信を制御する端末側通信制御部59と、ガスコンロ1Aの調理機能を利用して料理を作成するための複数段階の手順を示す調理手順情報を記憶する端末側記憶部としてのフラッシュメモリー50fとを有する。
次に、携帯情報端末5及び加熱調理器1で行われる各種処理の内容について図13〜図18を参照して説明する。図13〜図18は、表示操作部52への表示形態の一例を示す図である。
図13に示す表示例では、携帯情報端末5の動作を制御する端末側動作制御部としてのHMI制御部51は、ディスプレイパネル52d(端末側表示部)を、ガスコンロ1A(加熱調理器1)での複数の加熱部S同士の設置位置関係と対応するように複数の加熱部S毎の表示領域に分割した状態で、当該表示領域に対応する加熱部Sに関する端末側報知情報を表示する加熱調理器表示処理を行っている。本実施形態では、表示操作部52は、領域100〜104に分割されている。領域100は、加熱調理器1が有している左バーナー(左コンロ)に関する端末側報知情報が表示される領域である。領域101は、右バーナー(右コンロ)に関する端末側報知情報が表示される領域である。領域102はグリルに関する端末側報知情報が表示される領域である。領域103は、後述する加熱調理器表示処理の実行を指令するときに選択入力する領域である。領域104は、後述する調理手順情報表示処理の実行を指令するときに選択入力する領域である。
図13は、「myコンロ」表示領域103に対してユーザーが選択入力を行った後の状態を示している。つまり、加熱調理器1が備えている左コンロ、右コンロ、グリルの動作状態に関する情報が端末側報知情報として表示されている。図13に示す例では、右コンロに鍋が載置されていることが示されている。そして、ユーザーが、図13に示した「myレシピ」表示領域104に対して選択入力すると、図14の表示画面に遷移する。具体的には、ユーザーがディスプレイパネル52dの表示領域104へのタッチ操作を行うと、そのタッチ操作はタッチパネル52tで検出され、端末側報知制御部85に伝達される。端末側報知制御部85は、端末側記憶部としてのフラッシュメモリー50fに記憶されている、レシピ情報の項目リストを読み出し、図14に例示するように、ディスプレイパネル52dへと表示させる。
図14では、携帯情報端末5の表示操作部52が、レシピ情報(調理手順情報)の項目リストが表示されたレシピリスト表示領域105と、「myコンロ」表示領域103と、「myレシピ」表示領域104とに分割されている。レシピリスト表示欄105には、端末側記憶部に記憶されているレシピ情報の項目リストが読み出されて表示される。
図14の表示画面の状態で、例えば、ユーザーが「野菜のおつまみチップス」という項目を選択入力すると、図15の表示画面に遷移する。図15では、携帯情報端末5の表示操作部52が、レシピ情報表示領域106と、「myコンロ」表示領域103と、「myレシピ」表示領域104とに分割されている。レシピ情報表示領域106には、該当するレシピの詳細な情報が記載されている。このように、端末側動作制御部としてのHMI制御部51は、端末側入力受付部としてのタッチパネル52tがユーザーからの調理手順情報の表示指令を受け付けると、端末側記憶部としてのフラッシュメモリー50fからその特定の調理手順情報を読み出して特定の調理手順情報を端末側表示部としてのディスプレイパネル52dに表示させると共に、その特定の調理手順情報に含まれている複数段階の手順のうち、加熱部Sで実行可能な調理機能による調理が必要になる手順と関連付けて、調理機能の選択情報及び調理機能に関する設定情報の送信指令を行うための指令送信用標章を端末側表示部としてのディスプレイパネル52dに表示させる調理手順情報表示処理を行う。図15に示す例では、「野菜のおつまみチップス」についての詳細な調理手順が表示されている。具体的には、ユーザーが図14に示す表示画面においてディスプレイパネル52dの表示領域105の「野菜のおつまみチップス」という項目へのタッチ操作を行うと(即ち、特定の調理手順情報の表示指示を行うと)、そのタッチ操作はタッチパネル52tで検出され、端末側報知制御部85に伝達される。端末側報知制御部85は、端末側記憶部としてのフラッシュメモリー50fに記憶されている、「野菜のおつまみチップス」という調理手順情報を読み出して図15に例示するように、ディスプレイパネル52dへと表示させる。加えて、レシピ情報表示領域106には、加熱部で実行可能な調理機能(温度キープ機能)による調理が必要になる手順と関連付けて、「コンロに送信」ボタン108が表示されている。つまり、この「コンロに送信」ボタン108は、調理機能の選択情報及び調理機能に関する設定情報の送信指令を行うための指令送信用標章に対応する。
図15に示した表示画面で、端末側動作制御部としてのHMI制御部51は、端末側表示部としてのディスプレイパネル52dに表示された「コンロに送信」ボタン108に対するユーザーによる選択入力を端末側入力受付部としてのタッチパネル52tが受け付けたか否かを判定する選択入力受付判定処理を行う。そして、図15の表示画面の状態で、例えば、ユーザーが「コンロに送信」ボタン(指令送信用標章)108に対して選択入力を行うと、図16の表示画面に遷移する。
図16では、ポップアップウィンドウ109が表示される。このポップアップウィンドウ109は、調理を行う特定の加熱部Sの指定を要求する指定要求情報を表示させている。具体的には、端末側動作制御部としてのHMI制御部51は、上記選択入力受付判定処理において、「コンロに送信」ボタン(指令送信用標章)108に対するユーザーによる選択入力を端末側入力受付部としてのタッチパネル52tが受け付けたと判定したとき、上記選択情報及び設定情報の送信指令の対象とする特定の加熱部Sの指定を要求する指定要求情報を端末側表示部としてのディスプレイパネル52dに表示させると共に、その指定要求情報に対する応答入力を端末側入力受付部としてのタッチパネル52tによって受け付ける加熱部指定受付処理を行う。図16に示す例では、ポンプアップウィンドウ109の中に、「左コンロ」指定用ボタン109aと「右コンロ」指定用ボタン109bとが表示されている。ユーザーは、調理を左コンロ(左バーナーBL)で行うことを希望する場合には「左コンロ」指定用ボタン109aに対して選択入力を行えばよく、調理を右コンロ(右バーナーBR)で行うことを希望する場合には「右コンロ」指定用ボタン109bに対して選択入力を行えばよい。
そして、端末側動作制御部としてのHMI制御部51は、調理を行う特定の加熱部Sの指定が適切に行われると、即ち、「コンロに送信」ボタン(指令送信用標章)108に対する選択入力及び調理を行う特定の加熱部Sの指定を要求する指定要求情報に対する応答入力をユーザーから端末側入力受付部としてのタッチパネル52tが受け付けると、端末側通信制御部59に対して、選択入力が行われた指令送信用標章に関する選択情報及び設定情報を、応答入力に関する特定の加熱部Sに対する操作情報としてワイヤレス通信網Nを介してガスコンロ1Aへ送信させる設定情報送信処理を行う。
図17の表示画面は、上記設定情報送信処理が行われた後での画面例である。
図17では、図16で表示されていたのは別のポップアップウィンドウ110が表示される。このポップアップウィンドウ110では、「コンロに送信しました」というメッセージが表示されることで、携帯情報端末5からガスコンロ1Aに対して、調理を行う加熱部Sの指定と、調理機能に関する選択情報(即ち、「温度キープ機能」)及び設定情報(即ち、「160℃」)の送信とが行われたことが報知される。加えて、図17の例では、「コンロ本体で点火をしてください」というメッセージが表示されることで、ユーザーに対して調理の開始が促される。そして、ユーザーが「OK」ボタン110aに対して選択入力を行うと、ポップアップウィンドウ110が消えて、図15に示した画面(即ち、調理手順情報表示処理が行われている状態)に戻る。
図18は、その後、ユーザーが「myコンロ」表示領域103に対して選択入力を行った状態を示す。つまり、図18は、端末側動作制御部としてのHMI制御部51が、上記設定情報送信処理が行われた後に上記加熱調理器表示処理を行うとき、特定の加熱部Sとしての右コンロ(右バーナーBR)に対応する表示領域101に、その特定の加熱部で行われる調理手順情報に含まれる少なくとも一部の情報を端末側報知情報として表示させている画面例である。具体的には、右コンロ(右バーナーBR)に関する端末側報知情報が表示される領域101に、「野菜のおつまみチップス」、「温度キープ」、「160℃」という文字情報と、図14に示されていた「野菜のおつまみチップス」に付随する画像とが表示されている。その結果、ディスプレイパネル52dを見たユーザーは、ガスコンロ1Aの右コンロ(右バーナーBR)において、「野菜のおつまみチップス」の調理が行われる又は既に行われていること、及び、温度キープという調理機能に関して160℃という温度設定が送信済みであることを認識できる。
以上のように、加熱調理器1において、調理器制御部11は、調理器側操作情報取得部12が選択情報及び設定情報を含む操作情報を取得すると、その操作情報に基づいて加熱部Sの動作を制御する調理動作処理を行う。加えて、携帯情報端末5において、HMI制御部51は、上記調理手順情報表示処理と、上記選択入力受付判定処理と、上記加熱部指定受付処理と、上記設定情報送信処理とを行う。つまり、図16を参照して説明したように、ユーザーは、ディスプレイパネル52dに表示させた特定の調理手順情報に含まれている複数段階の手順のうち、加熱部Sで実行可能な調理機能による調理が必要になる手順に関連する、調理機能の選択情報及び調理機能に関する設定情報の送信指令を行うとき、その送信指令の対象とする加熱部Sの特定も行うことができる。これにより、ユーザーが複数の加熱部Sを有する加熱調理器1を用いて調理を行っているとき、例えば現在稼働させていない加熱部S等を自在に選択して、上記選択情報及び設定情報の送信指令を加熱調理器1に対して与えることができる。
加えて、図18等に例示したように、携帯情報端末5において、HMI制御部51は、ディスプレイパネル52dを、加熱調理器1での複数の加熱部S同士の設置位置関係と対応するように複数の加熱部S毎の表示領域に分割した状態で、それらの表示領域に対応する加熱部Sに関する端末側報知情報を表示する加熱調理器表示処理を行う。その結果、ユーザーは、携帯情報端末5に表示される情報が加熱調理器1のどの加熱部Sの情報であるのかを直感的に理解できるようになる。また、図18を参照して説明したように、HMI制御部51は、上記設定情報送信処理が行われた後に上記加熱調理器表示処理を行うとき、送信指令の対象とした特定の加熱部Sに対応する表示領域に、その特定の加熱部Sで行われる調理手順情報に含まれる少なくとも一部の情報を端末側報知情報として表示させる。その結果、表示されている調理手順情報に含まれる少なくとも一部の情報を見たユーザーは、特定の加熱部Sでどの調理手順情報についての調理が行われているのかを認識することができる。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、加熱調理器1及び携帯情報端末5を備える加熱調理システム9の構成について具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。例えば、図3、図4、図11、図12などには、加熱調理システム9の機能構成例を示したが、それらの機能構成は適宜変更可能である。また、図13〜図18には、携帯情報端末5の表示操作部52に表示される画面例を示したが、それらの画面デザインなども適宜変更可能である。
<2>
上記実施形態において、調理器制御部11が、調理器側通信制御部19に対して、複数の加熱部Sのそれぞれで実行可能な調理機能に関する搭載機能情報を、ワイヤレス通信網Nを介して携帯情報端末5へ送信させる搭載機能情報送信処理を行うように構成してもよい。複数の加熱部Sのそれぞれで実行可能な調理機能に関する搭載機能情報は、例えば、加熱調理器1が有するメモリー(図示せず)に予め記憶されている情報を利用できる。この場合、携帯情報端末5において、端末側動作制御部としてのHMI制御部51は、端末側通信制御部59に対して、上記搭載機能情報送信処理によって携帯情報端末5へ送信された搭載機能情報を受信させる搭載機能情報受信処理を行い、その搭載機能情報受信処理が行われた後に上記加熱調理器表示処理を行うとき、搭載機能情報に基づいて、加熱調理器1の複数の加熱部S毎の実行可能な調理機能を端末側報知情報として表示させるように構成される。例えば、図19は、表示操作部への表示形態の一例を示す図であり、搭載機能情報受信処理が行われた後に加熱調理器表示処理が行われたときの画面例である。
図19に示すように、左コンロ(左バーナーBL)に関する端末側報知情報が表示される領域100の下部に設けられるサブ領域100aには、「時計」、「温度計」、「かまど」を表す標章が表示されている。つまり、左コンロ(左バーナーBL)が、加熱部Sを設定情報としての連続加熱時間だけ連続加熱作動させた後で自動的に加熱停止させるタイマー機能(「時計」標章に対応)、被加熱物の温度が設定情報としての設定温度に維持されるように加熱部Sの動作を制御する温度キープ機能(「温度計」標章に対応)、炊飯機能(「かまど」標章に対応)を実行可能であることが端末側報知情報として表示されている。同様に、右コンロ(右バーナーBR)に関する端末側報知情報が表示される領域101の下部に設けられるサブ領域101a、グリルGに関する端末側報知情報が表示される領域102の下部に設けられるサブ領域102aにも、それぞれの加熱部S毎で実行可能な調理機能が示されている。
尚、図19では、加熱調理器1の複数の加熱部S毎の実行可能な調理機能を端末側報知情報として表示させる例を示したが、複数の加熱部S毎の実行不可能な調理機能を端末側報知情報として表示させてもよい。或いは、実行可能な調理機能と実行不可能な調理機能とを併せて表示させてもよい。
複数の加熱部S毎の実行不可能な調理機能を端末側報知情報として表示させる場合、調理器制御部11は、調理器側通信制御部19に対して、複数の加熱部Sのそれぞれで実行不可能な調理機能に関する非搭載機能情報を、ワイヤレス通信網Nを介して携帯情報端末5へ送信させる非搭載機能情報送信処理を行う。この場合、携帯情報端末5において、端末側動作制御部としてのHMI制御部51は、端末側通信制御部59に対して、上記非搭載機能情報送信処理によって携帯情報端末5へ送信された非搭載機能情報を受信させる非搭載機能情報受信処理を行い、その非搭載機能情報受信処理が行われた後に上記加熱調理器表示処理を行うとき、非搭載機能情報に基づいて、加熱調理器1の複数の加熱部S毎の実行不可能な調理機能を端末側報知情報として表示させる。例えば、温度キープ機能が実行不可能(非搭載)である場合には、温度キープ機能を表す「温度計」標章に「×」印を付けておくような加熱調理器表示処理を行うことができる。
本発明は、携帯情報端末に表示される情報が加熱調理器のどの加熱部の情報であるのかを直感的に理解できる態様になっている加熱調理システムに利用できる。
1 :加熱調理器
4 :調理器側報知部
5 :携帯情報端末
9 :加熱調理システム
11 :調理器制御部
12 :調理器側操作情報取得部
13 :運転状態情報生成部
14 :調理器側報知制御部
19 :調理器側通信制御部
40 :天面表示部(調理器側報知部 4)
50f :フラッシュメモリー(端末側記憶部)
51 :HMI制御部(端末側動作制御部)
52 :表示操作部(端末側表示部)
52d :ディスプレイパネル(端末側表示部)
52t :タッチパネル(端末側入力受付部)
59 :端末側通信制御部
85 :端末側報知制御部
N :ワイヤレス通信網
P :被加熱物
S :加熱部

Claims (4)

  1. 被加熱物を加熱する加熱調理器と、当該加熱調理器とワイヤレス通信網を介して通信可能な携帯情報端末とを有する加熱調理システムであって、
    前記加熱調理器は、前記被加熱物を加熱する複数の加熱部と、前記加熱部に実行させる調理機能を選択する選択情報及び前記調理機能に関する設定情報を含む操作情報を取得する調理器側操作情報取得部と、前記加熱調理器の動作を制御する調理器制御部と、前記携帯情報端末との間での前記ワイヤレス通信網を介した情報通信を制御する調理器側通信制御部とを有し、
    前記携帯情報端末は、前記加熱調理器のユーザーが入力する情報を受け付ける端末側入力受付部と、前記ユーザーに報知するための端末側報知情報が表示される端末側表示部と、前記携帯情報端末の動作を制御する端末側動作制御部と、前記加熱調理器との間での前記ワイヤレス通信網を介した情報通信を制御する端末側通信制御部と、前記加熱調理器の前記調理機能を利用して料理を作成するための複数段階の手順を示す調理手順情報を記憶する端末側記憶部とを有し、
    前記調理器制御部は、
    前記調理器側操作情報取得部が前記選択情報及び前記設定情報を含む前記操作情報を取得すると、当該操作情報に基づいて前記加熱部の動作を制御する調理動作処理を行い、
    前記端末側動作制御部は、
    前記端末側入力受付部が前記ユーザーから前記加熱調理器に関する前記端末側報知情報の表示指令を受け付けると、前記端末側表示部を、前記加熱調理器での前記複数の加熱部同士の設置位置関係と対応するように前記複数の加熱部毎の表示領域に分割した状態で、当該表示領域に対応する前記加熱部に関する前記端末側報知情報を表示させる加熱調理器表示処理と、
    前記端末側入力受付部が前記ユーザーから特定の前記調理手順情報の表示指令を受け付けると、前記端末側記憶部から前記特定の調理手順情報を読み出して当該特定の調理手順情報を前記端末側表示部に表示させると共に、前記特定の調理手順情報に含まれている前記複数段階の手順のうち、前記加熱部で実行可能な前記調理機能による調理が必要になる手順と関連付けて、前記調理機能の前記選択情報及び前記調理機能に関する前記設定情報の送信指令を行うための指令送信用標章を前記端末側表示部に表示させる調理手順情報表示処理と、
    前記端末側表示部に表示された前記指令送信用標章に対する前記ユーザーによる選択入力を前記端末側入力受付部が受け付けたか否かを判定する選択入力受付判定処理と、
    前記選択入力受付判定処理において、前記指令送信用標章に対する前記ユーザーによる選択入力を前記端末側入力受付部が受け付けたと判定したとき、前記選択情報及び前記設定情報の送信指令の対象とする特定の前記加熱部の指定を要求する指定要求情報を前記端末側表示部に表示させると共に、当該指定要求情報に対する応答入力を前記端末側入力受付部によって受け付ける加熱部指定受付処理と、
    前記指令送信用標章に対する選択入力及び前記指定要求情報に対する応答入力を前記ユーザーから前記端末側入力受付部が受け付けると、前記選択入力が行われた前記指令送信用標章に関する前記選択情報及び前記設定情報を、前記応答入力に関する前記特定の加熱部に対する前記操作情報として前記ワイヤレス通信網を介して前記加熱調理器へ送信させる設定情報送信処理とを行い、
    前記設定情報送信処理が行われた後に前記加熱調理器表示処理を行うとき、前記特定の加熱部に対応する前記表示領域に、当該特定の加熱部で行われる前記調理手順情報に含まれる少なくとも一部の情報を前記端末側報知情報として表示させるように構成されている加熱調理システム。
  2. 前記調理器制御部は、
    前記加熱調理器の前記複数の加熱部毎の運転状態を示す情報であって、前記選択情報、前記設定情報、前記調理機能の実行状態を示す実行状態情報の少なくとも1つを含む運転状態情報を生成させる運転状態情報生成処理と、
    前記運転状態情報生成処理によって生成した前記複数の加熱部毎の前記運転状態情報を、前記ワイヤレス通信網を介して前記携帯情報端末へ送信させる運転状態情報送信処理とを行い、
    前記端末側動作制御部は、
    前記運転状態情報送信処理によって前記携帯情報端末へ送信された前記運転状態情報を受信させる運転状態情報受信処理を行い、
    前記運転状態情報受信処理が行われた後に前記加熱調理器表示処理を行うとき、前記運転状態情報に基づいて、前記加熱調理器の前記複数の加熱部毎の状態を前記端末側報知情報として表示させるように構成されている請求項1に記載の加熱調理システム。
  3. 前記調理器制御部は、
    前記複数の加熱部のそれぞれで実行可能な調理機能に関する搭載機能情報を、前記ワイヤレス通信網を介して前記携帯情報端末へ送信させる搭載機能情報送信処理を行い、
    前記端末側動作制御部は、
    前記搭載機能情報送信処理によって前記携帯情報端末へ送信された前記搭載機能情報を受信させる搭載機能情報受信処理を行い、
    前記搭載機能情報受信処理が行われた後に前記加熱調理器表示処理を行うとき、前記搭載機能情報に基づいて、前記加熱調理器の前記複数の加熱部毎の実行可能な調理機能を前記端末側報知情報として表示させるように構成されている請求項1又は2に記載の加熱調理システム。
  4. 前記調理器制御部は、
    前記複数の加熱部のそれぞれで実行不可能な調理機能に関する非搭載機能情報を、前記ワイヤレス通信網を介して前記携帯情報端末へ送信させる非搭載機能情報送信処理を行い、
    前記端末側動作制御部は、
    前記非搭載機能情報送信処理によって前記携帯情報端末へ送信された前記非搭載機能情報を受信する非搭載機能情報受信処理を行い、
    前記非搭載機能情報受信処理が行われた後に前記加熱調理器表示処理を行うとき、前記非搭載機能情報に基づいて、前記加熱調理器の前記複数の加熱部毎の実行不可能な調理機能を前記端末側報知情報として表示させるように構成されている請求項1〜3の何れか一項に記載の加熱調理システム。
JP2014034344A 2014-02-25 2014-02-25 加熱調理システム Active JP6257376B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014034344A JP6257376B2 (ja) 2014-02-25 2014-02-25 加熱調理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014034344A JP6257376B2 (ja) 2014-02-25 2014-02-25 加熱調理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015158345A true JP2015158345A (ja) 2015-09-03
JP6257376B2 JP6257376B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=54182454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014034344A Active JP6257376B2 (ja) 2014-02-25 2014-02-25 加熱調理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6257376B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017106685A (ja) * 2015-12-10 2017-06-15 リンナイ株式会社 加熱調理システム
JP2017106692A (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 リンナイ株式会社 加熱調理器、及び加熱調理器用のレシピデータのデータ構造
JP2017116161A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 リンナイ株式会社 加熱調理システム
JP2017203570A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 リンナイ株式会社 調理システム
JP2017208617A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 リンナイ株式会社 通信装置
JP2019215126A (ja) * 2018-06-13 2019-12-19 東邦瓦斯株式会社 加熱調理システム、加熱調理方法、及び、アプリケーションプログラム
CN111750388A (zh) * 2019-03-29 2020-10-09 林内株式会社 加热烹调器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003214626A (ja) * 2002-01-22 2003-07-30 Toshiba Corp 加熱調理器システム
JP2007134155A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003214626A (ja) * 2002-01-22 2003-07-30 Toshiba Corp 加熱調理器システム
JP2007134155A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017106685A (ja) * 2015-12-10 2017-06-15 リンナイ株式会社 加熱調理システム
JP2017106692A (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 リンナイ株式会社 加熱調理器、及び加熱調理器用のレシピデータのデータ構造
JP2017116161A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 リンナイ株式会社 加熱調理システム
JP2017203570A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 リンナイ株式会社 調理システム
JP2017208617A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 リンナイ株式会社 通信装置
JP2019215126A (ja) * 2018-06-13 2019-12-19 東邦瓦斯株式会社 加熱調理システム、加熱調理方法、及び、アプリケーションプログラム
CN111750388A (zh) * 2019-03-29 2020-10-09 林内株式会社 加热烹调器
CN111750388B (zh) * 2019-03-29 2024-05-24 林内株式会社 加热烹调器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6257376B2 (ja) 2018-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6168790B2 (ja) 加熱調理システム及び加熱調理システム用アプリケーションプログラム
JP6257376B2 (ja) 加熱調理システム
JP6053562B2 (ja) 加熱調理システム及び加熱調理システム用アプリケーションプログラム
JP6296685B2 (ja) 加熱調理システム及び加熱調理システム用アプリケーションプログラム
JP6168791B2 (ja) 加熱調理システム及び加熱調理システム用アプリケーションプログラム
JP6822803B2 (ja) 加熱調理器
JP2014165548A (ja) 加熱調理システム及び加熱調理システム用アプリケーションプログラム
JP6893119B2 (ja) 加熱調理器の操作システム
JP2014163541A (ja) 加熱調理システム及び加熱調理システム用アプリケーションプログラム
JP2015158344A (ja) 加熱調理システム
JP6257375B2 (ja) 加熱調理システム
JP6137927B2 (ja) 調理支援装置
JP6681262B2 (ja) 調理システム
JP6616739B2 (ja) 加熱調理システム
JP7438418B2 (ja) 加熱調理システム、加熱調理器及びアプリケーションプログラム
JP6857520B2 (ja) 加熱調理器
JP6882037B2 (ja) 調理システム
JP6767278B2 (ja) 加熱調理システム
JP7072092B2 (ja) 加熱調理器の操作システム
JP6986484B2 (ja) 加熱調理器の情報報知システム
JP2014215009A (ja) ガスコンロ
JP6913600B2 (ja) 加熱調理器
JP2020202138A (ja) 加熱調理器および加熱調理システム
JP6706946B2 (ja) コンロ
JP2024090198A (ja) 加熱調理システム、加熱調理器、加熱調理器の制御方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6257376

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150