JP2015158147A - ベーンポンプ - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に開示される技術では、カムシャフトとロータとをカップリングによって連結し、カップリングを介してカムシャフトの動力をロータに伝達し、ロータに取り付けられるベーンを回転させている。
この場合には、第一ハウジングと第二ハウジングとを取り付けるため多数の連結部材、および複数のシール部材等が必要となってしまう。
なお、以下では、説明の便宜上、図1における紙面の上下方向を基準として上下方向を規定する。また、図1における紙面の左右方向を基準として左右方向を規定する。
なお、ベーンポンプ10の取付場所は、これに限定されるものではなく、ヘッドカバーやシリンダヘッドに取り付けられても構わない。また、エンジンは、カムキャリアを備えない構成のものであっても構わない。
大径部21の右側面、すなわち、エンジン100と対向する面には、略円状のリング溝21aが形成され、当該リング溝21aにシール部材21bが取り付けられる。
大径部21と中径部22とは、互いに略同一の内径、すなわち、内周面が面一となっている。
中径部22と小径部23との段差部は、中径部22よりも内径が小さい略円状の空間が形成される。ハウジング20は、中径部22と小径部23との段差部で、カムシャフト30を回転可能に支持する。
従って、小径部23は、カムシャフト30と対向して配置される。
ハウジング20とエンジン100とは、シール部材21bによってシールされる。
カムシャフト30には、第一の孔部31、第二の孔部32、およびガイド溝33が形成される。
第一の孔部31の右端部は、カムシャフト30のジャーナルに潤滑油を供給するためにカムシャフト30内に形成される図示しない孔部と連通している。
つまり、カムシャフト30は、エンジン100に支持される部分において、外部に開口する。
このようなベーン40の先端部(長手方向両端部)には、キャップ41が取り付けられる。
これにより、ベーン40は、ポンプ室20Aを拡縮可能な複数の作動空間として区画する。
つまり、本実施形態に係るカムシャフト30の左端部は、図3に示すようなカムシャフトとロータとカップリングとを一体化したような形状に形成されている。
吸引通路50は、ハウジング20に形成される孔部22aと、パイプ51と、逆止弁52とにより構成される。
逆止弁52は、ベーンポンプ10が駆動したときに開いて、ポンプ室20Aとブレーキ倍力装置とを連通する。
逆止弁52は、エンジン100が停止したときに閉じて、ブレーキ倍力装置の負圧状態を保持する。また、逆止弁52は、ベーンポンプ10が停止したときに閉じて、潤滑通路70よりポンプ室20Aに供給される潤滑油が、ブレーキ倍力装置に流入することを防止する。
排出通路60は、エンジン100に形成される孔部101と、逆止弁61とにより構成される。
逆止弁61は、ベーンポンプ10が駆動したときに開いて、ポンプ室20Aと外部空間とを連通する。
逆止弁61は、ベーンポンプ10が停止したときに閉じて、ポンプ室20Aの負圧状態を保持する。
潤滑通路70は、カムシャフト30の第一の孔部31と、第二の孔部32と、エンジン100に形成される軸方向溝102とにより形成される。
カムシャフト30が回転するとき、カムシャフト30の第二の孔部32とエンジン100の軸方向溝102とは、間欠的に連通する。
このような第一の孔部31に供給される潤滑油は、第二の孔部32に供給され、第二の孔部32と軸方向溝102とが間欠的に連通したときに、エンジン100のカムシャフト30を支持する部分に供給される。
そして、潤滑油は、軸方向溝102を通ってポンプ室20Aにも供給される。
ベーン40は、カムシャフト30のガイド溝33に取り付けられるとともに、先端部に両キャップ41が取り付けられる。
ベーン40がカムシャフト30に取り付けられた後で、ハウジング20は、左端部がカムシャフト30の左端部に嵌め込まれる。
つまり、ベーンポンプ10は、その動作を安定させることができる。
これにより、ハウジング20は、シール部材21bを介してエンジン100に取り付けられる。
従って、ベーンポンプ10は、ハウジング20、ハウジング20とエンジン100とをシールするための一つのシール部材21b、およびエンジン100とハウジング20とを連結するボルト21cだけで、ポンプ室20Aを形成できる。
また、ベーンポンプ10は、シール部材21bを介してハウジング20の右端部をエンジン100に固定して、ハウジング20の右端部とエンジン100とを密封し、ハウジング20の内部空間をポンプ室20Aとして形成する。
この場合には、形状が大きなエンジンに対して前記突出部を形成するための加工を施す必要がある。
この場合、ベーンポンプ10は、エンジン100に孔を開ける加工等を施すだけで、エンジン100に対してベーンポンプ10を取付可能な形状に形成できる。また、ハウジング20は、ダイカスト加工等で容易に形成できる。
この場合には、吸引通路を構成するパイプの配置位置に制約が生じてしまい、その結果、吸引通路を構成することが困難となってしまう可能性がある。
このとき、ベーン40は、カムシャフト30のガイド溝33を往復移動しながら回転する。
このとき、ベーンポンプ10は、吸引通路50の逆止弁52を開いて吸引通路50よりブレーキ倍力装置の気体を吸引するとともに、排出通路60の逆止弁61を開いて排出通路60よりポンプ室20A内の気体を排出する。
カムシャフト30の第一の孔部31には、ベーンポンプ10が駆動するときに、このようなジャーナルに供給される潤滑油が供給される。
ポンプ室20Aに供給される潤滑油は、排出通路60を介して外部に排出される。
つまり、ベーンポンプ10は、カムシャフト30にベーン40を直結するとともに、カムシャフト30のジャーナルに供給される潤滑油の経路を利用することで、潤滑通路70を形成するために必要な部品を削減できるため、部品点数をより削減できる。
20 ハウジング
20A ポンプ室
30 カムシャフト
40 ベーン
50 吸引通路
100 エンジン
Claims (2)
- エンジンに取り付けられ、内部にポンプ室が形成されるハウジングと、前記ポンプ室内に配置され、回転することで前記ポンプ室を複数の作動空間に区画するベーンと、前記ポンプ室へ気体を吸引するための吸引通路と、を具備するベーンポンプであって、
前記ハウジングを、一端部が開口するとともに他端部が閉塞する有底筒状に形成し、
シール部材を介して前記ハウジングの一端部を前記エンジンに固定して、前記ハウジングの一端部と前記エンジンとを密封し、前記ハウジングの内部空間を前記ポンプ室として形成する、
ベーンポンプ。 - 前記エンジンに回転可能に支持されるカムシャフトの一端部を前記ポンプ室の内側まで伸ばし、
前記カムシャフトの一端部に、前記カムシャフトの径方向に沿って前記ベーンが摺動可能なガイド溝を形成し、
前記ベーンを前記カムシャフトのガイド溝に取り付ける、
請求項1に記載のベーンポンプ。
Priority Applications (1)
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JP2014032249A JP6166671B2 (ja) | 2014-02-21 | 2014-02-21 | ベーンポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014032249A JP6166671B2 (ja) | 2014-02-21 | 2014-02-21 | ベーンポンプ |
Publications (2)
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JP2015158147A true JP2015158147A (ja) | 2015-09-03 |
JP6166671B2 JP6166671B2 (ja) | 2017-07-19 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014032249A Expired - Fee Related JP6166671B2 (ja) | 2014-02-21 | 2014-02-21 | ベーンポンプ |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2014
- 2014-02-21 JP JP2014032249A patent/JP6166671B2/ja not_active Expired - Fee Related
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