以下に、添付図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明するが、本発明の範囲は、以下に説明される実施の形態に限定されるものではない。なお、効果については、前記(発明が解決しようとする課題)の項で記載した各課題に対応するかたちで記載してある。各課題に付した番号に対応した番号を記載してある。例えば、(発明が解決しようとする課題)の項の(課題1−1)に対応する効果は(効果1−1)というようにしてある。また、例えば、(効果1−1)の初めの数字「1」は実施例1を、後の数字は連番を表現している。
本発明の一実施形態である、各実施例について記す。図について、一部、説明する。図3は、無負荷状態の実施例1の斜視図である。図4は、負荷が加わった場合、つまり、袋の口に押圧された場合の実施例1の動作図であり、および、無負荷状態の実施例2の斜視図である。同様に、図5は、負荷が加わった場合、つまり、袋の口に押圧された場合の実施例1の横から見た動作図であり、および、無負荷状態の実施例2の横から見た図である。また、図8は、無負荷状態の実施例3の斜視図である。図9は、負荷が加わった場合、つまり、袋の口に押圧された場合の実施例3の動作図であり、および、無負荷状態の実施例4の斜視図である。
次に、当該明細書にて、記載の用語の意味等について補完する。「係止」について記す。「係止」という用語は広辞苑には記載されていない。「係止」については、特許技術用語集第2版(日刊工業新聞社)によると、係わり合って止まること、と記載がある。この「係わり合う」については、広辞苑によると、関係を持つ、と記載がある。つまり、関係を持って止まることが「係止」であると理解される。次に、「封止」について記す。「封止」という用語は広辞苑には記載されていない。特許技術用語集(前出))によると、開口を閉鎖すること。閉(封)じ込めること、と記載されている。開口を閉鎖する量的なものについて、「封止」の用語自体の中に含まれているという記載は特に見当たらない。よって、当該明細書では、「封止」の用語自体の中には、閉鎖する量的なものは含まれないと認識する。次に、「切り込む」について記す。「切り込む」については、広辞苑によると、物の中に刃物を深く入れて切る、と記載がある。深く、とは記載されているが、その深さの範囲の指定は特にない。特にはないが、貫通するほど切る場合も含むと考えられる。次に「曲成」について記す。「曲成」という用語は広辞苑には記載されていない。「曲成」については、特許技術用語集(前出)によると、曲げて形作ること、と記載がある。次に、「中央部」と「中心部」について記す。枠体のほうを「中央部」、切り込み部のほうを「中心部」と記してあるが、混同するのを避けるため、表現を故意に区分けして記載してある。「中央部」と「中心部」とに大きな差異が特にあるわけではない。次に「枠体の外側」について記す。「枠体の外側」という表現については、枠体を含む枠体の外側(枠体の端等)という意味と、枠体を含まない枠体の外側という意味に区分されるが、当該明細書にては、特に限定はなく、その時々に応じて各々の意味を持つように記載してある。
次に、実施例1である、係止具(1)について記す。実施例1である、係止具(1)は、図1〜7にて、次のようにしてある。図1〜7にて、袋の口(2)を係止する係止具(1)である。シート状(3)の枠体(4)で構成されている。枠体(4)は、扁平にしてある。平面形状としてある。係止具(1)は、薄板状の軟質の合成樹脂で構成してある。可撓性(かとうせい)を有する材質を用いている。主に、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン等の合成樹脂で形成してある。、あるいは、弾性のあるものなどを主とする。また、熱可塑性樹脂を用いてもよい。また、これらを含む多層シートを加工してもよい。合成樹脂製に替えて、厚紙、ボール紙、段ボール等の紙製としてもよい。この限りではなく、適宜、他の材料を選択してもよい。また、型を使って抜く、打抜き加工をすることを前提としており、プレス等によって加工する。また、対象とする袋は、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の合成樹脂製のものを主としてあるが、紙など他の材料でもよい。
切り込み(5)によって形成された凸状(8)の片部(9)が該枠体(4)の中央部(7)に配置されている。該枠体(4)の中央部(7)から枠体(4)の外側に向けて切り込み(5)が複数設けられている。切り込み(5)を設けた切り込み部(6)が該枠体(4)に配置されている。切り込み(5)を設けた切り込み部(6)が該枠体(4)の中央部(7)に配置されている。切り込み(5)は、枠体(4)の表面から裏面へ貫通して切り込んである。切れ目を入れて切り込んで設けてある。また、別の表現をすると次のように記すこともできる。切り込み(5)は、相互に近付く方向に外方から延び、等間隔に配置してある。枠体(4)の内側(16)の周縁部(17)を分断してある。該枠体(4)の中央部(7)の周縁部(17)を分断する切り込み(5)が設けられている。該切り込み(5)によって形成された舌状、または、凸状(8)の片部(9)が配置されている。つまり、枠体(4)の内側(16)は、凸状(8)としてある。孔部(15)の周縁部(17)に凸状(8)の片部(9)が設けてある。各々の片部(9)は、対向するようにして配置してある。凸状(8)の先端が、該枠体(4)の中央部(7)側の向きに、凸状(8)の根元側が、枠体(4)の外側の向きに配置してある。実施例1では、凸状(8)の片部(9)が8個設けられているが、6個でもよく、そのほか複数個でもよい。また、前記片部(9)は、菊割れ状に配置されている。切り込み部(6)は、菊割れ状としてある。
前記枠体(4)の中央部(7)に孔部(15)が配置されている。前記切り込み部(6)の中心部(19)に孔部(15)が配置されている。孔部(15)は、略C字状に設けてあり、リング状、環状、円形としてある。楕円状にしてもよい。孔部(15)を配置することにより、袋の口(2)の口径の方向(矢印Y)の面積が増え、取扱える対象となる袋の種類が拡がる、という効果がある(効果1−11)。
該枠体(4)の中央部(7)と、枠体(4)の外側と、を連通させた通路部(14)が備えられている。該枠体(4)の中央部(7)と、枠体(4)の外方と、を連通させた通路部(14)が備えられている。挿通可能に設けてある。貫通させた誘導路としてある。通路部(14)は、切り込み部(6)の中心部(19)から枠体(4)の外側まで開口してある。なお、実施例1では、通路部(14)は、切り込み(5z)の一端から、枠体(4)の外側までとしてあり、切り込み(5z)を活用して通路部(14)を構成してある。ただし、切り込み(5)の幅よりも通路部(14)の幅は大きくしてある。実施例1のように、切り込み(5z)を活用して通路部(14)を形成してもよい。あるいは、特に図示しないが、切り込み(5z)を特に活用しないで、切り込み部(6)の中心部(19)から別に形成してもよい。また、別の表現をすると次のように記すこともできる。通路部(14)は、枠体(4)の外側から、切り込み部(6)の中心部(19)に向かって真っ直ぐ、直線的に切り欠いてある。また、通路部(14)の、該枠体(4)の外側の周縁部(12)の一端(13)側は、枠体(4)の外側の周縁部(12)から、枠体(4)の内側(16)に向かってV字状に先窄まりしていくように設けてある。また、逆に言い直すと、次のようになる。通路部(14)の、該枠体(4)の外側の周縁部(12)の一端(13)側は、枠体(4)の内側(16)から、枠体(4)の外側の周縁部(12)の一端(13)に向かって拡がるように設けてある。テーパー状にしてある。40度程度外側へ傾斜させて、拡がるように設けてある。袋の口(2)が挿入しやすいように設けてある。
次に、実施例1である、係止具(1)の作用について、説明する。図1〜7にて、拡がっている袋の口(2)を指等で寄せて縮小させて、口径を絞って、通路部(14)より袋の口(2)を挿入し、孔部(15)に到達させる。通常、合成樹脂、紙などの材料による弾力性を有する袋を使用するので、孔部(15)に到達した袋の口(2)は、袋の弾性復帰する力により、元の大きさに近い状態などに戻ろうとして、拡がろうとする。拡がろうとする袋の口(2)に片部(9)が押圧される。
該通路部(14)から挿入させた袋の口(2)に押圧されて片部(9)が湾曲する。前記通路部(14)から挿入した前記袋の口(2)に押圧されて前記片部(9)が湾曲するように設けられている。
可撓性の合成樹脂である、係止具(1)は、薄板状の軟質の合成樹脂で構成してあり、可撓性(かとうせい)を有する材質を用いているので、片部(9)は、可動するように弾性を有している。よって、通路部(14)から挿入した袋の口(2)の軽微な弾力に押圧されると、片部(9)が湾曲する。弾力の大きさによって左右されるので、大きければ片部(9)が湾曲する度合は大きくなり、小さければ片部(9)が湾曲する度合は小さくなり、拮抗したところで停止する。なお、袋の口(2)の大きさによっても湾曲する度合は変化する。可撓性の合成樹脂であることにより、通路部(14)から挿入した袋の口(2)に押圧された場合に、片部(9)が湾曲しやすくなり、取扱える対象となる袋の種類が拡がる、という効果がある(効果1−12)。つまり、可撓性の合成樹脂であるということは、通路部(14)から挿入した袋の口(2)に押圧されて片部(9)が湾曲するように設けられているということにもなる。
前記片部(9)に折り目(18)が設けられている。片部(9)の外方寄りの根元近傍に、折り目(18)は設けてある。折り目(18)は円形状にしてある。折り目(18)を設けていることにより、通路部(14)から挿入した袋の口(2)に押圧された場合に、片部(9)が湾曲しやすくなり、取扱える対象となる袋の種類が拡がる、という効果がある(効果1−13)。つまり、折り目(18)が設けられていることは、通路部(14)から挿入した袋の口(2)に押圧されて片部(9)が湾曲するように設けられているということにもなる。
以上から、片部(9)は、袋の口(2)の比較的軽微な弾力に押圧されて片部(9)が上向き(矢印J)に湾曲する。大きければ片部(9)が湾曲する度合は大きくなり、小さければ片部(9)が湾曲する度合は小さくなり、拮抗したところで停止する。負荷がかかって片部(9)は弾性変形する。
該片部が湾曲し、よって、袋の口(2)は押さえられて、該片部(9)によって袋の口(2)が係止される。当接し、保持され、掛止、または、封止される。
また、複数の前記片部(9)が放射状に配置されている。前記片部(9)は、前記枠体(4)の中央部(7)から放射状に配置されている。前記片部(9)は、前記切り込み部(6)の中心部(19)から放射状に配置されている。放射状に配置されているので、つまり、円周面上に片部(9)は各々配してあり、片部(9)が湾曲した場合に形成される形状は、ほぼ円形状となり、強度がある、という効果がある(効果1−14)。また、前記片部(9)は、放射状に配置されているので、分散されて平均的に押圧されるので、全体にかかる係止する力を一定と考えた場合に、片部(9)に加わる単位面積当たりの負荷が低減でき、係止する力により生じる劣化を少なくすることができる、という効果がある(効果1−15)。
次に、引き続き、効果について記す。なお、発明が解決しようとする課題、で記した課題に対応するように、一部については記載してある。第1の課題に対しての効果を記載する。先に述べたように、前記通路部(14)から挿入した前記袋の口(2)に押圧されて前記片部(9)が湾曲し、袋の口(2)の弾力の大きさが大きければ片部(9)が湾曲する度合は大きくなり、小さければ片部(9)が湾曲する度合は小さくなり、拮抗したところで停止する。よって、袋の大きさがある程度小さい、または、袋の厚さがある程度薄い場合でも、係止具(1)(特許文献1、結束クリップ)を袋の口(2)に装着した場合、絞った袋の口(2)の口径と、湾曲した切り込み部(6)(特許文献1、結束透孔部)の口径との間に隙間が発生しにくく、係止(結束)の度合が弱くなるのを出来るだけ防ぎ、袋の口(2)を封止しやすくすることができる、という効果がある(効果1−1)。なお、湾曲した切り込み部(6)の口径とは、上方向(矢印J)または下方向(矢印G)に片部(9)が湾曲した場合の、孔部(15)を含めた口径を意味している。次に、第2の課題に対しての効果を記載する。また、先に述べた同様の理由により、つまり、前記通路部(14)から挿入した前記袋の口(2)に押圧されて前記片部(9)が湾曲し、袋の口(2)の弾力の大きさが大きければ片部(9)が湾曲する度合は大きくなり、小さければ片部(9)が湾曲する度合は小さくなり、拮抗したところで停止する。よって、袋の大きさがある程度小さい、または、袋の厚さがある程度薄い場合でも、係止具(1)(結束クリップ)を袋の口(2)に装着した場合、絞った袋の口(2)の口径と、湾曲した切り込み部(6)(結束透孔部)の口径との間に隙間が発生しにくく、袋の口(2)の口径の方向(矢印Y)に対して直角の方向(矢印J)(矢印G)にて、上方向(矢印J)に、係止具(1)(結束クリップ)が袋の口(2)から抜き出てしまう可能性を低減できる、という効果がある(効果1−2)。次に、第3の課題に対しての効果を記載する。また、先に述べた同様の理由により、つまり、前記通路部(14)から挿入した前記袋の口(2)に押圧されて前記片部(9)が湾曲し、袋の口(2)の弾力の大きさが大きければ片部(9)が湾曲する度合は大きくなり、小さければ片部(9)が湾曲する度合は小さくなり、拮抗したところで停止する。よって、袋の大きさがある程度大きい、または、袋の厚さがある程度厚い場合でも、係止具(1)(特許文献2、袋口閉じ具)を袋の口(2)に装着した場合、通路部(14)(特許文献2、切割してある部位)が開いてしまうことを防止し、通路部(14)(切割してある部位)が必要以上に隙間を発生させてしまうのを防ぐことができ、通路部(14)(切割してある部位)から袋の口(2)が抜け出してしまう可能性を低減できる、という効果がある(効果1−3)。以上から、第1、2、3の課題にて、袋の大きさがある程度小さい、または、袋の厚さがある程度薄い場合でも、あるいは、袋の大きさがある程度大きい、または、袋の厚さがある程度厚い場合でも、その両方について、対応できやすくなり、取扱える対象となる袋の種類が拡がる。
また、引き続き、効果について記す。片部(9)が湾曲することにより、袋の口(2)の口径の方向(矢印Y)等にて、袋の口(2)に片部(9)が接触する面積が増大、または、面接触するので、袋の口(2)の口径の方向(矢印Y)等にて、安定性が高まり、係止具(1)を上方向(矢印J)または下方向(矢印G)に移動させても、係止具(1)が袋の口(2)から抜き出てしまうのを防ぐことができる、という効果がある(効果1−4)。よって、袋の口(2)の口径の方向(矢印Y)に対して直角の方向(矢印J)(矢印G)にて、つまり、上下方向(矢印J)(矢印G)にて、係止具(1)の位置決めが安心してできる、という効果がある(効果1−5)。また、以上のような効果を有するのにもかかわらず、実施例1である、係止具(1)は、型を抜いて加工することを前提としているので、射出成型のように経費は高くなく、また、複雑な構造ではないので、加工に要する手間も少なく、材料費を含めた加工経費の増加を防ぐことができる、という効果がある(効果1−6)。
また、実施例1では、次のようにしてある。片部(9)について一部説明する。実施例1では、通路部(14)から挿入させた袋の口(2)に押圧されて片部(9)が湾曲する。片部(9)は、通路部(14)から挿入した袋の口(2)の側面に沿うようにしてあり、撓むようにして反り曲がる。例えば、実施例1以外にて、袋の口(2)に押圧されても片部が湾曲しない実施例を検討する。通路部(14)から挿入させた袋の口(2)が、湾曲しない片部の先端側に押さえられると、特に、袋の厚さが薄い場合、あるいは、袋の大きさが大きい場合、あるいは、袋の材質によっては、片部の先端に押さえられた袋の口(2)の側面が傷付けられたり、破れたり、裂けたりする恐れがある。また、片部の先端の形状によってもその影響を受ける。しかし、実施例1では、通路部(14)から挿入させた袋の口(2)が片部(9)によって係止される前に、通路部(14)から挿入させた袋の口(2)に押圧されて片部(9)が湾曲してから、袋の口(2)が片部(9)によって係止される。よって、片部(9)の先端に押さえられた袋の口(2)の側面が傷付けられることがなく、破れたり、裂けたりする恐れが少ない、という効果がある(効果1−7)。また、実施例1では、袋の口(2)の側面に当接する場合に、面接触等しやすいように、片部(9)の、枠体(4)の中央部(7)側の向きにある凸状(8)の先端をフラットに、やや平滑に設けてある。先がとがっておらず、突起状にならないようにしてある。例えば、凸状(8)の先端をフラットに、平滑に設けていない場合でも、先に述べたように、通路部(14)から挿入させた袋の口(2)に押圧されて片部(9)が湾曲してから、袋の口(2)が片部(9)によって係止されるので、片部(9)の先端に押さえられた袋の口(2)の側面が傷付けられることが少なく、破れたり、裂けたりする恐れが低減する、という効果がある(効果1−8)。また、片部(9)の先端をフラットに、やや平滑に設けてあり、先がとがっておらず、突起状にならないようにしてあり、指先で触れても痛みを感じない程度のものとしてあるので、凸状(8)の先端を指先で触れても痛みを感じることはない、という効果がある(効果1−9)。また、実施例1では、次のようにしてある。再使用可能であるため、環境への影響を低減できる、という効果がある(効果1−10)。以上のような顕著な効果を本発明は達成する。本発明は、容易に想到できるものではなく、また、当業者が容易になし得るものではないと確信する。また、特に図示しないが、折り目(18)について次のようにしてもよい。折り目(18)は、ミシン目としてもよい。
また、実施例1では、次のようにしてある。孔部(15)の口径について説明する。ただし、孔部(15)の口径は、湾曲によって可変する片部(9)を含まない。つまり、孔部(15)の口径は、常に一定の寸法である。孔部(15)に到達し、袋の弾性復帰する力により、元の大きさに近い状態などに戻ろうとして、拡がろうとする袋の口(2)の大きさに対応するように、孔部(15)の口径は設けてある。ただし、袋の口(2)が元の大きさになることなく、あまり大きくならない程度に拡がる大きさに、孔部(15)の口径はしてある。どちらかという、コンパクトに設けてある。また、次のようにしてある。上方向(矢印J)または下方向(矢印G)に最大限に片部(9)が湾曲した場合の、孔部(15)を含めた口径について説明する。また、言い換えるなら、上方向(矢印J)または下方向(矢印G)に片部(9)が湾曲した場合の口径の最大値について説明する、ともいえる。孔部(15)に到達し、袋の弾性復帰する力により、元の大きさに近い状態などに戻ろうとして、拡がろうとする袋の口(2)の大きさに対応するように、片部(9)が湾曲した場合の口径の最大値は設けてある。ただし、袋の口(2)が元の大きさになることなく、あまり大きくならない程度に拡がる大きさに、前記口径の最大値はしてある。次に、通路部(14)の幅について説明する。そのようにして設けた、前記口径の最大値よりも、通路部(14)の幅は、小さくしてある。また、先に述べた、孔部(15)の口径よりも、通路部(14)の幅は、小さくしてある。よって、通路部(14)より挿入し、孔部(15)に到達させた袋の口(2)が、外側へ勝手に抜け出ることはない、という効果がある(効果1−16)。また、拡がっている袋の口(2)を指等で寄せて縮小させて、口径を絞って、通路部(14)より袋の口(2)を挿入するが、通路部(14)の幅は、縮小させた袋の口(2)が挿入でき、同時に、孔部(15)に挿入した袋の口(2)を縮小させて再び外へ取り出せる程度の幅としてある。通路部(14)の幅は、縮小させた袋の口(2)に対して、大き過ぎず、小さ過ぎない程度としてある。よって、袋の口(2)を通路部(14)にて通過させるには、袋の口(2)を指等で寄せて縮小させなければ通過させることはできない。また、袋の口(2)を通路部(14)にて通過させるには、指等で縮小させた袋の口(2)を押しながら、袋の口(2)を移動させなければならない。例えば、通路部(14)を通過中の縮小させた袋の口(2)から指等を離すと、そのまま、その位置で袋の口(2)は停止して動くことはない。その後、袋の口(2)を通路部(14)にて、動かすには、再度、指等で掴んで、押しながら、袋の口(2)を移動させなければならない。ただし、動かす時には大きな力を必要とせず、軽い力でスムーズに挿入、取り出しが可能である。また、先に述べたように、袋の口(2)が挿入しやすいように、通路部(14)の、該枠体(4)の外側の周縁部(12)の一端(13)側は、枠体(4)の外側の周縁部(12)から、枠体(4)の内側(16)に向かってV字状に先窄まりしていくように設けてある。40度程度外側へ傾斜させて、拡がるように設けてある。ただし、拡がるように設けてあるのは、枠体(4)の先端側のみであり、基本的には、通路部(14)は、枠体(4)の外側から、切り込み部(6)の中心部(19)に向かって真っ直ぐ、直線的に切り欠いてある。以上から、通路部(14)より挿入し、孔部(15)に到達させた袋の口(2)が、外側へ勝手に抜け出ることはない。また、特に図示しないが、V字状に先窄まりしていくように設けないタイプのものを製作してもよい。
次に、実施例2である、係止具(1a)について記す。実施例2である、係止具(1a)は、図2、4〜7にて、次のようにしてある。実施例1である、係止具(1)と同様にしてある。ただし、一部相違する。図2、4〜7にて、前記片部(9)が曲成されている。前記袋の口(2)の口径の方向(矢印Y)に対して直角の方向(矢印J)(矢印G)にて、上方向(矢印J)に、前記片部(9)が曲成されている。袋の口(2)の口径の方向(矢印Y)に対して直角の方向(矢印J)(矢印G)にて、上方向(矢印J)に、片部(9)の折り目(18)から曲成してある。製品加工の段階で湾曲させて加工してある。折曲、起曲させてある。一定の角度で斜めに延びている。また、前記袋の口(2)の口径の方向(矢印Y)に対して直角の方向(矢印J)(矢印G)にて、上方向(矢印J)に、前記片部(9)が湾曲するので、上方向(矢印J)に係止具(1a)を移動させようとすると、湾曲している片部(9)がストッパーとして作用するので、上方向(矢印J)に係止具(1a)を抜け出しにくくすることができる、という効果がある(効果2−1)。また、前記袋の口(2)の口径の方向(矢印Y)に対して直角の方向(矢印J)(矢印G)にて、上方向(矢印J)に、前記片部(9)が湾曲するので、逆に、下方向(矢印G)に係止具(1a)を移動させようとすると、スムーズに動くので、下方向(矢印G)の移動が容易となる、という効果がある(効果2−2)。つまり、上方向(矢印J)に抜け出しにくく、下方向(矢印G)に移動しやすい係止具(1a)とすることができる、という効果がある(効果2−1、2)。また、下方向(矢印G)に係止具(1a)を移動させようとすると、スムーズに動くので、下方向(矢印G)に移動させながら、袋の中に残留した空気を袋の口(2)から同時に抜くことが比較的容易にできる、という効果がある(効果2−3)。よって、袋の内容物に対して、袋の口(2)を係止具(1a)で係止した袋自体がコンパクトになり、省スペース化をはかれる、という効果がある(効果2−4)。また、以上から、袋の内容物が動かないように袋の口(2)を確実にとめようとすることができる、という効果がある(効果2−5)。また、実施例2では、片部(9)が曲成されているが、例えば、実施例2以外にて、片部が曲成されていない、および、袋の口(2)に押圧されても片部が湾曲しない実施例を検討する。通路部(14)から挿入させた袋の口(2)が、曲成されていない片部、および、湾曲しない片部の先端側に押さえられると、特に、袋の厚さが薄い場合、あるいは、袋の大きさが大きい場合、あるいは、袋の材質によっては、片部の先端に押さえられた袋の口(2)の側面が傷付けられたり、破れたり、裂けたりする恐れがある。しかし、実施例2では、通路部(14)から挿入させた袋の口(2)が片部(9)によって係止される前に、片部(9)が曲成されていて、また、通路部(14)から挿入させた袋の口(2)に押圧されて片部(9)が湾曲等してから、袋の口(2)が片部(9)によって係止される。よって、片部(9)の先端に押さえられた袋の口(2)の側面が傷付けられることがなく、破れたり、裂けたりする恐れが少ない、という効果がある(効果2−6)。また、製品出荷時には、片部が曲成されているので、通路部(14)から挿入した袋の口(2)に押圧された場合に、片部(9)が湾曲しやすくなり、取扱える対象となる袋の種類が拡がる、という効果がある(効果2−7)。つまり、片部(9)が曲成されているということは、通路部(14)から挿入した袋の口(2)に押圧されて片部(9)が湾曲するように設けられているということにもなる。以上のような顕著な効果を本発明は達成する。本発明は、容易に想到できるものではなく、また、当業者が容易になし得るものではないと確信する。その他の効果については、実施例1と同程度である。
次に、実施例3である、係止具(1b)について記す。実施例3である、係止具(1b)は、図8、9にて、次のようにしてある。実施例1である、係止具(1)と同様にしてある。ただし、一部相違する。片部(9b)に折り目が設けられている、訳ではない。折り目が設けられていないタイプのものである。つまり、次のようにしてある。袋の口(2)を係止する係止具(1b)である。シート状(3b)の枠体(4b)で構成されている。切り込み(5b)によって形成された凸状(8b)の片部(9b)が該枠体(4b)の中央部(7b)に配置されている。該枠体(4b)の中央部(7b)と、枠体(4b)の外側と、を連通させた通路部(14b)が備えられている。該通路部(14b)から挿入させた袋の口(2)に押圧されて片部(9b)が湾曲し、該片部(9b)によって袋の口(2)が係止される。複数の前記片部(9b)が放射状に配置されている。前記片部(9b)に折り目が設けられていないので、加工費が低減できる、という効果がある(効果3−1)。その他の効果については、実施例1と同程度である。
次に、実施例4である、係止具(1c)について記す。実施例4である、係止具(1c)は、図9にて、次のようにしてある。実施例3である、係止具(1b)と同様にしてある。ただし、一部相違する。図9にて、前記片部(9b)が曲成されている。袋の口(2)の口径の方向(矢印Y)に対して直角の方向(矢印J)(矢印G)にて、上方向(矢印J)に、前記片部(9b)が曲成されている。片部(9b)の外方寄りの根元近傍から曲成されている。製品加工の段階で湾曲させて加工してある。折曲、起曲させてある。一定の角度で斜めに延びている。また、前記袋の口(2)の口径の方向(矢印Y)に対して直角の方向(矢印J)(矢印G)にて、上方向(矢印J)に、前記片部(9b)が湾曲するので、上方向(矢印J)に係止具(1c)を移動させようとすると、湾曲している片部(9b)がストッパーとして作用するので、上方向(矢印J)に係止具(1c)を抜け出しにくくすることができる、という効果がある(効果4−1)。また、前記袋の口(2)の口径の方向(矢印Y)に対して直角の方向(矢印J)(矢印G)にて、上方向(矢印J)に、前記片部(9b)が湾曲するので、逆に、下方向(矢印G)に係止具(1c)を移動させようとすると、スムーズに動くので、下方向(矢印G)の移動が容易となる、という効果がある(効果4−2)。つまり、上方向(矢印J)に抜け出しにくく、下方向(矢印G)に移動しやすい係止具(1c)とすることができる、という効果がある(効果4−1、2)。また、下方向(矢印G)に係止具(1c)を移動させようとすると、スムーズに動くので、下方向(矢印G)に移動させながら、袋の中に残留した空気を袋の口(2)から同時に抜くことが比較的容易にできる、という効果がある(効果4−3)。よって、袋の内容物に対して、袋の口(2)を係止具(1c)で係止した袋自体がコンパクトになり、省スペース化をはかれる、という効果がある(効果4−4)。また、以上から、袋の内容物が動かないように袋の口(2)を確実にとめようとすることができる、という効果がある(効果4−5)。また、実施例4では、片部(9b)が曲成されているが、例えば、実施例4以外にて、片部が曲成されていない、および、袋の口(2)に押圧されても片部が湾曲しない実施例を検討する。通路部(14b)から挿入させた袋の口(2)が、曲成されていない片部、および、湾曲しない片部の先端側に押さえられると、特に、袋の厚さが薄い場合、あるいは、袋の大きさが大きい場合、あるいは、袋の材質によっては、片部の先端に押さえられた袋の口(2)の側面が傷付けられたり、破れたり、裂けたりする恐れがある。しかし、実施例2では、通路部(14b)から挿入させた袋の口(2)が片部(9b)によって係止される前に、片部(9b)が曲成されていて、また、通路部(14)から挿入させた袋の口(2)に押圧されて片部(9b)が湾曲等してから、袋の口(2)が片部(9b)によって係止される。よって、片部(9b)の先端に押さえられた袋の口(2)の側面が傷付けられることがなく、破れたり、裂けたりする恐れがない、という効果がある(効果4−6)。また、製品出荷時には、片部(9b)が曲成されているので、通路部(14b)から挿入した袋の口(2)に押圧された場合に、片部(9b)が湾曲しやすくなり、取扱える対象となる袋の種類が拡がる、という効果がある(効果4−7)。その他の効果については、実施例3と同程度である。
また、実施例4では、次のようにしてある。曲成について一部説明する。片部(9b)の外方寄りの根元近傍から、上方向(矢印J)に、やや直線的にそのまま曲成してある。また、特に図示しないが、曲成について次のようにしてもよい。例えば、テントを張った時のように、しなうように、弓なりになるように曲成してもよい。
次に、実施例5である、係止具(1d)について記す。実施例5である、係止具(1d)は、図10にて、次のようにしてある。実施例1である、係止具(1)と同様にしてある。ただし、一部相違する。図10にて、切り込み(5d)は、相互に近付く方向に外方から延びているが、相互に近付くにしたがって、切り込み(5d)の幅を大きく設けてある。切り込み部(6d)の中心部(19d)に近付くにしたがって、枠体(4d)の内側(16d)の周縁部(17d)に近付くにしたがって、切り込み(5d)の幅が大きくなるように設けてある。V字状のスリットとしてある。また、凸状(8d)の片部(9d)は、逆に、切り込み部(6d)の中心部(19d)に近付くにしたがって、枠体(4d)の内側(16d)の周縁部(17d)に近付くにしたがって、片部(9d)の幅が小さくなるように設けてある。片部(9d)の先端側の幅を小さく設けてある。つまり、切り込み部(6d)は、凹凸状としてある。また、別の言い方をすれば、次のようにもなる。孔部の周縁部(17d)にて、放射状に延びたスリットを有し、スリットによって、スリット間に形成された片部(9d)が設けられている。なお、このような形状にすることによって、取扱える対象となる袋の種類が拡がる、という効果がある(効果5−1)。その他の効果については、実施例1と同程度である。
次に、実施例6である、係止具(1e)について記す。実施例6である、係止具(1e)は、図11にて、次のようにしてある。実施例1である、係止具(1)と同様にしてある。ただし、一部相違する。図11にて、枠体(4e)の中央部に孔部が配置されている、訳ではない。つまり、孔部を設けていないタイプのものである。指等で寄せて縮小させて口径を絞った場合の袋の口(2)の口径が小さくなりやすい厚さの薄い袋、または、袋の口(2)の口径が小さいタイプの袋等に対応しやすく、孔部を設けていないので、取扱える対象となる袋の種類が拡がる、という効果がある(効果6−1)。その他の効果については、実施例1と同程度である。
また、実施例6では、次のようにしてある。上方向(矢印J)または下方向(矢印G)に最大限に片部(9e)が湾曲した場合の口径について説明する。また、言い換えるなら、上方向(矢印J)または下方向(矢印G)に片部(9e)が湾曲した場合の口径の最大値について説明する、ともいえる。中心部(19e)に到達し、袋の弾性復帰する力により、元の大きさに近い状態などに戻ろうとして、拡がろうとする袋の口(2)の大きさに対応するように、片部(9e)が湾曲した場合の口径の最大値は設けてある。ただし、袋の口(2)が元の大きさになることなく、あまり大きくならない程度に拡がる大きさに、前記口径の最大値はしてある。次に、通路部(14e)の幅について説明する。そのようにして設けた、前記口径の最大値よりも、通路部(14e)の幅は、小さくしてある。よって、通路部(14e)より挿入し、中心部(19e)に到達させた袋の口(2)が、外側へ勝手に抜け出ることはない、という効果がある(効果6−2)。
次に、実施例7である、係止具(1f)について記す。実施例7である、係止具(1f)は、図12にて、次のようにしてある。実施例2である、係止具(1a)と同様にしてある。ただし、一部相違する。図12にて、片部(9fa)(9fb)(9fc)(9fd)が曲成されている。袋の口(2)の口径の方向(矢印Y)に対して直角の方向(矢印J)(矢印G)にて、上下方向(矢印J)(矢印G)に、片部(9fa)(9fb)(9fc)(9fd)が曲成されている。上下方向(矢印J)(矢印G)に、片部(9fa)(9fb)(9fc)(9fd)の折り目から曲成してある。上方向(矢印J)に、片部(9fa)(9fb)の折り目から曲成してある。下方向(矢印G)に、片部(9fc)(9fd)の折り目から曲成してある。上方向(矢印J)に、片部(9fa)(9fb)が湾曲するので、上方向(矢印J)に係止具(1f)を移動させようとすると、湾曲している片部(9fa)(9fb)がストッパーとして作用するので、上方向(矢印J)に係止具(1f)を抜け出しにくくすることができる。同様に、下方向(矢印G)に係止具(1f)を移動させようとすると、湾曲している片部(9fc)(9fd)がストッパーとして作用するので、下方向(矢印G)に係止具(1f)を抜け出しにくくすることができる、という効果がある(効果7−1)。その他の効果については、実施例2と同程度である。
次に、実施例8である、係止具(1h)について記す。実施例8である、係止具(1h)は、図13にて、次のようにしてある。実施例7である、係止具(1f)と同様にしてある。ただし、一部相違する。図13にて、上下方向(矢印J)(矢印G)に、すれ違うように、互い違いに、片部(9ha)(9hb)(9hc)(9hd)が曲成されている。上方向(矢印J)に、片部(9ha)(9hb)の折り目から曲成してある。下方向(矢印G)に、片部(9hc)(9hd)の折り目から曲成してある。効果については、実施例7と同程度である。
次に、実施例9である、係止具(1j)について記す。実施例9である、係止具(1j)は、図14にて、次のようにしてある。実施例6である、係止具(1e)と同様にしてある。ただし、一部相違する。図14にて、切り込み(5j)の数を少なくしてある。略十文字状にしてある。効果については、実施例6と同程度である。
次に、実施例10である、係止具(1k)について記す。実施例10である、係止具(1k)は、図15にて、次のようにしてある。実施例9である、係止具(1j)と同様にしてある。ただし、一部相違する。図15にて、通路部(14k)の、該枠体(4k)の外側の周縁部の一端側は、枠体(4k)の外側の周縁部から、枠体(4k)の内側に向かってV字状に先窄まりしていくように設けてあるが、V字状は、枠体(4k)の内側を凹状(10)にしてある。袋の口(2)が挿入しやすいように設けてある。効果については、実施例9と同程度である。
次に、実施例11である、係止具(1n)について記す。実施例11である、係止具(1n)は、図16にて、次のようにしてある。実施例9である、係止具(1j)と同様にしてある。ただし、一部相違する。図16にて、通路部(14n)は、枠体(4n)の外側から、切り込み部の中心部に向かって、鋸(のこぎり)状(11)、ギザギザ状に切り欠いてある。挿入した袋の口(2)が抜けにくくなる。その他の効果については、実施例9と同程度である。
次に、実施例12である、係止具(1m)について記す。実施例12である、係止具(1m)は、図17にて、次のようにしてある。実施例9である、係止具(1j)と同様にしてある。ただし、一部相違する。図17にて、切り込み(5m)の数を少なくしてある。効果については、実施例9と同程度である。
次に、実施例13である、係止具(1p)について記す。実施例13である、係止具(1p)は、図18にて、次のようにしてある。実施例9である、係止具(1j)と同様にしてある。ただし、一部相違する。図18にて、切り込み部の中心部に孔部(15p)が配置されている。孔部(15p)は、菱形状、四角形状に設けてある。なお、六角形状、多角形状、半円状に設けてもよい。また、他の形状に設けてもよい。効果については、実施例1と同程度である。
次に、実施例14である、係止具(1q)について記す。実施例14である、係止具(1q)は、図19にて、次のようにしてある。実施例2である、係止具(1a)と同様にしてある。ただし、一部相違する。図19にて、片部(9qa)(9qb)(9qc)(9qd)が曲成されている。片部(9qa)(9qb)(9qc)(9qd)の外方寄りの根元近傍から曲成されている。片部(9qa)(9qb)(9qc)(9qd)の折り目から曲成してある。また、片部(9qa)(9qb)(9qc)(9qd)の内方寄りの、つまり、先端やや近傍からも曲成されている。2段階にわけて曲成されている。2段階にわけて曲成されているので、通路部から挿入した袋の口に押圧された場合に、片部(9qa)(9qb)(9qc)(9qd)が湾曲しやすくなり、取扱える対象となる袋の種類が拡がる、という効果がある(効果14−1)。その他の効果については、実施例2と同程度である。
次に、実施例15である、係止具(1r)について記す。実施例15である、係止具(1r)は、図4にて、次のようにしてある。実施例2である、係止具(1a)と同様にしてある。ただし、一部相違する。図4にて、接着成分が塗布された接着部が片部(9)の裏面に設けられている。接着成分は、片部(9)の裏面にて、先端側だけ塗布してもよいし、根元側だけ塗布してもよいし、全体を塗布してもよい。また、実施例4、7、8についても同様に設けてもよい。片部(9)の接着部と袋の口(2)が接着することにより、封止の確実性が高まる、という効果がある(効果15−1)。
また、特に図示しないが、実施例15である、係止具(1r)にて、次のようにしてもよい。接着部に塗布された接着成分として、接着、非接着を複数回繰り返して使用できるように、剥離剤、再剥離性接着剤等を使用してもよい。
次に、実施例16である、係止具(1s)について記す。実施例16である、係止具(1s)は、図20にて、次のようにしてある。実施例6である、係止具(1e)と同様にしてある。ただし、一部相違する。前記片部(9s)に折り目(18s)が設けられている。枠体(4s)の外側の向きにあり、凸状の片部(9s)の根元側の切り込み(5sa)(5sb)の端部(20)(21)間にて、直線状に引いた線上を折り目(18sa)としてある。よって、折り目(18s)は、全体としては八角形としてある。また、特に図示しないが次のようにしてもよい。凸状の片部の数にあわせて、六角形、十角形等してもよい。また、端部(20)(21)間に引く線を、波形状、ギザギザ状、曲線状、円弧状など自由に設けてもよい。
また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。例えば、実施例1にて、袋の口(2)を係止する係止具(1)として記載したが、袋の口ではなく、シート状、あるいは、棒状のものを束にするための係止具としてもよい。実施例1にて、拡がった袋の口(2)を指等で寄せ集めて縮小させて、通路部(14)より挿入するが、袋の口(2)、に代えて、袋ではなく、シート状、あるいは、棒状のものでもよい。被封止物、被係止物、被結束物、を、封止する、係止する、結束する、係止具としてもよい。他の実施例でも同様にしてもよい。