JP2015157502A - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015157502A
JP2015157502A JP2014031943A JP2014031943A JP2015157502A JP 2015157502 A JP2015157502 A JP 2015157502A JP 2014031943 A JP2014031943 A JP 2014031943A JP 2014031943 A JP2014031943 A JP 2014031943A JP 2015157502 A JP2015157502 A JP 2015157502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
handling
energy absorbing
secondary collision
jacket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014031943A
Other languages
English (en)
Inventor
達 坂田
Tatsu Sakata
達 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
JTEKT Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Kiko Co Ltd, JTEKT Corp filed Critical Fuji Kiko Co Ltd
Priority to JP2014031943A priority Critical patent/JP2015157502A/ja
Priority to US14/621,806 priority patent/US20150239490A1/en
Priority to CN201510086655.XA priority patent/CN104859707A/zh
Priority to EP15155637.0A priority patent/EP2910452A3/en
Publication of JP2015157502A publication Critical patent/JP2015157502A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/19Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable incorporating energy-absorbing arrangements, e.g. by being yieldable or collapsible
    • B62D1/192Yieldable or collapsible columns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/19Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable incorporating energy-absorbing arrangements, e.g. by being yieldable or collapsible
    • B62D1/195Yieldable supports for the steering column
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/184Mechanisms for locking columns at selected positions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/187Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable with tilt adjustment; with tilt and axial adjustment
    • B62D1/189Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable with tilt adjustment; with tilt and axial adjustment the entire column being tiltable as a unit

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Controls (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)

Abstract

【課題】扱き軸による衝撃吸収荷重を調整することができて構造を簡素化することができるステアリング装置を提供する。
【解決手段】扱きユニット34のユニット本体31がアッパージャケット11に固定される。ユニット本体により支持された第1扱き軸32が、外径の異なる複数の扱き部32a,32bを含む。二次衝突時にアッパージャケットとともに移動する第1扱き軸が、エネルギ吸収部材(エネルギ吸収板35)の相対位置固定部(スリット38)に対して相対移動方向(軸方向下方X1)に相対移動する。第1扱き部の外径の異なる複数の扱き部が、択一的に、エネルギ吸収板のスリット38を扱く。各扱き部の外径の変更により、各扱き部による衝撃吸収荷重を互いに独立して調整する。
【選択図】図3

Description

本発明はステアリング装置に関する。
特許文献1では、衝撃吸収荷重を変更するためにピンの進退位置に応じて第1の状態と第2の状態とを切り換えるステアリング装置が提案されている。すなわち、第1の状態では、進出位置にある扱き軸が第2部分に設けられたスリットを拡げながら扱くことにより、衝撃吸収荷重を得る。第2の状態では、扱き軸を後退位置に変位させて扱き軸とスリットとの干渉をなくすことで、扱き軸に関連する衝撃吸収荷重をなくす。
第2の状態では、扱き軸に関連する衝撃吸収荷重が発生しないので、第1の状態および第2の状態に拘らず、扱き軸とは別途に衝撃吸収荷重を発生する衝撃吸収構造が設けられている。具体的には、二次衝突時に車体に対する位置が固定される板状の第1部分と、第1部分から折り返し領域を介して折り返されて第1部分とは平行に延び前記スリットを形成した第2部分とを含む衝撃吸収板が設けられている。二次衝突時には、折り返し領域を移動させながら第2部分が第1部分に対して平行に移動することにより、衝撃を吸収する。
米国特許出願公開第2012/0024101号明細書
特許文献1では、第2の状態において、扱き軸をスリットから完全に抜いてしまうため、扱き軸とは別途の衝撃吸収構造が必要である。このため、構造が複雑になる。
そこで、本発明の目的は、扱き軸による衝撃吸収荷重を調整することができて構造を簡素化することができるステアリング装置を提供することである。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、一端に操舵部材(2)が連結され、軸方向(X)に伸縮可能なステアリングシャフト(3)と、互いに嵌合された中空のロアージャケット(12)と中空のアッパージャケット(11)とを含み、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持し、前記ロアージャケットと前記アッパージャケットとの相対移動により軸方向に伸縮可能なステアリングコラム(10)と、二次衝突時に前記アッパージャケットが前記ロアージャケットに対して移動することに伴って衝撃を吸収する衝撃吸収機構(30;30A;30B)と、を備え、前記衝撃吸収機構は、二次衝突時に前記アッパージャケットおよび前記ロアージャケットの何れか一方に対する前記相対移動方向の位置が固定される扱き軸(32;71,72;71,72B)と、二次衝突時に前記アッパージャケットおよび前記ロアージャケットの他方に対する前記相対移動方向の位置が固定される相対位置固定部(38;61)を含み、二次衝突時に前記扱き軸により扱かれて塑性変形するエネルギ吸収部材(35;60;60B)と、を含み、前記扱き軸として、外径の異なる複数の扱き部(32a,32b)を扱き軸方向(J)に離隔して有する第1扱き軸(32)または外径が一定である複数の第2扱き軸(71,72;71,72B)の何れか一方が設けられ、前記複数の第2扱き軸は、扱き軸方向に位置調整可能な調整軸(72;72B)と、扱き軸方向に位置調整不能な非調整軸(71)と、を含み、前記衝撃吸収機構は、前記アッパージャケットおよび前記ロアージャケットの前記一方に固定されたユニット本体(31;91;91B)と、前記ユニット本体によって支持され、前記アッパージャケットおよび前記ロアージャケットの相対移動方向とは交差する扱き軸方向(J)に変位可能である前記第1扱き軸または前記調整軸と、前記ユニット本体に収容され、前記第1扱き軸または前記調整軸を前記扱き軸方向に駆動する駆動要素(33)と、を含む扱きユニット(34;90;90B)を含み、前記駆動要素の駆動によって、二次衝突時に前記エネルギ吸収部材に扱き係合する前記第1扱き軸の扱き部を変更するか、または前記複数の第2扱き軸のうち二次衝突時に前記エネルギ吸収部材に扱き係合する第2扱き軸の数を変更することにより、衝撃吸収荷重を変更するように構成されているステアリング装置(1;1A;1B)を提供する。
また、請求項2のように、前記ユニット本体は、前記アッパージャケットに固定され、前記エネルギ吸収部材は、前記相対移動方向に延びるスリット(38)を形成し、二次衝突時に前記第1扱き軸の何れか1つの扱き部と前記スリットとの前記相対移動方向への相対移動により塑性変形して衝撃吸収荷重を発生するエネルギ吸収板(35)であり、前記スリットの幅(W)は、前記第1扱き軸の各扱き部の外径(D1,D2)よりも小さくされ、前記スリットは、二次衝突時に前記ロアージャケットに対する前記相対移動方向の位置が固定される相対位置固定部を構成していてもよい。
また、請求項3のように、前記ロアージャケットに対する前記アッパージャケットの軸方向の位置を固定するテレスコロック機構(20)を備え、前記テレスコロック機構は、回転軸挿通孔(40)を形成し、車体(13)に固定される固定ブラケット(17)と、前記回転軸挿通孔に回転可能に支持された回転軸(21)と、前記回転軸と一体回転する操作レバー(22)と、前記回転軸と一体回転するカム(23)と、前記エネルギ吸収板に設けられ前記相対移動方向に離隔する複数の第1係合部(24)を形成した第1係合部形成部材(25)と、少なくとも1つの第2係合部(26)を形成し前記カムによって押圧されることにより、前記第2係合部を対応する第1係合部に係合させる第2係合部形成部材(27)と、を含み、前記エネルギ吸収板は、前記スリットの一端(38a)に連通し前記第1扱き軸が挿通されて前記エネルギ吸収板と前記第1扱き軸との前記相対移動方向の相対移動を規制する規制孔(39)を含み、前記第1係合部形成部材は、前記エネルギ吸収板の前記規制孔から前記スリットとは反対側に延びるように、前記エネルギ吸収板と単一の部材で一体に延設されていてもよい。
また、請求項4のように、前記第1係合部と前記第2係合部との係合が解除されたテレスコロック解除状態でテレスコ調整されるときに、前記規制孔に前記第1扱き軸が係合したエネルギ吸収板と前記エネルギ吸収板とは一体の前記第1係合部形成部材とが、前記アッパージャケットとともに移動するように構成されていてもよい。
また、請求項5のように、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合されたロック状態で、二次衝突時に、前記第1扱き軸が前記エネルギ吸収板に対して前記アッパージャケットと共に移動することにより、前記第1扱き軸が前記スリットに対して前記スリットの延びる方向に移動して衝撃吸収荷重を発生するように構成されていてもよい。
また、請求項6のように、前記エネルギ吸収部材は、二次衝突時に前記アッパージャケットと一体移動する押圧部材(95)に係止される前記相対位置固定部としての被係止部(61)と、前記相対移動方向に折り返されて二次衝突時に非調整軸に扱き係合する第1折り返し部(63)と、前記第1折り返し部とは反対方向に折り返されて二次衝突時に係合位置にあるときの前記調整軸に扱き係合する第2折り返し部(65;65B)と、を有するエネルギ吸収ワイヤ(60;60B)を含み、前記調整軸は、前記第2折り返し部に係合する前記係合位置と前記第2折り返し部とは係合しない非係合位置とに扱き軸方向(J)に変位可能であり、前記駆動要素が前記調整軸を扱き軸方向に駆動することにより、二次衝突時に前記非調整軸が前記第1折り返し部に扱き係合しかつ前記調整軸が前記2折り返し部に扱き係合して前記エネルギ吸収ワイヤを扱く状態と、二次衝突時に前記非調整軸のみが前記第1折り返し部に扱き係合して前記エネルギ吸収ワイヤを扱く状態とに切り換えるように構成されていてもよい。
また、請求項7のように、前記アッパージャケットが前記ロアージャケットに対して移動してテレスコ調整されるときに、前記第2扱き軸を介して前記ロアージャケットに対する位置が固定された前記エネルギ吸収ワイヤおよび前記エネルギ吸収ワイヤの前記被係止部を係止した押圧部材に対して、前記アッパージャケットが前記相対移動方向に移動するように構成されていてもよい。
また、請求項8のように、二次衝突時に、前記アッパージャケットおよび前記押圧部材とともに前記エネルギ吸収ワイヤの前記係止部が、前記第2扱き軸の少なくとも前記非調整軸に対して移動することにより、少なくとも前記非調整軸によってエネルギ吸収ワイヤが扱かれて衝撃吸収荷重を発生するように構成されていてもよい。
請求項1の発明によれば、二次衝突時にエネルギ吸収部材を扱く第1扱き軸の径を可変するか、または二次衝突時にエネルギ吸収部材を扱く第2扱き軸の数を可変する。扱き軸とエネルギ吸収部材との扱き箇所のみで、衝撃吸収荷重を調整することができるので、簡単な構造で衝撃吸収荷重を調整することが可能となる。
請求項2の発明によれば、エネルギ吸収部材として、スリットを有するエネルギ吸収板を用いる。第1扱き軸の外径の異なる複数の扱き部が、択一的にエネルギ吸収板のスリットを扱くことにより、二次衝突時の衝撃吸収荷重を調節する。各扱き部の外径を変更することにより、各扱き部による衝撃吸収荷重を互いに独立してチューニングすることができるので、きめ細かな衝撃吸収荷重の設定が可能となる。
請求項3の発明によれば、エネルギ吸収板から延設された第2係合部形成部材が、ロック機構の一部を構成するので、構造を簡素化することができる。エネルギ吸収板においてスリットの一端に設けられた規制孔に第1扱き軸が挿通されて、エネルギ吸収板とアッパージャケットとの相対移動が拘束される。
請求項4の発明によれば、テレスコロック解除状態で、エネルギ吸収板とアッパージャケットとが同行移動して、テレスコ調整される。
請求項5の発明によれば、テレスコロック状態で二次衝突するときに、アッパージャケットと共に移動する第1扱き軸とエネルギ吸収板のスリットとが相対移動して衝撃吸収荷重を発生する。
請求項6の発明によれば、二次衝突時にエネルギ吸収ワイヤを扱く第2扱き軸の数を可変することにより、二次衝突時の衝撃吸収荷重を可変する。すなわち、二次衝突時に第2扱き軸としての非調整軸および調整軸がそれぞれ対応する折り返し部を扱く状態と、二次衝突時に非調整軸のみが第1折り返し部を扱く状態とに切り換えられて、衝撃吸収荷重が調整される。
請求項7の発明によれば、エネルギ吸収ワイヤおよび押圧部材に対して、アッパージャケットが移動して、テレスコ調整される。
請求項8の発明によれば、二次衝突時に、エネルギ吸収ワイヤの相対位置固定部としての係止部がアッパージャケットと共に移動することにより、少なくとも非調整軸によってエネルギ吸収ワイヤが扱かれて衝撃吸収荷重を発生する。
本発明の第1実施形態のステアリング装置の要部の概略斜視図である。 第1実施形態のステアリング装置の模式的断面図であり、図1のII−II線に沿って切断された断面に相当する。 第1実施形態のステアリング装置の要部の概略分解斜視図である。 第1実施形態において、テレスコロック機構の一部である第1係合部形成部材を一体に形成した、衝撃吸収機構のエネルギ吸収板の平面図である。 第1実施形態において、テレスコロック機構の第2係合部形成部材の斜視図であり、第2係合部形成部材を斜め下方から見た図である。 (a)および(b)は、第1実施形態において、衝撃吸収機構の要部の断面図である。(a)は、図5のVI−VI線に沿って切断された断面図に相当し、第1扱き軸の大径側の第1扱き部がエネルギ吸収板の規制孔に挿通された状態を示す。(b)は、第1扱き軸の小径側の第2扱き部がエネルギ吸収板の規制孔に挿通された状態を示す。 第1実施形態において、テレスコロック解除状態でのステアリング装置の要部の概略断面図である。 図7のテレスコロック解除状態でアッパージャケットがテレスコ方向に変位されてテレスコ調整されたときのステアリング装置の要部の概略断面図である。 図8のテレスコ調整後の位置で、操作レバーが操作されて、テレスコロックが達成された状態を示すステアリング装置の要部の概略断面図である。 図9のテレスコロック状態での二次衝突時において、衝撃が小さい第1の場合に、パイロスイッチがオフされたままで第1扱き軸の第1扱き部が、スリットを扱くときのステアリング装置の要部の概略断面図である。 図9のテレスコロック状態での二次衝突時において、衝撃が大きい第2の場合に、パイロスイッチがオンされて第1扱き軸が軸方向に駆動されて、第1扱き軸の第2扱き部が規制孔に挿入された状態を示すステアリング装置の要部の概略断面図である。 図11の二次衝突時において衝撃が大きい第2の場合に、第1扱き軸の第2扱き部が、スリットを扱くときのステアリング装置の要部の概略断面図である。 本発明の第2実施形態のステアリング装置の要部の模式的断面図である。 第2実施形態のステアリング装置の模式的断面図であり、図13のXIV−XIV線に沿って切断された模式的断面図に相当する。 第2実施形態において、ステアリング装置の要部の概略斜視図である。 第2実施形態において、衝撃吸収機構の要部の模式的平面図である。 第2実施形態において、二次衝突時に第2扱き軸としての調整軸および非調整軸の双方でエネルギ吸収ワイヤを扱く状態を示す衝撃吸収機構の要部の模式的平面図である。 第2実施形態において、二次衝突時に第2扱き軸としての非調整軸のみでエネルギ吸収ワイヤを扱く状態を示す衝撃吸収機構の要部の模式的平面図である。 本発明の第3実施形態に係る衝撃吸収機構の要部の模式的斜視図である。
本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の第1実施形態のステアリング装置の概略構成を示す模式的側面図であり、図2はステアリング装置の概略断面図である。図1を参照して、ステアリング装置1は、一端にステアリングホイール等の操舵部材2を連結したステアリングシャフト3と、操舵部材2の回転がステアリングシャフト3およびインターミディエイトシャフト4を介して伝達され、操舵部材2の回転に連動して転舵輪(図示せず)を転舵する転舵機構5とを備えている。
転舵機構5としては、例えばラックアンドピニオン機構が用いられる。転舵機構5に伝達された回転は、図示しないラック軸の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪が転舵される。
ステアリングシャフト4は、例えばスプライン嵌合やセレーション嵌合によって軸方向X(テレスコ方向)に相対摺動可能に嵌合された筒状のアッパーシャフト6とロアーシャフト7とを含む。ステアリングシャフト4は、アッパーシャフト6がロアーシャフト7に対して軸方向Xに摺動することで、伸縮可能である。操舵部材2は、アッパーシャフト6の一端に一体回転可能に連結されている。
また、ステアリング装置1は、複数の軸受8,9を介してステアリングシャフト4を回転可能に支持する中空のステアリングコラム10を備えている。ステアリングコラム10は、軸方向X(テレスコ方向)に相対摺動可能に嵌合されたインナー側のアッパージャケット11とアウター側のロアージャケット12とを有している。ステアリングコラム10は、アッパージャケット11がロアージャケッ12に対して軸方向Xに摺動することで、伸縮可能である。
アッパージャケット11は、軸受9を介してアッパーシャフト6を回転可能に支持する。また、アッパージャケット11は、軸受9を介して、ステアリングシャフト4の軸方向X(テレスコ方向)に同行移動可能にアッパーシャフト6に連結されている。
ステアリング装置1は、車体13に固定されたロアー側の固定ブラケット14と、ロアージャケット12に一体移動可能に固定されたロアー側のコラムブラケット15と、固定ブラケット14に対してコラムブラケット15を回転可能に連結するチルト中心軸16とを備える。これにより、ステアリングコラム10およびステアリングシャフト4が、チルト中心軸16を支点にして回動可能(チルト可能)となっている。
チルト中心軸16を支点にしてステアリングコラム10およびステアリングシャフト4を回動(チルト)させることで、操舵部材2の位置を調整できるようになっている(いわゆるチルト調整)。また、ステアリングシャフト4およびアッパージャケット11を軸方向X(テレスコ方向)に伸縮させることで、操舵部材2の位置を調整できるようになっている(いわゆるテレスコ調整)。
ステアリング装置1は、車体に固定されたアッパー側の固定ブラケット17と、ロアージャケット12と一体に設けられたアッパー側のコラムブラケット18とを備えている。コラムブラケット18は、図2に示すように、ロアージャケット12とは別部材で設けられて、ロアージャケット12に固定されていてもよいし、また、図示していないが、ロアージャケット12と単一の材料で一体に設けられていてもよい。
図2に示すように、ステアリング装置1は、ステアリングコラム10のロアージャケット12のチルト位置をロック/ロック解除するチルトロック機構19(図1では示さず)を備える。
また、図1および図2に示すように、ステアリング装置1は、ステアリングコラム10のロアージャケット12に対するアッパージャケット11の軸方向Xの位置(テレスコ位置)をロック/ロック解除するテレスコロック機構20を備える。
また、図1に示すように、ステアリング装置1は、二次衝突時にアッパージャケット11がロアージャケット12に対して軸方向下方X1(二次衝突時の両ジャケット11,12の相対移動方向に相当)に移動することに伴って衝撃を吸収する衝撃吸収機構30を備える。
図1に示すように、テレスコロック機構20は、前記固定ブラケット17と、固定ブラケット17によって回転可能に支持された回転軸21と、回転軸21と一体回転する操作レバー22と、回転軸21と一体回転するテレスコロック用のカム23とを含む。
また、テレスコロック機構20は、両ジャケット11,12の前記相対移動方向に並ぶ例えば複数の係合孔である第1係合部24を形成した第1係合部形成部材25と、第1係合部24に係合する少なくとも1つの係合突起である第2係合部26を形成した第2係合部形成部材27とを含む。また、テレスコロック機構20は、カム23と第2係合部形成部材27との間に介在し、カム23によって押圧されて第2係合部形成部材27を第1係合部形成部材25側に押圧する押圧部材28を含む。
第1係合部形成部材25は、衝撃吸収機構30に含まれるエネルギ吸収板35とは単一の部材で一体に形成されている。二次衝突が発生しない通常時において、エネルギ吸収板35は、軸方向X(テレスコ方向)に関して、アッパージャケット11に対する位置が固定されている。
運転者が操作レバー22をロック方向に回転操作すると、操作レバー22および回転軸21と一体回転するカム23が、押圧部材28を介して第2係合部形成部材27を第1係合部形成部材25側へ押圧する。これにより、第2係合部26(係合突起)が、第1係合部24(係合孔)に係合し、テレスコロックが達成される。
運転者が操作レバー22をロック解除方向に回転操作すると、カム23が、第2係合部形成部材27に対する押圧を解除すると、図1では示されていない付勢機構の働きで、第2係合部形成部材27が第1係合部形成部材25に対する距離を増大する。これにより、第1係合部24(係合孔)に対する第2係合部26(係合突起)の係合が解除され、テレスコロックが解除される。
図3および図5に示すように、第2係合部形成部材27は、矩形板状の本体27aと、本体27aから斜め下方に延設された複数の係合突起である第2係合部26と、本体27aの四隅から斜め下方に延設された弾性脚により構成される付勢部27bと、本体27aの長手方向の端部から上向きに延設された一対の位置決め部27cとを含む。
各第2係合部26は、本体27aに形成された対応する開口の縁部から切り起こされた弾性舌片である。各付勢部27bは、図7に示すように、第1係合部形成部材25により受けられている。付勢部27bは、本体27aと第1係合部形成部材25との距離を増大する方向に付勢する。すなわち、付勢部27bは、第1係合部24(係合孔)から第2係合部(係合突起)を離隔させてテレスコロックを解除する方向に付勢する。
一対の位置決め部27cは、押圧部材28の対応する端部と係合することで、軸方向Xに関して、第2係合部形成部材27と押圧部材28との相対移動を規制する。
図3に示すように、押圧部材28は、第2係合部形成部材27の本体27aに対向する矩形板状の本体28aと、本体28aから上向きに延設された一対の側板28bとを含む。一対の側板28bは、回転軸21の軸部21aが回転可能に挿通される縦長の挿通孔28cを形成している。押圧部材28の本体28aが、第2係合部形成部材27の本体27aを第1係合部形成部材25側に向けて押圧する。
一対の側板28b間にカム23が配置された状態で、回転軸21の軸部21aが、一対の側板28bの挿通孔28cとカム23に設けられた挿通孔23aとに挿通される。回転軸21の軸部21aに形成された雄スプライン21dが、カム23の挿通孔23aに設けられた雌スプライン(図示せず)にスプライン嵌合する。これにより、回転軸21とカム23とが一体回転する。
図7に示すように、軸方向Xに関する本体28aの一対の端部が、第2係合部形成部材27の対応する位置決め部27cに係合することにより、軸方向Xに関して、第2係合部形成部材27と押圧部材28との相対移動が規制される。
図1に示すように、衝撃吸収機構30は、ユニット本体31とユニット本体31により支持された第1扱き軸32と第1扱き軸32を駆動する駆動要素33とを含む扱きユニット34と、二次衝突時に第1扱き軸32によって扱かれて塑性変形することにより衝撃エネルギを吸収するエネルギ吸収部材としてのエネルギ吸収板35とを備える。
ユニット本体31は、アッパージャケット11に固定されている。第1扱き軸32は、ユニット本体31によって支持され、アッパージャケット11の移動方向(軸方向X)とは交差する扱き軸方向Jに変位可能である。第1扱き軸32は、外径の異なる複数の扱き部として、例えば第1扱き部32aと第2扱き部32bとを含む。第1扱き部32aと第2扱き部32bとは、扱き軸方向Jに離隔している。
図6(a)に示すように、第1扱き部32aの外径D1が、第2扱き部32bの外径D2よりも大きくされている(D1>D1)。
図1に示すように、ユニット本体31がアッパージャケット11に固定されているので、二次衝突時に、第1扱き軸32を含む扱きユニット34の全体が、アッパージャケット11と共に移動する。
駆動要素33は、ユニット本体31に収容され、第1扱き軸32を扱き軸方向Jに駆動する。具体的には、駆動要素33は、火薬の着火により作動する発火装置である。すなわち、扱きユニット34は、パイロテクニカルスイッチ(以降では、パイロスイッチとも言う)であり、ECU(Electronic Contril Unit) 36と接続されている。ECU36は、車両の衝突を検出する衝突センサ37と接続されている。ECU36は、衝突センサ37からの信号の入力に基づいて、駆動要素33に通電することにより火薬を発火させる。
図1、図3および図4に示すように、エネルギ吸収板35は、二次衝突時のアッパージャケット11の移動方向X1(二次衝突時のアッパージャケット11とロアージャケット12との相対移動方向に相当)に延びるスリット38を含む。スリット38は、基端である第1端部38aと、開放された先端である第2端部38bとを有する。エネルギ吸収板35は、スリット38の第1端部38aに連通し、第1扱き軸32が挿通される規制孔39を含む。
テレスコロック機構20の第1係合部形成部材25は、エネルギ吸収板35に対して規制孔39からスリット38とは反対側に延びる延設部により構成されている。テレスコロック状態で二次衝突が発生したときに、スリット38は、ロアージャケット12に対する相対位置が固定された相対位置固定部として機能する。
図4に示すように、規制孔39の内径D3は、第1扱き軸32の大径側の第1扱き部32aの外径D1[図6(a)参照]よりも大きくされている。すなわち、D3>D1>D2の関係が成立している。スリット38の幅W(スリット38の延びる方向およびエネルギ吸収板35の板厚方向の双方と直交する方向の幅)は、第2扱き部32bの外径D2[図6(a)参照]よりも小さくされている。すなわち、W<D2<D1の関係が成立している。
衝突を起こしていない通常時には、図6(a)および図7に示すように、第1扱き軸32の大径側の第1扱き部32aが規制孔39に挿通されている。したがって、通常時において、アッパージャケット11と扱きユニット34とエネルギ吸収板35とは、相互に、前記相対移動方向に関する位置が固定されている。
図7および図8に示すように、テレスコロックが解除された状態で(すなわち、第1係合部24と第2係合部26との係合が解除された状態で)、エネルギ吸収板35と一体の第1係合部形成部材25は、アッパージャケット11とともに軸方向X(テレスコ方向)に移動可能である。例えば、アッパージャケット11は図7に示す状態から、例えば軸方向上方X2に移動されて、図8に示す状態にテレスコ調整されている。
図8に示す状態で、操作レバー22をロック方向に回転操作すると、第1係合部24と第2係合部26とが係合して、図9に示すように、軸方向Xに関するアッパージャケット11の位置が固定されて、テレスコロックが達成される。
図9に示すテレスコロック状態で二次衝突が発生すると、ECU36は、下記の第1の場合と第2の場合との動作を択一的に実行する。
すなわち、ECU36は、二次衝突時において、衝突センサ37により検出された検出値が所定値を超える第1の場合(二次衝突時の衝撃が大きい場合に相当)には、駆動要素33である発火装置を作動させない。したがって、二次衝突時において第1の場合には、図10に示すように、パイロスイッチがオフの状態で、軸方向下方X1に移動する大径側の第1扱き部32aがスリット38を扱くことで、エネルギ吸収板35が塑性変形して第1衝撃吸収荷重を得ることができる。
一方、ECU36は、二次衝突時において、衝突センサ37により検出された検出値が前記所定値以下である第2の場合(二次衝突時の衝撃が小さい場合に相当)には、駆動要素33である発火装置を作動させる。これにより、図11に示すように、第1扱き軸32が扱き軸方向Jに駆動されて、小径側の第2扱き部32bが、規制孔39に挿通される状態となる。したがって、二次衝突時において第2の場合には、図12に示すように、パイロスイッチがオンの状態で、軸方向下方X1に移動する小径側の第2扱き部32bがスリット38を扱くことで、エネルギ吸収板35が塑性変形する。これにより、第1の場合に得られる第1衝撃吸収荷重よりも低い第2の衝撃吸収荷重を得ることができる。
再び、図2を参照して、固定ブラケット17は、下向きに開放する溝形の部材であり、左右対称に形成されている。すなわち、固定ブラケット17は、チルト用長孔40がそれぞれ形成された一対の固定側板41L,41Rと、一対の固定側板41L,41Rの一端(図2においての上端)間を連結する連結板42とを備えている。連結板42の上面には車体13に固定ボルト(図示せず)によって固定される取付ステー43が固定されている。
コラムブラケット18は、上向きに開放する溝形の部材であり、左右対称に形成されている。すなわち、コラムブラケット18は、それぞれ丸孔からなる回転軸挿通孔44が設けられた一対のコラム側板45L,45Rと、一対のコラム側板45L,45Rの一端(図2において下端)間を連結する連結板46とを含む。連結板46は、例えば多角形断面を有するロアージャケット12の外郭形状に沿うような多角形形状の断面に形成されていてもよい。
チルトロック機構19の一部の構成は、テレスコロック機構20の一部の構成を兼用している。すなわち、チルトロック機構19は、固定側板41L,41Rのチルト用長孔40とコラム側板45L,45Rの回転軸挿通孔44とを挿通する前記回転軸21と、回転軸21と一体回転する操作レバー22とを含む。
回転軸21は、軸部21aと、軸部21aの一端に設けられた頭部21bと、軸部21aの他端に設けられたねじ部21cとを有するボルトにより構成されている。操作レバー22の一端は、回転軸21の頭部21bに一体回転可能に固定されている。
また、チルトロック機構19は、回転軸21のねじ部21cに螺合されたナット47と、回転軸21の頭部21bの近傍の軸部21aの外周に嵌合されてカム機構48を構成する回転カム49および非回転カム50とを含む。回転カム49は、操作レバー22と一体回転可能に連結されている。
回転カム49は、環状板49aと、ボス49bとを含む。非回転カム50は、回転カム49の環状板49aに対向する環状板50aと、ボス50bとを含む。
非回転カム50のボス50bが、一方の固定側板41Lのチルト用長孔40に挿通されることにより、チルト用長孔40によって非回転カム50の回転が規制されている。非回転カム50は、回転軸21の軸部21aに対して回転軸21の軸方向Kに摺動可能である。回転カム49の環状板49aと非回転カム50の環状板50aとの互いの対向面の少なくとも一方に設けられたカム突起が、相手方に設けられたカム面に対して係合している。回転カム49の回転が、カム突起とカム面との働きで、非回転カム50の軸方向移動に変換される。非回転カム50は、一方の固定側板41Lを対応するコラム側板45L側に締め付ける締付部材として機能する。
また、チルトロック機構19は、回転軸21の軸部21aの他端の近傍の外周に嵌合され、他方の固定側板41Rの外側面に沿わされてチルト用長孔40に案内されて移動可能な締付部材51と、締付部材51とナット47との間に介在するスラストベアリング52とを含む。締付部材51は他方の固定側板41Rの外側面に沿う環状板51aと、ボス51bとを含む。締付部材51のボス51bは、他方の固定側板41Rのチルト用長孔40に嵌合されて回転規制されている。締付部材51は、チルトロック時に他方の固定側板41Rを対応するコラム側板45Rに締め付ける機能を果たす。
操作レバー22のロック方向への回転操作に伴って回転軸21が回転すると、回転カム49が非回転カム50を固定ブラケット17の一方の固定側板41L側に向けて移動させる。これにより、非回転カム50と締付部材51とが、固定ブラケット17の一対の固定側板41L,41Rを外側から挟持して締め付ける。その結果、固定ブラケット17の一対の固定側板41L,41Rが、コラムブラケット18の対応するコラム側板45L,45Rを挟持する。これにより、一対の固定側板41L,41Rが対応するコラム側板45L,45Rに圧接される。これによりチルトロックが達成される。
チルトロックが解除された状態でチルト調節するときに、非回転カム50(締付部材)および締付部材51は、対応する固定側板41L,41Rのチルト用長孔40によってチルト方向Yに案内される。一方、操作軸21の軸部21aは、コラム側板45L,45Rの丸孔からなる回転軸挿通孔44に挿通されているので、チルト調節時に、ロアージャケット12と一体のコラムブラケット18は、回転軸21とともにチルト方向Yに一体移動する。
第1実施形態によれば、二次衝突時にエネルギ吸収部材(エネルギ吸収板35)を扱く第1扱き軸32の径を可変する。第1扱き軸32とエネルギ吸収部材(エネルギ吸収板35)との扱き箇所のみで、衝撃吸収荷重を調整することができるので、簡単な構造で衝撃吸収荷重を調整することが可能となる。
すなわち、エネルギ吸収部材として、スリット38を有するエネルギ吸収板35を用いる。第1扱き軸32の外径の異なる複数の扱き部(第1扱き部32aおよび第2扱き部32b)が、択一的にエネルギ吸収板35のスリット38を扱くことにより、二次衝突時の衝撃吸収荷重を調節する(第1扱き部32aがスリット38を扱く図10と、第2扱き部32bがスリット38を扱く図12とを参照)。各扱き部32a,32bの外径D1,D2を変更することで、各扱き部32a,32bによる衝撃吸収荷重を互いに独立してチューニングすることができるので、きめ細かな衝撃吸収荷重の設定が可能となる。
また、テレスコロック機構20の一部を構成する第1係合部形成部材25と、衝撃吸収機構30のエネルギ吸収板35とが単一の部材で一体に形成されているので、構造を簡素化することができる。また、二次衝突を起こしていない通常時において、エネルギ吸収板35においてスリット38の一端に設けられた規制孔39に、アッパージャケット11に固定されたユニット本体31に支持された第1扱き軸32が挿通されている。したがって、テレスコロックが解除された状態で通常時において、エネルギ吸収板35と第2係合部形成部材25とをアッパージャケット11ともに軸方向Xに一体に移動させて、テレスコ調整を行うことが可能となる(図7、図8を参照)。
また、テレスコロックされた状態で二次衝突するときに、アッパージャケット11と共に移動する第1扱き軸32が、エネルギ吸収板35のスリット38(ロアージャケット12に対する相対位置が固定された相対位置固定部に相当)をスリット38の延びる方向に扱くことにより、衝撃吸収荷重を発生することができる(図10、図12を参照)。
次いで、図13〜図18は本発明の第2実施形態のステアリング装置1Aを示している。第2実施形態のステアリング装置1Aが第1実施形態のステアリング装置1と主に異なる点は下記である。すなわち、図15に示すように、ステアリング装置1Aの衝撃吸収機構30Aにおいて、エネルギ吸収部材としてエネルギ吸収ワイヤ60が用いられている。図15および図16に示すように、エネルギ吸収ワイヤ60は、二次衝突時にアッパージャケット11に対する相対位置が固定される相対位置固定部としての被係止部61と、被係止部61から両側に直線状に延びる一対の第1部分62と、第1部分62から第1折り返し部63を介して直線状に延びる第2部分64と、第2部分64から第2折り返し部65を介して直線状に延びる第3部分66とを含む。
図13および図15に示すように、ロアージャケット12に一体にガイドプレート68が固定されている。ガイドプレート68には、二次衝突時にエネルギ吸収ワイヤ60を扱く第2扱き軸としての一対の非調整軸71が固定されている。また、ロアージャケット12には、第2扱き軸としての一対の調節軸72を一体に駆動する扱きユニット90が固定されている。
図15に示すように、扱きユニット90は、ロアージャケット12に固定されたユニット本体91と、ユニット本体91によって軸方向に移動可能に支持された可動軸92(パイロピンに相当)と、ユニット本体91内に収容された図示しない駆動要素(具体的には発火装置)とを含む。可動軸92の下端から両側に一対の連結アーム93が延びている。各連結アーム93の先端から上方へ折り曲げ状に、対応する調整軸72が延設されている。各調整軸72は、可動軸92および対応する連結アーム93を介して、ユニット本体91によって支持されている。
ユニット本体91に対する可動軸92の軸方向の移動により、第2調整軸72が、第2折り返し部65に係合する係合位置(図15参照)と、第2折り返し部65とは係合しない非係合位置(図示せず)とに変位可能である。
図15に示すように、ガイドプレート68には、第1折り返し部63と第2部分64との接続部分を挟んで各非調整軸71と対向する第1案内軸81が固定されている。また、ガイドプレート68には、第3部分66の外側を案内する第2案内軸82と第3案内軸83とが固定されている。
図13および図15に示すように、エネルギ吸収ワイヤ60の被係止部61(相対位置固定部)は、二次衝突時にアッパージャケット11と一体移動する押圧部材95に設けられた例えばフック状の係止部96に係止されている。押圧部材95とアッパージャケット11との間には、テレスコロック/テレスコロック解除を達成するテレスコロック機構20Aの一部が配置されている。
図14に示すように、第2実施形態のテレスコロック機構20Aの一部は、例えば、押圧部材95(第1係合部形成部材に相当)に設けられた複数の係合孔からなる第1係合部101と、第1係合部101に係合する係合突起からなる第2係合部102を形成し、アッパージャケット11に固定された第2係合部形成部材103とを含む。第2係合部形成部材103は、第2係合部102を上向きの弾性舌片として延設した本体103aと、本体103aから斜め下方に延設されアッパージャケット11により受けられた弾性脚からなる付勢部103bとを含む。
第1係合部101を形成した第1係合部形成部材に相当する押圧部材95を第2係合部形成部材103側へ押圧するカム23および押圧部材28(図13参照。図13では、第2係合部形成部材103の図示を省略してある。)は、図1、図3に示される第1実施形態と同じ構成である。
アッパージャケット11がロアージャケット12に対して移動してテレスコ調整されるときに、第2扱き軸(非調整軸71および調整軸72)を介してロアージャケット12に対する位置が固定されたエネルギ吸収ワイヤ60とエネルギ吸収ワイヤ60の被係止部61を係止した押圧部材95に対して、アッパージャケット11が軸方向Xに移動する。
二次衝突時において、ECU36は、二次衝突時において、衝突センサ37により検出された検出値が所定値を超える第1の場合(二次衝突時の衝撃が大きい場合に相当)には、駆動要素である発火装置を作動させない。したがって、二次衝突時においてパイロスイッチがオフの状態である第1の場合には、エネルギ吸収ワイヤ60の被係止部61(相対位置固定部)が押圧部材95によって押されることにより、図17に示すように、第2扱き軸としての非調整軸71によって第1折り返し部63を扱き、第2扱き軸としての調整軸72によって第2折り返し部65を扱く。これにより、エネルギ吸収ワイヤ60が塑性変形して第1衝撃吸収荷重を得ることができる。
一方、ECU36は、二次衝突時において、衝突センサ37により検出された検出値が前記所定値以下である第2の場合(二次衝突時の衝撃が小さい場合に相当)には、駆動要素である発火装置を作動させる。これにより、第2扱き軸としての調整軸72が非係合位置に変位する。したがって、二次衝突時において第2の場合には、図18に示すように、パイロスイッチがオンの状態で、第2扱き軸としての非調整軸71のみが対応する第1折り返し部63を扱くことで、エネルギ吸収ワイヤ60か塑性変形する。これにより、第1の場合に得られる第1衝撃吸収荷重よりも低い第2の衝撃吸収荷重を得ることができる。
第2実施形態によれば、二次衝突時にエネルギ吸収ワイヤ60を扱く第2扱き軸の数を可変することにより、二次衝突時の衝撃吸収荷重を可変する。すなわち、二次衝突時に第2扱き軸としての非調整軸71および調整軸72がそれぞれ対応する折り返し部63,65を扱く状態(図17参照)と、二次衝突時に非調整軸71のみが第1折り返し部63を扱く状態(図18参照)とに切り換えられて、衝撃吸収荷重が調整される。
また、エネルギ吸収ワイヤ60および押圧部材95に対して、アッパージャケットが移動して、テレスコ調整される。
また、二次衝突時に、エネルギ吸収ワイヤ60の相対位置固定部としての被係止部61がアッパージャケット11と共に移動することにより、少なくとも非調整軸71によってエネルギ吸収ワイヤ60が扱かれて衝撃吸収荷重を発生する。
図15の第2実施形態のステアリング装置1Aの衝撃吸収機構30Aでは、調整軸72が非調整軸71とは平行に延びている。これに代えて図19の第3実施形態のステアリング装置1Bの衝撃吸収機構30Bに示すように、調整軸72Bの延びる方向が、非調整軸71の延びる方向とは平行でない方向に延びていてもよい。
扱きユニット90Bのユニット本体91Bから、一対の調節軸72B(パイロピンに相当)が両側方に延びている。各調整軸72Bは、扱き軸方向Jに移動することにより、エネルギ吸収ワイヤ60Bの対応する第2折り返し部65Bに係合する係合位置と、第2折り返し部65Bに係合しない非係合位置とに変位する。エネルギ吸収ワイヤ60Bにおいて、第1折り返し部63と第2折り返し部65Bとは互いに異なる平面上で折り返されている。第2案内軸82Bおよび第3案内軸83Bは、エネルギ吸収ワイヤ60Bの第3部分66Bの上側を案内する。
図19の実施形態の構成要素において、図15の実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図15の実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1;1A;1B…ステアリング装置、2…操舵部材、3…ステアリングシャフト、10…ステアリングコラム、11…アッパージャケット、12…ロアージャケット、13…車体、17…固定ブラケット、18…コラムブラケット、19…チルトロック機構、20;20A…テレスコロック機構、21…回転軸、22…操作レバー、23…(テレスコロック用の)カム、24…第1係合部、25…第1係合部形成部材、26…第2係合部、27…第2係合部形成部材、28…押圧部材、30;30A;30B…衝撃吸収機構、31…ユニット本体、32…第1扱き軸、32a…第1扱き部、32b…第2扱き部、33…駆動要素、34…扱きユニット、35…エネルギ吸収板(エネルギ吸収部材)、36…ECU、37…衝突センサ、38…スリット(相対位置固定部)、39…規制孔、40…チルト用長孔(回転軸挿通孔)、41L,41R、45L,45R…コラム側板、60;60B…エネルギ吸収ワイヤ(エネルギ吸収部材)、61…被係止部(相対位置固定部)、62…第1部分、63…第1折り返し部、64…第2部分、65;65B…第2折り返し部、66;66B…第3部分、68…ガイドプレート、71…非調整軸(第2扱き軸)、72;72B…調整軸(第2扱き軸)、90;90B…扱きユニット、91;91B…ユニット本体、92…可動軸、93…連結アーム、95…押圧部材(第1係合部形成部材)、96…係止部、101…第1係合部、102…第2係合部、103…第2係合部形成部材、D1…(第1扱き部の)外径、D2…(第2扱き部の)の外径、D3…(規制孔の)内径、J…扱き軸方向、X…軸方向、X1…軸方向下方(相対移動方向)、W…(スリットの)幅

Claims (8)

  1. 一端に操舵部材が連結され、軸方向に伸縮可能なステアリングシャフトと、
    互いに嵌合された中空のロアージャケットと中空のアッパージャケットとを含み、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持し、前記ロアージャケットと前記アッパージャケットとの相対移動により軸方向に伸縮可能なステアリングコラムと、
    二次衝突時に前記アッパージャケットが前記ロアージャケットに対して移動することに伴って衝撃を吸収する衝撃吸収機構と、を備え、
    前記衝撃吸収機構は、
    二次衝突時に前記アッパージャケットおよび前記ロアージャケットの何れか一方に対する前記相対移動方向の位置が固定される扱き軸と、
    二次衝突時に前記アッパージャケットおよび前記ロアージャケットの他方に対する前記相対移動方向の位置が固定される相対位置固定部を含み、二次衝突時に前記扱き軸により扱かれて塑性変形するエネルギ吸収部材と、を含み、
    前記扱き軸として、外径の異なる複数の扱き部を扱き軸方向に離隔して有する第1扱き軸または外径が一定である複数の第2扱き軸の何れか一方が設けられ、
    前記複数の第2扱き軸は、扱き軸方向に位置調整可能な調整軸と、扱き軸方向に位置調整不能な非調整軸と、を含み、
    前記衝撃吸収機構は、前記アッパージャケットおよび前記ロアージャケットの前記一方に固定されたユニット本体と、前記ユニット本体によって支持され、前記アッパージャケットおよび前記ロアージャケットの相対移動方向とは交差する扱き軸方向に変位可能である前記第1扱き軸または前記調整軸と、前記ユニット本体に収容され、前記第1扱き軸または前記調整軸を前記扱き軸方向に駆動する駆動要素と、を含む扱きユニットを含み、
    前記駆動要素の駆動によって、二次衝突時に前記エネルギ吸収部材に扱き係合する前記第1扱き軸の扱き部を変更するか、または前記複数の第2扱き軸のうち二次衝突時に前記エネルギ吸収部材に扱き係合する第2扱き軸の数を変更することにより、衝撃吸収荷重を変更するように構成されているステアリング装置。
  2. 請求項1において、前記ユニット本体は、前記アッパージャケットに固定され、
    前記エネルギ吸収部材は、前記相対移動方向に延びるスリットを形成し、二次衝突時に前記第1扱き軸の何れか1つの扱き部と前記スリットとの前記相対移動方向への相対移動により塑性変形して衝撃吸収荷重を発生するエネルギ吸収板であり、
    前記スリットの幅は、前記第1扱き軸の各扱き部の外径よりも小さくされ、
    前記スリットは、二次衝突時に前記ロアージャケットに対する前記相対移動方向の位置が固定される相対位置固定部を構成しているステアリング装置。
  3. 請求項2において、前記ロアージャケットに対する前記アッパージャケットの軸方向の位置を固定するテレスコロック機構を備え、
    前記テレスコロック機構は、回転軸挿通孔を形成し、車体に固定される固定ブラケットと、前記回転軸挿通孔に回転可能に支持された回転軸と、前記回転軸と一体回転する操作レバーと、前記回転軸と一体回転するカムと、前記エネルギ吸収板に設けられ前記相対移動方向に離隔する複数の第1係合部を形成した第1係合部形成部材と、少なくとも1つの第2係合部を形成し前記カムによって押圧されることにより、前記第2係合部を対応する第1係合部に係合させる第2係合部形成部材と、を含み、
    前記エネルギ吸収板は、前記スリットの一端に連通し前記第1扱き軸が挿通されて前記エネルギ吸収板と前記第1扱き軸との前記相対移動方向の相対移動を規制する規制孔を含み、
    前記第1係合部形成部材は、前記エネルギ吸収板の前記規制孔から前記スリットとは反対側に延びるように、前記エネルギ吸収板と単一の部材で一体に延設されているステアリング装置。
  4. 請求項3において、前記第1係合部と前記第2係合部との係合が解除されたテレスコロック解除状態でテレスコ調整されるときに、前記規制孔に前記第1扱き軸が係合したエネルギ吸収板と前記エネルギ吸収板とは一体の前記第1係合部形成部材とが、前記アッパージャケットとともに移動するように構成されているステアリング装置。
  5. 請求項3または4において、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合されたロック状態で、二次衝突時に、前記第1扱き軸が前記エネルギ吸収板に対して前記アッパージャケットと共に移動することにより、前記第1扱き軸が前記スリットに対して前記スリットの延びる方向に移動して衝撃吸収荷重を発生するように構成されているステアリング装置。
  6. 請求項1において、前記エネルギ吸収部材は、二次衝突時に前記アッパージャケットと一体移動する押圧部材に係止される前記相対位置固定部としての被係止部と、前記相対移動方向に折り返されて二次衝突時に非調整軸に扱き係合する第1折り返し部と、前記第1折り返し部とは反対方向に折り返されて二次衝突時に係合位置にあるときの前記調整軸に扱き係合する第2折り返し部と、を有するエネルギ吸収ワイヤを含み、
    前記調整軸は、前記第2折り返し部に係合する前記係合位置と前記第2折り返し部とは係合しない非係合位置とに扱き軸方向に変位可能であり、
    前記駆動要素が前記調整軸を扱き軸方向に駆動することにより、二次衝突時に前記非調整軸が前記第1折り返し部に扱き係合しかつ前記調整軸が前記2折り返し部に扱き係合して前記エネルギ吸収ワイヤを扱く状態と、二次衝突時に前記非調整軸のみが前記第1折り返し部に扱き係合して前記エネルギ吸収ワイヤを扱く状態とに切り換えるように構成されているステアリング装置。
  7. 請求項6において、前記アッパージャケットが前記ロアージャケットに対して移動してテレスコ調整されるときに、前記第2扱き軸を介して前記ロアージャケットに対する位置が固定された前記エネルギ吸収ワイヤおよび前記エネルギ吸収ワイヤの前記被係止部を係止した押圧部材に対して、前記アッパージャケットが前記相対移動方向に移動するように構成されているステアリング装置。
  8. 請求項6または7において、二次衝突時に、前記アッパージャケットおよび前記押圧部材とともに前記エネルギ吸収ワイヤの前記係止部が、前記第2扱き軸の少なくとも前記非調整軸に対して移動することにより、少なくとも前記非調整軸によってエネルギ吸収ワイヤが扱かれて衝撃吸収荷重を発生するように構成されているステアリング装置。
JP2014031943A 2014-02-21 2014-02-21 ステアリング装置 Pending JP2015157502A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014031943A JP2015157502A (ja) 2014-02-21 2014-02-21 ステアリング装置
US14/621,806 US20150239490A1 (en) 2014-02-21 2015-02-13 Steering system
CN201510086655.XA CN104859707A (zh) 2014-02-21 2015-02-17 转向系统
EP15155637.0A EP2910452A3 (en) 2014-02-21 2015-02-18 Steering system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014031943A JP2015157502A (ja) 2014-02-21 2014-02-21 ステアリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015157502A true JP2015157502A (ja) 2015-09-03

Family

ID=52477677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014031943A Pending JP2015157502A (ja) 2014-02-21 2014-02-21 ステアリング装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20150239490A1 (ja)
EP (1) EP2910452A3 (ja)
JP (1) JP2015157502A (ja)
CN (1) CN104859707A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018181304A1 (ja) * 2017-03-27 2018-10-04 日本精工株式会社 ステアリング装置
JP2019093738A (ja) * 2017-11-17 2019-06-20 株式会社山田製作所 ステアリング装置

Families Citing this family (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012111890B3 (de) * 2012-12-06 2013-12-24 Thyssenkrupp Presta Aktiengesellschaft Lenksäule für ein Kraftfahrzeug
CN105517876B (zh) * 2013-10-30 2017-07-14 日本精工株式会社 转向装置
US9409590B2 (en) * 2013-10-30 2016-08-09 Nsk Ltd. Steering device
JP5987994B2 (ja) * 2013-10-30 2016-09-07 日本精工株式会社 ステアリング装置
JP6351007B2 (ja) * 2014-02-07 2018-07-04 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
US9663136B2 (en) * 2014-02-20 2017-05-30 Steering Solutions Ip Holding Corporation Steering column having anti-rotation feature
US9616914B2 (en) 2014-02-20 2017-04-11 Steering Solutions Ip Holding Corporation Telescope and adaptive energy absorption system
JP6192565B2 (ja) * 2014-02-21 2017-09-06 富士機工株式会社 ステアリングコラム装置
US9499190B2 (en) 2014-03-06 2016-11-22 Steering Solutions Ip Holding Corporation Adjustable steering column assembly having self-de-lashing power-rake mechanism
JP6270140B2 (ja) * 2014-03-24 2018-01-31 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
DE102014108577B3 (de) * 2014-06-18 2015-09-10 Thyssenkrupp Presta Ag Lenksäule für ein Kraftfahrzeug
DE102014009517B3 (de) * 2014-06-25 2015-09-17 Audi Ag Lenksystem
US9522694B2 (en) 2015-02-27 2016-12-20 Steering Solutions Ip Holding Corporation Radial telescope bushing for steering column
DE102015216348A1 (de) * 2015-08-26 2017-03-02 Thyssenkrupp Ag Klemmvorrichtung einer verstellbaren Lenksäule für Kraftfahrzeuge
DE102015115923A1 (de) * 2015-09-21 2017-03-23 Trw Automotive Gmbh Einstellbare Lenksäule für ein Kraftfahrzeug
JP6602155B2 (ja) * 2015-10-23 2019-11-06 富士機工株式会社 ステアリングコラム装置
EP3187393B1 (en) * 2015-10-23 2019-05-08 FUJI KIKO Co., Ltd. Steering column apparatus
JP6598724B2 (ja) * 2016-04-07 2019-10-30 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
DE102016210833A1 (de) * 2016-06-17 2017-12-21 Thyssenkrupp Ag Lenksäule für ein Kraftfahrzeug
JP6742167B2 (ja) * 2016-06-21 2020-08-19 株式会社山田製作所 ステアリング装置
US10220872B2 (en) 2016-07-05 2019-03-05 Jtekt Corporation Steering system
DE102016214709B4 (de) * 2016-08-09 2020-12-31 Thyssenkrupp Ag Lenksäule für ein Kraftfahrzeug
WO2018064088A1 (en) * 2016-09-27 2018-04-05 Nsk Americas, Inc. Energy absorbing device for internally collapsing steering column assembly
US10464590B2 (en) 2016-10-07 2019-11-05 Steering Solutions Ip Holding Corporation Steering column energy absorbing system
US10099715B2 (en) * 2016-10-14 2018-10-16 Steering Solutions Ip Holding Corporation Stationary energy absorption strap control assembly for vehicle steering column
DE102017107034A1 (de) * 2017-03-31 2018-10-04 Thyssenkrupp Ag Lenksäule mit Energieabsorptionsvorrichtung
CN109421788B (zh) * 2017-09-04 2021-07-02 罗伯特·博世汽车转向系统有限责任公司 转向管柱总成和汽车
US10526003B2 (en) 2017-09-28 2020-01-07 Steering Solutions Ip Holding Corporation Shroud guidance mechanism for steering column
US10597062B2 (en) * 2017-10-09 2020-03-24 Thyssenkrupp Presta Ag Steering column assembly with crash bracket rotation dampening mechanism and methods of making and using same
US10464592B2 (en) 2017-10-30 2019-11-05 Steering Solutions Ip Holding Corporation Steering column motion control assembly
JP6905918B2 (ja) * 2017-11-17 2021-07-21 株式会社山田製作所 ステアリング装置
DE102017130358A1 (de) * 2017-12-18 2019-06-19 Trw Automotive Gmbh Lenksäulenbaugruppe
US10875566B2 (en) * 2018-03-22 2020-12-29 Steering Solutions Ip Holding Corporation Stow release assembly for a manually adjustable steering column assembly
FR3079197B1 (fr) * 2018-03-26 2020-05-01 Robert Bosch Automotive Steering Vendome Plaque d'engrenement d'un dispositif d'absorption d'energie de colonne de direction
CN108516009B (zh) * 2018-03-27 2020-05-05 安徽江淮汽车集团股份有限公司 一种转向管柱总成
JP7424306B2 (ja) * 2018-11-16 2024-01-30 日本精工株式会社 ステアリングコラム装置
JP7093722B2 (ja) * 2018-12-18 2022-06-30 富士機工株式会社 ステアリングコラム装置
CN111348093A (zh) * 2018-12-24 2020-06-30 观致汽车有限公司 车辆转向管柱的溃缩力可变的溃缩机构
US11186307B2 (en) * 2019-10-31 2021-11-30 Steering Solutions Ip Holding Corporation Rake lever assembly
US11572094B2 (en) 2020-06-18 2023-02-07 Nsk Americas, Inc. Steering column telescope assembly and energy absorption device

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362378A (ja) * 2001-04-03 2002-12-18 Toyota Motor Corp ステアリング装置の支持機構
US20040004348A1 (en) * 2002-05-09 2004-01-08 Manwaring Marvin V. Adaptive energy absorption system
JP2006036042A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Koyo Seiko Co Ltd 衝撃吸収式ステアリング装置
EP1916175A2 (en) * 2006-10-26 2008-04-30 Delphi Technologies, Inc. Steering column assembly with active energy absorption device
US20120024101A1 (en) * 2009-02-19 2012-02-02 Rony Schnitzer Steering column for a motor vehicle

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4470299B2 (ja) * 2000-08-29 2010-06-02 日本精工株式会社 衝撃吸収式ステアリングコラム装置
JP3900924B2 (ja) * 2001-04-03 2007-04-04 トヨタ自動車株式会社 ステアリング装置の支持機構
FR2855140B1 (fr) * 2003-05-19 2006-05-26 Nacam Dispositif d'absorption modulable d'energie a charges pyrotechniques d'une colonne de direction de vehicule automobile

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362378A (ja) * 2001-04-03 2002-12-18 Toyota Motor Corp ステアリング装置の支持機構
US20040004348A1 (en) * 2002-05-09 2004-01-08 Manwaring Marvin V. Adaptive energy absorption system
JP2006036042A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Koyo Seiko Co Ltd 衝撃吸収式ステアリング装置
EP1916175A2 (en) * 2006-10-26 2008-04-30 Delphi Technologies, Inc. Steering column assembly with active energy absorption device
US20120024101A1 (en) * 2009-02-19 2012-02-02 Rony Schnitzer Steering column for a motor vehicle

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018181304A1 (ja) * 2017-03-27 2018-10-04 日本精工株式会社 ステアリング装置
JPWO2018181304A1 (ja) * 2017-03-27 2019-12-19 日本精工株式会社 ステアリング装置
JP2019093738A (ja) * 2017-11-17 2019-06-20 株式会社山田製作所 ステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2910452A2 (en) 2015-08-26
US20150239490A1 (en) 2015-08-27
CN104859707A (zh) 2015-08-26
EP2910452A3 (en) 2016-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015157502A (ja) ステアリング装置
JP6508518B2 (ja) ステアリング装置
US9718490B2 (en) Steering system
JP6283241B2 (ja) ステアリング装置
JP5333378B2 (ja) ステアリング装置
US8931804B2 (en) Steering device
JP5370520B2 (ja) ステアリング装置
JP4078893B2 (ja) 車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置
US9663134B2 (en) Steering system
EP3124354B1 (en) Steering system and tooth member
EP2987700B1 (en) Steering device
JP6946214B2 (ja) ステアリング装置
JP2022189046A (ja) ステアリング装置
JP6137535B2 (ja) ステアリング装置
JP6504391B2 (ja) ステアリング装置
US9751554B2 (en) Steering system
JP5641057B2 (ja) ステアリング装置
JP5195202B2 (ja) ステアリング装置
JP2009208506A (ja) 衝撃吸収式ステアリング装置
JP2019031290A (ja) ステアリング装置
JP6313996B2 (ja) ステアリング装置
JP6536876B2 (ja) ステアリング装置
JP5440519B2 (ja) ステアリング装置
KR20110026379A (ko) 자동차의 조향컬럼

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160906

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180110