JP2006036042A - 衝撃吸収式ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃吸収式ステアリング装置において、衝撃吸収荷重を変更することができると共に、コンパクトであること。
【解決手段】車体側部材に一対の衝撃吸収プレート34を固定する。ブレークアウェイブラケット16に、一対の電磁ソレノイド35を取り付ける。各電磁ソレノイド35のロッド53は、左右方向RLに移動可能となっている。各ロッド53は、第1または第2の位置に保持される。各ロッド53は、第1の位置にあるときは、対応する衝撃吸収プレート34の第1の屈曲部49と係合して、二次衝突時に衝撃吸収荷重を発生することができ、第2の位置にあるときは、第1の屈曲部49と係合せず、二次衝突時に衝撃吸収荷重を発生しない。
【選択図】 図2

Description

本発明は、二次衝突時の衝撃を吸収することのできる衝撃吸収式ステアリング装置に関する。
衝撃吸収式ステアリング装置には、二次衝突時の衝撃吸収荷重の値を変更することのできるものがある(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1では、筒状のアウタコラムとインナコラムとを嵌め合わせ、二次衝突時に、両コラムが軸方向に相対摺動するようになっている。また、アウタコラムの内周面とインナコラムの外周面との間に、第1および第2の金属球保持筒を介装している。
そして、二次衝突時において、相対的に小さな衝撃吸収荷重を発生させる場合には、一方の金属球保持筒を、アウタおよびインナコラムに対して軸方向に移動させるようにしている。これにより、上記一方の金属球が、アウタコラムの内周面およびインナコラムの外周面に塑性溝を形成して衝撃吸収荷重を発生させる。
一方、二次衝突時に相対的に大きな衝撃吸収荷重を発生させる場合には、第1および第2の金属球保持筒を、アウタおよびインナコラムに対して軸方向に移動させるようにしている。これにより、第1および第2の金属球保持筒の金属球が、アウタコラムの内周面およびインナコラムの外周面に塑性溝を形成して衝撃吸収荷重を発生させる。
特開2002−67978号公報
しかしながら、アウタコラムとインナコラムとの間に筒状の部材を介装すると、ステアリングコラムの径が大きくなり、装置が大型化してしまう。
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、衝撃吸収荷重を変更することができ、且つコンパクトな衝撃吸収式ステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、ステアリングコラムを固定した受け部および受け部からステアリングコラムの側方へ延びるフランジを含むブレークアウェイブラケットと、車体側部材に取り付けられ、ブレークアウェイブラケットのフランジを二次衝突時に車体側部材から離脱可能に保持するカプセルと、車体側部材に固定され、ブレークアウェイブラケットのフランジと対向して二次衝突時のステアリングコラムの移動方向に延び、中途に屈曲部を有する衝撃吸収プレートと、ブレークアウェイブラケットのフランジに保持され、二次衝突時にブレークアウェイブラケットと一体移動して衝撃吸収プレートを扱くための扱き部材と、二次衝突時の扱き部材による衝撃吸収プレートの扱き量を可変するために扱き部材を駆動する駆動手段とを備えることを特徴とする衝撃吸収式ステアリング装置を提供するものである。
本発明によれば、扱き部材による衝撃吸収プレートの扱き量を変更することで、衝撃吸収荷重を容易に変更することができる。また、衝撃吸収プレートを、ブレークアウェイブラケットのフランジに対向させて直線方向に延びるようにして、薄型に形成することができる。その結果、衝撃吸収プレートの占有するスペースを十分に少なくして装置をコンパクトにできる。
上記衝撃吸収式ステアリング装置において、シートベルトの装着の有無を検出するシートベルト装着検出手段を備え、上記駆動手段はシートベルト装着検出手段により検出された信号に応じてオンオフされる電磁ソレノイドを含むことが好ましい。この場合、シートベルトの装着の有無に応じて電磁ソレノイドが駆動することで、二次衝突時の衝撃吸収プレートの扱き量を変更して衝撃吸収荷重を変更することができる。これにより、シートベルトの装着の有無、すなわち、二次衝突時に運転者から受ける衝撃の値に関連した要素に基づいて、衝撃吸収荷重を適切に変更することができる。
上記ブレークアウェイブラケットのフランジは、上記屈曲部が嵌まる開口を含み、上記扱き部材は屈曲部の屈曲の内側に配置されることが好ましい。これにより、二次衝突時に、開口の縁部によって、衝撃吸収プレートを扱き変形することができ、より確実に衝撃吸収荷重を発生することができる。
また、上記カプセルを車体側部材に取り付けるための固定部材を備え、固定部材によって衝撃吸収プレートの一端が固定されることが好ましい。これにより、カプセルを取り付けるための部材と衝撃吸収プレートを固定するための部材とを兼用することができ、部品点数を低減して装置をよりコンパクトにすることができる。
上記ブレークアウェイブラケットのフランジは切欠きを有する取付座を含み、カプセルは取付座を挟持する一対の挟持部を含み、各挟持部に挿通孔が形成され、上記固定部材は、カプセルの各挟持部の挿通孔および取付座の切欠きを挿通して車体側部材に固定されることが好ましい。この場合、固定部材によってカプセルと取付座(フランジ)とを共締めして車体側部材に確実に取り付けることができる。さらに、取付座が切り欠かれているので、二次衝突時に固定部材が取付座から容易に外れることができる。その結果、二次衝突によってブレークアウェイブラケットが固定部材に対して相対移動した際、ブレークアウェイブラケットが固定部材と引っ掛かりを起こすことを確実に防止して、所望の衝撃吸収荷重を発生させることができる。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る衝撃吸収式ステアリング装置の模式的な断面側面図である。図1を参照して、衝撃吸収式ステアリング装置1(以下では、単にステアリング装置1ともいう)は、例えばステアリングホイール等の操舵部材2に一体回転可能に連結されたアッパーシャフト3と、このアッパーシャフト3と同軸上に嵌合されたロアーシャフト4と、このロアーシャフト4の端部に自在継手5を介して連結された中間軸6と、この中間軸6と自在継手7を介して連結されたピニオン軸8と、ピニオン軸8の先端のピニオン9と噛み合うラック10を有して車両の左右方向に延びるラック軸11とを備えている。
図示していないが、ラック軸11の両端にタイロッドを介してナックルアームが結合され、このナックルアームが操舵輪を操向可能に支持している。
操舵部材2が回転操作されてアッパーシャフト3およびロアーシャフト4が回転されると、この回転がピニオン9およびラック10によって、車両の左右方向に沿ってのラック軸11の直線移動に変換され、転舵輪が転舵される。
アッパーシャフト3とロアーシャフト4とは、スプライン嵌合されており、一体回転可能且つ軸方向に相対移動可能となっている。アッパーシャフト3とロアーシャフト4により、ステアリングシャフト12が構成されている。
ステアリングシャフト12は、ステアリングコラム13によって回転自在に支持されている。ステアリングコラム13は、外筒としてのアッパーコラムチューブ14と、内筒としてのロアーコラムチューブ15とを備えている。
アッパーコラムチューブ14とロアーコラムチューブ15とは、軸方向に相対移動可能に嵌合されている。二次衝突時、すなわち、運転者が操舵部材2に衝突したときには、運転者からの衝撃力が、アッパーシャフト3を介してアッパーコラムチューブ14に作用し、ロアーコラムチューブ15に対して軸方向に(ロアー側に)摺動できるようになっている。
アッパーコラムチューブ14は、主にアッパーシャフト3を収容すると共にアッパーシャフト3を回転自在に支持している。ロアーコラムチューブ15は、主にロアーシャフト4を収容すると共に、ロアーシャフト4を回転自在に支持している。
アッパーコラムチューブ14には、ブレークアウェイブラケット16が固定されている。ブレークアウェイブラケット16は、一対のカプセル17および固定部材としての一対のボルト18(図1において、一方のカプセル17およびボルト18のみを図示)を介して、車体側部材19に取り付けられている。より具体的には、ブレークアウェイブラケット16に一対のカプセル17が取り付けられており、これら一対のカプセル17は、対応するボルト18によって車体側部材19に取り付けられている。
ロアーコラムチューブ15には、ロアー固定ブラケット20が固定されている。ロアー固定ブラケット20は、車体側部材19に固定されている。
なお、以下では、「右」または「左」というときは、車両の前方からステアリング装置1を見た場合の右または左をいい、「前」または「後」というときは、車両に関する前または後をいう。
図2は、ブレークアウェイブラケット16の周辺の一部分解斜視図である。図3は、ブレークアウェイブラケット16の周辺の一部断面平面図である。図4は、図3のA−A線に沿う断面側面図である。図5(A)は、図3のB−B線に沿う断面正面図である。図6は、図3のC−C線に沿う断面正面図である。
図2を参照して、ブレークアウェイブラケット16の周辺において、この装置は、アッパーコラムチューブ14を中心とする左右対称形に形成されている。なお、図2では、アッパーコラムチューブ14の左側方部分を分解した状態を示している。
ブレークアウェイブラケット16は、例えば、板金部材であり、平面視において車両の左右方向RLに長い長方形形状となっている。
このブレークアウェイブラケット16は、アッパーコラムチューブ14の上方に配置されており、アッパーコラムチューブ14を受ける受け部21と、一対のフランジ22とを備えている。
ブレークアウェイブラケット16の左右方向RLの中央部は、上向きに凸湾曲しており、この中央部が上記の受け部21とされている。受け部21の湾曲内側の面は、アッパーコラムチューブ14の外周面を固定している。
一対のフランジ22は、受け部21の左右方向RLの一対の端部からそれぞれ延設されている。一方のフランジ22は、受け部21の右端部からアッパーコラムチューブ14の右側方へ延び、他方のフランジ22は、受け部21の左端部からアッパーコラムチューブ14の左側方へ延びている。一対のフランジ22はそれぞれ、ステアリングシャフト12の軸方向Sに平行に延びている。
一対のフランジ22には、その肉を上下方向に貫く第1および第2の開口25,26がそれぞれ形成されている。第1および第2の開口25,26は、対応するフランジ22の左右方向RLの中間部にそれぞれ形成されている。各フランジ22において、第1および第2の開口25,26は、軸方向Sに並んでいる。
各第1の開口25の縁部のうち、左右方向RLの一端には、下向きに延びる突出片27(図5(A)参照)が設けられている。また、図6に示すように、各第2の開口26の縁部の左右方向RLの一対の端部には、下向きに延びる突出片28,29がそれぞれ設けられている。
図2を参照して、一対のフランジ22の後端部には、一対のカプセル17を取り付けるための取付座30がそれぞれ設けられている。各取付座30には、軸方向Sに延びる切欠き31が形成されている。各切欠き31は、対応する第2の開口26と軸方向Sに並んでいる。
ブレークアウェイブラケット16には、上記一対のカプセル17、一対の第1のリテーナ32、一対の第2のリテーナ33、一対の衝撃吸収プレート34、駆動手段としての一対の電磁ソレノイド35および一対のピン部材36が取り付けられている。
図2および図4を参照して、一対のカプセル17はそれぞれ、対応するフランジ22を車体側部材19に保持するためのものである。また、一対のカプセル17はそれぞれ、対応するフランジ22を二次衝突時に車体側部材19から離脱できるようになっている。これら一対のカプセル17はそれぞれ、対応するフランジ22の取付座30を上下から挟み込む一対の挟持部としての第1および第2の挟持部37,38を備えている。
第1の挟持部37は、対応する取付座30の上方にそれぞれ配置されている。各第1の挟持部37は、矩形形状の主体部39と、主体部39の下面中央部から下方に延びる柱状の嵌合部40とを備え、主体部39および嵌合部40を貫通する挿通孔41が形成されている。
各主体部39は、対応する取付座30の切欠き31よりも幅広に形成され、対応する取付座30に受けられている。各嵌合部40は、対応する取付座30の切欠き31を挿通している。
第2の挟持部38は、対応する取付座30の下方にそれぞれ配置されており、対応する取付座30に受けられている。各第2の挟持部38の中央部には、挿通孔42が形成されている。各挿通孔42には、対応する嵌合部40が嵌合されている。これにより、第1の挟持部37と対応する第2の挟持部38とが互いに結合されている。
また、一対のボルト18の軸部が、対応する第1の挟持部37の挿通孔41および第2の挟持部38の挿通孔42、ならびに対応する取付座30の切欠き31を挿通しており、さらに車体側部材19にねじ込まれて固定されている。これら一対のボルト18と車体側部材19とによって、各カプセル17および対応する取付座30(フランジ22)が締結されている。
一対の第1のリテーナ32は、対応する衝撃吸収プレート34をそれぞれ受けるためのものであり、対応するフランジ22に保持されている。各第1のリテーナ32は、互いに平行な平板からなる一対のタブ43,44と、一対のタブ43,44の基端部(下端部)間をU字状に繋ぐ繋ぎ部45とを備えている。また、各第1のリテーナ32において、一対のタブ43,44および繋ぎ部45によって、収容溝46が区画されている。
各タブ43,44の先端部は、基端部に比べて左右方向RLに幅広に形成されており、対応するフランジ22に受けられている。また、各タブ43,44の先端部には、正面視において溝形をなす凹部47が形成されている。
各第1のリテーナ32は、側面視においてU字形形状をなすように横向きに配置され、対応するフランジ22の第1の開口25を挿通している。
一対の第2のリテーナ33はそれぞれ、第1のリテーナ32と同様の部材であり、第1のリテーナ32と同様に、対応するフランジ22に保持されつつ、対応するフランジ22の第2の開口26を挿通している。
各フランジ22に関して、第1および第2のリテーナ32,33の各凹部47は、軸方向Sに並んでいる。
一対の衝撃吸収プレート34はそれぞれ、二次衝突時に衝撃吸収荷重を発生するためのものであり、対応するフランジ22に対向している。図4を参照して、各衝撃吸収プレート34は、軸方向Sに延びる板部材からなる。すなわち、各衝撃吸収プレート34は、二次衝突時の車体側部材19に対するアッパーコラムチューブ14の移動方向に延びている。各衝撃吸収プレート34は、真直部48と、真直部48の中途に設けられた第1および第2の屈曲部49,50とを備えている。
各真直部48は、対応するフランジ22と相対向して平行に延びている。各真直部48の一端部(アッパ側端部)には、挿通孔51が形成されており、対応するボルト18の軸部が挿通されている。すなわち、各真直部48の一端は、対応するカプセル17と車体側部材19とに挟持され、車体側部材19に固定されている。このように、各ボルト18は、対応するカプセル17に加え、対応する衝撃吸収プレート34の一端を車体側部材19に固定している。
第1および第2の屈曲部49,50はそれぞれ屈曲して、対応する真直部48から下側に向けて突出するように延びており、断面U字状をなしている。第1および第2の屈曲部49,50はそれぞれ、対応するフランジ22の第1および第2の開口25,26に嵌め込まれ、対応する第1および第2のリテーナ32,33の収容溝46に収容されている。
各衝撃吸収プレート34において、真直部48と対応する第1および第2の屈曲部49,50との境界部は、対応する第1および第2のリテーナ32,33の凹部47に嵌め込まれている。
図2および図5(A)を参照して、一対の電磁ソレノイド35はそれぞれ、ハウジング52と、扱き部材としてのロッド53とを備えている。
各ハウジング52は、対応するフランジ22の下方に配置され、その上面が対応するフランジ22の下面に固定されている。各ハウジング52と対応する突出片27とは、左右方向RLに相対向して、対応する第1のリテーナ32(第1の屈曲部49)を挟んでいる。
各ロッド53は、二次衝突時にブレークアウェイブラケット16と軸方向Sに一体移動して、対応する衝撃吸収プレート34を扱き変形(塑性変形)させるためのものである。各ロッド53は、例えば棒状に形成されており、対応するハウジング52に直線移動可能に支持されている。すなわち、各ロッド53は、対応するハウジング52を介して対応するフランジ22に保持されている。
各ロッド53は、左右方向RLに延びており、左右方向RLに駆動されるようになっている。これにより、各ロッド53は、第1の位置P1(図5(A)参照)と第2の位置P2(図5(B)参照)とに移動可能となっている。なお、第1の位置P1とは、各ロッド53が対応する衝撃吸収プレート34の第1の屈曲部49の屈曲の内側に進出し、当該第1の屈曲部49に係合可能な位置をいい、第2の位置P2とは、上記屈曲の内側から退避して、当該第1の屈曲部49に係合しない位置をいう。上記の構成により、二次衝突時の各ロッド53による、対応する衝撃吸収プレート34の扱き量を変更することができる。
図3および図5(A)を参照して、各ロッド53の先端面には、係合凸部54が形成されている。また、対応する突出片27には、係合凹部55が設けられている。各係合凸部54は、対応するロッド53が第1の位置P1にあるときに、対応する係合凹部55に係合する。これにより、第1の位置P1にある各ロッド53を両端支持することができる。
また、ステアリング装置1には、各電磁ソレノイド35を駆動制御するための制御部56が設けられている。制御部56は、各電磁ソレノイド35に接続されると共に、シートベルト装着検出手段としてのシートベルトセンサ57に接続されている。シートベルトセンサ57は、運転席のシートベルトの装着の有無を検出するようになっている。このシートベルトセンサ57としては、例えば、座席に組み込まれた重量センサとシートベルトの着脱部に設けられたスイッチとを組み合わせた構成等を示すことができる。
これにより、各電磁ソレノイド35は、シートベルトセンサ57により検出された信号に応じてオンオフされるようになっている。具体的には、運転席のシートベルトが装着されていない場合には、シートベルトセンサ57は、その旨を示す信号を制御部56に与える。これに応じて、制御部56は、各ロッド53が第1の位置P1にくるように、各電磁ソレノイド35を駆動制御する。
一方、運転席のシートベルトが装着されている場合には、シートベルトセンサ57は、その旨を示す信号を制御部56に与える。これに応じて、制御部56は、各ロッド53が第2の位置P2にくるように、各電磁ソレノイド35を駆動制御する。
図2および図6を参照して、一対のピン部材36は、電磁ソレノイド35のロッド53と同様に、二次衝突時にブレークアウェイブラケット16と軸方向Sに一体移動して、対応する衝撃吸収プレート34を扱き変形させるためのものである。各ピン部材36は、左右方向RLに延びる棒状に形成され、対応するフランジ22の突出片28,29の間に配置され、これら突出片28,29に例えば溶接により固定されている。これにより、各ピン部材36は両端支持されている。なお、各ピン部材36は、対応する突出片28,29に回転自在に支持されていても良い。
各ピン部材36は、対応する衝撃吸収プレート34の第2の屈曲部50のU字状の屈曲の内側に位置しており、当該第2の屈曲部50に係合可能となっている。
以上がステアリング装置1の概略構成である。次に、ステアリング装置1の動作について説明する。
図5(A)を参照して、運転席のシートベルトが装着されてない場合、前述したように、各電磁ソレノイド35のロッド53は、第1の位置P1にある。このとき、各ロッド53の周面は、対応する衝撃吸収プレート34の第1の屈曲部49のU字状の湾曲内側の面に対向している。同様に、図6に示すように、各ピン部材36の周面は、対応する衝撃吸収プレート34の第2の屈曲部50のU字状の湾曲内側の面に対向している。
図1を参照して、この状態で、車両が壁等に衝突して一次衝突が発生し、さらに運転者が操舵部材2に衝突する二次衝突が発生すると、運転者からの衝撃は、操舵部材2、アッパーシャフト3およびアッパーコラムチューブ14を介してブレークアウェイブラケット16に作用する。
そして、運転者からの衝撃力が所定の値を超えている場合、図7に示すように、ブレークアウェイブラケット16は、各カプセル17との係合を解除され(図7において、一方のカプセル17のみ図示)、各カプセル17および車体側部材19に対して、軸方向S(ロア側)に相対移動する。また、アッパーコラムチューブ14およびアッパーシャフト3は、ブレークアウェイブラケット16と一体移動し、ステアリングコラム13およびステアリングシャフト12が軸方向に収縮する。
このとき、図8に示すように、各電磁ソレノイドのロッド53、各第1のリテーナ32、各ピン部材36および各第2のリテーナ33は、ブレークアウェイブラケット16と一体移動する。一方、各衝撃吸収プレート34は、対応するボルト18によって車体側部材19に固定されている。
これにより、各衝撃吸収プレート34の第1の屈曲部49は、対応する電磁ソレノイドのロッド53に係合すると共に、対応する第1のリテーナ32のタブ43,44の凹部47に係合する。その結果、各衝撃吸収プレート34は、第1の屈曲部49が軸方向Sに変遷するように扱き変形されて、衝撃吸収荷重を発生する。
同様に、各衝撃吸収プレート34の第2の屈曲部50は、対応するピン部材36に係合すると共に、対応する第2のリテーナ33のタブ43,44の凹部47に係合する。その結果、各衝撃吸収プレート34は、第2の屈曲部50が、軸方向Sに変遷するように扱き変形されて、衝撃吸収荷重を発生する。
すなわち、各衝撃吸収プレート34の第1および第2の屈曲部49,50が扱き変形されることで、相対的に大きな衝撃吸収荷重が発生する。シートベルトが装着されていない状態で二次衝突が生じると、比較的大きな衝撃荷重が運転者から操舵部材に作用するが、これに対応して大きな衝撃吸収荷重を発生することができる。
一方、図5(B)および図9を参照して、運転席のシートベルトが装着されている場合、前述したように、各電磁ソレノイド35のロッド53は、第2の位置P2にある。このとき、各ロッド53は、対応する衝撃吸収プレート34の第1の屈曲部49の側方に位置して、当該第1の屈曲部49に係合しないようになっている。
この状態で二次衝突が発生し、運転者から操舵部材に与えられた衝撃力が所定の値を超えている場合、上記シートベルトを装着していない場合と同様に、ブレークアウェイブラケット16は、図10に示すように、各カプセル17との係合を解除され、各カプセル17および車体側部材19に対して白抜き矢符方向に相対移動する。
このとき、各ロッド53は、対応する衝撃吸収プレート34に係合していない。したがって、各衝撃吸収プレート34は、第1の屈曲部49が対応するロッド53によって扱き変形されず、第2の屈曲部50のみが対応するピン部材36に扱き変形されて、相対的に小さな衝撃吸収荷重が発生する。シートベルトが装着されている状態で二次衝突が生じると、比較的小さな衝撃荷重が運転者から操舵部材に作用するが、これに対応して小さな衝撃吸収荷重を発生することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、各電磁ソレノイド35のロッド53を、第1または第2の位置P1,P2に配置することで、各ロッド53による対応する衝撃吸収プレート34の扱き量を変更することができる。これにより、各衝撃吸収プレート34の発生する衝撃吸収荷重を容易に変更することができる。また、各衝撃吸収プレート34を、ブレークアウェイブラケット16の対応するフランジ22に上下に対向させると共に直線方向(軸方向S)に延びるようにして、薄型に形成することができる。その結果、各衝撃吸収プレート34の占有するスペースを十分に少なくして装置をコンパクトにできる。
さらに、シートベルトの装着の有無に応じて各電磁ソレノイド35が駆動することで、各ロッド53の位置を変更して、二次衝突時の各衝撃吸収プレート34の扱き量を変更し、衝撃吸収荷重を変更することができる。これにより、シートベルトの装着の有無、すなわち、二次衝突時に運転者から受ける衝撃の値に関連した要素に基づいて、衝撃吸収荷重を適切に変更することができる。
また、二次衝突時に、各フランジ22の対応する第1および第2の開口25,26の縁部が、対応する第1および第2のリテーナ32,33を介して、対応する衝撃吸収プレート34を扱き変形することができる。これにより、より確実に衝撃吸収荷重を発生することができる。
さらに、各ボルト18によって、対応する衝撃吸収プレート34の一端を固定しているので、カプセル17を取り付けるための部材と衝撃吸収プレート34を固定するための部材とを兼用することができ、部品点数を低減して装置をよりコンパクトにすることができる。
また、各ボルト18は、対応するカプセル17および対応するフランジ22の取付座30の両方を挿通して車体側部材19に固定されているので、各ボルト18によって対応するカプセル17と取付座30(フランジ22)とを共締めして、車体側部材19に確実に取り付けることができる。さらに、取付座30が切欠かれているので、二次衝突時に各ボルト18が対応する取付座30から容易に外れることができる。その結果、二次衝突によって、ブレークアウェイブラケット16が各ボルト18に対して相対移動した際、ブレークアウェイブラケット16と各ボルト18が引っ掛かりを起こすことを確実に防止して、所望の衝撃吸収荷重を発生させることができる。
さらに、各衝撃吸収プレート34の第1および第2の屈曲部49,50、各電磁ソレノイド35ならびに各ピン部材36を、デッドスペースになりがちなアッパーコラムチューブ14の側方で且つ各フランジ22の下方に配置しているので、より一層の小型化を達成することができる。
また、各衝撃吸収プレート34は、対応する第1および第2のリテーナ32,33の凹部47によって左右方向RLに挟まれているので、二次衝突時、これらの溝部47にガイドされて、対応する第1および第2の屈曲部49,50が確実に軸方向Sに変遷される。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されない。例えば、各電磁ソレノイド35のロッド53の先端に、ピン部材等の扱き部材を別途設けても良い。また、各衝撃吸収プレート34に設けられる屈曲部の数は、2つに限らず、1つでも3つ以上でもよい。この場合、各衝撃吸収プレート34の各屈曲部に対応して設けられる扱き部材は、電磁ソレノイドによって駆動されるものでも良いし、そうでなくても良い。但し、各衝撃吸収プレート34の屈曲部の少なくとも1つは、電磁ソレノイドによって駆動される扱き部材に係合できるようになっている。
また、各電磁ソレノイド35を、対応するフランジ22の上方に配置し、当該フランジ22と直交する方向に各ロッド53を駆動するようにしても良い。この場合、各電磁ソレノイド35と対応する衝撃吸収プレート34を上下に並べて配置でき、装置の横幅をより短くすることができる。さらに、各電磁ソレノイド35のハウジング52を、対応するフランジ22に対して移動可能にしてもよい。これにより、ハウジング52とロッド53とを移動させることで、ロッド53を対応する衝撃吸収プレート34に対して2軸方向に相対移動することができる。
また、各第1および第2のリテーナ32,33を廃止しても良い。さらに、各ロッド53の先端に係合凹部を設けると共に、対応する突出片27に係合凸部を設けても良い。また、各衝撃吸収プレート34を、ボルト18と別体のボルトで車体側部材19に固定しても良い。さらに、ステアリングコラム13を1本のチューブで形成し、二次衝突時にチューブ全体が車体側部材19に対して離脱するようにしても良い。
本発明の一実施の形態に係る衝撃吸収式ステアリング装置の模式的な断面側面図である。 ブレークアウェイブラケットの周辺の一部分解斜視図である。 ブレークアウェイブラケットの周辺の一部断面平面図である。 図3のA−A線に沿う断面側面図である。 図3のB−B線に沿う断面正面図であり、(A)は各ロッドが第1の位置P1にあるときの状態を示しており、(B)は各ロッドが第2の位置P2にあるときの状態を示している。 図3のC−C線に沿う断面正面図である。 二次衝突が発生したときの状態を示す、ステアリング装置の模式的な断面側面図である。 シートベルトが装着されていない場合に二次衝突が発生したときの状態を示す、ステアリング装置の要部の断面側面図である。 シートベルトが装着されている場合のステアリング装置の要部の断面側面図である。 シートベルトが装着されている場合に二次衝突が発生したときの状態を示す、ステアリング装置の要部の断面側面図である。
符号の説明
1 衝撃吸収式ステアリング装置
13 ステアリングコラム
16 ブレークアウェイブラケット
17 カプセル
18 ボルト(固定部材)
19 車体側部材
21 受け部
22 フランジ
25 第1の開口(開口)
30 取付座
31 切欠き
34 衝撃吸収プレート
35 電磁ソレノイド(駆動手段)
37 第1の挟持部(一対の挟持部の一方)
38 第2の挟持部(一対の挟持部の他方)
41 (第1の挟持部の)挿通孔
42 (第2の挟持部の)挿通孔
49 第1の屈曲部
53 ロッド(扱き部材)
57 シートベルトセンサ(シートベルト装着検出手段)
S 軸方向(移動方向)

Claims (5)

  1. ステアリングコラムを固定した受け部および受け部からステアリングコラムの側方へ延びるフランジを含むブレークアウェイブラケットと、
    車体側部材に取り付けられ、ブレークアウェイブラケットのフランジを二次衝突時に車体側部材から離脱可能に保持するカプセルと、
    車体側部材に固定され、ブレークアウェイブラケットのフランジと対向して二次衝突時のステアリングコラムの移動方向に延び、中途に屈曲部を有する衝撃吸収プレートと、
    ブレークアウェイブラケットのフランジに保持され、二次衝突時にブレークアウェイブラケットと一体移動して衝撃吸収プレートを扱くための扱き部材と、
    二次衝突時の扱き部材による衝撃吸収プレートの扱き量を可変するために扱き部材を駆動する駆動手段とを備えることを特徴とする衝撃吸収式ステアリング装置。
  2. 請求項1において、シートベルトの装着の有無を検出するシートベルト装着検出手段を備え、上記駆動手段はシートベルト装着検出手段により検出された信号に応じてオンオフされる電磁ソレノイドを含むことを特徴とする衝撃吸収式ステアリング装置。
  3. 請求項1または2において、上記ブレークアウェイブラケットのフランジは、上記屈曲部が嵌まる開口を含み、上記扱き部材は屈曲部の屈曲の内側に配置されることを特徴とする衝撃吸収式ステアリング装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、上記カプセルを車体側部材に取り付けるための固定部材を備え、固定部材によって衝撃吸収プレートの一端が固定されることを特徴とする衝撃吸収式ステアリング装置。
  5. 請求項4において、上記ブレークアウェイブラケットのフランジは切欠きを有する取付座を含み、
    カプセルは取付座を挟持する一対の挟持部を含み、各挟持部に挿通孔が形成され、
    上記固定部材は、カプセルの各挟持部の挿通孔および取付座の切欠きを挿通して車体側部材に固定されることを特徴とする衝撃吸収式ステアリング装置。
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