JP2015157427A - 廃インク回収容器、廃インク回収ユニット、ならびにプリンター - Google Patents

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Abstract

【課題】増粘しやすいインクによって廃インク回収容器のインク導入口が塞がれるおそれを低減させること。【解決手段】プリンター1のメンテナンスユニット20は、吸引した廃インクを廃インク回収容器24に回収する。廃インク回収容器24は、異なる種類(成分)の廃インクが導入されるインク導入口30A、30Bを備える。インク導入口30Aには吸引ポンプ23Aで吸引された第1の廃インク35Aが導入され、インク導入口30Bには吸引ポンプ23Bで吸引された第2の廃インク35Bが導入される。インク導入口30A、30Bが開口する内壁面32には、上部流路33、傾斜流路33B、下部流路33Cを備えた流路33が形成されている。第1の廃インク35Aと第2の廃インク35Bは、傾斜流路33Bの下端の合流部34Cにおいて1箇所で合流され、混合されて廃インク貯留空間Rの底部に流れ込む。【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェットヘッドから吐出されたインクを廃インク回収容器に回収する技術に関する。
液体吐出ヘッドのノズルから液体を吐出する液体吐出装置として、インクジェットプリンターが用いられている。インクジェットプリンターでは、ノズル内のインクの増粘によるノズルの目詰まりを防止するため、ノズル面を覆うキャップに向けて定期的にインクを吐出するフラッシング、および、ノズル面をキャップで封鎖してキャップ内を吸引して、ノズルから強制的にインクを吐出させるインク吸引動作、などを行う。特許文献1には、この種のインクジェットプリンターが開示されている。
特許文献1のインクジェットプリンターは、キャップに吐出されたインクをチューブ(吸引流路)から廃インクタンク(廃インク回収容器)に回収する。廃インクタンクは、インクジェットプリンターのタンク収容部に着脱可能になっている。廃インクタンクは、箱形のタンク本体および蓋体を備えており、その内部空間には不織布などのインク吸収材が積層されている。蓋体の裏面にはタンク内にインクを導入するチューブが取り付けられ、チューブの先端出口はタンク本体の中央部まで延びている。最上段のインク吸収材にはチューブ収容溝が形成されている。また、チューブの先端出口の周囲には、インク吸収材を切り欠いた中央穴が形成されている。廃インクは、中央穴へ排出されてインク吸収材に吸収される。
特開2006−142630号公報
複数種類のインクを吐出するインクジェットプリンターでは、インクの種類毎にヘッドおよびキャップが設けられ、各キャップに吸引流路が接続される。特許文献1では、複数のチューブ(吸引流路)がタンク内に導入されており、各チューブの先端出口は異なる位置に設けられている。ここで、インクに含有される顔料の種類やグリセリン、水分などの含有量はインクの種類毎に異なっており、インクの種類によって増粘のしやすさが異なる。特許文献1のように、廃インクタンクへのインク導入口(チューブの先端出口)をインクの種類毎に異なる位置に設けた場合、増粘しやすいインクが他のインクと混ざりにくい。従って、増粘しやすいインクが堆積して積み上がり、インク導入口が塞がれるおそれがある。インク導入口が塞がれると、吸引ポンプの駆動によってチューブに圧力がかかり、継ぎ手部分が外れてインク漏れを起こすおそれがある。
このような事態を避ける方法として、複数の吸引流路を途中で合流させ、廃インクタンクへのインク導入口を1箇所にすることが考えられる。このようにすれば、増粘しやすいインクが他のインクと混ざってタンク内に導入されるため、インクが堆積しにくくなり、インク導入口が塞がれるおそれが低減される。しかしながら、吸引流路を廃インクタンクに接続する前に途中で合流させる構造では、特定のインクのみを吸引するときに、吸引したインクが合流位置から他の吸引流路に逆流してキャップ側に流れ、キャップから溢れるという新たな問題が発生する。これを避けるためには、吸引流路毎にバルブを設けてその開閉を制御する必要があるが、このような構成はコスト高であり、制御も複雑である。
本発明の課題は、上記の問題点に鑑みて、増粘しやすいインクによって廃インク回収容器のインク導入口が塞がれるおそれを低減させることにある。
上記の課題を解決するために、本発明の廃インク回収容器は、廃インク貯留空間が形成された容器本体と、前記廃インク貯留空間に開口する複数の廃インク導入口と、当該複数の廃インク導入口から前記廃インク貯留空間に導入される廃インクが流れ落ちる流路と、を有し、当該流路には、前記複数の廃インク導入口から導入される前記廃インクを、前記複数の廃インク導入口と前記廃インク貯留空間の底部との間において1箇所で合流させる合流部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、複数の廃インク導入口から導入される廃インクを、廃インク貯留空間の底部に流れ落ちるまでの範囲内において1箇所で合流させることができる。従って、増粘しやすい種類の廃インクを、廃インク貯留空間の底部に到達する前に他のインクと混ぜることができる。これにより、増粘しやすい種類の廃インクが堆積してインク導入口の高さまで積み上がるおそれを低減でき、堆積したインクによってインク導入口が塞がれるおそれを低減できる。
本発明において、前記複数の廃インク導入口は、例えば、第1の廃インクが導入される第1の廃インク導入口と、前記第1の廃インクと異なる第2の廃インクが導入される第2の廃インク導入口と、を備える。このように、本発明では、異なる種類の廃インクを異なる導入口から導入しつつ、廃インク貯留空間の底部に到達する前に他のインクと混合させることができる。
この場合に、前記第1の廃インク導入口には、前記第1の廃インクが第1の吸引ポンプで吸引されて導入され、前記第2の廃インク導入口には、前記第2の廃インクが、前記第1の吸引ポンプと独立して駆動される第2の吸引ポンプで吸引されて導入されることが望ましい。このように、各廃インクを独立した吸引ポンプで吸引して導入する場合には、共通の吸引ポンプを用いる場合のように、廃インク導入口に接続する手前で吸引流路を合流させる必要がない。従って、一部の廃インクだけを吸引するときに、吸引されている廃インクが、他の廃インクの流路に逆流するという問題が発生しない。
本発明において、前記第1の廃インク導入口と前記第2の廃インク導入口は、前記第1の廃インクおよび前記第2の廃インクが流れ落ちる方向と交差する方向に離れて配置され、前記流路は、前記廃インクが流れ落ちる方向に対して傾いた傾斜部を備え、当該傾斜部に前記合流部が設けられていることが望ましい。このように、複数の廃インク導入口から廃インクが流れ落ちる流路に傾斜部を設けることで、複数の位置に流れ落ちる廃インクが傾斜部を経由して1箇所(合流部)で合流する。従って、異なる種類の廃インクを異なる導入口から導入しつつ、廃インク貯留空間の底部に到達する前に他のインクと混ぜることができる。
本発明において、前記廃インク貯留空間に配置されるインク吸収材を有し、前記複数の廃インク導入口は、前記容器本体の内壁面に開口し、前記流路は、前記内壁面に形成された凹部であり、前記インク吸収材は、前記内壁面との間に隙間を空けて配置されていることが望ましい。このようにすると、インク吸収材によって廃インクの合流を妨げることがなく、混合された状態で廃インク貯留空間の底部に流れ落ちた廃インクをインク吸収材で吸収できる。
本発明において、前記容器本体の開口を封鎖するフィルムを有し、当該フィルムには通気孔が設けられ、前記廃インク貯留空間には、前記容器底部から前記通気孔に向けて突出する突出部が設けられ、当該突出部の先端には、前記通気孔を封鎖可能な弁体部が設けられていることが望ましい。このようにすると、通気孔と弁体部によって通気弁を構成できる。従って、廃インクの導入時に適宜通気を行うことができる。
本発明において、前記容器本体は、前記廃インクを排出する装置本体に着脱可能であり、第1の容器側面と、当該第1の容器側面と逆の方向を向く第2の容器側面とを備え、前記第1の容器側面に前記装置本体に係合する係合突起が設けられ、前記第2の容器側面に前記廃インクの貯留量を記録する記憶素子が設けられていることが望ましい。また、この場合に、前記係合突起は、前記装置本体に設けられたロックバネに係合し、前記記憶素子は、前記ロックバネの付勢力によって、前記装置本体に設けられた接触部側に付勢されていることが望ましい。このようにすると、廃インク回収容器の装着時に、ロックバネの付勢力によって、容器に設けられた記憶素子が装置本体に設けられた接触部に押し付けられる。従って、記憶素子と接触部との接触不良を防止できる。
次に、本発明の廃インク回収ユニットは、上記の廃インク回収容器と、前記第1の廃インクを吐出する第1のヘッドユニットのインクノズル面を覆う第1のキャップ、および前記第2の廃インクを吐出する第2のヘッドユニットのインクノズル面を覆う第2のキャップと、前記第1のキャップと前記第1の廃インク導入口とを接続する第1のチューブ、および前記第2のキャップと前記第2の廃インク導入口とを接続する第2のチューブと、前記第1のチューブを経由して前記第1のキャップ内を吸引する前記第1の吸引ポンプ、および前記第2のチューブを経由して前記第2のキャップ内を吸引する前記第2の吸引ポンプと、を有することを特徴とする。
本発明は、このように、第1のヘッドユニットのインクノズルと、第2のヘッドユニットのインクノズルを独立した吸引ポンプで吸引するようになっており、吸引流路を構成する第1、第2のチューブは、途中で合流することなく、それぞれ別の廃インク導入口に接続される。従って、一方のヘッドユニットのみを吸引することができ、且つ、このときに、吸引されていないヘッドユニット側に廃インクが逆流するおそれがない。また、流路を開閉するバルブを設けてその開閉を制御するように構成する必要もない。よって、低コストであり、吸引制御も容易である。更に、廃インク回収容器に回収した廃インクによってインク導入口が塞がれるおそれが少なく、吸引時にチューブに圧力がかかって破損し、廃インクが溢れるなどの不具合が発生するおそれが少ない。
この場合に、第3の廃インクを吐出する第3のヘッドユニットのインクノズル面を覆う第3のキャップ、および第4の廃インクを吐出する第4のヘッドユニットのインクノズル面を覆う第4のキャップと、一端が前記第3のキャップに接続され、他端が前記第1のチューブに合流する第3のチューブ、および一端が前記第4のキャップに接続され、他端が前記第2のチューブに合流する第4のチューブをさらに有し、前記第1の吸引ポンプは、前記第1のキャップ内および前記第3のキャップ内を吸引し、前記第2の吸引ポンプは、前記第2のキャップ内および前記第4のキャップ内を吸引する構成にすることもできる。このようにすると、4種類の廃インクを2系統に分けて吸引できる。
次に、本発明のプリンターは、上記の廃インク回収ユニットと、前記第1のヘッドユニットおよび前記第2のヘッドユニットを備えるインクジェットヘッドと、を有することを特徴とする。また、本発明のプリンターは、上記の廃インク回収ユニットと、前記第1のヘッドユニット、前記第2のヘッドユニット、前記第3のヘッドユニット、ならびに前記第4のヘッドユニットを備えるインクジェットヘッドと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数の廃インク導入口から導入される廃インクを、廃インク貯留空間の底部に流れ落ちるまでに1箇所で合流させることができる。従って、増粘しやすい種類の廃インクが他の種類のインクと混ざらすに堆積して廃インク貯留空間の底部に積み上がるおそれを低減できる。よって、堆積したインクによってインク導入口が塞がれるおそれを低減できる。
本発明を適用したインクジェットプリンターの外観斜視図である。 図1のプリンターの内部機構を示す概略縦断面図である。 インクジェットヘッドから吐出された廃インクを回収する廃インク回収系を模式的に示す説明図である。 廃インク回収容器の説明図である。 廃インク回収容器の容器本体の説明図である。 プリンター本体部への廃インク回収容器の着脱構造を模式的に示す説明図である。 流路形状のバリエーションを示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した廃インク回収容器および廃インク回収ユニットを備えたインクジェットプリンターの実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本発明を適用したインクジェットプリンターの外観斜視図であり、図2はその内部機構を示す概略縦断面図である。以下、本明細書において、プリンター幅方向を符号Xで示し、プリンター前後方向を符号Yで示し、プリンター上下方向を符号Zで示す。X、Y、Zの3方向は互いに直交している。また、プリンター前方を符号Y1、プリンター後方を符号Y2で示す。図1に示すように、インクジェットプリンター1(以下、プリンター1という)は、全体としてプリンター前後方向Yに長い直方体形状のプリンター本体部2(装置本体)と、プリンター本体部2に着脱可能な廃インク回収容器24を備えている。廃インク回収容器24の構成については後述する。
プリンター本体部2の前面2aの上側部分には、プリンター幅方向Xの一方側に操作パネル3が設けられ、他方側に排紙口4が形成されている。排紙口4の下側には開閉蓋5Aが設けられている。開閉蓋5Aを開けると、プリンター内部の媒体搬送路10(図2参照)が開放される。また、操作パネル3の下側には、インクカートリッジ装着部(図示省略)を開閉する開閉蓋5Bが設けられている。インクカートリッジ装着部には、黒インクBk、シアンインクC、マゼンダインクM、イエローインクYの4色のインクを貯留する4つのインクカートリッジ(図示省略)が装着される。
図2に示すように、プリンター本体部2の内部には、プリンター後方Y2側の下部にロール紙収納部6が形成されている。また、プリンター前方Y1側の上部にはインクジェットヘッド7が配置され、プリンター前方Y1側の下部にはプラテンユニット8が配置されている。ロール紙収納部6に装填されたロール紙9から引き出された長尺の記録紙Pは、二点鎖線で示す媒体搬送路10に沿って搬送され、インクジェットヘッド7による印刷位置を経由して排紙口4から排出される。
インクジェットヘッド7はライン型であり、ヘッドユニット7Bk、ヘッドユニット7C、ヘッドユニット7M、ヘッドユニット7Y、の4つのヘッドユニットを備えている。これら4つのヘッドはプリンター幅方向Xに細長い形状をしており、プリンター前後方向Yに一定間隔で配列されている。ヘッドユニット7Bkには黒インクBkを吐出するインクノズルが設けられ、ヘッドユニット7CにはシアンインクCを吐出するインクノズルが設けられている。また。ヘッドユニット7MにはマゼンダインクMを吐出するインクノズルが設けられ、ヘッドユニット7YにはイエローインクYを吐出するインクノズルが設けられている。
インクジェットヘッド7はキャリッジ11に搭載されている。キャリッジ11は、プリンター幅方向Xに平行に延びる一対のキャリッジガイド軸14によって、プリンター幅方向Xに移動可能な状態で支持されている。キャリッジ11は、そのプリンター前方Y1側に配置されたキャリッジ移動機構15によって、図1において点線で示すプラテン対向位置11Aと、図1において2点鎖線で示す待機位置11Bとの間を移動する。キャリッジ11がプラテン対向位置11Aにあるとき、図2に示すように、キャリッジ11に搭載されたインクジェットヘッド7とプラテンユニット8が対向する。一方、キャリッジ11が待機位置11Bにあるとき、インクジェットヘッド7はその下側に配置されたメンテナンスユニット20と対向する。
(廃インク回収ユニット)
図3はインクジェットヘッド7から吐出された廃インクを回収する廃インク回収系を模式的に示す説明図である。メンテナンスユニット20(廃インク回収ユニット)は、箱型のヘッドキャップ21Bk、21C、21M、21Yと、チューブ22Bk、22C、22M、22Yと、吸引ポンプ23A、23Bと、廃インク回収容器24を備える。プリンター1では、インクジェットヘッド7に設けられたインクノズルがインクの増粘によって目詰まりすることを予防あるいは解消するため、インクジェットヘッド7を待機位置11Bに移動させて、ヘッドキャップ21に向けてインクを吐出するフラッシング、および、インクジェットヘッド7のインクノズル面をヘッドキャップ21で覆ってインクを吸引するインク吸引動作を行う。フラッシングで吐出されたインクは、ヘッドキャップ21Bk/21C/21M/21Y内に配置されたインク吸収材(図示省略)に保持される。インク吸引動作を行うと、ヘッドキャップ21Bk/21C/21M/21Y内に保持されたインクがチューブ22Bk/22C/22M/22Yを経由して廃インク回収容器24に回収される。また、ヘッドキャップ21Bk/21C/21M/21Y内に負圧が形成されるので、インクノズル内のインクが吸引され、チューブ22Bk/22C/22M/22Yを経由して廃インク回収容器24に回収される。
インクジェットヘッド7を待機位置11Bに移動させたとき、ヘッドキャップ21Bk(第1のキャップ)はヘッドユニット7Bk(第1のヘッドユニット)のインクノズル面と対向する。また、ヘッドキャップ21C(第2のキャップ)はヘッドユニット7C(第2のヘッドユニット)のインクノズル面と対向する。同様に、ヘッドキャップ21Y(第3のキャップ)はヘッドユニット7Y(第3のヘッドユニット)のインクノズル面と対向し、ヘッドキャップ21M(第4のキャップ)はヘッドユニット7M(第4のヘッドユニット)のインクノズル面と対向する。メンテナンスユニット20は、ヘッドキャップ21Bk、21C、21M、21Yをプリンター上下方向Zに移動させる昇降機構(図示省略)を備える。メンテナンスユニット20は、インク吸引時およびインクジェットヘッド7が待機状態に入るときは、ヘッドキャップ21Bk、21C、21M、21Yを上昇させて各ヘッドユニットのインクノズル面をキャッピングする。
メンテナンスユニット20は、黒インクBk、シアンインクC、マゼンダインクM、イエローインクYの4色のインクを、2つの吸引ポンプ23A、23Bによって2系統に分けて吸引する。すなわち、チューブ22Bk(第1のチューブ)は、ヘッドキャップ21Bkと廃インク回収容器24とを接続しており、チューブ22Y(第3のチューブ)は、一端がヘッドキャップ21Yに接続され、他端側がチューブ22Bkに合流している。そして、合流位置と廃インク回収容器24との間に吸引ポンプ23A(第1の吸引ポンプ)が設けられている。従って、ヘッドキャップ21Bk、21Yでヘッドユニット7Bk、7Yをキャッピングした状態で吸引ポンプ23Aを駆動すると、チューブ22Bk、22Yを介してヘッドキャップ21Bk内およびヘッドキャップ21Y内が一括して吸引される。これにより、チューブ22Bk、22Yを経由して、黒インクBkおよびイエローインクYが廃インク回収容器24に回収される。
同様に、チューブ22C(第2のチューブ)は、ヘッドキャップ21Cと廃インク回収容器24とを接続しており、チューブ22M(第4のチューブ)は、一端がヘッドキャップ21Mに接続され、他端側がチューブ22Cに合流している。そして、合流位置と廃インク回収容器24との間に吸引ポンプ23B(第2の吸引ポンプ)が設けられている。吸引ポンプ23Bは、吸引ポンプ23Aと独立に駆動される。従って、ヘッドキャップ21C、21Mでヘッドユニット7C、7Mをキャッピングした状態で吸引ポンプ23Bを駆動すると、チューブ22C、22Mを介してヘッドキャップ21C内およびヘッドキャップ21M内が一括して吸引される。これにより、チューブ22C、22Mを経由して、シアンインクCおよびマゼンダインクMが廃インク回収容器24に回収される。
(廃インク回収容器)
図4は廃インク回収容器24の説明図であり、図4(a)は外観斜視図、図4(b)(c)は断面図(図4(a)のA−A断面図、B−B断面図)である。この図に示すように、廃インク回収容器24は、箱型の容器本体25と、容器本体25の上端開口を封鎖する可撓性のフィルム26と、廃インクを吸収する多孔質のインク吸収材27を備える。容器本体25は、容器底部を構成する長方形の底板部25aと、底板部25aにおける一方および他方の短辺からそれぞれ立ち上がる前板部25bおよび背板部25cと、底板部25aにおける一方および他方の長辺からそれぞれ立ち上がる側板部25d、25eを備えている。以下、本明細書において、側板部25d、25eが対向する方向(容器幅方向)を符号XAで示し、前板部25bと背板部25cが対向する方向(容器前後方向)を符号YAで示す。容器幅方向XAと容器前後方向YAは互いに直交する方向である。
容器本体25の内部には、底板部25a、前板部25b、背板部25c、側板部25d、25eによって囲まれる廃インク貯留空間Rが形成されている。側板部25dには、廃インク貯留空間R内に突出する複数の縦リブ28が形成されている。複数の縦リブ28は、容器前後方向YAに一定間隔で配置されている。また、側板部25eには、側板部25d側の縦リブ28と対向する位置に、複数の縦リブ28が形成されている。廃インク貯留空間Rには、インク吸収材27が積層されている。
図5は廃インク回収容器24の容器本体25の説明図であり、図5(a)は斜視図、図5(b)はその部分拡大図(図5(a)の領域Cの拡大図)である。図4、図5に示すように、前板部25bの容器外側を向く面には、2つのチューブ装着口29A、29Bが開口している。一方、前板部25bの容器内側を向く面には、前板部25bの幅方向の中央部分に沿って隆起した隆起部31が一体に形成されている。隆起部31には、その上端部分を容器前後方向YAに貫通する2つの貫通孔32A、32Bが形成されている。貫通孔32A、32Bの一端に上述したチューブ装着口29A、29Bが設けられている。また、貫通孔32A、32Bの他端は容器本体25の内部で開口しており、インク導入口30A、30Bとなっている。チューブ装着口29Aには、チューブ22Yと合流したチューブ22Bkの端部が接続可能である。また、チューブ装着口29Bには、チューブ22Mと合流したチューブ22Cの端部が接続可能である。吸引された廃インクは、チューブを経由して貫通孔32A、32Bに導入され、貫通孔32A、32Bを経由してインク導入口30A、30Bから廃インク貯留空間Rに導入される。
隆起部31の表面は、容器本体25の内壁面を構成している。以下の説明において、隆起部31の表面のうち、背板部25cに対向する面を内壁面32と呼ぶ。インク導入口30A、30Bは、内壁面32の上部に開口している。インク導入口30A、30Bは、底板部25aからの高さが同一の位置に配置されている。また、インク導入口30A、30Bは、容器幅方向XAに所定寸法だけ離れて配置されている。ここで、容器幅方向XAは、導入された廃インクが流れ落ちるインク流下方向ZA(図5(b)参照)と交差する方向である。インク流下方向ZAは、廃インク回収容器24をプリンター本体部2に装着したとき、容器幅方向XAおよび容器前後方向YAと直交する方向になる。
(インク流路)
図5(b)に示すように、内壁面32には、インク導入口30A、30Bから導入されるインクが流れ落ちる流路33が形成されている。流路33は、内壁面32に形成された一定深さの凹部であり、全体として略Y字状の平面形状をしている。流路33は、内壁面32の上部に設けられた一定幅の上部流路33Aと、上部流路33Aの下側に接続された傾斜流路33B(傾斜部)と、傾斜流路33Bの下側に接続された下部流路33Cを備えている。下部流路33Cは、上部流路33Aよりも流路幅が狭い。
上部流路33Aは、インク導入口30A、30Bが設けられた領域を包含する幅に形成されている。傾斜流路33Bは、インク導入口30Aに対してインク流下方向ZA側に配置された第1傾斜流路34Aと、インク導入口30Bに対してインク流下方向ZA側に配置された第2傾斜流路34Bを備えている。第1、第2傾斜流路34A、34Bは、インク流下方向ZAに対して同一の角度だけ傾いており、その傾き方向は逆向きである。このため、傾斜流路33Bの下端には、第1、第2傾斜流路34A、34Bが合流する合流部34Cが設けられている。下部流路33Cは、合流部34Cからインク流下方向ZAに延びており、底板部25aに到達している。
吸引ポンプ23Aを駆動すると、インク導入口30Aには、黒インクBk、イエローインクY、あるいはその混合インクからなる第1の廃インク35Aが導入される。インク導入口30Aから導入された第1の廃インク35Aは、第1傾斜流路34Aに沿って斜めに流れ落ち、合流部34Cに到達する。同様に、吸引ポンプ23Bを駆動すると、インク導入口30Bには、チューブ22CからシアンインクC、マゼンダインクM、あるいはその混合インクからなる第2の廃インク35Bが導入される。インク導入口30Bから導入された第2の廃インク35Bは、第2傾斜流路34Bに沿って斜めに流れ落ち、合流部34Cに到達する。すなわち、合流部34Cは、第1の廃インク35Aと第2の廃インク35Bが1箇所で合流する部位である。合流部34Cで合流した第1の廃インク35Aと第2の廃インク35Bは、混合された状態で下部流路33Cを流れ落ち、廃インク貯留空間Rの底部に流れ込む。
廃インク貯留空間Rに配置されたインク吸収材27には、図4(b)(c)に示すように、隆起部31を配置する切り欠き部27aが形成されている。切り欠き部27aは、隆起部31の突出寸法よりも切り欠き寸法が大きい。このため、内壁面32とインク吸収材27との間には隙間Gが形成されている。このように、内壁面32との間に隙間Gを空けてインク吸収材27を配置したことで、インク導入口30A、30Bから導入された第1の廃インク35Aと第2の廃インク35Bは、インク吸収材27に接触して合流が妨げられることなく、流路33を流れ落ちる途中で混合される。廃インク貯留空間Rの底部に到達した混合インクは、インク吸収材27に接触して吸い上げられ、インク吸収材27に浸透して保持される。
インクジェットヘッド7が吐出する4種類のインクは、その成分の違いによって、増粘のしやすさが異なる。具体的には、マゼンダインクMが最も増粘しやすく、マゼンダインクMを含む第2の廃インク35Bは、第1の廃インク35Aよりも増粘しやすい。このため、第2の廃インク35Bを単独で容器の底まで流下させると、堆積して積み上がり、インク導入口を塞ぐおそれがあった。しかしながら、本形態では、流路33において第1の廃インク35Aと第2の廃インク35Bが合流して混合されるので、このようなおそれが低減されている。
(通気弁)
図4、図5に示すように、容器本体25には、底板部25aからフィルム26側に突出する弁柱36(突出部)が形成されている。フィルム26には、弁柱36の先端に対向する位置に通気孔26aが形成されている。弁柱36の先端部と通気孔26aは通気弁37を構成している。すなわち、弁柱36の先端面36aは通気孔26aよりも大径の円形平面であり、その中央から弁体部36bが突出している。
図4(b)に示すように、弁体部36bが通気孔26aに挿入されて、フィルム26における通気孔26aの開口縁部分が弁柱36の先端面36aに当接している状態が、通気弁37が閉じた状態である。廃インクが導入されて廃インク回収容器24の内圧が高まると、可撓性のフィルム26が上方に膨らむ。これにより、通気孔26aから弁体部36bが抜け出て、フィルム26における通気孔26aの開口縁部分と、弁柱36の先端面36aとの間に隙間が形成される。この状態が、通気弁37が開いた状態である。通気が行われて内圧が下がると、フィルム26は元の位置に戻り、通気弁37が閉じる。このように、廃インク回収容器24への廃インクの導入時には、通気弁37によって適宜通気を行うことができる。
(廃インク回収容器のプリンター本体部への着脱構造)
図6は、プリンター本体部2への廃インク回収容器24の着脱構造を模式的に示す説明図であり、図6(a)は廃インク回収容器24を取り外した状態、図6(b)は廃インク回収容器24を装着した状態を示す。上述したように、廃インク回収容器24は、インクジェットヘッド7を備えるプリンター本体部2に着脱可能に装着される(図1参照)。プリンター本体部2には、回収容器装着部16(図6参照)が設けられている。回収容器装着部16は、例えば、ロール紙収納部6とプリンター幅方向Xに隣り合う位置に設けられる。なお、他の位置であってもよい。回収容器装着部16は、例えば、図6に示すように、プリンター本体部2に形成された凹部空間である。
廃インク回収容器24は、容器本体25の前板部25bを回収容器装着部16の奥に向けた姿勢で装着される。すなわち、背板部25cから前板部25bに向かう方向(容器前後方向YAの一方側)が、廃インク回収容器24の装着方向である。前板部25bの容器外側を向く面には、2つの位置決め穴41(図4(a)参照)が開口している。2つの位置決め穴41は、前板部25bの容器幅方向XAの両端に配置されている。一方、回収容器装着部16には、位置決め穴41と対向する各位置に位置決め突起(図示省略)が突出している。回収容器装着部16に廃インク回収容器24を挿入すると、位置決め穴41に位置決め突起が挿入されて、廃インク回収容器24が装着位置に案内される。
図4(a)に示すように、廃インク回収容器24の容器本体25において、容器幅方向XAの一方側の側板部25dには、その容器外側を向く面(第1の容器側面)に凹部43が形成されている。凹部43は、側板部25dと前板部25bとが接続される角部の下端に位置しており、凹部43の上側に一方の位置決め穴41が配置されている。凹部43には係合突起44が配置されている。係合突起44は、容器幅方向XAの外側に向けて突出している。一方、図6に示すように、回収容器装着部16には、係合突起44に対して容器幅方向XAに対向する位置に、ロックバネ45が配置されている。回収容器装着部16に廃インク回収容器24が装着されると、係合突起44がロックバネ45に係合される。
また、図4(a)に示すように、容器幅方向XAの他方側の側板部25eには、その容器外側を向く面(第2の容器側面)に凹部46が形成されている。凹部46は、側板部25eと前板部25bとが接続される角部の下端に位置しており、凹部46の上側に他方の位置決め穴41が配置されている。図6に示すように、凹部46にはCSIC47が配置されている。CSIC47は、廃インク回収容器24への廃インクの導入量などを記憶する記憶素子である。一方、回収容器装着部16には、CSIC47に対して容器幅方向XAに対向する位置に、CSICコネクタ48が設けられている。
回収容器装着部16に廃インク回収容器24が装着されると、CSIC47に設けられた接触部と、CSICコネクタ48に設けられた接触部とが接触して、CSIC47への情報の読み書きが可能になる。ここで、係合突起44と係合するロックバネ45は、係合突起44を介して、廃インク回収容器24をCSICコネクタ48側に付勢している。このため、CSICコネクタ48にCSIC47が押し付けられて、接触状態が維持される。すなわち、廃インク回収容器24を回収容器装着部16に係合するロック機構が、CSIC47とCSICコネクタ48との接触不良を防止する機能を果たしている。
(作用効果)
以上のように、本形態では、廃インク回収容器24に、異なる種類(成分)の廃インクが導入されるインク導入口30A、30Bが設けられ、これら2箇所から導入される廃インクを、廃インク貯留空間Rの底部に流れ落ちるまでに1箇所で合流させる。従って、増粘しやすい種類の廃インク(例えば、第2の廃インク35B)を、廃インク貯留空間Rの底部に到達する前に他の廃インク(例えば、第1の廃インク35A)と混ぜることができる。これにより、増粘しやすい種類の廃インクが堆積してインク導入口30A/30Bの高さまで積み上がるおそれを低減でき、堆積した廃インクによってインク導入口30A/30Bが塞がれるおそれを低減できる。また、これにより、メンテナンスユニット20の吸引動作を行う際に、塞がったインク導入口30A/30Bに接続されたチューブに圧力がかかって破損し、廃インクが溢れるなどの不具合が発生するおそれを低減できる。
また、本形態では、異なる種類の廃インク(第1の廃インク35Aおよび第2の廃インク35B)を、それぞれ、独立した吸引ポンプ(吸引ポンプ23A、23B)で吸引して導入する。従って、共通の吸引ポンプを用いる場合のように、廃インク導入口に接続する手前で吸引流路(チューブ)を合流させる必要がない。従って、一部の廃インクだけを吸引するときに、吸引されている廃インクが、他の廃インクの流路に逆流するという問題が発生しない。
更に、本形態では、導入した廃インクが流れ落ちる流路33に傾斜流路33Bを設けることで、異なる位置から導入された廃インクを合流部34Cで合流させている。従って、簡単な構成で、複数の位置から導入された廃インクを合流させることができる。
(他の形態)
(1)上記形態は、4種類のインクを2系統に分けてそれぞれ独立した吸引ポンプ23A、23Bで吸引する構成であったが、3系統あるいは4系統に分けてインク色毎に独立した吸引ポンプで吸引することもできる。この場合には、廃インク回収容器24に3つあるいは4つのインク導入口を設け、ここから流下するインクを傾斜流路によって全て1箇所で合流させるように構成すればよい。また、4種類以上のインクを吐出するヘッドを用いる場合も同様に、インクの種類数に応じて、適宜、吸引経路の数とインク導入口の数を増減させることができる。
(2)上記形態は、流路33の形状として、一定幅の上部流路33A、下側ほど流路幅が狭まる傾斜流路33B、上部流路33Aよりも流路幅が狭い下部流路33Cを備える形状を採用していたが、流路33の形状はこのような形状に限定されるものではない。要は、インク導入口から容器底部までの範囲において、1箇所で廃インクが合流する形状であればよい。図7は流路形状のバリエーションに示す説明図である。図7(a)は、全体を傾斜流路とした流路133であり、流路133の下端で合流させる形状である。また、図7(b)の流路233は、流路233の幅方向の一端で合流させるように傾斜流路の形状を設定したものである。そして、図7(c)の流路333は、直線状でなく湾曲状の傾斜流路にしたものである。これらの形状は、いずれも、上記形態と同様に、異なるインク導入口から導入された廃インクが1箇所で合流する形状である。従って、上記形態と同様の作用効果が得られる。
1…インクジェットプリンター(プリンター)、2…プリンター本体部(装置本体)、2a…前面、3…操作パネル、4…排紙口、5A…開閉蓋、5B…開閉蓋、6…ロール紙収納部、7…インクジェットヘッド、7Bk…ヘッドユニット(第1のヘッドユニット)、7C…ヘッドユニット(第2のヘッドユニット)、7Y…ヘッドユニット(第3のヘッドユニット)、7M…ヘッドユニット(第4のヘッドユニット)、8…プラテンユニット、9…ロール紙、10…媒体搬送路、11…キャリッジ、11A…プラテン対向位置、11B…待機位置、14…キャリッジガイド軸、15…キャリッジ移動機構、16…回収容器装着部、20…メンテナンスユニット(廃インク回収ユニット)、21…ヘッドキャップ、21Bk…ヘッドキャップ(第1のキャップ)、21C…ヘッドキャップ(第2のキャップ)、21Y…ヘッドキャップ(第3のキャップ)、21M…ヘッドキャップ(第4のキャップ)、22…チューブ、22Bk…チューブ(第1のチューブ)、22C…チューブ(第2のチューブ)、22Y…チューブ(第3のチューブ)、22M…チューブ(第4のチューブ)、23…吸引ポンプ、23A…吸引ポンプ(第1の吸引ポンプ)、23B…吸引ポンプ(第2の吸引ポンプ)、24…廃インク回収容器、25…容器本体、25a…底板部、25b…前板部、25c…背板部、25d…側板部、25e…側板部、26…フィルム、26a…通気孔、27…インク吸収材、27a…切り欠き部、28…縦リブ、29A…チューブ装着口、29B…チューブ装着口、30A…インク導入口(第1の廃インク導入口)、30B…インク導入口(第2の廃インク導入口)、31…隆起部、32…内壁面、32A、32B…貫通孔、33、133、233、333…流路、33A…上部流路、33B…傾斜流路(傾斜部)、33C…下部流路、34A…第1傾斜流路、34B…第2傾斜流路、34C…合流部、35A…第1の廃インク、35B…第2の廃インク、36…弁柱(突出部)、36a…先端面、36b…弁体部、37…通気弁、41…位置決め穴、43…凹部、44…係合突起、45…ロックバネ、46…凹部、47…CISC(記憶素子)、48…CISCコネクタ(接触部)、G…隙間、P…記録紙、R…廃インク貯留空間、X…プリンター幅方向、XA…容器幅方向、Y…プリンター前後方向、Y1…プリンター前方、Y2…プリンター後方、YA…容器前後方向、Z…プリンター上下方向、ZA…インク流下方向

Claims (12)

  1. 廃インク貯留空間が形成された容器本体と、
    前記廃インク貯留空間に開口する複数の廃インク導入口と、
    当該複数の廃インク導入口から前記廃インク貯留空間に導入される廃インクが流れ落ちる流路と、を有し、
    当該流路には、前記複数の廃インク導入口から導入される前記廃インクを、前記複数の廃インク導入口と前記廃インク貯留空間の底部との間において1箇所で合流させる合流部が設けられていることを特徴とする廃インク回収容器。
  2. 前記複数の廃インク導入口は、
    第1の廃インクが導入される第1の廃インク導入口と、
    前記第1の廃インクと異なる第2の廃インクが導入される第2の廃インク導入口と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の廃インク回収容器。
  3. 前記第1の廃インク導入口には、前記第1の廃インクが第1の吸引ポンプで吸引されて導入され、
    前記第2の廃インク導入口には、前記第2の廃インクが、前記第1の吸引ポンプと独立して駆動される第2の吸引ポンプで吸引されて導入されることを特徴とする請求項2に記載の廃インク回収容器。
  4. 前記第1の廃インク導入口と前記第2の廃インク導入口は、前記第1の廃インクおよび前記第2の廃インクが流れ落ちる方向と交差する方向に離れて配置され、
    前記流路は、前記廃インクが流れ落ちる方向に対して傾いた傾斜部を備え、
    当該傾斜部に前記合流部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の廃インク回収容器。
  5. 前記廃インク貯留空間に配置されるインク吸収材を有し、
    前記複数の廃インク導入口は、前記容器本体の内壁面に開口し、
    前記流路は、前記内壁面に形成された凹部であり、
    前記インク吸収材は、前記内壁面との間に隙間を空けて配置されていることを特徴とする請求項3または4に記載の廃インク回収容器。
  6. 前記容器本体の開口を封鎖するフィルムを有し、
    当該フィルムには通気孔が設けられ、
    前記廃インク貯留空間には、前記底部から前記通気孔に向けて突出する突出部が設けられ、
    当該突出部の先端には、前記通気孔を封鎖可能な弁体部が設けられていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかの項に記載の廃インク回収容器。
  7. 前記容器本体は、前記廃インクを排出する装置本体に着脱可能であり、第1の容器側面と、当該第1の容器側面と逆の方向を向く第2の容器側面とを備え、
    前記第1の容器側面に前記装置本体に係合する係合突起が設けられ、
    前記第2の容器側面に前記廃インクの貯留量を記録する記憶素子が設けられていることを特徴とする請求項3ないし6のいずれかの項に記載の廃インク回収容器。
  8. 前記係合突起は、前記装置本体に設けられたロックバネに係合し、
    前記記憶素子は、前記ロックバネの付勢力によって、前記装置本体に設けられた接触部側に付勢されていることを特徴とする請求項7に記載の廃インク回収容器。
  9. 請求項3ないし8のいずれかの項に記載の廃インク回収容器と、
    前記第1の廃インクを吐出する第1のヘッドユニットのインクノズル面を覆う第1のキャップ、および前記第2の廃インクを吐出する第2のヘッドユニットのインクノズル面を覆う第2のキャップと、
    前記第1のキャップと前記第1の廃インク導入口とを接続する第1のチューブ、および前記第2のキャップと前記第2の廃インク導入口とを接続する第2のチューブと、
    前記第1のチューブを経由して前記第1のキャップ内を吸引する前記第1の吸引ポンプ、および前記第2のチューブを経由して前記第2のキャップ内を吸引する前記第2の吸引ポンプと、を有することを特徴とする廃インク回収ユニット。
  10. 第3の廃インクを吐出する第3のヘッドユニットのインクノズル面を覆う第3のキャップ、および第4の廃インクを吐出する第4のヘッドユニットのインクノズル面を覆う第4のキャップと、
    一端が前記第3のキャップに接続され、他端が前記第1のチューブに合流する第3のチューブ、および一端が前記第4のキャップに接続され、他端が前記第2のチューブに合流する第4のチューブをさらに有し、
    前記第1の吸引ポンプは、前記第1のキャップ内および前記第3のキャップ内を吸引し、
    前記第2の吸引ポンプは、前記第2のキャップ内および前記第4のキャップ内を吸引することを特徴とする請求項9に記載の廃インク回収ユニット。
  11. 請求項9に記載の廃インク回収ユニットと、
    前記第1のヘッドユニットおよび前記第2のヘッドユニットを備えるインクジェットヘッドと、を有することを特徴とするプリンター。
  12. 請求項10に記載の廃インク回収ユニットと、
    前記第1のヘッドユニット、前記第2のヘッドユニット、前記第3のヘッドユニット、ならびに前記第4のヘッドユニットを備えるインクジェットヘッドと、を有することを特徴とするプリンター。
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