JP2010105272A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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直晃 和田
Yoji Ara
洋治 荒
Takeaki Shima
丈明 島
Eiichi Adachi
栄一 安立
Tsutomu Obata
力 小幡
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Abstract

【課題】 廃インクが廃インク排出口付近で固着堆積することを抑制し、廃インク排出口のインク詰まりを防止して、吸引回復性能を維持し、廃インクカートリッジに廃インクをより効率的に収容可能なインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】 廃インクチューブと廃インクカートリッジの接続部、もしくは接続部付近に圧力弁を設け、空気や廃インクを廃インクチューブ内に溜め加圧状態にし、あるタイミングで圧力弁を開く。これより、廃インク排出口付近の固着堆積した廃インクを吹き飛ばし、廃インク排出口のインク詰まりを防止して、廃インクを廃インクカートリッジの廃インク排出口から遠い部分に収容することを可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録紙などの記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に関するものである。
従来、記録媒体に記録を行う記録装置は、記録方式により、ワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェット方式などがある。
このうち、微小なノズルから微小なインク滴を吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置は、記録時の騒音がほとんど生じることなく、高密度かつ高速の記録が可能である。
また、インクジェット記録装置は、様々な記録媒体に多種類のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易である。記録媒体には、通常の記録媒体である紙や樹脂薄板(OHP等)に加えて、布、皮革、不織布、金属などがある。
一般的なインクジェット記録装置は、印字ヘッドと、記録紙を搬送する搬送手段と、これらを制御するための制御手段などを備えている。
印字ヘッドのノズルからインクを吐出するエネルギー発生素子としては、ピエゾ素子などの電気機械変換体を用いてインクを加圧するもの、レーザなどの電磁波を照射して発熱させ発泡させるもの、あるいは発熱抵抗体を有する電気熱変換素子によって液体を加熱させ発泡させるものなどがある。
その中でも熱エネルギーを利用してインク滴を吐出させる方式のインクジェット記録装置は、ノズルを高密度に配列できるため高解像度を記録することが可能である。
上記のように、インクジェット記録装置は簡単な構成からなる極めて優れた記録方式であるが、解決すべき問題も存在する。
インクジェット記録装置は、装置全体が長期間使用されない場合や、使用されても特定のノズルが他のノズルと比較して稀にしか吐出を行わない場合には、水分の蒸発によりインクが増粘して吐出不良となることがある。また、ノズルが配置された印字ヘッドの吐出面にインク液滴や塵埃等が付着して、吐出に影響を及ぼすことがある。
したがって、インクジェット記録装置は、印字ヘッドのインク吐出機能を維持、回復するため吸引回復動作を行う。
吸引回復動作は、ノズルからのインク水分蒸発を防止するキャッピング、インクを吐出しない不使用ノズルから増粘したインクを吐出する予備吐出、印字ヘッド内の増粘したインクや気泡を排出する吸引、ノズル付近に付着した増粘インクや紙粉などを除去するワイピングなどがある。
図5に従来のインクジェット記録装置の印字ヘッド201から廃インクカートリッジ400までのインク流路図を示す。
供給チューブ335から印字ヘッド201にインクが供給され印字をする際には、回復ユニット300内のモータ301により上下するキャップ302は下に位置する。ノズル201gからのインク水分蒸発を防止するキャッピングや印字ヘッド201内の増粘したインクや気泡を排出する吸引の際には、キャップ302は上に位置し、印字ヘッド201の吐出面201hを覆い密閉空間を形成する。
予備吐出や吸引で生じた廃インクは、回復吸引動作を行う回復ユニット300から廃インクチューブ305により廃インク吸収体402を内部に有する廃インクカートリッジ400に導かれ、外部へ漏れないように保持される。廃インク吸収体402は、インクに対して毛管吸収力および拡散性に優れた繊維により形成されたシート部材が用いられることが多い。
なお、カラー画像を記録できるインクジェット記録装置は、同一印字ヘッド201の中に黒色の他にマゼンタ、シアン、イエロー等の複数のノズル配列群を設け、各ノズル配列群にそれぞれ独立のインクタンクおよび供給系と、いくつかのノズル配列群に共通のキャップ302、回復ユニット300を設けるものが開発されている。
図6は複数のノズル配列群を持ったインクジェット記録装置の印字ヘッド201から廃インクカートリッジ400までの簡略化したインク流路図で、図5のX方向から見た図である。6色印字できる印字ヘッド201に対して、6本の供給チューブ335によりインクタンクからインクが各色独立に供給されている。廃インク流路は、3色ずつキャッピングできるキャップ302、吸引ポンプ304、廃インクチューブ305により構成され、2系統に分かれている。なお、廃インクカートリッジ400は共通のものを用いている。このような構成により、回復ユニット300を省スペースで構成でき、コスト面でも有利となる。
しかし、インクによっては他のインクと混ざると反応して固着するものがある。また、近年、インクジェット記録装置の用途の広がりから、画質向上のために用いられている顔料系インクは、染料系インクと比べ、他のインクが混ざらなくても固着しやすい性質を持つ。これにより、廃インクカートリッジ400内の廃インク排出口付近400aに顔料系インクが固着堆積する。固着堆積が進行すると廃インク排出口401を塞ぎ、インク吸引回復性能を悪化させてしまう。また、廃インク排出口付近400aに廃インクが固着堆積することから、廃インクカートリッジ400の廃インク排出口401から遠い部分に廃インクを収容することができず、廃インクカートリッジ400の容積に比べ収容可能な廃インク量が少なくなってしまう。
そこで、図7のように、予め固着堆積用の空間400bを用意し、固着堆積した廃インクを溜める構成により、廃インク排出口401の閉塞によるインク詰まり、インク漏れを防いでいる。
顔料系インクと染料系インクを有するインクジェット記録装置においては、インクの性質から顔料系インク専用キャップおよび顔料系廃インク流路、染料系インク専用キャップおよび染料系廃インク流路を持つ。すなわち、図6で示すなら、左側の3色の廃インク流路を顔料系に、右側の3色の廃インク流路を染料系にし、廃インクカートリッジ400を共通とする構成が考えられる。
上記のインクジェット記録装置においては、図8のように、顔料系の廃インクチューブ305aから導かれた廃インク排出口401aと染料系の廃インクチューブ305bから導かれた廃インク排出口401bを近接させた位置に配置する構成が提案されている。両廃インクが混合することで顔料系の固着堆積物450を溶解し、固着堆積を抑制することができる(特開2002−225313号公報)。
特開2002−225313号公報
前述したように、廃インクが固着堆積し廃インク排出口を塞いでしまうこと防ぐために、予め固着堆積用の空間を用意し、固着堆積した廃インクを溜める構成があるが、その用意した固着堆積用の空間によって廃インク収容量が決まってしまい、廃インクカートリッジの全体空間が有効活用されない弊害がある。
また、特開2002−225313号公報のように廃インク排出口で顔料系インクと染料系インクを混ぜて顔料系インクの固着堆積を抑制する方法があるが、顔料系インクのみで構成されたインクジェット記録装置や、染料系インクに比べて顔料系インクの色数や使用量が多いインクジェット記録装置においては、この方法を用いることは難しい。そこで、インクの固着堆積を溶解する専用の溶解用インクを持つ構成も考えられるが、溶解用インクを保持するスペースが必要であり、ランニングコスト上昇による弊害もある。
本発明は、上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は廃インクが廃インク排出口付近で固着堆積することを抑制し、廃インク排出口のインク詰まりを防止して、吸引回復性能を維持し、廃インクカートリッジに廃インクをより効率的に収容可能なインクジェット記録装置を提供することである。
本発明のインクジェット記録装置は、ノズルからインクを吐出して記録を行う印字ヘッドと、印字ヘッドのノズルを密閉することが可能なキャップと、印字ヘッドを回復するための吸引回復手段と、廃インクを溜めることが可能な廃インクカートリッジと、廃インクを廃インクカートリッジに導く廃インクチューブを備え、廃インクチューブと廃インクカートリッジの接続部、もしくは接続部付近に廃インクチューブから廃インクカートリッジの方向に加圧力がかかった状態で開く圧力弁を設けることを特徴とする。
以上説明したように、本発明のインクジェット記録装置は、廃インクが廃インク排出口付近で固着堆積することを抑制し、廃インク排出口のインク詰まりを防止して、インク吸引回復性能を維持し、廃インクカートリッジに廃インクをより効率的に収容する効果がある。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
図面を参照して、本発明のインクジェット記録装置の一実施例を説明する。なお、従来例と同様の部分は、番号を同じにする。
図3はインクジェット記録装置の外観斜視図であり、図4はインクジェット記録装置のアッパーカバー121を取り外した状態を示す斜視図である。図3、図4において、インクジェット記録装置の前面に、前面へ開閉可能なロールホルダーユニット122が設けられていて、記録紙等の記録媒体はロールホルダーユニット122から記録部へ供給される。インクジェット記録装置は2個の脚部180に支持された装置本体100、排紙された記録紙等の記録媒体を積載するスタッカ123、開閉可能なアッパーカバー121を備えている。
図4において、インクジェット記録装置は、さらに、記録紙等の記録媒体を副走査方向(矢印A方向)に搬送するための搬送ローラ対110と、記録媒体の幅方向である主走査方向(矢印B方向)に往復移動可能に案内支持されたキャリッジ200と、キャリッジ200を移動させるためのキャリッジモータ(不図示)及びベルト伝動手段270とを備えている。また、記録手段である印字ヘッド201はキャリッジ200に装着されている。さらに、装置本体100の右側に、メインタンク130を保持する供給ユニット320を備える。また、装置本体100の右側には、印字ヘッド201のノズル(不図示)の目詰まりなどによるインク吐出不良を解消させるための吸引回復を行う回復ユニット300が配置されている。
図4におけるインクジェット記録装置の場合、キャリッジ200には、記録媒体にカラー記録を行うための印字ヘッド201が装着されている。印字ヘッド201は、異なった6色(6種類)のインクの独立した経路を持ち、インクジェット記録装置は6色(6種類)のインクで構成される。そして、その印字ヘッド201は、6色独立の供給用チューブ335により、供給ユニット320と接続されている。供給ユニット320より印字ヘッド201にインクが送られることで印字が可能となる。また、供給チューブ335はキャリッジ200の往復運動の際に暴れることのないように、チューブガイド260によって束ねられている。
以上の構成で記録紙等の記録媒体に記録を行う場合、搬送ローラ対110によって記録媒体を所定の記録開始位置まで搬送した後、ここから印字ヘッド201による主走査及び搬送ローラ110による副走査を繰り返すことにより、記録媒体全体に対する記録が行われる。
次に、このインクジェット記録装置の吸引回復部の構成について、図1に示す。図1は、図3、図4に示すインクジェット記録装置の印字ヘッド201から廃インクカートリッジ400までのインク流路図で、1色分の流路について示したものである。
まず、印字ヘッド201について説明する。印字ヘッド201の挿入口201aには、供給チューブ335の先端に設けられたヘッド接続部が接続される。その挿入口201aは印字ヘッド201内の液室201fに接続されている。その液室201fは複数のノズル201gを有するノズル部につながっており、ノズル201gに直接インクを供給している。すなわち、挿入口201aからのインクはノズル201gに直接供給される。
次に、回復ユニット300について説明する。印字ヘッド201の吐出面201hを密閉するキャップ302は、回復ユニット300内のモータ301により上下することが可能である。供給チューブ335から印字ヘッド201にインクが供給され印字をする際には、キャップ302は下に位置する。ノズル201gからのインク水分蒸発を防止するキャッピングや印字ヘッド201内の増粘したインクや気泡を排出する吸引の際にはキャップ302は上に位置し、印字ヘッド201の吐出面201hを覆い密閉空間を形成する。
ワイパ303は、ノズル201g付近に付着した増粘インクや紙粉などを除去するワイピングに用いられる。ワイピングに入ると、ワイパ303が印字ヘッド201の吐出面201hを拭き、塵埃等を除去する。
印字ヘッド201内の増粘したインクや気泡を排出する吸引は、回復ユニット300内の吸引ポンプ304により行われる。吸引で生じた廃インクは、回復ユニット300から廃インクチューブ305により廃インク吸収体402を内部に有する廃インクカートリッジ400に導かれる。
廃インクチューブ305と廃インクカートリッジ400の接合部付近に、圧力弁350を設ける。この圧力弁350は、廃インクチューブ305から廃インクカートリッジ400の方向(図1 矢印C方向)に加圧力がかかった状態で開くことが可能な弁である。空気や廃インクを廃インクチューブ305内に溜め加圧状態にし、あるタイミングで圧力弁350を開く。これにより、廃インク排出口付近400aの固着堆積した廃インクを吹き飛ばし、廃インク排出口401のインク詰まりを防止し、廃インクを廃インクカートリッジ400の廃インク排出口401から遠い部分に収容することが可能となる。
なお、図1では、廃インクチューブ305の途中に、バッファ部306を設けている。バッファ部306は密閉空間であり、バッファ部306の内部が加圧状態になると膨らみ、大気圧に開放されると収縮する。バッファ部306があることで、より強い加圧状態を作り出し廃インク排出口付近400aの固着堆積した廃インクをより遠くに吹き飛ばすことが可能となる。
また、圧力弁350は、圧力弁350の前後にかかる圧力に関わらず、圧力弁モータ351を駆動することで自在に開閉が可能である。よって、場合に応じて圧力弁350の開閉を選択することができる。
以下に圧力弁350の開閉シーケンスを示す。待機時、印字時、予備吐出時など吸引時以外の場合は、常に圧力弁350は開いた状態である。予備吐出は印字前、印字中、印字後と様々なタイミングで実施されるが、一回の廃インク量が少なく、圧力弁350による廃インク吹き飛ばし効果がほとんどないためである。よって、従来と同様に、廃インク排出口付近400aは徐々に廃インクが固着堆積し始める。
そこで、吸引時には、まずキャップ302を開けて吸引(空気吸引)、もしくは、キャップ302をして大気連通口302aを開けて吸引(空気吸引)を行う。これにより、廃インクチューブ305内に残っている廃インクは廃インクカートリッジ400内に収容される。次に、圧力弁350を閉じ、大気連通口302aを閉じキャップ302をして、印字ヘッド201内の増粘したインクや気泡を排出する吸引を行う。吸引終了時もしくは廃インクチューブ305内の圧力がある程度高まった状態で圧力弁350を開ける。これにより、廃インク排出口付近400aの固着堆積した廃インクを廃インクチューブ305内の加圧された空気により吹き飛ばし、廃インクを廃インクカートリッジ400の廃インク排出口401から遠い部分に収容することが可能となる。なお、圧力弁350による廃インク吹き飛ばし効果をあげるために、印字ヘッド201内の増粘したインクや気泡を排出する吸引前に、空気吸引を行ったが、これを省略することも可能である。
廃インクチューブ305内の圧力がある程度高まった状態とは、廃インク排出口付近400aの固着堆積した廃インクを吹き飛ばすことができ、廃インクチューブ305内の加圧によって廃インクチューブ305が廃インクカートリッジ400等から抜ける危険がない状態である。本実施例では、約0.5atmの加圧状態を想定している。廃インクチューブ305内の加圧された圧力は、回復ユニット300の吸引ポンプ304の回転数からモニタすることが可能である。もちろん、圧力センサ(不図示)を圧力弁350のところに配置し、モニタすることも可能である。
なお、圧力弁モータ351の問題発生を想定し、圧力弁350には、危険な加圧力に達した場合に圧力弁350が自動的に開くための安全機構を有する。もしくは、危険な加圧力状態を回避するための安全弁(不図示)を持つ。なお、危険な加圧力とは、廃インクチューブ305内の加圧力によって、廃インクチューブ305が廃インクカートリッジ400等から抜けてしまう加圧力のことである。
吸引が終わり、印字ヘッド201からキャップ302を離す際には、印字ヘッド201からキャップ302を離す前に圧力弁350を開けておく必要がある。廃インクチューブ305内の加圧された廃インクが逆流し、キャップ302から溢れることを防ぐためである。印字ヘッド201からキャップ302を離す前に圧力弁350が開かない構成ならば、吸引ポンプ304を逆止弁として機能させる必要がある。
図1の実施例において、印字ヘッド201内の増粘したインクや気泡を排出する吸引のタイミングで、廃インク排出口付近400aの固着堆積し始めている廃インクを吹き飛ばすシーケンスの例をあげたが、この吸引とは別のタイミングで、固着堆積した廃インクを吹き飛ばすことを考えても良い。
なお、スペースやコストの観点から、圧力弁350を開閉する圧力弁モータ351を設置することが難しい場合、一例として、図2のような実施例が考えられる。圧力弁350は、廃インクチューブ305から廃インクカートリッジ400の方向にある一定以上の加圧力がかかると開く弁である。なお、ある一定以上の加圧力とは、廃インク排出口付近400aの固着堆積した廃インクを吹き飛ばすことができ、廃インクチューブ305が廃インク排出口401等から抜ける危険がない加圧力である。本実施例では、約0.5atmの加圧状態を想定している。
インクジェット記録装置の状態によらず、廃インクチューブ305から廃インクカートリッジ400の方向にある一定以上の加圧力がかからない限り、常に圧力弁350は閉じている。吸引の際には、廃インクチューブ305内の圧力が高まって、ある一定以上の加圧力がかかると圧力弁350が開き、加圧された空気や廃インクが流れ、廃インクチューブ305内の圧力が下がると圧力弁350は閉じる。吸引終了時には、キャップ302を開ける前に大気連通口302aを開けて吸引(空気吸引)し、廃インクチューブ305内の圧力を高めて、圧力弁350を再び開け、廃インクチューブ305内に加圧された廃インクがない状態にする。キャップ302内に大気連通口302aがない場合や、上記の動作を実施できない場合は、吸引をしながらキャップ302を開けることで、廃インクチューブ305内の加圧された廃インクが逆流し、キャップ302から溢れ出ることを防ぐ。もしくは、吸引ポンプ304を逆止弁として機能させる必要がある。
また、予備吐出による廃インクの場合は、ある程度の廃インクが溜まったら、キャップ302を開けて吸引(空気吸引)、もしくは、キャップ302をして大気連通口302aを開けて吸引(空気吸引)することで、空気や廃インクにより廃インクチューブ305内の圧力を高め、廃インクを廃インクカートリッジ400内に収容することができる。
なお、図1、図2の実施例において、空気吸引を実施することが難しく、吸引ポンプ304を逆止弁として機能させることもできない場合には、廃インクが逆流しないために、吸引ポンプ304とキャップ302との間、もしくは、吸引ポンプ304と廃インクチューブ305との間に、廃インクチューブ305から廃インクカートリッジ400の方向とは逆にインクが流れることを防ぐ逆止弁(不図示)を設けることが必要である。
また、図1、図2の実施例において、廃インクチューブ305の途中にバッファ部306を設けたが、スペースの都合から設けることが難しい場合には、バッファ部306を省略することも可能である。
本発明を適用可能なインクジェット記録装置の吸引回復部インク流路 本発明を適用可能なインクジェット記録装置の吸引回復部インク流路 本発明を適用可能なインクジェット記録装置の外観斜視図 本発明を適用可能なインクジェット記録装置の外観斜視図 従来のインクジェット記録装置の吸引回復部インク流路 従来のインクジェット記録装置の吸引回復部インク流路 従来のインクジェット記録装置の吸引回復部インク流路 従来のインクジェット記録装置の廃インク排出口模式図
符号の説明
100 インクジェット記録装置本体
201 印字ヘッド
201g ノズル
300 回復ユニット
302 キャップ
304 吸引ポンプ
305 廃インクチューブ
350 圧力弁
400 廃インクカートリッジ
400a 廃インク排出口付近
401 廃インク排出口

Claims (6)

  1. ノズルからインクを吐出して記録を行う印字ヘッドと、前記印字ヘッドの前記ノズルを密閉することが可能なキャップと、前記印字ヘッドを回復するための吸引回復手段と、廃インクを溜めることが可能な廃インクカートリッジと、廃インクを前記廃インクカートリッジに導く廃インクチューブと、を備えたインクジェット記録装置において、
    前記廃インクチューブと前記廃インクカートリッジの接続部、もしくは前記接続部付近に、前記廃インクチューブから前記廃インクカートリッジの方向に加圧力がかかった状態で開く圧力弁を設けることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 自在に前記圧力弁の開閉が可能であることを特徴とする請求項1に示すインクジェット記録装置。
  3. 前記印字ヘッドが前記キャップにより密閉された状態において前記圧力弁を開けることを特徴とする請求項2に示すインクジェット記録装置。
  4. 前記圧力弁は前記廃インクチューブから前記廃インクカートリッジの方向にある一定以上の加圧力がかかると開くことを特徴とする請求項1に示すインクジェット記録装置。
  5. 前記印字ヘッドから前記キャップを離す際に、前記吸引回復手段により吸引しながら前記キャップを離すことを特徴とする請求項1に示すインクジェット記録装置。
  6. 前記吸引回復手段と前記キャップとの間、もしくは、前記吸引回復手段と前記廃インクチューブとの間に、前記廃インクチューブから前記廃インクカートリッジの方向とは逆にインクが流れることを防ぐ逆止弁を設けることを特徴とする請求項1に示すインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015157427A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 セイコーエプソン株式会社 廃インク回収容器、廃インク回収ユニット、ならびにプリンター
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CN112693232A (zh) * 2020-12-08 2021-04-23 杭州东辰数码科技有限公司 一种桌面型标签设备

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