JP2015157392A - 透視型電極用積層体とその製造方法、透視型電極素材とデバイス - Google Patents

透視型電極用積層体とその製造方法、透視型電極素材とデバイス Download PDF

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桑原 真
Makoto Kuwabara
真 桑原
金谷 大介
Daisuke Kanetani
大介 金谷
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Abstract

【課題】従来のインジウム−スズ酸化物(ITO)を用いた透明電極の場合は、大面積のタッチパネルを作成した場合にタッチパネルとして反応性が低下し位置検出分解能が低下するという課題を、また従来の薄膜銅からなるファインパターンを有する透視型の基材の場合は、ファインパターンが断線しやすいという課題を有していた。【解決手段】透明基材120と、この透明基材120の片面もしくは両面に、透明接着層130を介して設けられた銅箔150と、表面粗さ(Rz)が、0.01μm以上1.5μm以下であり、可視光域における光反射率が15%以下の反射低減部140を有し、前記銅箔150は、厚み0.3μm以上9.9μm以下の電解銅箔もしくは圧延銅箔のいずれか一つからなる透視型電極用積層体110とすることで、タッチパネル等の高信頼性化や優れた画像認識性を実現する。【選択図】図1

Description

本発明は、透視型電極用積層体とその製造方法、この透視型電極用積層体を用いた透視型電極素材とデバイスに関するものであり、従来より広く使われている透明電極(ITO)に代わる透視型電極素材を製造するための銅箔積層体や、この透視型電極用積層体を用いて作成した透視型電極素材や、この透視型電極素材を用いた各種デバイスに関するものである。
従来、タッチパネル等はディスプレイの前面に置かれるため、画面が透けて見えなければならない。この目的のため、透明導電材料のインジウム−錫酸化物(ITO)を用いたパターンが形成されていた(例えば、特許文献1参照)。しかし、ITOの場合、シート抵抗を100Ω/□以下と低くした場合、ITOが着色し、ITOの透明性が低下する。一方、ITOの透明度を高めた場合、シート抵抗が100Ω/以上、更には160Ω/□以上と高くなってしまう。この結果、大型のディスプレイ用タッチパネルにITO電極を対応しようとしても、タッチパネルの反応性が低下し、位置検出分解能が低下するという課題が発生する。
一方、市場からは、各種デジタル・サイネージ(Digital Signage、日本名;電子看板)や、家庭用の大型ディスプレイに、大型のタッチパネルを取り付けることが求められている。こうしたデジタル・サイネージ等に取り付けるタッチパネルには、画面の大型化に伴い、画面の対角線の長さが20インチ以上、50インチ、100インチ以上の大型化に対応する透視型電極体を使うことが求められている。そのためタッチパネルの高解像度化、タッチパネルの高感度化、応答速度の高速化、マルチタッチ化、外来ノイズの影響を抑えるために、更なる低抵抗化が求められていた。
こうした市場ニーズに対応するために、透明基材上に金属層を形成し、これを部分的にエッチングで除去して開口部となる隙間をつくり、電極層からなる電極パターンを透視できるようにした電極回路が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、透明基材の上に銅箔等からなる金属箔を積層した後、金属箔をパターニングしてなる従来の透視型電極積層体は、金属箔の薄層化や、配線のファインパターン化が困難であった。これは従来の透視型電極体の場合、金属箔の厚みを36μm以下、更には18μm以下、12μm以下と薄くすれば薄くするほど、ファンパターン形成には有利となる反面、銅箔の取り扱い性(銅箔の取り扱い性は、透明基材上に銅箔を貼り付ける際の作業性も含む)が困難となるためである。更に銅箔パターン自体が、金属光沢を有するため、タッチパネルや、タッチパネルを搭載したディスプレイ上で電極パターンが光って見えてしまうという課題が発生する。そしてこの課題を解決するには、更なるファインパターン化が必要となるが、厚み18μm以上の金属箔の場合、パターン幅を18μm以下にすることが困難である。また金属箔の表面は、外光を散乱させてしまう金属光沢を有している。
このように従来の銅箔パターンを用いたタッチパネルを用いた場合、ディスプレイを構成する画面画素と、タッチパネルに組み込まれた配線パターンとが、互いに干渉してしまい「モアレ」や、「チラツキ」を発生させるという課題が発生する場合がある。
こうした課題に対して、スパッタ等の蒸着法を用いた、より薄層であって、よりファンパターンからなる透視型電極体を用いることが提案されている。
次に、図12を用いて、スパッタ等の蒸着法を用いて作成した従来の透視型導電体(以下、従来品)の一例を示す。図12(A)は従来品の断面図、図12(B)は従来品の上面図である。図12(A)に示すように、スパッタ等の真空薄膜等を用いて作成した従来の透視型導電体10は、透明基材20と、透明基材20の表面に形成された配線パターン30を有している。また配線パターン30は、開口部40を有しており、この開口部40を設けることで、透視型導電体として機能する。図12(A)に示す矢印50は、配線パターン30の厚みバラツキを示している。蒸着法を用いて銅等の薄膜を、透明基材20の表面に形成する際、銅等のターゲットからの位置によって、図12(A)に示したような、配線パターン20における厚みバラツキ(矢印50で図示)が発生しやすい。こうした矢印50で示した厚みバラツキは、従来の透視型導電体10において、配線パターンのパターン幅のバラツキや、光透過性のバラツキの発生源の一つになる。更にスパッタ等の真空薄膜形成方法で製造された電極層の内部には、内部応力が発生しやすく、透明基材20との密着性が低い場合、配線パターン30が剥離し、断線する場合がある。
図12(B)は、断線等の課題が発生する様子を示す上面図である。図12(B)において、配線パターン30は、平行配線であるが、複数個所において断線部60が発生している。こうした断線部60は、配線パターン30の厚みが薄くなるほど、配線パターン20の厚みバラツキが大きくなるほど、更に配線パターン30の配線幅が細くなるほど、発生しやすくなる。
このように、薄膜法で形成された透視型電極用積層体の場合、ファインパターン化によって「モアレ」の発生は抑制できても、銅箔表面での光の乱反射に起因する画像「チラツキ」や、タッチパネルとしての信頼性において課題が残っていた。
特開2008−129708号公報 特開2011−129501号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、従来のインジウム−スズ酸化物(ITO)を用いた透明電極に比べて低抵抗であり、信頼性が高く、タッチパネルに組み込まれた場合にも、「モアレ」や「チラツキ」を発生させない、透視型電極用積層体とその製造方法、透視型電極素材やデバイスを提供することを目的とする。
本発明は、透明基材と、この透明基材の片面もしくは両面に、透明接着層を介して設けられた銅箔とを有する透視型電極用積層体であって、前記透明接着層に面する側の前記銅箔は、表面粗さ(Rz)は、0.01μm以上1.5μm以下で、可視光域における光反射率が15%以下の反射低減部を有し、前記銅箔は、厚み0.3μm以上9.9μm以下の、電解銅箔もしくは圧延銅箔のいずれか一つからなる透視型電極用積層体とすることで、信頼性が高く、大面積に対応できる透視型の透明電極を提供する。
本発明によれば、「チラツキ」や「モアレ」の発生を抑制することができるため、本願発明の透視型電極用積層体や透視型電極素材を使うことで、大面積のタッチパネルや、このタッチパネルを使った各種デバイスの表示品質や信頼性を高められる。
図1は、本願発明の透視型電極用積層体の一例を示す断面図 図2(A)(B)は、共に本願発明の透視型電極素材の構造の一例を示す断面図 図3(A)(B)は、それぞれ、本願発明の透視型電極用積層体や、この透視型電極用積層体を用いた透視型電極素材の斜視図 図4(A)(B)は、共に本願発明の透視型電極用積層体の製造に用いる銅箔の製造方法の一例を示す断面図 図5(A)(B)は、共に、本発明の透視型電極用積層体の製造方法の一例を説明する断面図 図6(A)(B)は、共に従来の多層基板用の銅箔を、本願発明の透視型電極用積層体に用いた場合に発生する課題について説明する断面図 図7は、発明品の評価に用いた試験片のパターンの一例を示す上面図 図8は、透明基材の両側に接着層を介して、反射低減部が透明基材側になるように銅箔を貼り付けてなる透視型電極用積層体の断面図 図9は、両面に銅箔を有する透視型電極用積層体や、両面に銅箔パターン部を有する透視型電極素材における反射低減部の反射率の測定方法を説明する断面図 図10は、比較例1の反射率を測定する様子を示す断面図 図11は、本願発明の透視型電極素材を用いたデバイスの一例を示す断面図 図12(A)は従来品の断面図、図12(B)は従来品の上面図
(実施の形態1)
実施の形態1では、図1〜図3を用いて、本願発明の透視型電極用積層体の構造の一例について説明する。図1は、本願発明の透視型電極用積層体の一例を示す断面図である。図1において、110は透視型電極用積層体、120は透明基材である。透明基材120は、フレキシブル性を有する樹脂等からなる透明フィルムであっても良い。130は透明接着層、140は反射防止層、150は銅箔である。銅箔150の厚みは9.9μm以下、更には5μm以下と薄くする方が、ファインパターンの形成に有用である。また銅箔は電解銅箔もしくは圧延銅箔のいずれかひとつからなることが有用である。
図1(A)に示すように、透視型電極用積層体110は、透明基材120の上に、透明接着層130を介して銅箔150が貼り付けられた構造となっている。また銅箔150の透明基材120側等に、反射低減部140を設けておくことは有用である。また図1に示す透視型電極用積層体110を構成する銅箔150を、所定の形状(例えば平行細線パターン、櫛刃状、あるいは平行配線状やメッシュ状)にパターニングすることで、後述する図2に示す透視型電極素材160となる。
図2(A)(B)は、共に本願発明の透視型電極素材の構造の一例を示す断面図である。図2において、160は透視型電極素材、170は銅箔パターン層である。銅箔パターン部170は、銅箔150が、平行細線パターン、櫛刃状、あるいはメッシュ状等にパターニングされたものである。180は開口部である。開口部180は、透明接着層130上に固定された銅箔150がエッチング除去された部分、あるいは銅箔パターン部170が形成されていない部分である。本願発明の透視型電極素材160の場合、銅箔パターン部170をファインパターンすることで、この開口部180を広く大きくし、光透過性と高め、透視型の電極素材としてタッチパネル等のデバイスに組み込むことになる。190a、190b、190cは共に矢印である。
図2(A)は、銅箔パターン部170が、透明基材120の上面(すなわち観察者側にある場合)、図2透明基材120の下面(すなわち、液晶パネル側やELパネル側にある場合)を示す。
図2(A)(B)における矢印190aは、開口部180を通過する光を示す。図2(A)(B)に示すように、銅箔パターン部170の線幅を狭くするほど、開口部180を広げることができ、透視型電極素材160の光透過性を高められる。
図2(A)(B)における矢印190b、190cは、銅箔パターン部170の、透明接着層130側に設けた反射低減部140によって、外光(外光は矢印190bで表現している)による散乱光(散乱光は矢印190cで表現している)が、反射低減部140によって大幅に低減する様子を示す。
図2(A)において、矢印190aに表現している液晶表示装置等(図示していない)からの光や画像は、透視型電極素材160の開口部180を通過し、観察者(図示していない)に届く。
また必要に応じて、銅箔パターン部170の透明接着層130側のみならず、観察者側にも、反射低減部140を設けることは有用である。なお観察者側に設ける反射低減層は、図2(A)において、図示していない。
なお反射低減部140における、可視光域(380〜780nm)における光の反射率は15%以下、更には10%以下、5%以下、1%以下が望ましい。可視光領域での光の反射率の測定は、「JIS K 7375のプラスチック−全光線透過率及び全光線反射率の求め方」を参考にすることができる。反射低減部140における光の反射率が20%より大きい場合は、観察者側において、「チラツキ」や「モアレ」(例えば、透視型電極素材160を使ったタッチパネルを、市販の画像表示装置の表面に設置した場合)等の画像品質に影響を与える場合がある。図2(A)(B)に示すようにすることで、銅箔パターン部170が、透明基材120の上面に有っても、下面に有っても、反射低減部140を設けることで、優れた反射防止効果やチラツキ防止効果が得られる。またこの反射低減部140を金属あるいは導電性材料で形成することで、銅箔パターン部170の配線抵抗を下げる。
図3(A)(B)は、それぞれ、本願発明の透視型電極用積層体や、この透視型電極用積層体を用いた透視型電極素材の斜視図である。図3(A)は、透視型電極用積層体110の斜視図であり、銅箔150は、パターニングされる前の状態である。図3(A)に示すように、透視型電極用積層体110は、銅箔150が反射低減部140(図示していない)や、透明接着層130(図示していない)を介して、透明基材120の一面以上に固定されている。
図3(B)は、図3(A)に示した透視型電極用積層体110の銅箔150をパターニングした後の斜視図に相当する。図3(B)に示すように、透視型電極素材160は、開口部180を有する銅箔パターン部170が、反射低減部140(図示していない)や、透明接着層130(図示していない)を介して、透明基材120の一面以上に固定されている。
ここで銅箔150としては、従来の薄膜法で形成された銅箔ではなくて、電解銅箔、あるいは圧延銅箔かならなる厚み9.9μm以下、更には5.0μm以下の銅箔を用いることが有用である。電解銅箔や、圧延銅箔における微細構造(例えば、結晶粒)は、薄膜で形成した銅箔よりも大きいため、その分、断線等の課題が発生しにくい。なお電解銅箔は、回転ドラムの上に設けた導電性の金属体(例えば銅箔や銅シート)の上に電解で銅を析出してしたものである。また圧延銅箔は、タフピッチ銅等からなる銅板を圧延加工で薄くして製造したものである。また必要において、銅箔の焼鈍を行っても良い。なお焼鈍は、透明基材120に張合わせる前に行っても、張り合わせ(ラミネート)する際の熱処理で兼ねても良い。焼鈍の熱処理温度は、50℃以上、更には100℃以上、120℃以上が有用である。このような焼鈍、あるいは透明基材120への貼合わせ時にかかる熱負荷によって、銅箔の結晶粒を再結晶化させ、圧延面に再結晶組織の[001]方向を強く配向させ、再結晶粒を更に大きく成長させることができる。このように、結晶粒を後加工で、大きく成長させることによって、屈曲時でのクラック発生が、粒界から粒内に変るため、断線しにくくなる。
また複数枚の圧延銅箔を積層し、あるいは金属製支持体の上に圧延銅箔を貼付け、これを更に加圧圧延することで、後述する図5(A)で示す転写体270とすることができる。この場合、圧延銅箔間、あるいは金属製支持体と銅箔150用の圧延銅箔との間に、有機成分あるいは無機成分の剥離層を設けておくことで、後述する図5(B)の剥離工程の作業性を高める。
なお本願発明の透視型電極素材160は、FPC(フレキシブルプリント配線)の程の耐屈曲性は要求されない場合があるが、これは透視型電極素材160を設置する表示装置(液晶パネル等)が、そこまでの耐屈曲性を有しないためである。そのため、本願発明に用いる銅箔150の厚みは、FPCでは要求されないような極薄の、9.9μm以下、更に5μm以下、3μm以下と薄くすることが有用である。透視型電極素材160の製造において、銅箔150の厚みを薄くするほど、銅箔パターン部170のファイン化に対応でき、銅箔パターン部170の開口部180を広げ、光透過性を高める効果が得られることは言うまでもない。
(実施の形態2)
実施の形態2では、図4〜図5を用いて、本願発明の透視型電極用積層体の製造方法の一例について説明する。図4(A)(B)は、共に本願発明の透視型電極用積層体を電解法で製造する方法の一例を示す断面図である。
図4(A)(B)において、200は電源、210は不溶性陽極、230は硫酸銅溶液であり、銅箔を電解析出するための溶液であり、他の溶液組成を用いても良い。240は処理槽、250は導電支持体、260は粗化液である。なお図4(A)(B)は、バッチ式の水槽を図示しているが、ドラム式の水槽やドラム式の長尺対応の設備を利用することが望ましい。長尺対応の設備を用いることで、長尺の銅箔150や反射低減部140の、品質の安定化が可能となる。
まず図4(A)のようにして、導電支持体250の上に、透視型電極用積層体110を形成するための厚み9.9μm以下の極薄の銅箔150を、電解技術を使って形成する。導電支持体250としては、金属板(例えば、銅板、あるいは長尺の銅箔、SUS板等)を使う。そして、不溶性陽極210や導電支持体250に接続した電源200、硫酸銅溶液230等を使って、銅箔150を導電支持体250の表面に電解法を使って析出させる。
なお電解銅箔や圧延銅箔を用いることで、薄膜法で課題となるピンホール等が原理的に発生しにくいため、銅箔パターン部170をファインパターン化した場合での、歩留まりを高められることは言うまでも無い。
図4(A)(B)において、不溶性陽極210や、陰極220の代わりになるものを使っても良い。また導電支持体250として、市販の金属箔、例えば厚み18μmの電解銅箔等を使ってもよい。
図4(A)に示すように、導電支持体250に加える電圧の印加方法等を最適化することで、厚み0.1μm以上、0.5μm以上、更には2.0μm以上とする。なお厚みは9.9μm以下、あるいは5.0μm以下が望ましい。厚み0.1μm未満の場合、抵抗値が増加する場合がある。また9.9μmより厚い場合、ファインパターンの形成が困難となり、更に銅箔側面による散乱光の影響が増加する場合がある。以上のように、導電支持体250の表面に連続的に、電解法によって銅箔150を形成することで、銅箔150の厚みバラツキを低減する。
なお導電支持体250と、この上に形成する銅箔150との間に、導電性の剥離層(図示していない)を形成しておくことは有用である。剥離層として、発明者らは、厚み1μm以下のニッケルを主体とした金属層等を設けたが、他の金属材料であっても、導電性を有していれば剥離層として有用である。更にこの剥離層における光の反射率を15%以下、更には10%以下、5%以下とすることで、反射防止効果が得られることは言うまでもない。
なお電解銅箔を導電支持体250とする場合、導電支持体250の光沢面(あるいは表面粗さの小さい面)に、銅箔150を電解形成することで、極薄であって厚みバラツキの小さい電解銅箔を形成することができる。また導電支持体250となる電解銅箔の表面粗さが、導電性の剥離層を介して、銅箔150の表面粗さとして転写されることを利用することで、銅箔150の反射低減部140と異なる面の表面粗さや、表面粗さの最適化による反射光低減が可能となる。
その後、図4(B)に示すように、銅箔150の表面に反射低減部140を形成する。反射低減部140の形成には、処理槽240に入れた粗化液260を用いることができる。こうして銅箔150の表面を粗化することで、反射低減部140を形成する。粗化液260としては、銅箔用の粗化液(例えば、黒化処理のための粗化液と呼ばれることもある)を用いることが可能であるが、銅箔用の粗化手法を用いた場合、表面粗さが大きくなりすぎ、銅箔150をパターニングした際に、開口部180に銅箔の一部が残渣とし残り、開口部180の光透過性を低下させる場合がある。
反射低減部140の可視光領域における反射率は15%以下が望ましい。また反射低減部140の表面粗さ(Rz)を、0.1μm以上1.5μm未満が望ましい。更に表面粗さ(Rz)を1.5μm未満とすることで、反射低減部140の可視光の反射率を15%以下に小さくできる。なおRzの値を2μm以上、5μm以上、10μm以上と大きくするほど、反射低減部140と、透明接着層130との密着性が増加し、更に反射防止効果も高くなる。しかしながらRzを2μm以上、5μm以上と大きくした場合、後述する図6(B)で示すように、開口部180において、エッチング残渣の課題(いわゆる、根残り)が発生する場合がある。そのためRzは0.1μm以上1.5μm未満とすることが望ましい。
図5(A)(B)は、共に、本発明の透視型電極用積層体の製造方法の一例を説明する断面図である。図5(A)(B)において、260は導電支持体であり、銅箔あるいは銅シートあるいは所定の金属板(SUS板、SUSシートも含む)である。転写体270は、導電支持体250の上に、反射低減部140が外側になるように、銅箔150が形成されている。280は、被転写体であり、被転写体280は、少なくとも、透明基材120と、透明基材120の一面以上に設けられた透明接着層130とを有している。
図5(A)に示す矢印190は、転写体270と、被転写体280とを互いに積層する様子を示す。なお積層時に金型プレスを使っても良いが、ラミネータを使うことも有用である。また積層の際に加熱することも有用である。
図5(B)は積層後の構造を説明する断面図である。図5(B)に示すように、銅箔150は、反射低減部140や、透明接着層130を介して、透明基材120の一面以上に積層され、積層体290を形成する。その後、この積層体290から、図5(B)の矢印190に示すように、導電支持体250を剥離、除去する。こうして前述の図1に示した、透視型電極用積層体110とする。
なお図5(A)(B)では、導電支持体250の上には銅箔150を設けているが、この銅箔150を、銅箔150を、予めパターニングされてなる銅箔パターン部170としても良い(図示していない)。そして銅箔パターン部170を設けた導電支持体250を使って、透明基材120上の透明接着層130に、銅箔パターン部170を転写することで、透視型電極素材160を製造しても良い。銅箔パターン部170を転写することで、開口部180に露出した透明接着層130の表面粗さを小さくすることができる。また導電支持体250として、導電性を有しない基材(例えば、PETフィルム等)を使うことも可能となる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3を用いて、従来の多層基板用の表面粗さの大きい銅箔を、本願発明の透視型電極用積層体110に用いた場合に発生する課題について、図6(A)(B)を用いながら説明する。
図6(A)(B)は、共に従来の多層基板用の表面粗さの大きい銅箔を、本願発明の透視型電極用積層体に用いた場合に発生する課題について説明する断面図である。図6(A)(B)は従来の多層基板用の表面粗さの大きい銅箔を用いて、透明タッチパネル用の配線パターンをエッチングによって形成する場合に発生する課題を説明している。
図6(A)(B)において、300はレジスト、310は従来粗化部である。従来粗化部310のRzは、例えば2.0μm以上であり、市販の多層配線用の銅箔の粗化部のRzに相当する。320はアンカー部である。こうした市販の銅箔を使って、前述の図1に示すような、透視型電極用積層体110を形成する。その後、図6(A)に示すようにレジスト300を用いて、銅箔パターン部170をエッチング除去し、更に反射低減部140もエッチング除去する。
従来の市販の銅箔(例えば、Rzは2.0μm以上、更には7.0μm以上)の場合、図6(A)に示すように、Rzが2.0μm以上の大きな表面粗さらなる従来粗化部310から形成されている。これは多層配線基板用に使われる電解銅箔の場合、Rzを2.0μm以上と大きくすることで、下地との密着力を高めているためである。
このように従来の電解銅箔は、下地との密着性を高めるためにRzが2.0μm以上と大きい。しかしこのようなRzの大きい従来の電解銅箔の場合は、図6(B)に示すように、表面粗さの大きな部分(すなわち山の部分、あるいはアンカーとなるアンカー部320)の一部が、透明接着層130の内部の奥深くまで侵入する。そして表面粗さの大きな部分(すなわち山の部分、あるいはアンカーとなるアンカー部320)の一部が、透明接着層130の内部の奥深くまで侵入した状態で、透明接着層に固定される。そして透明接着層の奥深くまで侵入したアンカー部320の一部は、エッチングされずに透明接着層130の内部に、黒い点々状点や黒いスジ状に残ってしまう場合がある。またこうしたエッチングされずに残った残渣は、「根残り」と呼ばれる。こうした透明接着層130の内部の奥深くに残ったアンカー部320(あるいは根残り)を除去するためには、エッチング時間を長くし、エッチング液の濃度を濃くすることが有用であるが、エッチング時間を長くしたり、エッチング液の濃度を濃くした場合、銅箔パターン部170の配線幅がばらついたり、断面形状が歪になってしまう。以上のように、透明接着層130の内部の奥深くまで侵入した状態で、エッチング残渣となって透明接着層に固定されたアンカー部320を完全に除去することは困難である。またエッチング残渣として透明接着層に残った部分は、開口部180における光透過性を低下させてしまう。
一方、図4(A)(B)に示したように、本願発明の場合、反射低減部140の表面粗さをRzで1.5μm以下、更には1.2μm以下、9.9μm以下と小さくしているので、図6(B)で説明したエッチングされずに残る残渣(根残り)の発生を防止することができ、開口部180における光透過性を高められる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4を用いて、発明者らの実施例について説明する。まず[実施例1]として、透視型電極用積層体110や、透視型電極素材160の製造方法の一例について説明する。
[実施例1]
(1)導電支持体250付きの銅箔150の形成。
銅箔150は以下のようにして作成した。まず、厚さ12μm、光沢面の表面粗さRz0.8μm電解銅箔を導電支持体250として用いた。なお大面積化が求められる場合は、厚み18μmの電解銅箔を、導電支持体250としても良い。この電解銅箔からなる導電支持体250を10%硫酸中、温度:30℃、電流密度:5A/dm2、処理時間:20秒の条件で陰極処理により表面を清浄化した後、純水で20秒洗浄した。ついで、硫酸ニッケル6水和物30g/L、Na2MoO42水和物3g/L、 クエン酸ナトリウム40g/L、の組成で調製した電解液(剥離層用)で、温度30℃、pH6、電流密度2A/dm2、処理時間20秒、の条件で電解することにより、光沢面にNi成分を有する剥離層を形成した。ついで、この電解銅箔を流水で20秒洗浄した後、ピロリン酸銅めっき浴により温度:30℃、pH:6.0、電流密度:0.5A/dm2、処理時間:20秒、陰極処理を行った後、純水で20秒洗浄した。
さらに硫酸銅5水和物150g/L、 硫酸100g/L、3−Mercapto−1−propansulfonic Acid Sodium Salt(MPS)5ppm、ポリエチレングリコール(重量平均分子量2000)15ppm、 塩素イオン10ppmからなる硫酸銅溶液230の中で、温度40℃、pH7、電流密度7A/dm2、処理時間60秒、の条件で電解することにより、2μmの極薄銅箔層を形成した。その後、流水で20秒洗浄した後、公知の方法で防錆処理とシランカップリング剤処理を行った。
なお導電支持体250とした電解銅箔は、裏表の表面形状が異なる場合が多い。すなわちドラム面に析出した側は凹凸面(あるいは粗面)であり、ドラムからはがされた面はフラット(あるいは光沢面)である。一般的なプリント配線板に使用される銅箔は、電解銅箔の凹凸面を利用することで、基材との密着性を高めることになる。しかし、本願発明の場合、電解銅箔のフラット面(あるいは光沢面)を利用することが有用である。すなわち、光沢面を用いることで、銅箔150の厚みを2μmとすることができ、ファインパターン化に対応でき、更に折曲時の断線発生率を低減する。
一般的に電解銅箔のフラット面は、一般的なプリント配線板の場合、必要な密着力が得られない面となる。しかしながら、本願発明の銅箔150の場合、銅箔150の電解銅箔のフラット面を、導電支持体250とすることで、こうした課題の発生を防止する。
その後、防錆処理も兼ねて、クエン酸ニッケルめっき浴を用いて下記条件での薄Ni層:反射低減部140を形成した。薄Ni層形成のためのめっき条件は、下記のとおりである。
(2)クエン酸ニッケルめっきを用いた反射低減部140の形成。
電解液組成:硫酸ニッケル280g/L、塩化ニッケル45g/L、クエン酸21g/L、pH:5、電流密度:3.0A/dm2、温度:50℃、処理時間5秒。こうして形成した反射低減部140の、表面のRzを株式会社東京精密製の表面粗さ計測器 SURFCOM1500SD表面粗さ計測器で測定したところ、1.30μmであった。なお発明者らは反射低減部140を形成するための、粗化液260の種類や濃度、検出条件を色々検討した結果、Rzが0.01μm以上1.5μm以下とすることで、反射率15%以下が得られ、開口部180におけるエッチング残渣も発生しないことが判った。なお、反射低減部140としては、Ni以外に、硫黄、Co、W、Al等を少なくとも1種類以上を、それぞれ0.01以上10.0%以下の割合で含めても良い。
(3)銅箔150とPETからなる透明基材120との貼合。
次に、透明基材120となる100μm厚高透明PETフィルム(東洋紡績製コスモシャインA4300)の一面以上に厚さ7μmの透明接着層130を形成した。透明接着層130を形成するための透明接着剤としては、特開2007−332337の実施例2に従ったものを使用し、7g/m2の塗布量で塗布し、100℃×5分乾燥したもの)を用いた。
これに(1)で作成した導電支持体250付きの銅箔150を、反射低減部140が透明接着層130の表面と合わさるように重ね、真空引き(50Torr以下)しながら1.3MPaの圧力で貼合し、60℃×7日間エージングした。
この後、支持体である12μm厚みの銅箔からなる導電支持体250を剥離し、図1(A)に示す透視型電極用積層体110とした。その後、透視型電極用積層体110の銅箔150をパターニングして、図2(A)(B)、図3(B)等に示す透視型電極素材160とした。
つぎに、[実施例2]として、透視型電極用積層体110や、透視型電極素材160の信頼性や特性について評価した結果の一例について説明する。
[実施例2]
(1)銅箔パターン部の形成および断線耐性測定
図7は、発明者らが発明品の評価に用いた試験片のパターンの一例を示す上面図である。図7において、銅箔パターン部170は、透明基材120の両面にそれぞれ平行配線状として形成した。こうして透明基材120を介して透明基材120の両側に形成された銅箔パターン部170を観察することで、図7に示すようなメッシュ状(あるいは格子状)の銅箔パターン部170を形成した。なお銅箔パターン部170において、線幅は7μm、線ピッチは300μmとした。そして、この試験片の「a」の部分でR=1.0mmφの金属針金に巻きつけを200回行って、両端のベタ部の間の導通の有無を確認したところ、導通有りだった(n=10。全数とも断線無しの良品)。
またこのサンプルの反射低減部140の反射率について、図2の矢印に示すように、分光光度計U4100(日立製作所製)にて380〜780nmの範囲で測定したところ、平均6.33%であり、銅箔パターン部170に起因する「チラツキ」や「ギラツキ」は観察されなかったが、これは反射低減部140の効果と思われた。
なお、本願発明においては、銅箔150を圧延銅箔あるいは、電解銅箔とすることで、断線低減を実現しているが、更に透明接着層130の弾性率を低く抑えることも有用である。透明接着層130の弾性率を低くすることで、銅箔パターン部170における断線発生率を低減できる。
透明接着層130の25℃における弾性率を、0.01GPa以上1000.0GPa以下とすることは有用である。また0.1GPa以上100.0GPa以下、望ましくは0.6GPa以上60.0GPa以下としても良い、更に10.0GPa以下としても良い。これは25℃における弾性率が100.0GPaを超えた場合、銅箔パターン部170に対する応力緩和効果が低下する場合があるためである。また弾性率が0.001GPaより低い場合、信頼性に影響を与え、取り扱いが難しくなる場合がある。なお弾性率の測定には、曲げ弾性率(JIS K7171)や引張弾性率(JIS K7162)の測定に使われる市販の測定装置を使うことが望ましい。また透明基材120の一面以上に、厚み10μm以下で形成された透明接着層130の弾性率の直接的な測定が難しい場合、ビッカース硬度計、あるいはマイクロビッカース硬度計を用いても良い。そして被測定物となる透明接着層130を、顕微鏡下でそれぞれマイクロビッカース硬度計の四角錐圧子(あるいは測定ヘッド)を、所定圧力(例えば、ミツトヨ製の微小硬さ試験機HM−211の場合、試験力発生範囲が0.4903〜19610mN)で、押し当て、得られた測定値を、比較用に容易した厚み1mm以上の弾性率評価用ゴムシート(例えば、市販のシリコンゴムシート等)での測定値と置き換え、この弾性率評価用ゴムシートの弾性率を、そのまま透明接着層の弾性率としても良い。また透明接着層130や透明基材120が弾性変形する場合、所定圧力を加えた状態での四角錐圧子の食い込み量(あるいは侵入深さ)で、弾性率を比較しても良い。すなわち所定圧力を加えた状態での四角錐の食い込み量が小さければ硬い、食い込み量が大きいほど柔らかいとしても良い。
透明接着層130のガラス転移温度(Tg)を、透明基材のガラス転移温度(Tg)以下とすることも有用である。透明接着層130のガラス転移温度(Tg)を、透明基材のガラス転移温度(Tg)以下に抑えることで、透明接着層130を一種の応力緩和層となる。このように透明接着層130のガラス転移温度(Tg)を、150℃以下、更には100℃以下とすることで、室温付近における透明接着層130の弾性率を小さくすることができ、透明接着層130を一種の、応力緩和層とすることができる。なお、一般の多層配線基板に使われている樹脂(例えば、エポキシ樹脂)はこうした応力緩和層として機能しない場合があるが、これは多層配線基板におけるスペック(FR4等)を満足させるには、接着剤として使われるエポキシ樹脂に高いTg,あるいは高い弾性率を有しているためである。
また発明者らの実験では、透明接着層130側の銅箔150(質量暑さが18.5g/m2)において、表面粗さ(Rz)が1.14μm、Raが0.17μmの場合で、接着強度(剥離強度)が14.9(N/m)が得られた。なお透明接着層130と面していない側の銅箔150の表面粗さをRz=1.14μm、Ra=0.17μmとすることで、透明接着層130と面していない側の銅箔150表面における光散乱を低減することができた。
同様に発明者らの実験では、透明接着層130側の銅箔150(質量暑さが17.7g/m2)において、表面粗さ(Rz)が1.27μm、Raが0.20μmの場合で、接着強度(剥離強度)が15.4(N/m)が得られた。なお透明接着層130と面していない側の銅箔150の表面粗さをRz=4.08μm、Ra=0.21μmとすることで、透明接着層130と面していない側の銅箔150表面における光散乱を低減することができた。以上のように、透明接着層130と面していない側の銅箔150の表面粗さを、透明接着層130と面している側の銅箔150の表面粗さより大きくすることで、透明接着層130への密着強度を低下させることなく、透明接着層130と面していない側の銅箔150表面における光散乱を低減することができる。
[実施例3]
[実施例3]として、透明基材120の両面に銅箔パターン部170を形成した場合について、図8を用いて説明する。
図8は、透明基材の両側に接着層を介して、反射低減部が透明基材側になるように銅箔を貼り付けてなる透視型電極用積層体の断面図である。図8に示す透視型電極用積層体110を形成するには、実施例1に示す透視型電極用積層体110を形成する。その後、他の一方の面にも実施例1と同様の方法で銅箔150を形成した。こうして図8に示す透視型電極用積層体110とする。
図8に示す透視型電極用積層体110の他の形成方法としては、透明基材120の両面に、透明接着層130を介して、反射低減部140が透明基材120側になるようにセットし、同時に貼り付けることも有用である。けた。その後、両面に形成された銅箔150を互いにパターニングすることで、透明型電極素材(図示していない)を形成することができる。
次に、両面に銅箔150を有する透視型電極用積層体110における、反射低減部140の光反射率の測定について説明する。図9は、両面に銅箔を有する透視型電極用積層体や、両面に銅箔パターン部を有する透視型電極素材における反射低減部の反射率の測定方法を説明する断面図である。 図9において、330は、透明化樹脂層である。透明化樹脂層330は、両面に銅箔150(各々の厚み2μm)を有する透視型電極用積層体において、一方の銅箔層をエッチングで除去した後、透明接着層130の表面に残った粗さによる影響を低減するために設けたものである。そして、このサンプルを、図9の矢印190に示すように、反射率を分光光度計U4100(日立製作所製)にて380〜780nmの範囲で測定したところ、平均7.85%であり、銅箔パターン部170による「チラツキ」や「ギラツキ」は観察されなかったが、これは反射低減部140の効果と思われた。
なお透明化樹脂層330を、透視型電極素材160の開口部180に露出した透明接着層130の表面に形成することで、透明接着層130の表面粗さを小さくし、透明接着層130の光透過性を高めることができる。この場合、透明化樹脂層330の厚みは10μm以下、更に5μm以下が望ましい。また透明化樹脂層330硬化後のTgを150℃以下と小さくすることで、透明接着層130との密着性や光透過性を高められる。また透明化樹脂層330の弾性率を1000GPa以下とすることで、密着性や光透過性を高められる。また透明化樹脂層330と、透明接着層130を同じ透明樹脂部材とすることは有用である。
[比較例1]の説明
次に[比較例1]として、用意した従来品について説明する。まず特開2010−240863の実施例1にしたがって、蒸着法にて、50μm厚高透明PETフィルム:東洋紡績製コスモシャインA4300に2μm厚みの銅層を形成し、これを[比較例1]とした。
図10は、比較例1の反射率を測定する様子を示す断面図である。図10に示すように、比較品340は、透明基材120と、蒸着金属膜350とから構成されている。なお蒸着金属膜350は、前述の図12で示したように、スパッタや電子ビーム等で形成した金属箔であり、原理的に内部応力やピンホール等が発生しやすい。
この[比較例1]を、図10の矢印190に示すように、分光光度計U4100(日立製作所製)にて380〜780nmの範囲で測定したところ、平均39.16%であり、「チラツキ」や「ギラツキ」が発生してしまい、タッチパネルとしては使用できないレベルだった。
またこの比較例1に、前述の図6と同様な格子状パターンを形成し、この試験片の「a」の部分でR=1.0mmの金属針金に巻きつけを200回行って、両端のベタ部の間の導通の有無を確認したところ、全数共に導通は無く、多数箇所(更には複数個所)で断線していることが分かった(n=10で、全数断線、良品無し)。
[比較例2、比較例3、比較例4]の説明
次に、発明者らが容易した[比較例2]、[比較例3]、[比較例4]について説明する。
[比較例2]として、市販の多層配線基板用に使われる銅箔(厚み12μm)を用いて、図1に示すような透視型電極用積層体110を形成した)。しかしながら厚み12μmの銅箔を用いて試作した[比較例2]の場合、銅箔の厚みが12μmと厚いため、図2(A)(B)や、図3(B)で示した透視型電極素材を形成しても、銅箔パターン部170のファンパターン化が難しく、「モアレ」等が発生してしまい、タッチパネルとしては不向きであった。
そこでこの[比較例2]として厚み12μmの銅箔を用いた透視型電極用積層体を、銅のエッチング液に浸漬し、銅箔パターンをファインパターン化するために銅箔の全体の厚みが12μmから5μmと薄くなるまでスライスエッチングした。そしてこの銅箔全体で、平均厚みが5μmまでエッチングしてなる銅箔を、レジストを用いてパターニングし[比較例3]とした。しかしながらこうして作成した[比較例3]の銅箔の厚みを測定したところ、厚みバラツキが大きいため(3σで50%以上、更には部分的に断線等が発生)、タッチパネルとして求められている特性(位置検出精度や光透過率)を満足させることができなかった。これは12μmから5μmまで、エッチングによって銅箔膜厚を低減する際に、エッチング液の循環不足等が原因であった可能性がある。
そこで[比較例4]を用意した。まず[比較例2]として作成した厚み12μmの銅箔を用いた透視型電極用積層体を、銅箔パターンのパターン幅を25μmになるように、レジストを使ってパターニングした後、このレジストを除去して、銅箔パターン全体をエッチング液に浸漬し、等方性エッチングした。すなわち銅箔厚み12μmを5μmに、パターン幅25μmを11μmになるように、3次元的にエッチングし、これを[比較例4]とした。しかしながら、こうして作成した[比較例4]の場合、銅箔の厚みのみならず、銅箔パターンのパターン幅にも、大きなバラツキが発生し(3σで40%以上、更に断線等も多数発生)、タッチパネルとしての満足できる品質は得られなかった。
一方、実施例3等で作成した本願発明品である透視型電極素材160は、銅箔の厚みバラツキが小さく、例えば3σで30%以下、更には20%、更には10%以下が得られ、タッチパネルとして求められている特性(位置検出精度や光透過率)を満足させることができた。更にこの透視型電極素材160は、銅箔パターン部170のパターン幅のバラツキも小さく、例えば3σで30%以下、更には20%、更には10%以下が得られ、シート抵抗値100Ω/□以下、更には50Ω/□以下とすることが容易であった。
(実施の形態5)
実施の形態5では、本願発明の透視型電極素材を用いたデバイスの一例について、図11を用いて説明する。図11は、本願発明の透視型電極素材体を用いたデバイスの一例を示す断面図である。デバイスとしては、例えば透明タッチパネルや、タッチパネルを用いたデバイスである。図11において、360はタッチパネル、370は指先、380は容量成分、390は制御回路であり、タッチパネル360における指先370の容量成分380を検出するための、半導体等からなる制御回路である。400は画像表示部であり、例えば、液晶表示装置やEL等の画像表示装置である。また画像表示装置400の一面等を構成するガラス板や、透明樹脂フィルム(共に図示していない)を、本発明の透視型電極素材160としても良い、また画像表示装置400を構成するガラス板や透明樹脂フィルムの表面に、透明接着層130(図示していない)を介して、反射低減部140(図示していない)付きの銅箔パターン部170を形成することで、デバイス410の薄層化や軽量化が可能となる。
図11の矢印190に示すように、指先370を、タッチパネル360に近づけることで、指先370の、容量成分380を、絶縁層からなる透明基材120を挟むように設けた、複数層の銅箔パターン部170(あるいは、X軸パターン電極とY軸パターン電極との組合せからなる複数層の銅箔パターン)によって検出そ。そのXY座標を特定する。なお指先370の位置検出のメカニズムや、位置検出用の制御回路390の内容に関しては、用途に応じて適宜選択すれば良い。
(実施の形態6)
実施の形態6を用いて、本願発明の透視型電極用積層体と、この透視型電極用積層体を用いた透明電極とデバイスに使用する各種部材について説明する。
本願発明の透視型電極素材160や、透視型電極素材160を作成するための透視型電極用積層体110において、使用する透明基材120としては、透明性のあるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル樹脂のほか、ポリメタクリル酸メチルに代表されるアクリル樹脂、JSR株式会社製の商品名「アートン」に代表されるノルボルネン系樹脂、東ソー株式会社製の品番「TI−160」に代表されるオレフィンマレイミド樹脂等にて形成される有機樹脂基体や、ガラスにて形成されるガラス基体、透明ポリイミド樹脂、特開平08−148829号公報に記載されているエポキシ樹脂基材等のような、シート状あるいは板状のもの等を用いることができる。
これら透明接着層130に用いる樹脂は100μ厚みでの透過率が85%以上、あるいは10μm厚みで90%以上と高いものを用いることが望ましい。更に開口部180に露出した透明接着層130の表面粗さ(Rz)を1.5μm以下とすることで濁度(HAZE)を3%以下に抑えられ、透視型電極素材の構成材として好適である。
なお透視型電極用積層体において、銅箔パターン部170の厚さは、「モアレ」や「チラツキ」更には「ギラツキ」を低減するために、銅箔パターン部170の線幅は、銅箔パターン部170の厚みの2倍以下、更には1.5倍以下とすることが望ましい。このように銅箔パターン部170線幅を、5μm幅の細線とするためには、アスペクト比を下げなければならない関係から、厚みは0.1〜3.0μmであることがさらに好ましい。
銅箔150の厚みを薄くすることにより、回路配線のアスペクト比(線高/線幅)を1以下にすることが容易になるため、微細配線を形成しやすくなる。
また、この銅箔150の、透明接着層130に接する面の表面粗さRzは0.01μm以上〜1.5μm以下が好ましく、さらに好ましくは0.01μm以上〜1.5μm以下、更には0.05μm以上〜0.7μm以下が特に好ましい。
これら表面粗さRzを0.01μm以上とすることで、接着材との密着強度を充分に得ることができる。さらに0.05μm以上とすることで反射率を下げることに貢献する。
また、Rzの上限を1.5μm以下に抑えることで、銅箔パターン部170に形成された開口部180に露出した透明接着層130の表面粗さを小さくできる。この結果、開口部180に露出した透明接着層130の透明化が可能となり、特に透明化処理等を行わなくても、そのままで充分使える透明度が得られる場合がある。なおRzが1.5μmを超えた場合、HAZEが5%を超えてしまい、透明化処理が必要となる場合がある。
またこの銅箔150や銅箔パターン部170の透明接着層130に接する面に、硫黄、Ni、Co、W、Alの少なくとも一つ以上を単位面積当たりの含有率が 0.1 〜 10.0 %とすることが好ましい(含有率は、XMAまたはEPMAを使えばよい。またEDS付きのSEMを使っても良く、X線検出器にWDSを使っても良いが、WDSを使った特性X線検出器を用いることが有用である。また硫黄、Ni、Co、W、Alの少なくとも一つ以上の単位面積当たりの含有率が 0.1 〜 10.0 %との含有率は、EDSまたはWDSに付属している解析装置(パソコンによるマッピング結果)の数字(%)をそのまま流用すればよい。これにより銅層表面の特徴である波長550〜780nmの高い反射率を抑えることができ、380〜780nmにわたってフラットな反射率にすることができ、回路形成したときの回路表面のちらつきを押さえ、コントラスト比を大きくできる。
また、硫黄の場合は含有率が高くなると、銅層そのものの抵抗値が高くなってしまうため10%以内であることが好ましい。Ni、Co、W、Alの場合は導通のある金属であるため、全面がこれらの金属で覆われていても差し支えない。
なお、透明接着層130は、アクリル、エポキシ、ウレタンもしくはこれらの混合樹脂で形成されていることが好ましい。特にアクリル、ウレタンやこれら混合樹脂は、透明性に優れ、光学的も有用である。また透明接着層130の透過率は、100μ厚みで85%以上、あるいは10μmで90%以上と高くすること望ましい。また濁度(HAZE)も3%以下とすることが望ましい。このようにアクリルまたはウレタンからなる混合樹脂によって透明接着層130を形成することで、その透過率を85%以上、更に90%以上とし、HAZEを3%以下とすることができ、透明接着層130の構成部材として好適である。
(実施の形態6)
実施の形態6では、透視型電極素材160等の大型化について説明する。実施の形態1等で説明した透視型電極用積層体110や銅箔パターン部170を用いることで、画面の対角線の長さ(あるいは大きさ)が20インチ以上、更には32インチ以上、50インチ以上の大画面であっても、1枚の透視型電極用積層体110だけで対応可能なデバイス410を実現できる。
従来提案されていた、薄膜法で得られた透視型電極用積層体の場合、透視型電極体の大きさ(例えば、対角線の長さ)が20インチ以上、32インチ以上、50インチ、100インチ以上と、大きくなれば大きくなるほど、配線パターン20の厚みバラツキが増加し、壁や柱の曲線に合わせるように曲げた場合、断線しやすくなるという課題を有していた。
一方、従来の金属箔を用いた透視型電極体の場合、20インチ以上、32インチ以上、60インチ以上、更には100インチ以上の大型化、あるいは大面積化に対応しようとした場合、銅箔の厚みを18μm以下、あるいは12μm以下での取り扱いことが困難であった。またファインパターン化に限界があったため、電極パターンが肉眼で見えてしまい、ディスプレイを構成する画面画素と、タッチパネルに組み込まれた渋滞の透視型電極体とが、互いに干渉してしまい「モアレ」を発生させるという課題が発生した。
一方、本願発明の透視型電極用積層体110は、導電支持体250で保持された電解銅箔や、圧延銅箔を使うため、銅箔150や導電支持体250の幅を1m以上、更には2m以上と大型することが容易である。また銅箔150や導電支持体250の長さを10m以上、更には100m以上と大型化し、ロールtoロールに対応させることも可能である。また幅を1m以上と大型化した場合でも、銅箔150や銅箔パターン部170の厚みバラツキを小さくすることができるが、これは銅箔150を、厚みバラツキの発生しにくい電解法や圧延法で製造しているためである。更に銅箔150の製造時に導電支持体250を用いことで、電解法や圧延法で形成する銅箔150や銅箔パターン部170の厚みバラツキを、3σで30%以下、更には20%、10%以下に抑えることができ、更にその後のハンドリング性も高められる。このように銅箔150の厚みバラツキを30%以下、更には20%以下、10%以下に抑えることで、画面サイズを大型化した場合に課題となる、面内の配線バラツキを低減でき、その分、配線パターンのファイン化、均一化が可能となる。
このように本願発明の透視型電極用積層体110や透視型電極素材160を用いることで、20インチ以上、40インチ以上、60インチ以上、更には100インチ以上の大型化や、フレキシブル化に対応できる。
このように本願発明の透視型電極用積層体110や銅箔パターン部170は柔軟性に優れているため、鉄道のターミナル駅を支える直径φ1〜2m等の柱の周りに、後付加工で取り付ける曲面状の大型の各種デジタル・サイネージ等に利用することも容易である。
以上のように、本願発明の構成とすることで、対角の大きさで20インチ以上、更には32インチ以上、50インチ以上、100インチ以上の大画面であっても、シート抵抗が100Ω/□以下、更には60Ω/□以下、40Ω/以下とすることが可能となる。更に光透過率を70%以上、更には80%以上とすることが容易となるが、これは本願発明のシート抵抗の絶対値が低く、抵抗値バラツキが小さいためであり、簡単に開口部180を広げられる(すなわち銅箔パターン部170の線幅を狭くする)ことができるためである。
本発明にかかる透視型電極用積層体と、この透視型電極用積層体を用いた透視型電極素材とデバイスを用いることで、液晶パネルや有機EL、更には各種透明シールド板等に用いる透視型電極を安価に提供することができ、各種デバイスの大型化、高信頼性化、高品位化、フレキシブル化等の各種用途に適用できる。
110 透視型電極用積層体
120 透明基材
130 透明接着層
140 反射低減部
150 銅箔
160 透視型電極素材
170 銅箔パターン部
180 開口部
190 矢印
200 電源
210 不溶性陽極
220 陰極
230 硫酸銅溶液
240 処理槽
250 導電支持体
260 粗化液
270 転写体
280 被転写体
290 積層体
300 レジスト
310 従来粗化部
320 アンカー部
330 透明化樹脂層
340 比較品
350 蒸着金属膜
360 タッチパネル
370 指先
380 容量成分
390 制御回路
400 画像表示装置
410 デバイス

Claims (10)

  1. 透明基材と、この透明基材の片面もしくは両面に、透明接着層を介して設けられた銅箔とを有する透視型電極用積層体であって、
    前記透明接着層に面する側の前記銅箔は、表面粗さ(Rz)は、0.01μm以上1.5μm以下で、可視光域における光反射率が15%以下の反射低減部を有し、
    前記銅箔は、厚み0.3μm以上9.9μm以下の、電解銅箔もしくは圧延銅箔のいずれか一つからなる透視型電極用積層体。
  2. 透明基材と、この透明基材の片面もしくは両面に、透明接着層を介して設けられた、銅箔とを有する透視型電極用積層体であって、
    前記透明接着層に面する側の前記銅箔は、硫黄、Ni、Co、W、Alを少なくとも1種類以上を、0.01%以上10.0%以下の割合で含んでなる、可視光域における光反射率が15%以下の反射低減部を有し、
    前記銅箔は、厚み0.3μm以上9.9μm以下の、電解銅箔もしくは、圧延銅箔のいずれか一つからなる透視型電極用積層体。
  3. 透明接着層がアクリル、エポキシ、ウレタンもしくはこれらの混合樹脂であり、厚み10μmにおける光透過率が90%以上であり、ガラス転移温度が150℃以下である請求項1〜2のいずれか一つに記載の透視型電極用積層体。
  4. 透明接着層がアクリル、エポキシ、ウレタンもしくはこれらの混合樹脂であり、厚み10μmにおける光透過率が90%以上であり、厚みは0.1μm以上10.0μm以下であり、25℃における弾性率が1000.0GPa以下である請求項1〜2のいずれか一つに記載の透視型電極用積層体。
  5. 支持体と、この支持体上に形成された電解銅箔からなる厚み0.01μm以上9.9μm以下の銅箔と、この銅箔の上に形成された表面粗さ(Rz)が0.01μm以上1.5μm以下で可視光域における光反射率が15%以下の反射低減部と、を有する転写体を準備する準備工程と、
    前記転写体を、透明基材の一面以上に透明接着層を用いて積層し積層体とする積層工程と、
    前記積層体から、前記支持体を除去する除去工程と、
    を有する透視型電極用積層体の製造方法。
  6. 前記銅箔は、銅箔パターン部を有する請求項5記載の透視型電極用積層体の製造方法。
  7. 支持体は、金属製である請求項5記載の透視型電極用積層体の製造方法。
  8. 請求項1または2に記載の透視型電極用積層体の前記銅箔の一部が開口部として除去されてなる銅箔パターン部を有する透過型電極素材であって、
    シート抵抗が100Ω/□以下、光透過率が70%以上、対角での大きさ20インチ以上の透視型電極素材。
  9. 請求項1または2に記載の透視型電極用積層体の前記銅箔の一部が開口部として除去されてなる銅箔パターン部を有する透過型電極素材であって、
    少なくとも前記開口部に露出した透明接着部の上に透明化樹脂層が設けられている、
    シート抵抗が100Ω/□以下、光透過率が70%以上、対角での大きさ20インチ以上の透視型電極素材。
  10. 請求項8または9に記載の透視型電極素材と、
    前記透視型電極素材を構成する銅箔パターン部に接続された制御回路と、を有するデバイス。
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