JP2015156155A - 異常発信検知装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
システムの信頼性を向上させ得る発振器異常検知装置及び方法を提案する。
【解決手段】
二重化された処理部にそれぞれ設けられ、同じ周波数の第1のクロック信号を出力する各発振器の異常を検知する発振器異常検知装置及び方法において、第1のクロック信号の整数倍の周波数を有する第2のクロック信号を生成し、各処理部において、自系の発振器から出力された第1のクロック信号と、他系の発振器から出力された第1のクロック信号とをそれぞれ別個に第2のクロック信号と比較し、各処理部において、当該比較の結果に基づいて自系及び他系の発振器の異常の有無をそれぞれ判定するようにした。
【選択図】 図1
Description
図1において、1は全体として本発明を適用した鉄道保安装置を示す。この鉄道保安装置1は、信号灯や軽てつ機等を制御する二重化されたA系及びB系の制御処理部2A,2Bと、共通発振器3及び逓倍回路4からなる判定用クロック信号生成部5とを備えて構成される。
図4は、以上のような発振器11A,11Bの異常検知に関連してステータス判定部22A,22Bにより常時実行される発振器異常検知処理の具体的な処理手順を示す。ステータス判定部22A,22Bは、この図4に示す処理手順に従って、自系若しくは他系の発振器11A,11B又は共通発振器3の異常を検知する。
以上のように本実施の形態の鉄道保安装置1では、A系及びB系の発振器11A,11Bからそれぞれ出力された各クロック信号S1A,S1Bを、共通発振器3から出力されたこれらのクロック信号と同じ周波数を有するクロック信号S2を整数倍した判定用クロック信号S3とそれぞれ別個に比較してA系及びB系の発振器11A,11Bにおける異常の発生の有無を判定しているため、A系及びB系の発振器11A,11Bのいずれかに異常が発生した場合においても、いずれの発振器11A,11Bに異常が発生したのかを確実に特定することができる。
なお上述の実施の形態においては、本発明を鉄道保安装置1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各種の制御処理を実行する制御処理部や、各種の信号処理を実行する信号処理部、各種演算処理を実行する演算処理部などの処理部が二重化され、これら処理部がそれぞれ内部に有する発振器から出力されるクロック信号に基づいて個別に処理を実行するように構成された装置やシステム等に広く適用することができる。
Claims (8)
- 二重化された処理部にそれぞれ設けられ、同じ周波数の第1のクロック信号を出力する各発振器の異常を検知する発振器異常検知装置において、
前記第1のクロック信号の整数倍の周波数を有する第2のクロック信号を生成する判定用クロック信号生成部と、
前記二重化された処理部にそれぞれ設けられ、自系の前記発振器から出力された前記第1のクロック信号と、他系の前記発振器から出力された前記第1のクロック信号とを、それぞれ別個に前記第2のクロック信号と比較し、当該比較の結果に基づいて自系及び他系の前記発振器の異常の有無を判定する異常検知部と
を備えることを特徴とする発振器異常検知装置。 - 前記異常検知部は、
自系の前記発振器から出力される前記第1のクロック信号の立上り期間及び立下り期間における前記第2のクロック信号のクロック数を計測する第1の計測器と、
他系の前記発振器から出力される前記第1のクロック信号の立上り期間及び立下り期間における前記第2のクロック信号のクロック数を計測する第2の計測器と、
前記第1及び第2の計測器の計測結果に基づいて自系及び他系の前記発振器の異常の有無を判定するステータス判定部と
を備え、
前記ステータス判定部は、
自系及び他系の前記発振器が正常に動作している場合に前記第1及び第2の計測器により計測される前記第2のクロック信号のクロック数を正常値として予め保持し、前記第1及び第2の計測器の計測結果と、当該正常値とに基づいて自系及び他系の前記発振器に異常が発生しているか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の発振器異常検知装置。 - 前記ステータス判定部は、
前記正常値に基づいて、当該正常値の前後に余裕をもたせた判定基準範囲を設定し、
前記第1及び第2の計測器の計測結果が前記判定基準範囲内にあるか否かに基づいて前記第1及び第2の計測器に異常が発生しているか否かを判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の発振器異常検知装置。 - 前記ステータス判定部は、
前記判定基準範囲を外れる頻度の閾値を保持し、
前記第1又は第2の計測器の計測結果が前記判定基準範囲を外れる頻度が前記閾値を越えた場合に、対応する前記発振器に異常が発生していると判定する
ことを特徴とする請求項3に記載の発振器異常検知装置。 - 二重化された処理部にそれぞれ設けられ、同じ周波数の第1のクロック信号を出力する各発振器の異常を検知する発振器異常検知方法において、
前記第1のクロック信号の整数倍の周波数を有する第2のクロック信号を生成する第1のステップと、
各前記処理部において、自系の前記発振器から出力された前記第1のクロック信号と、他系の前記発振器から出力された前記第1のクロック信号とを、それぞれ別個に前記第2のクロック信号と比較する第2のステップと、
各前記処理部において、前記比較の結果に基づいて自系及び他系の前記発振器の異常の有無をそれぞれ判定する第3のステップと
を備えることを特徴とする発振器異常検知方法。 - 前記第2のステップでは、
各前記処理部において、自系の前記発振器から出力される前記第1のクロック信号の立上り期間及び立下り期間における前記第2のクロック信号のクロック数を第1の計測器により計測すると共に、他系の前記発振器から出力される前記第1のクロック信号の立上り期間及び立下り期間における前記第2のクロック信号のクロック数を第2の計測器により計測し、
前記第3のステップでは、
各前記処理部において、前記第1及び第2の計測器の計測結果と、自系及び他系の前記発振器が正常に動作している場合に各前記第1及び第2の計測器により計測される前記第2のクロック信号のクロック数である正常値とに基づいて、自系及び他系の前記発振器に異常が発生しているか否かを判定する
ことを特徴とする請求項5に記載の発振器異常検知方法。 - 前記第3のステップでは、
前記正常値の前後に余裕をもたせた判定基準範囲を設定し、
前記第1及び第2の計測器の計測結果が前記判定基準範囲内にあるか否かに基づいて前記第1及び第2の計測器に異常が発生しているか否かを判定する
ことを特徴とする請求項6に記載の発振器異常検知方法。 - 前記第3のステップでは、
前記第1又は第2の計測器の計測結果が前記判定基準範囲を外れる頻度が予め設定された閾値を越えた場合に、対応する前記発振器に異常が発生していると判定する
ことを特徴とする請求項7に記載の発振器異常検知方法。
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