JP2013201619A - クロック故障検出装置及びクロック故障検出方法 - Google Patents

クロック故障検出装置及びクロック故障検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】情報処理装置のインタフェースを増やさずに入力タイマークロックの故障検出を実現する。
【解決手段】クロック故障検出装置10は、入力した外部クロック60の立ち上がり又は立ち下りのエッジ間隔を計測するエッジ間隔計測部20と、エッジ間隔計測部20による複数の計測値61〜65の平均からエッジ間隔の基準値66を作成するエッジ間隔基準値作成部30と、エッジ間隔基準値作成部30で基準値66が作成された後に、エッジ間隔計測部20による計測値67と基準値66とを比較することにより外部クロック60のエラーを検出するエラー検出部40と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイマークロックの故障を検出するためのクロック故障検出装置及びクロック故障検出方法に関する。
従来、外部からタイマークロックが供給される情報処理装置の信頼性向上のためには、タイマークロック供給信号以外にその誤りを検出するパリティなどの信号が必要であり、入力インタフェースが増えてしまう結果になっていた。これ以外のエラー検出方法では、二つ以上のクロックが存在するシステムにて、二つのクロックを用いたカウント数をチェックすることにより故障を検出できるが、1サイクル毎の正当性を確認しておらず、故障を検出するのに時間がかかっていた。特許文献1では、二つの異なるクロックを用いてクロック故障を検出しているが、一定時間(実時間)当たりのカウント数で故障判定をしており、故障が判明するのは一定時間後であり、1サイクル毎の判定は行っていない。また、タイマークロックが故障した際に継続動作をさせるためにはTCS装置(Timer Clock Syncronizer:時刻同期化装置)をメイン用と予備用の二つ用意し、二重化構成をせざるを得ず、システムのコスト増加を招いていた。
特開平3−100815号公報
外部からタイマークロック信号が供給されている情報処理装置にて、その入力信号に対するエラー検出方法は、入力信号に対するパリティや二重化を用いたチェックで行われている、しかし、それを実現するためには、チェック用の入力信号が別途必要になり、ハードウェアインタフェースの増加を招いていた。
また、タイマークロック入力信号に故障が発生した場合、タイマークロックを基にカウントアップしているタイマー装置が止まったり正確に動作しなくなったりする。このことから、TOD(Time Of Day:日付時刻機構)のズレや、情報処理装置のストールやOSのクラッシュなどを招いていた。
そこで、本発明の目的は、情報処理装置のインタフェースを増やさずに入力タイマークロックの故障検出を実現し得るクロック故障検出装置等を提供することにある。
本発明に係るクロック故障検出装置は、
入力した外部クロックの立ち上がり又は立ち下りのエッジ間隔を計測するエッジ間隔計測部と、
このエッジ間隔計測部による複数の計測値の平均から前記エッジ間隔の基準値を作成するエッジ間隔基準値作成部と、
このエッジ間隔基準値作成部で前記基準値が作成された後に、前記エッジ間隔計測部による計測値と前記基準値とを比較することにより前記外部クロックのエラーを検出するエラー検出部と、
を備えたものである。
本発明に係るクロック故障検出方法は、
入力した外部クロックの立ち上り又は立ち下りのエッジ間隔を計測し、その複数の計測値の平均から前記エッジ間隔の基準値を作成し、
前記基準値が作成された後に前記エッジ間隔を計測し、その計測値と前記基準値とを比較することにより、前記外部クロックのエラーを検出する、
ものである。
本発明によれば、情報処理装置のインタフェースを増やさずに入力タイマークロックの故障検出を実現することができる。その理由は、システム初期設定時に計測したタイマークロックのエッジ間隔を基準値とし、その後システム稼働中に入力タイマークロックのエッジ間隔値を基準値と比較することにより故障を検出することができるためである。
本発明に係るクロック故障検出装置の一実施形態を示すブロック図である。 図1のクロック故障検出装置を内蔵する情報処理装置を示すブロック図である。 図1のクロック故障検出装置におけるエラー判定条件の一覧を示す図表である。 図1のクロック故障検出装置におけるエラー波形の第一例を示すタイミングチャートである。 図1のクロック故障検出装置におけるエラー波形の第二例を示すタイミングチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について説明する。なお、本発明に係るクロック故障検出方法は、本発明に係るクロック故障検出装置の動作を方法の発明として捉えたものであるので、以下の実施形態の説明の中で同時に説明する。
図1は、本発明に係るクロック故障検出装置の一実施形態を示すブロック図である。図2は、図1のクロック故障検出装置を内蔵する情報処理装置を示すブロック図である。以下、これらの図面に基づき説明する。
本実施形態のクロック故障検出装置10は、入力した外部クロック60の立ち上がり又は立ち下りのエッジ間隔(発振間隔)を計測するエッジ間隔計測部20と、エッジ間隔計測部20による複数の計測値61〜65の平均からエッジ間隔の基準値66を作成するエッジ間隔基準値作成部30と、エッジ間隔基準値作成部30で基準値66が作成された後に、エッジ間隔計測部20による計測値67と基準値66とを比較することにより外部クロック60のエラーを検出するエラー検出部40と、を備える。
エラー検出部40は、計測値67と基準値66との差が一定以上になったときに、エラーを検出したとする。また、エラー検出部40は、計測値67と基準値66との差が一定以上になることが一定回数になったときに、故障と判定する。
更に、クロック故障検出装置10は、エッジ間隔基準値作成部30で作成された基準値66に基づき内部クロック80を生成し、エラー検出部40で故障と判定されたときに、外部クロック60に代えて内部クロック80に切り替えるクロック切替部50を、備える。
なお、外部クロック60とは外部から入力するタイマークロックのことであり、内部クロック80とは内部で生成するタイマークロックのことである。
以下、本実施形態のクロック故障検出装置10について更に詳細に説明する。
まずは、一般的なタイマークロックが用いられる情報処理装置200について、図2に基づき説明する。情報処理装置200は時刻制御用としてTOD(Time Of Day)機構からなるタイマー装置201を具備しており、そのTOD機構はレジスタで構成される。情報処理装置200にタイマークロックが供給されることにより、これをタイマー装置201のレジスタがカウントアップすることにより、時刻を進めることができる。タイマークロックは、時刻補正の必要上、外部のTCS装置100から供給される。本実施形態のクロック故障検出装置10は、タイマー装置201とともに情報処理装置200に内蔵される。また、情報処理装置200がTCS装置100から入力したタイマークロックは、クロック故障検出装置10を経てタイマー装置201に供給される。
以下、図1に基づき、クロック故障検出装置10の構成を説明する。エッジ間隔計測部20は、エッジ間隔計測カウンタからなる。エッジ間隔基準値作成部30は、計測値格納レジスタ31〜35、計測値平均算出回路36、基準値格納レジスタ37からなる。エラー検出部40は、マージン値格納レジスタ41、エラー判定回路42、エラーカウントレジスタ43、故障判定回路44からなる。クロック切替部50は、クロック生成回路51、クロック切替判定回路52、クロック選択回路53からなる。
エッジ間隔計測部20は、外部クロック60の立ち上がりエッジ間隔を、情報処理装置200のクロック周波数で計測するカウンタである。つまり、ある起点の立ち上がりエッジから次の立ち上がりエッジまで、情報処理装置200のクロック周波数で何サイクルかかったかをカウントする。
エッジ間隔基準値作成部30は、エラー判定の基となるクロック発振間隔の基準値(正解値)を算出するものであり、情報処理装置200のシステムの初期設定時にのみ稼働する。まず、エッジ間隔計測部20は、外部クロック60のエッジ間隔を複数回計測し、その計測値をそれぞれ計測値格納レジスタ31〜35に格納する。本実施形態では、五回計測し、それらの計測値61〜65を五つの個別の計測値格納レジスタ31〜35に格納する。一回目の計測値61は計測値格納レジスタ31に格納、二回目の計測値62は計測値格納レジスタ32に格納、といった具合である。計測値平均算出回路36は、エッジ間隔計測部20による五回の計測が終わってから、計測値格納レジスタ31〜35内の五つの計測値61〜65の平均値を計算し、その値をエッジ間隔の基準値66として基準値格納レジスタ37に格納する。
エッジ間隔を複数回計測して、それらの計測値の平均を出す理由は、計測の誤差をなるべく少なくするためである。この平均値の計算方法はどのようなものでもよい。また、本実施形態では、五回分の計測値61〜65を五つのエッジ間隔格納レジスタ31〜35に格納する構成となっているが、その計測回数は何回でもよい。
エラー検出部40は、外部クロック60のエラーを検出し、外部クロック60の最終的な故障を判定する。前述のとおり、エッジ間隔計測部20は、外部クロック60の発振間隔を計測する。つまり、エッジ間隔計測部20は、システムの初期設定時にはエッジ間隔の基準値を算出するために動作し、初期設定終了後のシステム稼働時にはエッジ間隔のエラーを検出するために動作する。エラー判定回路42は、エッジ間隔計測部20による計測値67と基準値格納レジスタ37内の基準値66とを比較する。
外部クロック60の周波数は、供給元のTCS装置100に内蔵される水晶発振器自体の精度誤差以外に、時刻補正を行うための意図的な周波数変動がある。したがって、正常な外部クロック60であっても、周波数は一定ではなく変動する場合がある。これに対応するため、マージン値格納レジスタ41は、システムで認められた変動許容値すなわちマージン値70を保持する。マージン値70は、予め固定値を設定しておくか、診断パスを用いてエラー判定が開始される前に設定しておく。
エラー判定回路42のエラー判定条件は以下のとおりである。まず、基準値格納レジスタ37内の基準値66をA、エッジ間隔計測部20による計測値67をB、マージン値格納レジスタ41内のマージン値70をαとする。そして、A±αとBを比較し、A−αからA+αまでの範囲内にBがあるならば外部クロック60を「正常」とする。この条件を式で表すと次のようになる。
(A−α)≦B≦(A+α)
一方、BがA−αよりも小さい場合、エラー判定回路42は、エラーカウントアップ指示71をエラーカウントレジスタ43へ出力することにより、「短周期エラー」としてエラーカウントレジスタ43に「1」を足し込む。この条件を式で表すと次のようになる。
B<(A−α)
また、BがA+αよりも大きい場合は、エラー判定回路42は、エラーカウントアップ指示71をエラーカウントレジスタ43へ出力することにより、「長周期エラー」としてエラーカウントレジスタ43に「1」を足し込む。この条件を式で表すと次のようになる。
B>(A+α)
故障判定回路44は、エラーカウントレジスタ43からエラーカウント数72を入力することにより、エラーカウント数72を監視する。そして、故障判定回路44は、エラーカウント数72が一定期間中に規定の値(エラー回数)を超えた場合、外部クロック60が故障であると判定して故障通知73を出力する。このように、短周期エラー又は長周期エラーが1回起きただけでは、外部クロック60の故障とは判定しない。これは数回の間欠故障が発生した程度では、タイマー装置201にはそれほど影響を与えないためである。
これとは別に、エッジ間隔計測部20は、次の立ち上がりエッジを待って計測している。このとき、いつまで経っても立ち上がりエッジが来ない場合、つまり長周期エラーが一定回数継続されている場合、エッジ間隔計測部20は、オーバーフロー通知68を故障判定回路44へ出力することによって、固定故障の「タイマーストールエラー」が起こったことを報告する。故障判定回路44は、オーバーフロー通知68を受け取った場合は、エラーカウント数72がいくつであっても即、外部クロック60の故障と判定する。
クロック切替部50は、外部クロック60が故障となった際に、外部クロック60から内部クロック80に切り替える。クロック生成回路51は、基準値格納レジスタ37内の基準値66が確定した時点で、基準値66を使って外部クロック60と同様のエッジ間隔を持った信号を作成する。クロック生成回路51が生成する信号が内部クロック80である。故障判定回路44は、外部クロック60の故障であると判定すると、クロック切替判定回路52へ故障通知73を出力する。この場合、クロック切替判定回路52は、その故障判定をセレクト条件として、切り替え指示81をクロック選択回路53へ出力することにより、タイマー装置201へのタイマークロック供給を、外部クロック60から内部クロック80に切り替える。
次に、本実施形態のクロック故障検出装置10の動作について説明する。
始めに、タイマークロック発振間隔の基準値を算出する動作を説明する。情報処理装置200のシステムの初期設定時にて以下を行う。エッジ間隔計測部20は、外部クロック60を入力すると、外部クロック60の立ち上がりエッジ間隔を計測する。例えば情報処理装置200のクロック周波数が500MHz、外部クロック60が1MHzであった場合、エッジ間隔計測部20の計測値はカウント数で500回となる。エッジ間隔計測部20は、1回目の計測が終わったら、その計測値61を計測値格納レジスタ31に格納する。
続けて、エッジ間隔計測部20は、外部クロック60の立ち上がりエッジ間隔を計測し、2回目の計測値62を計測値格納レジスタ32に格納し、3回目の計測値63を計測値格納レジスタ33に格納し、本実施形態では5回目までの計測値64,65を、計測値格納レジスタ34,35に格納する。計測値平均算出回路36は、計測値61〜65が計測値格納レジスタ31〜36に格納されたら、計測値格納レジスタ31〜36から5つの計測値61〜65を入力し、これらの平均値を算出する。計測値平均算出回路36は、算出した平均値をタイマークロック発振間隔の基準値66として、基準値格納レジスタ37に格納する。これにて、エラー判定の基となる基準値66の算出が終了する。
次に、エラーをチェックする動作を説明する。外部クロック60に対するエラーチェックの開始は、基準値格納レジスタ37に基準値66が格納された後のシステム稼働となってからである。システム稼働となったら、エッジ間隔計測部20は、外部クロック60のエッジ間隔を計測し、その計測値67をエラー判定回路42へ送る。エラー判定回路42は、計測値67と基準値格納レジスタ37内の基準値66とを比較する。ここで、計測値67をB、基準値66をA、マージン値格納レジスタ41に格納されているマージン値70をαとしたとき、エラー判定回路42は、BがA−αからA+αまでの範囲内であれば問題なしとする一方、Bがその範囲を外れると短周期又は長周期エラーとしてエラーカウントレジスタ43の値を「1」足し込むようにエラーカウントアップ指示71を出す。
エラー判定条件の一覧を図3に、エラー波形の例を図4及び図5に示す。図3乃至図5に示す「短周期エラー」又は「長周期エラー」は、外部クロック60の周期が一時的におかしくなっただけで、再びタイマークロックが供給される場合、すなわち、間欠故障の場合である。故障判定回路44は、間欠故障が続き、エラーカウント数72が一定期間に規定回数を超えたときに、クロック故障と判定する。これは、例えば8時間の間に3回以上エラーが生じたらクロック故障とするなど、期間と回数が定められる。図3乃至図5の「タイマーストールエラー」は、長周期エラーが一定回数継続されている場合、すなわち固定故障の場合である。固定故障の場合、情報処理装置システムに影響が出るので即、外部クロック60の故障とする。
これは、エッジ間隔計測部20がオーバーフロー通知68を故障判定回路44へ出力することにより、故障判定回路44が判断する。例えば、基準値66のカウント数が大体「500(10進)」と予測されるシステムにおいて、「2500(10進)」のカウント幅の容量を有するエッジ間隔計測部20を用意しておく。エラーでない場合、エッジ間隔計測部20は、およそ「500」のカウント数前後でクリアされて「0」となり、再びカウントを始める。一方、エラーである場合、エッジ間隔計測部20は、クリアされずに「2500」までカウント数が進むと、基準値66の5倍のカウント数が進んだことになり、5周期分のタイマークロックエッジが来ていないことになる。そこで、カウント数が「2500」を超えたらエッジ間隔計測部20がオーバーフロー通知68を出すように設定しておけば、故障判定回路44はこれがタイマーストールエラー(固定故障)であると判定できることになる。
次に、クロック故障時のタイマークロック切り替えについて説明する。クロック生成回路51は、情報処理装置200のクロック周波数をカウントアップする汎用カウンタで実現できる。その汎用カウンタは、内部クロック80の出力波形の初期値としてまず「0」を出力する。汎用カウンタのカウント数が基準値格納レジスタ37の基準値66の1/2になったとき、内部クロック80の出力波形を「1」に反転させる。汎用カウンタのカウント数が基準値66の2/2になったら、内部クロック80の出力波形を「0」に反転させ、汎用カウンタのカウント数を「0」に戻す。これを繰り返すことにより、内部クロック80の波形が実現できる。
故障判定回路44から故障通知73が出力されたら、クロック切替判定回路52は、外部クロック60から内部クロック80に切り替えるよう、クロック選択回路53へ切り替え指示81を出力する。つまり、情報処理装置200内のタイマー装置201へ正常なタイマークロックを供給することにより、情報処理装置200のシステムに影響が出ないようにする。クロック切り替え時にタイマークロックの位相に差が発生する場合が予想されるが、1サイクル内の誤差であり影響は無い。内部クロック80は、外部クロック60と違い、時刻補正のための周波数変動はできないが、保守員が故障部を復旧させるまでの繋ぎとしてはシステムの機能を十分に果たせるものである。
次に、本実施形態の効果について説明する。
第1の効果は、情報処理装置200のインタフェースを増やさずに外部クロック60の故障検出を実現できることである。その理由は、システム初期設定時に計測した外部クロック60のエッジ間隔を基準値66とし、その後システム稼働中に外部クロック60のエッジ間隔の計測値67を基準値66と比較することにより、故障を検出できるためである。
第2の効果は、外部クロック60が故障した際、内部で生成した内部クロック80に切り替えることにより、情報処理装置200内に供給するタイマークロックが途切れることが無くなり、システムの継続動作が可能となることである。また、外部にTCS装置100をもう一つ持たず、つまり二重化せずにシステム動作を継続できるので、その分コストを削減できることである。その理由は、外部クロック60のエッジ間隔が基準値66として分かっているので、この情報を基に外部クロック60と同じ周波数の内部クロック80を生成できるからである。
第3の効果は、周波数変動に対応した故障時のタイマークロック切り替え用の信号を実現できる。その理由は、外部クロック60のエッジ間隔の基準値66を基に、外部クロック60と同じ周波数の内部クロック80を生成できるからである。外部クロック60という周波数変動がある信号に対して、故障予備用として内部に水晶発振器を持つこと(つまり固定周波数を持つこと)では、周波数変動に対応できない。
次に、本発明について総括する。
本発明は、外部から情報処理装置へ入力されるタイマークロック信号に対し、システム初期設定時にタイマークロックの立ち上がりエッジ間隔を計測してこれを基準値とし、その後のシステム稼働中に同タイマークロック入力信号の立ち上がりエッジ間隔と基準値とを比較監視することにより、ハードウェアインタフェースを増やさずにタイマークロック入力信号の故障検出を可能とし、また、故障となった際、タイマークロックの供給を外部入力信号から、基準値を用いて内部生成した信号に切り替えることにより、情報処理システムの継続動作を可能とし、タイマークロックの高信頼性を実現することを特徴とするものである。
換言すると、本発明は、
システム初期設定時にタイマークロックの立ち上がりエッジ間隔を複数回計測し、その複数回の平均値を算出した結果をタイマークロックのエッジ間隔基準値とする手段と、
システム稼働中に入力されるタイマークロックの立ち上がりエッジ間隔と基準値とを比較することによりエラーを検出し、そのエラー回数が規定回数を上回った場合、タイマークロック入力信号を故障と判定する手段と、
基準値からタイマークロックを内部生成し、タイマークロック入力信号が故障となった際、タイマークロックの供給を入力信号から、この内部生成信号に切り替える手段と、
を有する。
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
上記の実施形態の一部又は全部は以下の付記のようにも記載され得るが、本発明は以下の構成に限定されるものではない。
[付記1]入力した外部クロックの立ち上がり又は立ち下りのエッジ間隔を計測するエッジ間隔計測部と、
このエッジ間隔計測部による複数の計測値の平均から前記エッジ間隔の基準値を作成するエッジ間隔基準値作成部と、
このエッジ間隔基準値作成部で前記基準値が作成された後に、前記エッジ間隔計測部による計測値と前記基準値とを比較することにより前記外部クロックのエラーを検出するエラー検出部と、
を備えたクロック故障検出装置。
[付記2]前記エラー検出部は、前記計測値と前記基準値との差が一定以上になったときに、前記エラーを検出したとする、
付記1記載のクロック故障検出装置。
[付記3]前記エラー検出部は、前記差が一定以上になることが一定回数になったときに、故障と判定する、
付記1記載のクロック故障検出装置。
[付記4]前記エッジ間隔基準値作成部で作成された前記基準値に基づき内部クロックを生成し、前記エラー検出部で前記故障と判定されたときに、前記外部クロックに代えて前記内部クロックに切り替えるクロック切替部を、
更に備えた付記3記載のクロック故障検出装置。
[付記5]前記外部クロックが外部タイマークロックである、
付記1乃至4のいずれか一つに記載のクロック故障検出装置。
[付記6]入力した外部クロックの立ち上り又は立ち下りのエッジ間隔を計測し、その複数の計測値の平均から前記エッジ間隔の基準値を作成し、
前記基準値が作成された後に前記エッジ間隔を計測し、その計測値と前記基準値とを比較することにより、前記外部クロックのエラーを検出する、
クロック故障検出方法。
[付記7]計測値と前記基準値とを比較する際に、前記計測値と前記基準値との差が一定以上になったときに、前記エラーを検出したとする、
付記6記載のクロック故障検出方法。
[付記8]前記差が一定以上になることが一定回数になったときに、故障と判定する、
付記7記載のクロック故障検出方法。
[付記9]前記基準値に基づき内部クロックを生成し、前記故障と判定したときに、前記外部クロックに代えて前記内部クロックに切り替える、
付記8記載のクロック故障検出方法。
[付記10]前記外部クロックが外部タイマークロックである、
付記6乃至9のいずれか一つに記載のクロック故障検出方法。
10 クロック故障検出装置
20 エッジ間隔計測部
30 エッジ間隔基準値作成部
31〜35 計測値格納レジスタ
36 計測値平均算出回路
37 基準値格納レジスタ
40 エラー検出部
41 マージン値格納レジスタ
42 エラー判定回路
43 エラーカウントレジスタ
44 故障判定回路
50 クロック切替部
51 クロック生成回路
52 クロック切替判定回路
53 クロック選択回路
60 外部クロック
61〜65,67 計測値
66 基準値
68 オーバーフロー通知
70 マージン値
71 エラーカウントアップ指示
72 エラーカウント数
73 故障通知
80 内部クロック
81 切り替え指示
100 TCS装置
200 情報処理装置
201 タイマー装置

Claims (10)

  1. 入力した外部クロックの立ち上がり又は立ち下りのエッジ間隔を計測するエッジ間隔計測部と、
    このエッジ間隔計測部による複数の計測値の平均から前記エッジ間隔の基準値を作成するエッジ間隔基準値作成部と、
    このエッジ間隔基準値作成部で前記基準値が作成された後に、前記エッジ間隔計測部による計測値と前記基準値とを比較することにより前記外部クロックのエラーを検出するエラー検出部と、
    を備えたクロック故障検出装置。
  2. 前記エラー検出部は、前記計測値と前記基準値との差が一定以上になったときに、前記エラーを検出したとする、
    請求項1記載のクロック故障検出装置。
  3. 前記エラー検出部は、前記差が一定以上になることが一定回数になったときに、故障と判定する、
    請求項1記載のクロック故障検出装置。
  4. 前記エッジ間隔基準値作成部で作成された前記基準値に基づき内部クロックを生成し、前記エラー検出部で前記故障と判定されたときに、前記外部クロックに代えて前記内部クロックに切り替えるクロック切替部を、
    更に備えた請求項3記載のクロック故障検出装置。
  5. 前記外部クロックが外部タイマークロックである、
    請求項1乃至4のいずれか一つに記載のクロック故障検出装置。
  6. 入力した外部クロックの立ち上り又は立ち下りのエッジ間隔を計測し、その複数の計測値の平均から前記エッジ間隔の基準値を作成し、
    前記基準値が作成された後に前記エッジ間隔を計測し、その計測値と前記基準値とを比較することにより、前記外部クロックのエラーを検出する、
    クロック故障検出方法。
  7. 計測値と前記基準値とを比較する際に、前記計測値と前記基準値との差が一定以上になったときに、前記エラーを検出したとする、
    請求項6記載のクロック故障検出方法。
  8. 前記差が一定以上になることが一定回数になったときに、故障と判定する、
    請求項7記載のクロック故障検出方法。
  9. 前記基準値に基づき内部クロックを生成し、前記故障と判定したときに、前記外部クロックに代えて前記内部クロックに切り替える、
    請求項8記載のクロック故障検出方法。
  10. 前記外部クロックが外部タイマークロックである、
    請求項6乃至9のいずれか一つに記載のクロック故障検出方法。
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