JP2017211792A - インターロック回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】設備の状態を監視する現場計器からの信号に基づきトリップ指令を出力するインターロック回路の信頼性の向上を図る。【解決手段】3個の現場計器1a,1b,1cのそれぞれから、計測データのアナログ信号6ab,6bb,6cbと設備の異常時に異常を知らせるデジタル信号6aa,6ba,6caとが入力される波形解析ソフト4a,4b、および計測データの基準値が記憶されたメモリ5a,5bを有するインターロックモジュール3a、3bを備え、入力されたアナログ信号6ab,6bb,6cbの推移と基準値とが波形解析ソフト4a,4bで比較され、基準値から外れたアナログ信号が検出されたとき、そのアナログ信号を発信する現場計器からのデジタル信号が排除され、残りの正常な現場計器からのデジタル信号を用いてトリップ指令が出力されるように構成した。【選択図】図1
Description
この発明は、設備機器の状態を監視する現場計器からの出力によりトリップ出力するインターロック回路に関するものである。
従来のインターロック回路において、信頼性の向上のために、3重化された現場計器からデジタル信号をインターロック回路に入力し、2out of 3演算処理を行ってトリップ指令を出力するシステムが知られている。
また、例えば、系統の異常を検出する複数の継電器本体部を有し、系統異常の検出時に複数の出力開閉部を同時にオンし、トリップ指令を出力する保護継電器の二重化構成において、継電器本体部の動作異常に基づき、リスタート処理後も動作異常が継続しているとき、異常警報を出力する常時監視部と、この異常警報を受けて、対応する出力開閉部をバイパスするバイパス回路と、継電器本体部の処理動作が全て正常であるとき処理正常を出力し、リスタート中はバイパス補完信号を出力する処理正常出力部と、バイパス補完信号を受けたときに対応する出力開閉部をバイパスするバイパス補完回路とを備えたデジタル型保護継電器の二重化バイパスシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、系統の異常を検出する複数の継電器本体部を有し、系統異常の検出時に複数の出力開閉部を同時にオンし、トリップ指令を出力する保護継電器の二重化構成において、継電器本体部の動作異常に基づき、リスタート処理後も動作異常が継続しているとき、異常警報を出力する常時監視部と、この異常警報を受けて、対応する出力開閉部をバイパスするバイパス回路と、継電器本体部の処理動作が全て正常であるとき処理正常を出力し、リスタート中はバイパス補完信号を出力する処理正常出力部と、バイパス補完信号を受けたときに対応する出力開閉部をバイパスするバイパス補完回路とを備えたデジタル型保護継電器の二重化バイパスシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
現場計器は、ボイラーやタービンの設備などにおいて設定値を超える異常が発生した場合にデジタル信号をインターロック回路へ出力し、機器保護のためにトリップ出力する目的で備えられている。
上記特許文献1では、バイパス補完回路を設けることにより、動作異常後にリスタートしたとき、リスタート処理中であっても、動作異常となった保護継電器を保護から離脱させて、健全な保護継電器のみを使用することで無保護状態をなくしている。
しかし、異常発生時には必ず信号出力しなければならない重要なものであるにも係わらず、正常な現場計器からの信号と異常な現場計器からの信号を区別せずにトリップ出力してしまうという問題があった。
上記特許文献1では、バイパス補完回路を設けることにより、動作異常後にリスタートしたとき、リスタート処理中であっても、動作異常となった保護継電器を保護から離脱させて、健全な保護継電器のみを使用することで無保護状態をなくしている。
しかし、異常発生時には必ず信号出力しなければならない重要なものであるにも係わらず、正常な現場計器からの信号と異常な現場計器からの信号を区別せずにトリップ出力してしまうという問題があった。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、現場計器の状態を監視して信頼性の向上を図るインターロック回路を提供することを目的とする。
この発明に係るインターロック回路は、設備の状態を監視する3重化された現場計器からの計測信号に基づいて設備を保護するためのトリップ指令を出力するインターロック回路であって、3個の現場計器のそれぞれから、計測データのアナログ信号と設備の異常時に異常を知らせるデジタル信号とが入力される波形解析ソフト、および計測データの基準値が記憶されたメモリを有するインターロックモジュールを備え、入力されたアナログ信号の推移と基準値とが波形解析ソフトで比較され、基準値から外れたアナログ信号が検出されたとき、そのアナログ信号を発信する現場計器からのデジタル信号が排除され、残りの現場計器からのデジタル信号を用いてトリップ指令が出力されるようにしたものである。
この発明のインターロック回路によれば、3個の現場計器のそれぞれから、計測データのアナログ信号と設備の異常時に異常を知らせるデジタル信号とがインターロックモジュールの波形解析ソフトに入力され、入力されたアナログ信号の推移と基準値とが波形解析ソフトで比較され、基準値から外れたアナログ信号が検出されたとき、そのアナログ信号を発する現場計器からのデジタル信号が排除され、残りの現場計器からのデジタル信号を用いてトリップ指令が出力されるようにしたので、現場計器の状態を監視して正常な現場計器からの正常な信号のみを使用するため、インターロック回路の信頼性の向上を図ることができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1によるインターロック回路を図に基づいて説明する。
図1は、実施の形態1のインターロック回路を示す構成図である。保護監視対象であるボイラーやタービン等の設備機器(以下、設備と略す)には、温度や圧力などを計測して設備の異常を検知する計測器が設置されている。
以下、この発明の実施の形態1によるインターロック回路を図に基づいて説明する。
図1は、実施の形態1のインターロック回路を示す構成図である。保護監視対象であるボイラーやタービン等の設備機器(以下、設備と略す)には、温度や圧力などを計測して設備の異常を検知する計測器が設置されている。
図1に示すように、実施の形態では、1つの計測対象に対して信頼性向上のために3重化された3個の現場計器1a,現場計器1b,現場計器1cが設置されている。
各現場計器からは、実線で示すようなデジタル信号と破線で示すようなアナログ信号が出力される。すなわち、現場計器1aからデジタル信号6aaとアナログ信号6abが、現場計器1bからデジタル信号6baとアナログ信号6bbが、現場計器1cからデジタル信号6caとアナログ信号6cbが出力される。
ここで、デジタル信号6aa,6ba,6caは、計測対象の設備に異常があったときに異常信号として発信されるデジタルの信号である。アナログ信号6ab,6bb,6cbは、計測対象の設備から常時発信されているアナログの計測データである。
各現場計器からは、実線で示すようなデジタル信号と破線で示すようなアナログ信号が出力される。すなわち、現場計器1aからデジタル信号6aaとアナログ信号6abが、現場計器1bからデジタル信号6baとアナログ信号6bbが、現場計器1cからデジタル信号6caとアナログ信号6cbが出力される。
ここで、デジタル信号6aa,6ba,6caは、計測対象の設備に異常があったときに異常信号として発信されるデジタルの信号である。アナログ信号6ab,6bb,6cbは、計測対象の設備から常時発信されているアナログの計測データである。
現場計器1a,1b,1cからのデジタル信号6aa,6ba,6caとアナログ信号6ab,6bb,6cbがインターロックCPU部2に入力される。
インターロックCPU部2の内部には、2重化のために2つの同じモジュール、すなわち、インターロックモジュール3aとインターロックモジュール3bを有している。入力されたデジタル信号6aa,6ba,6caとアナログ信号6ab,6bb,6cbは、両モジュールの前段で,例えば分配器(図示せず)により2つに分配されて、インターロックモジュール3aとインターロックモジュール3bのそれぞれに入力される。両インターロックモジュール3a,3bは同じものなので、以下ではインターロックモジュール3aにより説明する。なお、インターロックモジュール3bは、関連部の符号の添字をbとして区別している。2重化については実施の形態2で説明する。
インターロックCPU部2の内部には、2重化のために2つの同じモジュール、すなわち、インターロックモジュール3aとインターロックモジュール3bを有している。入力されたデジタル信号6aa,6ba,6caとアナログ信号6ab,6bb,6cbは、両モジュールの前段で,例えば分配器(図示せず)により2つに分配されて、インターロックモジュール3aとインターロックモジュール3bのそれぞれに入力される。両インターロックモジュール3a,3bは同じものなので、以下ではインターロックモジュール3aにより説明する。なお、インターロックモジュール3bは、関連部の符号の添字をbとして区別している。2重化については実施の形態2で説明する。
インターロックモジュール3aには、波形解析ソフト4aと、アナログ信号6ab,6bb,6cbに対応するデータを記憶するためのメモリ5aとを有している。
インターロックCPU部2の後段には、インターロックCPU部2から出力される正常な現場計器からのデジタル信号に基づき、設備の異常時にトリップ指令を出力するインターロックリレー部11(請求項のリレー部に相当)を備えている。インターロックリレー部11は、2重化されたインターロックモジュール3a,3bの動作に関連するので、回路および動作の詳細については後述する。
インターロックCPU部2の後段には、インターロックCPU部2から出力される正常な現場計器からのデジタル信号に基づき、設備の異常時にトリップ指令を出力するインターロックリレー部11(請求項のリレー部に相当)を備えている。インターロックリレー部11は、2重化されたインターロックモジュール3a,3bの動作に関連するので、回路および動作の詳細については後述する。
次に、インターロックモジュール3aの動作について説明する。
設備が正常に動作しているときは、現場計器1a,1b,1cからアナログ信号6ab,6bb,6cbのみが、インターロックモジュール3aの波形解析ソフト4aに入力されている。波形解析ソフト4aにおいて、アナログ信号6ab,6bb,6cbの推移を監視しておき、メモリ5aで記憶した所定の設定値を外れる推移を示したアナログ信号があれば、その信号を発信した現場計器が異常であると判断する。
ここで、上記の設定値とは、例えば理論式により導出した波形に、誤差を考慮した範囲を指し、誤差とは現場計器の計測精度の不確からしさ、波形解析ソフトに入力処理されるアナログ信号の計算打切り誤差、安全上のマージンなどで、ユーザが任意に設定することができる。
設備が正常に動作しているときは、現場計器1a,1b,1cからアナログ信号6ab,6bb,6cbのみが、インターロックモジュール3aの波形解析ソフト4aに入力されている。波形解析ソフト4aにおいて、アナログ信号6ab,6bb,6cbの推移を監視しておき、メモリ5aで記憶した所定の設定値を外れる推移を示したアナログ信号があれば、その信号を発信した現場計器が異常であると判断する。
ここで、上記の設定値とは、例えば理論式により導出した波形に、誤差を考慮した範囲を指し、誤差とは現場計器の計測精度の不確からしさ、波形解析ソフトに入力処理されるアナログ信号の計算打切り誤差、安全上のマージンなどで、ユーザが任意に設定することができる。
更に、波形解析ソフト4aにおいて、異常と判断したアナログ信号を発信した現場計器からのデジタル信号をインターロックモジュール3aから出力しないようにする。すなわち、2 out of 3演算処理により、残りの2個の正常な現場計器からのデジタル信号を使用して設備の監視が行われる。したがって、図1に示すように、波形解析ソフト4aからは、2つの正常な現場計器からの2つのデジタル信号の論理積(AND)が出力信号7aとして出力される。デジタル信号は設備の異常時のみ発信されるので、設備の正常時には出力信号7aは発信されないが、設備に異常があれば出力信号7aが発信され、それを用いて設備に対してトリップ指令が出力される。
更に、インターロックモジュール3aでは、インターロックモジュール3a自身の故障を検知するための故障検知手段8aを有しており、故障検知手段8aで故障が検知されればインターロックモジュール3aから故障信号9aが発信されるようになっている。したがって、出力信号7aと故障信号9aの論理和(OR)でトリップ出力するようにしてもよい。
上記のような構成により、正常信号のみをインターロック回路に使用することができ、インターロック回路の信頼性を向上させることができる。この機能を実現できれば、回路構成は図1の回路に限定するものではない。
上記のような構成により、正常信号のみをインターロック回路に使用することができ、インターロック回路の信頼性を向上させることができる。この機能を実現できれば、回路構成は図1の回路に限定するものではない。
以上のように、実施の形態1のインターロック回路によれば、設備の状態を監視する3重化された現場計器からの計測信号に基づいて設備を保護するためのトリップ指令を出力するインターロック回路であって、3個の現場計器のそれぞれから、計測データのアナログ信号と設備の異常時に異常を知らせるデジタル信号とが入力される波形解析ソフト、および計測データの基準値が記憶されたメモリを有するインターロックモジュールを備え、入力されたアナログ信号の推移と基準値とが波形解析ソフトで比較され、基準値から外れたアナログ信号が検出されたとき、そのアナログ信号を発信する現場計器からのデジタル信号が排除され、残りの現場計器からのデジタル信号を用いてトリップ指令が出力されるので、現場計器の状態を監視して正常な現場計器からの正常な信号のみを使用するため、インターロック回路の信頼性の向上を図ることができる。
実施の形態2.
実施の形態2によるインターロック回路は、実施の形態1の図1と同じである。実施の形態2は、図1で説明したインターロックモジュール3aに加えて、2重化したインターロックモジュール3bの部分とインターロックリレー部11の部分を含む全体である。
実施の形態2によるインターロック回路は、実施の形態1の図1と同じである。実施の形態2は、図1で説明したインターロックモジュール3aに加えて、2重化したインターロックモジュール3bの部分とインターロックリレー部11の部分を含む全体である。
インターロックモジュール3bの構成および動作は実施の形態1で説明したインターロ
ックモジュール3aと同じである。すなわち、インターロックモジュール3bにおいても、現場計器1a,1b,1cからアナログ信号6ab,6bb,6cbが波形解析ソフト4bに入力され、アナログ信号6ab,6bb,6cbの推移を監視し、メモリ5bで記憶した設定値を外れる推移を示したアナログ信号を発した現場計器を異常と判断し、異常と判断した以外の残りの正常な2個の現場計器からのデジタル信号を利用する。
インターロックモジュール3bからは、2つの正常な現場計器からの2つのデジタル信号の論理積(AND)が出力信号7bとして出力される。
また、インターロックモジュール3b自身の故障が故障検知手段8bで検知されればインターロックモジュール3bから故障信号9bが発信される。
ックモジュール3aと同じである。すなわち、インターロックモジュール3bにおいても、現場計器1a,1b,1cからアナログ信号6ab,6bb,6cbが波形解析ソフト4bに入力され、アナログ信号6ab,6bb,6cbの推移を監視し、メモリ5bで記憶した設定値を外れる推移を示したアナログ信号を発した現場計器を異常と判断し、異常と判断した以外の残りの正常な2個の現場計器からのデジタル信号を利用する。
インターロックモジュール3bからは、2つの正常な現場計器からの2つのデジタル信号の論理積(AND)が出力信号7bとして出力される。
また、インターロックモジュール3b自身の故障が故障検知手段8bで検知されればインターロックモジュール3bから故障信号9bが発信される。
インターロックリレー部11には、インターロックモジュール3aから故障信号9aと出力信号7aが入力され、インターロックモジュール3bから故障信号9bと出力信号7bが入力される。
インターロックリレー部11では、基本的には出力信号7aと出力信号7bの論理積(AND)でトリップ出力するが、更にこれに加えて、インターロックモジュール3a,3bが故障した場合に出力される故障信号9a,9bの読み返しを持ってトリップ指令を出力するように構成されている。
インターロックリレー部11では、基本的には出力信号7aと出力信号7bの論理積(AND)でトリップ出力するが、更にこれに加えて、インターロックモジュール3a,3bが故障した場合に出力される故障信号9a,9bの読み返しを持ってトリップ指令を出力するように構成されている。
すなわち、故障信号9aと故障信号9bのNOT出力との論理積(AND)による信号Aと、出力信号7aとの論理和(OR)で得られた信号Bと、同様に、故障信号9bと故障信号9aのNOT出力との論理積(AND)による信号Cと出力信号7bとの論理和(OR)で得られた信号Dとの論理積(AND)でトリップ指令が出される。
このような構成により、2重化による信頼性の向上に加えて、インターロックモジュール3a,3bの内、いずれかのモジュール自身が故障した場合においてもトリップ出力が可能となる。
なお、この機能を実現するならば、回路構成は図1に限定するものではない。
このような構成により、2重化による信頼性の向上に加えて、インターロックモジュール3a,3bの内、いずれかのモジュール自身が故障した場合においてもトリップ出力が可能となる。
なお、この機能を実現するならば、回路構成は図1に限定するものではない。
以上のように、実施の形態2のインターロック回路によれば、インターロックモジュールは2重化されており、それぞれのインターロックモジュールには、インターロックモジュールの故障を検知して故障信号を発信する故障検知手段を有し、インターロックモジュールの後段には正常な現場計器からのデジタル信号と故障信号とを受けるリレー部を備え、リレー部において、2つのインターロックモジュールから発信される故障信号の読み返しが行われ、2つのインターロックモジュールのいずれかが故障した場合にもトリップ指令が出力されるように構成されているので、インターロックモジュールを2重化したことによる信頼性の向上に加えて、インターロックモジュール3a,3bの内、いずれかのモジュール自身が故障した場合においてもトリップ出力が可能となる。
実施の形態3.
図2は、実施の形態3によるインターロック回路を示す図である。
インターロックモジュール3a,3bまでの部分は、図1と同じである。また、図示は省略しているが、インターロックリレー部11も図1と同じように設けられている。以下では、相違点を中心に説明する。
実施の形態3では、メモリ5a,5b内に、実施の形態1の設定値に加えて、現場計器1a,1b,1cが監視対象とする設備の基準の波形データを基準波形として記憶している。更に、波形解析ソフト4aおよび4bの後段に、機器制御部15に繋がるデータ処理部13を備えている。
図2は、実施の形態3によるインターロック回路を示す図である。
インターロックモジュール3a,3bまでの部分は、図1と同じである。また、図示は省略しているが、インターロックリレー部11も図1と同じように設けられている。以下では、相違点を中心に説明する。
実施の形態3では、メモリ5a,5b内に、実施の形態1の設定値に加えて、現場計器1a,1b,1cが監視対象とする設備の基準の波形データを基準波形として記憶している。更に、波形解析ソフト4aおよび4bの後段に、機器制御部15に繋がるデータ処理部13を備えている。
次に、図2に基づいて動作を説明する。
ボイラーやタービン等の設備の温度や圧力等を測定する現場計器1a,1b,1cからのアナログ信号6ab,6bb,6cbは、波形解析ソフト4a,4bに取り込まれている。そこで、波形解析ソフト4a,4bでは、取り込んだアナログ信号6ab,6bb,6cbから実際に計測した計測データの波形を作成し、その計測データの波形と基準波形とを比較し、両波形の差異情報に基づいて、フィードバック信号12a、およびフィード
バック信号12bを生成し、データ処理部13に送信する。
データ処理部13では、フィードバック信号12a,12bに基づき、基準波形に近づくような補正信号を作成して、フィードバック補正信号14として対象設備の機器制御部15に受け渡す。
ボイラーやタービン等の設備の温度や圧力等を測定する現場計器1a,1b,1cからのアナログ信号6ab,6bb,6cbは、波形解析ソフト4a,4bに取り込まれている。そこで、波形解析ソフト4a,4bでは、取り込んだアナログ信号6ab,6bb,6cbから実際に計測した計測データの波形を作成し、その計測データの波形と基準波形とを比較し、両波形の差異情報に基づいて、フィードバック信号12a、およびフィード
バック信号12bを生成し、データ処理部13に送信する。
データ処理部13では、フィードバック信号12a,12bに基づき、基準波形に近づくような補正信号を作成して、フィードバック補正信号14として対象設備の機器制御部15に受け渡す。
この場合、現場計器の異常により実測値と異なるフィードバックとなっている可能性がある。そこで、実施の形態1と同様な方法で異常な現場計器を検出することで、機器制御部15に発信するフィードバック補正信号14の信頼性を向上させることができる。これにより、設備の制御の効率化を実現することができる。
以上のように、実施の形態3のインターロック回路によれば、実施の形態1または2の構成に加えて、メモリには更に現場計器の監視対象の基準波形が記憶されており、波形解析ソフトにおいて計測データの波形と基準波形とが比較され、その差異情報に基づいて、監視対象の設備の機器制御部に対してフィードバック補正信号を出力するデータ処理部を備えたので、実施の形態1または2の効果に加えて、監視対象の設備の制御の信頼性を向上させることができる。
なお、本願発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変更、省略したりすることができる。
1a,1b,1c 現場計器、2 インターロックCPU部、3a,3b インターロックモジュール、4a,4b 波形解析ソフト、5a,5b メモリ、6aa,6ba,6ca デジタル信号、6ab,6bb,6cb アナログ信号、7a,7b 出力信号、8a,8b 故障検知手段、9a,9b 故障信号、11 インターロックリレー部、12a,12b フィードバック信号、13 データ処理部、14 フィードバック補正信号、15 機器制御部
Claims (3)
- 設備の状態を監視する3重化された現場計器からの計測信号に基づいて前記設備を保護するためのトリップ指令を出力するインターロック回路であって、
3個の前記現場計器のそれぞれから、計測データのアナログ信号と前記設備の異常時に異常を知らせるデジタル信号とが入力される波形解析ソフト、および前記計測データの基準値が記憶されたメモリを有するインターロックモジュールを備え、
入力された前記アナログ信号の推移と前記基準値とが前記波形解析ソフトで比較され、前記基準値から外れた前記アナログ信号が検出されたとき、そのアナログ信号を発信する前記現場計器からのデジタル信号が排除され、残りの前記現場計器からのデジタル信号を用いて前記トリップ指令が出力されることを特徴とするインターロック回路。 - 請求項1に記載のインターロック回路において、
前記インターロックモジュールは2重化されており、それぞれの前記インターロックモジュールには、前記インターロックモジュールの故障を検知して故障信号を発信する故障検知手段を有し、
前記インターロックモジュールの後段には正常な前記現場計器からのデジタル信号と前記故障信号とを受けるリレー部を備え、
前記リレー部において、2つの前記インターロックモジュールから発信される前記故障信号の読み返しが行われ、2つの前記インターロックモジュールのいずれかが故障した場合にも前記トリップ指令が出力されるように構成されていることを特徴とするインターロック回路。 - 請求項1または請求項2に記載のインターロック回路において、
前記メモリには更に前記現場計器の監視対象の基準波形が記憶されており、前記波形解析ソフトにおいて前記計測データの波形と前記基準波形とが比較され、その差異情報に基づいて、前記監視対象の前記設備の機器制御部に対してフィードバック補正信号を出力するデータ処理部を備えたことを特徴とするインターロック回路。
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Cited By (2)
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CN110406563A (zh) * | 2018-04-27 | 2019-11-05 | 比亚迪股份有限公司 | 计算机联锁系统及其切换控制方法、设备、存储介质 |
CN113866668A (zh) * | 2020-06-12 | 2021-12-31 | 宁德时代新能源科技股份有限公司 | 高压互锁电路及其检测方法 |
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- 2016-05-25 JP JP2016103881A patent/JP2017211792A/ja active Pending
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