JP2015151886A - 車両用パワーユニット - Google Patents
車両用パワーユニット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015151886A JP2015151886A JP2014024380A JP2014024380A JP2015151886A JP 2015151886 A JP2015151886 A JP 2015151886A JP 2014024380 A JP2014024380 A JP 2014024380A JP 2014024380 A JP2014024380 A JP 2014024380A JP 2015151886 A JP2015151886 A JP 2015151886A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- crankcase
- cover
- right direction
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】エンジンにおける排気装置との固定部の剛性を向上させ、排気装置の振動に伴う騒音の発生を抑制する。【解決手段】本発明は、エンジン20と、エンジン20に固定される排気装置21と、を有する車両用パワーユニット10であって、エンジン20は、クランク軸を軸支するクランクケース22と、クランクケース22の左右方向外方を覆うケースカバー26と、を備え、クランクケース22は、左右方向外方に向かって開口されたケース側ボックス部35を備え、ケースカバー26は、左右方向内方に向かって開口され、ケース側ボックス部35と接合されるカバー側ボックス部53と、カバー側ボックス部53から側面視で外方に突出する固定部68と、を備え、排気装置21は、固定部68に固定されていることを特徴とする。【選択図】図5
Description
本発明は、スクーター型自動二輪車等に設けられる車両用パワーユニットに関する。
従来、スクーター型自動二輪車等には、車両の後下部に車両用パワーユニット(以下、「パワーユニット」と略称する。)が設けられている。このパワーユニットは、エンジンと、エンジンに固定される排気装置と、を備えており、エンジンから排出される排気を排気装置によって車両後方に排出するように構成されている。
例えば、特許文献1には、エンジンのクランクケースに設けられた固定部(特許文献1の「取付ボス部14、15」参照)に排気装置を固定する構成が開示されている。
上記のようにエンジンのクランクケースに設けられた固定部に排気装置を固定する場合に、クランクケースのうちの剛性の弱い部分に固定部が設けられると、固定部の剛性が不十分になる。その結果、車両走行時にエンジンの振動に伴って排気装置が大きく振動し、大きな騒音が発生する恐れがある。
そこで、本発明は上記の事情を考慮し、エンジンにおける排気装置との固定部の剛性を高めることにより、排気装置の振動に伴う騒音の発生を抑制することを目的とする。
本発明は、エンジンと、前記エンジンに固定される排気装置と、を有するパワーユニットであって、前記エンジンは、クランク軸を軸支するクランクケースと、前記クランクケースの左右方向外方を覆うケースカバーと、を備え、前記クランクケースは、左右方向外方に向かって開口されたケース側ボックス部を備え、前記ケースカバーは、左右方向内方に向かって開口され、前記ケース側ボックス部と接合されるカバー側ボックス部と、前記カバー側ボックス部から側面視で外方に突出する固定部と、を備え、前記排気装置は、前記固定部に固定されていることを特徴とする。
このような構成を採用することで、ケース側ボックス部とカバー側ボックス部によって形成される剛性の高いボックス構造部分と一体的に固定部を配置することが可能となり、固定部の剛性を高めることが可能となる。そのため、車両走行時にエンジンの振動に伴って排気装置が大きく振動するのを抑制することができ、騒音の発生を抑制することが可能となる。
前記ケース側ボックス部は、前記クランクケースの側面に対して左右方向内方に位置する底壁部と、前記底壁部の外周から左右方向外方に向かって突出する周壁部と、を備え、前記カバー側ボックス部は、前記クランクケースの側面に対して左右方向外方に張り出す張出部と、前記張出部の外周から左右方向内方に向かって突出し、前記周壁部と接合される外周部と、を備え、前記固定部は、前記張出部の延長線上に前記張出部の端縁と連続して設けられていても良い。
このような構成を採用することで、固定部の剛性を更に高めることが可能となり、車両走行時にエンジンの振動に伴って排気装置が振動するのを一層抑制しやすくなる。
前記固定部は、前記排気装置が固定される固定ボスを備え、前記固定ボスは、側面視において、前記クランクケースと前記ケースカバーの合わせ面よりも外方に突出していても良い。
このような構成を採用することで、クランクケースとケースカバーの合わせ面のシール性を確保しつつ、固定ボスの剛性を向上させることが可能となる。
本発明によれば、エンジンにおける排気装置との固定部の剛性を高めることにより、排気装置の振動に伴う騒音の発生を抑制することが可能となる。
以下、図面に基づき、本発明の好適な実施形態について説明する。以下の実施形態では、本発明をスクーター型の自動二輪車1に適用した場合について説明する。以下、上下、左右、前後等の方向を示す語は、自動二輪車1の乗員から見た方向を基準として用いる。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、Rは、それぞれ自動二輪車1の前方、後方、左方、右方を示している。各図に適宜付される矢印I、Oは、それぞれ左右方向の内方、外方を示している。
まず、自動二輪車1の全体の構成について説明する。
図1に示されるように、自動二輪車1には、車体の骨組を構成するアンダーボーン型の車体フレーム2が設けられている。車体フレーム2は、その前部上端に配置されるヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から後下方に向かって延びるダウンチューブ4と、ダウンチューブ4の後端から後上方に向かって延びるシートレール5と、を備えている。
ヘッドパイプ3には、フロントフォーク6がハンドルバー7と共に支持されている。フロントフォーク6の下端には前輪8が軸支され、前輪8の上方を覆うようにしてフロントフェンダー9が設けられている。
ダウンチューブ4の後下部には、パワーユニット10の前端部が支持されており、パワーユニット10の後端部には後輪11が軸支されている。ヘッドパイプ3とダウンチューブ4の周囲は、前方からフロントカバー12によって覆われるとともに後方からレッグシールド13によって覆われている。
シートレール5は、フレームカバー14によって覆われており、フレームカバー14とレッグシールド13の間には、運転者が乗車時に足を載置するための低床状のフットボード15が設けられている。フレームカバー14の後端側には、後輪11の上方を覆うリアフェンダー16が設けられ、リアフェンダー16の前上方には運転者シート17が設けられている。運転者シート17の下方には、ヘルメット等を収容するためのラゲッジボックス18が設けられている。
次に、パワーユニット10について更に詳細に説明する。
図2等に示されるように、パワーユニット10は、エンジン20と、エンジン20に固定される排気装置21と、を備えている。
まず、パワーユニット10のエンジン20について説明する。エンジン20は、例えば、SOHCの空冷式単気筒型エンジンである。
図3、図4等に示されるように、エンジン20は、クランクケース22と、クランクケース22に連結されるシリンダー23と、シリンダー23に連結されるシリンダーヘッド24と、シリンダーヘッド24の前側を覆うヘッドカバー25と、クランクケース22の前部の右方(左右方向外方)を覆うケースカバー26と、ケースカバー26の右方(左右方向外方)に設けられるマグネト27及び冷却ファン28と、マグネト27及び冷却ファン28の外周を覆うファンカウリング30と、シリンダー23及びシリンダーヘッド24の外周を覆うシリンダーカウリング31と、を備えている。
クランクケース22は、左ケース部22Lと右ケース部22Rが接合されることによって形成されている。図2等に示されるように、クランクケース22の下部にはオイルパン32が設けられている。図3等に示されるように、左ケース部22Lは、その左側部分が後方に向かって延び、無段変速機を収納する右側部分が上記の左側部分と一体に形成されている。また、右ケース部22Rのオイルパン32の後部右側には、後述する排気装置21のブラケット102が固定されるボス部33が後方に向かって突設されている。ボス部33は、オイルパン32と一体に形成されている。
図5に示されるように、ケースカバー26が配置されるクランクケース22(右ケース部22R)の右端部には、右方(左右方向外方)に向かって開口されたケース側ボックス部35が設けられている。ケース側ボックス部35は、クランクケース22の右側面34(左右方向外側の面)に対して左方(左右方向内方)に窪んでいる。ケース側ボックス部35は、クランクケース22の右側面34に対して左方(左右方向内方)に位置する底壁部36と、底壁部36の外周から右方(左右方向外方)に向かって突出する周壁部37と、を備えている。
図6に示されるように、クランクケース22内には、クランク軸38が左右方向(図6における紙面奥行き方向)に沿って配置され底壁部36にて軸支されている。クランク軸38は、軸心Xを中心に回転可能に設けられている。クランク軸38は、無段階変速装置及び遠心クラッチを備えた動力伝達機構(図示せず)を介して後輪11(図1参照)と接続されている。
シリンダー23内には、ピストン40が往復動可能に収納されている。ピストン40は、クランク軸38とコンロッド41を介して接続されており、ピストン40の往復動がコンロッド41を介してクランク軸38の回転に変換されるように構成されている。
図3等に示されるように、シリンダー23は、所定の軸線方向Y(本実施形態では、前方に向かってやや上方に傾斜する方向)に沿って延びている。シリンダー23の外周には、軸線方向Yに間隔をおいて複数段(本実施形態では5段)のフィン42が突設されている。シリンダー23の下壁面の左端部には、軸線方向Yに沿って隆起部39が設けられている。隆起部39は、複数段のフィン42と連続して設けられている。隆起部39の内面側には、カムチェーン(図示せず)が収容されている。カムチェーンは、吸気バルブ及び排気バルブ(いずれも図示せず)を作動させるための動弁機構(図示せず)とクランク軸38を接続している。
シリンダーヘッド24は、軸線方向Yに沿って延びている。シリンダーヘッド24は、シリンダー23の前側(軸線方向Yにおける一方側)に配置されている。シリンダーヘッド24の外周には、軸線方向Yに間隔をおいて複数段(本実施形態では5段)のフィン43が突設されている。
図6等に示されるように、シリンダーヘッド24の上壁面44には、吸気ポート45が設けられている。吸気ポート45は、シリンダー23とシリンダーヘッド24の間に設けられた燃焼室46と連通している。吸気ポート45には、吸気管47が接続されている。吸気管47には、エアクリーナ及び燃料噴射装置(いずれも図示せず)が接続されており、エアクリーナから導入された空気と燃料噴射装置から噴射された燃料が混合された後、吸気ポート45を介して燃焼室46に導入されるように構成されている。シリンダーヘッド24の下壁面50には、排気ポート51が設けられている。排気ポート51は、燃焼室46と連通している。排気ポート51には、後述する排気管100の前端部が接続されている。
図5等に示されるように、ケースカバー26は、ケース側ボックス部35を塞ぐようにクランクケース22(右ケース部22R)の右端部に取り付けられ、クランクケース22とマグネト27の間に配置されている。ケースカバー26には、左方(左右方向内方であって、クランクケース22側)に向かって開口されたカバー側ボックス部53が設けられている。カバー側ボックス部53は、クランクケース22の右側面34や合わせ面に対して右方(左右方向外方)に膨出している。カバー側ボックス部53は、クランクケース22の右側面34に対して右方(左右方向外方)に張り出す張出部54と、張出部54の外周から左方(左右方向内方)に向かって突出する外周部55と、を備えている。
カバー側ボックス部53の張出部54の外面(右側面)は、マグネト27に対向している。張出部54の後上端部は側面視でマグネト27よりも後方に突出し、この後上端部には、後方に向かって右方(左右方向外方)に傾斜する傾斜部58が設けられている。傾斜部58には、後述するファンカウリング30の取付片70が固定される取付ボス59が右方(左右方向外方)に向かって突設されている。張出部54は、傾斜部58によってマグネト27の周囲(マグネト27の径方向の側方であって、左右方向でマグネト27とオーバーラップする位置)に突出し、そこに後述の固定ボス69が形成されている。
図6等に示されるように、張出部54は、本体部56と、本体部56から前下方に向かって延出する延出部57と、を備えている。張出部54の本体部56の中央部には、円形の貫通穴60が左右方向に設けられており、貫通穴60にはクランク軸38の軸端38aが貫挿されている。これにより、クランク軸38の軸端38aがケースカバー26の右方(左右方向外方)に突出している。張出部54の本体部56の外面(右側面)には、複数個(本実施形態では7個)の突条61が突設されている。突条61は、クランク軸38の軸心Xを中心とする放射状に配置されている。張出部54の延出部57には、本体部56の前下側の突条61の延長線上に突条62が突設されている。
図5等に示されるように、カバー側ボックス部53の外周部55の左縁部(左右方向内側の縁部)は、クランクケース22に設けられたケース側ボックス部35の周壁部37の右縁部(左右方向外側の縁部)と接合されている。これにより、ケース側ボックス部35とカバー側ボックス部53が閉断面(ボックス構造)を形成している。カバー側ボックス部53は、ケース側ボックス部35の内部空間を拡大するように設けられている。クランクケース22の右側面34とカバー側ボックス部53の外周部55の間には、凹部63が形成されている。
ケースカバー26には、カバー側ボックス部53の前上側に導風板部64が設けられている。導風板部64は、張出部54の前端縁からクランクケース22の右側面34に向かって左方(左右方向内方)に傾斜しながら延びている。導風板部64は、断面円弧状に湾曲している。導風板部64は、張出部54の前端縁からひさし状(鍔状)に突出しており、凹部63の一部を覆っている。図3等に示されるように、導風板部64の上下両縁部には、右方(左右方向外方)に向かって一対のガイド板部65、66が突設されている。
図6等に示されるように、ケースカバー26には、カバー側ボックス部53の後上方に固定部68が設けられている。固定部68の後部には、固定ボス69が設けられている。固定ボス69は、側面視において、クランクケース22とケースカバー26の合わせ面(図6の点線B参照)よりも外方に突出している。つまり、側面視において、固定ボス69は、クランクケース22の周壁部37とケースカバー26の外周部55よりも後方に突出している。固定ボス69は、クランクケース22とケースカバー26の合わせ面と間隔を介して設けられている。
図5に示されるように、固定部68は、カバー側ボックス部53の張出部54の傾斜部58の面の延長線上に設けられている。固定部68は、張出部54の後上端縁54aと連続して設けられている。固定部68は、カバー側ボックス部53の外周部55の右側部(左右方向外側の部分)とも連続して設けられている。つまり、固定部68は、カバー側ボックス部53の外周部55の後上部の角部の剛性の高い部位であって、カバー側ボックス部53の張出部54の角部(張出部54と外周部55の角部)の剛性の高い部位となっており、固定ボス69はこれらの剛性の高い部位から延設配置され、しかも傾斜部58の面に連続して延長線上に設けられており、剛性の高いものとなっている。
マグネト27(図3等参照)は、円環状を成している。マグネト27は、クランク軸38(図3では図示せず)の軸端38aの外周に固定されており、クランク軸38の軸心Xを中心にクランク軸38と一体に回転するように構成されている。
冷却ファン28は、例えば遠心ファンである。冷却ファン28は、マグネト27の右方(左右方向外方)に配置されている。冷却ファン28は、マグネト27の右側面に固定されているか、又は、クランク軸38(図3では図示せず)の軸端38aの外周に固定されており、クランク軸38の軸心Xを中心にクランク軸38及びマグネト27と一体に回転するように構成されている。冷却ファン28は、クランク軸38の軸心Xを中心とする放射状に配置される多数の羽根部73と、各羽根部73の右端部(左右方向外側の端部)を連結する円環状の連結部74と、を備えている。
図4等に示されるように、ファンカウリング30は、収容部75と、収容部75から前側(シリンダー23及びシリンダーヘッド24に近接する側)に向かって左方(左右方向内方)に傾斜しながら延びるダクト部76と、を備えている。収容部75の外面(右側面)には、外気を導入するための開口部77が設けられている。
図5等に示されるように、収容部75の内部には渦室72が形成されている。渦室72は、カバー側ボックス部53の張出部54の右方(左右方向外方)に位置している。収容部75は、渦室72に収容されるマグネト27及び冷却ファン28の外周を覆っている。収容部75の後端部には、取付片70が後方に向かって突設されている。取付片70は、ケースカバー26の張出部54の傾斜部58に設けられた取付ボス59に取付ボルト71によって取り付けられている。
図4に示されるように、シリンダーカウリング31は、アッパーカウリング部31Uとロアカウリング部31Lが接合されることによって形成されている。シリンダーカウリング31の前端部は、ヘッドカバー25に連結されている。シリンダーカウリング31の後端部は、クランクケース22に連結されている。シリンダーカウリング31の右側面には、右方(左右方向外方)に向かって突出する導入口78が設けられている。導入口78は、ファンカウリング30のダクト部76と連通している。シリンダーカウリング31の下面には、排気管用開口80及び排気口81が設けられている。排気管用開口80には、後述する排気管100が遊挿されている。
次に、パワーユニット10の排気装置21について説明する。
図2に示されるように、排気装置21は、略前後方向に延びる排気管100と、排気管100の後端部に接続されるマフラー101と、マフラー101の前部に固定されるブラケット102と、を備えている。
図6に示されるように、排気管100の前端部は、エンジン20のシリンダーヘッド24の下壁面50に設けられた排気ポート51に接続されている。これにより、エンジン20の燃焼室46から排出された排気が排気管100を介してマフラー101に流入し、マフラー101から車両後方に排出されるように構成されている。
図2に示されるように、ブラケット102の上部には、前方に向かって延びる第1取付片103が設けられている。第1取付片103の前端部は、ケースカバー26の固定部68に設けられた固定ボス69に第1固定ボルト104によって固定されている。ブラケット102の下部には、前方に向かって延びる第2取付片105(下側取付部)が設けられている。第2取付片105の前端部は、クランクケース22のオイルパン32に突設されたボス部33に第2固定ボルト106によって固定されている。
本実施形態では上記のように、ケース側ボックス部35と接合されるカバー側ボックス部53から側面視で外方(詳細には、上後方)に突出する固定部68に、排気装置21のブラケット102の第1取付片103(上側取付部)が固定されている。このような構成を採用することで、ケース側ボックス部35とカバー側ボックス部53によって形成される剛性の高いボックス構造部分と一体的に固定部68を配置することが可能となり、固定部68の剛性を高めることが可能となる。そのため、車両走行時にエンジン20の振動に伴って排気装置21が大きく振動するのを抑制することができ、騒音の発生を抑制することが可能となる。
また、クランクケース22とケースカバー26を別体とすることで、右方(左右方向外方)に向かって開口されたケース側ボックス部35と左方(左右方向内方)に向かって開口されたカバー側ボックス部53を接合させてボックス構造を形成することができる。これに伴って、一部品によってボックス構造を形成する場合と比較して、ボックス構造を容易に成型することが可能となる。
また、固定部68は、張出部54の延長線上に張出部54の後上端縁54aと連続して設けられている。このような構成を採用することで、固定部68の剛性を更に高めることが可能となり、車両走行時にエンジン20の振動に伴って排気装置21が振動するのを一層抑制しやすくなる。
また、クランクケース22のオイルパン32とボス部33を一体に形成しているため、ボス部33の剛性を高めることが可能となる。そのため、車両走行時にエンジン20の振動に伴って排気装置21が大きく振動するのを一層効果的に抑制することができ、騒音の発生を一層効果的に抑制することが可能となる。また、固定部68は、排気装置21のブラケット102の第1取付片103が固定される固定ボス69を備え、固定ボス69は、側面視において、クランクケース22とケースカバー26の合わせ面(図6の点線B参照)よりも外方に突出している。このような構成を採用することで、クランクケース22とケースカバー26の合わせ面のシール性を確保しつつ、固定ボス69の剛性を向上させることが可能となる。
本実施形態では、固定部68に固定ボス69を1個だけ設ける場合について説明したが、他の異なる実施形態では、固定部68に固定ボス69を複数個設けても良い。
本実施形態では、固定部68を1個だけ設ける場合について説明したが、他の異なる実施形態では、固定部68を複数個設け、この複数個の固定部68のそれぞれに固定ボス69を設けても良い。
本実施形態では、カバー側ボックス部53の外周部55の左右方向外側の部分と固定部68が連続する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、カバー側ボックス部53の外周部55の左右方向中央部や左右方向内側の部分と固定部68が連続していても良い。
本実施形態では、スクーター型の自動二輪車1に本発明の構成を適用する場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、スポーツ型やオフロード型などのスクーター型以外の自動二輪車に本発明の構成を適用しても良い。また、電動車椅子や不整地走行車両などの自動二輪車以外の車両に本発明の構成を適用しても良い。
10 パワーユニット
20 エンジン
21 排気装置
22 クランクケース
26 ケースカバー
34 (クランクケースの)右側面
35 ケース側ボックス部
36 底壁部
37 周壁部
38 クランク軸
53 カバー側ボックス部
54 張出部
55 外周部
68 固定部
69 固定ボス
B (クランクケースとケースカバーの)合わせ面
20 エンジン
21 排気装置
22 クランクケース
26 ケースカバー
34 (クランクケースの)右側面
35 ケース側ボックス部
36 底壁部
37 周壁部
38 クランク軸
53 カバー側ボックス部
54 張出部
55 外周部
68 固定部
69 固定ボス
B (クランクケースとケースカバーの)合わせ面
Claims (3)
- エンジンと、前記エンジンに固定される排気装置と、を有する車両用パワーユニットであって、
前記エンジンは、
クランク軸を軸支するクランクケースと、
前記クランクケースの左右方向外方を覆うケースカバーと、を備え、
前記クランクケースは、左右方向外方に向かって開口されたケース側ボックス部を備え、
前記ケースカバーは、
左右方向内方に向かって開口され、前記ケース側ボックス部と接合されるカバー側ボックス部と、
前記カバー側ボックス部から側面視で外方に突出する固定部と、を備え、
前記排気装置は、前記固定部に固定されていることを特徴とする車両用パワーユニット。 - 前記ケース側ボックス部は、
前記クランクケースの側面に対して左右方向内方に位置する底壁部と、
前記底壁部の外周から左右方向外方に向かって突出する周壁部と、を備え、
前記カバー側ボックス部は、
前記クランクケースの側面に対して左右方向外方に張り出す張出部と、
前記張出部の外周から左右方向内方に向かって突出し、前記周壁部と接合される外周部と、を備え、
前記固定部は、前記張出部の延長線上に前記張出部の端縁と連続して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用パワーユニット。 - 前記固定部は、前記排気装置が固定される固定ボスを備え、前記固定ボスは、側面視において、前記クランクケースと前記ケースカバーの合わせ面よりも外方に突出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用パワーユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014024380A JP2015151886A (ja) | 2014-02-12 | 2014-02-12 | 車両用パワーユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014024380A JP2015151886A (ja) | 2014-02-12 | 2014-02-12 | 車両用パワーユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015151886A true JP2015151886A (ja) | 2015-08-24 |
Family
ID=53894427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014024380A Pending JP2015151886A (ja) | 2014-02-12 | 2014-02-12 | 車両用パワーユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015151886A (ja) |
-
2014
- 2014-02-12 JP JP2014024380A patent/JP2015151886A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI417215B (zh) | 機車 | |
JP2013209975A (ja) | 吸気装置 | |
JP5414423B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
JP5987425B2 (ja) | 内燃機関の吸気装置 | |
JP6444351B2 (ja) | 車載内燃機関のオイルフィルター取付け構造 | |
JP2013024098A (ja) | 内燃機関およびそれを備えた鞍乗型車両 | |
JP2011051484A (ja) | 鞍乗り型車両の吸気構造 | |
JP6340809B2 (ja) | エンジンの冷却構造 | |
JP2015151886A (ja) | 車両用パワーユニット | |
JP2009024555A (ja) | 内燃機関のブリーザ装置 | |
CN112172984B (zh) | 鞍乘型车辆的散热器结构 | |
JP6613808B2 (ja) | エンジン及び自動二輪車 | |
JP6299422B2 (ja) | 内燃機関のクランクケース及び内燃機関 | |
JP6237319B2 (ja) | エンジンの冷却構造 | |
JP5582024B2 (ja) | 内燃機関のピストン構造 | |
JP6256017B2 (ja) | ベルト変速装置の冷却構造 | |
JP6781347B2 (ja) | 内燃機関 | |
JP6306978B2 (ja) | Vベルト式無段変速機の冷却構造 | |
JP5807446B2 (ja) | エンジンの冷却構造 | |
JP5644853B2 (ja) | エンジンのオイル通路構造 | |
JP3155319U (ja) | ブリーザ装置を備えたエンジンおよびこれを備えた鞍乗型車両 | |
JP6963116B2 (ja) | 鞍乗り型車両のパワーユニットのカバー構造 | |
JP6242712B2 (ja) | 鞍乗型車両のvベルト式無段変速機 | |
JP2004263694A (ja) | 強制空冷式エンジン | |
JP7440552B2 (ja) | シュラウド |