JP5987425B2 - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸気装置に関する。詳しくは、本発明は、内燃機関の燃焼用の空気を外部から取り入れて清浄し、内燃機関に供給するための吸気装置に関する。
自動二輪車には、内燃機関に燃焼用の空気を供給するための吸気装置が設けられる。従来の吸気装置には、その内部に、空気を清浄するためのフィルタエレメントが設けられるとともに、吸入した空気をフィルタに導くための流通経路が形成されるという構成のものがある。そして、このような吸気装置において、吸気音の低減を図るための構成として、たとえば特許文献1に記載の構成が提案されている。特許文献1に記載の吸気装置(エアクリーナ)は、蓋体に仕切り部が形成され、蓋体の側壁部と仕切り部との間に流通路が形成されるという構成を有する。そして、特許文献1の吸気装置は、流通路において吸入した空気を整流させることによって、吸気音の低減を図ろうとしている。
しかしながら、特許文献1の記載の構成は、次のような問題を有する。蓋体の側壁部と仕切り壁とによって空気の流通路が形成される構成では、流通路の長さは吸気装置(特に蓋体)の寸法や形状によって決まる。このため、流通路を長くできずに吸気の整流が不充分となり、吸気音の低減を図ることができないおそれがある。また、流通路を長くすると、流通路において発生する気柱共鳴音が大きくなって、騒音が増大するおそれがある。さらに流通路を長くすると、圧力損失が大きくなり、エンジンの出力の低下を招くおそれがある。
実開昭59−121466号公報
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、内燃機関の吸気装置(エアクリーナ)において、騒音の低減を図ることである。
前記課題を解決するため、本発明は、内燃機関に燃焼用の空気を供給する内燃機関の吸気装置であって、内部に空間が形成される本体および蓋部材からなる筐体と、前記筐体の内部の空間を、ダーティサイド室および前記ダーティサイド室に空気を導入する導入経路が形成されるダーティサイドと、クリーンサイド室が形成されるクリーンサイドとに区画する区画部材とを有し、前記本体は前記区画部材および蓋部材に対応する側に開口し、
前記蓋部材は前記区画部材および本体に対応する側に開口し、前記区画部材は前記本体の開口と前記蓋部材の開口を覆うように形成され、前記蓋部材は前記筐体の外部から前記ダーティサイドに空気を取り入れる吸気部を有し、前記ダーティサイドには、前記吸気部から前記筐体の側壁の一部に沿って延伸して前記側壁の一部との間に前記導入経路を形成する隔壁部が形成され前記隔壁部には、前記吸気部の近傍において湾曲する湾曲部と、前記湾曲部の終端側において略直線的に形成される直線部が形成されるとともに、前記直線部に前記導入経路と前記ダーティサイド室とを空気が流通可能に連通する連通孔が形成されることを特徴とする。
前記吸気部は、前記蓋部材の外周縁から外側に膨出し前記区画部材に向かって開口し、
前記区画部材は、板状に形成される区画壁と、吸気口と、エレメント装着部とを備え、
前記吸気口は、前記区画壁の外周縁の外側であって、前記区画壁の厚さ方向に貫通する筒状に構成され、前記吸気口は、前記吸気部に接続され、前記筐体の外部から取り入れた空気を、前記吸気部を介して、前記ダーティサイド室に導く構成であってもよい
前記連通孔は、前記隔壁部の延伸方向の始端から終端の1/3〜2/3の範囲に形成される構成であってもよい
前記連通孔は、前記隔壁の高さ方向の略中央部に設けられる構成であってもよい
前記吸気口および吸気部は、側壁部の左右方向の一端から中心寄りにずれた位置に形成される構成であってもよい
本発明によれば、導入経路の中間に導入経路とダーティサイド室とを連通する連通孔によって、吸気圧力を解放することができる。したがって、共鳴音を低減させることができ、吸気装置が発する騒音の低減を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態にかかる吸気装置が適用される自動二輪車の構成を模式的に示す左側面図である。 図2は、本発明の実施形態にかかる吸気装置が適用される自動二輪車の構成を模式的に示す右側面図である。 図3は、エンジンユニットおよび吸気装置の取り付け構成を模式的に示す右側面図である。 図4は、吸気装置の構成を模式的に示す分解斜視図であり、斜め前から見た図である。 図5は、吸気装置の構成を模式的に示す分解斜視図であり、斜め後ろから見た図である。 図6は、吸気装置の構成を模式的に示す断面図である。 図7は、導入経路およびダーティサイド室の構成を模式的に示す図である。 図8は、吸気部および導入経路を上方から見た断面図である。 図9は、導入経路およびダーティサイド室の構成を模式的に示す断面図であり、側方から見た図である。 図10は、実施例の効果を示すグラフである。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明では、本発明の実施形態にかかる内燃機関の吸気装置5(エアクリーナ)が、自動二輪車1に適用される構成を例に示す。説明の便宜上、本発明の実施形態にかかる内燃機関の吸気装置5を、単に「吸気装置」と称することがある。また、以下の説明において、吸気装置5および吸気装置5が適用される自動二輪車1の各向きは、自動二輪車1に搭乗する運転者の向きを基準とする。各図においては、必要に応じて、吸気装置5および自動二輪車1の前方を矢印Frで、後方を矢印Rrで、上方を矢印Tpで、下方を矢印Btで、右方を矢印Rで、左方を矢印Lで示す。
まず、吸気装置5が適用される自動二輪車1の構成と、吸気装置5の取り付け構成について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、吸気装置5が適用される自動二輪車1の構成を模式的に示す左側面図である。図2は、吸気装置5が適用される自動二輪車1の構成を模式的に示す右側面図である。図3は、吸気装置5の取り付け構成を模式的に示す右側面図である。
図1と図2に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム11と、操舵装置12と、エンジンユニット13と、後輪懸架装置14とを含む。さらに、自動二輪車1には、吸気装置5が搭載される。本実施形態では、吸気装置5が適用される自動二輪車1として、いわゆるアンダーボーン型の車体フレーム11を有する自動二輪車1を例に示す。
車体フレーム11は、ステアリングヘッドパイプ111と、メインフレーム112と、左右一対のリヤフレーム113とを含んで構成される。ステアリングヘッドパイプ111は、後傾する管状に形成される。メインフレーム112は、ステアリングヘッドパイプ111の後部から後方斜め下に向かって延伸する棒状に形成される。左右一対のリヤフレーム113は、メインフレーム112の後部から後方斜め上方に向かって延伸する棒状に形成され、左右方向に所定の距離をおいて互いに離間する。ステアリングヘッドパイプ111と、メインフレーム112と、リヤフレーム113は、それぞれ鉄系材料またはアルミニウム合金などにより形成され、溶接などによって一体に接合される。
操舵装置12は、前輪121と、ステアリングシャフト122と、左右一対のフロントフォーク123と、ハンドルユニット124とを含む。ステアリングシャフト122は、車体フレーム11のステアリングヘッドパイプ111に回転可能に支持される。左右一対のフロントフォーク123の上端部は、ステアリングシャフト122に結合される。左右一対のフロントフォーク123下端部は、前輪121を回転可能に支持する。さらに、左右一対のフロントフォーク123には、前輪121の上部を覆うフロントフェンダ151と、前輪121のブレーキリム125が取り付けられる。ハンドルユニット124は、ステアリングシャフト122の上端部に設けられ、ステアリングヘッドパイプ111により回転可能に支持される。ハンドルユニット124は、ハンドルカバー127と、左右のハンドルグリップ126とを有する。ハンドルグリップ126は、ハンドルカバー127から左右に突出するように設けられる。ハンドルカバー127の上部にはメータユニット(図略)が設けられる。メータユニットには、スピードメータなどの計器類が設けられる。さらに、ハンドルカバー127の前部にはヘッドライト174が設けられる。このほか、ハンドルカバー127には、灯火類を操作するためのスイッチ類などが設けられる。
エンジンユニット13(内燃機関)は、メインフレーム112の下側に固定される。エンジンユニット13は、シリンダアセンブリ131と、クランクケースアセンブリ132と、クラッチ133とを含む。
シリンダアセンブリ131は、シリンダブロックと、シリンダヘッドと、シリンダヘッドカバーとを含む。シリンダブロックの内部には、燃焼室が形成されるとともに、ピストンが往復動可能に配設される。シリンダヘッドは、シリンダブロックの前側に設けられる。シリンダヘッドには、燃焼室とシリンダブロックの外部とを連通するインテークポート134およびエグゾーストポート135が形成される。シリンダヘッドカバーは、シリンダヘッドの蓋となる部材であり、シリンダヘッドの前側に配設される。
クランクケースアセンブリ132の内部には、前側にクランク室が形成され、後側にミッション室が形成される。クランク室の内部には、クランクシャフトが回転可能に配設される。ミッション室の内部には、カウンターシャフトとドリブンシャフトとが回転可能に配設されるとともに、変速機が設けられる。クランクケースアセンブリ132の左側外部には、ドリブンシャフトの端部が突出している。そして、ドリブンシャフトの端部には、ドライブチェーンスプロケットが設けられる。ドライブチェーンスプロケットは、スプロケットカバーにより覆われる。クランクケースアセンブリ132の右側には、クラッチ133が配設される。さらに、クランクケースアセンブリ132の左側であって、ドライブチェーンスプロケットの前方には、発電機であるマグネトと、エンジンユニット13を始動させる始動装置が設けられる。
後輪懸架装置14は、後輪141と、左右一対のスイングシャフト142とを含んで構成される。
後輪141にはドリブンチェーンスプロケット(図においては隠れて見えない)が一体に設けられる。左右一対のスイングシャフト142の前端部は、メインフレーム112の後端部またはその近傍に、上下方向に揺動可能に連結される。スイングシャフト142の後端部には、後輪141が回転可能に支持される。エンジンユニット13のドライブチェーンスプロケットと後輪141のドリブンチェーンスプロケットには、ドライブチェーンが巻き掛けられており、ドライブチェーンによって、エンジンユニット13からの動力が後輪14に伝達される。そして、一対のスイングシャフト142の一方にはチェーンケース143が取り付けられており、後輪141のドリブンチェーンスプロケットおよびドライブチェーンは、このチェーンケース143に収容される。
左右一対のスイングシャフト142のそれぞれと、左右一対のリヤフレーム113のそれぞれとの間には、ショックアブソーバ144が設けられる。後輪14の上方には、リヤフェンダ152が設けられる。
このほか、リヤフレーム113の上方には、運転者が着座するシート153が設けられる。シート153の下方には、サイドカバー154が装着される。また、シート153の下方には、燃料タンクや収納ボックスが設けられる(いずれも図略)。ステアリングヘッドパイプ111およびフロントフォーク123の上部の前側には、フロントカバー155が装着され、それらの後側にはレッグシールド156が装着される。フロントカバー155およびレッグシールド156は、シート153に着座する運転者の下半身を保護するように、左右方向に所定の幅を有する。サイドカバー154、フロントカバー155、レッグシールド156は、たとえば合成樹脂材料により形成される部材であり、自動二輪車1の外観の意匠を構成する。また、エンジンユニット13のシリンダアセンブリ131のエグゾーストポート135には、排気管172の前端が連結され、排気管172の後端には消音器173が取り付けられる。
図3に示すように、吸気装置5は、エンジンユニット13のシリンダアセンブリ131の前方斜め上側に設けられる。そして、吸気装置5は、メインフレーム112の下側に固定される。吸気装置5は、エンジンユニット13(内燃機関)の燃焼用の空気を外部から取り入れ、不純物(塵埃など)を濾過して清浄する。そして吸気装置5は、清浄した空気を、エンジンユニット13に供給する。吸気装置5は、筐体50と、外部から筐体50に空気を取り入れる吸気口532と、清浄した空気を筐体50からエンジンユニット13(内燃機関)に供給するファンネル55とを有する。吸気口532は、吸気装置5の上側に位置し、後側に向かって開口する。ファンネル55は、エンジンユニット13のシリンダアセンブリ131のインテークポート134に空気を供給可能に連結される。また、図3に示すように、吸気装置5のファンネル55とインテークポート134との間には、燃料を燃焼用の空気に混合するスロットルボディ171が設けられる。
次に、吸気装置5の全体的な構成について、図4〜図6を参照して説明する。図4は、吸気装置5の構成を模式的に示す分解斜視図であり、斜め前から見た図である。図5は、吸気装置5の構成を模式的に示す分解斜視図であり、斜め後ろから見た図である。図6は、吸気装置5の内部構造を模式的に示す断面図であり、吸気装置5を略水平面で切断して上方から見た図である。図4〜図6に示すように、吸気装置5は、本体51および蓋部材52からなる筐体50と、区画部材53と、フィルタエレメント54と、ファンネル55とを有する。区画部材53および蓋部材52は、筐体50の本体51に着脱可能に取付けられる。区画部材53にはフィルタエレメント54が装着される。
筐体50は、本体51および蓋部材52からなり、内部に空間が形成される。
筐体50の本体51は、全体として、区画部材53および蓋部材52に対向する側(本実施形態では前側)が開口し、内部に空洞が形成される箱状の構成を有する。そして、本体51の内部の空間がクリーンサイド室571となる。本体51には、クリーンサイド室571と外部とを空気が流通可能に連通するファンネル55が設けられる。本体51の側壁部511の前端(区画部材53の側の端部)には、係合溝512が形成される。この係合溝512は、区画部材53の第三係合部536(後述)が係合可能な溝である。本体51の側壁部511の上面には、車体フレーム11のメインフレーム112との干渉を避けるため、下側に向かって窪む凹部が形成されることがある。なお、本体51の具体的な形状は、特に限定されるものではない。
筐体50の蓋部材52は、全体として、区画部材53および本体51の側(本実施形態においては後側)に向かって開口する底の浅い箱状(換言するとトレイ状)の構成を有する。そして、蓋部材52の内部の空間が、ダーティサイド室561と、ダーティサイド室561に空気を導入する導入経路562とになる(後述)。
図4と図5に示すように、蓋部材52は、前壁部521と、側壁部522と、吸気部523と、隔壁部58とを有する。前壁部521は板状に形成され、区画部材53の区画壁531に所定の距離をおいて離間する。
側壁部522は、前壁部521の外周縁から区画部材53の側に向かって起立する帯板状(換言すると、衝立状)に形成される。吸気部523は、外部から吸気口532を通じて取り入れた空気を、導入経路562に導く部分である。
吸気部523は、前壁部521の外周縁からさらに外側に向かって膨出する。本実施形態においては、図3と図4に示すように、吸気部523は、前壁部521の上面から上側に向かって膨出する。そして、側壁部522は、吸気部523の外周縁に沿って形成される。このように、吸気部523は、区画部材53の側(後側)および前壁部521の側(下側)に向かって開口し、それ以外の部分(左右両側および上側)は側壁部522によって囲まれる。
隔壁部58は、ダーティサイド室561と導入経路562とを区画する。隔壁部58は、前壁部521から区画部材53の側に向かって起立する壁状(換言すると衝立状)に形成される。隔壁部58の延伸方向の一端(始端)は、吸気部523の付け根(吸気部523と前壁部521の境界)近傍において、側壁部522と一体に繋がっている。そして、隔壁部58は、吸気部523の付け根近傍から側壁部522の所定の一部に所定の間隔をおいて沿うように延伸する。隔壁部58の延伸方向の他の一端(終端)は、側壁部522に繋がっておらず、側壁部522と所定の距離をおいて離間している。隔壁部58の延伸方向の中間部には、切欠き581が形成される。この切欠き581は、区画部材53の側に向かって開放する。なお、隔壁部58の構成の詳細については後述する。
側壁部522の突出方向の端部(区画部材53の側の端部)には、区画部材53の側に向かって開口する係合溝529が形成される。この係合溝529は、区画部材53の第二係合部535(後述)が係合可能な溝である。
蓋部材52の前壁部521と隔壁部58とは一体に形成される。たとえば、蓋部材52の全体が、樹脂材料または金属材料などによって一体に形成される。蓋部材52が樹脂材料によって形成される構成であれば、射出成形などによって一体に形成される構成が適用できる。また、蓋部材52が金属材料によって形成される構成であれば、鋳造やダイキャスト製法などによって一体に形成される構成が適用できる。
区画部材53は、筐体50の内部の空間を、ダーティサイド56(上流側)とクリーンサイド57(下流側)に区画する部材である。区画部材53は、板状に形成される区画壁531を有する。区画壁531は、本体51の開口部(前端部)と蓋部材52の開口部(後端部)を隙間なく覆うことができる寸法および形状に形成される。そして、区画部材53の区画壁531には、吸気口532と、エレメント装着部533と、第一係合部534と、第二係合部535と、第三係合部536とが形成される。
吸気口532は、空気が流通可能で区画壁531の厚さ方向(前後方向)に貫通する筒状の構成を有する。そして、吸気口532は、区画壁531の外周縁の外側であって、蓋部材52の吸気部523に対応する位置に形成される。本実施形態においては、吸気口532は、区画壁531の上辺の上側に設けられる。
エレメント装着部533は、区画壁531を厚さ方向に貫通する貫通孔であり、空気が流通可能な構成を有する。図1〜図3に示すように、エレメント装着部533は、区画部材53に蓋部材52が取り付けられた状態において、ダーティサイド室561の内周面になる部分に形成される(特に図3参照)。そして、エレメント装着部533には、フィルタエレメント54が装着される。フィルタエレメント54は、通過する空気を濾過することによって、空気中の不純物(塵埃など)を除去する部材である。なお、フィルタエレメント54は、公知の各種フィルタエレメントが適用される。したがって、フィルタエレメント54の説明は省略する。また、エレメント装着部533の寸法および形状は、適宜設定されるものであり、特に限定されない。
第一係合部534は、蓋部材52の隔壁部58の後端(前壁部521からの突出方向の端部)と係合する部分であり、蓋部材52の隔壁部58の後端に対応する位置および範囲に形成される。たとえば、第一係合部534は、蓋部材52の側に向かって突起する二条のリブ状によって構成される。そして、蓋部材52の隔壁部58の後端は、第一係合部534としての2条のリブどうしの間に嵌まり込むことができる。
第二係合部535は、蓋部材52の側(前側)に向かって起立するリブ状(換言すると衝立状)の構成を有する。第三係合部536は、本体51の側(後側)に向かって起立するリブ状の構成を有する。第二係合部535と第三係合部536は、いずれも、区画壁531を囲むように、区画壁531の外周縁に沿って形成される。なお、第二係合部535は、吸気口532の外周縁に沿って吸気口532を囲むように形成される。これに対して第三係合部536は、吸気口532の内側(吸気口532と区画壁531との境界近傍)を通過するように形成される。第二係合部535は、蓋部材52の側壁部522に形成される係合溝529に嵌まり込むことができる。第三係合部536は、本体51の側壁部511に形成される係合溝512に嵌まり込むことができる。
吸気装置5の組み付け構成は、次のとおりである。区画部材53のエレメント装着部533に、フィルタエレメント54が装着される。そして、本体51部の開口部(前側)に、フィルタエレメント54が装着された区画部材53が取り付けられ、さらに蓋部材52が取り付けられる。なお、区画部材53および蓋部材52は、ネジなどによって本体51に着脱可能に取付けられる。
本体51に区画部材53および蓋部材52が取り付けられると、区画部材53の第二係合部535は、蓋部材52の側壁部522の係合溝529に嵌まり込む。同様に、区画部材53の第三係合部536は、本体51の側壁部511の係合溝512に嵌まり込む。さらに、蓋部材52の隔壁部58の後端は、区画部材53の第一係合部534としての二条のリブの間に嵌まり込む。
区画部材53の吸気口532の前端と蓋部材52の吸気部523の後端とが結合する。このため、区画部材53の吸気口532の前端側は、蓋部材52の吸気部523によって覆われる。一方、区画部材53の吸気口532は、本体51の側壁部511の外周面から外側に突出しており、後端側は本体51に覆われることなく露出している。このように、吸気装置5には、本体51の側(後側)に向かって開口する吸気口532が形成される。
本体51に区画部材53および蓋部材52が取り付けられると、本体51および蓋部材52からなる筐体50の内部には、空間が形成される。そして、筐体50の内部に形成される空間は、区画部材53の区画壁531によって、蓋部材52の側であるダーティサイド56(上流側)と、本体51の側であるクリーンサイド57(下流側)とに区画される。
ダーティサイド56(蓋部材52の内部)には、ダーティサイド室561と、空気を吸気部523からダーティサイド室561に導入する導入経路562が形成される。具体的には、蓋部材52の側壁部522の所定の一部(本実施形態では左側面の部分)と、側壁部522の当該所定の一部に所定の距離をおいて沿うように形成される隔壁部58とによって、導入経路562が形成される。さらに、側壁部522の前記所定の一部以外の部分と隔壁部58とによって、ダーティサイド室561が形成される。このように、隔壁部58は、筐体50のダーティサイド56を、ダーティサイド室561と導入経路562とに区画する。そして、区画部材53の区画壁531に形成されるエレメント装着部533およびフィルタエレメント54は、ダーティサイド室561の後面に位置する。
隔壁部58の延伸方向の中間部には、連通孔525が形成される。この連通孔525は、隔壁部58に形成される切欠き581と、区画壁531に形成される第一係合部534により形成される貫通孔である。そして、連通孔525は、導入経路562とダーティサイド室561とを空気が流通可能に連通する。
筐体50のクリーンサイド57(本体51の内部)には、クリーンサイド室571が形成される。
このような構成であると、吸気装置5の外部とダーティサイド室561とは、区画部材53の吸気口532と、蓋部材52の吸気部523と、導入経路562とを介して、空気が流通可能に連通する。さらに、導入経路562とダーティサイド室561とは、連通孔525を介しても、空気が流通可能に連通する。そして、ダーティサイド室561とクリーンサイド室571とは、区画部材53のエレメント装着部533に装着されるフィルタエレメント54を通じて、空気が流通可能に連通する。クリーンサイド室571とエンジンユニット13のインテークポート134とは、ファンネル55を通じて空気が流通可能に連通する。したがって、吸気装置5は、エンジンユニット13(内燃機関)の燃焼用の空気を、区画部材53の吸気口532から取り込み、蓋部材52の吸気部523と、導入経路562とを介してダーティサイド室561に導入する。そして吸気装置5は、ダーティサイド室561に導入した空気を、フィルタエレメント54によって濾過して清浄し、クリーンサイド室571とファンネル55を介してエンジンユニット13のインテークポート134に供給する。
次に、導入経路562およびダーティサイド室561の構成について、図7〜図9を参照して説明する。図7は、導入経路562およびダーティサイド室561の構成を模式的に示す断面図であり、前側から見た図である。また、図7中の矢印は、空気の流れを模式的に示す。図8は、吸気部523および導入経路562を上方から見た断面図であり、吸気部523および吸気口532を略水平面で切断した状態を示す図である。図9は、導入経路562およびダーティサイド室561の構成を模式的に示す断面図であり、導入経路562の延伸方向に切断した図である。
図7に示すように、区画部材53の吸気口532および蓋部材52の吸気部523は、蓋部材52の側壁部522の上面から上側に突出する。そして、吸気口532と吸気部523は、本体51の側から見て、左右方向の端部ではなく、中心寄りに内まった位置に形成される。図7に示すように、蓋部材52の側壁部522の上面が略平面に形成され、側壁部522の上面と左側面とが円弧によって滑らかに繋がっている構成であれば、吸気口532および吸気部523は、側壁部522の上面であって略平面に形成される部分の左端に形成される。すなわち、吸気口532および吸気部523は、側壁部522が円弧に形成される部分よりも、左右方向の中心寄りに形成される。なお、吸気口532および吸気部523が、側壁部522の円弧の部分に形成される構成であってもよい。すなわち、吸気口532および吸気部523は、側壁部522の左右方向の一端から中心寄りにずれた位置に形成される構成であればよい。
隔壁部58の始端(上端)は、吸気部523の付け根近傍(吸気部523と前壁部521との境界近傍)の左右方向の中心寄りにおいて、側壁部522に一体に繋がっている。そして、側壁部522は、始端から、側壁部522のうちの前壁部521の左上隅の部分(円弧に形成される部分)と、左辺に形成される部分(側壁部522の所定の一部)とに、所定の距離をおいて離間して沿うように延伸する。隔壁部58の終端(下端)は、前壁部521の下辺近傍に位置する。隔壁部58の終端は、側壁部522から所定の距離をおいて離間している。そして、側壁部522の所定の一部と隔壁部58との間の領域が導入経路562となり、側壁部522の所定の一部以外の部分と隔壁部58とによって囲まれる領域がダーティサイド室561となる。このように、導入経路562は、吸気部523を始点とし、側壁部522の所定の一部に沿って延伸し、蓋部材52の内部の左下近傍を終点とする。そして、導入経路562は、吸気部523とダーティサイド室561とを空気が流通可能に連通する。
なお、図6に示すように、蓋部材52の下辺の左端部は、他の部分に比較して下方に膨出している。このような構成であると、蓋部材52の下辺が略水平に形成される構成と比較して、導入経路562を長くすることができる。
ここで、隔壁部58に形成される連通孔525について説明する。図7に示すように、隔壁部58には、第一湾曲部582と、第一湾曲部582よりも終端側に位置する直線部583と、直線部583よりも終端側に位置する第二湾曲部584とが形成される。
第一湾曲部582は、始端側から見て、左右方向の外側(左側)斜め下に向かって湾曲する部分である。直線部583は、その中心線が直線に形成される部分である。第二湾曲部584は、始端側から見て、下側に向かって湾曲する部分である。前記のとおり、吸気部523は、左端から中心寄りに内まった位置に形成される。このため、隔壁部58は、まず、始端から略下方に向かって延伸し、左上隅部に形成される側壁部522に沿うように、直ちに左右方向の外側(左斜め下)に向かって湾曲する。この部分が第一湾曲部582である。第一湾曲部582は、吸気部523が開口する方向(下側)に形成される。吸気部523を通過した空気は、吸気部523が開口する方向に向かって流れようとするため、第一湾曲部582は、吸気部523から見て空気が真っ直ぐに流れる場合の流動方向の下流側に位置することになる。
隔壁部58は、第一湾曲部582の終端側から左斜め下に向かって直線に延伸する。この部分が直線部583となる。連通孔525はこの直線部583に形成される。直線部583も、第一湾曲部582と同様に、吸気部523から見て空気がまっすぐに流れる場合に流動方向の下流側に位置することになる。
すなわち、図8に示すように、吸気装置5を上側から透視すると、第一湾曲部582および連通孔525は、吸気部523の開口部の内側に位置する。
さらに隔壁部58は、直線部583の終端側から下方に向かって湾曲する。この部分が第二湾曲部584となる。その後、隔壁部58は、略下方に向かって延伸して終端に達する。
このように、吸気装置5の筐体50のダーティサイド56には、吸気部523から連通孔525を通過してダーティサイド室561に至る経路と、吸気部523から(連通孔525を通過せずに)導入経路562を通過し、導入経路562の終端からダーティサイド室561に至る経路とが、並列して形成される。吸気部523からダーティサイド室561に至る距離は、連通孔525を通過してダーティサイド室561に至る経路の方が、導入経路562の終端からダーティサイド室561に至る経路よりも短い。
なお、連通孔525は、隔壁部58の延伸方向の一端(始端または終端)から1/3〜2/3の範囲の位置に形成される。
また、図9に示すように、連通孔525は、蓋部材52の隔壁部58の高さ方向(前壁部521の内周面と区画壁531の表面の少なくとも一方に直角な方向)の略中心部に形成される。前記のとおり、蓋部材52の隔壁部58には、後側に向かって開口する切欠き581が形成される。そして、蓋部材52の隔壁部58が区画部材53の第一係合部534に係合すると、隔壁部58の切欠き581と、第一係合部534としての2条のリブとによって、連通孔525が形成される。すなわち、隔壁部58の切欠き581の内周面と、第一係合部534としての2条のリブの高さ方向の端面とが、連通孔525の内周面となる。切欠き581は、前壁部521の内周面に達しておらず、切欠き581の底面は前壁部521から高さ方向に離れた位置にある。一方、第一係合部534としての2条のリブは、区画壁531の表面から突出しているため、2条のリブの高さ方向の端面は、区画壁531の表面から離れている。このため、連通孔525は、蓋部材52の隔壁部58の高さ方向の中間に形成される。そして、前壁部521の表面から切欠き581の底面までの距離と、区画壁531の表面から第一係合部534としての2条のリブの突出高さは、略同じである。このため、連通孔525は、蓋部材52の隔壁部58の高さ方向の略中心部に形成される。
ここで、吸気装置5の作用および効果について説明する。
内燃機関の燃焼用の空気は、まず、区画部材53に形成される吸気口532と、蓋部材52に形成される吸気部523とを通じて、導入経路562に導入される。蓋部材52の吸気部523は下側に向かって開口する。このため、蓋部材52の吸気部523を通じて導入経路562に流入した空気は、まず、下側に向かって流れる。導入経路562を形成する隔壁部58には、吸気部523の下流側であって、吸気部523から直接見える位置に、連通孔525が形成される。さらに、吸気部523の下流であって連通孔525(直線部583)の上流側には、第一湾曲部582が形成される。このため、下側に向かって流れる空気の一部は、直接的に連通孔525に流入するか、または、第一湾曲部582によってガイドされて連通孔525に流入する。そして、連通孔525を通過した空気は、ダーティサイド室561に流入する。一方、下側に向かって流れる空気の残りは、連通孔525に流入せず、導入経路562に沿ってさらに下方に向かって流れ、導入経路562の終端からダーティサイド室561に流入する。
このように、導入経路562の延伸方向の中間部に、導入経路562とダーティサイド室561とを連通する連通孔525が形成される。このため、吸気装置5の内部に導入された空気の圧力を、連通孔525を通じて開放できる。したがって、導入経路562において共鳴音の発生を防止または抑制し、吸気装置5の騒音の低減を図ることができる。
連通孔525は、吸気部523から導入経路562に導入された空気の流動方向の下流側(吸気部523から直接見える位置)に形成される。このような構成であると、導入経路562に導入される空気の速度が大きくなると、連通孔525に流入する空気の量が多くなる。このため、高出力を必要とする場合(多量の空気を必要とする場合)において、エンジンのレスポンスを高めること(または低下を防止もしくは抑制すること)ができる。一方、導入経路562に流入した空気の速度が低い場合には、連通孔525を通過する空気の量が少なくなり、連通孔525を通過せずに導入経路562の終端からダーティサイド室561に至る空気の量が多くなる。このため、導入経路562による騒音の低減の効果を高めることができる。
なお、連通孔525の位置が、隔壁部58の延伸方向の/3〜2/3の範囲内にあると、騒音の低減の効果が高くなる。詳細は後述する。
吸気部523の下流側には第一湾曲部582が形成され、第一湾曲部582の下流側には直線部583が形成され、直線部583の下流には第二湾曲部584が形成される。このような構成によれば、導入経路562を流れる空気を、第一湾曲部582と第二湾曲部584とによって、滑らかにダーティサイド室561に誘導することができる。したがって、騒音の低減を図ることや、空気の流動抵抗の低減を図ることができる。また、連通孔525は、第一湾曲部582の下流に位置する直線部583に形成される。このような構成であると、第一湾曲部582による空気を誘導する機能や効果を低減させることがない。すなわち、第一湾曲部582によって空気の流れの向きを変える構成であるため、第一湾曲部582に連通孔525が形成される構成であると、第一湾曲部582において空気の誘導に使用される領域の面積が減少する。したがって、第一湾曲部582による空気の誘導の効果が低減する。これに対して、第一湾曲部582の下流側に直線部583が形成され、この直線部583に連通孔525が形成される構成であると、第一湾曲部582において空気の誘導に使用される領域の面積が減少しない。したがって、このような構成であると、空気の誘導の効果の維持を図ることができる。
連通孔525は、隔壁部58の高さ方向の略中心に形成される。導入経路562を流れる空気の量は、隔壁部58の高さ方向の略中心で最大となる。このため、連通孔525がこの位置に形成される構成であると、連通孔525を通過する空気の量を多くすることができる。したがって、このような構成によれば、導入経路562における共鳴音の発生の防止または抑制の効果や、高出力を必要とする場合にエンジンのレスポンスを高める効果の向上を図ることができる。
隔壁部58は、蓋部材52の前蓋部から区画部材53の側に向かって突起する壁状の構成を有する。このような構成によれば、射出成形などによって、前壁部521と隔壁部58とを一体に形成することができる。したがって、隔壁部58の形成が容易となる。また、蓋部材52を全体として一体に形成することが容易となるから、部品点数の削減や組立工数の削減を図ること(または増加を防止もしくは抑制すること)ができる。そして、隔壁部58に切欠き581が形成され、この切欠き581によって連通孔525が形成される構成であれば、隔壁部58に貫通孔を形成する構成と比較して、連通孔525の形成が容易となる。たとえば、上下割の金型によって、前壁部521と隔壁部58とを一体に形成するとともに、隔壁部58に切欠き581を形成することができる。したがって、製造コストの削減などを図ることができる。
次に、本発明の実施例について説明する。本発明者は、吸気装置5の騒音の低減の効果について検証した。図10は、実施例にかかる吸気装置5の騒音の低減の効果を示すグラフである。横軸は、連通孔525が形成される位置(隔壁部58の延伸方向位置)を示す。縦軸は、連通孔が形成されない隔壁部を有する吸気装置(比較例)に比較して、実施例にかかる吸気装置5の騒音の減少の程度を対数目盛で示す。
図10に示すように、実施例にかかる吸気装置5の騒音の低減の程度は、隔壁部58の延伸方向の一端(始端または終端)から1/3〜2/3の範囲の位置において急激に大きくなる。そして、騒音の低減の程度は、隔壁部58の延伸方向の中心において最も大きくなる。したがって、連通孔525は、隔壁部58の延伸方向の一端(始端または終端)から1/3〜2/3の範囲の位置であることが好ましい。さらに、連通孔525は、隔壁部58の延伸方向の中心またはその近傍の位置であることがより好ましい。
以上、本発明の実施形態および実施例を、図面を参照して詳細に説明したが、前記実施形態および実施例は、本発明の実施にあたっての具体例を示したに過ぎない。本発明の技術的範囲は、前記実施形態および実施例に限定されるものではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、前記実施形態においては、吸気装置がアンダーボーン型の自動二輪車に適用される構成を示したが、適用される自動二輪車の種類は限定されない。本発明の吸気装置5は、オンロードタイプの自動二輪車、オフロードタイプの自動二輪車、スクーター型の自動二輪車など、各種自動二輪車(原動機付き自転車を含む)に適用できる。また、自動二輪車のほか、たとえば不整地走行用の三輪車や四輪車などにも適用できる。
本発明は、内燃機関の吸気装置に有効な技術である。そして、本発明によれば、吸気圧力を解放して共鳴音を低減することができる。したがって、騒音の低減を図ることができる。
5:吸気装置、50:筐体、51:本体、52:蓋部材、53:区画部材、54:フィルタエレメント、56:ダーティサイド、57:クリーンサイド、58:隔壁部、511:側壁部、521:前壁部、522:側壁部、523:吸気部、525:連通孔、531:区画壁、532:吸気口、533:エレメント装着部、534:第一係合部、561:ダーティサイド室、562:導入経路、571:クリーンサイド室、581:切欠き、582:第一湾曲部、583:直線部、584:第二湾曲部

Claims (5)

  1. 内燃機関に燃焼用の空気を供給する内燃機関の吸気装置であって、
    内部に空間が形成される本体および蓋部材からなる筐体と、
    前記筐体の内部の空間を、ダーティサイド室および前記ダーティサイド室に空気を導入する導入経路が形成されるダーティサイドと、クリーンサイド室が形成されるクリーンサイドとに区画する区画部材とを有し、
    前記本体は前記区画部材および蓋部材に対応する側に開口し、
    前記蓋部材は前記区画部材および本体に対応する側に開口し、
    前記区画部材は前記本体の開口と前記蓋部材の開口を覆うように形成され、
    前記蓋部材は前記筐体の外部から前記ダーティサイドに空気を取り入れる吸気部を有し
    前記ダーティサイドには、前記吸気部から前記筐体の側壁の一部に沿って延伸して前記側壁の一部との間に前記導入経路を形成する隔壁部が形成され
    前記隔壁部には、前記吸気部の近傍において湾曲する湾曲部と、前記湾曲部の終端側において略直線的に形成される直線部が形成されるとともに、前記直線部に前記導入経路と前記ダーティサイド室とを空気が流通可能に連通する連通孔が形成されることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 前記吸気部は、前記蓋部材の外周縁から外側に膨出し前記区画部材に向かって開口し、
    前記区画部材は、板状に形成される区画壁と、吸気口と、エレメント装着部とを備え、
    前記吸気口は、前記区画壁の外周縁の外側であって、前記区画壁の厚さ方向に貫通する筒状に構成され、
    前記吸気口は、前記吸気部に接続され、前記筐体の外部から取り入れた空気を、前記吸気部を介して、前記ダーティサイド室に導くことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 前記連通孔は、前記隔壁部の延伸方向の始端から終端の1/3〜2/3の範囲に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の吸気装置。
  4. 前記連通孔は、前記隔壁の高さ方向の略中央部に設けられることを特徴とする請求項1
    からのいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
  5. 前記吸気口および吸気部は、側壁部の左右方向の一端から中心寄りにずれた位置に形成されることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
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