JP2015151693A - 堰止構造及び堰止方法並びに防水面材の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】出入口の下部において雨水等を堰き止める堰止壁を簡単に構築できるようにする。【解決手段】建造物1の出入口2において水を堰き止める堰止構造10は、防水面材60と、出入口2の内縁に取り付けられた防水シート50と、前記防水面材60を前記防水シート50に連結する防水ファスナー70と、を備える。前記防水面材60が前記防水ファスナー70によって前記防水シート50に連結されることによって、前記防水面材60及び前記防水シート50からなる堰止壁が前記出入口2内に広げられた状態に、且つ前記出入口2の床部3に立てられた状態に設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、堰止構造及び堰止方法並びに防水面材の取付構造に関し、特に雨水等を出入口で堰き止めて、雨水等の浸入を防止する技術に関する。
特許文献1には、建造物の出入口の堰止・防水に関する技術が次の通りに開示されている(以下、特許文献1で使用した符号を括弧をして用いる。)。つまり、収納溝(1)が出入口の床(2)に形成され、支持枠(4)が出入口の側部(3)に設けられ、シート(9)の下端が収納溝(1)に連繋し、シート(9)の上端が蓋体(5)に連繋し、その蓋体(5)が支持枠(4)によってガイドされて昇降可能に設けられている。通常時には、シート(9)を折り畳んで収納溝(1)に収納し、蓋体(5)によって収納溝(1)を塞ぐ。豪雨等の非常時には、蓋体(5)を上方へスライドさせることによって、シート(9)を収納溝(1)から上へ引き出して、そのシート(9)を伸ばし、そのシート(9)の左右両端をフレーム(11)と支持枠(4)の間に挟んで、そのフレーム(11)をネジ等の止着具(10)によって支持枠(4)に固定し、シート(9)によって雨水を堰き止める。
特開2001−342780号公報
特許文献1に記載の技術では、シート(9)の左右両端を支持枠(4)に固定する際に、手でフレーム(11)を支持枠(4)に押さえ付けて、止着具(10)をドライバー等によって締結する必要がある。そのため、シート(9)の左右両端を支持枠(4)に固定して、シート(9)を広げた状態にしてシート(9)によって水を堰き止める作業が繁雑である。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、出入口の下部において雨水等を堰き止める堰止壁を簡単に構築できるようにすることである。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明は、例えば図1、図15又は図20に示すように、建造物1(101,201)の出入口2(102,202)において水を堰き止める堰止構造10(110,210)であって、防水面材60(160,260)と、出入口2(102,202)の内縁に取り付けられた防水シート50(150,250)と、前記防水面材60(160,260)を前記防水シート50(150,250)に連結する防水ファスナー70(170,270)と、を備え、前記防水面材60(160,260)が前記防水ファスナー70(170,270)によって前記防水シート50(150,250)に連結されることによって、前記防水面材60(160,260)及び前記防水シート50(150,250)からなる堰止壁が前記出入口2(102,202)内に広げられた状態に、且つ前記出入口2(102,202)の床部3(103,203)に立てられた状態に設けられることを特徴とする堰止構造10(110,210)である。
請求項2に係る発明は、例えば図1、図15又は図20に示すように、請求項1に記載の堰止構造10(110,210)であって、前記防水シート50(150,250)が前記出入口2(102,202)の左側部4(104,204)、床部3(103,203)及び右側部4(104,204)のうち少なくとも前記左側部4(104,204)及び前記右側部4(104,204)に取り付けられ、前記防水面材60(160,260)が前記防水ファスナー70(170,270)によって前記防水シート50(150,250)に連結されることによって、前記堰止壁が前記左側部4(104,204)と前記右側部4(104,204)の間において前記床部3(103,203)に立てられた状態に設けられることを特徴とする堰止構造10(110,210)である。
請求項1,2に係る発明によれば、防水ファスナー70(170,270)を用いたので、防水シート50(150,250)に対して防水面材60(160,260)を簡単に着脱することができる。つまり、防水ファスナー70(170,270)によって防水面材60(160,260)を防水シート50(150,250)に連結すれば、防水面材60(160,260)及び防水シート50(150,250)からなる堰止壁を簡単に構築することができ、防水ファスナー70(170,270)による防水面材60(160,260)と防水シート50(150,250)の連結を解除すれば、堰止壁を簡単に解体することができる。
防水ファスナー70(170,270)を利用したので、防水面材60(160,260)と防水シート50(150,250)との連結部における止水性・水密性を防水ファスナー70(170,270)によって実現することができ、防水面材60(160,260)及び防水シート50(150,250)からなる堰止壁の遮水性を高く実現することができる。
防水ファスナー70(170,270)による防水面材60(160,260)と防水シート50(150,250)の連結を解除すれば、防水面材60(160,260)を防水シート50(150,250)から外すことによって、防水シート50(150,250)を折り畳むことができる。そのため、防水シート50(150,250)が出入口2(102,202)の通行の邪魔になることを防止することができる。
請求項3に係る発明は、例えば図1に示すように、請求項2に記載の堰止構造10において、前記防水シート50が可撓性を有し、前記防水シート50が前記左側部4、前記床部3及び前記右側部4に沿うU字型の帯状に形成され、前記防水シート50の外縁が前記左側部4、前記床部3及び前記右側部4に水密性を有する状態に取り付けられ、前記防水ファスナー70の第一エレメント列71が前記防水シート50の内側の縁に沿って設けられ、前記防水ファスナー70の第二エレメント列72が前記防水面材60の左縁、下縁及び右縁に沿って設けられ、非常時には、前記第一エレメント列71と前記第二エレメント列72が噛み合って前記防水面材60の左縁、下縁及び右縁が前記防水シート50の内側の縁に連結されることによって、前記堰止壁が形成され、通常時には、前記第一エレメント列71と前記第二エレメント列72の噛み合いが解除されることによって、前記防水面材60が前記防水シート50から外れることを特徴とする堰止構造10である。
請求項3に係る発明によれば、防水ファスナー70の第一エレメント列71と第二エレメント列72の噛み合いによって防水面材60の左右の縁及び下の縁を防水シート50の内側の縁に連結することができる。よって、防水面材60の左右及び下の縁と防水シート50の内側の縁との間における止水性及び水密性を実現することができ、堰止壁の遮水性を高く実現することができる。
U字型帯状に形成された防水シート50の外縁が出入口の左側部4、床部3及び右側部4に水密性を有する状態に取り付けられるので、堰止壁と出入口2の内縁との間における止水性・水密性を実現することができる。
また、防水ファスナー70の開閉によって堰止壁の構築及び解体を簡単に行うことができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の堰止構造10において、通常時には、前記防水シート50が折り畳まれた状態でカバー80,90によって覆われていることを特徴とする堰止構造10である。
請求項4に係る発明によれば、防水シート50が折り畳まれた状態でカバー80,90によって覆われることによって、防水シート50が出入口2の通行の邪魔になるようなことを防止することができる。更に、防水シート50が隠れるので、出入口2の見栄えが良い。
請求項5に係る発明によれば、例えば図15又は図20に示すように、請求項2に記載の堰止構造において、前記防水シート150(250)が左右一対あり、これら防水シート150(250)が前記出入口102(202)の前記左側部104(204)及び前記右側部104(204)にそれぞれ水密性を有する状態に取り付けられ、前記防水ファスナー170(270)の第一エレメント列171(271)が一対の前記防水シート150(250)の内側の縁に沿ってそれぞれ設けられ、前記防水ファスナー170(270)の第二エレメント列172(272)が前記防水面材160(260)の左縁及び右縁に沿ってそれぞれ設けられ、非常時には、前記第一エレメント列171(271)と前記第二エレメント列172(272)が噛み合って前記防水面材160(260)の左縁及び右縁が前記防水シート150(250)の内側の縁にそれぞれ連結されることによって、前記堰止壁が形成され、通常時には、前記第一エレメント列171(271)と前記第二エレメント列172(272)の噛み合いが解除されることによって、前記防水面材160(260)の左縁及び右縁が前記防水シート150(250)の内側の縁から外れることを特徴とする堰止構造である。
請求項5に係る発明によれば、防水ファスナー170(270)の第一エレメント列171(271)と第二エレメント列172(272)の噛み合いによって防水面材160(260)の左右の縁を一対の防水シート150(250)にそれぞれ連結することができる。よって、防水面材160(260)の左右の縁と防水シート150(250)との間における止水性及び水密性を実現することができ、堰止壁の遮水性を高く実現することができる。
左右一対の防水シート150(250)が出入口102(202)の左側部104(204)及び右側部104(204)にそれぞれ水密性を有する状態に取り付けられるので、堰止壁と出入口102(202)の左右側部との間における止水性・水密性を実現することができる。
請求項6に係る発明は、例えば図15に示すように、請求項5に記載の堰止構造110において、前記床部103に対して着脱可能な止水部材161(163)が前記防水面材の下部に取り付けられ、非常時には、前記止水部材161(163)が水密性をもって前記床部103に設けられるとともに、前記第一エレメント列171と前記第二エレメント列172が噛み合い、通常時には、前記第一エレメント列171と前記第二エレメント列172の噛み合いが解除されるとともに、前記止水部材161(163)が前記床部103から外れることを特徴とする堰止構造110である。
請求項6に係る発明によれば、止水部材161(163)が水密性をもって床部103に設けられることによって堰止壁の下部と床部103との間における止水性を実現することができる。止水部材161(163)が床部103から外れて、第一エレメントと第二エレメントの噛み合いが解除されると、堰止壁が解体され、防水面材を出入口から外すことができる。
請求項7に係る発明によれば、請求項6に記載の堰止構造110において、前記床部103に形成された凹部133が前記左側部104から前記右側部104にかけて横切り、前記止水部材161が板状の止水板であり、非常時には、前記止水板161が前記凹部133に嵌め込まれ、通常時には、前記止水板161が前記凹部133から外れることを特徴とする堰止構造110である。
請求項7に係る発明によれば、止水部材161としての止水板が床部103の凹部133に嵌め込まれることによって、止水板161と床部103との間における止水性・水密性を高く実現することができる。止水板161が凹部から外れて、第一エレメント列171と第二エレメント列172の噛み合いが解除されると、堰止壁が解体され、防水面材160を出入口102から外すことができる。
請求項8に係る発明は、請求項5に記載の堰止構造210において、前記床部203に形成された凹部233が前記左側部204から前記右側部204にかけて横切り、前記防水面材260が前記凹部233内に水密性をもって取り付けられ、非常時には、前記防水面材260が前記凹部233から上に引き伸ばされるとともに、前記第一エレメント列271と前記第二エレメント列272が噛み合い、通常時には、前記第一エレメント列271と前記第二エレメント列272の噛み合いが解除されるとともに、前記防水面材260が折られた状態で前記凹部233に収納されることを特徴とする堰止構造210である。
請求項8に係る発明によれば、防水面材260が出入口202の床部203の凹部233内に取り付けられているので、防水面材260と床部203の間における止水性・水密性を実現することができる。
第一エレメント列271と第二エレメント列272の噛み合いを解除すれば、堰止壁を解体することができるので、堰止壁の解体が容易である。また、堰止壁が解体された状態では、防水面材260が折られた状態で凹部に収納されるので、防水面材260の保管場所を確保することができる。
防水面材260を上に引き上げて、第一エレメント列271と第二エレメント列272を噛み合わせることで堰止壁を構築することができるので、堰止壁の構築が容易である。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の堰止構造210において、通常時には、前記凹部233にカバー280が被せられることを特徴とする堰止構造210である。
請求項9に係る発明によれば、カバー280が凹部233に被せられるので、防水面材260をカバー280によって隠すことができる。また、凹部233がカバー280によって塞ぐことができる。よって、出入口202の床部203の見栄えが良くなる。
請求項10に係る発明は、例えば図1、図15又は図20に示すように、建造物1(101,201)の出入口2(102,202)において水を堰き止める堰止方法であって、前記出入口2(102,202)の内縁に取り付けられた防水シート50(150,250)に防水ファスナー70(170,270)によって防水面材60(160,260)を連結することによって前記防水面材60(160,260)及び前記防水シート50(150,250)を張った状態に設け、前記防水面材60(160,260)及び前記防水シート50(150,250)からなる堰止壁を前記出入口2(102,202)の床部3(103,203)に立てた状態に設けることを特徴とする堰止方法である。
請求項10に係る発明によれば、防水ファスナー70(170,270)を用いたので、防水シート50(150,250)に対して防水面材60(160,260)を簡単に着脱することができる。
防水ファスナー70(170,270)を利用したので、防水面材60(160,260)と防水シート50(150,250)との連結部における止水性・水密性を実現することができ、防水面材60(160,260)及び防水シート50(150,250)からなる堰止壁の遮水性を高く実現することができる。
防水ファスナー70(170,270)による防水面材60(160,260)と防水シート50(150,250)の連結を解除すれば、防水面材60(160,260)を防水シート50(150,250)から外して、防水シート50(150,250)を折り畳むことができる。そのため、防水シート50(150,250)が出入口2(102,202)の通行の邪魔になることを防止することができる。
請求項11に係る発明は、建造物1(101,201)の出入口2(102,202)の側部4(104,204)に防水面材60(160,260)を取り付けるための防水面材60(160,260)の取付構造において、防水シート50(150,250)が前記出入口2(102,202)の側部4(104,204)に取り付けられ、前記防水面材60(160,260)の側縁が防水ファスナー70(170,270)によって前記防水シート50(150,250)の縁に着脱可能に連結されることを特徴とする防水面材60(160,260)の取付構造である。
請求項11に係る発明によれば、防水ファスナー70(170,270)を用いたので、防水シート50(150,250)に対して防水面材60(160,260)を簡単に着脱することができるとともに、防水面材60(160,260)と防水シート50(150,250)との連結部における止水性・水密性を実現することができる。
本発明によれば、防水ファスナーを利用したからこそ、防水面材と防水シートの取り付け及び取り外しが容易となる。防水ファスナーを閉じれば、防水面材と防水シートとの間における止水性・水密性が実現される。防水ファスナーを開けば、防水面材を防水シートから外すことができ、防水シートを畳むことができる。
本発明の第一実施形態に係る堰止構造を組み立てた状態の斜視図である。 同堰止構造を解体した状態の斜視図である。 同堰止構造が設けられた出入口の側部の下部における水平断面図である。 同出入口の側部の下部における水平断面図である。 同出入口の中心に沿った鉛直断面図である。 同出入口の中心に沿った鉛直断面図である。 図1の一部を拡大して示した図である。 同実施形態の変形例1に係る堰止構造が設けられた出入口の中心に沿った鉛直断面図である。 同実施形態の変形例2に係る堰止構造が設けられた出入口の側部の下部における水平断面図である。 同実施形態の変形例3に係る堰止構造が設けられた出入口の側部の下部における水平断面図である。 同実施形態の変形例4に係る堰止構造が設けられた出入口の側部の下部における水平断面図である。 同実施形態の変形例5に係る堰止構造が設けられた出入口の側部の下部における水平断面図である。 同実施形態の変形例6に係る堰止構造が設けられた出入口の側部の下部における水平断面図である。 同実施形態の変形例7に係る堰止構造が設けられた出入口の正面図である。 本発明の第二実施形態に係る堰止構造を組み立てた状態の斜視図である。 同堰止構造を解体した状態の斜視図である。 同堰止構造が設けられた出入口の中心に沿った鉛直断面図である。 同出入口の中心に沿った鉛直断面図である。 同堰止構造の一部を示した斜視図である。 図19に示す領域XXの拡大図である。 同実施形態の変形例に係る堰止構造が設けられた出入口の中心に沿った鉛直断面図である。 同実施形態の変形例Aに係る堰止構造を組み立てた状態の斜視図である。 同堰止構造が設けられた出入口の中心に沿った鉛直断面図である。 同実施形態の変形例Bに係る堰止構造が設けられた出入口の中心に沿った鉛直断面図である。 同実施形態の変形例Bに係る堰止構造が設けられた出入口の中心に沿った鉛直断面図である。 同実施形態の変形例Cに係る堰止構造が設けられた出入口の中心に沿った鉛直断面図である。 本発明の第三実施形態に係る堰止構造を組み立てた状態の斜視図である。 同堰止構造を解体した状態の斜視図である。 同堰止構造が設けられた出入口の中心に沿った鉛直断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔第一の実施の形態〕
図1及び図2は、建造物1の出入口2に設けられた堰止構造10を示した斜視図である。図3及び図4は、出入口2の側部の下部における水平断面図である。図5及び図6は、出入口2の中心に沿った鉛直断面図である。図7は、図1の一部(堰止構造10の右下部分)を拡大して示した図である。
堰止構造10は、豪雨等の非常時において出入口2で水を堰き止めて、出入口2を通じた水の浸入を防止するものである。堰止構造10は非常時に組まれ、浸水の虞のない通常時に解体される。図1、図3、図5及び図7は、堰止構造10の防水機能を発揮できるように堰止構造10が組まれた状態を示す。図2、図4及び図6は、出入口2を通行可能なように堰止構造10が解体された状態を示す。
図1及び図2に示すように、建造物1は、例えば建物(例えば、住宅、集合住宅、ビルディング、駅舎その他の建築物)の躯体(特に外壁であり、より具体的には一階又は地階の外壁)、塀、門柱、通路の側壁、地下出入口構造物等である。ここで、地下出入口構造物とは、地下施設(例えば、地下鉄の駅、地下通路、地下街、地下室、地下駐車場等)から地上への階段又は通路における地上の出入口を囲う構造物をいう。
出入口2はその下の床部3及びその左右の側部4によって囲われている。出入口2の上側が開放されているか、出入口2の上側が上面によって囲われている。床部3及び左右の側部4からなるU字型構造体が構成される。
この出入口2には、出入口2を開閉する開閉体(例えば扉、門扉、開き戸、引違い戸、引き戸、折り戸、はね上げ門扉、鎧戸(シャッター)、自動ドア、引違い窓、掃き出し窓、地窓)が設けられていてもよいし、そのような開閉体が設けられていなくてもよい。出入口2に開閉体が設けられている場合、図1に示すように堰止構造10が組まれたとき、開閉体が開いていてもよいし、閉じてもよい。
床部3若しくは側部4又はそれらの両方に枠、框又は戸当り等が設けられることによって床部3若しくは側部4又はそれらの両方が段状に設けられていてもよいし、床部3若しくは側部4又はそれの両方が平坦に設けられていてもよい。
この堰止構造10は、下のケーシング(例えば凹型の部材)30、収納凹部33、左右一対のケーシング(例えば凹型の部材)40、左右一対の収納凹部43、防水シート50、防水面材60、防水ファスナー(防水性の線ファスナー)70、ロアカバー80及び左右一対のサイドカバー90等を備える。
図3及び図4に示すように、出入口2の左右の側部4にケーシング40がそれぞれ取り付けられることによって、収納凹部43が出入口2の左右の側部4にそれぞれ形成される。ケーシング40及び収納凹部43は、出入口2の床部3から上方へ上下方向に沿って設けられている(図1参照)。ケーシング40は、上下方向に向かって見てU字型(コ字型)の開断面形状を有する。つまり、ケーシング40はウエブ41及び前後一対のフランジ42から構成されている。ウエブ41は、上下方向に延在するように帯板状に形成されている。フランジ42は、ウエブ41の長手方向に沿ってウエブ41の前後縁部にそれぞれ設けられているとともに、ウエブ41に対して立てられている。フランジ42も、上下方向に延在するように帯板状に形成されている。これらのウエブ41及びフランジ42によって収納凹部43が囲われることによって、収納凹部43がケーシング40に形成され、そのケーシング40が出入口2の内側に向けて開口する。ケーシング40は出入口2の左右に側部4に形成された溝に嵌め込まれている。ウエブ41が収納凹部43の底を構成し、フランジ42が収納凹部43の側壁を構成する。
図5及び図6に示すように、出入口2の床部3にケーシング30が取り付けられることによって、収納凹部33が出入口2の床部3に形成される。ケーシング30及び収納凹部33は、出入口2を左右に横切るように左右方向に沿って設けられている(図1参照)。そして、この収納凹部33の左右の端が左右の収納凹部43の下端にそれぞれ連なっている。ケーシング30は、左右方向に向かって見てU字型の開断面形状を有する。つまり、ケーシング30はウエブ31及び前後一対のフランジ32から構成されている。ウエブ31は、左右方向に延在するように帯板状に形成されている。フランジ32は、ウエブ31の長手方向に沿ってウエブ31の前後縁部に設けられているとともに、ウエブ31に対して立てられている。フランジ32も、左右方向に延在するように帯板状に形成されている。これらのウエブ31及びフランジ32によって収納凹部33が囲われることによって、収納凹部33がケーシング30に形成され、そのケーシング30が上側に向けて開口する。ケーシング30は、出入口2の床部3に形成された溝に嵌め込まれている。ウエブ31が収納凹部33の底を構成し、フランジ32が収納凹部33の側壁を構成する。
防水シート50は、正面から見てU字型(コ字型)に形作られた帯状のシートである。つまり、防水シート50が下部帯状片53及び左右一対の左右の側部帯状片54を有し、下部帯状片53の左右両端が左右の帯状の側部帯状片54の下端にそれぞれ連なっており、これら帯状片53,54が連続して一体に形成されている。防水シート50、下部帯状片53及び側部帯状片54は可撓性を有し、防水シート50、下部帯状片53及び側部帯状片54を折り畳んだり、曲げたり、丸めたりすることができる。また、防水シート50、下部帯状片53及び側部帯状片54が遮水性を有し、水が下部帯状片53及び側部帯状片54を通過しない。
防水シート50の取付構造について具体的に説明する。
図1及び図3に示すように、側部帯状片54が上下方向に沿って設けられ、二つのブラケット47によって収納凹部43内に取り付けられている。ブラケット47は上下方向に向かって見てL字型の断面形状を有している。それらブラケット47が収納凹部43を前後に区切るようにして収納凹部43内に配置され、側部帯状片54の外側の縁部がそれらブラケット47の間に挟み込まれており、それらブラケット47がケーシング40のウエブ41に締結されている。側部帯状片54がブラケット47によって挟まれた状態でブラケット47がウエブ41に締結されているので、側部帯状片54と出入口2の側部4との間の水密性・止水性が確保される。その水密性・止水性は、側部帯状片54の外側の縁部の上端から下端にかけて実現されている。つまり、ブラケット47は、側部帯状片54の上端から下端にかけて上下に延在する。
図1及び図5に示すように、下部帯状片53が出入口2を左右に横切るようにして、二つのブラケット37によって収納凹部33内に取り付けられている。ブラケット37は左右方向に向かって見てL字型の断面形状を有している。それらブラケット37が出入口2を左右に横切るようにして収納凹部33内に配置され、下部帯状片53の下側の縁部がそれらブラケット37の間に挟み込まれており、それらブラケット37がケーシング30のウエブ31に締結されている。下部帯状片53がブラケット37によって挟まれた状態でブラケット37がウエブ31に締結されているので、下部帯状片53と出入口2の床部3との間の水密性・止水性が確保される。その水密性・止水性は、下部帯状片53の外側の縁部の上端から下端にかけて実現されている。つまり、ブラケット37は、下部帯状片53の上端から下端にかけて上下に延在する。
図1及び図7に示すように、防水シート50が出入口2の内側に引き伸ばされた状態でも、防水シート50の角部(下部帯状片53と側部帯状片54との連結部)には撓み51が形成される。その撓み51は、内側に向かうにつれて大きくなり、外側に向かうにつれて小さくなる。
防水面材60について具体的に説明する。
防水面材60は長方形状又は正方形状に形作られている。防水面材60が遮水性を有し、水が防水面材60を通過しない。防水面材60は可撓性を有し、防水面材60を丸めたり、曲げたり、折り畳んだりすることができる。防水面材60の全体が可撓性を有してもよいし、防水面材60の一部が可撓性を有し、残りの一部が硬質(非可撓性)を有していてもよい。例えば、防水面材60の中央部が硬質であり、防水面材60の周縁部(特に、下縁部、左縁部及び右縁部)が可撓性を有してもよい。
防水ファスナー70について具体的に説明する。
防水ファスナー70は第一エレメント列(第一務歯列)71、第二エレメント列(第二務歯列)72及びファスナースライダー73等を有する。
第一エレメント列71は防水シート50に取り付けられている。具体的には、第一エレメント列71は、防水シート50の内縁(左の側部帯状片54の右縁、下部帯状片53の上縁及び右の側部帯状片54の左縁)に沿ってU字状に配列されるようにして防水シート50の内縁に取り付けられた複数の務歯(エレメント)からなる。
第二エレメント列72は防水面材60に取り付けられている。具体的には、第二エレメント列72は、防水面材60の左縁、下縁及び右縁に沿ってU字状に配列されるようにして防水面材60の左縁、下縁及び右縁に取り付けられた複数の務歯(エレメント)からなる。
ファスナースライダー73は防水ファスナー70を開閉するものである。ファスナースライダー73は、第一エレメント列71又は第二エレメント列72に沿ってスライドするように第一エレメント列71又は第二エレメント列72に取り付けられている。
非常時に防水面材60を防水ファスナー70によって防水シート50に取り付ける場合には、ファスナースライダー73をスライドさせることによって第一エレメント列71と第二エレメント列72を水密に噛み合わせる。これにより、防水面材60の左縁が防水ファスナー70によって左の側部帯状片54の右縁に連結され、防水面材60の下縁が防水ファスナー70によって下部帯状片53の上縁に連結され、防水面材60の右縁が防水ファスナー70によって右の側部帯状片54の左縁に連結される。このような連結によって、防水面材60及び防水シート50からなる堰止壁が形成され、その堰止壁は出入口2内に広げられた状態且つ床部3に立てられた状態に設けられ、その堰止壁によって出入口2の下部が塞がれる。このような堰止壁が形成されることによって、非常時に建造物1の外側が浸水したとしても、水が堰止壁によって堰き止められる。
防水面材60が広げられた状態であっても、防水面材60の左下角部及び右下角部には、防水シート50の角部に合わせた撓み61が形成される。
通常時には、防水面材60を防水シート50から外すことができる。防水面材60を防水シート50から外す場合には、ファスナースライダー73を反対にスライドさせる。そうすれば、第一エレメント列71と第二エレメント列72の噛み合いが解除され、防水ファスナー70が開く。以上により防水面材60を下部帯状片53及び側部帯状片54から外すことができる(図2、図4及び図6参照)。外した防水面材60を丸めたり、曲げたり、折り畳んだりすることができるので、防水面材60を狭い収納スペースに収納することができる。
防水面材60を防水シート50から取り外すと、図4に示すように側部帯状片54を折り曲げて、側部帯状片54を収納凹部43内に収納することができる。同様にして、図6に示すように、下部帯状片53を折り曲げて、下部帯状片53を収納凹部33内に収納することができる。必要に応じて側部帯状片54及び下部帯状片53を丸めたり、折り畳んだりすることもできる。防水シート50の角部に撓み51があるので、防水シート50の内縁を伸張させずに防水シート50を曲げて収納凹部33,43内に収納することができる。
図2に示すように、通常時には、防水シート50が折り畳まれた状態でロアカバー80及びサイドカバー90によって覆われている。具体的には、図2及び図4に示すように、側部帯状片54が収納凹部43内に収納された状態では、サイドカバー90がケーシング40に組み付けられ、サイドカバー90が収納凹部43に被せられ、収納凹部43がサイドカバー90によって塞がれる。ここで、サイドカバー90は上下方向に向かって見てU字型(コ字型)の開断面形状を有する。つまり、サイドカバー90が帯状のウエブ91及び一対のフランジ92から構成され、フランジ92がウエブ91の長手方向に沿ってウエブ91の縁部に設けられ、それらフランジ92がウエブ91に対して立てられている。
収納凹部43をサイドカバー90によって蓋をする際には、サイドカバー90の開断面形状の開口をケーシング40の開口(収納凹部43)に向き合わせて、サイドカバー90を収納凹部43に嵌め込み、サイドカバー90を固定具(例えば、締結ネジ)93によってケーシング40に固定する。このようにサイドカバー90がケーシング40に組まれることによって、中空を有した閉断面形状が形成され、側部帯状片54がその中空に収納される。側部4が平坦な面である場合、サイドカバー90がケーシング40に組まれた状態では、サイドカバー90のウエブ91の外面が出入口2の側部4と面一になっている。
図2及び図6に示すように、下部帯状片53が収納凹部33内に収納された状態では、ロアカバー80がケーシング30に組み付けられ、収納凹部33がロアカバー80によって塞がれる。ここで、ロアカバー80は左右方向に向かって見てU字型の開断面形状を有する。つまり、ロアカバー80が帯状のウエブ81及び一対のフランジ82から構成され、フランジ82がウエブ81の長手方向に沿ってウエブ81の縁部に設けられ、それらフランジ82がウエブ81に対して立てられている。
収納凹部33をロアカバー80によって蓋をする際には、ロアカバー80の開断面形状の開口をケーシング30の開口(収納凹部33)に向き合わせて、ロアカバー80を収納凹部33に嵌め込み、ロアカバー80を固定具(例えば、締結ネジ)83によってケーシング30に固定する。このようにロアカバー80がケーシング30に組まれることによって、中空を有した閉断面形状が形成され、下部帯状片53がその中空に収納される。床部3が平坦な面である場合、ロアカバー80がケーシング30に組まれた状態では、ロアカバー80のウエブ81の外面が出入口2の床部3と面一になっている。
非常時に堰止構造10が組み立てられた場合には、固定具83,93が外され、更にロアカバー80及び左右のサイドカバー90がケーシング30及び左右のケーシング40からそれぞれ外され、収納凹部33及び左右の収納凹部43が開放されている。
堰止構造10の組立手順について説明する。
まず、ロアカバー80を収納凹部33から取り外すとともに、サイドカバー90を収納凹部43から取り外す。
次に、防水シート50を収納凹部33,43から出入口2の内側へ引き出して伸ばす。つまり、下部帯状片53及び左右の側部帯状片54を出入口2の内側へ伸ばす。
次に、第一エレメント列71の一端を第二エレメント列72の一端に組む。そして、防水面材60を広げながら、ファスナースライダー73をエレメント列71,72の一端から他端へエレメント列71,72に沿ってスライドさせる。これにより、防水ファスナー70を閉じて、防水面材60を防水シート50に連結する。
堰止構造10の解体方法について説明する。
まず、ファスナースライダー73をエレメント列71,72に沿ってスライドさせることによって、防水ファスナー70を開く。これにより、防水面材60を防水シート50から取り外す。
次に、防水シート50を折り畳んで収納凹部33,43内に収納する。
次に、ロアカバー80を収納凹部33に被せて、サイドカバー90を収納凹部43に被せて、防水シート50をロアカバー80及びサイドカバー90によって覆う。
次にロアカバー80を固定具83によって床部3に固定し、サイドカバー90を固定具93によって側部4に固定する。
次に、防水面材60を折り畳む。
本実施の形態によれば、次のような作用効果が生じる。
(1) 防水ファスナー70を利用したので、防水面材60の着脱が容易である。つまり、防水面材60及び防水シート50を広げて、防水ファスナー70を閉めるだけで、防水面材60を防水シート50に簡単に連結することができる。逆に、防水ファスナー70を開くだけで、防水面材60を防水シート50から簡単に取り外すことができる。
(2) 防水ファスナー70を利用したので、防水面材60及び防水シート50からなる堰止壁の遮水性が高く実現される。つまり、防水面材60と防水シート50の境界部の止水性・水密性が防水ファスナー70によって実現される。
(3) 防水シート50を用いたので、防水面材60を防水シート50から外すと、防水シート50を折り畳むことができる。そのため、防水シート50が出入口2の通行の邪魔にならない。特に、防水シート50を下の収納凹部33及び左右の収納凹部43に収納することができるので、防水シート50が出入口2の通行の邪魔にならない。
(4) 通常時には、収納凹部33及び収納凹部43をそれぞれロアカバー80及びサイドカバー90によって蓋をするので、出入口2の床部3や側部4の見栄えが良くなる。
(5) 収納凹部33をロアカバー80によって蓋をすることによって、収納凹部33に躓くことを防止することができる。特に、ロアカバー80のウエブ81の外面が床面に対して面一であれば、躓き防止がより効果的になる。
(6) 防水面材60が可撓性を有するため、防水面材60を外した場合に防水面材60を折り畳んで、防水面材60を狭い場所に保管することができる。
(7) 防水シート50の側部帯状片54がブラケット47によって挟まれた状態でそのブラケット47がケーシング40に固定されているので、防水シート50の側部帯状片54と出入口2の側部4との間の止水性・水密性を高く実現することができる。防水シート50の下部帯状片53についても同様である。
〔変形例〕
上記実施形態の変形例について説明する。変形例については、上述のように構成された堰止構造10から変更した点の説明をする。変更点以外は上述の堰止構造10の構成と同様であるので、変更点以外の説明を省略する。
〔変形例1〕
上記実施形態では、図3及び図4に示すように、ロアカバー80を取り外すことができた。
それに対して、変形例1では、図8に示すように、ロアカバー80が平板状に形成され、ロアカバー80の前側又は後ろ側の縁が出入口2の床部3(特に、ケーシング30のフランジ32)にヒンジ84によって連結されている。こうすることでロアカバー80を開閉することができる。サイドカバー90及び出入口2の側部4についても同様である。
〔変形例2〕
上記実施形態では、図3に示すように、ケーシング40が出入口2の側部4の溝に嵌め込まれていた。それに対して、変形例2では、図9に示すように、ケーシング40のウエブ41が側部4の表面(つまり、出入口2の側面)に面接触した状態でその側部4に取り付けられている。床部3に設けられたケーシング30についても同様である。
なお、図9ではケーシング40の幅が出入口2を囲んだ建造物1の壁等の厚さにほぼ等しいが、ケーシング40の幅が建造物1の壁等の厚さよりも狭くてもよいし、広くてもよい。
上記実施形態では、図3に示すように、締結ネジである固定具93によってサイドカバー90がケーシング40に固定されていた。それに対して、変形例2では、図9に示すように、サイドカバー90をケーシング40に固定する固定具が爪44,94の係止を利用したものである。具体的には、サイドカバー90の開口の内縁に爪94が形成され、ケーシング40の開口の外縁に爪44が形成され、サイドカバー90の開口がケーシング40の開口に向き合わせられて、ケーシング40がサイドカバー90の開口に嵌め込まれるようにしてケーシング40とサイドカバー90が組み合わせられ、爪94と爪44が互いに引っ掛かっている。爪94がフランジ92の長手方向に沿ってフランジ92の突端に形成され、その爪94がフランジ92の突端から内側に突出するように形成されている。爪44がフランジ42の長手方向に沿ってフランジ42の突端に形成され、その爪44がフランジ42の突端から外側に突出するように形成されている。
〔変形例3〕
上記実施形態では、図3〜図6に示すように、防水シート50がケーシング30,40に取り付けられ、ケーシング30,40が出入口2の床部3、側部4にそれぞれ取り付けられていた。それに対して、変形例3では、図10に示すように、防水シート50が床部3及び側部4に直接取り付けられている。つまり、ケーシングが側部4の溝4aに嵌め込まれておらず、溝4aの底に側部帯状片54の外側の縁部がブラケット47によって挟まれた状態でブラケット47が溝4aの底にネジ等によって締結されることによって、側部帯状片54の外側の縁部がブラケット47によって溝4aの底に取り付けられている。下部帯状片53についても同様である。
また、変形例3では、溝4aの縁部に段差4bが形成され、サイドカバー90が平板状に形成されている。そして、通常時には、サイドカバー90がその段差4bに引っ掛かった状態で溝4aに覆い被さっておりサイドカバー90は固定具(例えば、ネジ)によって側部4に固定されている。非常時には、その固定具による固定を解除すれば、サイドカバー90を出入口2の側部4から取り外すことができる。ロアカバー80及び床部3の溝についても同様である。
〔変形例4〕
変形例4では、出入口2が扉の開口部又は窓の開口部である。つまり、図11に示すように、枠体(例えば、窓枠、サッシ、ドア枠)5が出入口2の縁に沿って取り付けられ、開閉体(例えば開き戸、引き戸、引違い戸、折り戸、引違い窓)6がその枠体5に開閉可能に組み付けられている。枠体5は、上枠、下枠及び左右の縦枠を矩形状に枠組みしたものである。開閉体6の開閉方式は例えば開き戸式、両開き式、引き戸式、引き違い式である。
ケーシング30,40は枠体5と一体に設けられている。具体的には、ケーシング30が建造物1の内側において枠体5の下枠に一体に形成され、ケーシング40が建造物1の内側において枠体5の縦枠に一体に形成されている。なお、ケーシング30が枠体5の下枠に組み付けられ、ケーシング40が枠体5の縦枠に組み付けられることによって、ケーシング30,40が枠体5に一体に設けられてもよい。
ケーシング40のウエブ41が側部4の表面(つまり、出入口2の側面)に面接触した状態でその側部4に取り付けられている。床部3に設けられたケーシング30についても同様である。
ケーシング40がU字型ではなく、L字型に形成されている。つまり、ケーシング40が帯状のウエブ41及び片側のフランジ42から構成されている。そして、ケーシング40のウエブ41の縁及びフランジ42の突端に嵌合部45がそれぞれ形成され、それら嵌合部45がフランジ42の突端に沿って形成されている。ケーシング30についても同様である。
サイドカバー90の一対のフランジ92の高さが異なる。そして、サイドカバー90の開口の外縁に爪95が形成されている。つまり、爪95がフランジ92の長手方向に沿ってフランジ92の突端に形成され、その爪95がフランジ92の突端から内側に突出するように形成されている。ロアカバー80についても同様である。
サイドカバー90の開口がケーシング40の開口に向き合わせられて、爪95が嵌合部44にそれぞれ嵌合して引っ掛かっている。ロアカバー80及びケーシング30も同様に組まれている。
〔変形例5〕
図12に示すように、側部帯状片54の外側の縁部と共にシール(例えば、薄板状ゴム弾性材、接着剤、両面粘着テープ等)48がブラケット47によって挟まれている。また、ブラケット47とケーシング40のウエブ41との間にシール(例えば、薄板状ゴム弾性材、接着剤、両面粘着テープ等)49が挟まれた状態で、ブラケット47がケーシング40のウエブ41に締結されている。図12に示すように、シール48とシール49が一体成形され、シール48とシール49の境界部において折られている。なお、シール48とシール49が別々の部材であってもよい。
シール48,49によって、側部帯状片54とケーシング40の取付部分の止水性・水密性が更に向上する。
下部帯状片53とケーシング30との取付についても同様にシールを用いてもよい。
〔変形例6〕
図13に示すように、側部帯状片54の外側の縁部が折り曲げられて、側部帯状片54の外側の縁部がブラケット47とケーシング40のウエブ41との間に挟まれてもよい。このようにすることによって、側部帯状片54とケーシング40の取付部分の止水性・水密性が更に向上する。
下部帯状片53とケーシング30との取付についても同様にシールを用いてもよい。
〔変形例7〕
上記実施形態では、図1及び図7に示すように、防水シート50の角部に撓み51が形成されていることによって、防水シート50の内縁を伸張させずに防水シート50を曲げて収納凹部33,43内に収納することができた。それに対して、変形例7では、図14に示すように、防水シート50の内縁の角部にノッチ52が形成されることによって、防水シート50の内縁を伸張させずに防水シート50を曲げて収納凹部33,43内に収納することができる。
防水シート50が出入口2の内側に引き伸ばされた状態でも、ノッチ52の底は収納凹部43と収納凹部33の境界の角部まで至っている。防水ファスナー70の第一エレメント列71はノッチ52において途切れているのではなく、その第一エレメント列71はノッチ52の縁に沿って設けられている。
防水面材60の左下角部及び右下角部には、ノッチ52の形状に合った突片62が設けられている。防水面材60と突片62が一体となるように連結(例えば、接着、縫製、接合等)又は成形されている。防水面材60と突片62の全体で遮水性を有する。なお、防水面材60と突片62の全体で可撓性を有するか、防水面材60の周縁部分(突片62の含む)が可撓性を有し、防水面材60の中央部が硬質である。
防水ファスナー70の第二エレメント列72は突片62において途切れているのではなく、その第二エレメント列72は突片62の縁に沿って設けられている。そして、突片62がノッチ52内に配置され、防水ファスナー70が締められると、突片62の縁とノッチ52の縁が防水ファスナー70によって連結される。
〔変形例8〕
上記実施形態から上記変形例1〜7のように変更した部分を可能な限り組み合わせて適用してもよい。
〔第二の実施の形態〕
図15及び図16は、建造物101の出入口102に設けられた堰止構造110を示した斜視図である。図17及び図18は、出入口102の中心に沿った鉛直断面図である。図15及び図17は、堰止構造110の防水機能を発揮できるように堰止構造110が組まれた状態を示す。図16及び図18は、出入口102を通行可能なように堰止構造110が解体された状態を示す。また、図19は堰止構造110を組む際の堰止構造110の一部を示した斜視図である。図20は図19に示す領域XXの拡大図である。
建造物101及び出入口102は第一実施形態の建造物1及び出入口2と同じであるので、建造物101及び出入口102の説明を省略する。
この堰止構造110は、下の受入部材(例えば凹型の部材)130、受入凹部133、左右一対のケーシング(例えば凹型の部材)140、左右一対の収納凹部143、左右一対の防水シート150、防水面材160、止水部材161、左右一対の防水ファスナー(防水性の線ファスナー)170、ロアカバー180及び左右一対のサイドカバー190等を備える。
出入口102の左右の側部104にケーシング140がそれぞれ取り付けられることによって、収納凹部143が出入口102の左右の側部104にそれぞれ形成される。ケーシング140及び収納凹部143が第一実施形態のケーシング40及び収納凹部43と同じであるので、ケーシング140及び収納凹部143の詳細な説明を省略する。
また、通常時には、サイドカバー190がケーシング140に組み付けられ、非常時には、サイドカバー190がケーシング140から外される。サイドカバー190とケーシング140の組み付けは第一実施形態のサイドカバー90とケーシング40の組み付けと同じであるので(図4、図9、図10、図11参照)、その組み付けの詳細な説明を省略する。なお、固定具193はサイドカバー190をケーシング140に固定する構成の一例であり、固定具193の具体的態様は適宜変更可能である。
可撓性の防水シート150は縦長の帯状に形成されている。左側の防水シート150の左縁部が出入口102の左側部104(より具体的にはケーシング140内)に水密性を有する状態に取り付けられ、右側の防水シート150の右縁部が出入口102の右側部(より具体的にはケーシング140内)に水密性を有する状態に取り付けられている。防水シート150とケーシング140の取付の構成は第一実施形態における側部帯状片54とケーシング40の取付の構成(図3、図4、図9、図10、図11、図12、図13参照)と同様であるので、防水シート150とケーシング140の取付の構成の詳細な説明を省略する。
通常時には、防水シート150が折り畳まれた状態でケーシング140に収納され、サイドカバー190が収納凹部143に被せられて、サイドカバー190をケーシング40に組み付けられている(図16参照)。サイドカバー190は第一実施形態のサイドカバー90と同じであり、サイドカバー190とケーシング140の組み付けも第一実施形態のサイドカバー90とケーシング40の組み付けと同じである。
非常時には、サイドカバー190がケーシング140から外され、防水シート150が収納凹部143から出入口102の中央部へ引き出されている(図16参照)。
図17及び図18に示すように、出入口102の床部103に受入部材130が取り付けられることによって、受入凹部133が出入口102の床部103に形成される。受入凹部133は第一実施形態のケーシング30と同様にU字型断面形状を有するとともに、ウエブ131及び一対のフランジ132からなる。受入部材130の幅(フランジ132とフランジ132の間隔)は左右のケーシング140の幅よりも狭く、受入凹部133の幅も収納凹部143の幅よりも狭い。そして、受入部材130及び受入凹部133の左右端が左右の収納凹部143の下端において収納凹部143内まで延在する。
図16及び図18に示すように、通常時には、ロアカバー180によって受入凹部133が蓋をされている。このロアカバー180はゴム弾性体からなり、ロアカバー180が受入凹部133に嵌め込まれることによって、受入凹部133がロアカバー180によって塞がれる。ロアカバー180によって受入凹部133が塞がれるので、出入口102の床部103の見栄えが良くなるとともに、受入凹部133に躓くことを防止することができる。
図15及び図17に示すように、非常時には、ロアカバー180が受入凹部133から引き抜かれ、受入凹部133が開放される。
図15に示すように防水面材160は長方形状又は正方形状に形作られている。防水面材160が遮水性を有し、水が防水面材160を通過しない。防水面材160は可撓性を有する。なお、防水面材160の全体が可撓性を有してもよいし、防水面材160の一部(例えば、下縁部、左縁部及び右縁部)が可撓性を有し、残りの一部(例えば、中央部)が非可撓性(硬質)を有していてもよい。
非常時には、防水面材160は左右の防水ファスナー170によって左右の防水シート150にそれぞれ連結される。
ここで、左の防水ファスナー170は第一エレメント列171、第二エレメント列172及びファスナースライダー173等を有し、第一エレメント列171が左の防水シート150の内側(右側)の縁に沿って設けられ、第二エレメント列172が防水面材160の左縁に沿って設けられ、ファスナースライダー173が第一エレメント列171又は第二エレメント列172に沿ってスライドするように第一エレメント列171又は第二エレメント列172に取り付けられている。右の防水ファスナー170についても同様である。
非常時には、左の防水ファスナー170のエレメント列171,172が噛み合うことによって防水面材160の左縁が左の防水シート150の内側(右側)の縁に連結され、右の防水ファスナー170のエレメント列171,172が噛み合うことによって防水面材160の右縁が右の防水シート150の内側(左側)の縁に連結される。
通常時には、左右の防水ファスナー170の第一エレメント列171と第二エレメント列172の噛み合いが解除されることによって、防水面材160の左右の縁を防水シート150から取り外すことができる。
防水ファスナー170を利用したので、防水面材160と防水シート150の着脱が容易になる。また、防水ファスナー170を閉じて、防水面材160を左右の防水シート150に止めれば、防水面材160の左側及び右側の止水性を確保することができる。
図15、図17、図19及び図20に示すように、防水面材160の下部には、止水板である止水部材161が取り付けられている。止水部材161は、防水面材160の下縁に沿って左右に延在するように帯板状に形成されている。止水部材161は、非可撓性の(硬質な)の部材である。止水部材161は、接着、溶着、締結等の接合方法によって防水面材160の一方の面の下縁に接合されている。止水部材161と防水面材160との接合界面には止水性及び水密性がある。
止水部材161の左右の長さが防水面材160の左右の長さよりも長く、止水部材161の左部及び右部が防水面材60の左縁及び右縁からはみ出ている。止水部材161の前後両面及び下端面には、ゴム製のシール(パッキン)162が貼着されている。
防水面材160の左右両側部の下端部には、ゴム製の第二シール(パッキン)163が配置されている。また、第二シール162は、防水面材160の縁から側方に延出している。第二シール162は防水面材160と止水部材161との間に挟まれている。第二シール162は止水部材161に接着されていることが好ましい。また、第二シール162は防水面材160及び第二エレメント列172に接着されていないことが好ましい。
非常時には、止水部材161及びシール162が受入凹部133に嵌め込まれ、シール162によって受入凹部133が止水される。防水シート150の下縁部が受入凹部133に挿入され、その下縁部が止水部材161と受入凹部133の内面との間に挟持される。なお、シール162が受入凹部133の内面に貼着され、止水部材161が受入凹部133に嵌め込まれることによってシール162が止水部材161と受入凹部133の内面との間に挟み込まれても良い(図21参照)。
通常時には、止水部材161及びシール162が受入凹部133から引き抜かれる。
堰止構造110の組立手順について説明する。
まず、ロアカバー180を受入部材130から外すとともに、サイドカバー190をケーシング140から外す。
次に、左右の防水シート150を左右の収納凹部143から出入口102の中央部へ引き出して、これら防水シート150を伸ばす。この際、防水シート150の下縁部を受入凹部133に差し込むことが好ましい。
次に、防水面材160を左右の防水シート150の間に配置して、止水部材161及びシール162を受入凹部133に嵌め込む。この際、止水部材161と受入凹部133の内面との間に防水シート150の下縁部を挟み込むことが好ましい。
次に、左右の防水ファスナー170のエレメント列171,172の上端同士を組んだ後に、防水面材160を上に伸ばして広げながら、ファスナースライダー173をエレメント列171,172に沿って上から下へスライドさせる。ファスナースライダー173をエレメント列171,172の下端までスライドさせたら、ファスナースライダー173をエレメント列171,172の下端と第二シール163との間に入れ込み、ファスナースライダー173及びエレメント列171,172の下端が第二シール163に圧接される。これにより、防水ファスナー170の下端の止水性が向上する。
以上のように左右の防水ファスナー170を閉じることによって、左右の防水ファスナー170のエレメント列171,172が水密に噛み合って、防水面材160の左縁が左の防水シート150の内側(右側)の縁に連結され、防水面材160の右縁が右の防水シート150の内側(左側)の縁に連結される。これにより、防水面材160及び防水シート150からなる堰止壁が形成され、その堰止壁は出入口102内に広げられた状態且つ床部103に立てられた状態に設けられ、その堰止壁によって出入口102の下部が塞がれる(図15参照)。
ファスナースライダー173を下にスライドさせることで防水ファスナー170を閉じるようにしたので、既に浸水してしまった場合でもファスナースライダー173を水中で引き上げる作業が無い。また、ファスナースライダー173をエレメント列171,72の下端まで移動させた時に、止水部材161を受入凹部133に押し込むことができ、受入凹部133から止水部材161が抜けるのを防止することができるとともに、止水部材161の浮き上がりを防止することができる。止水部材161を受入凹部133に押し込むことで、水圧によって防水ファスナー170が開くことを防止することができる。
堰止構造110の解体手順について説明する。
まず、左右のファスナースライダー173を左右のエレメント列171,172に沿って上へスライドさせることによって、左右の防水ファスナー170を開く。これにより、防水面材160の左右の縁部を左右の防水シート150から取り外す。
次に、止水部材161及びシール162を受入凹部133から引き抜く。
次に、防水シート150を折り畳んで収納凹部143内に収納する。
次に、ロアカバー180によって受入凹部133に嵌め込んで、受入凹部133をロアカバー180で塞ぐ。
次に、サイドカバー190を収納凹部43に被せて、防水シート150をサイドカバー190によって覆う。そして、サイドカバー190を固定具によって固定する。
次に、防水面材160を折り畳む。
なお、第二実施形態の堰止構造110と第一実施形態の堰止構造10との間で互いに対応する構成が一致して同一に設けられている場合には、それらの説明を可能な限り省略した。
〔変形例〕
上記実施形態の変形例について説明する。変形例については、上述のように構成された堰止構造110から変更した点の説明をする。変更点以外は上述の堰止構造110の構成と同様であるので、変更点以外の説明を省略する。
〔変形例A〕
防水面材160が左右に長尺である場合、防水面材160の左右方向中央部が防水面材160の自重によって下に弛んでしまう。そこで、図22に示すように、防水面材160の左右方向中央部の上部を吊り上げる。具体的には、出入口102の床部103の左右方向中央部に支柱105が立てられ、その支柱105にフック106が設けられ、防水面材160の左右方向中央部がフック106に引っ掛かっている。これにより、防水面材160の左右方向中央部の上部が吊り上げられ、防水面材160の中央部の弛みを抑えることができる。
支柱105は床部103に対して着脱可能であることが好ましい。
また、防水面材160が左右に分割可能である。つまり、左右に二つに分かれた防水面材分割体164が防水ファスナー176によって連結されることによって防水面材160が構成される。防水ファスナー176のファスナースライダー179を上にスライドさせれば、防水ファスナー176が開いて、防水面材160を二つの防水面材分割体164に分割することができる。一方、防水ファスナー176のエレメント列の上端を組み付けて、ファスナースライダー179を下にスライドさせれば、防水面材分割体164が連結される。
図23に示すように、防水面材分割体164と防水面材分割体164の間の下部には、ゴム製の第三シール(パッキン)107が配置されている。第三シール107は、止水部材161の前後両面及び上端面に接着されていることが好ましい。また、第三シール107は防水面材160と止水部材161との間に挟まれているとともに、止水部材161と支柱105との間に挟まれている。また、第三シール107は防水面材分割体164及び防水ファスナー176のエレメント列に接着されていないことが好ましい。
そのため、ファスナースライダー179を防水ファスナー176のエレメント列の下端までスライドさせたら、ファスナースライダー179を防水ファスナー176のエレメント列の下端と第三シール107との間に入れ込むことができ、ファスナースライダー179及び防水ファスナー176のエレメント列の下端が第三シール107に圧接される。これにより、防水ファスナー176の下端の止水性が向上する。
〔変形例B〕
止水部材161が平板であってもよいし、止水部材161が折り曲げられたものどもよい。
例えば、図24、図25に示すように、止水部材161の下部161bが上部161aに対して折り曲げられた状態となっている。受入凹部133の前側の壁面及び後ろ側の壁面も傾斜しており、横方向に向かって、受入凹部133が鉛直面から傾くように床部103に形成されている。
図24に示す場合、受入凹部133が、鉛直面から出入口102の外側へ倒れた面に沿うように傾斜する。そのため、止水部材161の下部161bが上部161aに対して出入口102の内向きに折れ曲がっており、その下部161bが受入凹部133に嵌め込まれている。
図25に示す場合、受入凹部133が鉛直面から出入口102の内側へ倒れた面に沿うように傾斜する。そのため、止水部材161の下部161bが上部161aに対して出入口102の外向きに折れ曲がっており、その下部161bが受入凹部133に嵌め込まれている。
受入部材130の下端から水平方向に延出した突片(フィン)134が受入部材130の下端に形成されており、突片134が床部103に埋められている。そのため、受入部材130が床部103から外れることを防止することができる。
〔変形例C〕
上記実施形態では、止水部材161が受入凹部133に対して着脱可能であり、その止水部材161が受入凹部133に嵌め込まれることによって防水面材160の下部の止水性及び水密性を確保した。
それに対して、図26に示すように、床部103に受入凹部133が形成されていなくてもよい。この場合、板状の止水部材161に代えて、重力、磁力、粘着、面ファスナー等によって床部103に接合される止水部材163が防水面材160の下縁に沿って防水面材160の下部に設けられている。
重力を利用した場合、止水部材163が錘であり、その止水部材163が床部103に載置されて、その止水部材163の重力によって止水部材163が床部103に密着する。これにより、止水部材163が水密性・止水性をもって床部103に接合される。なお、この場合、床部103のうち止水部材163と接触する部分がゴム弾性体であることが好ましい。
磁力を利用した場合、床部103(特に止水部材163と接触する部分)及び止水部材163が磁性体又は磁石であり(但し、少なくとも一方は磁石である。)、その止水部材163が磁力によって床部103に密着する。これにより、止水部材163が水密性・止水性をもって床部103に接合される。必要に応じて、止水部材163の上に錘を載置し、止水部材163と床部103との間の水密性を高めてもよい。
粘着を利用した場合、止水部材163が粘着テープであり、その止水部材163が粘着力に床部103に粘着する。これにより、止水部材163が水密性・止水性をもって床部103に接合される。必要に応じて、止水部材163の上に錘を載置し、止水部材163と床部103との間の水密性を高めてもよい。
面ファスナーを利用した場合、止水部材163が面ファスナーのループ部とフック部の一方であり、面ファスナーのループ部とフック部の他方が床部103(特に止水部材163と接触する部分)に設けられ、止水部材163が床部103に貼着する。これにより、止水部材163が水密性・止水性をもって床部103に接合される。必要に応じて、止水部材163の上に錘を載置し、止水部材163と床部103との間の水密性を高めてもよい。
〔変形例D〕
第一実施形態から上記変形例1〜7のように変更した部分を第二実施形態の堰止構造110に適用してもよい。また、上記変形例1〜7、変形例A〜Cのように変更した部分を可能な限り組み合わせて、第二実施形態の堰止構造110適用してもよい。
〔第三の実施の形態〕
図27及び図28は、建造物201の出入口202に設けられた堰止構造210を示した斜視図である。図29は、出入口202の中心に沿った鉛直断面図である。図27は、堰止構造210の防水機能を発揮できるように堰止構造210が組まれた状態を示す。図28は、出入口202を通行可能なように堰止構造210が解体された状態を示す。
建造物201及び出入口202は第一実施形態の建造物1及び出入口2と同じであるので、建造物201及び出入口202の説明を省略する。
この堰止構造210は、下のケーシング(例えば凹型の部材)230、収納凹部233、左右一対のケーシング(例えば凹型の部材)240、左右一対の収納凹部243、左右一対の防水シート250、防水面材260、左右一対の防水ファスナー(防水性の線ファスナー)270、ロアカバー280及び左右一対のサイドカバー290等を備える。
出入口202の左右の側部204にケーシング240がそれぞれ取り付けられることによって、収納凹部243が出入口202の左右の側部204にそれぞれ形成される。ケーシング240及び収納凹部243が第一実施形態のケーシング40及び収納凹部43と同じであるので、ケーシング240及び収納凹部243の詳細な説明を省略する。
出入口202の床部203にケーシング230が取り付けられることによって、収納凹部233が出入口202の床部203に形成される。ケーシング230及び収納凹部233が第一実施形態のケーシング40及び収納凹部43と同じであるので、ケーシング230及び収納凹部233の詳細な説明を省略する。
通常時には、サイドカバー190がケーシング140に組み付けられ、非常時には、サイドカバー190がケーシング140から外される。また、通常時には、ロアカバー180がケーシング130に組み付けられ、非常時には、ロアカバー180がケーシング130から外される。サイドカバー190とケーシング140の組み付けは第一実施形態のサイドカバー90とケーシング40の組み付けと同じであり、ロアカバー180とケーシング130の組み付けは第一実施形態のロアカバー80とケーシング30の組み付けと同じであるので(図4、図6、図8、図9、図10、図11参照)、それらの組み付けの詳細な説明を省略する。
可撓性の防水シート250は縦長の帯状に形成されている。左側の防水シート250の左縁部が出入口202の左側部204(より具体的にはケーシング140内)に水密性を有する状態に取り付けられ、右側の防水シート250の右縁部が出入口202の右側部(より具体的にはケーシング140内)に水密性を有する状態に取り付けられている。防水シート250とケーシング140の取付の構成は第一実施形態における側部帯状片54とケーシング40の取付の構成(図3、図4、図9、図10、図11、図12、図13参照)と同様であるので、防水シート150とケーシング140の取付の構成の詳細な説明を省略する。
通常時には、防水シート250が折り畳まれた状態でケーシング240に収納され、防水シート250がサイドカバー290によって覆われている。非常時には、サイドカバー290がケーシング240から外され、防水シート250が収納凹部243から出入口202の中央部へ引き出されている(図27参照)。
防水面材260は長方形状又は正方形状に形作られている。防水面材260が遮水性を有する。防水面材260が可撓性を有するか、蛇腹状(例えば、平蛇腹状)に設けられていて積み重ねるように折り畳み可能である。なお、平蛇腹とは、複数の帯板(帯板自体が可撓性を有してもよいし、非可撓性でもよい)の長辺同士を可撓性材料で連結して、それら連結部において折り曲げ可能としたものである。
防水面材260の下端が出入口202を左右に横切るようにして、二つのブラケット237によって収納凹部233内に取り付けられている。具体的には、ブラケット237は左右方向に向かって見てL字型の断面形状を有している。それらブラケット237が出入口202を左右に横切るようにして収納凹部233内に配置され、防水面材260の下端がそれらブラケット237の間に挟み込まれており、それらブラケット237がケーシング230のウエブ231に締結されている。防水面材260の下端が収納凹部233内に取り付けられることによって、防水面材260の下側の止水性を確保することができる。なお、図12に示すように防水シート50がブラケット47、シール48及びシール49を用いてケーシング40に取り付ける構成や、図13に示すように防水シート50の縁部分が折り曲げられた状態でブラケット47を用いてケーシング40に取り付ける構成を、防水面材260の下端部をケーシング230に取り付ける構成に適用してもよい。
非常時には、防水面材260が上に引き伸ばされており、通常時には、防水面材260が折り畳まれた状態で収納凹部233内に収納される。
非常時には、防水面材260は左右の防水ファスナー270によって左右の防水シート250にそれぞれ連結される。
ここで、左の防水ファスナー270は第一エレメント列271、第二エレメント列272及びファスナースライダー273等を有し、第一エレメント列271が左の防水シート250の内側(右側)の縁に沿って設けられ、第二エレメント列272が防水面材260の左縁に沿って設けられ、ファスナースライダー273が第一エレメント列271又は第二エレメント列272に沿ってスライドするように第一エレメント列271又は第二エレメント列272に取り付けられている。右の防水ファスナー270についても同様である。
非常時には、左の防水ファスナー270のエレメント列271,272が噛み合うことによって防水面材160の左縁が左の防水シート150の内側(右側)の縁に連結され、右の防水ファスナー270のエレメント列271,272が噛み合うことによって防水面材260の右縁が右の防水シート250の内側(左側)の縁に連結される。
通常時には、左右の防水ファスナー270のエレメント列271,272の噛み合いが解除されることによって、防水面材260の左右の縁を防水シート250から外すことができる。
防水ファスナー270を利用したので、防水面材260と防水シート250の着脱が容易になる。また、防水ファスナー270を閉じて、防水面材260を左右の防水シート250に止めれば、防水面材260の左側及び右側の止水性を確保することができる。
なお、防水面材260の左右の縁の下端部が左右の防水シート250の内側の縁の下端部にそれぞれ連なっており、防水面材260及び左右の防水シート250が連続して一体に形成されていてもよい。この場合、防水シート250の縁のうち下端以外に第一エレメント列271が設けられ、防水面材260の左右の縁のうち下端以外に第二エレメント列272が設けられ、ファスナースライダー273を下までスライドさせても、エレメント列271,272の下端同士が噛み合っている。
堰止構造210の組立手順について説明する。
まず、ロアカバー280をケーシング230から外すとともに、サイドカバー290をケーシング240から外す。
次に、左右の防水シート250を左右の収納凹部243から出入口202の中央部へ引き出して、これら防水シート250を伸ばす。
次に、防水面材260を収納凹部233から上へ引き出す。
次に、防水面材260を上に伸ばして広げながら、ファスナースライダー273をエレメント列271,272に沿ってスライドさせる。そうすると、左右の防水ファスナー270のエレメント列271,272が水密に噛み合う。これにより、防水面材260の左縁が左の防水シート250の内側(右側)の縁に連結され、防水面材260の右縁が右の防水シート250の内側(左側)の縁に連結される。そのため、防水面材260及び防水シート250からなる堰止壁が形成され、その堰止壁は出入口202内に広げられた状態且つ床部203に立てられた状態に設けられ、その堰止壁によって出入口202の下部が塞がれる(図27参照)。
堰止構造210の解体手順について説明する。
まず、左右のファスナースライダー273を左右のエレメント列271,272に沿ってスライドさせることによって、左右の防水ファスナー270を開く。
次に、防水シート250を折り畳んで収納凹部243内に収納する。
次に、防水面材260を折り畳んで、防水面材260を収納凹部233内に収納する。
次に、サイドカバー290を収納凹部243に被せて、防水シート250をサイドカバー290によって覆う。そして、サイドカバー290を固定具293によって固定する。
次に、ロアカバー280を収納凹部233に被せて、防水面材260をロアカバー280によって覆う。そして、ロアカバー280を固定具283によって固定する。
なお、第三実施形態の堰止構造210と第一実施形態の堰止構造10との間で互いに対応する構成が一致して同一に設けられている場合には、それらの説明を可能な限り省略した。
〔変形例〕
第一実施形態から上記変形例1〜7のように変更した部分を第三実施形態の堰止構造210に適用してもよい。また、上記変形例1〜7のように変更した部分を可能な限り組み合わせて、第三実施形態の堰止構造210に適用してもよい。
1,101,201 建造物
2,102,202 出入口
3,103,203 床部
4,104,204 側部
10,110,210 堰止構造
50,150,250 防水シート
60,160,260 防水面材
33,233 収納凹部
43,143,243 収納凹部
70,170,270 防水ファスナー
71,171,271 第一エレメント列
72,172,272 第二エレメント列
80,180,280 ロアカバー
90,190,290 サイドカバー
161,163 止水部材
133 受入凹部

Claims (11)

  1. 建造物の出入口において水を堰き止める堰止構造であって、
    防水面材と、
    出入口の内縁に取り付けられた防水シートと、
    前記防水面材を前記防水シートに連結する防水ファスナーと、を備え、
    前記防水面材が前記防水ファスナーによって前記防水シートに連結されることによって、前記防水面材及び前記防水シートからなる堰止壁が前記出入口内に広げられた状態に、且つ前記出入口の床部に立てられた状態に設けられることを特徴とする堰止構造。
  2. 請求項1に記載の堰止構造であって、
    前記防水シートが前記出入口の左側部、床部及び右側部のうち少なくとも前記左側部及び前記右側部に取り付けられ、
    前記防水面材が前記防水ファスナーによって前記防水シートに連結されることによって、前記堰止壁が前記左側部と前記右側部の間において前記床部に立てられた状態に設けられる
    ことを特徴とする堰止構造。
  3. 請求項2に記載の堰止構造において、
    前記防水シートが可撓性を有し、前記防水シートが前記左側部、前記床部及び前記右側部に沿うU字型の帯状に形成され、前記防水シートの外縁が前記左側部、前記床部及び前記右側部に水密性を有する状態に取り付けられ、
    前記防水ファスナーの第一エレメント列が前記防水シートの内側の縁に沿って設けられ、前記防水ファスナーの第二エレメント列が前記防水面材の左縁、下縁及び右縁に沿って設けられ、
    非常時には、前記第一エレメント列と前記第二エレメント列が噛み合って前記防水面材の左縁、下縁及び右縁が前記防水シートの内側の縁に連結されることによって、前記堰止壁が形成され、
    通常時には、前記第一エレメント列と前記第二エレメント列の噛み合いが解除されることによって、前記防水面材が前記防水シートから外れる
    ことを特徴とする堰止構造。
  4. 請求項3に記載の堰止構造において、
    通常時には、前記防水シートが折り畳まれた状態でカバーによって覆われている
    ことを特徴とする堰止構造。
  5. 請求項2に記載の堰止構造において、
    前記防水シートが左右一対あり、これら防水シートが前記出入口の前記左側部及び前記右側部にそれぞれ水密性を有する状態に取り付けられ、
    前記防水ファスナーの第一エレメント列が一対の前記防水シートの内側の縁に沿ってそれぞれ設けられ、
    前記防水ファスナーの第二エレメント列が前記防水面材の左縁及び右縁に沿ってそれぞれ設けられ、
    非常時には、前記第一エレメント列と前記第二エレメント列が噛み合って前記防水面材の左縁及び右縁が前記防水シートの内側の縁にそれぞれ連結されることによって、前記堰止壁が形成され、
    通常時には、前記第一エレメント列と前記第二エレメント列の噛み合いが解除されることによって、前記防水面材の左縁及び右縁が前記防水シートの内側の縁から外れる
    ことを特徴とする堰止構造。
  6. 請求項5に記載の堰止構造において、
    前記床部に対して着脱可能な止水部材が前記防水面材の下部に取り付けられ、
    非常時には、前記止水部材が水密性をもって前記床部に設けられるとともに、前記第一エレメント列と前記第二エレメント列が噛み合い、
    通常時には、前記第一エレメント列と前記第二エレメント列の噛み合いが解除されるとともに、前記止水部材が前記床部から外れる
    ことを特徴とする堰止構造。
  7. 請求項6に記載の堰止構造において、
    前記床部に形成された凹部が前記左側部から前記右側部にかけて横切り、
    前記止水部材が板状の止水板であり、
    非常時には、前記止水板が前記凹部に嵌め込まれ、
    通常時には、前記止水板が前記凹部から外れる
    ことを特徴とする堰止構造。
  8. 請求項5に記載の堰止構造において、
    前記床部に形成された凹部が前記左側部から前記右側部にかけて横切り、
    前記防水面材が前記凹部内に水密性をもって取り付けられ、
    非常時には、前記防水面材が前記凹部から上に引き伸ばされるとともに、前記第一エレメント列と前記第二エレメント列が噛み合い、
    通常時には、前記第一エレメント列と前記第二エレメント列の噛み合いが解除されるとともに、前記防水面材が折られた状態で前記凹部に収納される
    ことを特徴とする堰止構造。
  9. 請求項8に記載の堰止構造において、
    通常時には、前記凹部にカバーが被せられる
    ことを特徴とする堰止構造。
  10. 建造物の出入口において水を堰き止める堰止方法であって、
    前記出入口の内縁に取り付けられた防水シートに防水ファスナーによって防水面材を連結することによって前記防水面材及び前記防水シートを張った状態に設け、前記防水面材及び前記防水シートからなる堰止壁を前記出入口の床部に立てた状態に設けることを特徴とする堰止方法。
  11. 建造物の出入口の側部に防水面材を取り付けるための防水面材の取付構造において、
    防水シートが前記出入口の側部に取り付けられ、前記防水面材の側縁が防水ファスナーによって前記防水シートの縁に着脱可能に連結されることを特徴とする防水面材の取付構造。
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