JP6016240B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室が浴室ユニットで形成されるとともに、浴室の建物外側に面する位置にドアや窓が設けられた建物のドアや窓の取り付け部の構造に関する。
脱衣室側から浴室に出入りするドア以外に、テラス、ベランダあるいは中庭等の建物外部に直接出入りできるように第2のドアを備えた2WAYドアタイプの浴室ユニットが提案されている。(特許文献1)。
このような浴室ユニットを用いた建物の場合、上記第2のドアは、例えば、図13に示す
ような取り付け構造となっている。
すなわち、図13に示すように、額縁材100の嵌合枠110が防水パン200上に壁パネル300に設けられた浴室壁開口部310から浴室側から建物外側に向かって挿入され、サッシ枠400の躯体嵌合部410が建物外部に臨む建物の躯体壁500に設けられた躯体開口部510から浴室側に向かってはめ込まれ、サッシ枠400と嵌合枠110とがビス固定されたのち、浴室側からサッシ枠400の躯体嵌合部410と嵌合枠110との継目部分に沿ってシリコーンシーラー等でコーキング600が施されて、浴室内から継目部分を介して浴室外にシャワー水等が漏れ出ないようにしている。
特開2008-25107号公報
しかし、上記のようなシリコーンシーラー等での嵌合枠の内周面に沿ってコーキングを施す作業は、嵌合枠内に作業者が浴室側から体を差し入れるか、嵌合枠内に完全に入り込んで行うため、コーキングガンを扱う姿勢が不自然なものとなりやすく、また、コーキングを施す長さも長いため、正確にコーキングを施すには、熟練を要する。すなわち、コーキングの精度は、コーキング作業を行う作業者の技術に負うところが多く、未熟な作業者が作業を行うと、止水不備部分が残り、この止水不備部分からシャワー水等がサッシ枠○と嵌合枠110との隙間を介して浴室外に漏水するおそれがある。
そして、上記継目部分からの漏水が、図13に示すように、躯体壁500と壁パネル300の隙間を通り、床下に流れ込み、建物躯体を傷めたり、床下に溜まった漏水が腐敗して室内側に腐敗臭が流れ込んだりするおそれがある。
なお、額縁材100は、一般に浴室施工の際に複数の部材を繋ぎ合わせて組み立てられ、継目部分にコーキングが施されるが、これらのコーキングは、広い場所で行われるとともに、ため、コーキング長さも短く、作業が容易でコーキング不良を招くおそれは少ない。
本発明は、上記事情に鑑みて、コーキングが不十分であったり、経年劣化によりコーキングが破損したりし、額縁材の嵌合枠とサッシ枠との継目部分から浴室外への漏水が発生しても、浴室ユニットと、建物躯体壁との隙間に漏水が流れ込むことがない建物を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明にかかる建物は、浴室が躯体壁との間に浴室ユニットを組み立てることによって形成されていて、建物外部に臨む建物の躯体壁に形成された躯体開口部に、建物外側からサッシ枠の躯体嵌合部が嵌め込まれ、浴室壁に形成された浴室壁開口部に、浴室側から額縁材の嵌合枠が嵌め込まれ、前記躯体嵌合部と前記嵌合枠との継目部分を通って浴室側から浴室外側への漏水することを防止するように前記嵌合枠の内周面に沿ってコーキングが施されている建物であって、シート状または板状をした非透水材料から形成され、底面被覆部および外壁被覆部を少なくとも備えた止水部材が、前記底面被覆部が躯体開口部の内周壁の底面を覆い、前記外壁被覆部が前記躯体開口部下方の躯体外壁の少なくとも上端部を覆うように設置され、前記サッシ枠の躯体嵌合部が、非止水状態で前記底面被覆部に下方から受けられるように前記躯体開口部に嵌め込まれ、前記底面被覆部上に、前記躯体開口部の幅方向全幅にわたって水返し用の堰が設けられるとともに、前記コーキングの施工不備部分あるいは劣化部分を通り嵌合枠と前記躯体嵌合部との継目部分を介して前記嵌合枠下方に流れだした浴室側からの漏水が、前記水返し用の堰より建物外側の前記底面被覆部上に落ちるように誘導される漏水誘導構造を備えていることを特徴としている。
本発明の建物は、特に限定されないが、嵌合枠とサッシ枠との継目位置が、堰より建物外側の底面被覆部直上に設けられていることが好ましい。
すなわち、嵌合枠とサッシ枠との継目位置から漏水した水が、堰より建物外側の底面被覆部に直接受けられるため、漏水誘導構造をシンプルなものとすることができる。
本発明において、嵌合枠は、特に限定されないが、枠本体部と、この枠本体部のサッシ枠側に内周面に沿って設けられて枠本体部とサッシ枠との継目部分を隠蔽するように取り付けられる調整枠とを備え、前記調整枠とサッシ枠との継目および調整枠と枠本体部の継目に沿ってコーキングが施されていることが好ましい。
本発明において、堰は、特に限定されないが、例えば、ゴム発泡体等からなる止水テープを少なくとも底面被覆部の上面の貼着して形成することが好ましい。
すなわち、サッシの種類や形状に応じて施工現場において自由に堰の位置を調整できる。
また、上記のように、堰を止水テープを少なくとも底面被覆部の上面の貼着して形成する場合、特に限定されないが、止水テープの厚みとほぼ同じ厚みの第1の板材が、その端面を止水テープの浴室側端面に沿わせた状態で躯体開口部の内周壁底面に固定され、第2の板材が前記止水テープの上面を覆うように、前記第1の板材に固定されて前記止水テープが位置決めされている構成とすることが好ましい。
すなわち、第1の板材によって堰を正確な位置に設けることができるとともに、第2の板材によって、止水テープに止水を阻害するような圧縮を加えることなく、止水テープの底面被覆部からの剥がれを防止することができる。
また、上記第1の板材は、壁構造材に固定された金具に浴室側端部が支持固定されていることが好ましい。
本発明の建物は、特に限定されないが、例えば、少なくとも嵌合枠の建物外壁側下端縁とサッシ枠の躯体嵌合部との隙間にゴム発泡体からなる隙間止水材が充填されていることが好ましい。
すなわち、上記構成とすれば、万一、コーキングに不備があっても、嵌合枠とサッシ枠との隙間部分に達した漏水は、まず、この隙間止水材が止水する。したがって、より漏水が建物の床下に流れ込んで躯体を傷めたり、かびや腐敗臭の発生を防止することができる。
上記隙間止水材は、施工性を考慮すると、嵌合枠の建物外壁側下端縁またはサッシ枠の躯体嵌合部のいずれかに粘着剤を介して予め固定されていることが好ましい。
本発明にかかる建物は、以上のように、浴室が躯体壁との間に浴室ユニットを組み立てることによって形成されていて、建物外部に臨む建物の躯体壁に形成された躯体開口部に、建物外側からサッシ枠の躯体嵌合部が嵌め込まれ、浴室壁に形成された浴室壁開口部に、浴室側から額縁材の嵌合枠が嵌め込まれ、前記躯体嵌合部と前記嵌合枠との継目部分を通って浴室側から浴室外側への漏水することを防止するように前記嵌合枠の内周面に沿ってコーキングが施されている建物であって、シート状または板状をした非透水材料から形成され、底面被覆部および外壁被覆部を少なくとも備えた止水部材が、前記底面被覆部が躯体開口部の内周壁の底面を覆い、前記外壁被覆部が前記躯体開口部下方の躯体外壁の少なくとも上端部を覆うように設置され、前記サッシ枠の躯体嵌合部が、非止水状態で前記底面被覆部に下方から受けられるように前記躯体開口部に嵌め込まれ、前記底面被覆部上に、前記躯体開口部の幅方向全幅にわたって水返し用の堰が設けられるとともに、前記コーキングの施工不備部分あるいは劣化部分を通り嵌合枠と前記躯体嵌合部との継目部分を介して前記嵌合枠下方に流れだした浴室側からの漏水が、前記水返し用の堰より建物外側の前記底面被覆部上に落ちるように誘導される漏水誘導構造を備えているので、以下のような作用効果を備えている。
すなわち、もし、施工不備や経年劣化によってコーキング不備部分が生じて、額縁材の嵌合枠の端縁からサッシ枠との間に漏水しても、漏水誘導構造を備えているので、漏水が誘導構造部分を介して堰より建物外壁側の止水部材の底面被覆部上に落ちる。
そして、堰が設けられているので、底面被覆部上に落ちた水が浴室側に流れようとしても、堰によって水返しされて、堰より浴室側には流れないしたがって、水が建物躯体壁と浴室の壁構造体との隙間に流れ込まず、底面被覆部上を通り外壁被覆部に沿って建物外部に流れ出る。
したがって、シャワー水等が浴室側から額縁材とサッシ枠との継目部分から漏れ出ても、漏れでた水が、建物の床下に流れ込んで躯体を傷めたり、かびや腐敗臭の発生を防止することができる。
本発明にかかる建物の1つの実施の形態であって、浴室側から建物外に直接出入りできるようにしたドア部分を浴室側からみた斜視図である。 図1のドア部分の縦断面図である。 図1のドア部分の横断面図である。 図2の要部拡大図である。 図1の建物の出入口部分の施工手順を説明する図であって、止水部材を取り付けた状態を説明する要部断面図である。 図5の後工程であって、サッシ枠を設置した状態をあらわす要部断面図である。 図6の状態を浴室側から見た斜視図である。 図6の後工程であって、堰となる止水テープを仮止めした状態をあらわす要部断面図である。 図8の後工程であって、第1下地合板を取り付けた状態をあらわす要部断面図である。 図9の後工程であって、第2下地合板を取り付けた状態をあらわす要部断面図である。 図10の後工程であって、額縁材本体を取り付けた状態をあらわす要部断面図である。 図11の後工程であって、調整枠を取り付けた状態をあらわす要部断面図である。 従来の建物の浴室から建物外に直接出入りできるドア部分の要部断面図である。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1〜図3は、本発明にかかる建物の1つの実施の形態であって、その浴室からベランダ等の建物外へ直接出入りすることができるドア部分をあらわしている。
図1に示すように、この建物Aは、浴室2に脱衣室あるいは洗面室等の隣接する部屋との出入口以外にベランダ等の建物外へ直接出入りできる第2の出入口Dを備えている。
図2および図3に示すように、浴室2は、防水床パン25、壁構造体を構成する壁パネル21、天井パネル26等を組み立て施工して形成され、壁パネル21と躯体壁1との間に隙間Sが形成されている。
そして、上記出入口Dは、ドアサッシ3と、額縁材4とから構成されている。
ドアサッシ3は、アルミニウム製のドア31とサッシ枠32とを備えている。
ドア31は、ベランダ等の建物外側に向かって開くようにヒンジ31aを介してサッシ枠32に取り付けられている。
サッシ枠32は、躯体嵌合部32aと、フランジ状をした躯体壁当接部32bと、躯体壁1から建物外に突出する出枠部32cとを備えている。
そして、サッシ枠32は、図5に示すように、止水部材5を以下のようにして躯体壁1に取り付けたのち、躯体嵌合部32aが躯体壁当接部32bが躯体壁1の外壁面に当接するとともに、図6、図7に示すように、後で詳述する止水部材5の底面被覆部51に受けられた状態になるように、躯体壁1に設けられた建物外部に開口する躯体開口部11に建物外側から浴室2側に向かって嵌め込まれている。
また、躯体壁当接部32bは、躯体開口部11の周辺の躯体壁1に建物外部側からビス32eをねじ込むことによって躯体壁1に固定されている。また、躯体壁当接部32bと躯体壁1との間には、図示していないが、下端側を除き止水材が配置されていて、雨水等が躯体壁当接部32bと躯体壁1の間に入り込まないようになっている。
さらに、サッシ枠32は、躯体嵌合部32aの、後述する調整枠42が臨む部分に図7に示すように幅方向に連続する溝部32fが設けられ、この溝部32fの幅方向両側にサッシ枠32の継目部分からの漏水を防止する隙間止水材9が充填されている。
この隙間止水材9としては、例えば、EPDM(エチレン−プロピレンージエン共重合体ゴム)系独立気泡発泡体からなる止水テープ(例えば、日東電工株式会社の商品名エプトシーラー等の市販品)が用いられる。
止水部材5は、特に限定されないが、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂等の樹脂シート材料からなり、底面被覆部51と、側壁被覆部52と、外壁被覆部53とを備え、図5に示すように、浴室2を躯体壁1に沿って組み立て施工する前に以下のようにして施工されている。
すなわち、底面被覆部51は、図5〜図7に示すように、躯体開口部11の底面部分11aと略同じ大きさの帯状をしていて、躯体開口部11の底面部分11aをその全幅にわたって被覆するように設けられている。
側壁被覆部52は、底面被覆部51の長手方向の両端から同じ幅で70〜80mm程度延出するように設けられていて、躯体開口部11の内周面の側壁部分11bに沿うように両面粘着テープ(図示せず)を介して側壁部分11bに固定されている。
外壁被覆部53は、底面被覆部51の短手方向の一端から、底面被覆部51の長手寸法と同幅で延出し、延出長さは特に限定されないが、例えば、90mm程度で、躯体開口部11の下方の躯体壁1の外壁面に沿うように設けられている。
そして、サッシ枠32は、図5に示すように、止水部材5がセットされた状態で、浴室2を組み立てる前に、図6および図7に示すように、躯体嵌合部32がその下端を底面被覆部51に受けられるように躯体開口部11内に嵌合されるようになっている。
このサッシ枠32の躯体開口部11の嵌合によって、止水部材5が固定状態にされている。
また、底面被覆部51は、その上面の躯体開口部11の厚み方向中央より浴室2側に水返し用の高さ10mm程度の堰6が長手方向全長にわたって以下のようにして設けられている。
すなわち、図8に示すように、例えば、断面10mm角のEPDM(エチレン−プロピレンージエン共重合体ゴム)系独立気泡発泡体からなる止水テープ(例えば、日東電工株式会社の商品名エプトシーラー等の市販品を用いることができる)61を底面被覆部51および側壁被覆部52に沿うように配置するとともに、図示していないが、止水テープ61の両端部を側壁被覆部52の上端より少し上側(例えば、50mm)に出すようにし、この側壁被覆部52の上端より飛び出た部分を粘着テープ等で側壁部11bに固定することで仮固定する。
なお、止水テープ61の仮固定は、浴室2の組み立て施工前に行っても、図6,7に示すように浴室の組み立て施工後に行っても構わない。
そして、図9に示すように、止水テープ61の高さとほぼ同じ厚みの第1下地合板8aを、その幅方向の一端面に止水テープ61の浴室側の面を沿わせて止水テープ61の堰6部分を直線状に位置決めするとともに、一端部を底面被覆部51を介して躯体開口部11の底面11aに受けさせてビス81によって固定するとともに、他端部を壁パネル21に固定された支持金具24の受部24aに受けさせてビス81によって支持金具24に固定する。
つぎに、第1下地合板8aの上面にシリコーン樹脂コーキング材(図示せず)を塗布したのち、図10に示すように、第2下地合板8bをその一端部が止水テープ61の上面に密着するように第1下地合板8a上に載せてビス(図示せず)を長手方向の数箇所で第2下地合板8b側から第1下地合板8a側にねじ込み第2下地合板8bを第1下地合板8aに固定する。
このように第2下地合板8bを第1下地合板8aに固定することのよって、止水テープ61の堰形成部分が止水テープ61を止水を損なわない圧縮率で少し圧縮され、しっかりと底面被覆部51の上面に密着状態で保持された堰6が形成される。
一方、額縁材4は、額縁材本体41と、調整枠42とを備えている。
額縁材本体41は、図示していないが、断面略L字形をした4つの本体形成部材を、4つのコーナー部材を介して水密に繋ぎ合わせて形成されていて、嵌合枠41aと鍔部41bとを備えている。
なお、上記本体形成部材とコーナー部材との継目部分の止水は、図示していないが、パッキンおよびシリコーンシーラー等のコーキング剤を用いて行われる。
そして、額縁材本体41は、図11に示すように、嵌合枠41aが、嵌合枠41aの端面に全周にわたって隙間止水材としての止水テープ43を貼着した状態で、鍔部41bがパッキン(図示せず)を介して壁開口部21aの周縁に受けられるとともに、止水テープ43がサッシ枠32に全周にわたって水密に当接するように壁パネル21に設けられた壁開口部21a内に嵌合されている。
すなわち、この嵌合状態で、嵌合枠41aの建物外側の端縁が堰6より建物外側の底面被覆部51の直上に配置されるとともに、嵌合枠41aとサッシ枠32の躯体嵌合部32との間に隙間が生じ、この隙間に止水テープ43が充填された状態となっている。
なお、止水テープ43は、後述するように嵌合枠41aとサッシ枠32の躯体嵌合部32と隙間内に充填状態で配置され隙間を介してシャワー水等が漏れ出なくできれば特に限定されないが、例えば、6mm×8mmのEPDM(エチレン−プロピレンージエン共重合体ゴム)系独立気泡発泡体からなる止水テープ(例えば、日東電工株式会社の商品名エプトシーラー等の市販品)を用いることができる
鍔部41bは、ビス41dによって壁パネル21に固定されている。
また、鍔部41b表面には、ビス41dを覆い隠すように、ビスカバー41cが装着されている。
調整枠42は、4つの枠部材42aと、ビスカバー42bとから構成されている。
そして、各枠部材42aは、図示していないが、その長手方向の両端が、傾斜面になっていて、この傾斜面同士がつき合うとともに、幅方向の一端面がサッシ枠32の躯体嵌合部32の端面に長手方向全長にわたって当接するように嵌合枠41aの内周面を囲むように配置され、嵌合枠41aを介してビス42cが躯体開口部11の内周面にそれぞれねじ固定されている。
ビスカバー42bは、枠部材42aを固定したビス42cを覆うように枠部材42aに嵌合されている。
また、図12に示すように、調整枠42が固定されたのち、図2および図3に示すように、この調整枠42がのサッシ枠側端縁および浴室側端縁に沿ってシリコーンシーラーを用いてコーキング7が施されている。
この建物Aは、上記のように構成されており、調整枠42とサッシ枠32との継目部分および調整枠42と嵌合枠41aとの継目部分に設けられたコーキング7に施工不良や、劣化があり、施工不良部分や劣化部分から調整枠42とサッシ枠32との継目部分および調整枠42と嵌合枠41aとの継目部分を介して浴室2内で使用したシャワー水等が調整枠42および嵌合枠41の隙間部分や溝部32f内に入り込んだとしても、嵌合枠41aとサッシ枠32の躯体嵌合部32との隙間に止水テープ43が充填された状態になっているので、この止水テープ43の止水が不十分でないかぎり、シャワー水等が嵌合枠41aとサッシ枠32の躯体嵌合部32との隙間を介して浴室2外に漏れ出ることがない。また、溝部32fの幅方向両側にサッシ枠32の継目部分からの漏水を防止する止水材9が充填されているので、溝部32fに水が流れ込んでも、サッシ枠32の縦枠部材と横枠部材との継目部分に水が入り込み、浴室2外に漏れ出ることがない。
しかも、上記止水テープ43の止水が不十分で、嵌合枠41aとサッシ枠32の躯体嵌合部32との隙間を介して水Wが漏れ出たとしても、図4に矢印で示すように、漏れ出た水Wが止水部材5の底面被覆部51によって受けられるとともに、受けられた水Wが底面被覆部51上を浴室2側に流れようとしても堰6によって水返しされる。
したがって、底面被覆部51に受けらた水Wは、サッシ枠32の躯体嵌合部32と底面被覆部51との間を通り、躯体被覆部53の表面をとおり、建物外側に排出される。
すなわち、浴室2内から漏れ出た水が壁パネル21と躯体壁1との隙間Sを通り、床下に流れ込むことがない。
また、堰6が、止水テープ61を貼着することによって形成されるので、サッシの種類や形状に応じて施工現場において自由に堰6の位置を調整できる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。例えば、上記の実施の形態では、堰が止水部材の底面被覆部にEPDM製の発泡体シートを貼着することによって形成されていたが、予め止水部材に一体成形されていても構わない。
また、上記の実施の形態では、隙間を堰より建物外側の底面被覆部を上から臨むように設け、漏れ出た水を堰より建物外側の底面被覆部上に落ちるように誘導していたが、隙間を受けるように樋状部材を別途設け、隙間から流れ出た漏水をこの樋状部材で受け、底の一部に穿設された排水孔からホース等を用い、底面被覆部上に誘導するようにしても構わない。
上記実施の形態では、額縁材が調整枠を備えていたが、意匠上問題がなければ、調整枠は無くても構わない。
上記の実施の形態では、サッシ枠の壁嵌合部を躯体開口部に嵌合させたのち、堰となる止水テープを取り付けるようにしていたが、止水テープを仮止めしたのち、サッシ枠の壁嵌合部を躯体開口部に嵌合させるようにしても構わない。
上記の実施の形態では、建物外に面して第2に出入口が設けられていたが、上記構造は、建物外に面する窓用サッシにも用いることができる。
A 建物
D 第2の出入口
S 隙間
W 水
1 躯体壁
11 躯体開口部
11a 底面部分
11b 側壁部分
2 浴室
21 壁パネル(壁構造体)
21a 壁開口部
24 支持金具
25 防水床パン
26 天井パネル
3 ドアサッシ
31 ドア
31a ヒンジ
32 サッシ枠
32a 躯体嵌合部
32b 躯体壁当接部
32c 出枠部
32e ビス
32f 溝部
4 額縁材
41 額縁材本体
41a 嵌合枠
41b 鍔部
41c ビスカバー
41d ビス
42 調整枠
42a 枠部材
42b ビスカバー
42c ビス
43 止水テープ(隙間止水材)
5 止水部材
51 底面被覆部
52 側壁被覆部
53 外壁被覆部
6 堰
61 止水テープ
7 コーキング
8a 第1下地合板
8b 第2下地合板
81 ビス
9 止水材

Claims (8)

  1. 浴室が躯体壁との間に浴室ユニットを組み立てることによって形成されていて、建物外部に臨む建物の躯体壁に形成された躯体開口部に、建物外側からサッシ枠の躯体嵌合部が嵌め込まれ、
    浴室壁に形成された浴室壁開口部に、浴室側から額縁材の嵌合枠が嵌め込まれ、
    前記躯体嵌合部と前記嵌合枠との継目部分を通って浴室側から浴室外側への漏水することを防止するように前記嵌合枠の内周面に沿ってコーキングが施されている建物であって、
    シート状または板状をした非透水材料から形成され、底面被覆部および外壁被覆部を少なくとも備えた止水部材が、
    前記底面被覆部が躯体開口部の内周壁の底面を覆い、前記外壁被覆部が前記躯体開口部下方の躯体外壁の少なくとも上端部を覆うように設置され、
    前記サッシ枠の躯体嵌合部が、非止水状態で前記底面被覆部に下方から受けられるように前記躯体開口部に嵌め込まれ、
    前記底面被覆部上に、前記躯体開口部の幅方向全幅にわたって水返し用の堰が設けられるとともに、
    前記コーキングの施工不備部分あるいは劣化部分を介して嵌合枠と前記躯体嵌合部との継目部分を介して前記嵌合枠下方に流れだした漏水が、前記水返し用の堰より建物外側の前記底面被覆部上に落ちるように誘導される漏水誘導構造を備えていることを特徴とする建物。
  2. 嵌合枠とサッシ枠との継目位置が、堰より建物外側の底面被覆部直上に設けられている請求項1に記載の建物。
  3. 嵌合枠が、枠本体部と、この枠本体部のサッシ枠側に内周面に沿って設けられて枠本体部とサッシ枠の躯体嵌合部との継目部分を隠蔽するように取り付けられる調整枠とを備え、
    前記調整枠と前記躯体嵌合部との継目および調整枠と枠本体部の継目に沿ってコーキングが施されている請求項1または請求項2に記載の建物。
  4. 堰がゴム発泡体からなる止水テープを少なくとも底面被覆部の上面の貼着して形成されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の建物。
  5. 止水テープの厚みとほぼ同じ厚みの第1の板材が、その端面を止水テープの浴室側端面に沿わせた状態で躯体開口部の内周壁底面に固定され、第2の板材が前記止水テープの上面を覆うように、前記第1の板材に固定されて前記止水テープが位置決めされている請求項4に記載の建物。
  6. 第1の板材が壁構造材に固定された金具に浴室側端部が支持固定されている請求項5に記載の建物。
  7. 少なくとも嵌合枠の建物外壁側下端縁とサッシ枠の躯体嵌合部との隙間にゴム発泡体からなる隙間止水材が充填されている請求項1〜請求項6のいずれかに記載の建物。
  8. ゴム発泡体からなる隙間止水材が嵌合枠の建物外壁側下端縁またはサッシ枠の躯体嵌合部のいずれかに粘着剤を介して固定されている請求項7に記載の建物。
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