JP2015151174A - ブリスター包装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブリスターパックの開封性の低下抑制等を図ることのできるブリスター包装機を提供する。
【解決手段】スクラップ打抜装置17は、ブリスターフィルム35からスクラップ35aを打抜くためのパンチ41と、当該パンチ41が挿入される打抜孔42aを有するダイ42と、スクラップ打抜き時にダイ42の上面42bに載置されるブリスターフィルム35を押えるための押え部材43とを備えている。ダイ42の上面42b側には、打抜孔42aの開口部周縁において段差凹部45が形成されている。これにより、ダイ42においては、スクラップ35aを打抜くための切刃部46と、スクラップ35を打抜く際にブリスターフィルム35が載置される上面42bとの間に高低差が生じている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ブリスター包装機に関するものである。
一般に、ブリスターパックは、ワークを収容可能なポケット部が形成された容器フィルムと、ワークが収容されたポケット部の開口を密封するようにして容器フィルムに取着されるカバーフィルムとから構成されている。
近年では、その1つとして、容器フィルムからカバーフィルムを引き剥がすことで、ポケット部からワークを取出すピールオープン方式のブリスターパックも知られている。
かかるブリスターパックは、帯状の容器フィルムを搬送させつつ、ポケット部を形成する工程、当該ポケット部にワークを充填する工程、当該ポケット部の開口側を密封するように容器フィルムに対しカバーフィルムを取着する工程、当該両フィルムが取着されてなる帯状のブリスターフィルムから最終製品たるブリスターパックを切り離す工程等を経て製造される(例えば、特許文献1参照)。
中には、ブリスターフィルムからブリスターパックを切り離す前段階において、製品とならない所定のスクラップ(端材)部分を打抜く場合もある。
かかるスクラップの打抜き加工には、例えば図8に示すようなスクラップ打抜装置90が用いられる。スクラップ打抜装置90は、パンチ91、ダイ92及び押え部材93を備えている。
そして、まずダイ92と押え部材93によりブリスターフィルム94を挟持した上で〔図8(a)参照〕、パンチ91を下降させ〔図8(b)参照〕、パンチ挿入孔92a内へ押し込んでいくことにより、スクラップ96が打抜かれる〔図8(c)参照〕。
特開昭58−31712号公報
しかしながら、上記ピールオープン方式のブリスターパックに用いられるカバーフィルムは、一般に、容器フィルムに対し剥離可能に接着される接着剤層(イージーピールフィルム層)をはじめ、アルミフィルムや樹脂フィルムなどが各種接着剤層を介して積層された複層構造となっている。
このため、図8(c)に例示したようにスクラップ96を打抜いた際には、パンチ91によりカバーフィルム94aの各種接着剤層の一部が引き延ばされ、製品となるブリスターパック100〔図9(a)参照〕側の容器フィルム94bの切断面94cまで回り込み、当該切断面94cに接着してしまうおそれがある。
かかる不具合が発生した場合には、意匠性の低下は勿論のこと、ブリスターパック100を開封する際、容器フィルム94bからカバーフィルム94aを引き剥がしていく過程で、カバーフィルム94aの一部が接着剤層を境に剥がれる層間剥離(デラミネーション)が発生するおそれがある〔図9(b)参照〕。結果として、ブリスターパック100の開封性が低下するおそれがある。
尚、かかる不具合は、製品となるブリスターパック側を打抜く場合や、スクラップを容器フィルム側から打抜く場合には起こり得ない不具合である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ブリスターパックの開封性の低下抑制等を図ることのできるブリスター包装機を提供することを主たる目的の一つとしている。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.内容物を収容するためのポケット部を備えた容器フィルムと、前記ポケット部を塞ぐようにして前記容器フィルムに取着されたカバーフィルムとを備えたピールオープン式のブリスターパックを製造するためのブリスター包装機であって、
帯状の前記容器フィルムを搬送しつつ、当該容器フィルムに前記ポケット部を形成するポケット部形成手段と、
前記ポケット部に前記内容物を充填する充填手段と、
前記ポケット部に前記内容物が充填された前記容器フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐようにして帯状の前記カバーフィルムを取着する取着手段と、
前記容器フィルムに前記カバーフィルムが取着された帯状のブリスターフィルムから前記ブリスターパックとならない所定のスクラップ(端材)部分をカバーフィルム側から打抜くスクラップ打抜手段と、
前記ブリスターフィルムから前記ブリスターパックを切り離すブリスターパック切離手段とを備え、
前記スクラップ打抜手段は、
前記スクラップを打抜くためのパンチと、
前記パンチが挿入される打抜孔を有するダイと、
前記ダイに載置される前記ブリスターフィルムを押える押え部材とを備え、
前記ダイは、
前記打抜孔の開口部周縁に切欠き部が形成されることにより、
前記スクラップを打抜くための切刃部(エッジ部)と、前記スクラップを打抜く際に前記ブリスターフィルムが載置されるフィルム載置部との間に高低差が設けられていることを特徴とするブリスター包装機。
上記手段1に係るスクラップ打抜手段によれば、パンチがダイの打抜孔に入り込むことでブリスターフィルムからスクラップが打抜かれる。この際、ダイ側の切刃部とフィルム載置部との間には高低差が設けられているため、ブリスターフィルムは、パンチに押されて、ダイの切欠き部の形成区間で伸びることとなる。このようにブリスターフィルムが伸び、張力が付与された状態で、当該ブリスターフィルムを切断することで、切断後のブリスターフィルムには縮んで元に戻ろうとする力が作用する。これにより、カバーフィルムが容器フィルムの切断面に回り込むような不具合の発生を低減することができる。
結果として、カバーフィルムの層間剥離の発生を低減させ、ブリスターパックの開封性の低下抑制等を図ることができる。
一方、上記不具合の発生を低減するためには、パンチとダイのクリアランスを小さくする方法も考えられる。しかし、当該クリアランスを小さくすること自体が難しいことに加え、かかる方法では、パンチとダイが擦れ合う度合いも大きくなるため、スクラップ打抜装置の寿命が短くなるおそれがある。これに対し、本手段1によれば、パンチとダイのクリアランスを極端に小さくする必要もないため、パンチとダイの摩耗等を抑制し、スクラップ打抜装置の長寿命化を図ることができる。
尚、ダイの打抜孔の開口部周縁に形成される「切欠き部」には、当該開口部周縁をテーパ状に面取りした「面取り部」等も含まれる。
手段2.前記ダイの切刃部の刃先角度が90°以下に形成されていることを特徴とする手段1に記載のブリスター包装機。
仮にダイの切刃部の刃先角度が90°よりも大きな構成、例えば「切欠き部」が上記テーパ状の「面取り部」等のような構成とした場合には、その傾斜角度など、その構成によっては、切れ味が悪くなり、従来と同様の課題が生じるおそれがある。これに対し、手段2によれば、上記不具合の発生を抑制することができる。
手段3.前記切欠き部は、切欠き状の凹部であることを特徴とする手段1又は2に記載のブリスター包装機。
上記手段3によれば、ブリスターフィルムが切断される際、パンチにより引き伸ばされたブリスターフィルムと、切欠き部との間に隙間が形成されることとなる。これにより、切断後のブリスターフィルムが縮んで元に戻ろうとする際に、ダイとの摩擦抵抗等がなくなるため、上記手段1の作用効果をより確実なものとすることができる。
一実施形態に係るブリスター包装機の全体構成を示す概略図である。 (a)はブリスターパックを示す斜視図であり、(b)はブリスターパックを示す断面図である。 ブリスターパックを示す部分拡大断面図である。 ブリスターフィルムを示す平面図である。 スクラップ打抜装置を示す部分拡大断面図である。 (a)〜(c)は、スクラップ打抜工程を説明するための説明図である。 (a)〜(d)は、別の実施形態に係るダイを示す部分拡大断面図である。 (a)〜(c)は、従来のスクラップ打抜工程を説明するための説明図である。 (a)は、カバーフィルムの接着剤層が容器フィルムの切断面まで回り込んだ状態の従来のブリスターパックを示す斜視図であり、(b)は、カバーフィルムが層間剥離をおこした状態のブリスターパックを示す斜視図である。
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。まず製造対象となるブリスターパック1について詳しく説明する。
図2(a),(b)に示すように、本実施形態におけるブリスターパック1は、1つのポケット部2を備えた容器フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に取着されたカバーフィルム4とを有している。
また、ポケット部2には、内容物としてのワーク5が1つずつ収容されている〔図2(b)等参照〕。ワーク5としては、例えば電子部品、電子機器、食品、薬品、医療機器等が挙げられる。
本実施形態における容器フィルム3は、例えば厚さ200〜1000μm程度のPVC(ポリ塩化ビニル)等の熱可塑性樹脂材料によって構成されている。また、容器フィルム3には、ポケット部2の開口部周縁から外方へ延出するようにフランジ部3aが形成されている。
一方、カバーフィルム4は、アルミ蒸着合成樹脂フィルムに他種の合成樹脂フィルムをラミネートしたフィルムにより形成されており、容器フィルム3(フランジ部3a)に対し剥離可能に取着されている。
より詳しくは、図3に示すように、カバーフィルム4は、外側(図3上側)から順に、厚さ12μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)層4a、厚さ5μmの接着剤A層4b、厚さ12μmのVMPET(アルミ蒸着PET)層4c、厚さ5μmの接着剤B層4d、厚さ12μmのPET層4e、及び、厚さ30μmのEPF(イージーピールフィルム)層4fからなる複層構造となっている。ここで、EPFが、容器フィルム3とカバーフィルム4との接着層となる。また、接着剤A,Bとしては、例えばポリエチレン樹脂等の任意の接着剤が用いられる。但し、図3以外の他の図面においては、カバーフィルム4を1層に簡素化して図示している。
また、本実施形態のブリスターパック1では、四隅のうちの1箇所において、容器フィルム3(フランジ部3a)と、カバーフィルム4とが接着しないように製造されている。これにより、かかる箇所のカバーフィルム4が、ブリスターパック1を開封する際の摘み部4aとなる。
ここでブリスターパック1の開封手順について説明する。まず、一方の手で容器フィルム3側を掴むと共に、他方の手でカバーフィルム4の摘み部4aを摘む。続いて、摘み部4aを摘みつつ、容器フィルム3からカバーフィルム4を引き剥がしていく。これにより、ブリスターパック1の開封が完了し、ポケット部2に収容されたワーク5を取出すことができる。
尚、後述するように、本実施形態のブリスターパック1は、帯状の容器フィルム3と帯状のカバーフィルム4とが取着されてなる帯状のブリスターフィルム35〔図4参照〕からスクラップ35aを打抜く工程や、帯状のブリスターフィルム35から最終製品たるブリスターパック1を切り離す工程等を経て製造される。尚、図4では、便宜上、ブリスターフィルム35の部分に散点模様を付している。
本実施形態に係るブリスターフィルム35は、図4に示すように、そのフィルム幅方向(図4上下方向)にブリスターパック1が3つ並ぶと共に、フィルム搬送方向(図4左右方向)の各ブリスターパック1間をスクラップ35aが繋ぎ、フィルム幅方向の各ブリスターパック1間をスクラップ35bが繋ぎ、フィルム幅方向両端をフィルム搬送方向に沿ってスクラップ35cが繋いだ構成となっている。
次に、上記ブリスターパック1を製造するためのブリスター包装機10の構成について説明する。
図1に示すように、ブリスター包装機10では、ロール状の原反から引き出された帯状の容器フィルム3がチェーンクリップコンベア11等により下流側へ向け間欠搬送されていく。
容器フィルム3原反の下流側には、まず加熱装置12及びポケット部形成装置13が設けられている。加熱装置12及びポケット部形成装置13によって、本実施形態におけるポケット部形成手段が構成される。
加熱装置12は、容器フィルム3を挟んで上下に配置される上型12a及び下型12bを備え、容器フィルム3のポケット部2の形成範囲を部分的に加熱可能に構成されている。
ポケット部形成装置13は、ポケット部2の形状とおよそ相似的で小さいプラグ(図示略)を有した上型13aと、ポケット部2の形状に対応した成形凹部(図示略)を有した下型13bとを備えている。
そして、まず容器フィルム3が加熱装置12により加熱され比較的柔軟になった状態において、上型13a及び下型13bが互いに接近する方向へ相対移動する。続いて、上型13aからプラグが突出し、ポケット部2の大まかな形状を形成する。最後に上型13aからエアを吹き付け、容器フィルム3を下型13bの成形凹部に押し付けることで、容器フィルム3の所定位置にポケット部2が成形される。なお、このポケット部2の成形は、容器フィルム3の搬送動作間のインターバルの際に行われる。
さらに、ポケット部形成装置13の下流側には、ポケット部2にワーク5を充填する充填手段としての充填装置14が設けられている。
一方、帯状に形成されたカバーフィルム4の原反は、前記容器フィルム3とは別にロール状に巻回されて配置されている。当該原反から引き出されたカバーフィルム4は、充填装置14の下流側に設けられた受けローラ15へと案内されている。カバーフィルム4は、受けローラ15まで案内されることで、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に重ねられることとなる。
受けローラ15の下流側には、取着手段としてのシール装置16が設けられている。シール装置16は、自身の下面が所定のシール温度に加熱される上型16aと、ポケット部2に対応する凹部(図示略)の形成された下型16bとを備えており、両型16a、16bが上下動可能かつ圧接可能に構成されている。
そして、上型16a及び下型16b間に、容器フィルム3及びカバーフィルム4が送り込まれ、両フィルム3、4が両型16a、16bによって圧接されることで、容器フィルム3のフランジ部3aにカバーフィルム4が貼着されることとなる。これにより、ワーク5が充填されたポケット部2をカバーフィルム4で密封した状態の帯状のブリスターフィルム35が製造される。
シール装置16の下流側には、ブリスターフィルム35から上記スクラップ35aを打抜くスクラップ打抜手段としてのスクラップ打抜装置17が設けられている。スクラップ打抜装置17の詳細については後述する。
また、スクラップ打抜装置17の下方には、打抜かれたスクラップ35aを貯留するためのスクラップ用ホッパ18が設けられている。
スクラップ打抜装置17の下流側には、ブリスターフィルム35からブリスターパック1及びスクラップ35bを切り離すブリスターパック切離手段としての切断装置19が設けられている。本実施形態に係る切断装置19は、ブリスターパック1とスクラップ35b,35cとの境界線35d(図4参照)に対応して設けられた複数の回転カッタにより構成されている。当該各回転カッタは、前記各境界線35dをブリスターフィルム35の搬送に伴いフィルム搬送方向に沿って切断する。
切断装置19の下方には、ブリスターフィルム35から切り離される各ブリスターパック1が落下する位置に対応してコンベア21が設けられている。かかるコンベア21によって、ブリスターパック1は完成品用ホッパ22へと移送され、一旦貯留される。
また、切断装置19の下方には、ブリスターフィルム35から切り離されるスクラップ35bが落下する位置に対応して、当該スクラップ35bを貯留するためのスクラップ用ホッパ23が設けられている。
切断装置19の下流側には、ブリスターパック1等の切離しにより残ったスクラップ35cを裁断する裁断装置25が配設されている。そして、スクラップ35cは、裁断装置25において所定寸法に裁断され、スクラップ用ホッパ27に貯留される。
ブリスター包装機10の概略は以上のとおりであるが、以下においてスクラップ打抜装置17について図5,6を参照して詳しく説明する。
スクラップ打抜装置17は、ブリスターフィルム35から上記スクラップ35aを打抜くためのパンチ41と、当該パンチ41が挿入される打抜孔42aを有するダイ42と、スクラップ打抜き時にダイ42の上面42bに載置されるブリスターフィルム35を押えるための押え部材43とを備えている。
本実施形態では、パンチ41及び押え部材43は、略水平方向に沿って搬送されるブリスターフィルム35の上方(カバーフィルム4側)に配置され、ダイ42がブリスターフィルム35の下方(容器フィルム3側)に配置されている。
また、パンチ41、ダイ42及び押え部材43は、それぞれ図示しない駆動機構により上下動可能に構成されている。駆動機構としては、モータ、流体圧シリンダ、カム伝達機構等を採用することができる。
ダイ42の上面42b側には、打抜孔42aの開口部周縁において、切欠き部としての段差凹部45が形成されている。これにより、ダイ42においては、スクラップ35aを打抜くための切刃部(エッジ部)46と、スクラップ35を打抜く際にブリスターフィルム35が載置されるフィルム載置部としての上面42bとの間に段差(高低差)が生じている。
また、本実施形態におけるダイ42の切刃部46の刃先角度αは90°に設定されている。
さて、以上のように構成されたブリスター包装機10によってブリスターパック1を製造する手順及び作用効果について、特にポケット部2にワーク5が充填され、密封されたブリスターフィルム35が形成された後の主要な工程を中心に説明する。
ポケット部2を形成するポケット部形成工程、ポケット部2にワーク5を充填する充填工程、容器フィルム3にカバーフィルム4を取着する取着工程等を経て形成されたブリスターフィルム35は、スクラップ打抜工程(スクラップ打抜装置17)へと移送される。
スクラップ打抜装置17では、通常時、すなわちブリスターフィルム35の搬送中においては、パンチ41及び押え部材43がブリスターフィルム35から上方へ離間した待機位置に位置すると共に、ダイ42がブリスターフィルム35から下方へ離間した待機位置に位置している。
そして、間欠搬送されるブリスターフィルム35が所定位置に停止されると、パンチ41及び押え部材43が降下すると共に、ダイ42が上昇する。続いて、押え部材43とダイ42の上面42bによりブリスターフィルム35が挟持される〔図6(a)参照〕。
その後、パンチ41がさらに降下し、パンチ41がダイ42の打抜孔42aに入り込んでいく。この際、ダイ42の上面42bと切刃部46との間には高低差が生じているため、ブリスターフィルム35は、パンチ41に押されて、ダイ42の段差凹部45の形成区間で伸びることとなる〔図6(b)参照〕。
そして、このようにブリスターフィルム35が伸び、張力が付与された状態で、当該ブリスターフィルム35からスクラップ35aが打抜かれる〔図6(c)参照〕。
その後、パンチ41、ダイ42及び押え部材43が、ブリスターフィルム35から離間することで、スクラップ35aの打抜き工程が終了する。
スクラップ35aが打ち抜かれると、ブリスターフィルム35は切断装置19へと移送される。ここで、ブリスターフィルム35からブリスターパック1が切り離され、ブリスターパック1の製造が完了する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、ダイ42の打抜孔42aの開口部周縁に段差凹部45を形成することにより、当該ダイ42において、スクラップ35aを打抜くための切刃部46と、スクラップ35を打抜く際にブリスターフィルム35が載置される上面42bとの間に段差(高低差)が生じるように構成されている。
かかる構成により、ブリスターフィルム35からスクラップ35aを打ち抜く際には、上述したようにブリスターフィルム35がパンチ41に押されて、ダイ42の段差凹部45の形成区間で伸びることとなる。このようにブリスターフィルム35が伸び、張力が付与された状態で、当該ブリスターフィルム35を切断することで、切断後のブリスターフィルム35には縮んで元に戻ろうとする力が作用する。これにより、カバーフィルム4が容器フィルム3の切断面に回り込むような不具合の発生を低減することができる。
結果として、カバーフィルム4の層間剥離の発生を低減させ、ブリスターパック1の開封性の低下抑制等を図ることができる。加えて、パンチ41とダイ42のクリアランスを極端に小さくする必要もないため、パンチ41とダイ42の摩耗等を抑制し、スクラップ打抜装置17の長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態では、ダイ42の切刃部46の刃先角度αが90°に設定されている。これにより、所定の切れ味を確保でき、上記不具合の発生をさらに抑制しやすくなる。
さらに、本実施形態では、ブリスターフィルム35が切断される際、パンチ41により引き伸ばされたブリスターフィルム35と、段差凹部45との間に隙間が形成されるため、切断後のブリスターフィルム35が縮んで元に戻ろうとする際に、ダイ42との摩擦抵抗等がなくなり、上記作用効果をより確実に得ることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)製造対象となるブリスターパック1の構成は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態におけるブリスターパック1は、1つのポケット部2を備えた構成となっているが、これに限らず、1つのブリスターパックに複数のポケット部が形成された構成としてもよい。また、ブリスターパック1やポケット部2の大きさや形状等も上記実施形態に限定されるものではなく、異なる構成を採用してもよい。
また、上記実施形態では、容器フィルム3(フランジ部3a)とカバーフィルム4の一部を接着せず、ブリスターパック1を開封する際の摘み部4aとなるように構成されているが、これに限らず、フランジ部3aの一部に予めハーフカット線などの破断線を形成しておき、開封の際には、当該破断線に沿ってフランジ部3aを折り曲げ、その外縁部の一部分を破断し、当該一部分を摘んでカバーフィルム4を引き剥がすような構成としてもよい。
(b)容器フィルム3やカバーフィルム4の材質や層構造等は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば上記実施形態では、容器フィルム3がPVCにより形成されているが、これに限らず、CPP(無延伸ポリプロピレン)やPET等の樹脂材料は勿論のこと、アルミニウム等の金属材料により形成される構成としてもよい。
(c)ブリスターフィルム35の構成は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、ブリスターパック1をブリスターフィルム35の幅方向に3枚同時に製造する構成となっているが、これに代えて、ブリスターフィルム35の幅方向に4枚以上製造する構成としてもよく、また1枚又は2枚ずつ製造する構成としてもよい。
(d)スクラップ打抜手段の構成は、上記実施形態のスクラップ打抜装置17に限定されるものではない。
例えば上記実施形態に係るダイ42では、切欠き部としての段差凹部45が形成されると共に、切刃部46の刃先角度αが90°に設定されているが、これに代えて、図7(a)に示すように、切欠き部としてテーパ状の面取り部81が形成された構成としてもよい。また図7(b)〜(d)に示すように、少なくとも一部が断面略円弧状となった切欠き凹部82,83,84が形成された構成としてもよい。また、図7(d)に示す切欠き凹部84のように、ダイ42の切刃部46の刃先角度が90°未満となるように構成してもよい。
(e)ブリスターパック切離手段の構成は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態の切断装置19は複数の回転カッタにより構成され、ブリスターフィルム35の搬送に伴いフィルム搬送方向に沿って切断することで、ブリスターフィルム35からブリスターパック1を切り離す構成となっている。これに限らず、例えばブリスターパック1を1枚単位でブリスターフィルム35から打抜く構成としてもよい。
1…ブリスターパック、2…ポケット部、3…容器フィルム、4…カバーフィルム、5…ワーク、10…ブリスター包装機、35…ブリスターフィルム、35a…スクラップ、17…スクラップ打抜装置、41…パンチ、42…ダイ、43…押え部材、45…段差凹部、46…切刃部。

Claims (3)

  1. 内容物を収容するためのポケット部を備えた容器フィルムと、前記ポケット部を塞ぐようにして前記容器フィルムに取着されたカバーフィルムとを備えたピールオープン式のブリスターパックを製造するためのブリスター包装機であって、
    帯状の前記容器フィルムを搬送しつつ、当該容器フィルムに前記ポケット部を形成するポケット部形成手段と、
    前記ポケット部に前記内容物を充填する充填手段と、
    前記ポケット部に前記内容物が充填された前記容器フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐようにして帯状の前記カバーフィルムを取着する取着手段と、
    前記容器フィルムに前記カバーフィルムが取着された帯状のブリスターフィルムから前記ブリスターパックとならない所定のスクラップ部分をカバーフィルム側から打抜くスクラップ打抜手段と、
    前記ブリスターフィルムから前記ブリスターパックを切り離すブリスターパック切離手段とを備え、
    前記スクラップ打抜手段は、
    前記スクラップを打抜くためのパンチと、
    前記パンチが挿入される打抜孔を有するダイと、
    前記ダイに載置される前記ブリスターフィルムを押える押え部材とを備え、
    前記ダイは、
    前記打抜孔の開口部周縁に切欠き部が形成されることにより、
    前記スクラップを打抜くための切刃部と、前記スクラップを打抜く際に前記ブリスターフィルムが載置されるフィルム載置部との間に高低差が設けられていることを特徴とするブリスター包装機。
  2. 前記ダイの切刃部の刃先角度が90°以下に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブリスター包装機。
  3. 前記切欠き部は、切欠き状の凹部であることを特徴とする請求項1又は2に記載のブリスター包装機。
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