JP2015143910A - 多方向入力操作装置及び該多方向入力操作装置を用いた車両用シフト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作部材の多方向への操作が可能で任意のタイミングで操作部材を自動的に移動させることができる多方向入力操作装置及び車両用シフト装置を提供することを目的とする。【解決手段】多方向入力操作装置101は、操作部材21、支持体22、位置検出手段、互いに対向する複数の可動側磁性体MM及び複数の対向側磁性体TM、操作部材21を自動的に移動動作させるモータM7、駆動制御部及びモータM7の駆動力を伝達する連結機構J8を備え、操作部材21が第1ポジションP1と第2ポジションP2間を移動動作する際には、駆動制御部が、操作者による場合、連結機構J8を操作部材21の可動範囲外へと離間させ、自動的に移動動作される場合、連結機構J8を操作部材21と接触させ、可動側磁性体MMと対向側磁性体TMとを離間させるように駆動力を伝達することを特徴とし、この多方向入力操作装置101を車両用シフト装置に好適に適用した。【選択図】図15

Description

本発明は、傾倒して操作を行う操作体に用いられる多方向入力操作装置に関し、特に、磁性体を用いた多方向入力操作装置及び該多方向入力操作装置を用いた車両用シフト装置に関する。
一般的に、傾倒して操作を行う操作体は、テレビ、ビデオ等の各種電子機器のリモコンやゲーム機の入力装置、車両用の操作装置等に多く用いられている。特に、ゲーム機の入力装置や車両用の操作装置等では、操作体を把持して多方向に傾倒操作を行うタイプの多方向入力操作装置が用いられている。そして、車両用の操作装置等では、操作フィーリングを向上させるため、操作体を傾倒して切り換え操作をした際に、節度感(クリック感)や操作感等の操作感触を持たせることが要望としてあった。
この操作感触を有した操作装置として、特許文献1(従来例)では、図19に示すようなギアシフト装置900が提案されている。図19は、従来例の自動車用のギアシフト装置900を説明する図であって、図19(a)は、自動車用のギアシフト装置900の斜視図であり、図19(b)は、ギアシフト装置900の基本構成を示す分解斜視図である。
図19に示すギアシフト装置900は、傾倒可能に保持されて手動操作が可能なシフトレバー901と、シフトレバー901を傾倒を許容しつつ貫通させるガイドレーン902a及び退避レーン902bが開設されたレバーガイド板902と、シフトレバー901の傾倒位置を検出する位置検出手段と、ケース904内に設置されてシフトレバー901を駆動可能なモータ(アクチュエータ)905と、位置検出手段の検出信号等に基づいてモータ905の駆動を制御する制御部(マイコン)と、退避レーン902bに連続する空間でシフトレバー901の先部が収納可能なレバー収納室907と、レバー収納室907に設けられた目隠し部材908と、から構成されている。
そして、このギアシフト装置900は、シフトレバー901の先端部を操作者(運転者)が把持してガイドレーン902aに沿って前後方向へ傾倒させると、シフトレバー901の傾倒位置(操作位置)に応じてトランスミッションが所定のシフトポジションに切り替えられるようになっている。また、このギアシフト装置900は、人工的に操作感触を作り出す力覚付与技術を用いており、制御部が位置検出手段の検出信号に基づいてモータ905を駆動制御することにより、シフトレバー901の操作位置に応じた保持力とクリック感等の操作感触が操作者にフィードバックできるようになっている。また、このギアシフト装置900は、シフトレバー901とモータ905とが接続されているので、このモータ905を利用して、シフトレバー901を自動的に傾動することもできる。
特開2010−260442号公報
しかしながら、従来例の構成では、シフトレバー901とモータ905とが接続されているので、モータ905が回転する一方向の傾倒動作は容易であるが、シフトレバー901の他方向への傾倒動作に対しては、何らかの傾倒機構が別途必要であった。このため、従来例の構成を多方向入力操作装置に容易に応用できないという課題があった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、操作部材の多方向への操作が可能で、任意のタイミングで操作部材を自動的に移動させることができる多方向入力操作装置及び該多方向入力操作装置を用いた車両用シフト装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の回路モジュールは、操作者の操作を受けて傾倒動作が可能な操作部材と、前記傾倒動作が可能に前記操作部材を支持する支持体と、前記操作者の傾倒操作を受けて、前記操作部材が位置する第1ポジション及び第2ポジションを少なくとも1組含む複数のポジションを検出する位置検出手段と、を備えた多方向入力操作装置であって、前記操作部材とともに前記傾倒動作する複数の可動側磁性体と、複数の前記ポジションにおいて前記複数の可動側磁性体のそれぞれと引き合うように対向して配置された複数の対向側磁性体と、前記第1ポジションと前記第2ポジション間の少なくとも一方に前記操作部材を自動的に移動動作させるモータと、該モータの駆動力を制御する駆動制御部と、前記モータの前記駆動力を伝達し前記操作部材と選択的に接離可能な連結機構と、を有し、前記駆動制御部が、前記第1ポジションと前記第2ポジション間を前記操作部材が前記操作者により移動動作される際には、前記連結機構を前記操作部材の可動範囲外へと離間させ、前記第1ポジションと前記第2ポジション間を前記操作部材が自動的に移動動作される際には、前記連結機構を前記操作部材と接触させ、前記可動側磁性体と前記対向側磁性体とを離間させるように前記駆動力を伝達することを特徴としている。
これによれば、本発明の多方向入力操作装置は、あるポジションで可動側磁性体と対向側磁性体とが引き剥がされて、次のポジションで可動側磁性体と対向側磁性体とが引き合うように構成したので、操作者による多方向への操作に対して、操作者に強い操作感触(保持力)と節度感(クリック感)を与えることができる。また、モータの駆動力を操作部材に伝達する連結機構が操作部材と選択的に接離可能な構成としたので、操作部材の多方向への操作が可能で、任意のタイミングで操作部材を第1ポジションと第2ポジション間で自動的に移動させることができる。
また、本発明の多方向入力操作装置は、前記操作部材には、前記操作部材と連動して前記傾倒動作する被駆動部を有し、該被駆動部の一方面側には、前記第1ポジション及び前記第2ポジションに対応した前記可動側磁性体及び前記対向側磁性体が設けられているとともに、前記被駆動部の他方面側には、前記モータ及び前記連結機構が設けられ、前記連結機構が前記被駆動部と接離することを特徴としている。
これによれば、操作部材の第1ポジションと第2ポジションとの移動機構に関わる構成部品をスペース効率良く配置することができる。このことにより、多方向入力操作装置の小型化を図ることができる。
また、本発明の多方向入力操作装置は、前記被駆動部には、一体に設けられたガイド突起部を有し、前記第1ポジションと前記第2ポジションとを前記操作部材が移動する傾倒方向に傾倒操作された際に、前記第1ポジションと前記第2ポジションの少なくとも一方に対応して、前記ガイド突起部が挿入されるガイド溝部を有し、前記操作部材が前記傾倒方向以外に傾倒された後に前記傾倒方向への傾倒操作を行う際に、前記ガイド突起部と前記ガイド溝部とが当接して、前記操作部材の前記傾倒方向への傾倒動作が規制されることを特徴としている。
これによれば、別部材を設けて複雑な機構を設けることをせずに、操作部材の傾倒方向への傾倒動作を規制することができる。このことにより、スペース効率が良い規制機構を達成でき、多方向入力操作装置の更なる小型化を図ることができる。
また、本発明の多方向入力操作装置は、前記連結機構が、前記モータによって回転駆動されるギア部材と、該ギア部材によって回転駆動されるカム部材と、を有していることを特徴としている。
これによれば、モータの回転力をギア部材を介してカム部材の回転動作に変換でき、ギア比やカム部材のカム曲線により、モータの回転力を大きな駆動力に変換することができる。このため、小径のモータでも、操作部材に大きな駆動力を伝達でき、可動側磁性体と対向側磁性体とを離間させることができる。このことにより、スペース効率が良い連結機構を達成でき、多方向入力操作装置の一層の小型化を図ることができる。
また、本発明の多方向入力操作装置は、前記カム部材には、前記カム部材の回転中心からの距離がそれぞれ異なる待機用カム面と駆動用カム面とを有し、前記カム部材の回転位置を検出する回転位置検出部材が設けられたことを特徴としている。
これによれば、この待機用カム面と被駆動部とを対向させて連結機構と操作部材を離間させ、この駆動用カム面と被駆動部とを当接させて連結機構の駆動力を操作部材に伝達させることができる。そして、カム部材の回転位置により、カム部材と被駆動部とを任意に離接させることができる。このことにより、任意のタイミングで容易に操作部材を自動的に移動させることができる。
また、本発明の多方向入力操作装置は、対となる前記可動側磁性体と前記対向側磁性体の少なくとも一方が永久磁石であり、該永久磁石には、対向する対向面以外の部分を覆うヨークを有していることを特徴としている。
これによれば、簡単な構成で、可動側磁性体と対向側磁性体との引き剥がしの強い力、或いは引き合う強い力を、簡単に生じさせることができる。このことにより、操作者に対して強い操作感触と節度感を与えることができる。
また、本発明の車両用シフト装置は、上記のいずれかに記載の多方向入力操作装置と、前記多方向入力操作装置からの信号を受けて車両側機器に信号を送信する制御部と、前記多方向入力操作装置の前記操作部材に係合され前記操作者によって把持されるシフトノブと、を備えたことを特徴としている。
これによれば、各ポジションへの操作が行える多方向入力操作装置を車両用シフト装置のシフトの配置(シフトパターン)に好適に適用することができる。これにより、節度感を有した多方向へのシフト操作を行うことができ、しかも任意のタイミングでシフトノブを自動的に移動させることができる車両用シフト装置を提供することができる。
本発明の多方向入力操作装置は、操作者による多方向への操作に対して、操作者に強い操作感触と節度感を与えることができるとともに、任意のタイミングで操作部材を第1ポジションから第2ポジションへ自動的に移動させることができる。
本発明の車両用シフト装置は、各ポジションへの操作が行える多方向入力操作装置をシフトの配置(シフトパターン)に好適に適用することができ、節度感を有した多方向へのシフト操作を行うことができるとともに、任意のタイミングでシフトノブを自動的に移動させることができる。
本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置を用いた車両用シフト装置を説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態の係わる多方向入力操作装置を用いた車両用シフト装置を説明する図であって、図2(a)は、図1に示すY2側から見た正面図であり、図2(b)は、図1に示すX1側から見た側面図である。 本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置を用いた車両用シフト装置を説明する図であって、図1に示すZ1側から見た上面図である。 本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置を用いた車両用シフト装置を説明する分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置を用いた車両用シフト装置の操作を具体的に説明する図であって、図5(a)は、車両のシフトの配置を示した平面図であり、図5(b)は、シフトノブのポジション位置を示した平面図である。 本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置を説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置を説明する分解斜視図である。 本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置を説明する図であって、図8(a)は、図6に示すY2側から見た正面図であり、図8(b)は、図8(a)の枠体を省略した正面図である。 本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置を説明する図であって、図9(a)は、図6に示すY1側から見た背面図であり、図9(b)は、図9(a)の枠体を省略した背面図である。 本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置を説明する図であって、図10(a)は、図6に示すX1側から見た側面図であり、図10(b)は、図10(a)の位置検出手段及び枠体を省略した側面図である。 本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置を説明する図であって、可動側磁性体と対向側磁性体の部分を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置の枠体を説明する図であって、図12(a)は、枠体の斜視図であり、図12(b)は、枠体の上面図である。 本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置の枠体を説明する図であって、図13(a)は、図12(b)に示すP部分の拡大平面図であり、図13(b)は、図12(b)に示すQ部分の拡大平面図である。 本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置のモータと連結機構の部分を示す底面図である。 本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置における動作を説明する背面図であって、図15(a)は、第1ポジションの状態の図であり、図15(b)は、第2ポジションの状態の図である。 本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置における動作を説明する模式図であって、図16(a)は、基準位置の状態の図であり、図16(b)は、Y1方向に傾倒した状態の図であり、図16(c)は、Y2方向に傾倒した状態の図である。 本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置の変形例を説明する図であって、変形例1の枠体の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置の変形例を説明する図であって、図18(a)は、変形例2の可動側磁性体及び対向側磁性体の部分の側面図であり、図18(b)は、変形例3の可動側磁性体及び対向側磁性体の部分の側面図である。 従来例の自動車用のギアシフト装置を説明する図であって、図19(a)は、自動車用のギアシフト装置の斜視図であり、図19(b)は、ギアシフト装置の基本構成を示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態では、多方向入力操作装置101及び多方向入力操作装置101を用いた車両用シフト装置600について説明する。先ず、多方向入力操作装置101を用いた車両用シフト装置600について説明を行う。図1は、本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置101を用いた車両用シフト装置600を説明する斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態の係わる多方向入力操作装置101を用いた車両用シフト装置600を説明する図であって、図2(a)は、図1に示すY2側から見た正面図であり、図2(b)は、図1に示すX1側から見た側面図である。図3は、本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置101を用いた車両用シフト装置600を説明する図であって、図1に示すZ1側から見た上面図である。図4は、本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置101を用いた車両用シフト装置600を説明する分解斜視図である。図5は、本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置101を用いた車両用シフト装置600の操作を具体的に説明する図であって、図5(a)は、車両のシフトの配置を示した平面図であり、図5(b)は、シフトノブ60Nのポジション位置を示した平面図である。
本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置101を用いた車両用シフト装置600は、図1ないし図3に示すような外観を呈し、図4に示すように、操作者によって把持されるシフトノブ60Nと、操作者によるシフトノブ60Nの傾倒操作を受けて多方向への操作が行える多方向入力操作装置101と、多方向入力操作装置101からの信号を受けて車両側機器に信号を送信する制御部60Cと、を備えて構成されている。他に、車両用シフト装置600には、多方向入力操作装置101を覆うように配設された箱状のケースK61と、多方向入力操作装置101に収容され制御部60Cが搭載された配線基板29と、を有している。そして、この車両用シフト装置600は、車両に搭載され、第1方向D1(図3に示すX方向)と第1方向D1と直交する第2方向D2(図3に示すY方向)との傾倒操作が行える、車両のシフト操作のために用いられる。
車両用シフト装置600のシフトノブ60Nは、図4に示すように、操作者によって把持し易いように細長い形状で形成され、図1ないし図3に示すように、図4に示す多方向入力操作装置101の操作部材21の操作軸21Jを覆うようにして係合されて配設されている。
車両用シフト装置600の制御部60Cは、集積回路(IC、Integrated Circuit)を用いて構成され、図4に示すように、多方向入力操作装置101に収容された配線基板29に搭載されている。そして、制御部60Cは、図示していないコネクタを介して車両側機器に接続され、シフトノブ60Nの傾倒操作を受けて操作がされた位置情報信号を車両側機器に送信している。この位置情報信号を受けて、車両側では、シフトパターンに対応した動作を行うとともに、シフトパターンにおけるシフトノブ60Nのポジションをインストルメントパネル等に設けられた表示部に表示するようにしている。
車両用シフト装置600のケースK61は、鋼板を折り曲げて作製されており、図4に示すように、箱状に成形されており、中央に開口部K61hを有して構成され、多方向入力操作装置101を覆うように配設されている。その際に、図4に示すように、多方向入力操作装置101の操作部材21の操作軸21Jが、開口部K61hを貫通して、ケースK61から露出している。なお、図4では、多方向入力操作装置101はケースK61に覆われているので、操作部材21の操作軸21Jのみが図示されている。
車両用シフト装置600の配線基板29は、プリント配線板(printed wiring board)を用いており、図4に示すように、前述したように、制御部60Cが搭載されている。また、配線基板29には、図示はしていないが、位置検出手段5Sとの電気的接続のためのフレキシブルプリント基板が接続されているとともに、外部機器との接続のためのコネクタが搭載されている。なお、図4に示す配線基板29には、位置検出手段5Sの第1信号処理部5S及び第2信号処理部5Sが制御部60Cとともに搭載されているが、後述する多方向入力操作装置101で詳細に説明を行う。
以上のように構成された本発明の第1実施形態の車両用シフト装置600は、シフトノブ60Nが変速機に直接接続されている機械制御方式の車両ではなく、電子制御方式の車両に適用される。故に、多方向入力操作装置101から送信されるシフト位置の情報信号だけで、車両のシフト操作が行われる。この車両のシフト位置は、前述したインストルメントパネル等に設けられた表示部に表示される。
ここで、本発明の第1実施形態における、多方向入力操作装置101を用いた車両用シフト装置600のシフト操作について、図5を用いて具体的に説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置を用いた車両用シフト装置の操作を具体的に説明する図であって、図5(a)は、車両のシフトの配置(シフトパターン)を示した平面図であり、図5(b)は、シフトノブのポジション位置を示した平面図である。なお、図5(a)に示すシフトパターンは、適用される車両によって異なるので、ここでは、便宜的に英数字で表している。そして、このシフトパターンは、前述したインストルメントパネル等に設けられた表示部に表示されるか、或いはシフトノブの天面に表示される。また、図5(b)に示すポジション位置は、車両用シフト装置600のシフトノブ(操作部材)が操作されて、多方向入力操作装置101の操作部材が移動した位置を模式化したものである。
例えば、シフトノブ60Nが図5(b)に示す操作部材21の第2ポジションP2に位置し、シフト位置が図5(a)に示すシフト“B”に位置する場合、シフトノブ60NをY1方向に傾倒操作して、図5(b)に示す前段ポジションS21にすると、図5(a)に示すシフト“A”にシフト位置が移動したと、情報信号が車両側に送信され、車両のシフト操作が行われる。そして、操作者は、操作が完了したためシフトノブ60Nから手を離すので、シフトノブ60Nが自動復帰して、第2ポジションP2に戻るようになる。
また、その後の操作で、第2ポジションP2に位置するシフトノブ60NをY2方向に傾倒操作し、図5(b)に示す後段ポジションS23に操作すると、シフト“A”にあったシフト位置が、図5(a)に示すシフト“B”へと移動する。この操作を受けて、図5(a)に示すシフト“B”にシフト位置が移動したと、情報信号が車両側に送信され、車両のシフト操作が行われる。そして、操作者は、操作が完了したためシフトノブ60Nから手を離すので、シフトノブ60Nが自動復帰して、第2ポジションP2に戻るようになる。
このようにして、車両用シフト装置600は、シフト“A”及びシフト“B”を有する操作に対して、シフト“A”或いはシフト“B”を多方向入力操作装置101の操作部材21の基準位置である第2ポジションP2に割り付けて使用している。この際に、前述したように、シフト“B”からシフト“A”に切り換えるため、多方向入力操作装置101の操作部材21は、図5(b)に示す第2ポジションP2から前段ポジションS21へとY1方向に傾倒操作できるようになっている。同様にして、シフト“A”からシフト“B”に切り換えるため、多方向入力操作装置101の操作部材21は、第2ポジションP2から後段ポジションS23へとY2方向に傾倒操作できるようになっている。なお、多方向入力操作装置101の操作部材21のY方向への移動方向、所謂傾倒操作する方向を、車両のシフト操作の第2方向D2として割り付けを行っている。
一方、例えば、図5(a)に示すシフト“B”にシフト位置がある場合、第2ポジションP2に位置するシフトノブ60NをX2方向に傾倒操作し、図5(b)に示す操作部材21の第1ポジションP1にすると、シフト“B”にあったシフト位置が、図5(a)に示すシフト“D”に移動する。この際に、操作者がシフトノブ60Nから手を離しても、操作部材21(シフトノブ60N)は、第1ポジションP1に留まり、操作部材21の傾倒状態をそのまま維持している。
また、その後の操作で、シフト“D”にシフト位置がある場合、第1ポジションP1に位置するシフトノブ60NをY1方向に傾倒操作し、図5(b)に示す前方ポジションS11にすると、図5(a)に示すシフト“C”にシフト位置が移動したと、情報信号が車両側に送信され、車両のシフト操作が行われる。そして、操作者がシフトノブ60Nから手を離と、シフトノブ60Nが自動復帰して、第1ポジションP1に戻るようになる。
また、シフト“D”にシフト位置がある場合、第1ポジションP1に位置するシフトノブ60NをY2方向に傾倒操作し、図5(b)に示す後方ポジションS13にすると、図5(a)に示すシフト“E”にシフト位置が移動したと、情報信号が車両側に送信され、車両のシフト操作が行われる。そして、操作者がシフトノブ60Nから手を離と、シフトノブ60Nが自動復帰して、第1ポジションP1に戻るようになる。
また、同様にして、シフト“C”からシフト“D”へのシフト位置の移動は、第1ポジションP1から後方ポジションS13へのY2方向の傾倒操作で行い、シフト“E”からシフト“D”へのシフト位置の移動は、第1ポジションP1から前方ポジションS11へのY1方向の傾倒操作で行うようにしている。
このようにして、車両用シフト装置600は、シフト“C”及びシフト“E”を有する操作に対して、シフト“D”を多方向入力操作装置101の操作部材21の基準位置である第1ポジションP1に割り付けて使用している。なお、多方向入力操作装置101の操作部材21が第1ポジションP1と第2ポジションP2とを移動するX方向への移動方向、所謂傾倒方向を、車両のシフト操作の第1方向D1として割り付けを行っている。また、図2ないし図4でも、説明を分かり易くするため、傾倒操作の第1方向D1及び第2方向D2を図示している。
次に、多方向入力操作装置101について説明を行う。図6は、本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置101を説明する斜視図である。図7は、本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置101を説明する分解斜視図である。図8は、本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置101を説明する図であって、図8(a)は、図6に示すY2側から見た正面図であり、図8(b)は、図8(a)の枠体22Cを省略した正面図である。図9は、本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置101を説明する図であって、図9(a)は、図6に示すY1側から見た背面図であり、図9(b)は、図9(a)の枠体22Cを省略した正面図である。図8及び図9は、操作部材21が第2ポジションP2に位置する状態を示している。図10は、本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置101を説明する図であって、図10(a)は、図6に示すX1側から見た側面図であり、図10(b)は、図10(a)の位置検出手段5S(51S)及び枠体22Cを省略した側面図である。図11は、本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置を説明する図であって、可動側磁性体MMと対向側磁性体TMの部分を示す斜視図である。図12は、本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置の枠体22Cを説明する図であって、図12(a)は、枠体22Cの斜視図であり、図12(b)は、枠体22Cの上面図である。図13は、本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置の枠体22Cを説明する図であって、図13(a)は、図12(b)に示すP部分の拡大平面図であり、図13(b)は、図12(b)に示すQ部分の拡大平面図である。図13には、ガイド突起部21t(21t、21t)が、ガイド溝部22R(22R、22R)を移動する様態を模式的に記載している。図14は、本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置のモータM7と連結機構J8の部分を示す底面図である。図14は説明を分かり易くするため、配線基板29を省略している。
本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置101は、図6に示すような外観を呈し、図7ないし図9に示すように、操作者の操作を受けて傾倒動作可能な操作部材21と、操作部材21を傾倒動作可能に支持する支持体22と、傾倒操作を受けて操作部材21が位置する複数のポジションを検出する位置検出手段5Sと、操作部材21とともに傾倒動作する複数の可動側磁性体MMと、複数の可動側磁性体MMのそれぞれと対向して配置された複数の対向側磁性体TMと、操作部材21を自動的に移動動作させるモータM7と、モータM7の駆動力を制御する駆動制御部57(図4を参照)と、モータM7の駆動力を伝達し操作部材21と選択的に接離可能な連結機構J8と、を備えて構成されている。そして、多方向入力操作装置101は、操作者の傾倒操作を受けて、操作部材21が第1ポジションP1及び第2ポジションP2(図5(b)を参照)間を移動する第1方向D1(図6及び図8(b)に示すY1方向及びY2方向)の傾倒動作と、第1方向D1と直交する第2方向D2(図6及び図10(b)に示すY1方向及びY2方向)の傾倒動作と、が行える多方向への操作が可能な装置となっている。
先ず、多方向入力操作装置101の操作部材21は、図7、図8、図9及び図11に示すように、支持体22と係合され垂直方向(図7に示すZ方向)に延設された円柱状の操作軸21Jと、支持体22と係合されて操作部材21と連動して傾倒動作する被駆動部21Kと、支持体22と係合されて操作部材21と連動して傾動動作する基体部21Dと、を有して構成されている。そして、操作部材21の操作軸21Jには、前述したように、車両用シフト装置600のシフトノブ60Nが覆われて配設されている。
操作部材21の被駆動部21Kは、鋼板を折り曲げて作製されており、図7に示すように、支持体22(具体的には後述する第2連動部材22B)に係合される平板状の第1平板部21fと、第1平板部21fの一方向(組立てられた際の第1方向D1)の両端部から下方(図8に示すZ2方向)に下垂した連結部21gと、連結部21gに連続して設けられ第1平板部21fと平行している2つの第2平板部21hと、第2平板部21hの連結部21g側とは逆の端部から下方(図8に示すZ2方向)に下垂した下垂部21mと、から構成されている。そして、操作軸21Jの第1方向D1(傾倒方向、図7に示すX方向)への傾倒動作に伴って、被駆動部21Kも連動して傾倒動作を行うように構成されている。なお、前述したように、この第1方向D1の傾倒動作は、多方向入力操作装置101の操作部材21における第1ポジションP1と第2ポジションP2への位置取りを可能にしている。
また、被駆動部21Kの両側の下垂部21mの下方側には、凸状のガイド突起部21t(21t、21t)が下垂部21mに連続して一体にそれぞれ1つずつ設けられている。
操作部材21の基体部21Dは、鉄等の軟磁性体からなり、図7、図8、図9及び図10(b)に示すように、操作軸21Jの軸中心が貫く平面に広がる平面形状をしており、中央に開口を有している。また、基体部21Dは、支持体22(具体的には後述する第1連動部材22A)に係合されて、操作軸21Jと被駆動部21Kとの間に配設されている。そして、操作軸21Jの第2方向D2(図10に示すY方向)への傾倒動作に伴って、基体部21Dも連動して傾倒動作を行うように構成されている。なお、第2方向D2への傾倒動作に伴って、被駆動部21Kも連動して傾倒動作を行うように構成されている。
また、本発明の第1実施形態では、基体部21Dが軟磁性体からなるので、図8(b)に示す対向側磁性体TMと、図10(b)に示す可動側磁性体MMとを、この基体部21Dにより形成している。この対向側磁性体TM及び可動側磁性体MMについては、それぞれの可動側磁性体MM及び対向側磁性体TMの説明の際に合わせて行う。
次に、多方向入力操作装置101の支持体22は、図6及び図7に示すように、操作部材21(操作軸21J)の傾倒操作に応じて回動する第1連動部材22Aと、操作部材21の傾倒操作に応じて回動するとともに第1連動部材22Aの軸線方向と直交する軸線方向を有した第2連動部材22Bと、第1連動部材22Aを支持している枠体22Cと、から構成されている。
支持体22の第1連動部材22Aは、合成樹脂材を成形して作製されており、図7に示すように、方形の筒状に形成された外壁部22Aaと、対向する外壁部22Aaの一対を貫いて設けられた一対の第1傾倒軸22Aeと、を有して構成されている。そして、この第1傾倒軸22Aeは、多方向入力操作装置101が組み立てられた際には、枠体22Cの対向する一対の側壁部22Cpに設けられた穴部22Chに挿通されて、回動可能に枠体22Cに支持されている。これにより、この第1傾倒軸22Aeを回動中心として、第1連動部材22Aが回動できるようになっている。
また、第1連動部材22Aは、基体部21Dと係合されている。このため、基体部21Dは、第1連動部材22Aの回動動作に伴って、第1傾倒軸22Aeを回動中心として、回動できるようになっている。これにより、前述したように、操作軸21Jの第2方向D2(図10に示すY方向)への傾倒動作に伴って、基体部21Dも連動して傾倒動作を行うようになる。
支持体22の第2連動部材22Bは、合成樹脂材を成形して作製されており、図7に示すように、ブロック状のベース部22Bgと、ベース部22Bgの側壁を貫いて配設されている第2傾倒軸22Bjと、を有して構成されている。そして、多方向入力操作装置101が組み立てられた際には、第2連動部材22Bが第1連動部材22Aの外壁部22Aaに囲まれた空間に挿入され、第2傾倒軸22Bjが一対の外壁部22Aaの孔部22Adに挿通されて(図11を参照)、回動可能に第1連動部材22Aに支持されている。これにより、この第2傾倒軸22Bjを回動中心として、第2連動部材22Bが回動できるようになっている。なお、この第2傾倒軸22Bjは、第1傾倒軸22Aeと軸方向が直交している。
また、第2連動部材22Bは、被駆動部21Kの第1平板部21fと係合されている。このため、被駆動部21Kは、第2連動部材22Bの回動動作に伴って、第2傾倒軸22Bjを回動中心として、回動できるようになっている。また、第2連動部材22Bには、操作部材21の操作軸21Jが挿入されて係合している。これらのことにより、前述したように、操作軸21Jの第1方向D1(傾倒方向、図8に示すX方向)への傾倒動作に伴って、被駆動部21Kも連動して傾倒動作を行うようになる。
以上述べたように、支持体22である第1連動部材22A、第2連動部材22B及び枠体22Cを用いて、操作軸21J(操作部材21)を傾倒動作可能に支持していることとなる。そして、第2連動部材22Bの第2傾倒軸22Bjを回動軸として、操作軸21Jが第1方向D1への傾倒動作ができ、第1連動部材22Aの第1傾倒軸22Aeを回動軸として、操作軸21Jが第2方向D2への傾倒動作ができようになっている。
支持体22の枠体22Cは、鋼板を折り曲げて作製されており、図7及び図12に示すように、上方が開放されたU字形状を形成する、底板部22Cbと一対の側壁部22Cpとから主に構成されている。
枠体22Cの底板部22Cbには、図12(b)に示すように、上面視して第1傾倒軸22Ae(図11を参照)に沿った部分に、2つのガイド溝部22R(22R、22R)を有している。そして、一方のガイド溝部22Rには、操作部材21が第1ポジションP1に傾倒操作された際に、ガイド突起部21tが挿入され、他方のガイド溝部22Rには、操作部材21が第2ポジションP2に傾倒操作された際に、ガイド突起部21tが挿入される。
また、ガイド溝部22R(22R、22R)は、図13に示すように、ガイド突起部21t(21t、21t)が挿入される際にガイド突起部21t(21t、21t)のX方向(第1方向D1)の移動を可能にする溝部22Rmと、ガイド突起部21t(21t、21t)が挿入された後にガイド突起部21t(21t、21t)のY方向(第2方向D2)の移動を可能にするスリット部22Rsと、を組み合わせて構成されている。
また、底板部22Cbには、図7及び図12に示すように、モータM7を固定する2つのリブ22CrとモータM7の下側の一部が配設される開口22Ckとが設けられている。
枠体22Cの側壁部22Cpには、図7及び図12に示すように、お互い対向する位置に穴部22Chが設けられており、前述したように、第1傾倒軸22Aeが挿通されて、第1連動部材22Aを回動可能に支持するようになっている。また、側壁部22Cpの端部には、図12(a)に示すように、後述するストッパー部26(26a、26b)が設けられている。
次に、多方向入力操作装置101の位置検出手段5Sは、操作部材21が位置する複数のポジションを検出する機能を有し、第1位置検出手段51S及び第2位置検出手段52Sを有して構成される。そして、図6に示すように、第1位置検出手段51Sが第1連動部材22Aの第1傾倒軸22Aeに係合されて、第2位置検出手段52Sが第2連動部材22Bの第2傾倒軸22Bjに係合されている。また、位置検出手段5S(第1位置検出手段51S及び第2位置検出手段52S)は、抵抗体パターンが形成された基板と抵抗パターンを摺接する摺動子とから構成される回転型可変抵抗器を用いている。
また、第1位置検出手段51Sには、第1位置検出手段51Sからの信号を処理する第1信号処理部5Sが図示しないフレキシブルプリント基板により接続されており、第1位置検出手段51Sが第1傾倒軸22Aeの回転角度を検出して、配線基板29に搭載された第1信号処理部5S(図4を参照)がこの回転角度から操作部材21の第2方向D2への移動を検出している。これにより、前述した1組の前方ポジションS11及び後方ポジションS13の位置、1組の前段ポジションS21及び後段ポジションS23の位置を検出できる。
また、第2位置検出手段52Sには、第2位置検出手段52Sからの信号を処理する第2信号処理部5Sが図示しないフレキシブルプリント基板により接続されており、第2位置検出手段52Sが第2傾倒軸22Bjの回転角度を検出して、配線基板29に搭載された第2信号処理部5S(図4を参照)がこの回転角度から操作部材21の第1方向D1への移動を検出している。これにより、前述した1組の第1ポジションP1及び第2ポジションP2の位置を検出できる。なお、本発明の第1実施形態では、第1位置検出手段51S及び第2位置検出手段52Sに、回転型可変抵抗器を用いたが、これに限るものではなく、例えば永久磁石と磁気検出素子を組み合わせて、位置検出手段としても良い。
次に、多方向入力操作装置101には、前述したように、操作部材21とともに傾倒動作する複数の可動側磁性体MMと、複数の可動側磁性体MMのそれぞれと対向して配置された複数の対向側磁性体TMと、を組み合わせて構成された磁性機構を有している。具体的には、1つの磁性機構は、図8(b)に示すように、可動側磁性体MMの第1傾倒磁石K14及び第2傾倒磁石K24と対向側磁性体TMとして機能する基体部21Dとの組合せである。もう1つの磁性機構は、図10(b)に示すように、可動側磁性体MMとして機能する基体部21Dと対向側磁性体TMの第1対向磁石T14及び第2対向磁石T24との組合せである。
先ず、可動側磁性体MMである第1傾倒磁石K14及び第2傾倒磁石K24は、図7、図8(b)及び図9(b)に示すように、永久磁石EM4と永久磁石EM4の3面を囲むように配設されたヨークYM4とから構成されている。これにより、簡単な構成で、可動側磁性体MMと対向側磁性体TMとの引き剥がしの強い力、或いは引き合う強い力を、簡単に生じさせることができる。そして、第1傾倒磁石K14及び第2傾倒磁石K24は、図8(b)及び図9(b)に示すように、第2傾倒軸22Bjの両側にそれぞれ配設されて操作部材21の被駆動部21Kに固定されており、操作部材21の第1方向D1への傾倒動作と連動して、お互い逆な方向に傾倒動作を行うように構成されている。
また、第1傾倒磁石K14は、操作部材21が第1ポジションP1に移動した際に、軟磁性体の基体部21Dと当接または近接し、第2傾倒磁石K24は、操作部材21が第2ポジションP2に移動した際に(図8(b)の状態)、基体部21Dと当接または近接するようになる。なお、第1傾倒磁石K14及び第2傾倒磁石K24を配設する際には、基体部21Dと対向する対向面以外の部分をヨークYM4が永久磁石EM4を覆うようにした向きで配設する。
次に、対向側磁性体TMとして機能する基体部21Dは、図8(b)及び図9(b)に示すように、第1傾倒磁石K14と対向した部分を第1固定磁性体R14とし、第2傾倒磁石K24と対向した部分を第2固定磁性体R24として構成し、第2傾倒軸22Bjを挟んで配設されている。そして、前述したように、操作部材21が第1ポジションP1に移動した際に、第1傾倒磁石K14が第1固定磁性体R14と当接または近接し、操作部材21が第2ポジションP2に移動した際に(図8(b)の状態)、第2傾倒磁石K24が第2固定磁性体R24と当接または近接するようになる。なお、本発明の第1実施形態では、軟磁性体の基体部21Dを第1固定磁性体R14及び第2固定磁性体R24として好適に用いたが、これに限るものではなく、例えば永久磁石EM4(ヨークYM4を更に用いても良い)を用いて、対向側磁性体TMとしても良い。これにより、より強い引き合う力を生じさせることができる。
また、以上のように構成された、可動側磁性体MM(第1傾倒磁石K14及び第2傾倒磁石K24)及び対向側磁性体TM(第1固定磁性体R14及び第2固定磁性体R24)は、図8(b)及び図9(b)に示すように、被駆動部21Kの一方面側(図8に示すZ1方向側)に、全て配設されている。
一方、もう1つの磁性機構である、可動側磁性体MMとして機能する基体部21Dは、図10(b)に示すように、第1対向磁石T14と対向した部分を第1可動磁性体M14とし、第2対向磁石T24と対向した部分を第2可動磁性体M24として構成している。そして、第1可動磁性体M14及び第2可動磁性体M24は、第1傾倒軸22Aeを挟んで配設されており、操作部材21の第2方向D2への傾倒動作と連動して傾倒動作を行うように構成されている。なお、本発明の第1実施形態では、第1傾倒軸22Aeを挟んだ一組の可動側磁性体MMを用いて構成したが、これに限るものではない。
また、もう1つの磁性機構である、対向側磁性体TMの第1対向磁石T14及び第2対向磁石T24は、第1傾倒磁石K14及び第2傾倒磁石K24と同様に、図7及び図10(b)に示すように、永久磁石EM4と永久磁石EM4の3面を囲むように配設されたヨークYN4とから構成されている。これにより、簡単な構成で、可動側磁性体MMと対向側磁性体TMとの引き剥がしの強い力、或いは引き合う強い力を、簡単に生じさせることができる。そして、第1対向磁石T14及び第2対向磁石T24は、図10(b)に示すように、第1傾倒軸22Aeを挟んで操作部材21の基体部21Dに配設されており、操作部材21の第2方向D2への傾倒動作と連動して、お互い逆な方向に傾倒動作を行うように構成されている。なお、第1対向磁石T14及び第2対向磁石T24は、基体部21Dとこの対向側磁性体TMとが対向する対向面以外の部分を、ヨークYN4が永久磁石EM4を覆うようにした向きで配設している。
また、以上のように構成された、可動側磁性体MM(第1可動磁性体M14及び第2可動磁性体M24)及び対向側磁性体TM(第1対向磁石T14及び第2対向磁石T24)は、図10(b)に示すように、被駆動部21Kの一方面側(図10に示すZ1方向側)に、全て配設されている。
また、第1対向磁石T14及び第2対向磁石T24のヨークYN4には、図11に示すように、ヨークYN4の長手方向(図11に示すX方向)に延設された突設部が設けられており、この突設部が、操作部材21が傾倒された際に、後述するストッパー部26と当接する当接部TTqとなる。つまり、第1対向磁石T14には当接部TTq、第2対向磁石T24には当接部TTqがそれぞれ両側に設けられている。
次に、多方向入力操作装置101のストッパー部26は、図10(a)及び図12に示すように、支持体22の枠体22Cの対向する一対の側壁部22Cpに、それぞれ2つ(ストッパー部26a及びストッパー部26b)設けられている。このストッパー部26は、第1傾倒軸22Aeを挟んで、操作部材21がY1方向に傾倒動作する側にストッパー部26a、操作部材21がY2方向に傾倒動作する側にストッパー部26bを配設している。そして、操作部材21が基準位置(第1ポジションP1或いは第2ポジションP2)に位置する際に、図10(a)に示すように、ストッパー部26aが第1対向磁石T14の当接部TTqと対向するとともに、ストッパー部26bが第2対向磁石T24の当接部TTqと対向するようになる。
なお、後述する動作の説明で詳細に説明するが、このストッパー部26は、操作者による基準位置からの傾倒操作を受けて、操作部材21が位置する複数のポジションのそれぞれに対応して設けられている。つまり、図5(b)に示す前方ポジションS11及び前段ポジションS21にはストッパー部26a、後方ポジションS13及び後段ポジションS23にはストッパー部26bが対応して設けられている。
次に、多方向入力操作装置101のモータM7は、操作部材21を自動的に移動動作させるための駆動力を発生させる機能を有し、図8及び図9に示すように、被駆動部21Kの他方面側(図8に示すZ2方向側)で、枠体22Cの底板部22Cbに固定されている。この小型のモータM7として、例えば一般的なDCモータを好適に用いている。
次に、多方向入力操作装置101の駆動制御部57は、モータM7の駆動力を制御する機能を有し、集積回路(IC)を用いて構成されている。そして、図示しないフレキシブルプリント基板によりモータM7と接続され、図4に示すように、配線基板29に搭載されている。
次に、多方向入力操作装置101の連結機構J8は、モータM7の駆動力を操作部材21の被駆動部21Kに伝達する機能を有し、図7に示すように、モータM7によって回転駆動されるギア部材18と、ギア部材18によって回転駆動されるカム部材38と、カム部材38の回転位置を検出する回転位置検出部材88と、を有して構成されている。そして、連結機構J8は、図8及び図9に示すように、被駆動部21Kの他方面側(図8に示すZ2方向側)に配設されている。これにより、被駆動部21Kの一方面側は可動側磁性体MM及び対向側磁性体TMを全て配設し、被駆動部21Kの他方面側にはモータM7及び連結機構J8を配設することとなる。このため、操作部材21の第1ポジションP1と第2ポジションP2との移動機構に関わる構成部品をスペース効率良く配置することができる。このことにより、多方向入力操作装置101の小型化を図ることができる。
連結機構J8のギア部材18は、図7に示すように、歯車形状をしており、モータM7の回転軸と連動したウォーム17と噛み合い、モータM7の回転を90°の方向に取り出している。そして、カム部材38と係合して、モータM7の回転をあるギア比でカム部材38に伝達している。
連結機構J8のカム部材38は、図14に示すように、カム部材38の回転中心38cからの距離がそれぞれ異なる待機用カム面38pと駆動用カム面38vとを有したカム形状をしている。そして、操作部材21が第1ポジションP1に位置する際には、図14(a)に示すように、待機用カム面38pを被駆動部21Kの内側面と対向させて、操作部材21の可動範囲外にカム部材38を離間させている。また、操作部材21の第1ポジションP1から第2ポジションP2へ自動的に移動させる際には、モータM7を駆動してカム部材38を回転させ、図14(b)に示すように、駆動用カム面38vを被駆動部21Kの下垂部21mの内側面と接触させ、被駆動部21Kを第2ポジションP2に傾倒させるようにしている。これにより、第1ポジションP1で引き合っていた可動側磁性体MM(第1傾倒磁石K14)と対向側磁性体TM(第1固定磁性体R14)とを離間させている。なお、以上のような連結機構J8のカム部材38と操作部材21の被駆動部21Kとを選択的に接離可能とする制御は、前述した駆動制御部57により行われる。
このようにして、モータM7の回転力をギア部材18を介してカム部材38の回転動作に変換でき、ギア比やカム部材38のカム曲線により、モータM7の回転力を大きな駆動力に変換することができる。このため、小径のモータM7でも、操作部材21に大きな駆動力を伝達でき、可動側磁性体MMと対向側磁性体TMとを離間させることができる。このことにより、スペース効率が良い連結機構J8を達成でき、多方向入力操作装置101の一層の小型化を図ることができる。
連結機構J8の回転位置検出部材88は、フォトリフレクタ(Photoreflector)を用いており、配線基板29とカム部材38との間に配設され、カム部材38の回転位置を検出するようにしている。つまり、図14(a)に示すような操作部材21の可動範囲外にカム部材38が離間した際には、回転位置検出部材88がカム部材38を検知しないので、駆動制御部57は、カム部材38が退避位置に位置していると判断し、図14(b)に示すような駆動用カム面38vが被駆動部21Kの内側面に接触した際には、回転位置検出部材88がカム部材38を検知するので、駆動制御部57は、カム部材38が付勢位置に位置していると判断する。これにより、カム部材38の回転位置により、カム部材38と被駆動部21Kとを任意に離接させることができる。このことにより、任意のタイミングでカム部材38を被駆動部材21Kの内面側へ接触させて、操作部材21を第1ポジションP1から第2ポジションP2へ自動的に移動させることができる。
次に、以上のように構成された多方向入力操作装置101の動作について説明する。図15は、本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置101における動作を説明する図であって、図15(a)は、第1ポジションP1の状態の図であり、図15(b)は、第2ポジションP2の状態の図である。図16は、本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置101における動作を説明する模式図であって、図16(a)は、基準位置の状態の図であり、図16(b)は、Y1方向に傾倒した状態の図であり、図16(c)は、Y2方向に傾倒した状態の図である。
先ず、操作部材21が第1ポジションP1と第2ポジションP2とを移動する第1方向D1の動きについて図15を用いて説明する。
先ず、操作者によりX2方向に傾倒操作がされて、基準位置である第2ポジションP2から基準位置である第1ポジションP1(図15(a)に示す状態)に操作部材21が位置した際に、第1固定磁性体R14(基体部21D)と第1傾倒磁石K14(可動側磁性体MM)とは対向して配置されているので、第1傾倒磁石K14と第1固定磁性体R14(基体部21D)とが引き合うようになる。そして、操作部材21が第1ポジションP1に留まり、操作部材21(操作軸21J)の傾倒状態がそのまま維持されるようになる。同時に、第2ポジションP2で互いに引き合っていた第2傾倒磁石K24(可動側磁性体MM)と第2固定磁性体R24(基体部21D)とが引き剥がされるので、操作者に対して、吸引状態から離反状態への変化による節度感を与えることができる。
次に、基準位置である第1ポジションP1から、操作者によりX1方向に傾倒操作がされて基準位置である第2ポジションP2(図15(b)に示す状態)に操作部材21が位置した際に、同様に第2固定磁性体R24(基体部21D)と第2傾倒磁石K24(可動側磁性体MM)とは対向して配置されているので、第2傾倒磁石K24と第2固定磁性体R24(基体部21D)とが引き合うようになる。そして、操作部材21が第2ポジションP2に留まり、操作部材21(操作軸21J)の垂直状態がそのまま維持されるようになる。同時に、第1ポジションP1で互いに引き合っていた第1傾倒磁石K14と第1固定磁性体R14(基体部21D)とが引き剥がされるので、操作者に対して、吸引状態から離反状態への変化による節度感を与えることができる。
このように、可動側磁性体MM(第1傾倒磁石K14及び第2傾倒磁石K24)の永久磁石EM4と対向側磁性体TMの基体部21Dという簡単な部品で、強い吸引力を生じさせることができ、操作部材21を第1ポジションP1及び第2ポジションP2に容易に固定することができる。更に、この永久磁石EM4がヨークYM4で覆われているので、簡単な構成で、より強い吸引力を生じさせることができる。
また、モータM7と連結機構J8を用いてモータM7の駆動力を操作部材21に伝達できる構成とし、連結機構J8が任意のタイミングで操作部材21と選択的に接離可能としたので、操作部材21の第2ポジションP2から第1ポジションP1へ移動動作の際には、連結機構J8を操作部材21の可動範囲外へと離間させ、操作部材21の第1ポジションP1から第2ポジションP2への自動の移動動作の際には、連結機構J8を操作部材21と接触させることができる。このことにより、操作部材21の多方向(第1方向D1及び第2方向D2)への操作が可能で、任意のタイミングで操作部材21を第1ポジションP1から第2ポジションP2へ自動的に移動させることができる。なお、任意のタイミングとは、例えば多方向入力操作装置101を車両用シフト装置600に適用した場合、車両のイグニッションスイッチにおける“オフ”のタイミングをトリガーとして、第1ポジションP1から第2ポジションP2へ自動的に戻すようにできる。このため、車両を始動する際には、常にシフトノブ60N(操作部材21)が第2ポジションP2に存在するようにできる。
また、任意のタイミングで連結機構J8と操作部材21とを選択的に接離できるので、例えば、操作部材21が第2ポジションP2に位置する際に、カム部材38と被駆動部材21Kの内面側とを接触させておけば、第2ポジションP2から第1ポジションP1への操作者による傾倒操作を規制することもできる。
また、第1ポジションP1及び第2ポジションP2において、可動側磁性体MM(第1傾倒磁石K14及び第2傾倒磁石K24)と対向側磁性体TM(第1固定磁性体R14及び第2固定磁性体R24)とで操作部材21をそのポジションに保持できるので、従来例のような構成におけるモータに対して常に通電を行う必要がない。このことにより、モータの発熱の恐れや省エネが図れないという課題が解決できる。
次に、第1方向D1とは別な第2方向D2への動きについて、図5及び図16を用いて説明する。
第2方向D2に移動する動きについては、この第1ポジションP1或いは第2ポジションP2を基準位置として(図5(b)を参照)、操作者の傾倒操作によって行われる。ここでは、第2ポジションP2を基準位置とした動きについて詳細に説明する。なお、第1ポジションP1を基準位置とした第2方向D2の動きについては、以下説明する動きと同様であるので、説明を省略する。
先ず、操作部材21が第2ポジションP2の基準位置にある際には、図16(a)に示すように、操作部材21の基体部21Dは、Y方向に対して平行が保たれており、この基体部21Dに吸着した一組の可動側磁性体MM(第1可動磁性体M14と第2可動磁性体M24)及び2つの対向側磁性体TM(第1対向磁石T14と第2対向磁石T24)も平行が保たれている。
また、操作部材21が基準位置(第2ポジションP2)にある場合には、第1対向磁石T14の当接部TTq及び第2対向磁石T24の当接部TTqは、枠体22Cに設けられた2つのストッパー部26(26a、26b)と対向している。
次に、操作者によりY1方向への傾倒操作がされると、第1傾倒軸22Aeを回動軸として操作部材21の回動が行われ、操作部材21が基準位置(第2ポジションP2)から傾倒されて前段ポジションS21(図5(b)を参照)に位置するようになる。そして、その回動に伴って、基体部21DがY1方向に傾倒動作するようになり、図16(b)に示す位置まで傾倒される。その前段ポジションS21に位置する際には、第1対向磁石T14の当接部TTqとストッパー部26aとが当接し、このストッパー部26aが第1対向磁石T14の傾倒動作を止めるようになる。一方、第1対向磁石T14と対向した部分の第1可動磁性体M14(基体部21D)は、そのまま傾倒動作が継続されるので、第2ポジションP2で互いに引き合っていた第1対向磁石T14と第1可動磁性体M14(基体部21D)とは、引き剥がされて離反するようになる。従って、この吸引状態から離反状態への変化により、第2ポジションP2から前段ポジションS21に移動する際の節度感(クリック感)が得られるようになる。なお、言うまでもないが、図16(b)に示すように、反対側の第2対向磁石T24は、基体部21DのY1方向に傾倒動作に伴って、ストッパー部26bと離間する方向に移動している。
更に、操作者によるY1方向への傾倒操作が継続されると、操作部材21の被駆動部21Kにおける下垂部21m(図10(b)を参照)の角部21cが枠体22Cの底板部22Cbと当接するようになり、操作部材21のY1方向への傾倒動作が止められる。これにより、操作者によるY1方向への余計な傾倒操作を規制することができる。なお、操作者によるY2方向への傾倒操作においても、反対側の下垂部21mの角部21cと枠体22Cの底板部22Cbとが当接するようになり、操作部材21のY2方向への傾倒動作が止められる。
また、本発明の第1実施形態では、操作部材21を傾倒させて、図16(b)に示すように、Y1方向に傾倒動作する側に配設された可動側磁性体MM(第1可動磁性体M14)と対向側磁性体TM(第1対向磁石T14)が離反した際に、可動側磁性体MMと対向側磁性体TMがそれぞれの間に働く吸引力が消失しない位置に可動側磁性体MMと対向側磁性体TMを配設している。これにより、前段ポジションS21おいて、操作者による傾倒操作の力が取り除かれたときに、引き剥がされた可動側磁性体MMと対向側磁性体TMとが互いの吸引力により再び吸引することとなる。このことにより、自動復帰のための付勢部材を使用しなくても、操作部材21を基準位置に自動復帰させることができる。
また、本発明の第1実施形態では、対向側磁性体TM(第1対向磁石T14)が永久磁石EM4で、この永久磁石EM4がヨークYN4で覆われているので、簡単な構成で、可動側磁性体MM(第1可動磁性体M14)と対向側磁性体TMとの引き剥がしの強い力、或いは引き合う強い力を、簡単に生じさせることができる。このことにより、操作者に対して強い操作感触と節度感を与えることができる。
また、本発明の第1実施形態では、操作部材21が第1ポジションP1或いは第2ポジションP2に傾倒操作された際に、ガイド突起部21t(21t、21t)がガイド溝部22R(22R、22R)に挿入される構成となっている。このため、操作部材21が第2方向D2(Y方向)へ傾倒操作された際に、図13に示すように、ガイド突起部21t(21t、21t)がガイド溝部22R(22R、22R)のスリット部22RsをY方向に移動できるので、操作部材21の第2方向D2(Y方向)へ傾倒操作を可能にしている。
これにより、操作部材21が傾倒方向(第1方向D1)以外の第2方向D2に傾倒されて、第1方向D1(傾倒方向)への傾倒操作を行おうとした際に、ガイド突起部21t(21t、21t)とガイド溝部22R(22R、22R)のスリット部22Rsとが当接するようになる。このため、別部材を設けて複雑な機構を設けることをせずに、操作部材21の傾倒方向(第1方向D1)への傾倒動作を規制することができる。このことにより、スペース効率が良い規制機構を達成でき、多方向入力操作装置101の更なる小型化を図ることができる。
以上のようなY1方向への動きは、操作者によるY2方向への傾倒操作の際にも、同様に行われる。
つまり、操作部材21が図16(a)に示す基準位置(第2ポジションP2)から傾倒されて後段ポジションS23(図5(b)を参照)に位置すると、第2対向磁石T24の当接部TTqとストッパー部26bとが当接して、第2対向磁石T24の傾倒動作が止められ、一方、第2可動磁性体M24(基体部21D)の傾倒動作がそのまま継続される(図16(c)に示す状態)。これにより、第2ポジションP2で互いに引き合っていた第2対向磁石T24と第2可動磁性体M24(基体部21D)とが引き剥がされて離反するようになり、この吸引状態から離反状態への変化で、第2ポジションP2から後段ポジションS23に移動する際の節度感(クリック感)が得られるようになる。
また、Y2方向に傾倒動作する側に配設された可動側磁性体MM(第2可動磁性体M24)と対向側磁性体TM(第2対向磁石T24)も、それぞれの間に働く吸引力が消失しない位置に配設されている。これにより、後段ポジションS23において、操作者による傾倒操作の力が取り除かれたときに、引き剥がされた可動側磁性体MMと対向側磁性体TMとが互いの吸引力により再び吸引することとなる。このことにより、自動復帰のための付勢部材を使用しなくても、操作部材21を基準位置に自動復帰機構させることができる。
以上に説明したように、本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置101は、第2方向D2への傾倒動作を節度感(クリック感)が得られながら行うことができる。つまり、操作部材21が基準位置から傾倒されて複数のポジションに位置する際には、各複数のポジションに対応したストッパー部26(26a、26b)をそれぞれ有しているので、対向側磁性体TM(第1対向磁石T14或いは第2対向磁石T24)の傾倒動作が止められる。具体的には、基準位置(第2ポジションP2)から次のポジション(前段ポジションS21或いは後段ポジションS23)への切り換えに際し、それぞれに設けられたストッパー部26(26a或いは26b)により対向側磁性体TM(第1対向磁石T14或いは第2対向磁石T24)の傾倒動作が止められる。例えば操作部材21が第1ポジションP1(基準位置)に位置する際には、基準位置(第1ポジションP1)から次のポジション(前方ポジションS11或いは後方ポジションS13)への切り換えに際し、それぞれに設けられたストッパー部26(26a或いは26b)により対向側磁性体TM(第1対向磁石T14或いは第2対向磁石T24)の傾倒動作が止められる。
これにより、各ポジション(前段ポジションS21或いは前方ポジションS11、後段ポジションS23或いは後方ポジションS13)において、可動側磁性体MMと対向側磁性体TMが引き剥がされて離反するようになり、その際の吸引状態から離反状態への変化で節度感を出すことができる。このことにより、従来例と比較して、節度感を生じさせる部分に摺動機構がないため、多方向入力操作装置101の耐久性が優れている。
最後に、本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置101は、図5(a)に示すシフトの配置(シフトパターン)を有した車両用シフト装置600に好適に適用することができる。これにより、多方向入力操作装置101の各ポジション(前方ポジションS11或いは前段ポジションS21、第1ポジションP1或いは第2ポジションP2、後方ポジションS13或いは後段ポジションS23)を車両用シフト装置600のシフトの配置(シフトパターン)に好適に適用することができる。このことにより、節度感を有した多方向へのシフト操作を行うことができるとともに、任意のタイミングでシフトノブ60Nを自動的に移動させることができる。
更に、車両用シフト装置600の省エネルギー化を可能にし、車両用シフト装置600の小型化もが可能である。このことにより、車両に搭載し易くなる。
以上のように構成された本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置101及び車両用シフト装置600における、効果について、以下に纏めて説明する。
本発明の第1実施形態の多方向入力操作装置101は、操作部材21の傾倒動作に伴い、あるポジションで可動側磁性体MMと対向側磁性体TMとが引き剥がされて、次のポジションで可動側磁性体MMと対向側磁性体TMとが引き合うように構成したので、操作者による多方向への操作に対して、操作者に操作感(保持力)と節度感(クリック感)を与えることができる。また、モータM7の駆動力を操作部材21に伝達する連結機構J8が操作部材21と選択的に接離可能な構成としたので、操作部材21の多方向への操作が可能で、任意のタイミングで操作部材21を第1ポジションP1から第2ポジションP2へ自動的に移動させることができる。
また、第1ポジションP1及び第2ポジションP2において、可動側磁性体MM(第1傾倒磁石K14及び第2傾倒磁石K24)と対向側磁性体TM(第1固定磁性体R14及び第2固定磁性体R24)とで操作部材21をそのポジションに保持できるので、従来例のような構成におけるモータに対して常に通電を行う必要がない。このことにより、モータの発熱の恐れや省エネが図れないという課題が解決できる。
また、操作部材21と連動して傾倒動作し連結機構J8と接離する被駆動部21Kを有し、この被駆動部21Kの一方面側に可動側磁性体MM及び対向側磁性体TMを設け、他方面側にモータM7と連結機構J8を設けた構成としたので、操作部材21の第1ポジションP1と第2ポジションP2との移動機構に関わる構成部品をスペース効率良く配置することができる。このことにより、多方向入力操作装置101の小型化を図ることができる。
また、操作部材21が傾倒方向(第1方向D1)以外の第2方向D2に傾倒されて、第1方向D1(傾倒方向)への傾倒操作を行おうとした際に、ガイド突起部21t(21t、21t)とガイド溝部22R(22R、22R)のスリット部22Rsとが当接するように構成した。このため、別部材を設けて複雑な機構を設けることをせずに、操作部材21の傾倒方向(第1方向D1)への傾倒動作を規制することができる。このことにより、スペース効率が良い規制機構を達成でき、多方向入力操作装置101の更なる小型化を図ることができる。
また、連結機構J8がモータM7に回転駆動されるギア部材18とギア部材18によって回転駆動されるカム部材38とを有しているので、モータM7の回転力をギア部材18を介してカム部材38の回転動作に変換でき、ギア比やカム部材38のカム曲線により、モータM7の回転力を大きな駆動力に変換することができる。このため、小径のモータM7でも、操作部材21に大きな駆動力を伝達でき、可動側磁性体MMと対向側磁性体TMとを離間させることができる。このことにより、スペース効率が良い連結機構J8を達成でき、多方向入力操作装置101の一層の小型化を図ることができる。
また、カム部材38にはカム部材38の回転中心38cからの距離がそれぞれ異なる待機用カム面38pと駆動用カム面38vとを有しているので、この待機用カム面38pと被駆動部21Kとを対向させて連結機構J8と操作部材21を離間させ、この駆動用カム面38vと被駆動部21Kとを当接させて連結機構J8の駆動力を操作部材21に伝達させることができる。そして、カム部材38の回転位置を検出する回転位置検出部材88を設けたので、カム部材38の回転位置により、カム部材38と被駆動部21Kとを任意に離接させることができる。このことにより、任意のタイミングで容易に操作部材21を自動的に移動させることができる。
また、可動側磁性体MM(第1傾倒磁石K14及び第2傾倒磁石K24)と対向側磁性体TM(第1対向磁石T14と第2対向磁石T24)が永久磁石EM4で、この永久磁石EM4がヨーク(YM4、YN4)で覆われているので、簡単な構成で、可動側磁性体MMと対向側磁性体TMとの引き剥がしの強い力、或いは引き合う強い力を、簡単に生じさせることができる。このことにより、操作者に対して強い操作感触と節度感を与えることができる。
本発明の第1実施形態の車両用シフト装置600は、各ポジション(前方ポジションS11或いは前段ポジションS21、第1ポジションP1或いは第2ポジションP2、後方ポジションS13或いは後段ポジションS23)への操作が行える多方向入力操作装置101を車両用シフト装置600のシフトの配置(シフトパターン)に好適に適用することができる。これにより、節度感を有した多方向へのシフト操作を行うことができるとともに、任意のタイミングでシフトノブ60Nを自動的に移動させることができる。
更に、車両用シフト装置600の省エネルギー化を可能にし、車両用シフト装置600の小型化もが可能である。このことにより、車両に搭載し易くなる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
図17は、本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置101の変形例を説明する図であって、変形例1の枠体22Hの斜視図である。図18は、本発明の第1実施形態に係わる多方向入力操作装置101の変形例を説明する図であって、図18(a)は、変形例2の可動側磁性体MM及び対向側磁性体TMの部分の側面図であり、図18(b)は、変形例3の可動側磁性体MM及び対向側磁性体TMの部分の側面図である。
<変形例1>
上記第1実施形態では、下垂部21m(被駆動部21K)の角部21cと枠体22C(支持体22)の底板部22Cbとが当接することにより、操作者による第2方向D2への傾倒操作を止めるように好適に構成していた。その際に、図17に示すように、当接する部分に、緩衝部材K59を設けるのがより好ましい。これにより、被駆動部21Kと枠体22Cとが当接する際の衝撃を和らげることができ、当接による音の発生を低減することができる。
<変形例2><変形例3>
上記第1実施形態では、基体部21Dに軟磁性体を用いて、基体部21Dの一部を第1可動磁性体M14及び第2可動磁性体M24として好適に用いたが、基体部C21Dに非磁性体を用いても良い。その際には、図18(a)に示すように、第1可動磁性体CM14及び第2可動磁性体CM24を準備し、基体部C21Dを挟んで可動側磁性体MMと対向側磁性体TMを配設すると良い。また、図18(b)に示すように、基体部C21Dの一方側に可動側磁性体MMと対向側磁性体TMを配設しても良い。
<変形例4>
上記第1実施形態では、第1ポジションP1から第2ポジションP2への自動的な移動動作を行うように構成したが、これに限らす、例えば、ギア部材18及びカム部材38をウォーム17を挟んだ反対側に配設し、第2ポジションP2から第1ポジションP1への自動的な移動動作を行うように構成しても良い。また、例えば、モータM7と連結機構J8をもう一組準備し、第1ポジションP1と第2ポジションP2間を自動的に移動動作させる構成でも良い。
<変形例5>
上記第1実施形態において、当接部TTq(TTq、TTq)とストッパー部26(26a、26b)との間に、合成樹脂で作製された緩衝部材を設ける構成でも良い。これにより、当接部TTqとストッパー部26とが当接する際の衝撃を和らげることができ、当接による音の発生を低減することができる。
<変形例6>
上記実施形態では、多方向入力操作装置101を電子制御方式の車両用シフト装置600に好適に適用したが、これに限るものではなく、機械制御方式の車両用シフト装置にも適用できる。また、車両用シフト装置に限らず、ゲーム機等の入力装置にも適用できる。
本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
21 操作部材
21K 被駆動部
21t、21t、21t ガイド突起部
22 支持体
22R、22R、22R ガイド溝部
5S 位置検出手段
51S 第1位置検出手段
52S 第2位置検出手段
M7 モータ
57 駆動制御部
J8 連結機構
18 ギア部材
38 カム部材
38c 回転中心
38p 待機用カム面
38v 駆動用カム面
88 回転位置検出部材
MM 可動側磁性体
TM 対向側磁性体
EM4 永久磁石
YM4、YN4 ヨーク
101 多方向入力操作装置
D1 第1方向(傾倒方向)
P1 第1ポジション
P2 第2ポジション
60C 制御部
60N シフトノブ
600 車両用シフト装置

Claims (7)

  1. 操作者の操作を受けて傾倒動作が可能な操作部材と、
    前記傾倒動作が可能に前記操作部材を支持する支持体と、
    前記操作者の傾倒操作を受けて、前記操作部材が位置する第1ポジション及び第2ポジションを少なくとも1組含む複数のポジションを検出する位置検出手段と、を備えた多方向入力操作装置であって、
    前記操作部材とともに前記傾倒動作する複数の可動側磁性体と、
    複数の前記ポジションにおいて前記複数の可動側磁性体のそれぞれと引き合うように対向して配置された複数の対向側磁性体と、
    前記第1ポジションと前記第2ポジション間の少なくとも一方に前記操作部材を自動的に移動動作させるモータと、
    該モータの駆動力を制御する駆動制御部と、
    前記モータの前記駆動力を伝達し前記操作部材と選択的に接離可能な連結機構と、を有し、
    前記駆動制御部は、前記第1ポジションと前記第2ポジション間を前記操作部材が前記操作者により移動動作される際には、前記連結機構を前記操作部材の可動範囲外へと離間させ、
    前記第1ポジションと前記第2ポジション間を前記操作部材が自動的に移動動作される際には、前記連結機構を前記操作部材と接触させ、前記可動側磁性体と前記対向側磁性体とを離間させるように前記駆動力を伝達することを特徴とする多方向入力操作装置。
  2. 前記操作部材には、前記操作部材と連動して前記傾倒動作する被駆動部を有し、
    該被駆動部の一方面側には、前記第1ポジション及び前記第2ポジションに対応した前記可動側磁性体及び前記対向側磁性体が設けられているとともに、
    前記被駆動部の他方面側には、前記モータ及び前記連結機構が設けられ、
    前記連結機構が前記被駆動部と接離することを特徴とする請求項1に記載の多方向入力操作装置。
  3. 前記被駆動部には、一体に設けられたガイド突起部を有し、
    前記第1ポジションと前記第2ポジションとを前記操作部材が移動する傾倒方向に傾倒操作された際に、前記第1ポジションと前記第2ポジションの少なくとも一方に対応して、前記ガイド突起部が挿入されるガイド溝部を有し、
    前記操作部材が前記傾倒方向以外に傾倒された後に前記傾倒方向への傾倒操作を行う際に、前記ガイド突起部と前記ガイド溝部とが当接して、前記操作部材の前記傾倒方向への傾倒動作が規制されることを特徴とする請求項2に記載の多方向入力操作装置。
  4. 前記連結機構は、前記モータによって回転駆動されるギア部材と、
    該ギア部材によって回転駆動されるカム部材と、を有していることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の多方向入力操作装置。
  5. 前記カム部材には、前記カム部材の回転中心からの距離がそれぞれ異なる待機用カム面と駆動用カム面とを有し、
    前記カム部材の回転位置を検出する回転位置検出部材が設けられたことを特徴とする請求項4に記載の多方向入力操作装置。
  6. 対となる前記可動側磁性体と前記対向側磁性体の少なくとも一方が永久磁石であり、
    該永久磁石には、対向する対向面以外の部分を覆うヨークを有していることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の多方向入力操作装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の多方向入力操作装置と、
    前記多方向入力操作装置からの信号を受けて車両側機器に信号を送信する制御部と、
    前記多方向入力操作装置の前記操作部材に係合され前記操作者によって把持されるシフトノブと、を備えたことを特徴とする車両用シフト装置。
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